JPH1044304A - 抗菌、抗カビ、抗汚染性を有する多層剥離再生型保護シート - Google Patents

抗菌、抗カビ、抗汚染性を有する多層剥離再生型保護シート

Info

Publication number
JPH1044304A
JPH1044304A JP21933496A JP21933496A JPH1044304A JP H1044304 A JPH1044304 A JP H1044304A JP 21933496 A JP21933496 A JP 21933496A JP 21933496 A JP21933496 A JP 21933496A JP H1044304 A JPH1044304 A JP H1044304A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
chitosan
sheet
protective sheet
adhesive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP21933496A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3847855B2 (ja
Inventor
Mitsuru Mishima
満 三島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP21933496A priority Critical patent/JP3847855B2/ja
Publication of JPH1044304A publication Critical patent/JPH1044304A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3847855B2 publication Critical patent/JP3847855B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来多層剥離再生型保護シートとして、金属箔
を積層したものや、プラスチックフィルムを積層したも
のが提案されている。しかし、金属箔シートの場合は不
透明で外観が損なわれ、引っ掻きにより傷がつきやす
く、変形に対する回復性がない。一方、プラスチックの
場合は、強い帯電性のため却って汚染が早められるとい
った欠点があった。 【解決手段】本発明は、多層剥離再生型シートにおいて
抗菌性、抗カビ性、帯電防止性、抗汚染性、防曇性、耐
熱性等を兼ね備えたキトサン層が常に最外層に露出する
よう剥離可能に複数の基材シートを積層接着して構成し
たことにより、その被覆表面を長期に亙り擦傷や菌、カ
ビ、油、水、塵埃などの汚染から護ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は厨房機器、換気扇、
家具、建築内装、自動車、電気機器、窓ガラス、座席肘
掛など擦傷や汚染を受けやすい物の表面を保護するため
に、それらの箇所に被覆設置する多層剥離再生型保護シ
ートに関する。さらに詳細にはプラスチックシートなど
の基材シートの表面に抗菌性、抗カビ性、抗汚染性、さ
らには防曇性、帯電防止性、耐熱性などの多岐に亙る機
能を持ったキトサン層を設け、そのキトサン層が常にシ
ートの最上層にくるように基材シートを剥離可能に積層
接着し、剥離により再生できる多層剥離再生型保護シー
トに関する。
【0002】
【従来の技術】厨房機器や換気扇など汚れが付着し易い
ところに剥離可能に多層を積層したシートを貼り、表面
が汚れると表層から順にそれを剥がし、下層を露出させ
て再生する方法自体はたとえば実開昭62−9013号
公報や実公平6−30135号公報などにより知られて
いる。実開昭62−9013号公報には金属箔の複数枚
を積層したものが開示されている。また、実公平6−3
0135号公報には、ポリエステルフィルムを積層した
ものが開示されており、剥離時のつまみ部として、シー
トの縁の一部分に離型インキを使用し、あらかじめ接着
させない部分を形成して剥がし易くした特殊な構造が開
示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これら従来の多層シー
トは、前者においては、金属箔を使用しているため、透
明性がなく、保護する対象面の本来の色彩、デザインが
損なわれるし、金属箔は引っ掻きや衝撃により傷がつき
やすく、変形に対する回復性を有していないので、凹
み、しわ、引っ掻き傷がそのまま残り、また、金属箔の
一部が破損するとその部分だけ下地が露出し、外観を非
常に損ねるといった欠点を有する。後者においては、前
者の剥離再生の原理を踏襲しつつ、剥離作業がし易いよ
うに、剥離インキによる摘まみ部を設けた構造のシート
が提案されている。しかしながら、ポリエステルなどの
プラスチックは金属箔と異なり帯電し易いので、特に換
気扇のように摩擦の起こる場所では却って塵や汚れが付
き易く、再生型とはいえ使用可能時間は比較的短い。ま
た、たとえば高温に曝されがちな厨房機器の周辺での使
用においては、シートにおける接着層の加熱により接着
強度が増し、剥がし取れなくなって再生できないことが
しばしばあり、そのために表面に付着した水や汚れにカ
ビが生えるなどの現象が見られ、再生型とはいえ、その
機能が充分には発揮できない場合が多い。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような状
況下において、前述の従来品の欠点を解決するためにな
されたものである。すなわち本発明は、(1)基材シー
トの表面に設けられたキトサン層が常にシートの最上層
に露出するよう剥離可能に複数の基材シートを積層接着
してなる抗菌、抗カビ、抗汚染性を有する多層剥離再生
型保護シート、(2)基材シートがポリエステルまたは
ポリプロピレンからなる前記(1)記載の多層剥離再生
型保護シート、(3)基材シートを剥離可能に積層接着
するに際し、接着剤として熱硬化性樹脂を使用して接着
した前記(1)記載の多層剥離再生型保護シート、
(4)熱硬化性樹脂がポリウレタン樹脂である前記
(3)記載の多層剥離再生型保護シート、(5)多層剥
離再生型保護シートの最下層に粘着層を設け、被保護面
にシートを接合固定可能にした前記(1)記載の多層剥
離再生型保護シート、および(6)キトサン層に紫外線
吸収剤、その他抗菌性物質などの機能付与剤を配合した
前記(1)記載の多層剥離再生型保護シート、である。
このようにキトサン層を表面に露出させることにより、
その帯電防止性、抗菌性、抗カビ性、抗汚染性、防曇
性、耐熱性といった特性を充分に生かし、被保護面に
埃、汚れが付きにくく、菌やカビの発生、増殖を抑え、
結露・不透明化を抑えることができるので、汚れ防止力
が向上して、効果の長期持続化がはかられる。
【0005】
【発明の実施の形態】キトサンは海老や蟹などの殻の構
成成分として自然界に広く存在するキチンをたとえば強
アルカリ中での熱処理により脱アセチル化して得られる
塩基性ホモ多糖である。このキトサンは構成単位分子内
に2個の水酸基と1個のアミノ基を有するため、キレー
ト能、保水能、帯電防止能、抗菌能、抗カビ能などの多
くの機能を有している。本発明のキトサン層を構成する
キトサンは、前述のごとくキチンの脱アセチル化により
得られるものであるが、このキトサンを軽度に分解して
得られる低重合度のキトサンも本発明におけるキトサン
の概念に含まれるものである。キトサンの分解は加水分
解法、酸化分解法などの化学的な方法や、酵素(キトサ
ナーゼ)による分解法などが知られているが、いずれの
方法によったものでもよい。本発明に用いられるキトサ
ンとしては、通常その平均分子量が10,000〜50
0,000、好ましくは30,000〜300,000程
度のもので、脱アセチル化度が通常50%以上、好まし
くは80%以上の、粘度が通常100pa.c以下、好まし
くは50pa.c以下のものである。なお、キトサンの平均
分子量は、ルプラン分子量標準を用い、検量線を作成
し、水素GPCカラムからの溶離液で溶解した溶液のキ
トサン分子量を測定する方法に拠ったものであり、キト
サンの粘度の測定方法は、300mlビーカーに乾燥キ
トサン1.5gを入れ、純水277gを加えて分散さ
せ、酢酸1.5gを添加して完全に溶解させた後、20
℃に保ちながらB型粘度計を用いて30回転で回転粘度
(mPa.c)を測定する方法に拠ったものである。本発明
においては、基材シート上にキトサン層を形成せしめる
には、あらかじめ成形したキトサンのフィルムを適当な
接着剤で基材シートの表面に接着するか、またはキトサ
ンの溶液を基材シート上にコートし、乾燥してキトサン
層を有する基材シートを作る。
【0006】キトサンはそのままでは水や有機溶媒に溶
け難いが、無機酸または有機酸の酸塩とすることにより
溶液とすることができる。使用される無機酸としてはた
とえば、塩酸、硫酸などが挙げられ、有機酸としては酢
酸、プロピオン酸、シュウ酸、酪酸、乳酸、酒石酸、コ
ハク酸、クエン酸、ピルビン酸などが挙げられる。キト
サン酸塩は、水で薄めて水溶液とすることができるが、
そのままではポリエチレンやポリプロピレンなどの疎水
性の高い材料にははじかれて均一な層として塗布し難い
ので、これにたとえばメタノール、エタノール、イソプ
ロピルアルコール、ブタノールなどの炭素数1〜4のア
ルコールやアセトン、メチルエチルケトンなどのケトン
類といった親水性有機溶剤を希釈剤として併用すること
により、はじかれることなく連続した層状に塗布するこ
とができる。キトサン酸塩を溶解させた親水性有機溶媒
における水と有機溶媒の使用割合は、通常5:95v/v
%〜95:5v%程度であり、得られる溶液の粘度が通
常100〜700cps、好ましくは200〜500cps程
度で、且つ濁りが生じない範囲で任意に選択することが
できる。溶液中におけるキトサン酸塩の濃度は、基材シ
ートへの塗布方法により変わるが、通常0.1〜10重量
%、好ましくは1〜5重量%である。また、粘度調整な
ど塗布剤としての作業性をよくするため、メチルセルロ
ース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
スなどのセルロース誘導体を適宜添加してもよい。キト
サンは前述のように、親水性のため保水性、防曇性、帯
電防止性を発揮し、また分子中のアミノ基が菌の細胞壁
中の陰イオン性構成成分とイオン性吸着をすることによ
り抗菌性を有しているが、これらの機能をより高度にす
る、あるいは補足するためにさらに導電性材料や帯電防
止剤、金、銀、銅、錫、亜鉛など金属成分やソルビン
酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、バイナジン、プリベント
ール、チアベンダゾールなどの抗菌剤、防腐剤を配合し
てもよい。また、シートの機能や耐久性をさらに上げる
ため、紫外線吸収剤や酸化防止剤、吸水性樹脂などをキ
トサン水溶液に添加して基材にコートしてもよい。
【0007】基材シートとしては、たとえばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン、塩ビ、およびこれ
らの共重合体、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボ
ネート、ビニロン、セロファンなどのプラスチックシー
トで透明性のよいものが選ばれる。なかでもポリエステ
ル、ポリプロピレン、ポリアミド、ビニロンは透明性、
強度、寸法安定性、耐熱性、耐候性などバランスがよ
く、好ましい。特にポリエステル、ポリプロピレンの二
軸延伸フィルムが好ましい。これらの基材シートに上記
キトサン酸塩の親水性有機溶媒溶液を塗布しただけでは
キトサン層の基材シート表面への密着性が不十分な場合
が多い。そこでキトサン層の基材シートへの密着性を強
固にする必要がある場合には、基材シート表面をコロナ
処理したり、表面にアンカーコートを施すかまたは表面
偏析改質剤をシート素材に配合したりして、シート表面
の ASTM-D-2575-67(20℃、65%RH)による濡れ張力が33
〜55dyne/cm、好ましくは37〜43dyne/cmとなる様
に表面処理を施すとよい。アンカーコートとしては、た
とえばアルキルチタネート系、ポリエチレンイミン系、
ポリブタジエン系、ポリウレタン系、水性ポリアミド
系、塩化ビニリデン系シランカップリング剤系アンカー
コートなどが挙げられる。これらのアンカーコートは自
体公知の方法でシート表面に適用される。これらのアン
カーコート塗布量は通常0.05〜5g/m2、好ましく
は0.1〜2g/m2程度である。また表面偏析改質剤と
しては、たとえばメタアクリル酸ステアリルとメタアク
リル酸ジメチルアミノエチルとの共重合体やシランカッ
プリング剤などがあげられ、特にポリオレフィンに配合
してその表面を改質するのに適している(第28回日本
接着剤学会 年次大会講演要旨集45頁(1990)参
照)。また、これらの基材シートは、アンカーコート前
または表面偏析剤を配合してシートにした後さらに、被
コート面を酸やアルカリの化学処理、コロナ処理、火炎
処理、プラズマ処理、放射線処理などの物理的処理を施
すことによりシート表面の濡れ張力を調整し、表面構造
を改質して一層キトサン酸塩層をシートに密着させるこ
とができる。特にコロナ処理とアンカーコートの組み合
わせによる表面処理が好結果をもたらすことが多い。
【0008】キトサン酸塩溶液の基材シートへのコート
方法は特に限定されるものではなく一般に実施されてい
るロールコーター、ナイフコーター、リバースコータ
ー、グラビアコーター、スクリーンコーティングなどの
被塗布素材、塗布液粘度、塗布量、乾燥条件などにより
随時選択すればよいが、塗布量は通常0.05〜5g/
2、好ましくは0.1〜2g/m2程度である。本発明
のキトサン層が常にシートの最上層に露出するよう剥離
可能に複数の基材シートを積層接着した多層剥離再生型
保護シートは、キトサンフィルム、コーティング用キト
サン溶液、表面無処理、片面処理または両面処理に強処
理または弱処理を施した基材シート、各種接着剤、種々
の接着方法等を巧みに組み合わせることにより比較的容
易に得ることができる。なお、強処理とは、キトサンと
の接着を強固にするため、コロナ処理、化学処理または
アンカーコートを強固に、あるいはこれらの処理を組み
合わせて行うことをいい、弱処理とはキトサンを塗布す
ることができるが密着力が必ずしも強固でないようコロ
ナ処理、化学処理またはアンカーコートを弱く行うか、
ワックスなどの接着力調整剤を添加あるいは塗布するこ
とをいう。接着剤としては、アイオノマー樹脂、エチレ
ン酢ビ共重合体樹脂、ポリエチレンオキサイド樹脂、ア
クリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ブタジエン樹脂、ポリビ
ニルブチラール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹
脂、クロロプレン樹脂およびこれらの各種共重合体樹脂
などの熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、不
飽和ポリエステル樹脂、シリコン樹脂、チオコール樹
脂、ジアリルフタレート樹脂などの熱硬化性樹脂が使用
できる。
【0009】熱可塑性樹脂の接着剤を使用する場合は、
基材シートの耐熱性に支障のない温度で溶融コートでき
るものや、溶剤に溶解して溶液コートできるものが使用
できる。例えば基材シートがポリエステル、ポリカーボ
ネイトフィルムの場合、剥離可能に接着する接着剤とし
てはアイオノマー樹脂、エチレン酢ビ共重合樹脂および
その加水分解物、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、
ウレタン樹脂などが使用できる。二軸延伸ポリプロピレ
ンフィルムの場合はエチレン酢ビ共重合樹脂やポリエス
テル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂などの融
点100℃以下の比較的低融点の樹脂が好適に使用でき
る。熱硬化性樹脂を接着剤として使用する場合は、アク
リル樹脂、シリコン樹脂、ウレタン樹脂など、基材シー
トに適した樹脂を選択して使用すればよい。特にウレタ
ン樹脂が硬軟幅広い種類、配合が選べるので殆どの樹脂
シートにも対応でき好ましい。熱硬化性樹脂の接着剤
は、熱可塑性樹脂の接着剤に比べ接着後の経時変化が少
なく、シートが高温にさらされた場合でも融解しないの
で熱固着による剥離困難の問題が生じ難く、この点でも
特にウレタン樹脂が好ましい。また、接着剤あるいはア
ンカーコート剤に、たとえば可塑剤、滑剤、離型剤など
の適量を混合したり、層の表面に塗布したりして層間の
接着強度を調節することができる。
【0010】次に本発明にかかる多層剥離再生型保護シ
ートを図面により説明する。〔図1〕は本発明の一実施
例である多層剥離再生型保護シートの各層を積層する位
置関係を示す。〔図1〕中の4,5,6はキトサン層、
1,2,3は基材層、7,8は接着剤層、9は粘着層、
10は離型紙である。11,12,13は基材層の表面
にコロナ処理、アンカーコートなどの接着前表面処理が
施された部分を示す。各層を積層接着するには、まず、
片方の面にキトサン層5,6を持った基材1,2および
基材3を接着剤で積層接着する。つぎに基材1の表面に
キトサン層4をコートし、最後に粘着層9を持った離型
紙10を図のように設けて3層剥離再生型保護シートを
得る。〔図2〕は剥離再生の様子をわかりやすく図示し
たものである。基材1,2の下面にコートされたキトサ
ン層5,6の基材1,2に対する接着力を、接着剤7,
8との接着力より弱くして、再生時1と5、2と6の層
間で剥離し、キトサン層が最上層に露出するようにす
る。〔図1〕で示した構成は次のようにして作ることも
できる。まず、片面のみ強処理した基材シートの両面に
キトサンをコートした基材1と、弱処理した片面にのみ
キトサンをコートした基材2を接着剤7で接着する。次
に基材3を基材2の下に接着剤層8を介して積層する。
最後に最下層の基材の下に粘着層9を設けると多層積層
剥離再生型保護シートができあがる。〔図3〕は別の構
成例を剥離再生の様子で示したものである。〔図3〕に
おいては、表面にキトサン層を持った両面処理基材1,
2,3を接着剤層7,8で積層する。11,12,1
3,14,15および16はそれぞれ基材における表面
処理部分を示す。この際接着剤層あるいはキトサン層
に、ワックス、ステアリン酸金属塩、脂肪酸アマイトな
どの滑剤、離型剤を0.001〜5%添加して接着性を
加減することができる。さらにキトサン層をフィルムと
して前以て作成し、接着剤で基材に接着したものを使用
して作ることもできる。
【0011】
【発明の効果】本発明のシートは親水性のキトサンが膜
として常にプラスチック表面に形成されているので、結
露によるくもりが生じにくく、帯電防止性もあるので、
塵やほこりの静電吸着を起こしにくい。すなわち汚れに
くい。また、キトサンは抗菌性を有しており、付着した
汚れへの菌の繁殖を抑える効果がある。さらに、汚れの
付着力が弱いので、水洗で簡単に清掃できる。キトサン
は熱により軟化・融解せず、耐熱性にも優れている。キ
トサン膜は透明性が高く、しかも印刷、着色ができ、デ
ザインの付与も簡単である。基材シートの表面処理の有
無、接着剤の種類や接着方法を工夫することにより常に
キトサン層が最上層に露出するよう剥離可能に複数の基
材が積層されており、表面の汚染や擦傷が進めば順次表
層から剥離して新しいキトサン層を最上層として露出す
ることができるので、上記作用効果を長期に亙り持続さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるシートの層の位置関係
を示す断面図。
【図2】〔図1〕に示される位置関係において積層接着
されたシートの端を剥離した場合の断面図。
【図3】別の層間位置関係を有するシートの端を剥離し
た場合の断面図。
【符号の説明】 符号1,2および3は基材層を示す。 符号4,5および6はキトサン層を示す。 符号7と8は接着剤層を示す。 符号9は粘着層を示す。 符号10は離型紙を示す。 符号11,12,13,14,15および16は基材層
における表面をコロナ処理またはアンカーコートなどの
表面強処理が施された部分を示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材シートの表面に設けられたキトサン層
    が常にシートの最上層に露出するよう剥離可能に複数の
    基材シートを積層接着してなる抗菌、抗カビ、抗汚染性
    を有する多層剥離再生型保護シート。
  2. 【請求項2】基材シートがポリエステルまたはポリプロ
    ピレンからなる請求項1記載の多層剥離再生型保護シー
    ト。
  3. 【請求項3】基材シートを剥離可能に積層接着するに際
    し、接着剤として熱硬化性樹脂を使用して接着した請求
    項1記載の多層剥離再生型保護シート。
  4. 【請求項4】熱硬化性樹脂がポリウレタン樹脂である請
    求項3記載の多層剥離再生型保護シート。
  5. 【請求項5】多層剥離再生型保護シートの最下層に粘着
    層を設け、被保護面にシートを接合固定可能にした請求
    項1記載の多層剥離再生型保護シート。
  6. 【請求項6】キトサン層に紫外線吸収剤、その他抗菌性
    物質などの機能付与剤を配合した請求項1記載の多層剥
    離再生型保護シート。
JP21933496A 1996-07-31 1996-07-31 抗菌、抗カビ、抗汚染性を有する多層剥離再生型保護シート Expired - Fee Related JP3847855B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21933496A JP3847855B2 (ja) 1996-07-31 1996-07-31 抗菌、抗カビ、抗汚染性を有する多層剥離再生型保護シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21933496A JP3847855B2 (ja) 1996-07-31 1996-07-31 抗菌、抗カビ、抗汚染性を有する多層剥離再生型保護シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1044304A true JPH1044304A (ja) 1998-02-17
JP3847855B2 JP3847855B2 (ja) 2006-11-22

Family

ID=16733843

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21933496A Expired - Fee Related JP3847855B2 (ja) 1996-07-31 1996-07-31 抗菌、抗カビ、抗汚染性を有する多層剥離再生型保護シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3847855B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002092336A1 (de) * 2001-05-16 2002-11-21 Creavis Gesellschaft Für Technologie Und Innovation Mbh Mikrobizide folienstacksysteme
JP4577926B2 (ja) * 1999-08-30 2010-11-10 シー ウェイドマン リチャード 剥取り可能な自己接着性聴診器遮蔽体
JP2012176624A (ja) * 1998-10-28 2012-09-13 Three M Innovative Properties Co 剥離可能なシートを有する落書き防止および/または環境保護物品、それにより保護された基板、並びに使用方法
WO2015102864A1 (en) * 2013-12-30 2015-07-09 3M Innovative Properties Company Post-formed successively peelable coextruded polymer film
GB2526183A (en) * 2014-03-19 2015-11-18 Medtrade Products Ltd Wound dressing
JP2017515301A (ja) * 2014-05-09 2017-06-08 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated 保護カバーを有する基板キャリアシステム

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012176624A (ja) * 1998-10-28 2012-09-13 Three M Innovative Properties Co 剥離可能なシートを有する落書き防止および/または環境保護物品、それにより保護された基板、並びに使用方法
JP2015193259A (ja) * 1998-10-28 2015-11-05 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 剥離可能なシートを有する落書き防止および/または環境保護物品、それにより保護された基板、並びに使用方法
JP4577926B2 (ja) * 1999-08-30 2010-11-10 シー ウェイドマン リチャード 剥取り可能な自己接着性聴診器遮蔽体
WO2002092336A1 (de) * 2001-05-16 2002-11-21 Creavis Gesellschaft Für Technologie Und Innovation Mbh Mikrobizide folienstacksysteme
WO2015102864A1 (en) * 2013-12-30 2015-07-09 3M Innovative Properties Company Post-formed successively peelable coextruded polymer film
US9415561B2 (en) 2013-12-30 2016-08-16 3M Innovative Properties Company Post-formed successively peelable coextruded polymer film
GB2526183A (en) * 2014-03-19 2015-11-18 Medtrade Products Ltd Wound dressing
JP2017515301A (ja) * 2014-05-09 2017-06-08 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated 保護カバーを有する基板キャリアシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3847855B2 (ja) 2006-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0160510B1 (en) Sandwich glass
JP2007513813A5 (ja)
JPH02261645A (ja) 感圧接着フイルム複合体
JPH0238432A (ja) アミノ官能性シランを下塗りしたポリエステル・フィルムおよびそのフィルム積層物
JP3581081B2 (ja) 熱転写画像形成用光透過性粘着シート及び光透過性装飾粘着シート
JPH1044304A (ja) 抗菌、抗カビ、抗汚染性を有する多層剥離再生型保護シート
JPH0236286A (ja) 粘着性構造体
JP5702072B2 (ja) 窓貼り用積層フィルム
JPH10264292A (ja) 透明積層体
AU677268B2 (en) Heat transferable fluorinated resin film
JP2001139903A (ja) 貼着用機能性複合フィルム
JP3923332B2 (ja) 装飾用シート
JPH0457624B2 (ja)
US20070245605A1 (en) Method of increasing the useful life of a sign or display
JPH07299890A (ja) 複合フィルムおよびそれを積層してなる屋外用騒音遮蔽板
JP2001260288A (ja) アクリル系樹脂積層体
CN216919089U (zh) 一种高抗刮冷裱保护膜
JPH0859306A (ja) 中間膜及びそれを用いた合わせガラス
JPS62912Y2 (ja)
JP4341793B2 (ja) 積層成形物の製造方法
JP2739557B2 (ja) 積層板
JPH10298308A (ja) フッ素樹脂フィルム
JPS643902B2 (ja)
JP3993317B2 (ja) 積層フィルム
JPH02208035A (ja) 耐衝撃性アクリル樹脂積層シート

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050510

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050616

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060822

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060824

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100901

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110901

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110901

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120901

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130901

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees