JP2001260288A - アクリル系樹脂積層体 - Google Patents

アクリル系樹脂積層体

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JP2001260288A
JP2001260288A JP2000057628A JP2000057628A JP2001260288A JP 2001260288 A JP2001260288 A JP 2001260288A JP 2000057628 A JP2000057628 A JP 2000057628A JP 2000057628 A JP2000057628 A JP 2000057628A JP 2001260288 A JP2001260288 A JP 2001260288A
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laminate
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JP2000057628A
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Hiroshi Koyama
浩士 小山
Yoshio Tadokoro
義雄 田所
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明性、透光性、表面の光沢性等の、アクリ
ル系樹脂本来の特性を維持しつつ、柔軟性に優れ、かつ
着色処理を施す際に白色化することのないアクリル系樹
脂積層体を提供する。 【解決手段】 アクリル系樹脂積層体を、アクリル系ゴ
ム粒子12およびアクリル系樹脂を含有する柔軟層14
と、その表面に配置された耐衝撃材料を含まないアクリ
ル系樹脂からなる表面層16,18と、からなるもの、
または、前記柔軟層と、その一方の表面に配置された前
記表面層とからなるものとする。染色液への浸漬等によ
る着色処理に際しては、柔軟層の表面や必要に応じて表
面層のいずれか一方の表面にマスキング層を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた柔軟性を有
し、かつ着色処理を施しても透明性とを維持することの
できるアクリル系樹脂積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】アクリル系樹脂は、透明性、透光性、表
面の光沢度および耐候性に優れており、さらに、染料に
よる着色の自由度が高く、意匠性にも優れていることか
ら、例えば自動車の内装用資材、家電製品の外装用資
材、建築用資材(エクステリア)等において、屋内外を
問わず幅広い用途に利用されている。しかし、アクリル
系樹脂は一般に柔軟性が乏しく、耐衝撃性が低いことか
ら、外部からの荷重によって破損し易いという問題があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、アクリル系樹
脂中にゴム粒子を配合することによって、透明性、表面
光沢等の特性を維持しつつ、柔軟性を付与することが試
みられている。しかしながら、染色液に浸漬するなど、
常法に従ってゴム粒子を含有するアクリル系樹脂に着色
処理を施すと、前記樹脂中のゴム粒子が白色化を起こ
し、樹脂全体にくすみが生じてしまう。
【0004】その結果、アクリル系樹脂本来の透明性、
透光性、表面光沢等が損なわれて、意匠性が低下してし
まい、前述の内装または外装用資材や建築用資材として
利用に支障をきたすという問題があった。そこで、本発
明の目的は、優れた透明性、透光性、表面の光沢度等
の、アクリル系樹脂本来の特性を維持しつつ、柔軟性に
優れ、かつ着色処理を施す際に白色化することのないア
クリル系樹脂積層体を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記課
題を解決するための本発明に係る第1のアクリル系樹脂
積層体は、アクリル系ゴム粒子およびアクリル系樹脂を
含有する層と、耐衝撃材料を含まないアクリル系樹脂の
層と、からなることを特徴とする。上記第1のアクリル
系樹脂積層体の好適態様は、前記耐衝撃材料を含まない
アクリル系樹脂の層が着色されたものである。
【0006】また、本発明に係る第2のアクリル系樹脂
積層体は、アクリル系ゴム粒子およびアクリル系樹脂を
含有する層と、その両面に配置された、耐衝撃材料を含
まないアクリル系樹脂の層と、からなることを特徴とす
る。上記第2のアクリル系樹脂積層体の好適態様は、前
記アクリル系ゴム粒子およびアクリル系樹脂を含有する
層の両面に配置された、耐衝撃材料を含まないアクリル
系樹脂の層のうち、一方の層のみが着色されたものであ
る。
【0007】上記本発明に係る第1および第2のアクリ
ル系樹脂積層体によれば、耐衝撃材料としてのアクリル
系ゴム粒子と、アクリル系樹脂とを含有する、柔軟性を
有する層の存在によって、アクリル系樹脂積層体に柔軟
性が付与される。また、前記第1のアクリル系樹脂積層
体においては、アクリル系ゴム粒子およびアクリル系樹
脂を含有する層(以下、「柔軟層」という。)側の表面
に、アクリル系ゴム粒子等の耐衝撃材料を含有しないア
クリル系樹脂からなる層(以下、「表面層」という。)
が設けられていることから、上記アクリル系樹脂積層体
を染色液中に浸漬するといった従来公知の方法によって
着色処理を施した場合であっても、あらかじめ前記柔軟
層が露出している側の表面にマスキングを行うなど、前
記柔軟層が染色液等と直接に接触しないための処置を施
しておくことにより、前記着色層のみに着色を施すこと
ができ、前記柔軟層と染色液等との接触による白色化と
いった不具合が生じるのを防止することができる。
【0008】一方、前記第2のアクリル系樹脂積層体に
おいては、柔軟層の両面が表面層で覆われていることか
ら、アクリル系樹脂積層体をそのままの状態で染色液等
と直接接触させたとしても、白色化現象等の不具合を生
じることなく、着色処理を施すことができる。従って、
本発明によれば、前記第1および第2のアクリル系樹脂
積層体のいずれにおいても、アクリル系樹脂積層体に優
れた柔軟性を付与しつつ、着色処理後においてもアクリ
ル系樹脂本来の優れた透明性、透光性、表面光沢を維持
することができる。
【0009】上記第1および第2のアクリル系樹脂積層
体における好適態様において、耐衝撃材料を含まないア
クリル系樹脂の層の着色は、染色処理によるものである
のが好ましい。前記第1のアクリル系樹脂積層体は、そ
の表面のうち、アクリル系ゴム粒子およびアクリル系樹
脂を含有する層(柔軟層)側の表面に、さらにマスキン
グ材からなる層を設けたものであるのが好ましい。ま
た、前記第2のアクリル系樹脂積層体は、その一方の表
面に、さらにマスキング材からなる層を設けたものであ
るのが好ましい。
【0010】上記マスキング材からなる層(以下、「マ
スキング層」という。)を設けることにより、第1のア
クリル系樹脂積層体においては、柔軟層の表面層が保護
されて、たとえそのままの状態で染色液等と直接接触さ
せて着色処理を施しても白色化現象等の不具合が生じな
いという、前述の効果が得られる。一方、第2のアクリ
ル系樹脂積層体においては、そのままの状態で染色液等
と直接接触させて着色処理を施しても一方の表面層にし
か着色が施されず、他方の表面層を着色が施されていな
い状態で維持することができる。従って、例えば着色処
理が施されたアクリル系樹脂積層体を外光(太陽光な
ど)に晒されるような環境下で使用する場合において
は、経時的な変色(脱色)を避けるべく、着色処理が施
されていない表面層を外光側に向けて設置する必要があ
るものの、上記のアクリル系樹脂積層体では上記着色処
理後も一方の表面が着色されていない層となることか
ら、あらためて脱色処理を施さなくても、経時的な変色
(脱色)が防止された着色アクリル系樹脂積層体として
好適に用いることができる。
【0011】本発明の第1および第2のアクリル系樹脂
積層体において、耐衝撃材料を含まないアクリル系樹脂
の層の厚みは、アクリル系樹脂積層体全体の厚みに対し
て50%以上であるのが好ましい。また、本発明の第1
および第2のアクリル系樹脂積層体において、柔軟層に
含有されるアクリル系ゴム粒子は、その粒径が50〜5
00nmであるのが好ましく、その含有量は、柔軟層に
おけるアクリル系樹脂100重量部に対して20〜80
重量部であるのが好ましい。
【0012】本発明の第1および第2のアクリル系樹脂
積層体は、溶融押出成形により得られたフィルム状物の
両面を、金属ロール表面または金属ベルト表面に同時に
接触させた状態で成形したものであるのが好ましい。本
発明のアクリル系樹脂積層体は透明性および意匠性に優
れているため、例えば自動車内装用資材、家電外装用資
材、建築用資材、エクステリア用資材等の用途に好適で
ある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明のアクリル系樹脂積
層体について詳細に説明する。本発明の一実施形態とし
ては、例えば図1に示すように、アクリル系ゴム粒子1
2およびアクリル系樹脂を含有する「柔軟層」(中間
層)14と、当該柔軟層(中間層)14の両面に配置さ
れた、耐衝撃材料を含有しないアクリル系樹脂からなる
「表面層」16,18との2種類の層とを有する、3層
構造のアクリル系樹脂積層体10が挙げられる。図1に
示す実施形態は、前記第1のアクリル系樹脂積層体に相
当するものである。
【0014】かかるアクリル系樹脂積層体10は、柔軟
層(中間層)14の存在によって積層体全体に柔軟性が
付与されていることから、積層体10全体の厚みを適宜
調整することにより、アクリル系樹脂多層フィルムとし
て用いられる。本発明のアクリル系樹脂積層体は、着色
処理の際に柔軟層が染色液等と接触することのないよう
な処置が施されることを条件として、例えば図2に示す
ように、柔軟層14の一方の表面にのみ表面層16を設
けた2層構造のものであってもよい。
【0015】かかるアクリル系樹脂積層体20において
も、柔軟層14の存在によって積層体全体に柔軟性が付
与されていることから、積層体20全体の厚みを適宜調
整することによって、アクリル系樹脂多層フィルムとし
て用いることができる。本発明のアクリル系樹脂積層体
は上記実施形態に限定されるものではなく、積層体全体
の透明性や柔軟性が損なわれることがない範囲であれ
ば、適宜設計変更をすることができる。すなわち、例え
ば(1) 柔軟層(中間層)として、アクリル系ゴム粒子を
含有するアクリル系樹脂と、柔軟性に優れた他の透明樹
脂との積層体を用いたり、(2) 表面層として、アクリル
系樹脂と、他の透明樹脂との積層体を用いたりすること
が可能である。
【0016】〔柔軟層〕本発明のアクリル系樹脂積層体
における、アクリル系ゴム粒子およびアクリル系樹脂を
含有する層、すなわち柔軟層は、例えばアクリル系樹脂
中に、耐衝撃材料としてのアクリル系ゴム粒子が分散し
たものであって、アクリル系樹脂積層体に優れた柔軟性
を付与するための層である。上記アクリル系ゴム粒子に
用いられるアクリル系ゴムとしては、例えば2−クロロ
エチルビニルエーテルとアクリル酸エステルの共重合体
(ACM)やアクリロニトリルとアクリル酸エステルの
共重合体(ANM)のいわゆるアクリルゴムや、アクリ
ロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)等が挙げられ
る。
【0017】また、上記アクリル系ゴム粒子は、アクリ
ルゴム等からなる単一(単層)の粒子に限定されるもの
ではなく、柔軟性の付与効果が損なわれない範囲であれ
ば、アクリル系樹脂等の、透明性および柔軟性に優れた
他の樹脂またはゴム成分を内包した多層構造のゴム粒子
であってもよい。かかる多層構造のゴム粒子としては、
例えば、(i) 内層が、炭素数4〜8のアルキル基を有す
るアクリル酸アルキルエステルと、多官能単量体との共
重合からなるゴム弾性体であり、外層がメタクリル酸メ
チルを主成分とする硬質重合体である2層構造のアクリ
ル系重合体、(ii)最内層がメタクリル酸メチルを主成分
とする硬質重合体であり、中間層が、炭素数4〜8のア
ルキル基を有するアクリル酸アルキルエステルと、多官
能単量体との共重合体とからなるゴム弾性体であり、最
外層がメタクリル酸メチルを主成分とする硬質重合体で
ある3層構造のアクリル系重合体等が挙げられる。
【0018】上記アクリル系ゴム粒子の粒径は50〜5
00nmであるのが好ましい。粒径が前記範囲を下回る
ものは入手しにくく、また、前記範囲を下回るとアクリ
ル系樹脂に柔軟性を付与する効果が不十分になるおそれ
がある。逆に、粒径が前記範囲を超えると、アクリル系
樹脂中に分散させたときに当該樹脂の透明性や透光性を
損なうおそれがある。前記ゴム粒子の粒径は、アクリル
系ゴム粒子がアクリル系ゴム等の単一の粒子である場合
には、上記範囲の中でも特に50〜150nm程度であ
るのが好ましい。また、アクリル系ゴム粒子が多層構造
のゴム粒子である場合には、上記範囲の中でも特に25
0〜350nmであるのが好ましい。
【0019】上記アクリル系ゴム粒子の含有量は、アク
リル系樹脂100重量部に対して、20〜80重量部の
範囲で設定するのが好ましい。ゴム粒子の含有量が上記
範囲を下回ると、柔軟層(中間層)に、ひいてはアクリ
ル系樹脂積層体全体に十分な柔軟性を付与できなくなる
おそれがある。逆に、上記範囲を超えてゴム粒子を含有
おさせても、積層体を柔軟なものとする効果に変化はな
く、かえってコストが高くなるおそれがある。
【0020】一方、上記アクリル系ゴム粒子を分散させ
るためのアクリル系樹脂としては、従来公知の種々のア
クリル系樹脂が使用可能である。具体的には、(メタ)
アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アク
リル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)
アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、
(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸オク
チル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル
酸ステアリル等の、(メタ)アクリル酸の重合体および
(メタ)アクリル酸エステルの重合体が挙げられる。
【0021】上記柔軟層(中間層)の厚みは特に限定さ
れるものではなく、使用目的に応じて適宜選択される
が、通常0.02〜10mm程度に設定するのが好まし
い。また、アクリル系樹脂積層体全体における柔軟層
(中間層)の厚みの割合は、50%以上であるのが好ま
しい。積層体全体に対する厚みの割合が50%を下回る
と、積層体に十分な柔軟性を付与することができなくな
るおそれがある。積層体全体に対する柔軟層(中間層)
の厚みの割合は、前記範囲の中でも特に60%以上であ
るのが好ましい。なお、上記柔軟層(中間層)の厚みの
割合は100%未満である。
【0022】本発明のアクリル系樹脂積層体における柔
軟層(中間層)は、前記例示のアクリル系樹脂に、前記
例示のアクリル系ゴム粒子を所定量配合し、さらに必要
に応じて後述する種々の添加剤を配合した上で、これを
溶融混練し、表面層とともに積層することによって形成
される。積層体の形成方法については後述する。 〔表面層〕本発明のアクリル系樹脂積層体における、耐
衝撃材料を含まないアクリル樹脂の層、すなわち表面層
は、例えばアクリル系ゴム粒子等の耐衝撃材料を含むこ
とのないアクリル系樹脂からなるものである。
【0023】上記表面層に用いられるアクリル系樹脂と
しては、前記柔軟層において例示したものと同様に、従
来公知の種々のアクリル系樹脂、すなわち(メタ)アク
リル酸の重合体および(メタ)アクリル酸エステルの重
合体が挙げられる。上記表面層の厚みは1μm以上であ
るのが好ましい。表面層の厚みが1μmを下回ると、積
層体に着色処理を施す際に柔軟層(中間層)が白色化す
るおそれがある。表面層の厚みは高々500μm程度ま
でであって、使用目的に応じた範囲であれば、前記範囲
の中でも特に10〜50μm程度の範囲で設定するのが
好ましい。
【0024】本発明のアクリル系樹脂積層体における表
面層は、前記例示のアクリル系樹脂に、後述する種々の
添加剤を必要に応じて配合し、これを溶融混練して、柔
軟層(中間層)とともに積層することに形成される。積
層体の形成方法については後述する。 〔添加剤〕前記柔軟層(中間層)におけるアクリル系樹
脂、および前記表面層を構成するアクリル系樹脂には、
通常用いられる添加剤、例えば紫外線吸収剤;有機系染
料、無機系染料、顔料等の着色剤;酸化防止剤;帯電防
止剤;界面活性剤等を、適宜配合することができる。
【0025】特に、紫外線吸収剤は、アクリル系樹脂積
層体の耐候性をより一層優れたものとする上で好適に用
いられる。本発明に使用可能な紫外線吸収剤としては、
例えばベンゾトリアゾール系、2−ヒドロキシベンゾフ
ェノン系、サリチル酸フェニルエステル系等の、従来公
知の種々の紫外線吸収剤が挙げられる。ベンゾトリアゾ
ール系紫外線吸収剤の具体例としては、2,2−メチレ
ンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチレンブチ
ル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フ
ェノール]、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−[2−ヒドロキシ−3,
5−ビス(a,a−ジメチルベンジル)フェニル]−2
H−ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2
−(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェ
ニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3,5
−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−ク
ロロベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−アミ
ル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2
−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)
ベンゾトリアゾール等が挙げられる。
【0026】2−ヒドロキシベンゾフェノン系紫外線吸
収剤の具体例としては、2−ヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベン
ゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2
−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−クロロベンゾフェ
ノン、2,2−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェ
ノン、2,2−ジヒドロキシ−4,4−ジメトキシベン
ゾフェノン等が挙げられる。
【0027】サリチル酸フェニルエステル系紫外線吸収
剤の具体例としては、p−t−ブチルフェニルサリチル
酸エステル、p−オクチルフェニルサリチル酸エステル
等が挙げられる。上記例示の紫外線吸収剤は単独で、ま
たは2種以上を混合して用いられる。紫外線吸収剤の配
合量は、柔軟層(中間層)または表面層を構成するアク
リル系樹脂組成物100重量部当たり0.1重量部以
上、好ましくは0.3〜2重量部の範囲で設定される。
【0028】〔積層体の形成方法〕前記柔軟層(中間
層)と表面層とを積層して、アクリル系樹脂の積層体を
形成する方法としては、例えば、(i) アクリル系樹脂
と、ゴム粒子を含むアクリル系樹脂とを、それぞれ別個
にあらかじめシート状またはフィルム状に成形してお
き、これらを(a) 加熱ロール間で連続的にラミネートす
る、(b) プレスで熱圧着する、(c) 圧空または真空成形
すると同時に積層する、または(d) 接着層を介在させて
おいてラミネートする(ウェットラミネーション法)等
の方法が挙げられる。
【0029】また、かかる方法のほかにも、(ii)アクリ
ル系樹脂と、ゴム粒子を含むアクリル系樹脂とを同時に
押出し、シート化またはフィルム化した後、両面を金属
ロール表面または金属ベルト表面に接触させて成形する
方法(共押出法)、または、(iii) あらかじめシート状
またはフィルム状に成形されたゴム粒子を含むアクリル
系樹脂にTダイから溶融押出ししたアクリル系樹脂をラ
ミネートする方法等を用いることもできる。
【0030】〔着色処理〕本発明のアクリル系樹脂積層
体への着色処理は、例えば染料を溶解した水−溶剤系に
浸漬して染色する等の、従来公知の方法に準じて行うこ
とができる。上記染色において用いられる溶剤として
は、例えばアセトン、ベンジルアルコール、二塩化エチ
レン等が挙げられる。水−溶剤系には、染料の分散性を
向上させるために、アニオン系界面活性剤等の分散剤を
配合してもよい。
【0031】アクリル系樹脂積層体が、図2に示すよう
に、アクリル系ゴム粒子およびアクリル系樹脂を含有す
る「柔軟層」14と、その片面に設けられた、耐衝撃材
料を含まないアクリル系樹脂からなる「表面層」16と
の2層構造である場合には、着色処理を施す前に、柔軟
層14が染色液等と直接に接触しないための処置を施せ
ばよい。具体的には、図3に示すように、柔軟層14が
露出している側の面(すなわち、表面層16とは反対側
の面)にマスキング材料からなる「マスキング層」22
を貼付などによって設ければよい。
【0032】こうしてマスキング層22が設けられたア
クリル系樹脂積層体20は、柔軟層14が表面に露出し
ていないため、染色液に浸漬するといった処理に供して
も、白色化現象等の不具合を生じることがない。上記マ
スキング層を形成するマスキング材料としては、例えば
ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン;ポ
リエチレンテレフタレート等のポリエステルといった熱
可塑性樹脂からなる樹脂フィルム等が挙げられる。中で
も、コストの観点から、ポリオレフィンのフィルムが好
適である。
【0033】かかる樹脂フィルムの厚みは、通常0.0
2〜0.2mm、好ましくは0.03〜0.1mm程度
である。樹脂フィルムの厚みが0.02mmを下回ると
染色液が浸透するおそれがあり、逆に0.2mmを超え
るとコストの面で不利である。上記樹脂フィルムの、ア
クリル樹脂積層体と接触させる側の面には、粘着剤層が
設けられていてもよい。上記樹脂フィルム等からなるマ
スキング層22は、染色液への浸漬等による着色処理後
に剥がすなどして、アクリル樹脂積層体20から取り外
せばよい。
【0034】アクリル系樹脂積層体が、図1に示すよう
に、アクリル系ゴム粒子およびアクリル系樹脂を含有す
る「柔軟層」14と、その両面に設けられた、耐衝撃材
料を含まないアクリル系樹脂からなる「表面層」16,
18との3層構造であって、例えば前記表面層16,1
8のうち、一方の層のみが外光に晒される場合において
は、当該外光に直接晒される表面層(例えば、表面層1
8)には着色を施さず、他方の外光に直接晒されること
のない表面層(表面層16)にのみ着色を施すのが、ア
クリル樹脂積層体10全体の退色を少なくするという効
果が得られるため好ましい。
【0035】このような場合に、例えば着色を施す表面
層16にのみ顔料、染料等の着色剤を分散させる方法を
採用することもできるが、図4に示すように、3層構造
のアクリル系樹脂積層体20における表面層16,18
のうち、着色を施さない方の層18の表面にマスキング
材料からなる「マスキング層」22を設けて、その上で
染色処理に施す方法を採用することもできる。この場
合、上記した着色剤を分散する方法に比べてより簡易な
方法によって、選択的に表面層の着色を行うことができ
る。
【0036】上記マスキング材料およびマスキング層2
2としては、図3に示す実施形態において例示したもの
と同様なものが挙げられる。また、マスキング層22
は、染色処理後に剥がすなどしてアクリル樹脂積層体1
0から取り外せばよい。 〔アクリル系樹脂積層体への装飾処理〕本発明のアクリ
ル系樹脂積層体は、その意匠性をより一層高めるため
に、例えばその表面に図形等を印刷することができる。
【0037】この一例としては、例えばスモーク色等に
着色された本発明のアクリル系樹脂積層体の片面に印刷
を行うことが挙げられる。この場合、グラビア印刷法等
の欠点であるベタ全面印刷性の不足を補うことができ、
かつ、フィルム延伸時においても抜け不良の少ない、メ
ッキ色などの装飾フィルムを作製することができる。こ
の場合において、積層体の表面に印刷される図形等のう
ち、樹脂積層体に施された着色と同じ色彩の図形等につ
いては印刷を省略することができる。
【0038】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて本発明を
さらに詳細に説明するが、本発明は下記の実施例によっ
て限定されるものではない。 実施例1 アクリル系樹脂のペレット60重量部と、球形3層構造
のゴム粒子(最内層がメタクリル酸メチル架橋重合体、
中間層がブチルアクリレートを主成分とする軟質のゴム
弾性体、最外層がメタクリル酸メチル重合体からなるア
クリル系重合体であるもの。平均粒径約300nm)4
0重量部とを溶融混練することによって、ゴム粒子を含
有するアクリル系樹脂を作製し、これを二軸押出機にて
ペレット化した。
【0039】得られたペレットを65mmφの一軸押出
機に投入し、一方でアクリル系樹脂のペレットを45m
mφの一軸押出機に投入した。次いで、設定温度255
℃のフィードブロック方式多層ダイス(3層構造体を製
造するためのダイス)を介して共押出し、共押出しされ
たフィルム状の樹脂組成物の両面がポリシングロール
(金属ロール)に完全に接するようにして冷却を行っ
た。こうして、図1に示すように、2種の層からなる3
層構造を有するアクリル系樹脂積層体(アクリル系樹脂
多層フィルム)10を得た。
【0040】この積層体10の総厚みは2.0mm、柔
軟層(アクリル系ゴム粒子を含有するアクリル系樹脂か
らなる層)14の厚みは1.6mm、表面層(アクリル
系樹脂からなる層)16,18の厚みはそれぞれ0.2
mmであった。さらに、上記積層体を、あらかじめ80
℃に調整した水系染色液(イオン交換水1000cc
(1000cm3 )、染料「Sumikaron RE
D E−FBL」20g、ベンジルアルコール20g)
に10分間浸漬し、着色処理を行った。
【0041】また、こうして着色が施されたアクリル系
樹脂積層体について、後述する方法により堅牢度試験を
行った。 実施例2 アクリル系樹脂のペレット73重量部と、単層構造のア
クリル系ゴム粒子(平均粒径約100nm)27重量部
とを溶融混練することによって、ゴム粒子を含有するア
クリル樹脂を作製し、これを二軸押出機にてペレット化
した。
【0042】得られたペレットを65mmφの一軸押出
機に投入して、設定温度255℃のT型ダイスを介して
押出し、押し出された樹脂組成物の両面がポリシングロ
ールに完全に接するようにして冷却を行うことにより、
厚さ0.5mmのフィルムを得た。次いで、得られたフ
ィルムを柔軟層(中間層)とし、あらかじめプレス加工
により得た厚み0.2mmのアクリル系樹脂フィルムを
表面層として、あらかじめ200℃に調整したプレス機
によって積層した。
【0043】こうして、図1に示すように、2種の層か
らなる3層構造を有するアクリル系樹脂積層体10を得
た。この積層体10の総厚みは0.6mm、柔軟層(中
間層)14の厚みは0.3mm、表面層16,18の厚
みはそれぞれ0.15mmであった。さらに、上記積層
体を前出の水系染色液に10分間浸漬して、着色した。 実施例3 アクリル系樹脂のペレットの使用量を67重量部とし、
球形3層構造のゴム粒子の使用量を33重量部としたほ
かは実施例1と同様に操作して、2種の層からなる3層
構造を有するアクリル系樹脂積層体(アクリル系樹脂多
層フィルム)10を得た。
【0044】この積層体10の総厚みは0.2mm、柔
軟層(アクリル系ゴム粒子を含有するアクリル系樹脂か
らなる層)14の厚みが0.12mm、表面層(アクリ
ル系樹脂からなる層)16,18の厚みがそれぞれ0.
03mmであった。次いで、上記積層体を用いたほかは
実施例1と同様に操作して、着色処理を行った。 実施例4 実施例3と同様に操作して、総厚みが0.66mm、柔
軟層(アクリル系ゴム粒子を含有するアクリル系樹脂か
らなる層)14の厚みが0.4mm、表面層(アクリル
系樹脂からなる層)16,18の厚みがそれぞれ0.1
mmの、3層構造のアクリル系樹脂積層体(アクリル系
樹脂多層フィルム)10を得た。
【0045】次いで、この積層体10の一方の表面(表
面層18側)にマスキング材料(ポリエチレンフィル
ム,サンエー化研社製、厚さ0.06mm)を貼付し
た。上記マスキング材料からなるマスキング層22の貼
付後、アクリル系樹脂積層体10を実施例1で用いたの
と同じ水系染色液(80℃)に10分間浸漬して、着色
処理を施した。マスキング層22は、染色処理後に剥
離、除去した。また、こうして着色されたアクリル系樹
脂積層体について、実施例1と同様にして堅牢度試験を
行った。
【0046】実施例5 実施例1で用いたフィードブロック方式の多層ダイスに
代えて、2層構造体を製造するためのフィードブロック
方式の多層ダイスを用いたほかは、実施例1と同様に操
作して、図2に示す2種の層からなる2層構造のアクリ
ル系樹脂積層体(アクリル系樹脂多層フィルム)20を
得た。この積層体20の総厚みは0.56mm、柔軟層
(アクリル系ゴム粒子を含有するアクリル系樹脂からな
る層)14の厚みは0.4mm、表面層(アクリル系樹
脂からなる層)16の厚みは0.1mmであった。
【0047】次いで、上記積層体20の柔軟層14側の
面に、マスキング材料(前出のポリエチレンフィルム)
を貼り付けてマスキング層22を形成し、実施例1で用
いたのと同じ水系染色液(80℃)に10分間浸漬し
て、着色処理を施した。マスキング層22は、染色処理
後に剥離、除去した。 比較例1 アクリル系樹脂のペレット60重量部と、球形3層構造
のゴム粒子(前出)40重量部とを用い、実施例1と同
様にしてペレットを得た。
【0048】このペレットを65mmφの一軸押出機に
投入して、設定温度255℃のT型ダイスを介して押出
し、押し出された樹脂組成物の両面がポリシングロール
に完全に接するようにして冷却を行うことにより、厚さ
0.125mmのフィルムを得た。次いで、上記フィル
ム(単層体)を前出の水系染色液に10分間浸漬して、
着色した。
【0049】比較例2 アクリル系樹脂のペレット89重量部と、単層構造のア
クリル系ゴム粒子(平均粒径約100nm)11重量部
とを溶融混練することによって、ゴム粒子を含有するア
クリル系樹脂を作製し、これを二軸押出機にてペレット
化した。得られたペレットを65mmφの一軸押出機に
投入して、設定温度255℃のT型ダイスを介して押出
し、押し出された樹脂組成物の両面がポリシングロール
に完全に接するようにして冷却を行うことにより、厚さ
0.25mmのフィルムを得た。
【0050】次いで、上記フィルム(単層体)を前出の
水系染色液に10分間浸漬して、着色した。実施例およ
び比較例における樹脂積層体/単層体について、下記の
測定を行った。 〔全光線透過率Tt 〕JIS K 7105に記載の
「プラスチックの光学的特性試験方法」に従って樹脂積
層体の全光線透過率Tt および単層体の全光線透過率T
t を測定し、それぞれについて着色処理前後における全
光線透過率Tt の差ΔTt を算出した。
【0051】なお、着色処理後のTt は着色前に比べて
小さくなる(ΔTt が負に大きくなる)。 〔曇価H(Haze)〕JIS K 7105に記載の
「プラスチックの光学的特性試験方法」に従って樹脂積
層体の曇価Hおよび単層体の曇価Hを測定し、それぞれ
について着色処理前後における曇価Hの差ΔHを求め
た。
【0052】ΔHの値が大きいほど、着色処理に伴う白
色化等によるくすみが顕著に発生したことを示す。上記
評価の結果を表1に示す。
【0053】
【表1】
【0054】表1より明らかなように、実施例1および
2の樹脂積層体では、着色処理による全光線透過率Tt
の低下度が小さく、かつ着色処理後の曇価の増加割合も
小さかった。従って、実施例のアクリル系樹脂積層体に
よれば、アクリル系樹脂本来の、優れた透明性、透光
性、表面の光沢度等の特性を維持しつつ、柔軟性に優
れ、かつ着色処理後にも白色化することのない積層体を
得ることができる。
【0055】これに対し、比較例1および2では、着色
処理による全光線透過率Tt の低下度が大きく、かつ着
色処理後の曇価の増加割合も大きかった。 〔色差(a* )〕実施例1および実施例4で得られたア
クリル系樹脂積層体について堅牢度試験〔JIS K
6718に記載の「メタクリル樹脂」、400時間、B
P温度63℃、水噴射あり〕を行った。なお、かかる堅
牢度試験において、実施例4で得られたアクリル系樹脂
積層体は、染色処理においてマスキング層22を貼り付
けておいた側(すなわち、染色していない方)の表面層
18を光源側に向けて設置した。
【0056】上記堅牢度試験の前後において、JIS
K 7105「プラスチックの光学的特性試験方法」の
規定に従って、それぞれのアクリル系樹脂積層体の色差
*(L*** 系)を測定して、色差a* の差Δa*
を求めた。Δa* が小さいほど退色が少ないことを示
す。その結果を表2に示す。
【0057】
【表2】
【0058】表2より、着色処理が施されたアクリル系
樹脂積層体を外光(太陽光など)に晒されるような環境
下で使用する場合においては、実施例4のように、3層
構造のアクリル系樹脂積層体20における一方の表面層
18を着色が施されていない層とすることにより、経時
的な変色(脱色)を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアクリル系樹脂積層体にかかる一実施
形態を示す模式図である。
【図2】本発明のアクリル系樹脂積層体にかかる他の実
施形態を示す模式図である。
【図3】図2に示すアクリル系樹脂積層体20の柔軟層
14側表面にマスキング層22を設けた実施形態を示す
模式図である。
【図4】図1に示すアクリル系樹脂積層体10の柔軟層
14側表面にマスキング層22を設けた実施形態を示す
模式図である。
【符号の説明】
10 アクリル系樹脂積層体 12 アクリル系ゴム粒子 14 柔軟層(中間層) 16 表面層 18 表面層 20 アクリル系樹脂積層体 22 マスキング層
フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK25A AK25B AK25C AL05A AN02A AS00D BA02 BA03 BA04 BA06 BA10B BA10C BA10D BA16 DE01A EH20 GB07 GB33 GB48 JK10A JK13 JK17 JL10B JL10C JN01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクリル系ゴム粒子およびアクリル系樹脂
    を含有する層と、耐衝撃材料を含まないアクリル系樹脂
    の層と、からなるアクリル系樹脂積層体。
  2. 【請求項2】アクリル系ゴム粒子およびアクリル系樹脂
    を含有する層と、その両面に配置された、耐衝撃材料を
    含まないアクリル系樹脂の層と、からなるアクリル系樹
    脂積層体。
  3. 【請求項3】前記耐衝撃材料を含まないアクリル系樹脂
    の層が着色されたものである請求項1記載のアクリル系
    樹脂積層体。
  4. 【請求項4】前記アクリル系ゴム粒子およびアクリル系
    樹脂を含有する層の両面に配置された、耐衝撃材料を含
    まないアクリル系樹脂の層のうち、一方の層のみが着色
    されたものである請求項2記載のアクリル系樹脂積層
    体。
  5. 【請求項5】アクリル系樹脂積層体の表面のうち、アク
    リル系ゴム粒子およびアクリル系樹脂を含有する層側の
    表面に、さらにマスキング材からなる層を設けた請求項
    1記載のアクリル系樹脂積層体。
  6. 【請求項6】アクリル系樹脂積層体の一方の表面に、さ
    らにマスキング材からなる層を設けた請求項2記載のア
    クリル系樹脂積層体。
  7. 【請求項7】前記耐衝撃材料を含まないアクリル系樹脂
    の層の厚みが、アクリル系樹脂積層体全体の厚みに対し
    て50%以上である請求項1〜6のいずれかに記載のア
    クリル系樹脂積層体。
  8. 【請求項8】アクリル系ゴム粒子の粒径が50〜500
    nmである請求項1〜7のいずれかに記載のアクリル系
    樹脂積層体。
  9. 【請求項9】アクリル系ゴム粒子の含有量が、前記アク
    リル系ゴム粒子およびアクリル系樹脂を含有する層にお
    けるアクリル系樹脂100重量部に対して20〜80重
    量部である請求項1〜8のいずれかに記載のアクリル系
    樹脂積層体。
  10. 【請求項10】溶融押出成形により得られたフィルム状
    物の両面を、金属ロール表面または金属ベルト表面に同
    時に接触させた状態で成形した請求項1〜9のいずれか
    に記載のアクリル系樹脂積層体。
  11. 【請求項11】前記着色が染色処理によるものである請
    求項3または4記載のアクリル系樹脂積層体。
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