JPH1043538A - 蓄熱脱臭処理装置 - Google Patents

蓄熱脱臭処理装置

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JPH1043538A
JPH1043538A JP8200698A JP20069896A JPH1043538A JP H1043538 A JPH1043538 A JP H1043538A JP 8200698 A JP8200698 A JP 8200698A JP 20069896 A JP20069896 A JP 20069896A JP H1043538 A JPH1043538 A JP H1043538A
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Hideaki Nakadokoro
所 英 明 中
Hidetaka Nakane
根 秀 敬 中
Kenji Sumida
田 健 二 隅
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Cataler Corp
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Cataler Industrial Co Ltd
Trinity Industrial Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 未処理排ガスを加熱して脱臭処理する排ガス
処理ゾーンを挟んでその両側に蓄熱ゾーンが形成された
二塔式の蓄熱脱臭処理装置で排ガスの流れ方向を反転し
ながら脱臭処理する場合に、排出側の蓄熱ゾーンから排
出される未処理排ガスをパージしながら、排ガス発生源
から送給された未処理排ガスを連続的に脱臭処理する。 【解決手段】 各蓄熱ゾーン(5A, 5B)及び排ガス処理
ゾーン(3)内を流れる排ガスの流れ方向を反転させた
ときに、排ガス発生源(2)から排出される未処理排ガ
スを排ガス送給ダクト(14)の各径路(15A, 15B) を介
して導入側の蓄熱ゾーン(5A, 5B)に送給し、排出側と
なる蓄熱ゾーン(5B, 5A)内から排出される残留未処理
排ガスをエアリザーバ(16)に貯留した後、排ガス送給
ダクト(14)の一の径路(15A)を排ガス発生源(2)と
の間で遮断すると同時にエアリザーバ(16)との間を導
通させ、排ガス発生源(2)及びエアリザーバ(16)の
双方から排出される排ガスを導入側の蓄熱ゾーン(5A,
5B)に送給するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排ガス中に含まれ
る可燃性有害悪臭成分を直接燃焼させたり、触媒存在下
において酸化燃焼又は熱分解させて脱臭処理すると共
に、高温の処理済排ガスの熱を回収して再利用する蓄熱
脱臭処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】塗装ブース,塗装乾燥炉,印刷用乾燥
炉,プラスチックや合板の製造設備,食品加工設備,産
業廃棄物処理設備,消化剤製造設備あるいは香料製造設
備などの各種施設内においては、塗料,インキ,溶剤,
接着剤,合成樹脂,あるいは化学薬品等から、アルコー
ル類,エステル類や,有毒で特有の臭気を持つフェノー
ル類,アルデヒド類等の可燃性有害悪臭成分が発生す
る。
【0003】そして、このような有害悪臭成分を含んだ
排ガスは、公害防止の観点から直接大気中に放出するこ
とはできないので、通常は、脱臭処理を施して、無毒無
臭化した状態で放出している。代表的な脱臭処理方法と
しては、排ガス中の有害悪臭成分を700〜900℃の
高温下で酸化燃焼又は熱分解して炭酸ガスと水に変化さ
せて無臭化する直接燃焼法が知られている。これは、脱
臭効果が抜群であって他のいかなる脱臭法と比較しても
劣らず、また、可燃性の臭気成分に対して全般的に適用
できるという長所があるが、その反面、燃料消費量が大
でありランニングコストが嵩むという短所がある。
【0004】そこで、脱臭処理した高温の処理済排ガス
の熱を回収して蓄熱し、未処理排ガスを導入するときに
これを予熱するための熱源として有効に利用することに
よりランニングコストを低減する蓄熱型の脱臭処理装置
が提案されている(特開平5−332523号,同33
2524号公報参照)。図7はこのような従来の蓄熱脱
臭処理装置50を示すもので、未処理排ガスを加熱して
脱臭処理する排ガス処理ゾーン51を挟んでその両側
に、蓄熱層52A,52Bを有する蓄熱ゾーン53A,
53Bが形成されている。また、各蓄熱ゾーン53A,
53Bには、ダンパ54A,54Bを備えた未処理排ガ
ス導入ダクト55A,55Bと、ダンパ56A,56B
を備えた処理済排ガス排出ダクト57A,57Bが接続
され、前記未処理排ガス導入ダクト55A,55Bは、
送風ファン58が介装された排ガス送給ダクト59を介
して排ガス発生源60に接続されている。
【0005】そして、まず、未処理排ガス導入ダクト5
5A及び処理済排ガス排出ダクト57Bを導通させ、次
いで、これを遮断して、未処理排ガス導入ダクト55B
及び処理済排ガス排出ダクト57Aを導通させ、これを
交互に繰り返すことにより、一方の蓄熱ゾーン53A
(53B)を通して排ガス処理ゾーン51内に導入され
た未処理排ガスを当該処理ゾーン51で脱臭処理し、そ
の処理済排ガスを他方の蓄熱ゾーン53B(53A)か
ら排出させる排ガスの流れ方向を所定の時間間隔で交互
に切り換えて、排ガス発生源60で発生する未処理排ガ
スを連続的に脱臭処理するようになされている。
【0006】これにより、一方の蓄熱ゾーン53Aを通
って排ガス処理ゾーン51に導入された未処理排ガス
は、当該処理ゾーン51で加熱されて脱臭処理され、高
温の処理済排ガスが蓄熱ゾーン53Bを通って排出され
る際に蓄熱層52Bでその熱が回収される。そして、例
えば60秒経過後に排ガスの流れ方向を反転させると、
蓄熱ゾーン53Bを通って排ガス処理ゾーン51内に導
入される未処理排ガスがその蓄熱層52Bで予熱される
ので、これを繰り返して排ガスの流れ方向を交互に反転
することにより、処理済排ガスの熱を無駄にすることな
く有効に利用して燃料消費量を低減し、ランニングコス
トを軽減することができる。
【0007】しかし、蓄熱ゾーン53A,53B及び排
ガス処理ゾーン51内を通る排ガスの流れ方向を反転さ
せると、いままで未処理排ガスを排ガス処理ゾーン51
に導入していた蓄熱ゾーン53A内には、未処理排ガス
導入時に導入された未処理排ガスが処理されないまま残
留しているので、その残留未処理排ガスがそのまま外部
へ排出されることになる。
【0008】そこで、一方の蓄熱ゾーン53A(53
B)から排出される残留未処理排ガスを他方の蓄熱ゾー
ン53B(53A)を通して排ガス処理ゾーン51内に
還流させて脱臭処理するための循環流路となるパージダ
クト61(図7:破線図示)を形成し、排ガスの導入方
向を反転しようとするたびごとに、未処理排ガス導入ダ
クト55A,55B及び処理済排ガス排出ダクト57
A,57Bを遮断して、前記パージダクト61により排
出側の蓄熱ゾーン53B(53A)内の残存未処理排ガ
スを循環させて脱臭処理するパージ運転を行うようにし
た(特開平5−66005号公報参照)。これによれ
ば、排ガスの流れ方向を反転するときに排出側の蓄熱ゾ
ーン53A(53B)内の残留未処理排ガスがパージダ
クト61を通って導入側の蓄熱ゾーン53B(53A)
に還流されて脱臭処理されるので、未処理排ガスがその
まま外部に流出されることがない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ように蓄熱ゾーンが二つしか形成されていない簡易小型
の蓄熱脱臭処理装置において、パージ運転を行う場合に
は、パージダクト61により循環流路を形成する関係
上、未処理排ガス導入ダクト55A,55B及び処理済
排ガス流出ダクト57A,57Bを遮断しなければなら
ず、その間、排ガス発生源60から送給された未処理排
ガスを排ガス処理ゾーン51に導入して、連続的に処理
することができないので、その度に排ガス発生源60の
排ガス排出側の負荷が極端に変動するという問題があっ
た。例えば、塗装用乾燥炉が排ガス発生源60である場
合に、排ガス排出側の負荷が極端に変動すると、当該乾
燥炉内の熱風の流れや炉温度を一定に維持することがで
きずに塗装品質に悪影響を及ぼすだけでなく、炉内の汚
染空気が炉外へ漏洩したり、場合によっては乾燥炉に連
設された塗装ブース内に導入して塗膜を汚すおそれがあ
る。
【0010】このため、蓄熱ゾーンを三以上形成して、
その一の蓄熱ゾーンを通して未処理排ガスを導入させ、
その他の一の蓄熱ゾーンを通して未処理排ガスを排出さ
せ、その間、残る一の蓄熱ゾーンに残存する未処理排ガ
スを導入側の蓄熱ゾーンに還流することによりパージ運
転を行ない、これを順次交互に繰り返せば排ガス発生源
60から送給される排ガスを連続的に処理することがで
きるが、この場合は、装置が大型化して設備費が嵩むた
め、設置スペースの限られた工場内や、多額の設備投資
を行うことのできない中小の工場には導入することがで
きない。
【0011】そこで本発明は、未処理排ガスを加熱して
脱臭処理する排ガス処理ゾーンを挟んでその両側に蓄熱
ゾーンが形成された二塔式の蓄熱脱臭処理装置で排ガス
の流れ方向を反転する場合に、排ガス発生源からの未処
理排ガスの送給を中断することなく、脱臭処理室内の未
処理排ガスが外部へ流出しないようにパージすることが
できると同時に、パージを行いながら排ガス発生源から
送給された未処理排ガスを連続的に脱臭処理できるよう
にすることを技術的課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明は、未処理排ガスを加熱して脱臭処理する排
ガス処理ゾーンを挟んでその両側に、蓄熱層を有する蓄
熱ゾーンが形成され、一方の蓄熱ゾーンを通して排ガス
処理ゾーンに導入された未処理排ガスを当該処理ゾーン
で脱臭処理し、その処理済排ガスを他方の蓄熱ゾーンを
通して外部に排出する排ガスの流れ方向を所定時間ごと
に反転させて、排ガス発生源から送給される未処理排ガ
スを連続的に脱臭処理する蓄熱脱臭処理装置において、
前記各蓄熱ゾーンに未処理排ガスを交互に導入する未処
理排ガス導入ダクトが所定の風量比率で排ガスを送給す
る二以上の径路で形成された排ガス送給ダクトを介して
排ガス発生源に接続されると共に、排ガスの流れ方向を
反転させたときに排出側となる蓄熱ゾーンから残留未処
理排ガスを排出するパージダクトが当該未処理排ガスを
一時的に貯留するエアリザーバを介して前記排ガス送給
ダクトの一の径路に接続され、当該一の径路が流路切換
手段を介して前記排ガス発生源と前記エアリザーバに択
一的に連通されるように成され、各蓄熱ゾーン及び排ガ
ス処理ゾーン内を流れる排ガスの流れ方向を反転させた
ときに、前記排ガス送給ダクトの各径路を排ガス発生源
に導通させて未処理排ガスを導入側の蓄熱ゾーンに送給
しながら、排出側となる蓄熱ゾーン内から排出される残
留未処理排ガスをエアリザーバに貯留した後、前記流路
切換手段により当該エアリザーバと前記排ガス送給ダク
トの一の径路とを連通させるように成されたことを特徴
とする。
【0013】本発明によれば、排ガス発生源と各未処理
排ガス導入ダクトを接続する排ガス送給ダクトが所定の
流量比率で排ガスを送給する二以上の径路で形成されて
おり、例えば、二つの径路を形成して送風ファンの送風
容量を50m3 /min に設定し、パージダクトが接続さ
れている一方の径路とパージダクトが接続されていない
他方の径路の流量比率が1:4である場合には、一方の
径路に10m3 /min,排ガスが流れ、他方の径路に4
0m3 /min の排ガスが流れ、排ガス発生源からは合計
50m3 /min の未処理排ガスが、一方の蓄熱ゾーンを
通って排ガス処理ゾーンに導入され、そこで脱臭処理さ
れた後、処理済排ガスが他方の蓄熱ゾーンを通って外部
へ排出される。
【0014】ここで、各蓄熱ゾーン及び排ガス処理ゾー
ンを流れる排ガスの流れ方向を反転させると、それまで
未処理排ガスを導入していた蓄熱ゾーンが排出側とな
り、排ガス処理ゾーンで脱臭処理された処理済排ガス
が、その蓄熱ゾーンを通って排出される。そして、反転
した直後は、当該蓄熱ゾーン内に残留している未処理排
ガスが処理済排ガスにより圧し出されるので、まず、パ
ージダクトを介してこの未処理排ガスをエアリザーバに
一時的に貯留し、その後は処理済排ガスを外部へ排出す
る。
【0015】処理済排ガスを外部へ排出開始すると同時
に、流路切換手段により排ガス送給ダクトの一方の径路
をエアリザーバに連通させると、当該一方の径路には、
それまで、排ガス発生源から10m3 /min の流量で排
ガスが流動していたので、その慣性力によりエアリザー
バ内の未処理排ガスが効率良く迅速に吸い出されて、導
入側の蓄熱ゾーンを通って排ガス処理ゾーンに送給され
る。
【0016】また、この間、排ガス送給ダクトの他方の
径路を介して、排ガス発生源からは未処理排ガスが40
3 /min の流量で連続的に送給されるので、排ガスの
流れ方向を反転する際に脱臭処理が中断されることはな
く、未処理排ガスを排ガス処理ゾーンで連続的に脱臭処
理することができる。なお、エアリザーバから還流ダク
トを通して未処理排ガスが還流される間だけ、排ガス発
生源から送給される未処理排ガスが40m3 /min に低
下するが、エアリザーバに貯留された未処理排ガスは短
時間で排出されて、すぐに50m3 /min に戻るので、
排ガス発生源の排気の負荷が大きく変動することもな
い。これにより、蓄熱ゾーンが二つしか形成されていな
い簡易小型の蓄熱脱臭処理装置において蓄熱ゾーンのパ
ージを行うときでも、排ガス発生源から送給される未処
理排ガスの脱臭処理を中断する必要がなく、連続的に脱
臭処理できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて具体的に説明する。図1は本発明に係る蓄熱脱
臭処理装置の一例を示すフローシート、図2はその動作
手順を示すタイムチャート、図3は他の実施形態の動作
手順を示すタイムチャート、図4は本発明に係る他の蓄
熱脱臭処理装置を示すフローシート、図5はその動作手
順を示すタイムチャート、図6はさらに他の実施形態の
動作手順を示すタイムチャートである。
【0018】図中1は、排ガス発生源2から送給される
排ガス中に含まれる可燃性有害悪臭成分を触媒存在下に
おいて酸化燃焼又は熱分解させて脱臭処理する触媒式の
蓄熱脱臭処理装置であって、未処理排ガスを加熱して脱
臭処理する排ガス処理ゾーン3を挟んでその両側に、蓄
熱層4A,4Bを有する蓄熱ゾーン5A,5Bが形成さ
れている。
【0019】排ガス処理ゾーン3は、主バーナ及びパイ
ロットバーナを備えた加熱装置6が配設された加熱室7
と、当該加熱室7に面して前記各蓄熱ゾーン5A,5B
との間に配設された触媒層8,8からなる。なお、6a
及び6bは加熱装置6に主バーナ用LNG,パイロット
バーナ用LNGを供給する燃料配管、6cは燃焼用空気
送給ダクト、6dは加熱室冷却用空気供給ダクトであ
る。
【0020】各蓄熱ゾーン5A, 5Bには、オートダン
パ9A,9Bを備えた未処理排ガス導入ダクト10A,
10Bと、オートダンパ11A,11Bを備えた処理済
排ガス排出ダクト12A,12Bが夫々接続されてい
る。そして、前記未処理排ガス導入ダクト10A,10
Bを交互に切り換えることにより、一方の蓄熱ゾーン5
A, 5Bを通して排ガス処理ゾーン3に導入された未処
理排ガスを当該処理ゾーン3で脱臭処理し、その処理済
排ガスを他方の蓄熱ゾーン5B, 5Aを通して外部に排
出する排ガスの流れ方向を所定時間ごとに反転させて、
排ガス発生源から送給される未処理排ガスを連続的に脱
臭処理するように成されている。
【0021】前記未処理排ガス導入ダクト10A,10
Bは、送風ファン13が介装された排ガス送給ダクト1
4を介して排ガス発生源2に接続されると共に、当該排
ガス送給ダクト14は、送風ファン13の吸込口と排ガ
ス発生源2の間が所定の風量比率(例えば1:4)で排
ガスを送給する二つの径路15A,15Bで形成されて
いる。また、16は、各蓄熱ゾーン5A, 5Bの内部に
残っている残留未処理排ガスを回収して一時的に貯留す
るエアリザーバであって、オートダンパ17A,17B
を備えたパージダクト18A,18Bを介して各蓄熱ゾ
ーン5A, 5Bに接続されると共に、当該エアリザーバ
16に貯留した未処理排ガスを還流する還流ダクト19
が、前記排ガス送給ダクト14の一の径路15Aに接続
されている。
【0022】また、前記還流ダクト19を前記排ガス送
給ダクト14の一の径路15Aに接続したので、当該一
の径路15Aには排ガス発生源2とエアリザーバ16の
双方から排ガスが流入し、その合流点には、これらを択
一的に連通させる流路切換用オートダンパ(流路切換手
段)20が介装されている。そして、前記各オートダン
パ9A,9B,11A,11B,17A,17Bを所定
のタイミングで開閉操作することにより、各蓄熱ゾーン
5A, 5B及び排ガス処理ゾーン3内を流れる排ガスの
流れ方向を反転させたときに、前記排ガス送給ダクト1
4の各径路15A,15Bを排ガス発生源2に導通させ
て未処理排ガスを導入側の蓄熱ゾーン5A, 5Bに送給
しながら、排出側となる蓄熱ゾーン5B, 5A内から排
出される残留未処理排ガスをエアリザーバ16に貯留し
た後、前記流路切換用オートダンパ20により当該エア
リザーバ16と前記排ガス送給ダクト14の一の径路1
5Aとを連通させるように成されている。
【0023】以上が本発明の一例構成であって、次にそ
の動作を図2のタイムチャートを伴って説明する。例え
ば、排ガス発生源2となる塗装用乾燥炉から50m3
min の風量で連続的に排出される排ガスを処理する場
合、送風ファン13として送風容量が50m 3 /min の
ものを用い、排ガス送給ダクト14の各径路15A及び
15Bの風量比率を1:4に設定する。
【0024】脱臭処理装置1の運転が開始されると、未
処理排ガス導入ダクト10A,10Bに介装されたオー
トダンパ9A,9Bが交互に開閉されて、各蓄熱ゾーン
5A,5B及び排ガス処理ゾーン3内の排ガスの流れ方
向が所定時間(例えば60秒)ごとに反転し、導入側と
なる蓄熱ゾーン5A(5B)と排出側となる蓄熱ゾーン
5B(5A)が交互に入れ替わる(図2:T20)。これ
により、未処理排ガス導入ダクト10A,10Bが切り
換わる度に排ガスの流れ方向が反転し、それまで未処理
排ガスを導入していた蓄熱ゾーン5B(5A)が排出側
となり、処理済排ガスを排出していた蓄熱ゾーン5A
(5B)が導入側となる。
【0025】そして例えば、オートダンパ9A(9B)
が開成されて、一方の蓄熱ゾーン5A(5B)に接続さ
れた未処理排ガス導入ダクト10A(10B)が導通さ
れると、まず、オートダンパ11B(11A)を閉じて
処理済排ガス排出ダクト12B(12A)を遮断した状
態で、パージダクト18B(18A)に介装されたオー
トダンパ17B(17A)を約5秒間開成し、排出側と
なる他方の蓄熱ゾーン5B(5A)から排出される残留
未処理排ガスをエアリザーバ16に貯留する(図2:T
20〜T21)。
【0026】なお、パージダクト18B(18A)を導
通する時間としては、5秒に限るものではなく、蓄熱ゾ
ーン5B(5A)から排出される残留未処理排ガスの濃
度が一定レベルに下がるまでの時間が選定される。ま
た、この間、オートダンパ20により、排ガス送給ダク
ト14の一の径路15Aは排ガス発生源2に連通されて
いるので、当該排ガス発生源2から排ガス送給ダクト1
4の各径路15A,15Bの夫々に10m3 /min ,4
0m3 /minずつ排ガスが流れ、送風ファン13の吸込
風量50m3 /min で未処理排ガスが導入側の蓄熱ゾー
ン5A(5B)に送給される。
【0027】次いで、5秒経過した時点(図2:T21
で、オートダンパ17B(17A)を閉じてパージダク
ト18B(18A)を遮断し、未処理排ガス導入ダクト
10A(10B)が遮断されるまでの55秒間、オート
ダンパ11B(11A)を開成して処理済排ガス排出ダ
クト12B(12A)を導通させる。これと同時に、オ
ートダンパ20を操作して、排ガス送給ダクト14の一
の径路15Aを還流ダクト19を介してエアリザーバ1
6に連通させると、当該一の径路15Aには、それま
で、排ガス発生源2から10m3 /min の風量で排ガス
が流動していたので、その動圧が作用することとなり、
還流ダクト19を介してエアリザーバ16内の未処理排
ガスが勢い良く短時間で吸い出される(図2:T 21〜T
22)。
【0028】これにより、エアリザーバ16に一時的に
貯留された残留未処理排ガスは還流ダクト19を介して
送風ファン13の吸込側に送給され、排ガス発生源2か
ら排ガス送給ダクト14の他方の径路15Bを介して送
給されてきた未処理排ガスと共に、未処理排ガス導入ダ
クト10A(10B)を介して導入側の蓄熱ゾーン5A
(5B)に導入され、排ガス処理ゾーン3で脱臭処理さ
れた後、処理済排ガスが流出側となる蓄熱ゾーン5B
(5A)から外部へ排出される。
【0029】なお、この間(図2:T21〜T22)、排ガ
ス発生源2から排ガス送給ダクト14の一の径路15A
がエアリザーバ16側に連通されるので、排ガス発生源
2からもう一方の径路15Bを通して40m3 /min の
風量で未処理排ガスが送給され、一時的に排ガス発生源
2から送給される風量が低下することとなるが、エアリ
ザーバ16からは短時間で未処理排ガスを排出できるの
で、排ガス発生源の排気の負荷が大きく変動することも
ない。
【0030】そして、エアリザーバ16内の未処理排ガ
スが排出されると、再び流路切換用オートダンパ20が
操作されて、排ガス送給ダクト14の一の径路15Aが
排ガス発生源2に連通され、当該排ガス発生源2から排
ガス送給ダクト14の各径路15A,15Bの夫々に1
0m3 /min ,40m3 /min ずつ排ガスが流れ、送風
ファン13の吸込風量50m3 /min で排ガスが導入側
の蓄熱ゾーン5Aに送給される(図2:T22〜T23(T
20))。
【0031】なお、蓄熱ゾーン5A(5B)に導入され
た未処理排ガスは、まず、その蓄熱層4で予熱された
後、加熱室7に導入されて燃焼装置6で触媒燃焼温度
(例えば350〜400℃)まで加熱され、流出側とな
る蓄熱ゾーン5B(5A)に面した触媒層8で酸化燃焼
又は熱分解されて脱臭処理される。このとき、反応熱が
発生するので、処理済排ガスの温度はかなり高温にな
り、処理済排ガスが蓄熱ゾーン5B(5A)を通り処理
済排ガス排出ダクト12B(12A)から排出される際
に、その熱が蓄熱層4B(4A)に回収される。
【0032】そして、60秒が経過した時点で、未処理
排ガス導入ダクト10A,10Bを切り換えて、各蓄熱
ゾーン5A,5B及び排ガス処理ゾーン3内の排ガスの
流れ方向を反転させると、蓄熱ゾーン5Bを通して導入
された未処理排ガスが蓄熱層4Bの熱で余熱された後、
排ガス処理ゾーン3に送給されて脱臭処理されるので、
排熱を有効に利用して燃焼装置6に供給する燃料ガスを
節約できる。また、その処理済排ガスが蓄熱ゾーン5A
に残る残存未処理排ガスを圧し出すので、前述と同様
に、パージダクト18Aを介してエアリザーバ16に未
処理排ガスを回収した後、これを導入側の蓄熱ゾーン5
Bに還流することにより、排ガス発生源2で発生した排
ガスを連続的に脱臭処理する。
【0033】なお、上述の説明では、未処理排ガス導入
ダクト10A,10Bを切り換えて、各蓄熱ゾーン5
A,5B及び排ガス処理ゾーン3内の排ガスの流れ方向
を反転させたときに、排出側となった蓄熱ゾーン5B,
5Aから排出される未処理排ガスをエアリザーバ16に
一旦貯留した後、導入側の蓄熱ゾーン5A,5Bに還流
するようにした場合について説明したが、図1の破線2
1に示すように、各パージダクト18A,18Bを排ガ
ス送給ダクト14の一の径路15Aに直接接続するよう
にしてもよい。そして例えば、排ガス発生源2となる塗
装用乾燥炉から50m3 /min の風量で連続的に排出さ
れる排ガスを処理する場合、送風ファン13として送風
容量が50m3 /min のものを用い、排ガス送給ダクト
14の各径路15A及び15Bの風量比率を1:4に設
定しておく。
【0034】図3はこのような蓄熱脱臭処理装置の動作
を示すタイムチャートであって、本例では、未処理排ガ
ス導入ダクト10A,10Bを切り換えて、各蓄熱ゾー
ン5A,5B及び排ガス処理ゾーン3内の排ガスの流れ
方向を反転させたときに、排出側となる蓄熱ゾーン5B
(5A)からパージダクト18B(18A)を介して残
留未処理排ガスを排出している間、流路切換用オートダ
ンパ20を操作して、まず、当該パージダクト18B
(18A)と排ガス送給ダクト14の一の径路15Aを
連通させる(図3:T30〜T31)。
【0035】排ガス送給ダクト14の一の径路15Aに
は、それまで、排ガス発生源2から10m3 /min の風
量で排ガスが流動していたので、流路切換用オートダン
パ20を操作して流路を切り換えたときに、それまで流
動していた排ガスの動圧が作用し、パージダクト18B
(18A)を介して排出側の蓄熱ゾーン5B(5A)か
ら未処理排ガスが勢い良く短時間で吸い出される。これ
により、排出側の蓄熱ゾーン5B(5A)から排出され
た残留未処理排ガスは送給ダクト14の一の径路15A
を介して送風ファン13の吸込側に供給され、排ガス発
生源2から排ガス送給ダクト14の他方の径路15Bを
介して送給されてきた未処理排ガスと共に、未処理排ガ
ス導入ダクト10A(10B)を介して導入側の蓄熱ゾ
ーン5A(5B)に送給されて、排ガス処理ゾーン3で
脱臭処理された後、流出側となる蓄熱ゾーン5B(5
A)から処理済排ガスが外部へ排出される。
【0036】また、この間、排ガス発生源2から排ガス
送給ダクト14のもう一方の径路15Bを介して送風フ
ァン13に至る流路が導通状態に維持され、しかも、径
路15A及び15Bの風量比率は1:4に設定されてい
るので、排ガス発生源2から40m3 /min の風量で排
ガスを吸い込み、排ガス処理風量が一時的に低下するだ
けで連続的に脱臭処理することができる。なお、このよ
うにパージを行っている間(図3:T30〜T31)、導入
側の蓄熱ゾーン5A(5B)には排ガス送給ダクト14
の各径路15A及び15Bを通って合計50m3 /min
の風量で排ガスが導入されることになるが、排ガスの流
れ方向が反転される前まで流れていた排ガスの慣性力
や、蓄熱脱臭処理装置1内に配設された蓄熱層4A,4
Bや触媒層8,8の圧力損失により、その風量で排出側
から排出されるまでにタイムラグがあり、またパージに
より排出される未処理排ガス量はせいぜい2〜3m3
あるから、その間にパージを行えば足り、排ガス発生源
2で発生する排ガスの処理風量が著しく変動することも
ない。
【0037】そして、パージが終了して(図3:
31)、蓄熱ゾーン5B(5A)から排出される未処理
排ガスの濃度が所定レベルに低下した時点で、前記流路
切換用オートダンパ20を操作して、排ガス発生源2か
ら送風ファン13に至る流路を導通させると同時に、各
パージダクト18B(18A)から送風ファン13に至
る流路を遮断すれば、排ガス送風ダクト14の各径路1
5A,15Bを介して排ガス発生源2から合計50m3
/min の風量で排ガスを吸い込み、これを処理連続的に
脱臭処理することができる(図3:T31〜T
32(T30))。
【0038】さらに、図4は本発明に係る他の蓄熱脱臭
処理装置を示すフローシートであって、図1と共通する
部分は同一符号を付して詳細説明を省略する。本例の蓄
熱脱臭処理装置40は、エアリザーバ16に貯留した未
処理排ガスを還流する還流ダクト19に当該ダクト19
を導通/遮断するオートダンバ43が介装されると共
に、当該ダクト19の先端が、前記排ガス送給ダクト1
4内でその下流に向けて開口されたインジェクターノズ
ル41に形成され、還流ダクト19を導通させたときに
エアリザーバ16内の未処理排ガスが前記一の径路15
A内に吸い出されるように成されている。
【0039】図5は本例の装置を用いて脱臭処理を行う
手順を示すタイムチャートであって、前記未処理排ガス
導入ダクト10A,10Bを交互に切り換えて各蓄熱ゾ
ーン5A,5B及び排ガス処理ゾーン3を流れる排ガス
の流れ方向を反転させたときに、まず、オートダンパ1
1B(11A)を閉じて処理済排ガス排出ダクト12B
(12A)を遮断した状態で、パージダクト18B(1
8A)に介装されたオートダンパ17B(17A)を約
5秒間開成し、排出側となる他方の蓄熱ゾーン5B(5
A)から排出される残留未処理排ガスをエアリザーバ1
6に貯留する(図5:T50〜T51)。なお、パージダク
ト18B(18A)を導通する時間としては、5秒に限
るものではなく、蓄熱ゾーン5B(5A)から排出され
る残留未処理排ガスの濃度が一定レベルに下がるまでの
時間が選定される。
【0040】次いで、5秒経過した時点(図5:T51
で、オートダンパ17B(17A)を閉じてパージダク
ト18B(18A)を遮断し、未処理排ガス導入ダクト
10A(10B)が遮断されるまでの55秒間、オート
ダンパ11B(11A)を開成して処理済排ガス排出ダ
クト12B(12A)を導通させる。このとき、排ガス
送給ダクト14には送風ファン13により50m3 /mi
n の風量で排ガスが流動しているので、オートダンパ4
3を操作して還流ダクト19を導通させると、当該ダク
ト14内を流れる排ガスにより前記インジェクターノズ
ル41の先端側が負圧になり、エアリザーバ16内の未
処理排ガスがインジェクターノズル41から排ガス送給
ダクト14内に勢いよく吸い出される(図5:T51〜T
52)。
【0041】これにより、エアリザーバ16に一時的に
貯留された残留未処理排ガスは還流ダクト19を介して
送風ファン13の吸込側に供給され、排ガス発生源2か
ら排ガス送給ダクト14の他方の径路15Bを介して送
給されてきた未処理排ガスと共に、未処理排ガス導入ダ
クト10A(10B)を介して導入側の蓄熱ゾーン5A
(5B)に送給されて、排ガス処理ゾーン3で脱臭処理
された後、流出側となる蓄熱ゾーン5B(5A)から処
理済排ガスが外部へ排出される。そして、エアリザーバ
16内の未処理排ガスが排出されると、再びオートダン
パ43が操作されて還流ダクト19が遮断され、送風フ
ァン13の吸込風量50m3 /min で排ガスが導入側の
蓄熱ゾーン5Aに送給される(図2:T52〜T
53(T50))。
【0042】また、蓄熱脱臭処理装置40に接続された
エアリザーバ16を外して、図4の破線42に示すよう
に、各パージダクト18A,18Bを還流ダクト19に
直接接続してもよい。図6はこのような蓄熱脱臭処理装
置の動作を示すタイムチャートであって、本例では、前
記未処理排ガス導入ダクト10A,10Bを交互に切り
換えて各蓄熱ゾーン5A,5B及び排ガス処理ゾーン3
を流れる排ガスの流れ方向を反転させたときに、まず、
オートダンパ11B(11A)を閉じて処理済排ガス排
出ダクト12B(12A)を遮断した状態で、パージダ
クト18B(18A)に介装されたオートダンパ17B
(17A)を約5秒間開成する(図6:T60〜T61)。
【0043】このとき、排ガス送給ダクト14には、排
ガス発生源2から50m3 /min の風量で排ガスが流動
しており、還流ダクト19の先端に形成されたインジェ
クターノズル41が、当該ダクト14内を流れる排ガス
の下流に向けて開口されているので、パージダクト18
B(18A)を導通すると、当該ダクト14内を流れる
排ガスにより前記インジェクターノズル41の先端側が
負圧になるので、インジェクターノズル41に連通して
いる還流ダクト19及びパージダクト18B(18A)
を介して蓄熱ゾーン5B(5A)内の未処理排ガスが効
率良く吸い出される。
【0044】そして、5秒が経過して、蓄熱ゾーン5B
(5A)から排出される未処理排ガスの濃度が所定レベ
ルに低下した時点で、各パージダクト18B(18A)
を閉じれば、オートダンパ11B(11A)を開いて処
理済排ガス排出ダクト12B(12A)を導通させ、蓄
熱ゾーン5B(5A)から排出される処理済排ガスを外
部に排出する(図6:T61〜T62(T60))。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、排
ガス発生源から未処理排ガスを連続的に送給しながら、
各蓄熱ゾーン及び排ガス処理ゾーン内を流れる排ガスの
流れ方向を反転したときに、排出側となった蓄熱ゾーン
から排出される未処理排ガスがエアリザーバに貯留さ
れ、次いで、エアリザーバに貯留した未処理排ガスを排
ガス発生源から送給される未処理排ガスと共に、導入側
の蓄熱ゾーンへ送給するようにしているので、排出側と
なった蓄熱ゾーンをパージしている間も排ガス発生源か
ら送給される未処理排ガスを連続的に脱臭処理すること
ができるという効果がある。また、排ガス発生源と送風
ファンの吸込口を接続する排ガス送給ダクトが、所定の
風量比率の二つの径路で形成され、その一の径路が排ガ
ス発生源とエアリザーバに択一的に連通されるように成
されており、排ガス送給ダクトの各径路を排ガス発生源
に導通させて未処理排ガスを導入側の蓄熱ゾーンに送給
しながら、排出側となる蓄熱ゾーン内から排出される残
留未処理排ガスをエアリザーバに貯留した後、エアリザ
ーバと排ガス送給ダクトの一の径路とを連通させること
により、それまで排ガス発生源から送風ファンに至る流
路内を流動していた未処理排ガスの動圧が作用して、エ
アリザーバ内の未処理排ガスが勢い良く短時間に吸い出
されて効率良く未処理排ガスを還流することができ、排
ガス発生源の排ガスの負荷変動を少なく抑えることがで
きるという大変優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る脱臭処理装置を示すフローシー
ト。
【図2】その動作順序を示すタイムチャート。
【図3】他の実施形態の動作順序を示すタイムチャー
ト。
【図4】本発明に係る他の脱臭処理装置を示すフローシ
ート。
【図5】その動作順序を示すタイムチャート。
【図6】さらに他の実施形態の動作順序を示すタイムチ
ャート。
【図7】従来の脱臭処理装置を示すフローシート。
【符号の説明】
1・・・・・・・・蓄熱脱臭処理装置 2・・・・・・・・排ガス発生源 3・・・・・・・・排ガス処理ゾーン 4A,4B・・・・蓄熱層 5A,5B・・・・蓄熱ゾーン 6・・・・・・・・加熱装置 7・・・・・・・・加熱室 8・・・・・・・・触媒層 10A,10B・・・未処理排ガス導入ダクト 12A,12B・・・処理済排ガス排出ダクト 13・・・・・・・・送風ファン 14・・・・・・・・排ガス送給ダクト 15A,15B・・・径路 16・・・・・・・・エアリザーバ 18A,18B・・・パージダクト 19・・・・・・・・還流ダクト 20・・・・・・・・流路切換用オートダンパ(流路切
換手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 隅 田 健 二 静岡県小笠郡大東町千浜7800番地 キャタ ラー工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未処理排ガスを加熱して脱臭処理する排
    ガス処理ゾーン(3)を挟んでその両側に、蓄熱層(4
    A, 4B)を有する蓄熱ゾーン (5A, 5B) が形成され、一
    方の蓄熱ゾーン (5A, 5B) を通して排ガス処理ゾーン
    (3)に導入された未処理排ガスを当該処理ゾーン
    (3)で脱臭処理し、その処理済排ガスを他方の蓄熱ゾ
    ーン (5B, 5A) を通して外部に排出する排ガスの流れ方
    向を所定時間ごとに反転させて、排ガス発生源(2)か
    ら送給される未処理排ガスを連続的に脱臭処理する蓄熱
    脱臭処理装置において、 前記各蓄熱ゾーン (5A, 5B) に未処理排ガスを交互に導
    入する未処理排ガス導入ダクト (10A, 10B) が所定の風
    量比率で排ガスを送給する二以上の径路(15A, 15B) で
    形成された排ガス送給ダクト(14)を介して排ガス発生
    源(2)に接続されると共に、排ガスの流れ方向を反転
    させたときに排出側となる蓄熱ゾーン(5B, 5A) から残
    留未処理排ガスを排出するパージダクト(18A, 18B) が
    当該未処理排ガスを一時的に貯留するエアリザーバ(1
    6)を介して前記排ガス送給ダクト(14)の一の径路(15
    A)に接続され、 当該一の径路(15A)が流路切換手段(20)を介して前記
    排ガス発生源(2)と前記エアリザーバ(16)に択一的
    に連通されるように成され、 各蓄熱ゾーン(5A, 5B)及び排ガス処理ゾーン(3)内
    を流れる排ガスの流れ方向を反転させたときに、前記排
    ガス送給ダクト(14)の各径路(15A, 15B)を排ガス発
    生源(2)に導通させて未処理排ガスを導入側の蓄熱ゾ
    ーン(5A, 5B)に送給しながら、排出側となる蓄熱ゾー
    ン(5B, 5A)内から排出される残留未処理排ガスをエア
    リザーバ(16)に貯留した後、前記流路切換手段(20)
    により当該エアリザーバ(16)と前記排ガス送給ダクト
    (14)の一の径路(15A)とを連通させるように成された
    ことを特徴とする蓄熱脱臭処理装置。
  2. 【請求項2】 未処理排ガスを加熱して脱臭処理する排
    ガス処理ゾーン(3)を挟んでその両側に、蓄熱層(4
    A, 4B)を有する蓄熱ゾーン (5A, 5B) が形成され、一
    方の蓄熱ゾーン (5A, 5B) を通して排ガス処理ゾーン
    (3)に導入された未処理排ガスを当該処理ゾーン
    (3)で脱臭処理し、その処理済排ガスを他方の蓄熱ゾ
    ーン (5B, 5A) を通して外部に排出する排ガスの流れ方
    向を所定時間ごとに反転させて、排ガス発生源(2)か
    ら送給される未処理排ガスを連続的に脱臭処理する蓄熱
    脱臭処理装置において、 前記各蓄熱ゾーン (5A, 5B) に未処理排ガスを交互に導
    入する未処理排ガス導入ダクト (10A, 10B) が所定の風
    量比率で排ガスを送給する二以上の径路(15A, 15B) で
    形成された排ガス送給ダクト(14)を介して排ガス発生
    源(2)に接続されると共に、排ガスの流れ方向を反転
    させたときに排出側となる蓄熱ゾーン(5B, 5A) から残
    留未処理排ガスを排出するパージダクト(18A, 18B) が
    前記排ガス送給ダクト(14)の一の径路(15A) に接続さ
    れ、 当該一の径路(15A)が流路切換手段(20)を介して前記
    排ガス発生源(2)と前記各パージダクト(18A, 18B)
    に択一的に連通されるように成され、 前記排ガス送給ダクト(14)の各径路(15A, 15B) を排
    ガス発生源(2)に導通させて未処理排ガスを導入側の
    蓄熱ゾーン(5A, 5B)に送給しながら、各蓄熱ゾーン
    (5A, 5B)及び排ガス処理ゾーン(3)内を流れる排ガ
    スの流れ方向を反転させたときに、前記流路切換手段
    (20)により排出側となる蓄熱ゾーン(5A, 5B)に接続
    されたパージダクト(18A, 18B) と前記排ガス送給ダク
    ト(14)の一の径路(15A)とを連通させるように成され
    たことを特徴とする蓄熱脱臭処理装置。
  3. 【請求項3】 未処理排ガスを加熱して脱臭処理する排
    ガス処理ゾーン(3)を挟んでその両側に、蓄熱層(4
    A, 4B)を有する蓄熱ゾーン (5A, 5B) が形成され、一
    方の蓄熱ゾーン (5A, 5B) を通して排ガス処理ゾーン
    (3)に導入された未処理排ガスを当該処理ゾーン
    (3)で脱臭処理し、その処理済排ガスを他方の蓄熱ゾ
    ーン (5B, 5A) を通して外部に排出する排ガスの流れ方
    向を所定時間ごとに反転させて、排ガス発生源(2)か
    ら送給される未処理排ガスを連続的に脱臭処理する蓄熱
    脱臭処理装置において、 前記各蓄熱ゾーン (5A, 5B) に未処理排ガスを交互に導
    入する未処理排ガス導入ダクト (10A, 10B) が排ガス送
    給ダクト(14)を介して排ガス発生源(2)に接続される
    と共に、排ガスの流れ方向を反転させたときに排出側と
    なる蓄熱ゾーン (5B, 5A) から残留未処理排ガスを排出
    するパージダクト(18B, 18A) が、当該未処理排ガスを
    一時的に貯留するエアリザーバ(16)及びこれに貯留し
    た未処理排ガスを還流する還流ダクト(19)を介して、
    前記排ガス送給ダクト(14)内でその下流に向けて開口
    されたインジェクターノズル (41) に接続され、 各蓄熱ゾーン(5A, 5B)及び排ガス処理ゾーン(3)内
    を流れる排ガスの流れ方向を反転させて、前記エアリザ
    ーバ(16)内に排出側となる蓄熱ゾーン(5B, 5A)内か
    ら排出される未処理排ガスを貯留した後、前記排ガス送
    給ダクト(14)を通して排ガス発生源(2)から導入側
    の蓄熱ゾーン(5A, 5B)に未処理排ガスを送給したまま
    の状態で、前記還流ダクト(19)を導通させるように成
    されたことを特徴とする蓄熱脱臭処理装置。
  4. 【請求項4】 未処理排ガスを加熱して脱臭処理する排
    ガス処理ゾーン(3)を挟んでその両側に、蓄熱層(4
    A, 4B)を有する蓄熱ゾーン (5A, 5B) が形成され、一
    方の蓄熱ゾーン (5A, 5B) を通して排ガス処理ゾーン
    (3)に導入された未処理排ガスを当該処理ゾーン
    (3)で脱臭処理し、その処理済排ガスを他方の蓄熱ゾ
    ーン (5B, 5A) を通して外部に排出する排ガスの流れ方
    向を所定時間ごとに反転させて、排ガス発生源(2)か
    ら送給される未処理排ガスを連続的に脱臭処理する蓄熱
    脱臭処理装置において、 前記各蓄熱ゾーン (5A, 5B) に未処理排ガスを交互に導
    入する未処理排ガス導入ダクト (10A, 10B) が、排ガス
    送給ダクト(14)を介して排ガス発生源(2)に接続さ
    れると共に、排ガスの流れ方向を反転させたときに排出
    側となる蓄熱ゾーン (5B, 5A) から残留未処理排ガスを
    排出するパージダクト(18A, 18B) が、前記排ガス送給
    ダクト(14)内でその下流に向けて開口されたインジェ
    クターノズル (41) に接続され、 前記各蓄熱ゾーン(5A, 5B)及び排ガス処理ゾーン
    (3)内を流れる排ガスの流れ方向を反転させたとき
    に、前記排ガス送給ダクト(14)を通して排ガス発生源
    (2)から導入側の蓄熱ゾーン(5A, 5B)に未処理排ガ
    スを送給したままの状態で、排出側となる蓄熱ゾーン
    (5A, 5B)に接続されたパージダクト(18A, 18B) を導
    通させるように成されたことを特徴とする蓄熱脱臭処理
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103868080A (zh) * 2012-12-11 2014-06-18 北京航天动力研究所 大流量低热值有害废气焚烧处理工艺
WO2017068609A1 (ja) * 2015-10-19 2017-04-27 カンケンテクノ株式会社 排ガス処理装置
CN115253630A (zh) * 2022-06-16 2022-11-01 广东智环盛发环保科技有限公司 一种具有多重安全保护的rto废气处理系统及其处理方法

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WO2017068609A1 (ja) * 2015-10-19 2017-04-27 カンケンテクノ株式会社 排ガス処理装置
CN115253630A (zh) * 2022-06-16 2022-11-01 广东智环盛发环保科技有限公司 一种具有多重安全保护的rto废气处理系统及其处理方法

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