JPH1044250A - 樹脂積層体およびその製造方法 - Google Patents

樹脂積層体およびその製造方法

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JPH1044250A
JPH1044250A JP8207447A JP20744796A JPH1044250A JP H1044250 A JPH1044250 A JP H1044250A JP 8207447 A JP8207447 A JP 8207447A JP 20744796 A JP20744796 A JP 20744796A JP H1044250 A JPH1044250 A JP H1044250A
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resin
weight
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molecule
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JP8207447A
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Mutsuhide Amekawa
睦英 飴川
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 SMCやBMCの表面の平滑性や塗着性、耐
候性を向上させると共に、密着性、耐久性に優れた透明
層を有するSMCまたはBMCの樹脂積層体を提供す
る。 【解決手段】 メチルメタクリレートを主体とする不
飽和単量体および/またはアクリルシロップを100重
量部、1分子中に少なくとも2つのエポキシ基を有す
る化合物を2〜100重量部、1分子中に少なくとも
2つのカルボキシル基を有する化合物および/またはそ
の無水物を該エポキシ基を基準として0.5〜2当量お
よびラジカル重合開始剤を0.001〜5重量部を含
有してなる樹脂組成物を重合して得られる透明アクリル
系樹脂層(A)をシートモールディングコンパウンドま
たはバルクモールディングコンパウンドからなる基材層
(B)の表面に形成してなる樹脂積層体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,表面の平滑性や塗
着性、耐候性が改良された耐久性、耐候性に優れるシー
トモールディングコンパウンド(SMC)やバルクモー
ルディングコンパウンド(BMC)の樹脂積層体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】繊維強化プラスチック(FRP)は、そ
の軽量、高強度な点を活かして船艇、浄化槽、タンク、
浴槽、耐食機器、工業部材、自動車および電機部品など
の各種用途に使用されている。FRPの中でもSMCや
BMCのように型内で圧縮成形できる材料は、一体成形
が容易で、かつ成形速度も速く、さらに作業環境の改善
にも寄与できるため、従来のハンドレイアップ成形法や
スプレーアップ成形法に取って代わってきている。
【0003】従来の不飽和ポリエステルを樹脂成分とし
て含むSMCやBMCでは成形性、強度などは優れるも
のの、表面の平滑性や塗着性、耐候性に問題が有り、こ
れを解決するために種々の方法が提案されている。例え
ば、特開昭59−76255号公報には、導電性樹脂シ
ート、塩化ビニルシート、ガラス繊維強化6ナイロンシ
ート、アクリル樹脂シート、ABS樹脂シート、シート
モールディングコンパウンド等の樹脂材料にて形成され
た基材と、上記樹脂材料により形成され上記基材より薄
い表面部材とを加熱加圧して積層したことを特徴とする
樹脂成型品が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
59−76255号公報に記載の方法では、基材の特徴
を活かしたまま、表層に機能を付与することが可能であ
るが、各種の樹脂シート同士を加熱加圧して積層するた
め、基材と表面部材との密着性が悪く、剥がれ等の問題
を生じる。かかる事情に鑑み、本発明者はSMCやBM
Cの表面の平滑性や塗着性、耐候性の向上について鋭意
検討した結果、SMCまたはBMCからなる基材層の表
面に特定の透明アクリル系樹脂層を形成することによっ
て、SMCやBMCの表面の平滑性や塗着性、耐候性を
向上させると共に、密着性、耐久性に優れた透明層を有
するSMCまたはBMCの樹脂積層体が得られることを
見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は次のと
おりである。 (1)メチルメタクリレートを主体とする不飽和単量
体および/またはアクリルシロップを100重量部、
1分子中に少なくとも2つのエポキシ基を有する化合物
を2〜100重量部、1分子中に少なくとも2つのカ
ルボキシル基を有する化合物および/またはその無水物
を該エポキシ基を基準として0.5〜2当量およびラ
ジカル重合開始剤を0.001〜5重量部を含有してな
る樹脂組成物を重合して得られる透明アクリル系樹脂層
(A)をシートモールディングコンパウンドまたはバル
クモールディングコンパウンドからなる基材層(B)の
表面に形成してなる樹脂積層体。 (2)メチルメタクリレートを主体とする不飽和単量
体および/またはアクリルシロップを100重量部、
1分子中に少なくとも2つのエポキシ基を有する化合物
を2〜100重量部、1分子中に少なくとも2つのカ
ルボキシル基を有する化合物および/またはその無水物
を該エポキシ基を基準として0.5〜2当量およびラ
ジカル重合開始剤を0.001〜5重量部を含有してな
る樹脂組成物を注型重合して得られるアクリル系樹脂シ
ート(A)とシートモールディングコンパウンドまたは
バルクモールディングコンパウンド(B)を熱圧縮成形
することを特徴とする前記(1)記載の樹脂積層体の製
造方法。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明におけるメチルメタクリレートを主体とする不飽
和単量体とは、メチルメタクリレートを50重量%以上
含有し、メチルメタクリレートと共重合可能な不飽和単
量体の混合物をいう。ここでいうメチルメタクリレート
と共重合可能な不飽和単量体としては、メタクリル酸ま
たはアクリル酸と脂肪族、芳香族、脂環族アルコールと
のエステルの他、ヒドロキシアルキルエステル類等の
(メタ)アクリル系単量体、スチレン系単量体、アクリ
ロニトリル、酢酸ビニル等の単官能の不飽和単量体;ア
リルメタクリレート、エチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、
1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネ
オペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジビニ
ルベンゼン、トリメチロールプロパントリ(メタ)アク
リレート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリ
レート、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリ
レートなどの一分子内にラジカル重合可能な二重結合を
複数個有する多官能の不飽和モノマー類;等が挙げられ
る。
【0007】このメチルメタクリレートを主体とする不
飽和単量体に、メチルメタクリレートの重合体などの高
分子成分を含有させたもの、いわゆるアクリルシロップ
を用いることもできる。高分子成分を含有させる方法と
しては、例えば、メチルメタクリレートを主体とする不
飽和単量体を部分的に重合する方法、メチルメタクリレ
ートを主体とする不飽和単量体の混合物に高分子成分を
溶解させる方法等が挙げられる。
【0008】本発明における1分子中に少なくとも2つ
のエポキシ基を有する化合物としては、例えば、ビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキ
シ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂等のグリシジルエー
テル系エポキシ樹脂や、環式脂肪族系エポキシ樹脂、グ
リシジルエステル系エポキシ樹脂を挙げることが出来
る。
【0009】これら1分子中に少なくとも2つのエポキ
シ基を有する化合物は、メチルメタクリレートを主体と
する不飽和単量体および/またはアクリルシロップ10
0重量部に対して、2〜100重量部の範囲で添加す
る。添加量が2重量部を下回る場合には充分な耐熱性が
得られず、逆に100重量部を越えた場合には透明性が
低下したり、黄色く着色するなどの問題が生じるため、
添加量としては2〜100重量部の範囲が好ましい。
【0010】1分子中に少なくとも2つのカルボキシル
基を有する化合物および/またはその無水物としては、
1分子中に少なくとも2つのカルボキシル基を有する脂
肪族酸、脂環式酸、芳香族酸、ハロゲン系酸等の酸およ
びその無水物が挙げられる。例えば、マレイン酸、ドデ
セニルコハク酸、ポリアジピン酸、ポリアゼライン酸、
ポリセバシン酸、メチルテトラヒドロフタル酸、メチル
ヘキサヒドロフタル酸、メチルハイミック酸、ヘキサヒ
ドロフタル酸、テドラヒドロフタル酸、トリアルキルテ
トラヒドロフタル酸、メチルシクロヘキセンジカルボン
酸、フタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、ベン
ゾフェノンテトラカルボン酸、ヘット酸、テトラブロモ
フタル酸等の酸およびその無水物を挙げることが出来
る。
【0011】これら1分子中に少なくとも2つのカルボ
キシル基を有する化合物および/またはその無水物の添
加量は、エポキシ基を有する化合物のエポキシ基を基準
としてカルボキシル基が0.5〜2当量となるように添
加する。なお、カルボキシル基を有する化合物として酸
無水物を用いた場合は、酸無水物基をカルボキシル基2
つに相当するものとして勘定する。これらカルボキシル
基を有する化合物の添加量は、0.5当量より少ない場
合には充分な耐熱性が得られず、逆に2当量より多い場
合には吸水性が高くなり、耐久性に問題を生じるため好
ましくない。
【0012】ラジカル重合開始剤としては、1,1’−
アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、
2,2’−アゾビス(2,4,4−トリメチルペンテ
ン)、2,2’−アゾビス(2−メチルプロパン)、2
−シアノ−2−プロピラゾホルムアミド、2,2’−ア
ゾビス(2−ヒドロキシ−メチルプロピオネート)、
2,2’−アゾビス(2−メチル−ブチロニトリル)、
2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−ア
ゾビス(2,4−ジメチル−バレロニトリル)、2,
2’−アゾビス(2,4−ジメチル−4メトキシバレロ
ニトリル)、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾ
リン−2−イル)プロパン]、ジメチル2,2’−アゾ
ビス(2−メチルプロピオネート)などのアゾ化合物;
ジクミルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサ
イド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ベンゾイルパー
オキサイド、ラウロイルパーオキサイド、などのジアシ
ル、ジアルキルパーオキサイド系開始剤;t−ブチルパ
ーオキシ−3,3,5−トリメチルヘキサノエート、t
−ブチルパーオキシラウレート、t−ブチルパーオキシ
イソブチレート、t−ブチルパーオキシアセテート、ジ
−t−ブチルパーオキシヘキサヒドロテレフタレート、
ジ−t−ブチルパーオキシアゼレート、t−ブチルパー
オキシ−2−エチルヘキサノエート、1,1,3,3−
テトラメチルブチルパーオキシ−2−エチルへキサノエ
ート、t−アミルパーオキシ−2−エチルヘキサノエー
ト、t−ブチルパーオキシピバレート、などのパーオキ
シエステル系開始剤;t−ブチルパーオキシアリルカー
ボネート、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネ
ート、などのパーカーボネイト系開始剤;1,1−ジ−
t−ブチルパーオキシシクロヘキサン、1,1−ジ−t
−ブチルパ−オキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘ
キサン、1,1−ジ−t−ヘキシルパ−オキシ−3,
3,5−トリメチルシクロヘキサンなどのパーオキシケ
タール系開始剤などが挙げられる。
【0013】これらのラジカル重合開始剤は、メチルメ
タクリレートを主体とする不飽和単量体および/または
アクリルシロップ100重量部に対して0.001〜5
重量部の量を添加する。0.001重量部より少ないと
ラジカル重合を行うのに長時間かかり、また、5重量部
を越えた場合にはメチルメタクリレートを主体とする不
飽和単量体および/またはアクリルシロップを安定して
重合できなくなるため好ましくない。また、これらのラ
ジカル重合開始剤は単独でなく2種類以上を併用するこ
とも可能である。
【0014】本発明における透明層用材料には、さらに
公知の紫外線吸収剤、酸化防止剤、難燃化剤、離型剤、
着色剤等を添加することもできる。
【0015】アクリル系樹脂は、通常、上記の樹脂組成
物を相対する2枚の平板の間で注型重合することによっ
て得られる。ここでいう相対する2枚の平板の材質は、
メチルメタクリレートを主体とする不飽和単量体および
/またはアクリルシロップに溶解したり、浸食されない
もので有れば特に限定はされない。とりわけ、ガラス板
や金属板等を用いればよい。金属板の場合にはベルト式
の連続した平板も用いることが出来る。
【0016】2枚の平板と周辺をシールするシール材と
で構成されたセル内に、上記の樹脂組成物を注入する。
注入後、30℃〜100℃に加熱にしてラジカル重合を
実施する。100℃を越えて重合した場合には重合後に
得られるアクリル系樹脂板の成形性が低下するため、重
合温度としては100℃を超えない温度で実施すること
が好ましい。不飽和単量体の種類、ラジカル重合開始剤
の種類や量、重合温度等によって変わるが、所定時間重
合反応を行った後、セルを解枠してアクリル系樹脂シー
トを得る。アクリル系樹脂シートの厚さは特に制限され
るものではないが、通常、1mm〜20mm程度であ
る。
【0017】基材層となるSMCまたはBMCとして
は、周知(例えば、特開平4−332757号公報)の
無機充填剤と樹脂成分から構成される材料を用いること
が出来る。樹脂成分としては、具体的には不飽和ポリエ
ステル系樹脂からなるものやアクリル系樹脂からなるも
のなどを用いることが出来る。
【0018】次に樹脂積層体の製造について説明する。
成形型としては、不飽和ポリエステル系SMCまたはB
MC材料やアクリル系SMCまたはBMC材料の成形に
用いられる成形型を用いることが出来る。型の材質とし
ては金属製のものが一般的で好適に用いられる。
【0019】成形の手順としては、SMCまたはBM
Cを先に加熱加圧して成形し、成形終了後、もしくは半
硬化の時点で型を一旦解放し、透明層用のアクリル系樹
脂シートを基材のSMCまたはBMCで成形された成型
品と型の間に投入し、再度成形一体化成形する方法、
先に透明層を形成するための樹脂組成物を加熱加圧して
成形し、成形終了後もしくは半硬化の時点で型を一旦解
放し、SMCまたはBMCをアクリル系樹脂成形体と型
との間に投入し、再度成形一体化する方法、SMCま
たはBMCとアクリル系樹脂シートを同時に成形型に投
入し、一度に両方を成形一体化する方法などが挙げられ
る。
【0020】本発明の積層体の製造においては以上のよ
うな方法が挙げられるが、具体的な条件は用いるSMC
やBMCによって異なり、実施においては用いるSMC
またはBMC材料の流動性や成形温度に応じて、その方
法は適宜選択される。透明層用のアクリル系樹脂の硬化
を完全に行うために、成形温度は90℃〜200℃とす
ることがが好ましい。90℃を下回る場合には、硬化反
応に長時間を要し、200℃を越えるとアクリル系樹脂
の分解、着色が起こるため好ましくない。
【0021】
【発明の効果】本発明により、密着性、耐久性に優れた
透明層を有するSMCやBMCの樹脂積層体が得られ、
SMCやBMCの表面の平滑性や塗着性、耐候性を向上
させることができる。この樹脂積層体は浴槽、洗面ボウ
ルをはじめ、種々の3次元形状を有する成形体に好適に
使用できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例にて詳細に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。なお、密
着性の評価は次のようにして行った。成形して得られた
樹脂積層体から4×4cmの大きさのサンプルを切り出
し、この試片を90℃の温水に3時間浸漬後、1時間室
温で放置するサイクルを繰り返し実施し、界面での状態
の変化について調べた。
【0023】実施例1 1リットルの丸底フラスコにメチルメタクリレート50
0重量部、アゾビスイソブチロニトリル0.005重量
部を添加し、ウォーターバス中80℃で2時間保持した
後、室温まで冷却して部分重合アクリルシロップを得
た。このアクリルシロップ100重量部にエポキシ樹脂
としてエポライト100MF(共栄社化学株式会社製)
を40重量部、無水マレイン酸を15重量部、アゾビス
イソブチロニトリルを0.1重量部添加して撹拌、混合
して樹脂組成物を得た。
【0024】厚さ10mmの2枚のガラス板と塩化ビニ
ル樹脂製ガスケットによりガラス板の間隙が3mmとな
るように構成されたセルを作製し、そこに上記の樹脂組
成物を注入し、60℃の熱風乾燥炉に6時間保持して重
合を行った。室温まで冷却した後、ガラス板を除去して
アクリル系樹脂シートを得た。次に、幅5cm、長さ1
2cm、深さ4cmの箱形の成型金型内に、不飽和ポリ
エステルSMC(商品名ポリマールマット:武田薬品
(株)製)を入れ、温度120℃、圧力70kg/cm
2 の条件にて12分間熱圧縮成形を行い、成型体を作製
した。成形金型を開けて箱形の内部の成形体上に上記の
アクリル系樹脂シートを配設し、再度金型を閉めて12
0℃、圧力50kg/cm2 の条件にて30分間の熱圧
縮成形を行った。表層に厚さ1mmの透明アクリル系樹
脂層が形成された樹脂積層体を得た。密着性のテストを
10サイクル実施した結果、特に異常は見られなかっ
た。
【0025】実施例2 エポキシ樹脂としてエポライト4000(共栄社化学株
式会社製)を40重量部、無水マレイン酸を9重量部に
変更する以外は実施例1と同様にしてアクリル系樹脂シ
ートを得た。実施例1と同じ金型内にアクリル系樹脂シ
ートを投入し、温度95℃、圧力70kg/cm2 の条
件で20分間熱圧縮成形を行い、透明成形体を作製し
た。成形金型を明けて箱形の内部の成形体上に不飽和ポ
リエステルSMC(商品名セレクティマット:武田薬品
(株)製)を入れ、温度95℃、圧力50kg/cm2
の条件にて30分間熱圧縮成形を実施した。表層に厚さ
2mmの透明アクリル系樹脂層が形成された樹脂積層体
を得た。密着性のテストを10サイクル実施した結果、
特に異常は見られなかった。
【0026】比較例1 幅5cm、長さ12cm、深さ4cmの箱形の成型金型
内に、不飽和ポリエステルSMC(商品名ポリマールマ
ット:武田薬品(株)製)を投入し、温度140℃、圧
力120kg/cm2 の条件にて3分間熱圧縮成形を行
い、成型品を作製した。その上に厚さ250μmのポリ
メチルメタクリレートのシートを置き、温度140℃、
圧力120kg/cm2 の条件で熱圧縮成形を行い、樹
脂積層体を作製した。密着性のテストを実施する前に周
辺部分の剥離が見られた。さらにテストを実施しても1
サイクルで剥がれを生じた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 9:00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メチルメタクリレートを主体とする不
    飽和単量体および/またはアクリルシロップを100重
    量部、1分子中に少なくとも2つのエポキシ基を有す
    る化合物を2〜100重量部、1分子中に少なくとも
    2つのカルボキシル基を有する化合物および/またはそ
    の無水物を該エポキシ基を基準として0.5〜2当量お
    よびラジカル重合開始剤を0.001〜5重量部を含
    有してなる樹脂組成物を重合して得られる透明アクリル
    系樹脂層(A)をシートモールディングコンパウンドま
    たはバルクモールディングコンパウンドからなる基材層
    (B)の表面に形成してなる樹脂積層体。
  2. 【請求項2】 シートモールディングコンパウンドまた
    はバルクモールディングコンパウンドが不飽和ポリエス
    テル樹脂からなる請求項1記載の樹脂積層体。
  3. 【請求項3】 シートモールディングコンパウンドまた
    はバルクモールディングコンパウンドがアクリル樹脂か
    らなる請求項1記載の樹脂積層体。
  4. 【請求項4】 メチルメタクリレートを主体とする不
    飽和単量体および/またはアクリルシロップを100重
    量部、1分子中に少なくとも2つのエポキシ基を有す
    る化合物を2〜100重量部、1分子中に少なくとも
    2つのカルボキシル基を有する化合物および/またはそ
    の無水物を該エポキシ基を基準として0.5〜2当量お
    よびラジカル重合開始剤を0.001〜5重量部を含
    有してなる樹脂組成物を注型重合して得られるアクリル
    系樹脂シート(A)とシートモールディングコンパウン
    ドまたはバルクモールディングコンパウンド(B)を熱
    圧縮成形することを特徴とする請求項1記載の樹脂積層
    体の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0664174A1 (en) * 1994-01-25 1995-07-26 Akechi Ceramics Co. Ltd. Molten steel pouring nozzle
WO2007125759A1 (ja) * 2006-04-24 2007-11-08 Toray Industries, Inc. エポキシ樹脂組成物、繊維強化複合材料およびその製造方法
WO2016182077A1 (ja) * 2015-05-13 2016-11-17 三菱レイヨン株式会社 シートモールディングコンパウンド及び繊維強化複合材料

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