JPH0859306A - 中間膜及びそれを用いた合わせガラス - Google Patents

中間膜及びそれを用いた合わせガラス

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JPH0859306A
JPH0859306A JP19822794A JP19822794A JPH0859306A JP H0859306 A JPH0859306 A JP H0859306A JP 19822794 A JP19822794 A JP 19822794A JP 19822794 A JP19822794 A JP 19822794A JP H0859306 A JPH0859306 A JP H0859306A
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Japan
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laminated glass
intermediate film
group
glass
ethylene
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JP19822794A
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Hirobumi Omura
博文 尾村
Kazuhiro Omori
一弘 大森
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 常温にて取り扱いが容易であり、耐衝撃性及
び透明性(特にヘイズ値)に優れた合わせガラスを容易
に製造することのできる耐可塑剤性に優れた中間膜及び
それを用いた合わせガラスを提供する。 【構成】 中間膜は、エチレン−酢酸ビニル共重合体又
はエチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体10
0重量部、一般式(I) (式中、R及びRは水素原子、塩素原子又は炭素数
1〜6のアルキル基を表し、R及びRは同一であっ
てもよいし異なっていてもよい。)で表されるジベンジ
リデンソルビトール化合物0.01〜4重量部、アミノ
基、グリシジル基及びメルカプト基からなる群より選ば
れる1種以上の基を有するシランカップリング剤0.0
1〜4重量部、及び可塑剤2〜30重量部からなる。合
わせガラスは、前記中間膜がガラス及び合成樹脂板から
選ばれた2枚の透明板の間に積層されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は中間膜及びそれを用いた
合わせガラスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】合わせガラスは、自動車用安全ガラス、
公共施設や運動施設等のグレージング材、間仕切り、防
犯用ドアーに用いられている。その構造は、複数枚の無
機ガラス、またはその一部を有機ガラス即ち合成樹脂板
で置き換え、中間膜を介して合わせ加工したものであ
る。
【0003】合わせガラスに用いられる中間膜には、ガ
ラスとの優れた接着性、強靭な引っ張り強度、高い透明
性等が求められ、これらの性能を満足する樹脂として、
可塑剤の添加により可塑化されたポリビニルブチラール
樹脂が広く使用されてきた。
【0004】しかしながら、ポリビニルブチラール樹脂
からなる中間膜は、常温では粘着性が高いため、保存時
に温度を低くしたり離型紙によりブロッキングを防止し
たりする必要があり、取り扱いに手間がかかるという欠
点があった。
【0005】また、ポリビニルブチラール樹脂からなる
中間膜は吸湿性が高く、吸湿すると接着性が低下すると
いう欠点があった。
【0006】さらに、ポリビニルブチラール樹脂からな
る中間膜を用いてガラス板又は合成樹脂板を合わせ加工
するとき、高温、高圧下で圧着しなければならないとい
う欠点があった。
【0007】上記ポリビニルブチラール樹脂からなる中
間膜の取り扱いに手間がかかるという欠点を解決するた
め、特公昭47−2103号公報において、エチレン−
酢酸ビニル共重合体を酸により変成させた中間膜が提案
されている。この中間膜は、常温においても粘着性が高
くなく取り扱いが容易であるが、透明性(特にヘイズ
値)が悪く、含有している酸により吸湿性が高くなって
ガラスとの接着性が低下し、合わせガラスを製造すると
きに高温、高圧下で圧着しなければならないという欠点
があった。
【0008】また、上記ポリビニルブチラール樹脂から
なる中間膜の吸湿により接着性が低下するという欠点を
解決するため、特公平2−53381号公報において、
ガラス板の間にエチレン−酢酸ビニル共重合体及び有機
過酸化物を挟着し熱硬化してなる合わせガラスが提案さ
れている。この合わせガラスにおける中間膜は、透明性
に優れ、ガラスとの接着性が高く、吸湿により接着性が
低下することはないが、合わせガラスを製造するとき、
高温、高圧下で圧着しなければならないという欠点を持
つ。
【0009】これらを解決するために、特願平5−94
475(平成4年12月17日出願)において、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体又はエチレン−(メタ)アクリ
ル酸エステル共重合体、ジベンジリデンソルビトール化
合物、及び特定の基を有するシランカップリング剤とか
らなることを特徴とする中間膜が提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】一般に、中間膜を用い
て製造された合わせガラスが窓として組み立てられると
き、合わせガラスとサッシとの間に緩衝材が用いられ
る。この緩衝材としては、パテ、シリコンゴム、ビード
材等が用いられ、緩衝性と気密性の役割を果たしてい
る。しかし、このうちビード材の多くは塩化ビニル樹脂
をベースに塩化ビニル樹脂用の可塑剤が用いられてお
り、結果的に合わせガラスの端面の中間膜と可塑剤が接
触することとなる。このとき、使用環境により可塑剤が
中間膜の内部及び/又は中間膜とガラスとの界面に浸透
し、合わせガラス構成体に悪影響を与えることがある。
具体的には、中間膜とガラスとの剥離、中間膜の発泡、
中間膜の変形等で、合わせガラスの外観不良となる。
【0011】本発明は、上記の点に鑑み、常温にて取り
扱いが容易であり、耐衝撃性及び透明性(特にヘイズ
値)に優れた合わせガラスを容易に製造することのでき
る耐可塑剤性に優れた中間膜及びそれを用いた合わせガ
ラスを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、エチレン−酢
酸ビニル共重合体又はエチレン−(メタ)アクリル酸エ
ステル共重合体100重量部、一般式(I)
【化2】 (式中、R1及びR2は水素原子、塩素原子又は炭素数1
〜6のアルキル基を表し、R1及びR2は同一であっても
よいし異なっていてもよい。)で表されるジベンジリデ
ンソルビトール化合物0.01〜4重量部、アミノ基、
グリシジル基及びメルカプト基からなる群より選ばれる
1種以上の基を有するシランカップリング剤0.01〜
4重量部、並びに、可塑剤2〜30重量部からなること
を特徴とする中間膜を提供する。
【0013】上記可塑剤は、ジオクチルフタレート及び
ジオクチルアジペートから選ばれた1種以上のものであ
るのが好ましい。
【0014】また本発明は、上記中間膜がガラス板及び
合成樹脂板から選択される2枚の透明板の間に挟着され
てなる合わせガラスを提供する。
【0015】本発明において使用されるエチレン−酢酸
ビニル共重合体中の酢酸ビニル含有量は、少なくなると
得られる合わせガラスの透明性が低下し、多くなると得
られる合わせガラスの耐衝撃性が低下するので、5〜5
0重量%が好ましい。
【0016】上記エチレン−酢酸ビニル共重合体のメル
トインデックス(MI)は、小さくなると樹脂組成物の
流動性が低下して製膜し難くなり、大きくなると樹脂組
成物の粘性が低下して得られる合わせガラスの耐衝撃性
が低下するので、0.1〜500g/10分が好まし
く、より好ましくは1〜200g/10分である。
【0017】本発明において使用されるエチレン−(メ
タ)アクリル酸エステル共重合体中の(メタ)アクリル
酸エステルとしては、例えばメタクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エ
チルヘキシル等が挙げられ、これらは単独で用いられて
もよいし、併用されてもよい。
【0018】上記(メタ)アクリル酸エステルの含有量
は、少なくなると得られる合わせガラスの透明性が低下
し、多くなると得られる合わせガラスの耐衝撃性が低下
するので、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重
合体中5〜50重量%が好ましい。
【0019】上記エチレン−(メタ)アクリル酸エステ
ル共重合体のメルトインデックス(MI)は、小さくな
ると樹脂組成物の流動性が低下して製膜し難くなり、大
きくなると樹脂組成物の粘性が低下して得られる合わせ
ガラスの耐衝撃性が低下するので、0.1〜500g/
10分が好ましく、より好ましくは1〜200g/10
分である。
【0020】本発明において使用されるジベンジリデン
ソルビトール化合物は、下記一般式(I)で表される。
【0021】
【化3】
【0022】式中、R1及びR2は水素原子、塩素原子又
は炭素数1〜6のアルキル基を表し、R1及びR2は同一
であってもよいし異なっていてもよい。アルキル基の炭
素数は、大きくなり過ぎると得られる合わせガラスの透
明性が低下するので、1〜6が好ましい。
【0023】上記ジベンジリデンソルビトール化合物と
しては、例えばジベンジリデンソルビトール、ビス(ジ
メチルベンジリデン)ソルビトール、ビス(ジエチルベ
ンジリデン)ソルビトール、ビス(ジプロピルベンジリ
デン)ソルビトール、ビス(ジブチルベンジリデン)ソ
ルビトール、ビス(ジペンチルベンジリデン)ソルビト
ール、ビス(ジヘキシルベンジリデン)ソルビトール、
ビス(ジクロルベンジリデン)ソルビトール等が挙げら
れ、これらは単独で用いられてもよいし、併用されても
よい。
【0024】上記ジベンジリデンソルビトール化合物の
添加量は、少なくなると得られる合わせガラスの透明性
が低下し、多くなると得られる合わせガラスの耐衝撃性
が低下するため、エチレン−酢酸ビニル共重合体又はエ
チレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体100重
量部に対して0.01〜4重量部の範囲が適当である。
【0025】本発明の中間膜には、上記ジベンジリデン
ソルビトール化合物に加え、例えばトリベンジリデンソ
ルビトール、リン酸ビス(4−t−ブチルフェニル)ナ
トリウム、ヒドロキシ−ジ(t−ブチル安息香酸)アル
ミニウム等が、中間膜の物性を損わない範囲で併用され
てもよい。
【0026】本発明において使用されるシランカップリ
ング剤は、アミノ基、グリシジル基及びメルカプト基か
らなる群より選ばれる1種以上の基を有する。
【0027】上記シランカップリング剤としては、例え
ばN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチ
ルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−
アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピ
ルジメチルエトキシシラン、3−アミノプロピルメチル
ジエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−グ
リシドキシプロピルジメチルエトキシシラン、(3−グ
リシドキシプロピル)メチルジエトキシシラン、3−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン、メルカプトメ
チルジメチルエトキシシラン、(メルカプトメチル)メ
チルジエトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチル
ジメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキ
シシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン
等が挙げられ、これらは単独で用いられてもよいし、併
用されてもよい。
【0028】上記シランカップリング剤の添加量は、少
なくなると中間膜の接着性が低下し、多くなると得られ
る合わせガラスの透明性が低下するため、エチレン−酢
酸ビニル共重合体又はエチレン−(メタ)アクリル酸エ
ステル共重合体100重量部に対して0.01〜4重量
部の範囲が適当である。
【0029】本発明において使用される可塑剤は、ジオ
クチルフタレート(DOP)、ジブチルフタレート(D
BP)、ジイソデシルフタレート(DIDP)等のフタ
ル酸エステル、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル(D
OA)、アジピン酸ジイソデシル(DIDA)等のアジ
ピン酸エステル、セバシン酸ジブチル(DBS)、セバ
シン酸ジ−2−エチルヘキシル(DOS)等のセバシン
酸エステル、リン酸トリクレシル(TCP)、リン酸ト
リオクチル(TOP)等のリン酸エステル、エポキシ化
大豆油などが挙げられる。
【0030】用いられる可塑剤の量は2〜30部が好ま
しい。2部未満ではビード材から中間膜側へのビード材
の可塑剤浸透を抑えられず、従来の可塑剤無添加の中間
膜に対する優位性が得られない。30部を超えた量で
は、添加した量に応じた効果改善が得られないばかり
か、中間膜の巻物保管時の膜同士の自着の問題や保管時
における低温管理の必要性等の弊害が生じる。
【0031】本発明の中間膜の構成は上述の通りである
が、中間膜の劣化を防止するため、例えば安定剤、酸化
防止剤、紫外線吸収剤等が、中間膜の物性を損なわない
範囲内で添加されてもよい。
【0032】上記熱安定剤としては、例えばステアリン
酸カルシウム石鹸、ジアルカノール脂肪族第3級アミン
等が挙げられる。
【0033】上記酸化防止剤としては、例えばt−ブチ
ル−ヒドロキシトルエン、テトラキス−[メチレン−3
−(3’−5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート]メタン等が用いられる。
【0034】上記紫外線吸収剤としては、例えば2−
(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾト
リアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ
−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチル
フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−アミルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール系、
アデカアーガス社製の「LA−57」等のヒンダードア
ミン系等が挙げられる。
【0035】本発明の中間膜を製造する方法としては、
エチレン−酢酸ビニル共重合体又はエチレン−(メタ)
アクリル酸エステル共重合体、ジベンジリデンソルビト
ール化合物及びシランカップリング剤を、例えばロール
ミル等の混練機に供給して溶融混練して得られた樹脂組
成物を用い、カレンダーロール法、押出シートキャステ
ィング法、インフレーションチューブ法等により製膜す
る方法が挙げられる。
【0036】上記中間膜の厚さは、薄くなると得られる
合わせガラスの耐衝撃性が低下し、厚くなると得られる
合わせガラスの透明性が低下するため、50μm〜1m
mが好ましい。
【0037】上記中間膜を用いて合わせガラスを製造す
る方法としては、例えば、ガラス板又は合成樹脂板と中
間膜とからなる積層体を真空バッグへ入れて0〜20t
orrの真空度で脱気した後、真空バッグごとオーブン
に移し、温度80℃〜120℃で保持する方法、上記積
層体を加熱された加圧ゴムロールにて圧着した後、オー
ブンにて80〜120℃で保持する方法等が挙げられ
る。
【0038】上記合わせガラスを製造するとき、例えば
金属、無機材料等の、ガラス板及び合成樹脂板以外の剛
性体、あるいはポリエステル膜、ポリウレタン膜等の剛
性の低い高分子膜又は紙等と積層して多層型としてもよ
い。
【0039】上記多層型の合わせガラスの層構成として
は、例えば、 (1)ガラス板/中間膜/高分子膜/中間膜/ガラス板 (2)ガラス板/中間膜/金属板/中間膜/ガラス板/
高分子膜 (3)ガラス板/中間膜/紙/中間膜/合成樹脂板 (4)合成樹脂板/中間膜/高分子膜/中間膜/合成樹
脂板 (5)合成樹脂板/中間膜/金属板/中間膜/合成樹脂
板/高分子膜 (6)合成樹脂板/中間膜/紙/中間膜/合成樹脂板 等が挙げられる。
【0040】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。なお、以
下「部」とあるのは「重量部」を意味する。
【0041】[実施例1] (1)中間膜の製造 酢酸ビニル含有量32重量%、メルトインデックス(M
I)60g/10分のエチレン−酢酸ビニル共重合体
(住友化学社製「エバテート5011」)100部、ジ
ベンジリデンソルビトール(新日本理化社製「ゲルオー
ルD」)0.2部、N−(2−アミノエチル)−3−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン(チッソ社製)0.2
部及び可塑剤としてジオクチルフタレート5部をロール
ミルに供給し、温度200℃で溶融混練して樹脂組成物
を得た。
【0042】得られた樹脂組成物35部を厚さ0.1m
mのポリエチレンテレフタレート膜2枚で挟着し、得ら
れた挟着体をプレス成形機にて150℃、120kg/
cm 2で30分間プレス成形し、厚さ0.4mmの中間
膜の両面にポリエチレンテレフタレート膜が積層されて
なる樹脂シートを得、得られた樹脂シートを温度20℃
になるまで放置して冷却した。
【0043】(2)合わせガラスの製造 得られた樹脂シートの両面のポリエチレンテレフタレー
ト膜を剥離し、剥離した両面に、縦30cm、横30c
m及び厚さ3mmの寸法のフロートガラスを積層して積
層体を得、得られた積層体を真空バッグに入れて真空度
10torrで20分間脱気し、脱気状態を保持したま
ま挟着体の入った真空バッグをオーブンに移し、100
℃で30分間保持して合わせガラスを得た。
【0044】(3)接着強度測定用ガラスの製造 得られた樹脂シートの一面のポリエチレンテレフタレー
ト膜のみを剥離し、剥離した面に厚さ3mmのフロート
ガラスを積層し、得られた積層体を真空バッグに入れて
真空度10torrで20分間脱気し、脱気状態を保持
したまま積層体の入った真空バッグをオーブンに移して
100℃で30分間保持した後、幅2cm及び長さ10
cmの寸法に切断して接着強度測定用ガラスを得た。
【0045】[実施例2]エチレン−酢酸ビニル共重合
体の代わりにエチレン−メタクリル酸メチル共重合体
(住友化学社製「アクリフトWH202」)を用いた以
外は実施例1と同様にして合わせガラス及び接着強度測
定用ガラスを得た。
【0046】[実施例3、4]可塑剤としてジオクチル
フタレート5部の代わりに同可塑剤を10部(実施例
3)又は20部(実施例4)とした以外は実施例1と同
様に行った。
【0047】[実施例5〜8]可塑剤としてジオクチル
フタレートの代わりにアジピン酸ジ−2−エチルヘキシ
ル(略称「DOA」、別称「ジオクチルアジペート」)
を用いた以外は実施例1〜4と同様に行った。
【0048】[比較例1、2]可塑剤を全く用いなかっ
た以外は実施例1及び2と同様に行った。
【0049】上記実施例1〜8及び比較例1、2におい
て得られた合わせガラス及び接着強度測定用ガラスを用
い、合わせガラスについては耐可塑剤性試験、耐衝撃性
試験、透明性試験、冷熱試験、耐湿性試験及び煮沸試験
を実施して評価し、接着強度測定用ガラスについてはガ
ラス板との接着性試験を実施して評価した。各試験方法
は以下の通りである。
【0050】(i)耐可塑剤性試験 20cm角の合わせガラスの四辺のうちの隣り合った二
辺の端面にガラス用ビード材(2種類A、Bを別々)を
中間膜に接触するように配置し、さらに外側から木片
(角材)を当て、全体を針金で動かないように固定し
た。これを50℃の恒温槽に静置し、4週間後に合わせ
ガラスの外観(剥離の有無、発泡の有無)を観察した。
なお、ビード材Aは塩化ビニル樹脂製であり、可塑剤と
してジオクチルフタレート(DOP)を40部含有して
いる。ビード剤Bは塩化ビニル樹脂製であり、可塑剤と
してジオクチルフタレートを60部含有している。
【0051】(ii)耐衝撃試験 JIS R 3205に準拠して実施した。すなわち、
温度23℃、湿度50%で4時間保持した合わせガラス
を支持枠にて垂直に保持し、重量45kg、最大径75
mmの加撃体を30cmの高さから振子式に合わせガラ
スの中心に自由落下させた。破壊部分に直径75mmの
球が自由に通過できる開口を生じた場合を×、生じなか
った場合を○として示した。なお、試験はn=4で行っ
た。
【0052】(iii)透明性試験 東京電色社製「積分式濁度計」を用い、温度23℃、湿
度50%における全光線透過(%)及びヘイズ値(%)
を測定した。なお、試験はn=10で行った。
【0053】(iv)冷熱試験 合わせガラスを70℃で2時間放置した後、70℃から
−20℃まで2時間かけて冷却し、さらに−20℃で2
時間保持した後、−20℃から70℃まで2時間かけて
昇温する工程を1サイクルとして、10サイクル実施し
た後、層剥離の有無を観察した。
【0054】(v)耐湿性試験 合わせガラスを環境湿度98%RHで2週間保持したと
きの層剥離の有無を観察した。
【0055】(vi)沸騰試験 合わせガラスを沸騰水中に2時間浸漬したときの層剥離
の有無を観察した。
【0056】(vii)ガラス板又は合成樹脂板との接着
性試験 温度23℃、湿度50%で4時間保持した接着強度測定
用ガラスを用い、定速引張試験機(オリエンテック社製
「テンシロンUCE500」)にて500mm/分の引
っ張り速度で90°ピール強度(kg/cm)を測定し
た。なお、試験はn=10で行った。
【0057】評価結果を表1に示した。
【0058】
【表1】
【0059】
【発明の効果】本発明の中間膜の構成は上述の通りであ
るから、可塑剤を含んだビード材との相性もよく、常温
にて取り扱いが容易であり、且つガラス板又は合成樹脂
板との接着性に優れているので、耐衝撃性及び透明性
(特にヘイズ値)に優れた合わせガラスを容易に製造す
ることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン−酢酸ビニル共重合体又はエチ
    レン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体100重量
    部、一般式(I) 【化1】 (式中、R1及びR2は水素原子、塩素原子又は炭素数1
    〜6のアルキル基を表し、R1及びR2は同一であっても
    よいし異なっていてもよい。)で表されるジベンジリデ
    ンソルビトール化合物0.01〜4重量部、アミノ基、
    グリシジル基及びメルカプト基からなる群より選ばれる
    1種以上の基を有するシランカップリング剤0.01〜
    4重量部、並びに、可塑剤2〜30重量部からなること
    を特徴とする中間膜。
  2. 【請求項2】 可塑剤が、ジオクチルフタレート及びジ
    オクチルアジペートから選ばれた1種以上のものである
    ことを特徴とする請求項1記載の中間膜。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の中間膜
    が、ガラス板及び合成樹脂板から選ばれた2枚の透明板
    の間に挟着されてなる合わせガラス。
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