JPH1044803A - 油圧式四駆車両 - Google Patents

油圧式四駆車両

Info

Publication number
JPH1044803A
JPH1044803A JP8218019A JP21801996A JPH1044803A JP H1044803 A JPH1044803 A JP H1044803A JP 8218019 A JP8218019 A JP 8218019A JP 21801996 A JP21801996 A JP 21801996A JP H1044803 A JPH1044803 A JP H1044803A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic
vehicle speed
wheel side
hydraulic motor
wheel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8218019A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Kanayama
登 金山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP8218019A priority Critical patent/JPH1044803A/ja
Priority to KR1019970026371A priority patent/KR100456058B1/ko
Priority to EP97933856A priority patent/EP0916541A1/en
Priority to PCT/JP1997/002657 priority patent/WO1998004428A1/ja
Publication of JPH1044803A publication Critical patent/JPH1044803A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K23/00Arrangement or mounting of control devices for vehicle transmissions, or parts thereof, not otherwise provided for
    • B60K23/08Arrangement or mounting of control devices for vehicle transmissions, or parts thereof, not otherwise provided for for changing number of driven wheels, for switching from driving one axle to driving two or more axles
    • B60K23/0808Arrangement or mounting of control devices for vehicle transmissions, or parts thereof, not otherwise provided for for changing number of driven wheels, for switching from driving one axle to driving two or more axles for varying torque distribution between driven axles, e.g. by transfer clutch
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K17/00Arrangement or mounting of transmissions in vehicles
    • B60K17/34Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles
    • B60K17/356Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles having fluid or electric motor, for driving one or more wheels
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/38Control of exclusively fluid gearing
    • F16H61/40Control of exclusively fluid gearing hydrostatic
    • F16H61/4043Control of a bypass valve
    • F16H61/4052Control of a bypass valve by using a variable restriction, e.g. an orifice valve
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/38Control of exclusively fluid gearing
    • F16H61/40Control of exclusively fluid gearing hydrostatic
    • F16H61/4148Open loop circuits
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/38Control of exclusively fluid gearing
    • F16H61/40Control of exclusively fluid gearing hydrostatic
    • F16H61/44Control of exclusively fluid gearing hydrostatic with more than one pump or motor in operation
    • F16H61/456Control of the balance of torque or speed between pumps or motors

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定した牽引力と走行速度とが得られ、油器
を長寿化でき、かつ経済的な油圧式四駆車両を提供す
る。 【解決手段】 可変容積式油圧ポンプ1と、この可変容
積式油圧ポンプ1からの圧油を受けて回転する前輪側両
油圧モータ2F及び後輪側油圧モータ2Rとを有して四
駆走行する油圧式四駆車両において、前輪側油圧モータ
2Fに対して設けたクローズドセンタ式前輪側方向切換
弁3Fと、後輪側油圧モータ2Rに対して設けたクロー
ズドセンタ式後輪側方向切換弁3Rと、夫々の方向切換
弁3F、3Rの前後差圧ΔPを一定に保つ流量となるよ
うに、ポンプ吐出油量Qを制御するポンプ流量制御手段
と、前輪側方向切換弁3Fから前輪側油圧モータ2Fま
での前輪側油路と、後輪側方向切換弁3Rから後輪側油
圧モータ2Rまでの後輪側油路との間に設けられてこれ
ら油路を連通又は遮断する連通弁5とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧式四駆車両に関
する。
【0002】
【従来の技術】油圧式四駆車両は「油圧ポンプと、この
油圧ポンプからの圧油を受けて回転する前輪側油圧モー
タ及び後輪側油圧モータとを有して四駆走行もの」であ
り、次の技術が知られる。
【0003】(1) 特開平3−103670号には、可変
容積式油圧ポンプからの圧油を直接受ける後輪側油圧モ
ータと、連通弁を介して受ける前輪側油圧モータとを備
え、連通弁を遮断位置にして二駆走行とし、一方連通弁
を連通位置にして四駆走行とし、さらに二駆走行時に前
輪側油圧モータを無負荷とする手段を備えたことが記載
されている。即ち連通弁は二駆四駆切換え手段である。
また詳細な説明によれば、油圧モータは前後輪側が共に
固定容積式油圧モータである。
【0004】(2) 実開昭62−137129号には、可
変容積式油圧ポンプからの圧油を直接受ける後輪側油圧
モータと、連通弁を介して受ける前輪側油圧モータとを
備え、変速機の速度段が低速度段であるときは連通弁を
連通させ(即ち、四駆走行とし)、高トルクを得、一方
高速度段であるときは連通弁を遮断させ(即ち、二駆走
行とし)て高速走行することが記載されている。即ち、
連通弁は変速機の速度段に対応して作動する二駆四駆切
換え手段である。また詳細な説明によれば、油圧モータ
は前後輪側が共に固定容積式油圧モータである。
【0005】(3) 実開平5−37542号及び実開平5
−44661号には、後輪側の油圧モータ及び可変容積
式油圧ポンプと、前輪側の油圧モータ及び可変容積式油
圧ポンプとを設け、さらに前輪側の油圧モータと可変容
積式油圧ポンプとの間に、後輪駆動油圧と前輪駆動油圧
とを一定比率にする圧力補償弁を備え、これにより前後
輪のタイヤ径や軸荷重が異なっても安定した走行を行う
ことが記載されている。尚、前後輪が互いに独立したポ
ンプ・モータ系となっており、連通弁を有していない。
また詳細な説明によれば、油圧モータは前後輪側が共に
固定容積式油圧モータである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来技術
には次に掲げるような問題がある。
【0007】(1) 特開平3−103670号は、前輪側
油圧モータを無負荷とする手段を備えたことにより後輪
駆動による二駆走行時、前輪から回される前輪側油圧モ
ータのロス馬力を解消しているが、連通弁は単なる二駆
四駆切換え手段である。一方四駆走行時に対しては何ら
特別な構成を施していない。
【0008】(2) 実開昭62−137129号における
連通弁も単なる二駆四駆切換え手段である。尚、連通弁
は、変速機の速度段が低速度段であるときは連通弁を連
通させて四駆走行とし、高トルクが得られる構成となっ
ているが、この四駆走行時に対しては何ら特別な構成を
施していない。
【0009】即ち上記2事例によれば、いずれも次のよ
うな問題が生ずる。四駆走行時は、例えば平坦路面でも
前後輪での土質の違い(即ち、粘着係数の違い)、カー
ブの有無や程度、また前後輪のタイヤ径や磨耗状態の相
違等によって前後輪に対する負荷が異なる。特に凹凸路
面を走行する建設機械では、四駆走行中に、前後輪の負
荷状態が変動する(例えば、いずれか一方が空中に浮か
んで無負荷となる場合が頻発する)。このような場合、
油圧は軽負荷側の油圧モータに流れ込み、これを高速回
転させる。このため油圧が低下する。また例えば一旦空
中に浮かんで無負荷となった車輪が接地すると、突然高
負荷となり高速回転中の油圧モータを急減速又は急停止
させる。即ち上記従来技術によれば、安定した牽引力と
走行速度とが得られないばかりか、油器が短命化する等
の問題がある。
【0010】(3) 実開平5−37542号及び実開平5
−44661号は、先ず互いに独立した前輪側のポンプ
・モータ系と、後輪側のポンプ・モータ系とを有するこ
とを基礎構成としている。この基礎構成だけならば、前
後輪側に可変容積式油圧ポンプを夫々配しているため極
めて不経済であるが、前後輪が互いに独立して駆動され
るため、前後輪に互いに独立した強力な牽引力を与える
ことができる。ところが本2事例では、前記基礎構成に
対し、後輪駆動油圧と前輪駆動油圧とを一定比率にして
いる。このことは、後輪駆動油圧と前輪駆動油圧との比
率が「1対1(即ち、同圧)」である上記2事例と全く
同じ状態と言える。従って本2事例でも、上記2事例の
問題が生ずるようになる。
【0011】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、
安定した牽引力と走行速度とが得られ、油器を長寿化で
き、かつ経済的な油圧式四駆車両を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段及び効果】上記目的を達成
するため、本発明に係わる油圧式四駆車両は、第1に、
可変容積式油圧ポンプと、この可変容積式油圧ポンプか
らの圧油を受けて回転する前輪側油圧モータ及び後輪側
油圧モータとを有して四駆走行する油圧式四駆車両にお
いて、(1) 前輪側油圧モータに対して設けたクローズド
センタ式前輪側方向切換弁と、(2) 後輪側油圧モータに
対して設けたクローズドセンタ式後輪側方向切換弁と、
(3) 夫々の方向切換弁の前後差圧を一定に保つ流量とな
るように、ポンプ吐出油量を制御するポンプ流量制御手
段と、(4) 前輪側方向切換弁から前輪側油圧モータまで
の前輪側油路と、後輪側方向切換弁から後輪側油圧モー
タまでの後輪側油路との間に設けられてこれら油路を連
通又は遮断する連通弁とを有することを特徴としてい
る。
【0013】上記第1構成によれば、方向切換弁と、可
変容積式油圧ポンプとによって「方向切換弁の通過流量
(即ち、走行速度)が方向切換弁の開口面積だけに比例
する」という「流量特性」が夫々の方向切換弁において
得られる。但し、両方向切換弁の下流側油圧が相違する
ときは、小さい側の方向切換弁において圧力損失が生ず
る。そこで上記第1構成では、連通弁を設けある。即
ち、連通弁を遮断位置とすると、前記圧力損失が生ずる
機会が増えるが、夫々の油圧モータに対し、独立した流
量と牽引力とを与えることができる。一方、連通弁を連
通位置にすると、前記圧力損失を解消しつつ、前記流量
特性も得ることができる。
【0014】また第2に、上記第1構成の油圧式四駆車
両において、(1) 車速を検出する車速検出手段と、(2)
車速検出手段からの検出車速を受けて検出車速が基準車
速以上であるとき連通弁を連通位置とする制御手段とを
有することを特徴としている。
【0015】上記第2構成によれば、上記第1構成の効
果が得られる外、次の効果が得られる。即ち、制御手段
は、「検出車速≧基準車速」のとき、連通弁を連通位置
とする。即ち、第2構成は第1構成をより具現化したも
のであり、「検出車速<基準車速」は低速走行時と置き
換えられる。一方「検出車速≧基準車速」は高速走行時
と置き換えられる。即ち、低速走行時は大きな牽引力が
必要とされ、上記流量特性(Q∝A)を採用することで
大きな牽引力が得られる。一方、高速走行時は牽引力よ
りも両油圧モータの高速回転が要請される。このような
高速走行時に前記圧力損失が生ずることは効率上好まし
くない。即ち、本第2構成は、車速検出手段からの検出
車速というパラメータを採用することで上記第1構成を
より具現化したものである。
【0016】また第3に、上記第1構成の油圧式四駆車
両において、(1) 車速を検出する車速検出手段と、(2)
アクセル踏込角を検出するアクセル踏込角検出手段及び
牽引力を検出する牽引力検出手段のいずれか一方又は両
方と、(3) 車速検出手段からの検出車速を受けて検出車
速が基準車速となったとき連通弁を連通位置とすると共
に、アクセル踏込角検出手段からの検出踏込角及び牽引
力検出手段からの検出牽引力のいずれか一方又は両方を
受けて検出踏込角及び検出牽引力のいずれか一方又は両
方の値に応じて前記基準車速を変化させる制御手段とを
有することを特徴としている。
【0017】通常低速走行でも、車両や路面状況によっ
て、基準車速を変更することがこのましい。具体的に説
明すれば、連通弁を遮断位置とすることは両油圧モータ
をデフロック状態としたことに相当する。一方、連通弁
を連通位置とすることは両油圧モータをデフ作動状態に
したことに相当する。この具体例から明らかなように、
例えば車両の積載重量が過大又は過小によって、低速走
行時のデフロックを中速走行まで伸ばしたい場合があ
る。本第3構成はかかる実情に鑑み、前記積載重量を表
す指標である牽引力やアクセル踏込角を元に基準車速を
適宜変更できる制御手段を設けたものである。即ち本第
3構成によれば、車両の積載重量が過大又は過小に対応
した最適走行を行うことができる。
【0018】また第4に、上記第2又は第3構成の油圧
式四駆車両において、(1) 前輪側油圧モータ及び後輪側
油圧モータのいずれか一方又は両方は、可変容積式油圧
モータであると共に、(2) 制御手段は、連通弁を連通位
置としたときに可変容積式油圧モータの押し退け容積を
変化させる制御手段であること特徴としている。
【0019】上記第4構成によれば、上記第2又は第3
構成における効果の外、詳細は後述するが、次のような
効果が得られる。 (1) 前輪側油圧モータ及び後輪側油圧モータのいずれか
一方を可変容量式油圧モータとし、かつ連通弁を採用す
ることにより、可変容量ポンプの容積を大きくすること
なしに、四駆走行時の車速を高めることができる。 (2) 前輪側油圧モータ及び後輪側油圧モータの両方を可
変容積式の油圧モータとし、かつ連通弁を採用すること
により、前後の油圧モータの容積比が一定にならなくて
も圧力損失による効率の低下を防ぐことができる。
【0020】
【発明の実施の形態及び実施例】図1〜図8を参照し、
本発明の好適な事例を説明する。
【0021】図1に示すように、例機は凹凸路面を走行
する装輪式油圧掘削車両であり、油圧ポンプ1と、この
油圧ポンプ1からの圧油を受けて回転する前輪側Fの油
圧モータ2F及び後輪側Rの油圧モータ2Rとを有して
四駆走行する油圧式四輪駆動車両でもある。
【0022】油圧モータ2Fは固定容積式であり、クロ
ーズドセンタ式の方向切換弁3Fから圧油を受ける。一
方、油圧モータ2Rは可変容積式であり、クローズドセ
ンタ式の方向切換弁3Rから圧油を受ける。両方向切換
弁3F、3Rは、運転席に備えたアクセルペダル(図示
せず)の踏込角θを受けてその大きさに応じた開口面積
A(図示せず)に変化し、油圧ポンプ1からの圧油を両
油圧モータ2F、2Rに送って四駆走行させる。油圧ポ
ンプ1は可変容積式であり、「両方向切換弁3F、3R
の前後差圧ΔPが一定差圧ΔPcとなるように、吐出量
Qが制御されたもの」である。
【0023】そして方向切換弁3Fから油圧モータ2F
までの油路4Fと、方向切換弁3Rから油圧モータ2R
までの油路4Rとの間には連通弁5を設けてある。この
連通弁5は遮断位置(図示下側)と連通位置(図示上
側)とを有し、制御器6から信号Sを受けている間は、
連通位置に維持されている。
【0024】即ち、油圧モータ2Rの回転は車速Vとし
て車速センサ7で検出され、これが制御器6に入力され
る。制御器6はマイコン等であり、予め基準車速Voを
記憶し、車速センサ7から車速Vを受け、車速Vが基準
車速Vo以上であるとき(V≧Vo)、連通弁5に信号
Sを入力して連通弁5を連通状態とする。また制御器6
は、連通弁5が連通位置であるとき、アクセルペダルの
踏込角θを受けてその大きさに反比例した油圧モータ2
Rの押し退け容積とすべく、信号Mを油圧モータ2Rの
容積可変用サーボ機構2R1に入力している。詳しくは
次の通り。
【0025】先ず、両方向切換弁3F、3Rがクローズ
ドセンタ式である理由を述べる。
【0026】オリフィスでの通過流量Qo(図示せず)
は、オリフィスの開口面積A(図示せず)と、オリフィ
スの前後差圧ΔPの平方根との積に比例する(Q∝A・
ΔP1/2 )。ここで前後差圧ΔPを一定差圧ΔPcとす
ることができれば、「通過流量Qoが開口面積Aoだけ
に比例する」という「流量特性(Q∝A)」が得られ
る。そして上記オリフィスが両方向切換弁3F、3Rに
対応する。ところで方向切換弁はオープンセンタ式とク
ローズドセンタ式とに大別できる。先ずオープンセンタ
式は、中立位置がタンクに接続されて全量ドレーンする
ため、一定差圧ΔPcを初期値として得ることが困難で
ある。次いで中立位置から作動位置への切換え中も、一
部油量がタンクにドレーンしているため、一定差圧ΔP
cを得ることが困難である。即ちオープンセンタ式では
前記「通過流量Qoが開口面積Aoだけに比例する」と
いう「流量特性(Q∝A)」を得ることが困難である。
一方クローズドセンタ式は、中立位置以外ではタンクに
接続されていないため、初期値としての一定差圧ΔPc
の確保が容易である。中立位置から作動位置への切換え
中は、アンロード弁7が閉じることにより全流量がアク
チュエータに流れるため、このときの一定差圧ΔPcの
確保も容易である。即ちクローズドセンタ式では、前記
「通過流量Qoが開口面積Aoだけに比例する」という
「流量特性(Q∝A)」を得る制御が可能となる。これ
が両方向切換弁3F、3Rがクローズドセンタ式である
理由である。
【0027】次に、上記「両方向切換弁3F、3Rの前
後差圧ΔPが一定差圧ΔPcとなるように、吐出量Qが
制御されたもの」なる上記油圧ポンプ1の構成を説明す
る。
【0028】図示するように、油圧ポンプ1から方向切
換弁3Fまでの間には減圧弁1AF付きの可変絞り1B
Fが設けてある。そして方向切換弁3Fの下流側の油圧
P1Fは減圧弁1AFの図示左側に、方向切換弁3Fの上
流側の油圧P2Fは可変絞り1BFの図示右側に、そして
油圧ポンプ1の吐出圧Ppは可変絞り1BFの図示左側
に夫々付勢力を与えている。減圧弁1AFは、油圧P1F
を減圧値設定用のバネ力として受け、油圧ポンプ1の吐
出圧Ppを減圧してこの油圧P1Fと同圧の油圧P3Fを生
成する(P3F=P1F)。この油圧P3Fは減圧弁1AF自
体の図示右側と、油圧ポンプ1の容積可変用サーボ機構
1Cとに付勢力を与える。即ち、減圧弁1AF付きの可
変絞り1BF全体は、上記各油圧によって「(P3F−P
1F)=(Pp−P2F)」でバランスするように、図示左
右方向に一体的に移動可能とされている。ここで可変絞
り1BFは、右方向に移動して全開、また左方向に移動
して漸閉となる。一方減圧弁1AFは、左右の受圧面積
が同じであり、「P3F=P1F」であるとき、可変絞り1
BFを右方向に移動させて全開となるように、可変絞り
1BFでの左右の受圧面積が調整されている(尚、受圧
面積を同じくして、図示右方向へ付勢する弱いバネを有
してもよい)。尚、上記は前輪側Fについて述べたが、
後輪側Rも、図示するように、上記前輪側Fと同一構成
であるので、対応する要素には対応符号を付して重複説
明を省略する。そしてかかる構成において、「油圧P3F
と油圧P3Rとを同一油路に発生させている」。
【0029】一方、サーボ機構1Cは、前記一定差圧Δ
Pcに相当する付勢バネ(図示せず)を備えると共に、
油圧P3Fと、吐出圧Ppとを受けて「(ΔPc+P3F)
=Pp」を維持するように作動する。詳細は次の通り。
【0030】上記「(ΔPc+P3F)=Pp」は「(P
p−P3F)=ΔPc」と書き改めることができる。そし
て可変絞り1BFが全開であるために「Pp=P2F」、
また「P3F=P1F」であるから、「(P2F−P1F)=Δ
Pc」と書き改めることができる。ここで「(P2F−P
1F)=ΔP」であるから、「ΔP=ΔPc」と書き改め
ることができる。
【0031】ここで仮に油圧P1Fが昇圧すると、前後差
圧ΔPが小さくなるが(即ち、「ΔP<ΔPc」となる
が)、このときサーボ機構1Cは油圧ポンプ1の容積を
増加させて(即ち、吐出量を増加させて)吐出圧Ppを
昇圧させる。そしてこの昇圧は「ΔP=ΔPc」となる
まで行われる。一方、仮に油圧P1Fが降圧すると、前後
差圧ΔPは大きくなるが(即ち、「ΔP>ΔPc」とな
るが)、このときサーボ機構1Cは油圧ポンプ1の容積
を減少させて(即ち、吐出量を減少させて)吐出圧Pp
を降圧させる。この降圧は「ΔP=ΔPc」となるまで
行われる。即ち、サーボ機構1Cは「ΔP=ΔPc」を
維持するように作動する。従って方向切換弁3Fは前記
「通過流量Qoが開口面積Aoだけに比例する」「流量
特性(Q∝A)」が得られるようになる。
【0032】以上は、前輪側Fと後輪側Rとが同負荷
(P1F=P1R)であるときの説明である。ところがこの
ような同負荷状態は瞬間的には生じても現実的ない。現
実は、「P1F>P1R」、「P1F>>P1R」、「P1F<P
1R」又は「P1F<<P1R」である。かかる現実におけ
る、サーボ機構1Cと、減圧弁1AF付きの可変絞り1
BFとの協調作動を次に説明する。
【0033】仮に後輪側Rの負荷(油圧P1R)のみが大
きくなると(P1F<P1R)、これに応じて「P3F<P3
R」となる。ここで前記「油圧P3Fと油圧P3Rとを同一
油路に発生させている」との記載を思い起こす必要があ
る。油圧P3Rはサーボ機構1Cを制御して方向切換弁3
Rの前後差圧ΔPを一定差圧ΔPcとすべく、吐出圧P
pを昇圧させる。ところがこの吐出圧Ppは方向切換弁
3Fにも加わろうとする。ところがここで減圧弁1AF
では、右側に油圧P3Rが、左側に油圧P1Fが付勢力とし
て作用するため、可変絞り1BFは左方向へ移動するよ
うになる。即ち、可変絞り1BFが吐出圧Ppの管路を
漸閉するようになり、それまで「Pp=P2F」であった
ものを「Pp>P2F」とする。そして前記「(P3F−P
1F)=(Pp−P2F)」でバランスする絞り位置で可変
絞り1BFは作動を停止する。即ち、方向切換弁3Fで
も「ΔP=ΔPc」となる。
【0034】逆に仮に後輪側Rの負荷(油圧P1R)のみ
が小さくさくなると(P1F>P1R)、逆作用によって、
可変絞り1BRが絞られ、方向切換弁3Rで「ΔP=Δ
Pc」となることは説明を要さない。また同様に、前輪
側Fの負荷(油圧P1F)のみ大小変化しても、上記同様
の作用によって両方向切換弁3F、3Rで「ΔP=ΔP
c」となることは説明を要さない。従って重複説明を省
略する。
【0035】即ち、上記油圧回路によれば、両方向切換
弁3F、3Rでの負荷の変化や違いに係わらず、前記
「通過流量Qoが開口面積Aoだけに比例する」という
「流量特性(Q∝A)」が得られる。具体的には、例え
ば前後輪に対する土質の違い、カーブの有無や程度、路
面の凹凸、また前後輪のタイヤ径や磨耗状態の相違等に
よって前後輪の負荷が異なっても、ただアクセルペダル
の踏込角θに依存した流量で四駆走行させることができ
る。より具体的には、例えば一方又は両方の車輪が軽負
荷や無負荷となっても異常空転することもなく、また負
荷がどのように変化しても、安定した牽引力と走行速度
とが得られ、かつ油器を長寿化できるという第1効果が
得られる。しかも油圧ポンプは1個でよいため、経済的
であるという第2効果も得られる。これによって従来技
術に問題点を解消できる。
【0036】ところで上記油圧回路にも欠点がある。即
ち、可変絞り1BF、1BRが作動するということは、
ここで大きな圧力損失(エネルギーロス)が生ずること
である。そこで本事例は上記第1、第2効果を維持しつ
つ、前記圧力損失を解消するために、上記したように、
方向切換弁3Fから油圧モータ2Fまでの油路4Fと、
方向切換弁3Rから油圧モータ2Rまでの油路4Rとの
間には連通弁5を設けてある。
【0037】即ち、連通弁5を遮断位置とすれば、前記
「通過流量Qoが開口面積Aoだけに比例する」という
「流量特性(Q∝A)」が得られる(但し、圧力損失を
伴う)。一方、連通弁5を連通位置とすれば、いかなる
場合でも「P1F=P1R」となるので、可変絞り1BF、
1BRが作動することがなく、従って前記圧力損失を無
くすことができる(即ち、第3効果が生ずる)。しか
も、「P1F=P1R」の状態は、前記「現実的でない状
態」における前記「通過流量Qoが開口面積Aoだけに
比例する」という「流量特性(Q∝A)」の確保に相当
しているため、この連通位置でも前記「流量特性(Q∝
A)」が得られることになる。
【0038】また本事例は、制御器6によって連通弁5
の最適作動制御構造も示している。即ち、上記したよう
に、車速センサ7を搭載し、制御器6が、車速センサ7
からの車速Vを受けて基準車速Voと比較し、「V<V
o」であるときは連通弁5を遮断位置とし、「V≧V
o」であるときは連通弁5を連通位置としている。かか
る構成によれば、次のような効果を奏する。
【0039】(1) 低速走行時(V<Vo)は、例えば走
行開始時、登坂時、凹凸路面走行時、積載量過多時等で
は、例え可変絞り1BFで圧力損失が生じようとも、前
後輪が互いに独立して高牽引力が必要である。即ち、低
速走行時(V<Vo)は、連通弁5を遮断位置とするこ
とにより、前後輪に対して互いに独立した高牽引力と流
量とを与えることができる。
【0040】(2) 一方、高速走行時(V≧Vo)は、前
後輪が互いに独立した高牽引力を有する必要はなく、低
トルクでも両油圧モータ2F、2Rが高速回転すれば良
い。即ち、高速走行時(V≧Vo)は、連通弁5を連通
位置とすることにより、両油圧モータ2F、2Rに対し
て前後輪に対してバランンスのとれた牽引力と、高速走
行に見合った流量とを与えることができる。
【0041】尚、連通弁5の切換え(即ち、基準車速V
o)は、路面状況や走行形態によって適宜変更すること
が好ましい。即ち、連通弁5の遮断状態はいわゆるデフ
ロック走行に相当し、一方連通弁5の連通状態はデフ走
行に相当するが、例えば過大積載量であるときは、中速
であってもデフ走行したい。この場合その判断は、前記
「過大積載量」から明らかなように、高牽引力の程度を
示す指標を元に、前記基準車速Voを適宜変更すること
が好ましい。そして指標としては、牽引力自体である油
圧ポンプ1の吐出圧Pp(又は両油圧モータ2F、2R
の入力油圧)やアクセルペダルの踏込角θを掲げること
ができる。概要を図2及び図3を参照し、次に示す。
【0042】図2は、制御器6が既存のアクセルペダル
の踏込角θを入力して基準車速Voを段階的に変更した
例である。
【0043】図3は、制御器6がさらに油圧ポンプ1の
吐出圧Pp(両油圧モータ2F、2Rのいずれか一方の
入力油圧)も入力し、油圧が高圧であるときにおける場
合と、低圧時であるときにおける場合とに分けてより緻
密に段階的に変更した例である。
【0044】尚、図示しないが、制御器6はアクセルペ
ダルの踏込角θに代えて油圧ポンプ1の吐出圧Pp(又
は両油圧モータ2F、2Rの入力油圧)だけを入力して
基準車速Voを段階的に変更してもよい。
【0045】このように構成することにより、より走行
条件に合致した走行を行うことができることは説明を要
さない。
【0046】図1に説明を戻す。仮に油圧ポンプ1のサ
イズを、車速Vが基準車速Voであっても最大容積とな
らないものにすれば、連通位置及び遮断位置でも、上記
したように、圧力損失を受けることなく、前記「通過流
量Qoが開口面積Aoだけに比例する」という「流量特
性(Q∝A)」が得られる制御を行える。ところが本事
例は、次に説明するように、さらに細やかな制御を行え
る構成としてある。
【0047】即ち、油圧ポンプ1が一個であるというこ
とはそれ自体が経済的ではあるが、油圧ポンプ1の最大
容積をより大きくすることは、不経済である。従って、
本事例では、上記したように、油圧モータ2Rを可変容
積式油圧モータとし、かつ制御器6は、連通弁5が連通
位置であるとき、車速センサ7からの車速Vに応じて油
圧モータ2Rの押し退け容積を変化させるべく信号Mを
油圧モータ2Rのサーボ機構2R1に入力している。こ
の作用を、図4〜図8を参照して次に説明する。尚、図
4〜図8の横軸(車速V)は互いに対応する大きさとし
てある。
【0048】図4は車速Vに対する連通弁5の作動状態
を示し、制御器6は、車速Vが低速側から基準車速Vo
(=5.3〔km/h〕)になると、連通弁5を遮断位
置OFFから連通位置ONに切換える。即ち、制御器6
は基準車速Vo(=5.3〔km/h〕)を予め記憶
し、「V<Vo」時はOFF、「V≧Vo」時はONと
なる。
【0049】図5は車速Vに対する油圧モータ2Fの容
積変化を示す。制御器6は、「V<Vo」時、油圧モー
タ2Rの容積を最大に固定するが、「V≧Vo」時、車
速Vが大きくなる程、容積を漸減して高速走行を可能と
している。尚、油圧モータ2Fは固定容積式であるから
容積は一定である。
【0050】図6は車速Vに対する油圧モータ2Fへの
流量QF を示す。流量QF は、「V<Vo」時は、制御
器6からの指令ではなく、アクセルペダルの踏込角θに
基づく方向切換弁3Fの開口面積Aの大きさに比例して
増減する。一方、「V≧Vo」時は、詳細を後述する油
圧モータ2Rの容積の減増分が加算されて図示するよう
に、増減する。尚、図1に示す通り、油圧モータ2Fは
左右に夫々1個(合計2個)有するため、同図の流量例
は2個の油圧モータ2Fの合計流量を記載してある。
【0051】図7は車速Vに対する油圧モータ2Rへの
流量QR を示す。上記の通り、「V<Vo」時、油圧モ
ータ2Rの容積を最大に固定しているが、この間の流量
QRは、制御器6からの指令ではなく、アクセルペダル
の踏込角θに基づく方向切換弁3Fの開口面積Aの大き
さに比例し、同図に示す通り、増減する。一方「V≧V
o」時(即ち、連通弁5が連通位置であるとき)、制御
器6は、上記の通り、アクセルペダルの踏込角θを受け
てその大きさに反比例した油圧モータ2Rの押し退け容
積とすべく、信号Mを油圧モータ2Rの容積可変用サー
ボ機構2R1に入力している。即ち、アクセルペダルを
踏み込むに従い、油圧モータ2Rの容積を漸減させて車
速を高速化している。
【0052】上記構成及び作用によれば、次のような効
果を奏する。これを図8を参照して説明する。図8は、
上記図6及び図7を重ね合わせたものであり、車速Vに
対する両油圧モータ2F、2Rへの流量Q(=QF +Q
R )を示す。ここで図示するように、「V<Vo」時の
流量Qは一定である。即ち本事例では、車速Vが基準車
速Voとなったときが油圧ポンプ1の最大吐出量Qであ
り、言い換えれば、両方向切換弁3F、3Rの開口面積
が最大であり、高速走行は油圧モータ2Rの容量を小さ
くすることで達成している。即ち、次の効果が得られ
る。尚、両油圧モータ2F、2Rから前後輪までの減速
比を夫々「1」として説明する。
【0053】(1) 前輪側油圧モータ2F及び後輪側油圧
モータ2Rのいずれか一方を可変容量式油圧モータと
し、かつ連通弁5を採用することにより、可変容量ポン
プ1の容積を大きくすることなしに、四駆走行時の車速
を高めることができる。
【0054】仮に連通弁5がなく、かつ油圧モータ2R
が固定容積式である場合において、車速制御するには、
両方向切換弁3F、3Rも両油圧モータ2F、2Rも前
後輪側が互いに同等サイズとする必要があり、また前記
「通過流量Qoが開口面積Aoだけに比例する」による
「流量特性(Q∝A)」だけに車速Vが依存するから、
四駆での車速を高めるためにはポンプ吐出流量を大きく
する必要がある。そしてこれに伴い油圧ポンプ1も大型
化するので、極めて不経済である。ところが連通弁5が
あり、かつ油圧モータ2Rが可変容積式である場合、油
圧モータ2Rの容積を小さくし、連通弁5を連通状態に
することにより、ポンプ吐出容量を大きくすることな
く、高速走行が可能となる。
【0055】(2) 前輪側油圧モータ2F及び後輪側油圧
モータ2Rの両方を可変容積式の油圧モータとし、かつ
連通弁5を採用することにより、前後の油圧モータ2
F、2Rの容積比が一定にならなくても圧力損失による
効率の低下を防ぐことができる。
【0056】前輪側油圧モータ2F及び後輪側油圧モー
タ2Rの両方を可変容積式の油圧モータとし、四駆での
車速を高める場合、両油圧モータ2F、2Rの容積を小
さくすることにより実現できるが、両油圧モータ2F、
2Rの容積及び容積比を一定としなければ、圧力損失が
発生するため、効率の低下が避けられない。しかしなが
ら連通弁5を設け、両油圧モータ2F、2Rの容量を小
さくすると共に連通状態とすることにより圧力損失が防
げ効率のよい四駆走行が実現できる。
【0057】尚、上記事例は、両方向切換弁3F、3R
の上流側に可変絞り1BF、1BRを設け、これら可変
絞り1BF、1BRの夫々が両方向切換弁3F、3Rの
下流側の油圧の中から最大油圧を受けてその絞り具合を
調整されることにより可変絞り1BF、1BRから両方
向切換弁3F、3Rまでの油圧を昇圧し、以て両方向切
換弁3F、3Rの前後の前後差圧ΔPを一定差圧ΔPc
とし、これにより前記「流量特性(Q∝A)」を確保す
る油圧回路であるが、このような回路に限定する必要は
無く、例えば次のような回路でもよい。そして各油圧回
路に連通弁5等を設けても、上記事例と同様の効果を得
ることできる。
【0058】(1) 両方向切換弁3F、3Rの下流側に可
変絞り1BF、1BRを設け、これら可変絞り1BF、
1BRの夫々が両方向切換弁3F、3Rの下流側の油圧
の中から最大油圧を受けてその絞り具合を調整されるこ
とにより両方向切換弁3F、3Rから可変絞り1BF、
1BRまでの油圧を昇圧し、以て両方向切換弁3F、3
Rの前後の前後差圧ΔPを一定差圧ΔPcとし、これに
より前記「流量特性(Q∝A)」を確保する油圧回路。
【0059】(2) 両油圧モータ2F、2Rのメータイン
側に夫々の方向切換弁3F、3Rを設け、メータアウト
側に両方向切換弁3F、3Rの下流側の油圧の中から最
大油圧を受けてその絞り具合を調整される可変絞り1B
F、1BRを設け、これによりメータアウト油圧を高
め、前後の前後差圧ΔPを一定差圧ΔPcとし、これに
より前記「流量特性(Q∝A)」を確保する油圧回路。
【図面の簡単な説明】
【図1】事例の油圧回路図である。
【図2】事例の他の油圧回路図である。
【図3】事例の他の油圧回路図である。
【図4】車速に対する連通弁の作動状態を示すグラフで
ある。
【図5】車速に対する油圧モータの容積変化を示すグラ
フである。
【図6】車速に対する前輪側油圧モータへの流量を示す
グラフである。
【図7】車速に対する後輪側油圧モータへの流量を示す
グラフである。
【図8】図6及び図7を重ね合わせたグラフである。
【符号の説明】
1 可変容積式油圧ポンプ 2F 固定容積式油圧モータ 2R 可変容積式油圧モータ 3F 前輪側方向切換弁 3R 後輪側方向切換弁 5 連通弁 6 制御器 7 車速センサ ΔP 方向切換弁の前後差圧 ΔPc 方向切換弁の一定差圧 V 車速 Vo 基準車速

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変容積式油圧ポンプと、この可変容積
    式油圧ポンプからの圧油を受けて回転する前輪側油圧モ
    ータ及び後輪側油圧モータとを有して四駆走行する油圧
    式四駆車両において、(1) 前輪側油圧モータに対して設
    けたクローズドセンタ式前輪側方向切換弁と、(2) 後輪
    側油圧モータに対して設けたクローズドセンタ式後輪側
    方向切換弁と、(3) 夫々の方向切換弁の前後差圧を一定
    に保つ流量となるように、ポンプ吐出油量を制御するポ
    ンプ流量制御手段と、(4) 前輪側方向切換弁から前輪側
    油圧モータまでの前輪側油路と、後輪側方向切換弁から
    後輪側油圧モータまでの後輪側油路との間に設けられて
    これら油路を連通又は遮断する連通弁とを有することを
    特徴とする油圧式四駆車両。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の油圧式四駆車両におい
    て、(1) 車速を検出する車速検出手段と、(2) 車速検出
    手段からの検出車速を受けて検出車速が基準車速以上で
    あるとき連通弁を連通位置とする制御手段とを有するこ
    とを特徴とする油圧駆動車両。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の油圧式四駆車両におい
    て、(1) 車速を検出する車速検出手段と、(2) アクセル
    踏込角を検出するアクセル踏込角検出手段及び牽引力を
    検出する牽引力検出手段のいずれか一方又は両方と、
    (3) 車速検出手段からの検出車速を受けて検出車速が基
    準車速となったとき連通弁を連通位置とすると共に、ア
    クセル踏込角検出手段からの検出踏込角及び牽引力検出
    手段からの検出牽引力のいずれか一方又は両方を受けて
    検出踏込角及び検出牽引力のいずれか一方又は両方の値
    に応じて前記基準車速を変化させる制御手段とを有する
    ことを特徴とする油圧駆動車両。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の油圧式四駆車両に
    おいて、(1) 前輪側油圧モータ及び後輪側油圧モータの
    いずれか一方又は両方は、可変容積式油圧モータである
    と共に、(2) 制御手段は、連通弁を連通位置としたとき
    に可変容積式油圧モータの押し退け容積を変化させる制
    御手段であること特徴とする油圧駆動車両。
JP8218019A 1996-07-31 1996-07-31 油圧式四駆車両 Pending JPH1044803A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8218019A JPH1044803A (ja) 1996-07-31 1996-07-31 油圧式四駆車両
KR1019970026371A KR100456058B1 (ko) 1996-07-31 1997-06-21 유압식4륜구동차량
EP97933856A EP0916541A1 (en) 1996-07-31 1997-07-31 Travelling equipment for hydraulic four-wheel drive vehicle
PCT/JP1997/002657 WO1998004428A1 (fr) 1996-07-31 1997-07-31 Materiel de deplacement pour vehicule a quatre roues motrices

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8218019A JPH1044803A (ja) 1996-07-31 1996-07-31 油圧式四駆車両

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1044803A true JPH1044803A (ja) 1998-02-17

Family

ID=16713362

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8218019A Pending JPH1044803A (ja) 1996-07-31 1996-07-31 油圧式四駆車両

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP0916541A1 (ja)
JP (1) JPH1044803A (ja)
KR (1) KR100456058B1 (ja)
WO (1) WO1998004428A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012005178A1 (ja) * 2010-07-05 2012-01-12 株式会社神崎高級工機製作所 油圧四輪駆動作業車輌
US9156350B2 (en) 2009-12-10 2015-10-13 Kanzaki Kokyukoki Mfg. Co., Ltd. Hydraulic motor unit and hydraulic four-wheel-drive working vehicle

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19923516A1 (de) * 1999-05-21 2000-11-23 Mannesmann Rexroth Ag Hydrostatischer Fahrantrieb
JP5097883B2 (ja) 2004-09-02 2012-12-12 株式会社 神崎高級工機製作所 油圧駆動車両
DE102004045684A1 (de) * 2004-09-17 2006-04-06 Claas Selbstfahrende Erntemaschinen Gmbh Fahrantrieb eines Fahrzeugs
DE102010014901A1 (de) * 2010-04-14 2011-10-20 Bomag Gmbh Vorderantrieb eines Straßenfertigers und Verfahren zur Steuerung desselben
CN105235508B (zh) * 2015-11-09 2018-08-14 青岛科瑞特激光设备有限公司 大型收割机用两档四轮液压无级变速驱动桥总成
CN107020949B (zh) * 2016-01-29 2023-08-01 中冶宝钢技术服务有限公司 具有合流差速和分流差速锁模块的静压驱动行走系统
KR102252901B1 (ko) * 2019-10-11 2021-05-18 주식회사 티와이엠 농업용 무인 주행본체

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62137129U (ja) 1986-02-24 1987-08-29
JP2716543B2 (ja) 1989-09-18 1998-02-18 株式会社クボタ 車輌の走行駆動構造
JP2519789Y2 (ja) 1991-10-25 1996-12-11 住友建機株式会社 道路機械の走行装置
JP2519793Y2 (ja) 1991-11-18 1996-12-11 住友建機株式会社 道路機械の走行装置
JPH08132902A (ja) * 1994-11-09 1996-05-28 Ishikawajima Shibaura Mach Co Ltd 油圧駆動車輌

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9156350B2 (en) 2009-12-10 2015-10-13 Kanzaki Kokyukoki Mfg. Co., Ltd. Hydraulic motor unit and hydraulic four-wheel-drive working vehicle
WO2012005178A1 (ja) * 2010-07-05 2012-01-12 株式会社神崎高級工機製作所 油圧四輪駆動作業車輌
JP2012011964A (ja) * 2010-07-05 2012-01-19 Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd 油圧四輪駆動作業車輌
US8887855B2 (en) 2010-07-05 2014-11-18 Kanzaki Kokyukoki Mfg. Co., Ltd. Hydraulic four-wheel-drive work vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
KR980010062A (ko) 1998-04-30
EP0916541A4 (ja) 1999-06-30
KR100456058B1 (ko) 2005-06-10
EP0916541A1 (en) 1999-05-19
WO1998004428A1 (fr) 1998-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6189641B1 (en) Four-wheel hydraulic drive system for working vehicle
EP3774431B1 (en) Hydraulic drivetrain for a utility vehicle
EP1533168B1 (en) Hydraulic transaxle and vehicle comprising it
JPH1044803A (ja) 油圧式四駆車両
US4841808A (en) Differential control device
AU2005220263A1 (en) A fluid control valve
JPS62131870A (ja) 大型車両に使用されるパワ−・ステアリング
WO2001098131A1 (fr) Dispositif de direction des roues arrieres
JPH07156675A (ja) 4輪駆動型作業機の駆動制御装置
CN113829875A (zh) 前轮驱动系统和摊铺机
JPS6296126A (ja) 自動車の車高調整装置
JPS63258223A (ja) 4輪駆動装置
JP3433812B2 (ja) 車両の従動輪差動制限装置
JP2790744B2 (ja) Hst油圧走行駆動装置
JPH06115371A (ja) 車両の従動輪差動制限装置
JP3133523B2 (ja) 4輪走行装置の制御装置
JP2519793Y2 (ja) 道路機械の走行装置
JP3536841B2 (ja) 車両の駆動装置
JPH1134676A (ja) 作業車の走行駆動装置
JPH06115370A (ja) 車両の従動輪差動制限装置
JPH0516687A (ja) オフロードダンプトラツクの走行装置
JP2959351B2 (ja) 後輪2軸車エアサスペンション構造
JP3402638B2 (ja) 車両の駆動装置
JP2519789Y2 (ja) 道路機械の走行装置
JP3593785B2 (ja) 四輪駆動車