JPH1044282A - 自動車内装材用成形体 - Google Patents
自動車内装材用成形体Info
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- JPH1044282A JPH1044282A JP21942696A JP21942696A JPH1044282A JP H1044282 A JPH1044282 A JP H1044282A JP 21942696 A JP21942696 A JP 21942696A JP 21942696 A JP21942696 A JP 21942696A JP H1044282 A JPH1044282 A JP H1044282A
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- foamed layer
- weight
- foamed
- resin
- polyphenylene ether
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- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 寸法安定性、成形性、耐熱性、軽量性及び難
燃性に優れた自動車内装材用成形体を提供する。 【解決手段】 変性ポリフェニレンエーテル系樹脂
(I)を基材樹脂とする発泡層に、非発泡層を積層した
1次発泡積層シートを2次発泡させ成形して得られる成
形体であって、前記発泡層の厚みが2.5mm以上であ
り、該発泡層の上面に厚みが0〜200μm、下面に厚
みが40〜300μmである変性ポリフェニレンエーテ
ル系樹脂(II)を基材樹脂とする非発泡層を積層し、下
面の非発泡層表面に表皮剤を接着してなる。
燃性に優れた自動車内装材用成形体を提供する。 【解決手段】 変性ポリフェニレンエーテル系樹脂
(I)を基材樹脂とする発泡層に、非発泡層を積層した
1次発泡積層シートを2次発泡させ成形して得られる成
形体であって、前記発泡層の厚みが2.5mm以上であ
り、該発泡層の上面に厚みが0〜200μm、下面に厚
みが40〜300μmである変性ポリフェニレンエーテ
ル系樹脂(II)を基材樹脂とする非発泡層を積層し、下
面の非発泡層表面に表皮剤を接着してなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車内装材用成形
体、特に自動車天井材として好適な成形体に関し、更に
詳しくは、変性ポリフェニレンエーテル系樹脂を基材樹
脂とする発泡シートに、変性ポリフェニレンエーテル系
樹脂を基材樹脂とする非発泡層を積層し、下面非発泡層
表面に表皮材を接着してなり、寸法安定性、成形性、耐
熱性、軽量性を保持し、特に難燃性に優れた成形体に関
するものである。
体、特に自動車天井材として好適な成形体に関し、更に
詳しくは、変性ポリフェニレンエーテル系樹脂を基材樹
脂とする発泡シートに、変性ポリフェニレンエーテル系
樹脂を基材樹脂とする非発泡層を積層し、下面非発泡層
表面に表皮材を接着してなり、寸法安定性、成形性、耐
熱性、軽量性を保持し、特に難燃性に優れた成形体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車内装材として、熱可塑性樹
脂発泡体を主体とする基材にウレタンフォームを積層し
たものや、スチレン−無水マレイン酸共重合体の発泡層
の両面にスチレン−無水マレイン酸共重合体の非発泡層
を積層した積層シートを所望の形状に成形したものが広
く用いられている。それらの自動車内装材は、軽量で断
熱性が高く、成形加工性がすぐれているという特徴があ
る。しかしながら、従来の自動車内装材を、自動車天井
材のように高温に長時間さらされるような用途に用いた
場合には、耐熱性が不十分であるため、自重で垂れ下が
ったり、変形したりするなどの問題を発生することがあ
った。
脂発泡体を主体とする基材にウレタンフォームを積層し
たものや、スチレン−無水マレイン酸共重合体の発泡層
の両面にスチレン−無水マレイン酸共重合体の非発泡層
を積層した積層シートを所望の形状に成形したものが広
く用いられている。それらの自動車内装材は、軽量で断
熱性が高く、成形加工性がすぐれているという特徴があ
る。しかしながら、従来の自動車内装材を、自動車天井
材のように高温に長時間さらされるような用途に用いた
場合には、耐熱性が不十分であるため、自重で垂れ下が
ったり、変形したりするなどの問題を発生することがあ
った。
【0003】そこで、耐熱性を向上させるために、変性
ポリフェニレンエーテル系樹脂の発泡層の両面に変性ポ
リフェニレンエーテル系樹脂のフィルムを積層した発泡
積層シートを用いた自動車天井材が提案されている(実
開平4−11162号公報)。この自動車天井材は、耐
熱性が高い変性PPE系樹脂を用いることにより、高温
下での変形や自重による垂れ下がりを改善するとされて
いるものである。
ポリフェニレンエーテル系樹脂の発泡層の両面に変性ポ
リフェニレンエーテル系樹脂のフィルムを積層した発泡
積層シートを用いた自動車天井材が提案されている(実
開平4−11162号公報)。この自動車天井材は、耐
熱性が高い変性PPE系樹脂を用いることにより、高温
下での変形や自重による垂れ下がりを改善するとされて
いるものである。
【0004】一方、自動車内装材においてはその安全性
のために難燃性が要求されるため、種々の難燃化が行わ
れている。特に難燃化の方法として、表皮材に自消性材
料としてポリ塩化ビニルシートを使用し自消性を付与し
た自動車天井材が開示されている(実開昭56−535
31)。しかし、ポリ塩化ビニルには、燃焼により有毒
ガスを発生する問題点がある。また、他の難燃化の方法
として、表皮材に難燃性材料を用いることにより自動車
内装材の燃焼テストに合格するものが開示されている
(特開平4−81502)。それは不織布に難燃剤を含
浸したものを積層することによって難燃性を付与するも
のであるが、この方法では含浸のための工程が増え、生
産性が低下すると同時に、大幅なコストアップが生じる
という問題点がある。また最近では、表皮材に難燃剤が
付与されることが珍しくなっており、芯材の難燃化が市
場からますます要求されるようになってきている。
のために難燃性が要求されるため、種々の難燃化が行わ
れている。特に難燃化の方法として、表皮材に自消性材
料としてポリ塩化ビニルシートを使用し自消性を付与し
た自動車天井材が開示されている(実開昭56−535
31)。しかし、ポリ塩化ビニルには、燃焼により有毒
ガスを発生する問題点がある。また、他の難燃化の方法
として、表皮材に難燃性材料を用いることにより自動車
内装材の燃焼テストに合格するものが開示されている
(特開平4−81502)。それは不織布に難燃剤を含
浸したものを積層することによって難燃性を付与するも
のであるが、この方法では含浸のための工程が増え、生
産性が低下すると同時に、大幅なコストアップが生じる
という問題点がある。また最近では、表皮材に難燃剤が
付与されることが珍しくなっており、芯材の難燃化が市
場からますます要求されるようになってきている。
【0005】芯材の難燃化においては使用されている基
材樹脂に難燃剤を添加し、難燃性を付与する方法が広く
用いられている。しかしその場合においても難燃剤の添
加の工程が増える等の理由によりコストアップが生じる
問題がある。また、難燃剤の添加により基材樹脂の特性
を損なう恐れもある。
材樹脂に難燃剤を添加し、難燃性を付与する方法が広く
用いられている。しかしその場合においても難燃剤の添
加の工程が増える等の理由によりコストアップが生じる
問題がある。また、難燃剤の添加により基材樹脂の特性
を損なう恐れもある。
【0006】また、従来、無機質のガラス繊維とプラス
チックの複合材料をベースとした自動車内装材が使用さ
れてきている。しかし、この複合材料の場合、難燃性と
いう品質は維持できるものの、軽量化が図れない上にコ
ストアップになるといった問題がある。
チックの複合材料をベースとした自動車内装材が使用さ
れてきている。しかし、この複合材料の場合、難燃性と
いう品質は維持できるものの、軽量化が図れない上にコ
ストアップになるといった問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の如き実
情に鑑み、難燃剤やガラス繊維を用いなくとも優れた難
燃性を有し、安価且つ容易に製造可能な自動車内装材
用、特に天井材用として好適な成形体を提供するもので
ある。
情に鑑み、難燃剤やガラス繊維を用いなくとも優れた難
燃性を有し、安価且つ容易に製造可能な自動車内装材
用、特に天井材用として好適な成形体を提供するもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは燃焼特性に
優れた変性ポリフェニレンエーテル系樹脂の自動車内装
材用発泡積層シートを開発すべく鋭意研究を行った結
果、変性ポリフェニレンエーテル系樹脂発泡積層シート
においてはその発泡層の厚み、非発泡層の厚みが難燃性
に大きく影響を及ぼすことを見いだし、発泡層の厚みを
2.5mm以上にし、上面の非発泡層の厚みを0〜200
μmとすることにより、該発泡積層シートに表皮材を接
着した自動車内装材において、優れた難燃性が認めら
れ、上記課題が解決されることを見いだし、本発明を完
成するに至った。
優れた変性ポリフェニレンエーテル系樹脂の自動車内装
材用発泡積層シートを開発すべく鋭意研究を行った結
果、変性ポリフェニレンエーテル系樹脂発泡積層シート
においてはその発泡層の厚み、非発泡層の厚みが難燃性
に大きく影響を及ぼすことを見いだし、発泡層の厚みを
2.5mm以上にし、上面の非発泡層の厚みを0〜200
μmとすることにより、該発泡積層シートに表皮材を接
着した自動車内装材において、優れた難燃性が認めら
れ、上記課題が解決されることを見いだし、本発明を完
成するに至った。
【0009】即ち、本発明は変性ポリフェニレンエーテ
ル系樹脂(I)を基材樹脂とする発泡層に非発泡層を積
層した1次発泡積層シートを2次発泡させ成形して得ら
れる成形体であって、前記発泡層の厚みが2.5mm以上
であり、該発泡層の上面に厚みが0〜200μm、下面
に厚みが40〜300μmである変性ポリフェニレンエ
ーテル系樹脂(II)を基材樹脂とする非発泡層を積層
し、下面の非発泡層表面に表皮材を接着してなる、難燃
性に優れた自動車内装材用発泡成形体を内容とする。
ル系樹脂(I)を基材樹脂とする発泡層に非発泡層を積
層した1次発泡積層シートを2次発泡させ成形して得ら
れる成形体であって、前記発泡層の厚みが2.5mm以上
であり、該発泡層の上面に厚みが0〜200μm、下面
に厚みが40〜300μmである変性ポリフェニレンエ
ーテル系樹脂(II)を基材樹脂とする非発泡層を積層
し、下面の非発泡層表面に表皮材を接着してなる、難燃
性に優れた自動車内装材用発泡成形体を内容とする。
【0010】本発明に用いられる変性ポリフェニレンエ
ーテル系樹脂(I)又は(II)としては、ポリフェニレ
ンエーテル系樹脂成分25〜75重量%とポリスチレン
系樹脂成分75〜25重量%からなる、(a)ポリフェ
ニレンエーテル系樹脂とポリスチレン系樹脂との混合樹
脂、(b)ポリフェニレンエーテル系樹脂とスチレン系
単量体とのグラフト共重合体、(c)該グラフト共重合
体樹脂とポリスチレン系樹脂との混合樹脂、および
(d)フェニルエーテルとスチレン系単量体との共重合
体等が挙げられ、これらは単独または2種以上組み合わ
せて用いられる。これらの中で、(a)、(b)および
(c)が、製造が容易である点で好ましい。
ーテル系樹脂(I)又は(II)としては、ポリフェニレ
ンエーテル系樹脂成分25〜75重量%とポリスチレン
系樹脂成分75〜25重量%からなる、(a)ポリフェ
ニレンエーテル系樹脂とポリスチレン系樹脂との混合樹
脂、(b)ポリフェニレンエーテル系樹脂とスチレン系
単量体とのグラフト共重合体、(c)該グラフト共重合
体樹脂とポリスチレン系樹脂との混合樹脂、および
(d)フェニルエーテルとスチレン系単量体との共重合
体等が挙げられ、これらは単独または2種以上組み合わ
せて用いられる。これらの中で、(a)、(b)および
(c)が、製造が容易である点で好ましい。
【0011】本発明において使用されるポリフェニレン
エーテル系樹脂としては、例えば、ポリ(2,6−ジメ
チルフェニレン−1,4−エーテル)、ポリ(2−メチ
ル−6−エチルフェニレン−1,4−エーテル)、ポリ
(2,6−ジエチルフェニレン−1,4−エーテル)、
ポリ(2,6−ジエチルフェニレン−1,4−エーテ
ル)、ポリ(2−メチル−6−n−プロピルフェニレン
−1,4−エーテル)、ポリ(2−メチル−6−n−ブ
チルフェニレン−1,4−エーテル)、ポリ(2−メチ
ル−6−クロルフェニレン−1,4−エーテル)、ポリ
(2−メチル−6−ブロムフェニレン−1,4−エーテ
ル)、ポリ(2−エチル−6−クロルフェニレン−1,
4−エーテル)等が挙げられ、これらは単独または2種
以上組み合わせて用いられる。フェニルエーテルと共重
合されるスチレン系単量体またはポリフェニレンエーテ
ル系樹脂とブレンドされるポリスチレン系樹脂として
は、例えばスチレン、α−メチルスチレン、2,4−ジ
メチルスチレン、モノクロルスチレン、ジクロルスチレ
ン、p−メチルスチレン、エチルスチレン等またはこれ
らの重合体が挙げられ、これらは単独または2種以上組
み合わせて用いられる。
エーテル系樹脂としては、例えば、ポリ(2,6−ジメ
チルフェニレン−1,4−エーテル)、ポリ(2−メチ
ル−6−エチルフェニレン−1,4−エーテル)、ポリ
(2,6−ジエチルフェニレン−1,4−エーテル)、
ポリ(2,6−ジエチルフェニレン−1,4−エーテ
ル)、ポリ(2−メチル−6−n−プロピルフェニレン
−1,4−エーテル)、ポリ(2−メチル−6−n−ブ
チルフェニレン−1,4−エーテル)、ポリ(2−メチ
ル−6−クロルフェニレン−1,4−エーテル)、ポリ
(2−メチル−6−ブロムフェニレン−1,4−エーテ
ル)、ポリ(2−エチル−6−クロルフェニレン−1,
4−エーテル)等が挙げられ、これらは単独または2種
以上組み合わせて用いられる。フェニルエーテルと共重
合されるスチレン系単量体またはポリフェニレンエーテ
ル系樹脂とブレンドされるポリスチレン系樹脂として
は、例えばスチレン、α−メチルスチレン、2,4−ジ
メチルスチレン、モノクロルスチレン、ジクロルスチレ
ン、p−メチルスチレン、エチルスチレン等またはこれ
らの重合体が挙げられ、これらは単独または2種以上組
み合わせて用いられる。
【0012】上記ポリフェニレンエーテル系樹脂、ポリ
スチレン系樹脂のいずれにおいても、それぞれと共重合
可能な化合物、例えばアクリロニトリル、メタクリロニ
トリル、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)
アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、無水マレ
イン酸、アクリル酸、イタコン酸等を1種または2種以
上重合させたものも含む。
スチレン系樹脂のいずれにおいても、それぞれと共重合
可能な化合物、例えばアクリロニトリル、メタクリロニ
トリル、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)
アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、無水マレ
イン酸、アクリル酸、イタコン酸等を1種または2種以
上重合させたものも含む。
【0013】前記ポリフェニレンエーテル系樹脂にスチ
レン系単量体を重合させグラフト共重合体を製造する方
法としては従来公知の方法でよく、たとえば特公昭52
−30991号公報、特公昭52−38596号公報な
どに開示されている、ポリフェニレンエーテル系樹脂に
ラジカル開始剤およびスチレン系単量体を加え、無水の
状態で、有機溶媒の存在下または不存在下で130〜2
00℃の温度範囲で攪拌しながらスチレン系単量体を共
重合する等の方法を用いることができる。
レン系単量体を重合させグラフト共重合体を製造する方
法としては従来公知の方法でよく、たとえば特公昭52
−30991号公報、特公昭52−38596号公報な
どに開示されている、ポリフェニレンエーテル系樹脂に
ラジカル開始剤およびスチレン系単量体を加え、無水の
状態で、有機溶媒の存在下または不存在下で130〜2
00℃の温度範囲で攪拌しながらスチレン系単量体を共
重合する等の方法を用いることができる。
【0014】前記ポリフェニレンエーテル樹脂とポリス
チレン系樹脂との割合、またはポリフェニレンエーテル
系樹脂とこれに重合されるスチレン系単量体との割合、
またはフェニルエーテルとスチレン系単量体とを共重合
させる割合としては、ポリフェニレンエーテル系樹脂成
分が、好ましくは25〜75重量%、より好ましくは3
5〜60重量%、特に好ましくは38〜58重量%に対
して、ポリスチレン系樹脂成分が、好ましくは75〜2
5重量%、より好ましくは65〜40重量%、特に好ま
しくは62〜42重量%である。ポリフェニレンエーテ
ル系樹脂成分割合が25重量%未満では耐熱性・燃焼性
に劣る傾向にあり、75重量%を越えると加熱流動時の
粘度が上昇し押出成形が困難になる場合がある。
チレン系樹脂との割合、またはポリフェニレンエーテル
系樹脂とこれに重合されるスチレン系単量体との割合、
またはフェニルエーテルとスチレン系単量体とを共重合
させる割合としては、ポリフェニレンエーテル系樹脂成
分が、好ましくは25〜75重量%、より好ましくは3
5〜60重量%、特に好ましくは38〜58重量%に対
して、ポリスチレン系樹脂成分が、好ましくは75〜2
5重量%、より好ましくは65〜40重量%、特に好ま
しくは62〜42重量%である。ポリフェニレンエーテ
ル系樹脂成分割合が25重量%未満では耐熱性・燃焼性
に劣る傾向にあり、75重量%を越えると加熱流動時の
粘度が上昇し押出成形が困難になる場合がある。
【0015】変性ポリフェニレンエーテル系樹脂発泡層
の製造において使用される発泡剤としては、ブタン、プ
ロパン、ペンタン、塩化メチル、ジクロロメタン、クロ
ロフロロメタン、ジクロロエタン、ジクロロジフロロエ
タン等の炭化水素系発泡剤、ハロゲン化炭化水素系発泡
剤などが挙げられる。これらは単独で使用してもよく、
2種以上組み合わせて使用してもよい。なかでも炭化水
素系発泡剤が汎用性、コスト面から好ましい。
の製造において使用される発泡剤としては、ブタン、プ
ロパン、ペンタン、塩化メチル、ジクロロメタン、クロ
ロフロロメタン、ジクロロエタン、ジクロロジフロロエ
タン等の炭化水素系発泡剤、ハロゲン化炭化水素系発泡
剤などが挙げられる。これらは単独で使用してもよく、
2種以上組み合わせて使用してもよい。なかでも炭化水
素系発泡剤が汎用性、コスト面から好ましい。
【0016】本発明において使用される、発泡層の基材
樹脂である変性ポリフェニレンエーテル系樹脂(I)に
は、必要に応じて、気泡調整剤、耐衝撃性改良剤、滑
剤、酸化防止剤、静電防止剤、顔料等の1種または2種
以上を添加することができる。
樹脂である変性ポリフェニレンエーテル系樹脂(I)に
は、必要に応じて、気泡調整剤、耐衝撃性改良剤、滑
剤、酸化防止剤、静電防止剤、顔料等の1種または2種
以上を添加することができる。
【0017】本発明において使用される変性ポリフェニ
レンエーテル系樹脂(I)を基材樹脂とする発泡層(1
次発泡層)の製造方法としては、該基材樹脂に各種の添
加剤を加えた樹脂組成物を押出機により溶融・混練し、
高温高圧下で発泡剤を圧入し、発泡最適温度に調節して
低圧帯(通常大気中)に押出した後、マンドレル等によ
ってシート状に成形する方法が好適である。
レンエーテル系樹脂(I)を基材樹脂とする発泡層(1
次発泡層)の製造方法としては、該基材樹脂に各種の添
加剤を加えた樹脂組成物を押出機により溶融・混練し、
高温高圧下で発泡剤を圧入し、発泡最適温度に調節して
低圧帯(通常大気中)に押出した後、マンドレル等によ
ってシート状に成形する方法が好適である。
【0018】1次発泡層の厚みは好ましくは1〜5mm、
より好ましくは1.5〜3.5mm、1次発泡倍率は好ま
しくは3〜20倍、より好ましくは5〜15倍、セル径
は好ましくは0.05〜0.9mm、より好ましくは0.
1〜0.7mm、独立気泡率は好ましくは70%以上、よ
り好ましくは80%以上である。また、1次発泡層中の
残存揮発成分の量は好ましくは1〜5重量%、より好ま
しくは2〜4重量%である。
より好ましくは1.5〜3.5mm、1次発泡倍率は好ま
しくは3〜20倍、より好ましくは5〜15倍、セル径
は好ましくは0.05〜0.9mm、より好ましくは0.
1〜0.7mm、独立気泡率は好ましくは70%以上、よ
り好ましくは80%以上である。また、1次発泡層中の
残存揮発成分の量は好ましくは1〜5重量%、より好ま
しくは2〜4重量%である。
【0019】1次発泡層の厚みが1mm未満の場合は強
度、断熱性に劣り自動車内装材として適当でなく、また
厚みが5mmを越える場合、成形加熱時に熱がシートの厚
み方向の中心部まで伝わり難く、そのため十分な加熱が
行えず成形性が悪くなる場合がある。また、充分な加熱
を行うべく加熱時間を長くすると、発泡層表面のセルの
破泡等が生じ、良好な製品が得られ難い。1次発泡倍率
が3倍未満の場合は、柔軟性に劣り曲げ等による破損が
生じ易く、また軽量なものが得られ難く、また20倍を
越えると強度、成形性に劣る傾向がある。セル径が0.
05mm未満の場合は充分な強度が得られず、0.3mmを
越える場合は、断熱性に劣る傾向がある。また、独立気
泡率が70%未満の場合は、断熱性、剛性に劣るととも
に成形加熱時の2次発泡倍率が得難くなり、成形性に劣
る傾向がある。また、残存揮発成分が1重量%未満の場
合は2次発泡倍率が低くなり良好に成形できない場合が
あり、5重量%を越える場合は非発泡層との間に空気だ
まりが発生したり、経時による寸法安定性が悪くなる場
合がある。
度、断熱性に劣り自動車内装材として適当でなく、また
厚みが5mmを越える場合、成形加熱時に熱がシートの厚
み方向の中心部まで伝わり難く、そのため十分な加熱が
行えず成形性が悪くなる場合がある。また、充分な加熱
を行うべく加熱時間を長くすると、発泡層表面のセルの
破泡等が生じ、良好な製品が得られ難い。1次発泡倍率
が3倍未満の場合は、柔軟性に劣り曲げ等による破損が
生じ易く、また軽量なものが得られ難く、また20倍を
越えると強度、成形性に劣る傾向がある。セル径が0.
05mm未満の場合は充分な強度が得られず、0.3mmを
越える場合は、断熱性に劣る傾向がある。また、独立気
泡率が70%未満の場合は、断熱性、剛性に劣るととも
に成形加熱時の2次発泡倍率が得難くなり、成形性に劣
る傾向がある。また、残存揮発成分が1重量%未満の場
合は2次発泡倍率が低くなり良好に成形できない場合が
あり、5重量%を越える場合は非発泡層との間に空気だ
まりが発生したり、経時による寸法安定性が悪くなる場
合がある。
【0020】本発明において発泡層に非発泡層を積層す
る方法、即ち1次発泡積層シートの製造方法としては、
あらかじめフィルム状に成形した非発泡層を、あらかじ
め発泡成形され供給される発泡層の片面に熱ロール等に
より接着積層する方法、多層押出金型を用いて両者を共
押出積層する方法等が挙げられるが、あらかじめ発泡成
形され供給される発泡層の片面に押出機から供給される
可塑化状態にある非発泡層を冷却ローラーなどによって
積層・固着する方法が好ましい。中でも、発泡層の押出
発泡シート成形と非発泡層の押出をインライン中で行い
積層する方法が特に好ましい。
る方法、即ち1次発泡積層シートの製造方法としては、
あらかじめフィルム状に成形した非発泡層を、あらかじ
め発泡成形され供給される発泡層の片面に熱ロール等に
より接着積層する方法、多層押出金型を用いて両者を共
押出積層する方法等が挙げられるが、あらかじめ発泡成
形され供給される発泡層の片面に押出機から供給される
可塑化状態にある非発泡層を冷却ローラーなどによって
積層・固着する方法が好ましい。中でも、発泡層の押出
発泡シート成形と非発泡層の押出をインライン中で行い
積層する方法が特に好ましい。
【0021】本発明において使用される、非発泡層の基
材樹脂である変性ポリフェニレンエーテル系樹脂(II)
には、必要に応じて、耐衝撃性改良剤、充填剤、滑剤、
酸化防止剤、静電防止剤、顔料等を1種又は2種以上組
み合わせて添加することができる。
材樹脂である変性ポリフェニレンエーテル系樹脂(II)
には、必要に応じて、耐衝撃性改良剤、充填剤、滑剤、
酸化防止剤、静電防止剤、顔料等を1種又は2種以上組
み合わせて添加することができる。
【0022】本発明者らの研究によれば、非発泡層を発
泡層に積層した積層シートを自動車用内装材、とくには
自動車用天井材として成形し、パンチング加工や輸送を
行った際には、非発泡層に割れが生じやすいことが判明
した。その原因として、発泡層は、その材料特性により
衝撃を吸収するが、非発泡層は衝撃吸収力が小さいた
め、曲げや衝撃などによる応力の集中を受けた際に破損
することによるものと考えられる。そこで、応力の集中
が加わる非発泡層に耐衝撃性改良剤を配合した場合に
は、非発泡層の柔軟性や耐衝撃性がより一層向上し、曲
げや衝撃などによる破損がより一層防止されることが見
出された。
泡層に積層した積層シートを自動車用内装材、とくには
自動車用天井材として成形し、パンチング加工や輸送を
行った際には、非発泡層に割れが生じやすいことが判明
した。その原因として、発泡層は、その材料特性により
衝撃を吸収するが、非発泡層は衝撃吸収力が小さいた
め、曲げや衝撃などによる応力の集中を受けた際に破損
することによるものと考えられる。そこで、応力の集中
が加わる非発泡層に耐衝撃性改良剤を配合した場合に
は、非発泡層の柔軟性や耐衝撃性がより一層向上し、曲
げや衝撃などによる破損がより一層防止されることが見
出された。
【0023】前記耐衝撃性改良剤としては、基材樹脂に
混合することによってその効果を発揮するものや、基材
樹脂に重合させることによってその効果を発揮するもの
が用いられる。たとえば耐衝撃性ポリスチレンなどのよ
うにポリフェニレンエーテル系樹脂の変性に用いるポリ
スチレン系樹脂として耐衝撃性改良成分を含むものを使
用するばあいには、変性ポリフェニレンエーテル系樹脂
非発泡層に耐衝撃性を付与することができる。
混合することによってその効果を発揮するものや、基材
樹脂に重合させることによってその効果を発揮するもの
が用いられる。たとえば耐衝撃性ポリスチレンなどのよ
うにポリフェニレンエーテル系樹脂の変性に用いるポリ
スチレン系樹脂として耐衝撃性改良成分を含むものを使
用するばあいには、変性ポリフェニレンエーテル系樹脂
非発泡層に耐衝撃性を付与することができる。
【0024】前記耐衝撃性改良剤の例としては、天然ゴ
ム、合成ゴムのようなゴムや、ゴム粒子のまわりにスチ
レン、メチルメタクリレートなどのオレフィン二重結合
をもつ単量体をグラフト重合させたものなどが好適に使
用される。
ム、合成ゴムのようなゴムや、ゴム粒子のまわりにスチ
レン、メチルメタクリレートなどのオレフィン二重結合
をもつ単量体をグラフト重合させたものなどが好適に使
用される。
【0025】前記ゴムの具体例としては、たとえばスチ
レン・ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、イソブレンゴ
ム、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・プロピ
レン・ジエン共重合体、アクリロニトリル・ブタジエン
共重合体、クロロプレンゴム、ブチルゴム、ウレタンゴ
ム、シリコーンゴム、多硫化ゴム、水素化ニトリルゴ
ム、ポリエーテル系特殊ゴム、フッ素ゴム、四フッ化エ
チレン・プロピレンゴム、アクリルゴム、クロロスルホ
ン化ポリエチレンゴム、エピクロロヒドリンゴム、プロ
ピレンオキサイドゴム、エチレン・アクリルゴム、液状
ゴム、ノルボルネンゴム、スチレン系熱可塑性エラスト
マー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、ウレタン系
熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラス
トマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、1,2−
ポリブタジエン系熱可塑性エラストマー、塩ビ系熱可塑
性エラストマー、フッ素系熱可塑性エラストマー、MB
S樹脂、エチレン酢ビコポリマーなどがある。これらは
単独で使用してもよく、2種以上組み合わせてもよい。
これらのうちでは、変性ポリフェニレンエーテル樹脂と
の相溶性の高さ、汎用性などからスチレン・ブタジエン
ゴムが好ましい。
レン・ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、イソブレンゴ
ム、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・プロピ
レン・ジエン共重合体、アクリロニトリル・ブタジエン
共重合体、クロロプレンゴム、ブチルゴム、ウレタンゴ
ム、シリコーンゴム、多硫化ゴム、水素化ニトリルゴ
ム、ポリエーテル系特殊ゴム、フッ素ゴム、四フッ化エ
チレン・プロピレンゴム、アクリルゴム、クロロスルホ
ン化ポリエチレンゴム、エピクロロヒドリンゴム、プロ
ピレンオキサイドゴム、エチレン・アクリルゴム、液状
ゴム、ノルボルネンゴム、スチレン系熱可塑性エラスト
マー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、ウレタン系
熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラス
トマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、1,2−
ポリブタジエン系熱可塑性エラストマー、塩ビ系熱可塑
性エラストマー、フッ素系熱可塑性エラストマー、MB
S樹脂、エチレン酢ビコポリマーなどがある。これらは
単独で使用してもよく、2種以上組み合わせてもよい。
これらのうちでは、変性ポリフェニレンエーテル樹脂と
の相溶性の高さ、汎用性などからスチレン・ブタジエン
ゴムが好ましい。
【0026】本発明に使用される耐衝撃性改良剤の使用
量は、ポリフェニレンエーテル系樹脂に対して2〜25
重量%、さらには5〜20重量%が好ましい。耐衝撃剤
が2重量%未満の場合には、非発泡層の柔軟性や耐衝撃
性の改善効果が充分に発現されなくなったり、曲げや衝
撃などによる破損が充分に防止されない。また、耐衝撃
性改良剤の使用量が25重量%を越える場合には、耐熱
性や剛性に劣る傾向がある。
量は、ポリフェニレンエーテル系樹脂に対して2〜25
重量%、さらには5〜20重量%が好ましい。耐衝撃剤
が2重量%未満の場合には、非発泡層の柔軟性や耐衝撃
性の改善効果が充分に発現されなくなったり、曲げや衝
撃などによる破損が充分に防止されない。また、耐衝撃
性改良剤の使用量が25重量%を越える場合には、耐熱
性や剛性に劣る傾向がある。
【0027】前記充填剤は強度、剛性、寸法安定性など
を向上させるために使用される成分であり、充填剤の種
類には特に制限はない。具体例としては、タルク(ケイ
酸マグネシウム)、炭酸カルシウム(重質、軽質、膠質
等)、マイカ、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、
硫酸バリウム、硫酸カルシウム、亜硫酸カルシウム、シ
リカ、クレー、カオリン、ホワイトカーボン、水酸化マ
グネシウム、カーボンブラック、ゼオライト、モリブデ
ンが挙げられ、これらは単独又は2種以上組み合わせて
用いられる。これらの中でも特にタルク、炭酸カルシウ
ム、マイカが好ましい。
を向上させるために使用される成分であり、充填剤の種
類には特に制限はない。具体例としては、タルク(ケイ
酸マグネシウム)、炭酸カルシウム(重質、軽質、膠質
等)、マイカ、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、
硫酸バリウム、硫酸カルシウム、亜硫酸カルシウム、シ
リカ、クレー、カオリン、ホワイトカーボン、水酸化マ
グネシウム、カーボンブラック、ゼオライト、モリブデ
ンが挙げられ、これらは単独又は2種以上組み合わせて
用いられる。これらの中でも特にタルク、炭酸カルシウ
ム、マイカが好ましい。
【0028】前記充填剤の添加量は、変性ポリフェニレ
ンエーテル樹脂100重量部に対して1〜50重量部、
好ましくは5〜40重量部である。この添加量が1重量
部未満では無機物を充填した効果が充分には得られず、
50重量部を越えて添加すると樹脂の粘度が増加し押出
機に大きな負荷がかかるため好ましくなく、また非発泡
層の衝撃強度の低下が著しくなる。
ンエーテル樹脂100重量部に対して1〜50重量部、
好ましくは5〜40重量部である。この添加量が1重量
部未満では無機物を充填した効果が充分には得られず、
50重量部を越えて添加すると樹脂の粘度が増加し押出
機に大きな負荷がかかるため好ましくなく、また非発泡
層の衝撃強度の低下が著しくなる。
【0029】本発明における積層シートは、発泡層の片
面または両面に非発泡層を積層することができる。非発
泡層を片面に設けた場合は、得られる積層シートは難燃
性に優れるのみならず、軽量となり、1次発泡積層シー
トを製造する際の工程が短くなる。また、積層シートの
構造も簡単になり、材料費も安くなり、製造コストの低
減化が図られるので好ましい。
面または両面に非発泡層を積層することができる。非発
泡層を片面に設けた場合は、得られる積層シートは難燃
性に優れるのみならず、軽量となり、1次発泡積層シー
トを製造する際の工程が短くなる。また、積層シートの
構造も簡単になり、材料費も安くなり、製造コストの低
減化が図られるので好ましい。
【0030】本発明の成形体は前記のごとき1次発泡積
層シートを加熱して2次発泡させ金型を用いて成形して
得られた2次発泡積層シートの成形体である。成形体の
発泡層の発泡倍率は好ましくは5〜30倍、より好まし
くは10〜25倍、セル径は好ましくは0.08〜1.
5mm、より好ましくは0.15〜0.8、独立気泡率は
好ましくは70%以上、より好ましくは80%以上であ
る。成形体の発泡層の発泡倍率が5倍未満となると、柔
軟性に劣り曲げ等による破損が生じ易く、また軽量性に
劣る。また、30倍を越えると、強度に劣る傾向があ
る。セル径が0.08mm未満の場合は充分な強度が得ら
れず、1.5mmを越える場合は断熱性に劣る傾向にあ
る。また、独立気泡率が70%未満の場合には、断熱
性、剛性に劣る傾向にある。本発明の成形体の発泡層の
厚みは2.5mm以上とする必要があり、上限は特に制限
されないが、通常10mm程度がよく、好ましくは3.0
〜8.0mmとする。厚みが2.5mmより小さい場合には
燃焼特性に劣り、また10mmより大きくなると成形時の
金型の冷却が十分行なわれず、型決まりが悪くなる傾向
がある。また、上面の非発泡層の厚みは0〜200μm
以下とする必要があり、好ましくは0〜100μmであ
る。200μmより厚い場合には難燃性に劣る。また非
発泡層の厚みを小さくすればそれだけ材料費が安くな
り、その結果全体のコストが安くなる。下面の非発泡層
の厚みは40〜300μm、好ましくは50〜200μ
mである。40μmより薄い場合には強度、剛性、耐熱
性等に劣り、300μmより厚い場合には成形性に劣
る。
層シートを加熱して2次発泡させ金型を用いて成形して
得られた2次発泡積層シートの成形体である。成形体の
発泡層の発泡倍率は好ましくは5〜30倍、より好まし
くは10〜25倍、セル径は好ましくは0.08〜1.
5mm、より好ましくは0.15〜0.8、独立気泡率は
好ましくは70%以上、より好ましくは80%以上であ
る。成形体の発泡層の発泡倍率が5倍未満となると、柔
軟性に劣り曲げ等による破損が生じ易く、また軽量性に
劣る。また、30倍を越えると、強度に劣る傾向があ
る。セル径が0.08mm未満の場合は充分な強度が得ら
れず、1.5mmを越える場合は断熱性に劣る傾向にあ
る。また、独立気泡率が70%未満の場合には、断熱
性、剛性に劣る傾向にある。本発明の成形体の発泡層の
厚みは2.5mm以上とする必要があり、上限は特に制限
されないが、通常10mm程度がよく、好ましくは3.0
〜8.0mmとする。厚みが2.5mmより小さい場合には
燃焼特性に劣り、また10mmより大きくなると成形時の
金型の冷却が十分行なわれず、型決まりが悪くなる傾向
がある。また、上面の非発泡層の厚みは0〜200μm
以下とする必要があり、好ましくは0〜100μmであ
る。200μmより厚い場合には難燃性に劣る。また非
発泡層の厚みを小さくすればそれだけ材料費が安くな
り、その結果全体のコストが安くなる。下面の非発泡層
の厚みは40〜300μm、好ましくは50〜200μ
mである。40μmより薄い場合には強度、剛性、耐熱
性等に劣り、300μmより厚い場合には成形性に劣
る。
【0031】2次発泡積層シート成形体の発泡層の厚み
は、成形時の金型クリアランスを変化させて調整するこ
とができる。また、1次発泡積層シートの発泡層の厚さ
を変化させる方法、残存揮発成分率を変化させることに
より2次発泡倍率を変化させる方法などにより調整する
こともできる。1次発泡積層シートの発泡層の厚みは、
たとえば1次発泡シート製造時の引取速度を変化させる
などの方法により変化させることができる。1次発泡積
層シートの発泡層の厚みを薄くする場合には、2次発泡
成形時の発泡層のフリー厚み(2次発泡時に金型等によ
り圧縮等を掛けない場合の厚み)は小さくなり、厚くす
る場合には、発泡層のフリー厚みは大きくなる。また、
残存揮発成分の調整は、1次発泡シート製造時の発泡剤
量を変化させる方法、1次発泡積層シートを養生する方
法(たとえば2次発泡が生じないような温度以下に数日
〜数カ月間さらす)などにより行うることができる。残
存揮発成分率が低い場合は、2次発泡倍率が抑えられ、
2次発泡時の発泡層のフリー厚さは小さくなる。前記の
ような2次発泡時のフリー厚みの調整は、金型クリアラ
ンスによる2次発泡積層シートの厚み調整が行えない場
合、例えば真空成形等において有効である。
は、成形時の金型クリアランスを変化させて調整するこ
とができる。また、1次発泡積層シートの発泡層の厚さ
を変化させる方法、残存揮発成分率を変化させることに
より2次発泡倍率を変化させる方法などにより調整する
こともできる。1次発泡積層シートの発泡層の厚みは、
たとえば1次発泡シート製造時の引取速度を変化させる
などの方法により変化させることができる。1次発泡積
層シートの発泡層の厚みを薄くする場合には、2次発泡
成形時の発泡層のフリー厚み(2次発泡時に金型等によ
り圧縮等を掛けない場合の厚み)は小さくなり、厚くす
る場合には、発泡層のフリー厚みは大きくなる。また、
残存揮発成分の調整は、1次発泡シート製造時の発泡剤
量を変化させる方法、1次発泡積層シートを養生する方
法(たとえば2次発泡が生じないような温度以下に数日
〜数カ月間さらす)などにより行うることができる。残
存揮発成分率が低い場合は、2次発泡倍率が抑えられ、
2次発泡時の発泡層のフリー厚さは小さくなる。前記の
ような2次発泡時のフリー厚みの調整は、金型クリアラ
ンスによる2次発泡積層シートの厚み調整が行えない場
合、例えば真空成形等において有効である。
【0032】本発明の2次発泡積層シート成形体には、
表皮材が設けられる。表皮材としては、従来自動車内装
材として用いられる表皮材、例えば織布、不織布等が挙
げられる。表皮材の基材としては、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリアクリロ
ニトリル、ポリアミド(ナイロン)などの合成樹脂や羊
毛、木綿等の天然素材を使用したものであってもよく、
それらを組み合わせたものであってもよい。
表皮材が設けられる。表皮材としては、従来自動車内装
材として用いられる表皮材、例えば織布、不織布等が挙
げられる。表皮材の基材としては、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリアクリロ
ニトリル、ポリアミド(ナイロン)などの合成樹脂や羊
毛、木綿等の天然素材を使用したものであってもよく、
それらを組み合わせたものであってもよい。
【0033】本発明の2次発泡積層シート成形体に表皮
材を接着する方法としては、接着剤を介して接着する方
法等が挙げられる。接着剤としては、熱可塑性接着剤、
ホットメルト接着剤、ゴム系接着剤、熱硬化性接着剤、
モノマー反応型接着剤、無機系接着剤、天然物接着剤等
が挙げられるが、接着が容易な点でホットメルト接着剤
が好適である。
材を接着する方法としては、接着剤を介して接着する方
法等が挙げられる。接着剤としては、熱可塑性接着剤、
ホットメルト接着剤、ゴム系接着剤、熱硬化性接着剤、
モノマー反応型接着剤、無機系接着剤、天然物接着剤等
が挙げられるが、接着が容易な点でホットメルト接着剤
が好適である。
【0034】前記ホットメルト接着剤としては、ポリオ
レフィン系、変性ポリオレフィン系、ポリウレタン系、
エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂系、ポリアミド系、ポ
リエステル系、熱可塑性エラストマー系、スチレン−ブ
タジエン共重合体系、スチレン−イソブレン共重合体系
樹脂を成分としたものが挙げられ、これは単独又は2種
以上組み合わせて用いられる。
レフィン系、変性ポリオレフィン系、ポリウレタン系、
エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂系、ポリアミド系、ポ
リエステル系、熱可塑性エラストマー系、スチレン−ブ
タジエン共重合体系、スチレン−イソブレン共重合体系
樹脂を成分としたものが挙げられ、これは単独又は2種
以上組み合わせて用いられる。
【0035】表皮材を接着する具体的な方法としては、
あらかじめ表皮材に接着剤をつけてあるものを1次発泡
積層シートに熱ロールなどを用いて接着する方法、接着
剤を1次発泡積層シートにバインダーラミネーション法
やあらかじめフィルム状に成形された接着剤を熱ラミネ
ーション法などにより積層したのち表皮材を熱ロールな
どを用いて接着する方法、1次発泡積層シートに表皮材
を接着剤を介して仮止めし、加熱成形時に成形と接着を
同時に行う方法、接着剤を1次発泡積層シートに積層す
る際に表皮材を同時に接着する方法などが挙げられる。
あらかじめ表皮材に接着剤をつけてあるものを1次発泡
積層シートに熱ロールなどを用いて接着する方法、接着
剤を1次発泡積層シートにバインダーラミネーション法
やあらかじめフィルム状に成形された接着剤を熱ラミネ
ーション法などにより積層したのち表皮材を熱ロールな
どを用いて接着する方法、1次発泡積層シートに表皮材
を接着剤を介して仮止めし、加熱成形時に成形と接着を
同時に行う方法、接着剤を1次発泡積層シートに積層す
る際に表皮材を同時に接着する方法などが挙げられる。
【0036】本発明による1次発泡積層シートから2次
発泡積層シート成形体を製造する方法としては、上下に
ヒーターを持つ加熱炉の中央に積層シートをクランプし
て導き、成形に適した温度、たとえば120〜200℃
に加熱して2次発泡させたのち、温度調節した金型にて
真空成形または圧空成形する。真空成形、圧空成形の例
として、プラグ成形、フリードローイング成形、プラグ
・アンド・リッジ成形、リッジ成形、マッチド・モール
ド成形、ストレート成形、ドレープ成形、リバースドロ
ー成形、エアスリップ成形、プラグアシスト成形、プラ
グアシストリバースドロー成形などの方法が挙げられ
る。このうちプラグ成形、マッチド・モールド成形など
の金型クリアランスを変化させることができる方法が好
ましい。
発泡積層シート成形体を製造する方法としては、上下に
ヒーターを持つ加熱炉の中央に積層シートをクランプし
て導き、成形に適した温度、たとえば120〜200℃
に加熱して2次発泡させたのち、温度調節した金型にて
真空成形または圧空成形する。真空成形、圧空成形の例
として、プラグ成形、フリードローイング成形、プラグ
・アンド・リッジ成形、リッジ成形、マッチド・モール
ド成形、ストレート成形、ドレープ成形、リバースドロ
ー成形、エアスリップ成形、プラグアシスト成形、プラ
グアシストリバースドロー成形などの方法が挙げられ
る。このうちプラグ成形、マッチド・モールド成形など
の金型クリアランスを変化させることができる方法が好
ましい。
【0037】前記成形における加熱によって発泡積層シ
ートの表面にケロイド状態が発生する前の状態で成形す
るのが好ましい。成形加熱時に表面にケロイド状態が発
生した状態で成形を行うと、独立気泡率が低くなり、成
形体の剛性が低下する。ケロイド状態は発泡層の破泡に
より生ずるものであり、そのため独立気泡率の低下が生
じる。
ートの表面にケロイド状態が発生する前の状態で成形す
るのが好ましい。成形加熱時に表面にケロイド状態が発
生した状態で成形を行うと、独立気泡率が低くなり、成
形体の剛性が低下する。ケロイド状態は発泡層の破泡に
より生ずるものであり、そのため独立気泡率の低下が生
じる。
【0038】本発明の自動車内装用成形体は、図1に示
すように、上面非発泡層2を天井外板5側に向けて取り
付けられる。図中、1は発泡層、3は下面非発泡層、4
は表皮材である。
すように、上面非発泡層2を天井外板5側に向けて取り
付けられる。図中、1は発泡層、3は下面非発泡層、4
は表皮材である。
【0039】
【作用】本発明の自動車内装材用成形体は、難燃剤を添
加しなくても、発泡層および非発泡層の厚みの調整や、
非発泡層の発泡層の片面又は両面への積層により、優れ
た難燃性を得るとともに、寸法安定性、成形性、耐熱
性、軽量性をもつ自動車内装材用発泡積層シートを安価
かつ容易に得ることができる。従って、難燃剤使用によ
る工程の増加や、基材樹脂の特性を損なう等の問題が解
消される。勿論、本発明の積層シートに難燃剤を用いれ
ば、更に難燃性の向上した成形体が得られることは云う
までもない。
加しなくても、発泡層および非発泡層の厚みの調整や、
非発泡層の発泡層の片面又は両面への積層により、優れ
た難燃性を得るとともに、寸法安定性、成形性、耐熱
性、軽量性をもつ自動車内装材用発泡積層シートを安価
かつ容易に得ることができる。従って、難燃剤使用によ
る工程の増加や、基材樹脂の特性を損なう等の問題が解
消される。勿論、本発明の積層シートに難燃剤を用いれ
ば、更に難燃性の向上した成形体が得られることは云う
までもない。
【0040】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づいて更に説明す
るが、本発明はこれらにより何ら制限を受けるものでは
ない。
るが、本発明はこれらにより何ら制限を受けるものでは
ない。
【0041】実施例及び比較例に用いた樹脂を表1に、
その他の材料を表2に示す。
その他の材料を表2に示す。
【0042】
【表1】 PPE:ポリフェニレンエーテル PS :ポリスチレン タフプレン125(旭化成工業株式会社の登録商標):ポリスチレンブロッ クとポリブタジエンブロックとからなる熱可塑性エラストマー
【0043】
【表2】
【0044】燃焼試験はJIS D−1201に基づい
て行った。接炎面はすべて表皮材側とした。また、燃焼
試験は試験片5個を用いて行い、その中で最も燃焼速度
が大きいものを燃焼速度とした。燃焼試験における評価
基準は下記のとおりである。 ◎:自消性(着火源を取り去った後自然に消火する)ま
たは燃焼速度が40mm/min 以下である。 〇:燃焼速度が40mm/min より大きく70mm/min 以
下である。 △:燃焼速度が70mm/min より大きく100mm/min
以下である。 ×:燃焼速度が100min /min より大である。
て行った。接炎面はすべて表皮材側とした。また、燃焼
試験は試験片5個を用いて行い、その中で最も燃焼速度
が大きいものを燃焼速度とした。燃焼試験における評価
基準は下記のとおりである。 ◎:自消性(着火源を取り去った後自然に消火する)ま
たは燃焼速度が40mm/min 以下である。 〇:燃焼速度が40mm/min より大きく70mm/min 以
下である。 △:燃焼速度が70mm/min より大きく100mm/min
以下である。 ×:燃焼速度が100min /min より大である。
【0045】実施例1 ポリフェニレンエーテル樹脂成分40重量%、ポリスチ
レン樹脂成分60重量%となるようにポリフェニレンエ
ーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)とを混合し
た混合樹脂100重量部に対してiso−ブタンを主成
分とする発泡剤(iso/n=85/15)を3重量部
及びタルク0.32重量部を押出機により混練し、樹脂
温度198℃まで冷却し、サーキュラーダイスにより押
出し、シート厚み2.6mm、1次発泡倍率10倍、独立
気泡率85%、セル径0.19mm、目付け量240g/
m2の発泡シートを得た。得られた発泡シートはロール状
に巻取った。得られた発泡シートを繰り出し、ポリフェ
ニレンエーテル樹脂成分30重量%、ポリスチレン樹脂
成分64重量%、ゴム成分6重量%となるようにポリフ
ェニレンエーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)
と耐衝撃性改良剤(C)を混合した混合樹脂を溶融・混
練しTダイを用いて樹脂温度278℃で押出し発泡シー
ト片面に厚み120μmの非発泡層を積層し、得られた
積層シートをロール状に巻取った。同様の方法にて、積
層シートの発泡層面に更に厚み120μmの非発泡層を
積層し、発泡層の両面に非発泡層を積層した1次発泡積
層シートをロール状に巻取った。次に得られた1次発泡
積層シートを繰り出し、下面の非発泡層表面にホットメ
ルトフィルム接着剤(D)を介して表皮材(E)を重ね
合わせ仮止めした。次に表皮材を仮止めした積層シート
の四方をクランプし、加熱炉に入れ表面温度155℃ま
で加熱し2次発泡させ、60℃に温調した金型にてプラ
グ成形を行った後、トリミング、パンチング加工を施し
自動車内装材用成形体を得た。得られた自動車内装材用
成形体より試験片を切り出して、燃焼試験を行った。発
泡層・非発泡層ポリフェニレンエーテル比率、発泡層・
非発泡層厚み、非発泡層積層面、燃焼性評価結果を表3
に示す。
レン樹脂成分60重量%となるようにポリフェニレンエ
ーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)とを混合し
た混合樹脂100重量部に対してiso−ブタンを主成
分とする発泡剤(iso/n=85/15)を3重量部
及びタルク0.32重量部を押出機により混練し、樹脂
温度198℃まで冷却し、サーキュラーダイスにより押
出し、シート厚み2.6mm、1次発泡倍率10倍、独立
気泡率85%、セル径0.19mm、目付け量240g/
m2の発泡シートを得た。得られた発泡シートはロール状
に巻取った。得られた発泡シートを繰り出し、ポリフェ
ニレンエーテル樹脂成分30重量%、ポリスチレン樹脂
成分64重量%、ゴム成分6重量%となるようにポリフ
ェニレンエーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)
と耐衝撃性改良剤(C)を混合した混合樹脂を溶融・混
練しTダイを用いて樹脂温度278℃で押出し発泡シー
ト片面に厚み120μmの非発泡層を積層し、得られた
積層シートをロール状に巻取った。同様の方法にて、積
層シートの発泡層面に更に厚み120μmの非発泡層を
積層し、発泡層の両面に非発泡層を積層した1次発泡積
層シートをロール状に巻取った。次に得られた1次発泡
積層シートを繰り出し、下面の非発泡層表面にホットメ
ルトフィルム接着剤(D)を介して表皮材(E)を重ね
合わせ仮止めした。次に表皮材を仮止めした積層シート
の四方をクランプし、加熱炉に入れ表面温度155℃ま
で加熱し2次発泡させ、60℃に温調した金型にてプラ
グ成形を行った後、トリミング、パンチング加工を施し
自動車内装材用成形体を得た。得られた自動車内装材用
成形体より試験片を切り出して、燃焼試験を行った。発
泡層・非発泡層ポリフェニレンエーテル比率、発泡層・
非発泡層厚み、非発泡層積層面、燃焼性評価結果を表3
に示す。
【0046】実施例2 ポリフェニレンエーテル樹脂成分40重量%、ポリスチ
レン樹脂成分60重量%となるようにポリフェニレンエ
ーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)とを混合し
た混合樹脂100重量部に対してiso−ブタンを主成
分とする発泡剤(iso/n=85/15)を3重量部
及びタルク0.32重量部を押出機により混練し、樹脂
温度198℃まで冷却し、サーキュラーダイスにより押
出し、シート厚み2.6mm、1次発泡倍率10倍、独立
気泡率85%、セル径0.19mm、目付け量240g/
m2の発泡シートを得た。得られた発泡シートはロール状
に巻取った。得られた発泡シートを繰り出し、ポリフェ
ニレンエーテル樹脂成分30重量%、ポリスチレン樹脂
成分64重量%、ゴム成分6重量%となるようにポリフ
ェニレンエーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)
と耐衝撃性改良剤(C)を混合した混合樹脂を溶融・混
練しTダイを用いて樹脂温度278℃で押出し発泡シー
ト片面に厚み120μmの非発泡層を積層し、発泡層の
片面(下面)に非発泡層を積層した1次発泡積層シート
をロール状に巻取った。次に得られた1次発泡積層シー
トを繰り出し、非発泡層表面にホットメルトフィルム接
着剤(D)を介して表皮材(E)を重ね合わせ仮止めし
た。次に表皮材を仮止めした積層シートの四方をクラン
プし、加熱炉に入れ表面温度150℃まで加熱し2次発
泡させ、60℃に温調した金型にてプラグ成形を行った
後、トリミング、パンチング加工を施し自動車内装材用
成形体を得た。得られた自動車内装材用成形体より試験
片を切り出して、燃焼試験を行った。発泡層・非発泡層
ポリフェニレンエーテル比率、発泡層・非発泡層厚み、
非発泡層積層面、燃焼性評価結果を表3に示す。
レン樹脂成分60重量%となるようにポリフェニレンエ
ーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)とを混合し
た混合樹脂100重量部に対してiso−ブタンを主成
分とする発泡剤(iso/n=85/15)を3重量部
及びタルク0.32重量部を押出機により混練し、樹脂
温度198℃まで冷却し、サーキュラーダイスにより押
出し、シート厚み2.6mm、1次発泡倍率10倍、独立
気泡率85%、セル径0.19mm、目付け量240g/
m2の発泡シートを得た。得られた発泡シートはロール状
に巻取った。得られた発泡シートを繰り出し、ポリフェ
ニレンエーテル樹脂成分30重量%、ポリスチレン樹脂
成分64重量%、ゴム成分6重量%となるようにポリフ
ェニレンエーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)
と耐衝撃性改良剤(C)を混合した混合樹脂を溶融・混
練しTダイを用いて樹脂温度278℃で押出し発泡シー
ト片面に厚み120μmの非発泡層を積層し、発泡層の
片面(下面)に非発泡層を積層した1次発泡積層シート
をロール状に巻取った。次に得られた1次発泡積層シー
トを繰り出し、非発泡層表面にホットメルトフィルム接
着剤(D)を介して表皮材(E)を重ね合わせ仮止めし
た。次に表皮材を仮止めした積層シートの四方をクラン
プし、加熱炉に入れ表面温度150℃まで加熱し2次発
泡させ、60℃に温調した金型にてプラグ成形を行った
後、トリミング、パンチング加工を施し自動車内装材用
成形体を得た。得られた自動車内装材用成形体より試験
片を切り出して、燃焼試験を行った。発泡層・非発泡層
ポリフェニレンエーテル比率、発泡層・非発泡層厚み、
非発泡層積層面、燃焼性評価結果を表3に示す。
【0047】実施例3 ポリフェニレンエーテル樹脂成分55重量%、ポリスチ
レン樹脂成分45重量%となるようにポリフェニレンエ
ーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)とを混合し
た混合樹脂100重量部に対してiso−ブタンを主成
分とする発泡剤(iso/n=85/15)を3重量部
及びタルク0.32重量部を押出機により混練し、樹脂
温度205℃まで冷却し、サーキュラーダイスにより押
出し、シート厚み1.5mm、1次発泡倍率10倍、独立
気泡率87%、セル径0.17mm、目付け量150g/
m2の発泡シートを得た。得られた発泡シートはロール状
に巻取った。得られた発泡シートを繰り出し、ポリフェ
ニレンエーテル樹脂成分30重量%、ポリスチレン樹脂
成分64重量%、ゴム成分6重量%となるようにポリフ
ェニレンエーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)
と耐衝撃性改良剤(C)を混合した混合樹脂を溶融・混
練しTダイを用いて樹脂温度278℃で押出し発泡シー
ト片面に厚み120μmの非発泡層を積層し、得られた
積層シートをロール状に巻取った。同様の方法にて、積
層シートの発泡層側に更に厚み120μmの非発泡層を
積層し、発泡層の両面に非発泡層を積層した1次発泡積
層シートをロール状に巻取った。次に得られた1次発泡
積層シートを繰り出し、下面の非発泡層表面にホットメ
ルトフィルム接着剤(D)を介して表皮材(E)を重ね
合わせ仮止めした。次に表皮材を仮止めした積層シート
の四方をクランプし、加熱炉に入れ表面温度155℃ま
で加熱し、60℃に温調した金型にてプラグ成形を行っ
た後、トリミング、パンチング加工を施し自動車内装材
用成形体を得た。得られた自動車内装材用成形体より試
験片を切り出して、燃焼試験を行った。発泡層・非発泡
層ポリフェニレンエーテル比率、発泡層・非発泡層厚
み、非発泡層積層面、燃焼試験結果を表3に示す。
レン樹脂成分45重量%となるようにポリフェニレンエ
ーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)とを混合し
た混合樹脂100重量部に対してiso−ブタンを主成
分とする発泡剤(iso/n=85/15)を3重量部
及びタルク0.32重量部を押出機により混練し、樹脂
温度205℃まで冷却し、サーキュラーダイスにより押
出し、シート厚み1.5mm、1次発泡倍率10倍、独立
気泡率87%、セル径0.17mm、目付け量150g/
m2の発泡シートを得た。得られた発泡シートはロール状
に巻取った。得られた発泡シートを繰り出し、ポリフェ
ニレンエーテル樹脂成分30重量%、ポリスチレン樹脂
成分64重量%、ゴム成分6重量%となるようにポリフ
ェニレンエーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)
と耐衝撃性改良剤(C)を混合した混合樹脂を溶融・混
練しTダイを用いて樹脂温度278℃で押出し発泡シー
ト片面に厚み120μmの非発泡層を積層し、得られた
積層シートをロール状に巻取った。同様の方法にて、積
層シートの発泡層側に更に厚み120μmの非発泡層を
積層し、発泡層の両面に非発泡層を積層した1次発泡積
層シートをロール状に巻取った。次に得られた1次発泡
積層シートを繰り出し、下面の非発泡層表面にホットメ
ルトフィルム接着剤(D)を介して表皮材(E)を重ね
合わせ仮止めした。次に表皮材を仮止めした積層シート
の四方をクランプし、加熱炉に入れ表面温度155℃ま
で加熱し、60℃に温調した金型にてプラグ成形を行っ
た後、トリミング、パンチング加工を施し自動車内装材
用成形体を得た。得られた自動車内装材用成形体より試
験片を切り出して、燃焼試験を行った。発泡層・非発泡
層ポリフェニレンエーテル比率、発泡層・非発泡層厚
み、非発泡層積層面、燃焼試験結果を表3に示す。
【0048】実施例4 ポリフェニレンエーテル樹脂成分40重量%、ポリスチ
レン樹脂成分60重量%となるようにポリフェニレンエ
ーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)とを混合し
た混合樹脂100重量部に対してiso−ブタンを主成
分とする発泡剤(iso/n=85/15)を2.5重
量部及びタルク0.32重量部を押出機により混練し、
樹脂温度202℃まで冷却し、サーキュラーダイスによ
り押出し、シート厚み1.2mm、1次発泡倍率10倍、
独立気泡率83%、セル径0.14mm、目付け量150
g/m2の発泡シートを得た。得られた発泡シートはロー
ル状に巻取った。得られた発泡シートを繰り出し、ポリ
フェニレンエーテル樹脂成分30重量%、ポリスチレン
樹脂成分64重量%、ゴム成分6重量%となるようにポ
リフェニレンエーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂
(B)と耐衝撃性改良剤(C)を混合した混合樹脂を溶
融・混練しTダイを用いて樹脂温度278℃で押出し発
泡シート片面に厚み120μmの非発泡層を積層し、発
泡層の片面(下面)に非発泡層を積層した1次発泡積層
シートをロール状に巻取った。次に得られた1次発泡積
層シートを繰り出し、非発泡層表面にホットメルトフィ
ルム接着剤(D)を介して表皮材(E)を重ね合わせ仮
止めした。次に表皮材を仮止めした積層シートの四方を
クランプし、加熱炉に入れ表面温度150℃まで加熱
し、60℃に温調した金型にてプラグ成形を行った後、
トリミング、パンチング加工を施し自動車内装材用成形
体を得た。得られた自動車内装材用成形体より試験片を
切り出して、燃焼試験を行った。発泡層・非発泡層ポリ
フェニレンエーテル比率、発泡層・非発泡層厚み、非発
泡層積層面、燃焼試験結果を表3に示す。
レン樹脂成分60重量%となるようにポリフェニレンエ
ーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)とを混合し
た混合樹脂100重量部に対してiso−ブタンを主成
分とする発泡剤(iso/n=85/15)を2.5重
量部及びタルク0.32重量部を押出機により混練し、
樹脂温度202℃まで冷却し、サーキュラーダイスによ
り押出し、シート厚み1.2mm、1次発泡倍率10倍、
独立気泡率83%、セル径0.14mm、目付け量150
g/m2の発泡シートを得た。得られた発泡シートはロー
ル状に巻取った。得られた発泡シートを繰り出し、ポリ
フェニレンエーテル樹脂成分30重量%、ポリスチレン
樹脂成分64重量%、ゴム成分6重量%となるようにポ
リフェニレンエーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂
(B)と耐衝撃性改良剤(C)を混合した混合樹脂を溶
融・混練しTダイを用いて樹脂温度278℃で押出し発
泡シート片面に厚み120μmの非発泡層を積層し、発
泡層の片面(下面)に非発泡層を積層した1次発泡積層
シートをロール状に巻取った。次に得られた1次発泡積
層シートを繰り出し、非発泡層表面にホットメルトフィ
ルム接着剤(D)を介して表皮材(E)を重ね合わせ仮
止めした。次に表皮材を仮止めした積層シートの四方を
クランプし、加熱炉に入れ表面温度150℃まで加熱
し、60℃に温調した金型にてプラグ成形を行った後、
トリミング、パンチング加工を施し自動車内装材用成形
体を得た。得られた自動車内装材用成形体より試験片を
切り出して、燃焼試験を行った。発泡層・非発泡層ポリ
フェニレンエーテル比率、発泡層・非発泡層厚み、非発
泡層積層面、燃焼試験結果を表3に示す。
【0049】実施例5 ポリフェニレンエーテル樹脂成分40重量%、ポリスチ
レン樹脂成分60重量%となるようにポリフェニレンエ
ーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)とを混合し
た混合樹脂100重量部に対してiso−ブタンを主成
分とする発泡剤(iso/n=85/15)を3重量部
及びタルク0.32重量部を押出機により混練し、樹脂
温度198℃まで冷却し、サーキュラーダイスにより押
出し、シート厚み2.6mm、1次発泡倍率10倍、独立
気泡率85%、セル径0.19mm、目付け量240g/
m2の発泡シートを得た。得られた発泡シートはロール状
に巻取った。得られた発泡シートを繰り出し、ポリフェ
ニレンエーテル樹脂成分30重量%、ポリスチレン樹脂
成分64重量%、ゴム成分6重量%となるようにポリフ
ェニレンエーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)
と耐衝撃性改良剤(C)を混合した混合樹脂を溶融・混
練しTダイを用いて樹脂温度278℃で押出し発泡シー
ト片面に厚み60μmの非発泡層を積層し、得られた積
層シートをロール状に巻取った。同様の方法にて、積層
シートの発泡層面に更に厚み60μmの非発泡層を積層
し、得られた発泡層の両面に非発泡層を積層した積層シ
ートをロール状に巻取った。次に得られた1次発泡積層
シートを繰り出し、下面の非発泡層表面にホットメルト
フィルム接着剤(D)を介して表皮材(E)を重ね合わ
せ仮止めした。次に表皮材を仮止めした積層シートの四
方をクランプし、加熱炉に入れ表面温度150℃まで加
熱し2次発泡させ、60℃に温調した金型にてプラグ成
形を行った後、トリミング、パンチング加工を施し自動
車内装材用成形体を得た。得られた自動車内装材用成形
体より試験片を切り出して、燃焼試験を行った。発泡層
・非発泡層ポリフェニレンエーテル比率、発泡層・非発
泡層厚み、非発泡層積層面、燃焼性評価結果を表3に示
す。
レン樹脂成分60重量%となるようにポリフェニレンエ
ーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)とを混合し
た混合樹脂100重量部に対してiso−ブタンを主成
分とする発泡剤(iso/n=85/15)を3重量部
及びタルク0.32重量部を押出機により混練し、樹脂
温度198℃まで冷却し、サーキュラーダイスにより押
出し、シート厚み2.6mm、1次発泡倍率10倍、独立
気泡率85%、セル径0.19mm、目付け量240g/
m2の発泡シートを得た。得られた発泡シートはロール状
に巻取った。得られた発泡シートを繰り出し、ポリフェ
ニレンエーテル樹脂成分30重量%、ポリスチレン樹脂
成分64重量%、ゴム成分6重量%となるようにポリフ
ェニレンエーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)
と耐衝撃性改良剤(C)を混合した混合樹脂を溶融・混
練しTダイを用いて樹脂温度278℃で押出し発泡シー
ト片面に厚み60μmの非発泡層を積層し、得られた積
層シートをロール状に巻取った。同様の方法にて、積層
シートの発泡層面に更に厚み60μmの非発泡層を積層
し、得られた発泡層の両面に非発泡層を積層した積層シ
ートをロール状に巻取った。次に得られた1次発泡積層
シートを繰り出し、下面の非発泡層表面にホットメルト
フィルム接着剤(D)を介して表皮材(E)を重ね合わ
せ仮止めした。次に表皮材を仮止めした積層シートの四
方をクランプし、加熱炉に入れ表面温度150℃まで加
熱し2次発泡させ、60℃に温調した金型にてプラグ成
形を行った後、トリミング、パンチング加工を施し自動
車内装材用成形体を得た。得られた自動車内装材用成形
体より試験片を切り出して、燃焼試験を行った。発泡層
・非発泡層ポリフェニレンエーテル比率、発泡層・非発
泡層厚み、非発泡層積層面、燃焼性評価結果を表3に示
す。
【0050】実施例6 ポリフェニレンエーテル樹脂成分40重量%、ポリスチ
レン樹脂成分60重量%となるようにポリフェニレンエ
ーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)とを混合し
た混合樹脂100重量部に対してiso−ブタンを主成
分とする発泡剤(iso/n=85/15)を3重量部
及びタルク0.32重量部を押出機により混練し、樹脂
温度198℃まで冷却し、サーキュラーダイスにより押
出し、シート厚み2.6mm、1次発泡倍率10倍、独立
気泡率85%、セル径0.19mm、目付け量240g/
m2の発泡シートを得た。得られた発泡シートはロール状
に巻取った。得られた発泡シートを繰り出し、ポリフェ
ニレンエーテル樹脂成分30重量%、ポリスチレン樹脂
成分64重量%、ゴム成分6重量%となるようにポリフ
ェニレンエーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)
と耐衝撃性改良剤(C)を混合した混合樹脂を溶融・混
練しTダイを用いて樹脂温度278℃で押出し発泡シー
ト片面に厚み80μmの非発泡層を積層し、発泡層の片
面(下面)に非発泡層を積層した1次発泡積層シートを
ロール状に巻取った。次に得られた1次発泡積層シート
を繰り出し、非発泡層表面にホットメルトフィルム接着
剤(D)を介して表皮材(E)を重ね合わせ仮止めし
た。次に表皮材を仮止めした積層シートの四方をクラン
プし、加熱炉に入れ表面温度150℃まで加熱し2次発
泡させ、60℃に温調した金型にてプラグ成形を行った
後、トリミング、パンチング加工を施し自動車内装材用
成形体を得た。得られた自動車内装材用成形体より試験
片を切り出して、燃焼試験を行った。発泡層・非発泡層
ポリフェニレンエーテル比率、発泡層・非発泡層厚み、
非発泡層積層面、燃焼性評価結果を表3に示す。
レン樹脂成分60重量%となるようにポリフェニレンエ
ーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)とを混合し
た混合樹脂100重量部に対してiso−ブタンを主成
分とする発泡剤(iso/n=85/15)を3重量部
及びタルク0.32重量部を押出機により混練し、樹脂
温度198℃まで冷却し、サーキュラーダイスにより押
出し、シート厚み2.6mm、1次発泡倍率10倍、独立
気泡率85%、セル径0.19mm、目付け量240g/
m2の発泡シートを得た。得られた発泡シートはロール状
に巻取った。得られた発泡シートを繰り出し、ポリフェ
ニレンエーテル樹脂成分30重量%、ポリスチレン樹脂
成分64重量%、ゴム成分6重量%となるようにポリフ
ェニレンエーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)
と耐衝撃性改良剤(C)を混合した混合樹脂を溶融・混
練しTダイを用いて樹脂温度278℃で押出し発泡シー
ト片面に厚み80μmの非発泡層を積層し、発泡層の片
面(下面)に非発泡層を積層した1次発泡積層シートを
ロール状に巻取った。次に得られた1次発泡積層シート
を繰り出し、非発泡層表面にホットメルトフィルム接着
剤(D)を介して表皮材(E)を重ね合わせ仮止めし
た。次に表皮材を仮止めした積層シートの四方をクラン
プし、加熱炉に入れ表面温度150℃まで加熱し2次発
泡させ、60℃に温調した金型にてプラグ成形を行った
後、トリミング、パンチング加工を施し自動車内装材用
成形体を得た。得られた自動車内装材用成形体より試験
片を切り出して、燃焼試験を行った。発泡層・非発泡層
ポリフェニレンエーテル比率、発泡層・非発泡層厚み、
非発泡層積層面、燃焼性評価結果を表3に示す。
【0051】実施例7 ポリフェニレンエーテル樹脂成分40重量%、ポリスチ
レン樹脂成分60重量%となるようにポリフェニレンエ
ーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)とを混合し
た混合樹脂100重量部に対してiso−ブタンを主成
分とする発泡剤(iso/n=85/15)を3重量部
及びタルク0.32重量部を押出機により混練し、樹脂
温度198℃まで冷却し、サーキュラーダイスにより押
出し、シート厚み2.6mm、1次発泡倍率10倍、独立
気泡率85%、セル径0.19mm、目付け量240g/
m2の発泡シートを得た。得られた発泡シートはロール状
に巻取った。得られた発泡シートを繰り出し、ポリフェ
ニレンエーテル樹脂成分30重量%、ポリスチレン樹脂
成分64重量%、ゴム成分6重量%となるようにポリフ
ェニレンエーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)
と耐衝撃性改良剤(C)を混合した混合樹脂を溶融・混
練しTダイを用いて樹脂温度278℃で押出し発泡シー
ト片面に厚み120μmの非発泡層を積層し、得られた
積層シートをロール状に巻取った。同様の方法にて、積
層シートの発泡層面に更に厚み60μmの非発泡層を積
層し、発泡層の両面に非発泡層を積層した1次発泡積層
シートをロール状に巻取った。次に得られた1次発泡積
層シートを繰り出し、下面の厚み120μmの非発泡層
表面にホットメルトフィルム接着剤(D)を介して表皮
材(E)を重ね合わせ仮止めした。次に表皮材を仮止め
した積層シートの四方をクランプし、加熱炉に入れ表面
温度155℃まで加熱し2次発泡させ、60℃に温調し
た金型にてプラグ成形を行った後、トリミング、パンチ
ング加工を施し自動車内装材用成形体を得た。得られた
自動車内装材用成形体より試験片を切り出して、燃焼試
験を行った。発泡層・非発泡層ポリフェニレンエーテル
比率、発泡層・非発泡層厚み、非発泡層積層面、燃焼性
評価結果を表3に示す。
レン樹脂成分60重量%となるようにポリフェニレンエ
ーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)とを混合し
た混合樹脂100重量部に対してiso−ブタンを主成
分とする発泡剤(iso/n=85/15)を3重量部
及びタルク0.32重量部を押出機により混練し、樹脂
温度198℃まで冷却し、サーキュラーダイスにより押
出し、シート厚み2.6mm、1次発泡倍率10倍、独立
気泡率85%、セル径0.19mm、目付け量240g/
m2の発泡シートを得た。得られた発泡シートはロール状
に巻取った。得られた発泡シートを繰り出し、ポリフェ
ニレンエーテル樹脂成分30重量%、ポリスチレン樹脂
成分64重量%、ゴム成分6重量%となるようにポリフ
ェニレンエーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)
と耐衝撃性改良剤(C)を混合した混合樹脂を溶融・混
練しTダイを用いて樹脂温度278℃で押出し発泡シー
ト片面に厚み120μmの非発泡層を積層し、得られた
積層シートをロール状に巻取った。同様の方法にて、積
層シートの発泡層面に更に厚み60μmの非発泡層を積
層し、発泡層の両面に非発泡層を積層した1次発泡積層
シートをロール状に巻取った。次に得られた1次発泡積
層シートを繰り出し、下面の厚み120μmの非発泡層
表面にホットメルトフィルム接着剤(D)を介して表皮
材(E)を重ね合わせ仮止めした。次に表皮材を仮止め
した積層シートの四方をクランプし、加熱炉に入れ表面
温度155℃まで加熱し2次発泡させ、60℃に温調し
た金型にてプラグ成形を行った後、トリミング、パンチ
ング加工を施し自動車内装材用成形体を得た。得られた
自動車内装材用成形体より試験片を切り出して、燃焼試
験を行った。発泡層・非発泡層ポリフェニレンエーテル
比率、発泡層・非発泡層厚み、非発泡層積層面、燃焼性
評価結果を表3に示す。
【0052】比較例1 ポリフェニレンエーテル樹脂(A)100重量部に対し
てiso−ブタンを主成分とする発泡剤(iso/n=
85/15)を3重量部及びタルク0.32重量部を押
出機により混練し、樹脂温度205℃まで冷却し、サー
キュラーダイスにより押出し、シート厚み1.5mm、1
次発泡倍率10倍、独立気泡率87%、セル径0.17
mm、目付け量150g/m2の発泡シートを得た。得られ
た発泡シートはロール状に巻取った。次に得られた発泡
シートを繰り出し、発泡層表面にホットメルトフィルム
接着剤(D)を介して表皮材(E)を重ね合わせ仮止め
した。次に表皮材を仮止めした積層シートの四方をクラ
ンプし、加熱炉に入れ表面温度145℃まで加熱し、6
0℃に温調した金型にてプラグ成形を行った後、トリミ
ング、パンチング加工を施し自動車内装材用成形体を得
た。得られた自動車内装材用成形体より試験片を切り出
して、燃焼試験を行った。発泡層ポリフェニレンエーテ
ル比率、発泡層厚み、燃焼試験結果を表4に示す。
てiso−ブタンを主成分とする発泡剤(iso/n=
85/15)を3重量部及びタルク0.32重量部を押
出機により混練し、樹脂温度205℃まで冷却し、サー
キュラーダイスにより押出し、シート厚み1.5mm、1
次発泡倍率10倍、独立気泡率87%、セル径0.17
mm、目付け量150g/m2の発泡シートを得た。得られ
た発泡シートはロール状に巻取った。次に得られた発泡
シートを繰り出し、発泡層表面にホットメルトフィルム
接着剤(D)を介して表皮材(E)を重ね合わせ仮止め
した。次に表皮材を仮止めした積層シートの四方をクラ
ンプし、加熱炉に入れ表面温度145℃まで加熱し、6
0℃に温調した金型にてプラグ成形を行った後、トリミ
ング、パンチング加工を施し自動車内装材用成形体を得
た。得られた自動車内装材用成形体より試験片を切り出
して、燃焼試験を行った。発泡層ポリフェニレンエーテ
ル比率、発泡層厚み、燃焼試験結果を表4に示す。
【0053】比較例2 ポリフェニレンエーテル樹脂成分40重量%、ポリスチ
レン樹脂成分60重量%となるようにポリフェニレンエ
ーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)とを混合し
た混合樹脂100重量部に対してiso−ブタンを主成
分とする発泡剤(iso/n=85/15)を2.5重
量部及びタルク0.32重量部を押出機により混練し、
樹脂温度198℃まで冷却し、サーキュラーダイスによ
り押出し、シート厚み1.2mm、1次発泡倍率10倍、
独立気泡率83%、セル径0.14mm、目付け量150
g/m2の発泡シートを得た。得られた発泡シートはロー
ル状に巻取った。得られた発泡シートを繰り出し、ポリ
フェニレンエーテル樹脂成分30重量%、ポリスチレン
樹脂成分64重量%、ゴム成分6重量%となるようにポ
リフェニレンエーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂
(B)と耐衝撃性改良剤(C)を混合した混合樹脂を溶
融・混練しTダイを用いて樹脂温度278℃で押出し発
泡シート片面に厚み220μmの非発泡層を積層し、得
られた積層シートをロール状に巻取った。同様の方法に
て発泡層側に更に厚み220μmの非発泡層を積層し、
得られた積層シートをロール状に巻取った。次に得られ
た発泡積層シートを繰り出し、下面の非発泡層表面にホ
ットメルトフィルム接着剤(D)を介して表皮材(E)
を重ね合わせ仮止めした。次に表皮材を仮止めした積層
シートの四方をクランプし、加熱炉に入れ表面温度12
5℃まで加熱し、60℃に温調した金型にてプラグ成形
を行った後、トリミング、パンチング加工を施し自動車
内装材用成形体を得た。得られた自動車内装材用成形体
より試験片を切り出して、燃焼試験を行った。発泡層・
非発泡層ポリフェニレンエーテル比率、発泡層・非発泡
層厚み、非発泡層積層面、燃焼試験結果を表3に示す。
レン樹脂成分60重量%となるようにポリフェニレンエ
ーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)とを混合し
た混合樹脂100重量部に対してiso−ブタンを主成
分とする発泡剤(iso/n=85/15)を2.5重
量部及びタルク0.32重量部を押出機により混練し、
樹脂温度198℃まで冷却し、サーキュラーダイスによ
り押出し、シート厚み1.2mm、1次発泡倍率10倍、
独立気泡率83%、セル径0.14mm、目付け量150
g/m2の発泡シートを得た。得られた発泡シートはロー
ル状に巻取った。得られた発泡シートを繰り出し、ポリ
フェニレンエーテル樹脂成分30重量%、ポリスチレン
樹脂成分64重量%、ゴム成分6重量%となるようにポ
リフェニレンエーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂
(B)と耐衝撃性改良剤(C)を混合した混合樹脂を溶
融・混練しTダイを用いて樹脂温度278℃で押出し発
泡シート片面に厚み220μmの非発泡層を積層し、得
られた積層シートをロール状に巻取った。同様の方法に
て発泡層側に更に厚み220μmの非発泡層を積層し、
得られた積層シートをロール状に巻取った。次に得られ
た発泡積層シートを繰り出し、下面の非発泡層表面にホ
ットメルトフィルム接着剤(D)を介して表皮材(E)
を重ね合わせ仮止めした。次に表皮材を仮止めした積層
シートの四方をクランプし、加熱炉に入れ表面温度12
5℃まで加熱し、60℃に温調した金型にてプラグ成形
を行った後、トリミング、パンチング加工を施し自動車
内装材用成形体を得た。得られた自動車内装材用成形体
より試験片を切り出して、燃焼試験を行った。発泡層・
非発泡層ポリフェニレンエーテル比率、発泡層・非発泡
層厚み、非発泡層積層面、燃焼試験結果を表3に示す。
【0054】比較例3 ポリフェニレンエーテル樹脂成分40重量%、ポリスチ
レン樹脂成分60重量%となるようにポリフェニレンエ
ーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)とを混合し
た混合樹脂100重量部に対してiso−ブタンを主成
分とする発泡剤(iso/n=85/15)を2.5重
量部及びタルク0.32重量部を押出機により混練し、
樹脂温度196℃まで冷却し、サーキュラーダイスによ
り押出し、シート厚み1.0mm、1次発泡倍率10倍、
独立気泡率83%、セル径0.14mm、目付け量150
g/m2の発泡シートを得た。得られた発泡シートはロー
ル状に巻取った。得られた発泡シートを繰り出し、ポリ
フェニレンエーテル樹脂成分30重量%、ポリスチレン
樹脂成分64重量%、ゴム成分6重量%となるようにポ
リフェニレンエーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂
(B)と耐衝撃性改良剤(C)を混合した混合樹脂を溶
融・混練しTダイを用いて樹脂温度278℃で押出し発
泡シート片面に厚み120μmの非発泡層を積層し、得
られた積層シートをロール状に巻取った。同様の方法に
て発泡層側に更に厚み120μmの非発泡層を積層し、
得られた積層シートをロール状に巻取った。次に得られ
た発泡積層シートを繰り出し、下面の非発泡層表面にホ
ットメルトフィルム接着剤(D)を介して表皮材(E)
を重ね合わせ仮止めした。次に表皮材を仮止めした積層
シートの四方をクランプし、加熱炉に入れ表面温度12
5℃まで加熱し、60℃に温調した金型にてプラグ成形
を行った後、トリミング、パンチング加工を施し自動車
内装材用成形体を得た。得られた自動車内装材用成形体
より試験片を切り出して、燃焼試験を行った。発泡層・
非発泡層ポリフェニレンエーテル比率、発泡層・非発泡
層厚み、非発泡層積層面、燃焼試験結果を表3に示す。
レン樹脂成分60重量%となるようにポリフェニレンエ
ーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)とを混合し
た混合樹脂100重量部に対してiso−ブタンを主成
分とする発泡剤(iso/n=85/15)を2.5重
量部及びタルク0.32重量部を押出機により混練し、
樹脂温度196℃まで冷却し、サーキュラーダイスによ
り押出し、シート厚み1.0mm、1次発泡倍率10倍、
独立気泡率83%、セル径0.14mm、目付け量150
g/m2の発泡シートを得た。得られた発泡シートはロー
ル状に巻取った。得られた発泡シートを繰り出し、ポリ
フェニレンエーテル樹脂成分30重量%、ポリスチレン
樹脂成分64重量%、ゴム成分6重量%となるようにポ
リフェニレンエーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂
(B)と耐衝撃性改良剤(C)を混合した混合樹脂を溶
融・混練しTダイを用いて樹脂温度278℃で押出し発
泡シート片面に厚み120μmの非発泡層を積層し、得
られた積層シートをロール状に巻取った。同様の方法に
て発泡層側に更に厚み120μmの非発泡層を積層し、
得られた積層シートをロール状に巻取った。次に得られ
た発泡積層シートを繰り出し、下面の非発泡層表面にホ
ットメルトフィルム接着剤(D)を介して表皮材(E)
を重ね合わせ仮止めした。次に表皮材を仮止めした積層
シートの四方をクランプし、加熱炉に入れ表面温度12
5℃まで加熱し、60℃に温調した金型にてプラグ成形
を行った後、トリミング、パンチング加工を施し自動車
内装材用成形体を得た。得られた自動車内装材用成形体
より試験片を切り出して、燃焼試験を行った。発泡層・
非発泡層ポリフェニレンエーテル比率、発泡層・非発泡
層厚み、非発泡層積層面、燃焼試験結果を表3に示す。
【0055】比較例4 ポリフェニレンエーテル樹脂成分40重量%、ポリスチ
レン樹脂成分60重量%となるようにポリフェニレンエ
ーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)とを混合し
た混合樹脂100重量部に対してiso−ブタンを主成
分とする発泡剤(iso/n=85/15)を2.5重
量部及びタルク0.32重量部を押出機により混練し、
樹脂温度196℃まで冷却し、サーキュラーダイスによ
り押出し、シート厚み1.0mm、1次発泡倍率10倍、
独立気泡率83%、セル径0.14mm、目付け量150
g/m2の発泡シートを得た。得られた発泡シートはロー
ル状に巻取った。得られた発泡シートを繰り出し、ポリ
フェニレンエーテル樹脂成分30重量%、ポリスチレン
樹脂成分64重量%、ゴム成分6重量%となるようにポ
リフェニレンエーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂
(B)と耐衝撃性改良剤(C)を混合した混合樹脂を溶
融・混練しTダイを用いて樹脂温度278℃で押出し発
泡シート片面に厚み220μmの非発泡層を積層し、得
られた積層シートをロール状に巻取った。同様の方法に
て発泡層側に更に厚み220μmの非発泡層を積層し、
得られた積層シートをロール状に巻取った。次に得られ
た発泡積層シートを繰り出し、下面の非発泡層表面にホ
ットメルトフィルム接着剤(D)を介して表皮材(E)
を重ね合わせ仮止めした。次に表皮材を仮止めした積層
シートの四方をクランプし、加熱炉に入れ表面温度12
5℃まで加熱し、60℃に温調した金型にてプラグ成形
を行った後、トリミング、パンチング加工を施し自動車
内装材用成形体を得た。得られた自動車内装材用成形体
より試験片を切り出して、燃焼試験を行った。発泡層・
非発泡層ポリフェニレンエーテル比率、発泡層・非発泡
層厚み、非発泡層積層面、燃焼試験結果を表3に示す。
レン樹脂成分60重量%となるようにポリフェニレンエ
ーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)とを混合し
た混合樹脂100重量部に対してiso−ブタンを主成
分とする発泡剤(iso/n=85/15)を2.5重
量部及びタルク0.32重量部を押出機により混練し、
樹脂温度196℃まで冷却し、サーキュラーダイスによ
り押出し、シート厚み1.0mm、1次発泡倍率10倍、
独立気泡率83%、セル径0.14mm、目付け量150
g/m2の発泡シートを得た。得られた発泡シートはロー
ル状に巻取った。得られた発泡シートを繰り出し、ポリ
フェニレンエーテル樹脂成分30重量%、ポリスチレン
樹脂成分64重量%、ゴム成分6重量%となるようにポ
リフェニレンエーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂
(B)と耐衝撃性改良剤(C)を混合した混合樹脂を溶
融・混練しTダイを用いて樹脂温度278℃で押出し発
泡シート片面に厚み220μmの非発泡層を積層し、得
られた積層シートをロール状に巻取った。同様の方法に
て発泡層側に更に厚み220μmの非発泡層を積層し、
得られた積層シートをロール状に巻取った。次に得られ
た発泡積層シートを繰り出し、下面の非発泡層表面にホ
ットメルトフィルム接着剤(D)を介して表皮材(E)
を重ね合わせ仮止めした。次に表皮材を仮止めした積層
シートの四方をクランプし、加熱炉に入れ表面温度12
5℃まで加熱し、60℃に温調した金型にてプラグ成形
を行った後、トリミング、パンチング加工を施し自動車
内装材用成形体を得た。得られた自動車内装材用成形体
より試験片を切り出して、燃焼試験を行った。発泡層・
非発泡層ポリフェニレンエーテル比率、発泡層・非発泡
層厚み、非発泡層積層面、燃焼試験結果を表3に示す。
【0056】比較例5 ポリスチレン樹脂(B)100重量部に対してiso−
ブタンを主成分とする発泡剤(iso/n=85/1
5)を3重量部及びタルク0.2重量部を押出機により
混練し、樹脂温度150℃まで冷却し、サーキュラーダ
イスにより押出し、シート厚み2.4mm、1次発泡倍率
11倍、独立気泡率87%、セル径0.13mm、目付け
量240g/m2の発泡シートを得た。得られた発泡シー
トはロール状に巻取った。得られた発泡シートを繰り出
し、ポリスチレン樹脂成分93重量%、ゴム成分7重量
%となるようにポリスチレン樹脂(B)と耐衝撃性改良
剤(C)を混合した混合樹脂を溶融・混練しTダイを用
いて樹脂温度227℃で押出し発泡シート片面に厚み1
20μmの非発泡層を積層し、得られた積層シートをロ
ール状に巻取った。同様の方法にて発泡層側に更に厚み
120μmの非発泡層を積層し、得られた積層シートを
ロール状に巻取った。次に得られた発泡積層シートを繰
り出し、下面の非発泡層表面にホットメルトフィルム接
着剤(D)を介して表皮材(E)を重ね合わせ仮止めし
た。次に表皮材を仮止めした積層シートの四方をクラン
プし、加熱炉に入れ表面温度125℃まで加熱し、60
℃に温調した金型にてプラグ成形を行った後、トリミン
グ、パンチング加工を施し自動車内装材用成形体を得
た。得られた自動車内装材用成形体より試験片を切り出
して、燃焼試験を行った。発泡層・非発泡層ポリフェニ
レンエーテル比率、発泡層・非発泡層厚み、非発泡層積
層面、燃焼試験結果を表3に示す。
ブタンを主成分とする発泡剤(iso/n=85/1
5)を3重量部及びタルク0.2重量部を押出機により
混練し、樹脂温度150℃まで冷却し、サーキュラーダ
イスにより押出し、シート厚み2.4mm、1次発泡倍率
11倍、独立気泡率87%、セル径0.13mm、目付け
量240g/m2の発泡シートを得た。得られた発泡シー
トはロール状に巻取った。得られた発泡シートを繰り出
し、ポリスチレン樹脂成分93重量%、ゴム成分7重量
%となるようにポリスチレン樹脂(B)と耐衝撃性改良
剤(C)を混合した混合樹脂を溶融・混練しTダイを用
いて樹脂温度227℃で押出し発泡シート片面に厚み1
20μmの非発泡層を積層し、得られた積層シートをロ
ール状に巻取った。同様の方法にて発泡層側に更に厚み
120μmの非発泡層を積層し、得られた積層シートを
ロール状に巻取った。次に得られた発泡積層シートを繰
り出し、下面の非発泡層表面にホットメルトフィルム接
着剤(D)を介して表皮材(E)を重ね合わせ仮止めし
た。次に表皮材を仮止めした積層シートの四方をクラン
プし、加熱炉に入れ表面温度125℃まで加熱し、60
℃に温調した金型にてプラグ成形を行った後、トリミン
グ、パンチング加工を施し自動車内装材用成形体を得
た。得られた自動車内装材用成形体より試験片を切り出
して、燃焼試験を行った。発泡層・非発泡層ポリフェニ
レンエーテル比率、発泡層・非発泡層厚み、非発泡層積
層面、燃焼試験結果を表3に示す。
【0057】比較例6 ポリスチレン樹脂(B)100重量部に対してiso−
ブタンを主成分とする発泡剤(iso/n=85/1
5)を3重量部及びタルク0.2重量部を押出機により
混練し、樹脂温度150℃まで冷却し、サーキュラーダ
イスにより押出し、シート厚み2.4mm、1次発泡倍率
11倍、独立気泡率87%、セル径0.13mm、目付け
量240g/m2の発泡シートを得た。得られた発泡シー
トはロール状に巻取った。得られた発泡シートを繰り出
し、ポリスチレン樹脂成分93重量%、ゴム成分7重量
%となるようにポリスチレン樹脂(B)と耐衝撃性改良
剤(C)を混合した混合樹脂を溶融・混練しTダイを用
いて樹脂温度227℃で押出し発泡シート片面(下面)
に厚み120μmの非発泡層を積層し、得られた積層シ
ートをロール状に巻取った。次に得られた発泡積層シー
トを繰り出し、非発泡層表面にホットメルトフィルム接
着剤(D)を介して表皮材(E)を重ね合わせ仮止めし
た。次に表皮材を仮止めした積層シートの四方をクラン
プし、加熱炉に入れ表面温度125℃まで加熱し、60
℃に温調した金型にてプラグ成形を行った後、トリミン
グ、パンチング加工を施し自動車内装材用成形体を得
た。得られた自動車内装材用成形体より試験片を切り出
して、燃焼試験を行った。発泡層・非発泡層厚み、非発
泡層積層面、燃焼試験結果を表3に示す。
ブタンを主成分とする発泡剤(iso/n=85/1
5)を3重量部及びタルク0.2重量部を押出機により
混練し、樹脂温度150℃まで冷却し、サーキュラーダ
イスにより押出し、シート厚み2.4mm、1次発泡倍率
11倍、独立気泡率87%、セル径0.13mm、目付け
量240g/m2の発泡シートを得た。得られた発泡シー
トはロール状に巻取った。得られた発泡シートを繰り出
し、ポリスチレン樹脂成分93重量%、ゴム成分7重量
%となるようにポリスチレン樹脂(B)と耐衝撃性改良
剤(C)を混合した混合樹脂を溶融・混練しTダイを用
いて樹脂温度227℃で押出し発泡シート片面(下面)
に厚み120μmの非発泡層を積層し、得られた積層シ
ートをロール状に巻取った。次に得られた発泡積層シー
トを繰り出し、非発泡層表面にホットメルトフィルム接
着剤(D)を介して表皮材(E)を重ね合わせ仮止めし
た。次に表皮材を仮止めした積層シートの四方をクラン
プし、加熱炉に入れ表面温度125℃まで加熱し、60
℃に温調した金型にてプラグ成形を行った後、トリミン
グ、パンチング加工を施し自動車内装材用成形体を得
た。得られた自動車内装材用成形体より試験片を切り出
して、燃焼試験を行った。発泡層・非発泡層厚み、非発
泡層積層面、燃焼試験結果を表3に示す。
【0058】比較例7 ポリフェニレンエーテル樹脂成分40重量%、ポリスチ
レン樹脂成分60重量%となるようにポリフェニレンエ
ーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)とを混合し
た混合樹脂100重量部に対してiso−ブタンを主成
分とする発泡剤(iso/n=85/15)を3重量部
及びタルク0.32重量部を押出機により混練し、樹脂
温度198℃まで冷却し、サーキュラーダイスにより押
出し、シート厚み2.6mm、1次発泡倍率10倍、独立
気泡率85%、セル径0.19mm、目付け量240g/
m2の発泡シートを得た。得られた発泡シートはロール状
に巻取った。次に発泡シートの四方をクランプし、加熱
炉に入れ表面温度140℃まで加熱し2次発泡させ、6
0℃に温調した金型にてプラグ成形を行った後、トリミ
ング、パンチング加工を施し自動車内装材用成形体を得
た。得られた自動車内装材用成形体より試験片を切り出
して、燃焼試験を行った。発泡層ポリフェニレンエーテ
ル比率、発泡層厚み、燃焼性評価結果を表3に示す。
レン樹脂成分60重量%となるようにポリフェニレンエ
ーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)とを混合し
た混合樹脂100重量部に対してiso−ブタンを主成
分とする発泡剤(iso/n=85/15)を3重量部
及びタルク0.32重量部を押出機により混練し、樹脂
温度198℃まで冷却し、サーキュラーダイスにより押
出し、シート厚み2.6mm、1次発泡倍率10倍、独立
気泡率85%、セル径0.19mm、目付け量240g/
m2の発泡シートを得た。得られた発泡シートはロール状
に巻取った。次に発泡シートの四方をクランプし、加熱
炉に入れ表面温度140℃まで加熱し2次発泡させ、6
0℃に温調した金型にてプラグ成形を行った後、トリミ
ング、パンチング加工を施し自動車内装材用成形体を得
た。得られた自動車内装材用成形体より試験片を切り出
して、燃焼試験を行った。発泡層ポリフェニレンエーテ
ル比率、発泡層厚み、燃焼性評価結果を表3に示す。
【0059】比較例8 ポリフェニレンエーテル樹脂成分40重量%、ポリスチ
レン樹脂成分60重量%となるようにポリフェニレンエ
ーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)とを混合し
た混合樹脂100重量部に対してiso−ブタンを主成
分とする発泡剤(iso/n=85/15)を3重量部
及びタルク0.32重量部を押出機により混練し、樹脂
温度198℃まで冷却し、サーキュラーダイスにより押
出し、シート厚み2.6mm、1次発泡倍率10倍、独立
気泡率85%、セル径0.19mm、目付け量240g/
m2の発泡シートを得た。得られた発泡シートはロール状
に巻取った。得られた発泡シートを繰り出し、ポリフェ
ニレンエーテル樹脂成分30重量%、ポリスチレン樹脂
成分64重量%、ゴム成分6重量%となるようにポリフ
ェニレンエーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)
と耐衝撃性改良剤(C)を混合した混合樹脂を溶融・混
練しTダイを用いて樹脂温度250℃で押出し発泡シー
ト片面に厚み120μmの非発泡層を積層し、得られた
積層シートをロール状に巻取った。得られた発泡積層シ
ートより非発泡層を剥がし、燃焼試験を行った。非発泡
層ポリフェニレンエーテル比率、非発泡層厚み、燃焼性
評価結果を表3に示す。
レン樹脂成分60重量%となるようにポリフェニレンエ
ーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)とを混合し
た混合樹脂100重量部に対してiso−ブタンを主成
分とする発泡剤(iso/n=85/15)を3重量部
及びタルク0.32重量部を押出機により混練し、樹脂
温度198℃まで冷却し、サーキュラーダイスにより押
出し、シート厚み2.6mm、1次発泡倍率10倍、独立
気泡率85%、セル径0.19mm、目付け量240g/
m2の発泡シートを得た。得られた発泡シートはロール状
に巻取った。得られた発泡シートを繰り出し、ポリフェ
ニレンエーテル樹脂成分30重量%、ポリスチレン樹脂
成分64重量%、ゴム成分6重量%となるようにポリフ
ェニレンエーテル樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)
と耐衝撃性改良剤(C)を混合した混合樹脂を溶融・混
練しTダイを用いて樹脂温度250℃で押出し発泡シー
ト片面に厚み120μmの非発泡層を積層し、得られた
積層シートをロール状に巻取った。得られた発泡積層シ
ートより非発泡層を剥がし、燃焼試験を行った。非発泡
層ポリフェニレンエーテル比率、非発泡層厚み、燃焼性
評価結果を表3に示す。
【0060】比較例9 表皮材(E)の燃焼試験を行った。燃焼性評価結果を表
3に示す。
3に示す。
【0061】
【表3】
【0062】表3の結果から明かなように実施例1〜7
に代表される本発明の自動車内装材用成形体は発泡層の
厚みを2.5mm以上とし、上面の非発泡層の厚みを0〜
200μmとすることによって優れた難燃性を示すこと
が分かる。また、実施例1と実施例2を比べることによ
り上面の非発泡層の厚みを0μm、即ち積層面を片面に
することにより、両面に非発泡層を積層したものより難
燃性が改善されることが分かる。
に代表される本発明の自動車内装材用成形体は発泡層の
厚みを2.5mm以上とし、上面の非発泡層の厚みを0〜
200μmとすることによって優れた難燃性を示すこと
が分かる。また、実施例1と実施例2を比べることによ
り上面の非発泡層の厚みを0μm、即ち積層面を片面に
することにより、両面に非発泡層を積層したものより難
燃性が改善されることが分かる。
【0063】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、安価且
つ容易に、難燃性に優れた自動車内装材用成形体が提供
される。非発泡層の薄肉化を行うことによって、材料費
が安くなり、コストダウンを行うことができる。また、
非発泡層を片面に積層する場合は、非発泡層を両面に積
層する場合よりも難燃性が改善されるとともに、製造方
法も従来の方法に比べて大巾に簡略化され、大幅なコス
トダウンを図ることができる。
つ容易に、難燃性に優れた自動車内装材用成形体が提供
される。非発泡層の薄肉化を行うことによって、材料費
が安くなり、コストダウンを行うことができる。また、
非発泡層を片面に積層する場合は、非発泡層を両面に積
層する場合よりも難燃性が改善されるとともに、製造方
法も従来の方法に比べて大巾に簡略化され、大幅なコス
トダウンを図ることができる。
【図1】自動車内層材用成形体を自動車天井部に取り付
けた状態を示す概略図である。
けた状態を示す概略図である。
1 発泡層 2 上面非発泡層 3 下面非発泡層 4 表皮材 5 天井外板
Claims (4)
- 【請求項1】 変性ポリフェニレンエーテル系樹脂
(I)を基材樹脂とする発泡層に非発泡層を積層した1
次発泡積層シートを2次発泡させ成形して得られる成形
体であって、前記発泡層の厚みが2.5mm以上であり、
該発泡層の上面に厚みが0〜200μm、下面に厚みが
40〜300μmである変性ポリフェニレンエーテル系
樹脂(II)を基材樹脂とする非発泡層を積層し、下面の
非発泡層表面に表皮材を接着してなる、難燃性に優れた
自動車内装材用発泡成形体。 - 【請求項2】 上面の非発泡層の厚みが0〜100μm
である請求項1記載の自動車内装材用発泡成形体。 - 【請求項3】 非発泡層の変性ポリフェニレンエーテル
系樹脂(II)が耐衝撃性改良剤を含有する請求項1又は
2記載の自動車内装材用発泡成形体。 - 【請求項4】 発泡層の発泡倍率が5〜30倍、セル径
が0.08〜2.0mm、独立気泡率が70%以上である
請求項1、2又は3に記載の自動車内装材用発泡成形
体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21942696A JPH1044282A (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | 自動車内装材用成形体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21942696A JPH1044282A (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | 自動車内装材用成形体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1044282A true JPH1044282A (ja) | 1998-02-17 |
Family
ID=16735216
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21942696A Withdrawn JPH1044282A (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | 自動車内装材用成形体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1044282A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021529857A (ja) * | 2018-06-27 | 2021-11-04 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 接着剤組成物、アセンブリ、及びその方法 |
EP4382289A1 (en) | 2022-12-09 | 2024-06-12 | SHPP Global Technologies B.V. | Laminated foam article and associated method and electric vehicle battery pack |
-
1996
- 1996-07-31 JP JP21942696A patent/JPH1044282A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021529857A (ja) * | 2018-06-27 | 2021-11-04 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 接着剤組成物、アセンブリ、及びその方法 |
EP4382289A1 (en) | 2022-12-09 | 2024-06-12 | SHPP Global Technologies B.V. | Laminated foam article and associated method and electric vehicle battery pack |
WO2024121650A1 (en) | 2022-12-09 | 2024-06-13 | Shpp Global Technologies B.V. | Laminated foam article and associated method and electric vehicle battery pack |
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