JPH02208035A - 耐衝撃性アクリル樹脂積層シート - Google Patents

耐衝撃性アクリル樹脂積層シート

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JPH02208035A
JPH02208035A JP2755789A JP2755789A JPH02208035A JP H02208035 A JPH02208035 A JP H02208035A JP 2755789 A JP2755789 A JP 2755789A JP 2755789 A JP2755789 A JP 2755789A JP H02208035 A JPH02208035 A JP H02208035A
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Tadashi Kamei
亀井 忠
Shinichi Yasuda
信一 安田
Katsutoshi Kono
河野 勝俊
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は耐候性に優れ、熱成形が行えしかも層剥離が起
らない耐衝撃性アクリル樹脂積層シートに関する。
[従来の技術] アクリル樹脂は透明性、美麗性、耐候性、印刷特性等に
優れた熱可塑性樹脂であり、この特性を生かして看板、
デイスプレィ、照明カバー、エフステリア、ドーム、文
具等多くの分野で利用されている。
これらの用途の中で例えば看板、照明カバー、自動車用
サンバイザー等に於いては各種衝撃に強いこと、即ち耐
衝撃性が要求されている。
そこでこの要求にこたえてアクリル系もしくはブタジェ
ン系の弾性体ポリマーを改質剤として添加した耐衝撃性
アクリル樹脂が開発されている。
しかし、この耐衝撃性アクリル樹脂には、添加した改質
剤の耐候性が十分ではない為、一般グレードのアクリル
樹脂のような良好な耐候性が得られないという問題点が
ある。
従来、このような場合には紫外線吸収剤、酸化防止剤等
の添加剤を加えて耐候性を改善するのが一般であるが、
耐衝撃性アクリル樹脂の場合には、その改善効果が微々
たるもので充分な効果を得ようとすると該添加剤の多層
の添加が必要となる。
しかるところ、多聞の添加剤が配合されると肝心の樹脂
物性が種々低下し、着色も起こりやすくコストアップに
もつながるので従来法は採用し難い。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の課題は従来の耐衝撃性アクリル樹脂が有してい
た上記問題を解決し、耐衝撃性と耐候性の両方を満足し
、しかも熱成形が可能で層剥離の生じないアクリル樹脂
積層シートを提供するところ(ある。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは上記課題を解決するため鋭意研究の結果、
耐衝撃性アクリル樹脂層の片面に特定の厚みの一般グレ
ードのアクリル樹脂層を設けることによって目的を達成
できることを見出し本発明に到達した。
すなわち本発明は、耐衝撃性アクリル樹脂層の片面に5
〜100μmで且つシート全体の厚さの30%以内とな
る厚さで炭素数1〜4のアルキル基を有するアルキルメ
タクリレート単位を有する一般アクリル樹脂層を設けた
ことを特徴とする耐候性の優れた耐衝撃性アクリル樹脂
積層シートを提供するものである。
本発明で用いる耐衝撃性アクリル樹脂はメタクリル酸メ
チルを主成分とする連続樹脂相中に常温でゴム状を示す
弾性体を粒子状で不連続的に5〜70車吊%分散させた
もの等である。
ここで、常温でゴム状を示す弾性体とは、例えばブタジ
ェンを主成分とするゴム状重合体、アクリル酸エステル
系重合体及びエチレン−酢酸ビニル共重合体等のゴム状
弾性体等をいう。又、アクリル酸エステル系重合体の具
体例としてはエチルアクリレート、2−エチルへキシル
アクリレート等を主成分とするものがあり、その代表例
としてはブチルアクリレート等のアルキルアクリレート
とスチレンのグラフト化ゴム弾性成分とメチルメタクリ
レート及び又はメチルメタクリレートとアルキルアクリ
レートの共重合体からなる硬質樹脂層とがコアーシェル
構造で多層を形成している粒子状の弾性体がある。
以上の中で特に好ましいものはブタジェンを主成分とす
るゴム状重合体及びブチルアクリレートを主成分とした
アクリル酸エステル系重合体である。
本発明で用いられる一般アクリル樹脂は、いわゆる一般
グレードとして市販されているアクリル樹脂のうち、炭
素数(以下Cと略す)1〜4のアルキル基を有するアル
キルメタクリレート単位を有するアクリル樹脂であり、
押出、その地熱加工時の安定性の点からC1〜C4のア
ルキル基を有するアルキルアクリレートを20重口%以
内共重合せしめたものが好ましい。
なお、上記のC1〜C4のアルキル基を有するアルキル
メタクリレートの例としてはメチルメタクリレート、エ
チルメタクリレート、プロピルメタクリレート、ブチル
メタクリレート等があり、これらの中では物性上メチル
及びエチルメタクリレートが最も好ましい。
又、01〜C4のアルキル基を有するアルキルアクリリ
ートとしてはメチルアクリレート、エチルアクリレート
、プロピルアクリレ−、ト、エチルアクリレート等があ
げられ、且つ好ましいのはメチル7クリレート、エチル
アクリレートである。
さらにこのアルキルアクリレートが該アルキルメタクリ
レート中に含まれるωは20重ω%以下が好ましいが、
より好ましくは0.5〜13Φ量%である。
本発明では耐衝撃性アクリル樹脂層に積層される一般ア
クリル樹脂層の厚みが極めて重要であり、本発明者らは
当該厚みが弾性体粒子が十分覆われる5μ以上であれば
、はぼ一般グレードのアクリル樹脂層みの耐候性を示す
ことを確認した。ざらに好ましくは被覆を完全にするた
めには10μ以上の厚みにする必要がある。
又、厚みが100μ以上の場合衝撃に対してノツチ効果
で強度が低下するのでよくない。好ましくは50μm以
下がよい。厚さは最小必要厚さでよく、積層シート全体
で一般アクリル樹脂層の厚みが30%以内がよい。これ
以上の厚さの場合は耐衝撃性アクリル樹脂層の持つ衝撃
強度の低下が大きく本来の特長が損なわれる。本発明の
積層シートの厚みは特に限定されないが、実用上好まし
くはシートの剛性、強度の点から2m以上が良い。
本発明の積層シート(フィルムを含む)を得る方法とし
ては共押出(coextrusion)法とラミネート
法とがある。共押出法は積層時に両層の流動性を合わせ
、均一にすることができるので両層の密着性がよく、成
形歪も類似になるなどの点で優れている。共押出は通常
の押出機を2台以上使って耐衝撃性アクリル樹脂層は6
0.φ、90sφ、115Mφ等の大型押出機で一般ア
クリル樹脂の積層用は30#1llIφ、457111
11φ等のそれより小型の押出機を用いる。
なお、本発明の積層体はシートと同様にフィルムにも適
用出来る。
積層シート及びフィルムの積層部(一般アクリル樹脂層
)及び基板部(耐衝撃性アクリル樹脂層)の厚みのコン
トロールはシートの場合は2台以上の挿出機の押出量と
押出機出口にあるポリッシングロールのロールクリアラ
ンスで行ない、フィルムの場合は2台以上の押出機の押
出量と押出機出口の引取りロールのロール速度で調整出
来る。又積層シートを作製する場合、いわゆる 基板部と積層部の樹脂の流動性を合わせる事が大事であ
るが、これは具体的には押出機の温度を調整する事で実
施する事が出来る。
積層シートの積層部及び全体層の厚みは、厚みが1Jl
lR以上の場合はノギスで計り、厚みが1#I以下の場
合は、シートの断面を微分干渉式顕微鏡、又は市販の膜
厚fit(例えばビック・マリンクロット社(西独)製
PIG Universal  (ドライフィルム用膜
厚計))で測定する事が出来る。
ラミネートによる方法は押出機のダイ出口のポリッシン
グ(カレンダリング)ロール部で一般アクリル樹脂製の
フィルムを供給し、押出機から押出される樹脂と該ロー
ル部で重ね合わせる方法をとることができる。この場合
、重ね合わせ時の空気混入防止と、ロール温度等による
密着性向上等が技術上のポイントである。
積層シートは積層部及び又は基板部に有機系、無機系の
染料、顔料を配合し、透明、半透明もしくは不透明のシ
ートにする事が出来る。又、紫外線吸収剤、光安定剤、
酸化防止剤などを配合する事も出来る。
更に積層部の一般アクリル樹脂部に市販の帯電防止剤を
加えてその最終製品に帯電防止性を付与させる事も可能
であり、これはアクリル樹脂と他のエンジニアリング樹
脂とのアロイ等には特に有効である。又基板部との密着
性、親和性を増す為に可塑剤を配合する事も出来る。
[実 施 例] 以下実施例、比較例で本発明を具体的に説明する。
なお、各実施例、比較例で用いた評価及び試験方法・は
次の通りである。
(1)  鮭同!豫のMl:落球衝撃試験を採用し、装
置は■東洋精機製作断裂のデュポン式衝撃試験機を用い
、重さI Kgで先端曲面Rが1/4インチのミサイル
を積層部を上面にした試料に向けて落下させ、試験数1
2ケでその50%以上が破壊した時の高さから衝撃強度
を求めその試料の耐衝撃強度とした。
(2)紅にユ匁l負:スガ試験機側のサンシャインウエ
ザオメーター(以下SWOMと略す)を用いて試料の積
層面を照射面にして1り0OHR照射でその時の試料の
ヘーズ(くもり度)を日本重色■業■製の曇度計(ND
H−1001DP)を用いて測定した。
(3)   層 の′・着性の置[: 60℃と一30
℃を各3時間づつ行なうヒートサイクル試験で、30す
゛イクルを行なった後の試料の外観変化から密着性を判
定した。
(4)監灰腹1公川員二通常の真空成形機で絞りの深さ
100Mのペン皿状形状で真空成形を行ない、その外観
を観察し判定した。
実施例 1 基板部である耐衝撃性アクリル樹脂層として旭化成デル
ペット5R8500(メチルメタクリレートとメチルア
クリレートの共重合体からなる連続相中にブチルアクリ
レートを主成分としたアクリル酸エステル系エラストマ
ーを分散させたもの)を直径90#I、 L/D=32
の押出機を用い、一方積層部の一般アクリル樹脂層とし
て旭化成デルベットLP−1(メチルアクリレートとメ
チルメタアクリレートの共重合体)を直径30m+、 
L/D=32の押出機を用いて共押出を行なった。ダイ
はフィードブロック式、リップ開度は3.5711#1
で、押出機温度は250〜260℃で行なった。上記基
板層の厚みはダイ出口のポリッシングロールのクリアラ
ンスで2.ONr&の目標に調整し、積層部の厚みは押
出機の吐出量で調整を行なった。この様にしてシート幅
80cII&のシートを作製したものの基板部及び積層
部の厚みはそれぞれ2.0#l#I及び50μmであっ
た。
このサンプルの耐衝撃強度及び耐候性について前記の方
法で評価を行なったところデュポン式衝撃強度で55N
ff・CtS、サンシャインウエザオメーター(SWO
M>照射2000HRでサンプルのヘーズは1.2であ
った。比較の為上記の9ON11押出槻で、同様にして
作ったデルベット3 R8500とデルペットLP−1
の厚み2rrIlr1のシートの耐衝撃強度と耐候性及
び密着性、成形性の外観に関するデータはそれぞれ表−
1の通りであった。
(以下余白) ヘーズ値10は目視でも明らかにくもりが認められ好ま
しくない。
この結果から耐衝撃性アクリル樹脂層に50μmの厚さ
の一般アクリル樹脂層が積層されたものは耐衝撃性及び
耐候性がいずれも優れていることがわかった。密着性、
真空成形性もともに良好であった。
実施例2〜5.比較例1〜3 実施例1と同様の方法で積層部の一般アクリル樹脂層の
厚みを各種変更させてそれぞれの耐衝撃強度、及び耐候
性並びに密着性、成形性について評価した結果を表−2
に示す。この結果から積層部の一般アクリル樹脂層の厚
みが500μを越えると急激に耐衝撃強度が低下してし
まう。又積層部の厚みが5μm以下の場合は耐候性が低
下してしまい好ましくない。耐候性に関して云えば5μ
m以上好ましくは10μm以上あればSWOMのへイズ
の上昇は少なく積層部の効果が認められる。
密着性、真空成形性もとも(良好であった。
実施例7〜9.比較例5〜7 実施例1と同様にしてポリッシングロールのロールクリ
アランス調整で板厚3mの積層シートを作製し耐衝撃性
及び耐候性並びに密着性、成形性の評価を行なった。そ
の結果を表−3に示す。
表−2の結果と同じく積層部の厚みが3μmの場合耐候
性ヘーズは上昇し目視でもくもりが認められる。又、積
層部の厚みが800μmでは耐衝撃強度の低下が認めら
れ、これが1200μm(1,2IIIIIR)になる
と急激に強度が低下した。表−2の結果とともに見ると
積層シートの全体の厚みの30%以上が一般アクリル樹
脂層になると耐衝撃性グレードの本来の強度特性を示さ
なくなってしまう。
なお、密着性、真空成形性は良好であった。
(以下余白) [発明の効果] 本発明により耐候性に優れ、熱成形が行えしかも層剥離
が起らない耐衝撃性アクリル樹脂積層シートが提供され
ることとなり、アクリル樹脂積層シートの利用が一段と
増加することが期待される。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、耐衝撃性アクリル樹脂層の片面に5〜100μmで
    且つシート全体の厚さの30%以内となる厚さで炭素数
    1〜4のアルキル基を有するアルキルメタクリレート単
    位を有する一般アクリル樹脂層を設けたことを特徴とす
    る耐候性の優れた耐衝撃性アクリル樹脂積層シート。 2、一般アクリル樹脂層が炭素数1〜4のアルキル基を
    有するアルキルメタクリレートと20重量%以内の炭素
    数1〜4のアルキル基を有するアルキルアクリレートの
    共重合体層であることを特徴とする請求項1記載の耐候
    性の優れた耐衝撃性アクリル樹脂積層シート。
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Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5643988A (en) * 1993-12-28 1997-07-01 Toray Industries, Inc. Shaped article of liquid crystalline polymer
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