JPH1042789A - 煎餅の製造方法及び豆入り煎餅 - Google Patents
煎餅の製造方法及び豆入り煎餅Info
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- JPH1042789A JPH1042789A JP8216637A JP21663796A JPH1042789A JP H1042789 A JPH1042789 A JP H1042789A JP 8216637 A JP8216637 A JP 8216637A JP 21663796 A JP21663796 A JP 21663796A JP H1042789 A JPH1042789 A JP H1042789A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 焼成効率の良い煎餅並びに豆入りが均等に且
つ簡単に実施できる煎餅の製造手段を提供する。 【解決手段】 常法どおりの煎餅の製造工程に於いて、
その圧延工程を、圧延ロールの軸方向に平行な多数の凹
凸条１１，１２を備えたロール１と、圧延ロールの外周
方向に平行な多数の凹凸条を備えたロール２とを使用し
て行い、表裏で交叉する凹凸条を備えたシート体Ｂを形
成した後に、常法とおり型抜き、乾燥、焼成の各工程を
経て煎餅を製出する。
つ簡単に実施できる煎餅の製造手段を提供する。 【解決手段】 常法どおりの煎餅の製造工程に於いて、
その圧延工程を、圧延ロールの軸方向に平行な多数の凹
凸条１１，１２を備えたロール１と、圧延ロールの外周
方向に平行な多数の凹凸条を備えたロール２とを使用し
て行い、表裏で交叉する凹凸条を備えたシート体Ｂを形
成した後に、常法とおり型抜き、乾燥、焼成の各工程を
経て煎餅を製出する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、表裏面が凹凸面となっ
ている新規な煎餅の製造方法並びに豆入り煎餅に関する
ものである。
ている新規な煎餅の製造方法並びに豆入り煎餅に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】煎餅は、周知の通り、粳精白米を主原料
として、これから団子生地を調製し、圧延整形後乾燥し
て乾燥生地を作り、これを焼成し、適宜調味液を塗付乾
燥して製品としているものである。そして豆入り煎餅
は、前記の圧延工程時またはそれ以前のの工程で豆を加
えてなり、また従前公知の表面に波型の凹凸条を有する
煎餅は、表裏の波方向が同一である。
として、これから団子生地を調製し、圧延整形後乾燥し
て乾燥生地を作り、これを焼成し、適宜調味液を塗付乾
燥して製品としているものである。そして豆入り煎餅
は、前記の圧延工程時またはそれ以前のの工程で豆を加
えてなり、また従前公知の表面に波型の凹凸条を有する
煎餅は、表裏の波方向が同一である。
【０００３】
【発明が解決しようとする手段】従前の表裏平行の波型
凹凸生地に於いては、生地を薄く形成しようした場合、
生地が破損し易く製造上大きな問題となる。また丸粒豆
入り煎餅の製造に於いて、豆を混入した生地塊を圧延工
程で伸展しようとした場合、丸粒の豆がロール表面で滑
り、ロールを通過した圧延シート生地には、豆の前方に
空隙や穴が発生してしまったり、豆の分布が不均一とな
る、更には生地の厚み斑が多発する。このため製品品質
の均一性を保つことができず、生産性を著しく阻害して
いた。そこで本発明は、煎餅製造に於いて、その圧延工
程に使用する圧延ロールを特殊な形状にすることで、前
記課題を解決することを提案したものである。
凹凸生地に於いては、生地を薄く形成しようした場合、
生地が破損し易く製造上大きな問題となる。また丸粒豆
入り煎餅の製造に於いて、豆を混入した生地塊を圧延工
程で伸展しようとした場合、丸粒の豆がロール表面で滑
り、ロールを通過した圧延シート生地には、豆の前方に
空隙や穴が発生してしまったり、豆の分布が不均一とな
る、更には生地の厚み斑が多発する。このため製品品質
の均一性を保つことができず、生産性を著しく阻害して
いた。そこで本発明は、煎餅製造に於いて、その圧延工
程に使用する圧延ロールを特殊な形状にすることで、前
記課題を解決することを提案したものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明に係る煎餅の製造
方法は、常法とおりの煎餅の製造工程に於いて、その圧
延工程を、圧延ロールの軸方向に平行な多数の凹凸条を
備えたロールと、圧延ロールの外周方向に平行な多数の
凹凸条を備えたロールとを使用して行い、表裏で交叉す
る凹凸条を備えたシート体を形成した後に、常法とおり
型抜き、乾燥、焼成の各工程を経て煎餅を製出するもの
である。
方法は、常法とおりの煎餅の製造工程に於いて、その圧
延工程を、圧延ロールの軸方向に平行な多数の凹凸条を
備えたロールと、圧延ロールの外周方向に平行な多数の
凹凸条を備えたロールとを使用して行い、表裏で交叉す
る凹凸条を備えたシート体を形成した後に、常法とおり
型抜き、乾燥、焼成の各工程を経て煎餅を製出するもの
である。
【０００５】また特に丸粒の豆を入れた練り生地を使用
したり、前記の圧延工程で、軸方向凹凸条を備えた圧延
ロールの凹条部分に豆を供給する等して丸粒豆入りの圧
延シート生地とし、豆入煎餅を製出することを特徴とす
るものである。
したり、前記の圧延工程で、軸方向凹凸条を備えた圧延
ロールの凹条部分に豆を供給する等して丸粒豆入りの圧
延シート生地とし、豆入煎餅を製出することを特徴とす
るものである。
【０００６】また本発明に係る煎餅は、前記の圧延工程
を経ることで、内部に豆を内在し、表面と裏面とに互い
に直交する方向の凹凸条を有する形状としたことを特徴
とするものである。
を経ることで、内部に豆を内在し、表面と裏面とに互い
に直交する方向の凹凸条を有する形状としたことを特徴
とするものである。
【０００７】従って製出された焼成前の煎餅生地は、表
面と裏面とに互いに直交する方向の凹凸条を有する形状
あるから、厚さが薄い煎餅と同様な焼成で良く、而も全
体の厚さは充分であり、食感の低下並びに破損の発生を
抑制できたものである。
面と裏面とに互いに直交する方向の凹凸条を有する形状
あるから、厚さが薄い煎餅と同様な焼成で良く、而も全
体の厚さは充分であり、食感の低下並びに破損の発生を
抑制できたものである。
【０００８】また豆入り煎餅の製出に際しては、豆入り
練り生地塊を圧延ロールで圧延しても、丸粒の豆は圧延
ロールで滑ることなく、確実に均一な豆入り圧延シート
生地とすることができ、更に丸粒豆の生地内への供給
を、圧延工程で行っても、ロールの凹条部分で確実に豆
が運搬され、圧延工程と同時に練り生地内に混入させる
ことができるものである。
練り生地塊を圧延ロールで圧延しても、丸粒の豆は圧延
ロールで滑ることなく、確実に均一な豆入り圧延シート
生地とすることができ、更に丸粒豆の生地内への供給
を、圧延工程で行っても、ロールの凹条部分で確実に豆
が運搬され、圧延工程と同時に練り生地内に混入させる
ことができるものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
説明する。本発明方法は、基本的には従前の煎餅の製造
手段と同様である。即ち本発明方法も、従前の煎餅製造
と同様に煎餅生地製造工程と、生地乾燥工程と、焼成工
程と、仕上げ工程からなる。煎餅生地製造工程は、洗米
（粳米使用）して、前記洗米を製粉して蒸し、蒸し上が
ったものを冷却し、次に練り機で練る。練り生地Ａは、
圧延ロール１，２の間隙を通過することでシート状生地
Ｂとなるもので、特に本発明は、前記の圧延ロールに特
徴を有している。
説明する。本発明方法は、基本的には従前の煎餅の製造
手段と同様である。即ち本発明方法も、従前の煎餅製造
と同様に煎餅生地製造工程と、生地乾燥工程と、焼成工
程と、仕上げ工程からなる。煎餅生地製造工程は、洗米
（粳米使用）して、前記洗米を製粉して蒸し、蒸し上が
ったものを冷却し、次に練り機で練る。練り生地Ａは、
圧延ロール１，２の間隙を通過することでシート状生地
Ｂとなるもので、特に本発明は、前記の圧延ロールに特
徴を有している。
【００１０】一方の圧延ロール１は、その表面に軸方向
に平行な多数の矩形断面の凹凸条１１，１２を備えてな
り、他方の圧延ロール２は、圧延ロールの外周方向に平
行な多数の凹凸条２１，２２を備えてなり、また圧延ロ
ール１には、豆Ｂの供給機構３を隣接してなる。従って
圧延ロール１に豆Ｃを供給しながら練り生地Ａを圧延ロ
ール間にを通過させて圧延を行うと、豆入りで且つ表裏
で交叉する凹凸条１１，１２，２１，２２を備えたシー
ト生地（シート体）Ｂが形成され、このシート生地Ｂ
は、コンベア４で搬送されると共に、型抜きロール５で
煎餅生地Ｄに型抜きされる。従って型抜きされた煎餅生
地Ｄは、表裏面が互いに直交する凹凸条を備えた形状と
なる。
に平行な多数の矩形断面の凹凸条１１，１２を備えてな
り、他方の圧延ロール２は、圧延ロールの外周方向に平
行な多数の凹凸条２１，２２を備えてなり、また圧延ロ
ール１には、豆Ｂの供給機構３を隣接してなる。従って
圧延ロール１に豆Ｃを供給しながら練り生地Ａを圧延ロ
ール間にを通過させて圧延を行うと、豆入りで且つ表裏
で交叉する凹凸条１１，１２，２１，２２を備えたシー
ト生地（シート体）Ｂが形成され、このシート生地Ｂ
は、コンベア４で搬送されると共に、型抜きロール５で
煎餅生地Ｄに型抜きされる。従って型抜きされた煎餅生
地Ｄは、表裏面が互いに直交する凹凸条を備えた形状と
なる。
【００１１】尚シート生地Ｂを豆入り生地とするには、
前記の通り圧延工程で、丸粒の豆を供給するようにして
も良いが、練り工程で丸粒の豆Ｃ混入し、豆Ｃ入りの練
り生地Ａを前記の圧延ロール１，２を使用して圧延して
製出しても良いし、更には両者を組み合わせて、同一若
しくは異なる種類の丸粒の豆を混入した圧延シート生地
Ｂとしても良い。
前記の通り圧延工程で、丸粒の豆を供給するようにして
も良いが、練り工程で丸粒の豆Ｃ混入し、豆Ｃ入りの練
り生地Ａを前記の圧延ロール１，２を使用して圧延して
製出しても良いし、更には両者を組み合わせて、同一若
しくは異なる種類の丸粒の豆を混入した圧延シート生地
Ｂとしても良い。
【００１２】圧延工程が終了すると、次に前記生地Ｄを
所定の乾燥工程以て乾燥させ、更に所定の焼成工程を施
して、そして食用油や醤油の塗付等の味付け仕上げを行
って豆入り煎餅が製出されるものである。特に、前記焼
成工程に於いて、表裏の凹凸条によって生地Ｄを薄くし
なくとも、煎餅生地Ｄの火の入りが早く効率的に焼成す
ることができる。
所定の乾燥工程以て乾燥させ、更に所定の焼成工程を施
して、そして食用油や醤油の塗付等の味付け仕上げを行
って豆入り煎餅が製出されるものである。特に、前記焼
成工程に於いて、表裏の凹凸条によって生地Ｄを薄くし
なくとも、煎餅生地Ｄの火の入りが早く効率的に焼成す
ることができる。
【００１３】また製出された豆入り煎餅は、内部に豆を
内在し、表面と裏面とに互いに直交する方向の凹凸条を
有する形状となり、外観的に面白く、且つ充分な強度を
備え、更に豆も均等に散在して内在することになる。
内在し、表面と裏面とに互いに直交する方向の凹凸条を
有する形状となり、外観的に面白く、且つ充分な強度を
備え、更に豆も均等に散在して内在することになる。
【００１４】勿論豆入りを行わない場合には、通常の煎
餅を製出でき、また圧延ロール１，２を当接状態で圧延
を行うと、凹条１１，２１部分の交叉箇所が穴明けけ状
態となり、穴明きシート生地が製出され、その儘型抜
き、乾燥、焼成、仕上げを行うと、穴明き煎餅を製出す
ることができる。尚、凹凸条の断面形状は実施形態で示
した矩形波断面の他に三角波、サインカーブのような丸
波、台形波等の断面としても良いし、その波間隔も任意
に定められるものである。
餅を製出でき、また圧延ロール１，２を当接状態で圧延
を行うと、凹条１１，２１部分の交叉箇所が穴明けけ状
態となり、穴明きシート生地が製出され、その儘型抜
き、乾燥、焼成、仕上げを行うと、穴明き煎餅を製出す
ることができる。尚、凹凸条の断面形状は実施形態で示
した矩形波断面の他に三角波、サインカーブのような丸
波、台形波等の断面としても良いし、その波間隔も任意
に定められるものである。
【００１５】
【発明の効果】以上のように本発明は、常法とおりの煎
餅の製造工程に於いて、特に圧延ロールの軸方向に平行
な多数の凹凸条を備えたロールと、圧延ロールの外周方
向に平行な多数の凹凸条を備えたロールとを使用して圧
延工程を行うもので、煎餅生地及び製出される煎餅は、
表面と裏面とに互いに直交する方向の凹凸条を有する形
状となるもので、全体が充分な厚さを備えていても、そ
の焼成効率を高めることができ、また前記の圧延ロール
によって生地内に豆を混入させることで、均一且つ確実
に丸粒豆入り煎餅を製出できたものである。
餅の製造工程に於いて、特に圧延ロールの軸方向に平行
な多数の凹凸条を備えたロールと、圧延ロールの外周方
向に平行な多数の凹凸条を備えたロールとを使用して圧
延工程を行うもので、煎餅生地及び製出される煎餅は、
表面と裏面とに互いに直交する方向の凹凸条を有する形
状となるもので、全体が充分な厚さを備えていても、そ
の焼成効率を高めることができ、また前記の圧延ロール
によって生地内に豆を混入させることで、均一且つ確実
に丸粒豆入り煎餅を製出できたものである。
【図１】本発明方法の実施装置の説明図（正面図）。
【図２】同実施装置の説明図（平面図）。
【図３】本発明方法で製出したコンベア上の丸粒豆入り
煎餅生地の断面図。
煎餅生地の断面図。
【図４】同煎餅生地の斜視図。
Ａ 練り生地 Ｂ シート状生地 Ｃ 丸粒豆 Ｄ 煎餅生地 １，２ 圧延ロール １１，２１ 凹条 １２，２２ 凸条 ３ 豆供給機構 ４ コンベア ５ 型抜きロール
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成８年９月２日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 煎餅の製造方法及び豆入り煎餅
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、表裏面が凹凸面となっ
ている新規な煎餅の製造方法並びに豆入り煎餅に関する
ものである。
ている新規な煎餅の製造方法並びに豆入り煎餅に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】煎餅は、周知の通り、粳精白米を主原料
として、これから団子生地を調製し、圧延整形後乾燥し
て乾燥生地を作り、これを焼成し、適宜調味液を塗付乾
燥して製品としているものである。そして豆入り煎餅
は、前記の圧延工程時またはそれ以前の工程で豆を加え
てなり、また従前公知の表面に波型の凹凸条を有する煎
餅は、表裏の波方向が同一である。
として、これから団子生地を調製し、圧延整形後乾燥し
て乾燥生地を作り、これを焼成し、適宜調味液を塗付乾
燥して製品としているものである。そして豆入り煎餅
は、前記の圧延工程時またはそれ以前の工程で豆を加え
てなり、また従前公知の表面に波型の凹凸条を有する煎
餅は、表裏の波方向が同一である。
【０００３】
【発明が解決しようとする手段】従前の表裏平行の波型
凹凸生地に於いては、生地を薄く形成しようとした場
合、生地が破損し易く製造上大きな問題となる。また丸
粒豆入り煎餅の製造に於いて、豆を混入した生地塊を圧
延工程で伸展しようとした場合、丸粒の豆がロール表面
で滑り、ロールを通過した圧延シート生地には、豆の前
方に空隙や穴が発生してしまったり、豆の分布が不均一
となる、更には生地の厚み斑が多発する。このため製品
品質の均一性を保つことができず、生産性を著しく阻害
していた。そこで本発明は、煎餅製造に於いて、その圧
延工程に使用する圧延ロールを特殊な形状にすること
で、前記課題を解決することを提案したものである。
凹凸生地に於いては、生地を薄く形成しようとした場
合、生地が破損し易く製造上大きな問題となる。また丸
粒豆入り煎餅の製造に於いて、豆を混入した生地塊を圧
延工程で伸展しようとした場合、丸粒の豆がロール表面
で滑り、ロールを通過した圧延シート生地には、豆の前
方に空隙や穴が発生してしまったり、豆の分布が不均一
となる、更には生地の厚み斑が多発する。このため製品
品質の均一性を保つことができず、生産性を著しく阻害
していた。そこで本発明は、煎餅製造に於いて、その圧
延工程に使用する圧延ロールを特殊な形状にすること
で、前記課題を解決することを提案したものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明に係る煎餅の製造
方法は、常法とおりの煎餅の製造工程に於いて、その圧
延工程を、圧延ロールの軸方向に平行な多数の凹凸条を
備えたロールと、圧延ロールの外周方向に平行な多数の
凹凸条を備えたロールとを使用して行い、表裏で交叉す
る凹凸条を備えたシート体を形成した後に、常法とおり
型抜き、乾燥、焼成の各工程を経て煎餅を製出するもの
である。
方法は、常法とおりの煎餅の製造工程に於いて、その圧
延工程を、圧延ロールの軸方向に平行な多数の凹凸条を
備えたロールと、圧延ロールの外周方向に平行な多数の
凹凸条を備えたロールとを使用して行い、表裏で交叉す
る凹凸条を備えたシート体を形成した後に、常法とおり
型抜き、乾燥、焼成の各工程を経て煎餅を製出するもの
である。
【０００５】また特に丸粒の豆を入れた練り生地を使用
したり、前記の圧延工程で、軸方向凹凸条を備えた圧延
ロールの凹条部分に豆を供給する等して丸粒豆入りの圧
延シート生地とし、豆入煎餅を製出することを特徴とす
るものである。
したり、前記の圧延工程で、軸方向凹凸条を備えた圧延
ロールの凹条部分に豆を供給する等して丸粒豆入りの圧
延シート生地とし、豆入煎餅を製出することを特徴とす
るものである。
【０００６】また本発明に係る煎餅は、前記の圧延工程
を経ることで、内部に豆を内在し、表面と裏面とに互い
に直交する方向の凹凸条を有する形状としたことを特徴
とするものである。
を経ることで、内部に豆を内在し、表面と裏面とに互い
に直交する方向の凹凸条を有する形状としたことを特徴
とするものである。
【０００７】従って製出された焼成前の煎餅生地は、表
面と裏面とに互いに直交する方向の凹凸条を有する形状
であるから、厚さが薄い煎餅と同様な焼成で良く、而も
全体の厚さは充分であり、食感の低下並びに破損の発生
を抑制できたものである。
面と裏面とに互いに直交する方向の凹凸条を有する形状
であるから、厚さが薄い煎餅と同様な焼成で良く、而も
全体の厚さは充分であり、食感の低下並びに破損の発生
を抑制できたものである。
【０００８】また豆入り煎餅の製出に際しては、豆入り
練り生地塊を圧延ロールで圧延しても、丸粒の豆は圧延
ロールで滑ることなく、確実に均一な豆入り圧延シート
生地とすることができ、更に丸粒豆の生地内への供給
を、圧延工程で行っても、ロールの凹条部分で確実に豆
が運搬され、圧延工程と同時に練り生地内に混入させる
ことができるものである。
練り生地塊を圧延ロールで圧延しても、丸粒の豆は圧延
ロールで滑ることなく、確実に均一な豆入り圧延シート
生地とすることができ、更に丸粒豆の生地内への供給
を、圧延工程で行っても、ロールの凹条部分で確実に豆
が運搬され、圧延工程と同時に練り生地内に混入させる
ことができるものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
説明する。本発明方法は、基本的には従前の煎餅の製造
手段と同様である。即ち本発明方法も、従前の煎餅製造
と同様に煎餅生地製造工程と、生地乾燥工程と、焼成工
程と、仕上げ工程からなる。煎餅生地製造工程は、洗米
（粳米使用）して、前記洗米を製粉して蒸し、蒸し上が
ったものを冷却し、次に練り機で練る。練り生地Ａは、
圧延ロール１，２の間隙を通過することでシート状生地
Ｂとなるもので、特に本発明は、前記の圧延ロールに特
徴を有している。
説明する。本発明方法は、基本的には従前の煎餅の製造
手段と同様である。即ち本発明方法も、従前の煎餅製造
と同様に煎餅生地製造工程と、生地乾燥工程と、焼成工
程と、仕上げ工程からなる。煎餅生地製造工程は、洗米
（粳米使用）して、前記洗米を製粉して蒸し、蒸し上が
ったものを冷却し、次に練り機で練る。練り生地Ａは、
圧延ロール１，２の間隙を通過することでシート状生地
Ｂとなるもので、特に本発明は、前記の圧延ロールに特
徴を有している。
【００１０】一方の圧延ロール１は、その表面に軸方向
に平行な多数の矩形断面の凹凸条１１，１２を備えてな
り、他方の圧延ロール２は、圧延ロールの外周方向に平
行な多数の凹凸条２１，２２を備えてなり、また圧延ロ
ール１には、豆Ｂの供給機構３を隣接してなる。従って
圧延ロール１に豆Ｃを供給しながら練り生地Ａを圧延ロ
ール間を通過させて圧延を行うと、豆入りで且つ表裏で
交叉する凹凸条１１，１２，２１，２２を備えたシート
生地（シート体）Ｂが形成され、このシート生地Ｂは、
コンベア４で搬送されると共に、型抜きロール５で煎餅
生地Ｄに型抜きされる。従って型抜きされた煎餅生地Ｄ
は、表裏面が互いに直交する凹凸条を備えた形状とな
る。
に平行な多数の矩形断面の凹凸条１１，１２を備えてな
り、他方の圧延ロール２は、圧延ロールの外周方向に平
行な多数の凹凸条２１，２２を備えてなり、また圧延ロ
ール１には、豆Ｂの供給機構３を隣接してなる。従って
圧延ロール１に豆Ｃを供給しながら練り生地Ａを圧延ロ
ール間を通過させて圧延を行うと、豆入りで且つ表裏で
交叉する凹凸条１１，１２，２１，２２を備えたシート
生地（シート体）Ｂが形成され、このシート生地Ｂは、
コンベア４で搬送されると共に、型抜きロール５で煎餅
生地Ｄに型抜きされる。従って型抜きされた煎餅生地Ｄ
は、表裏面が互いに直交する凹凸条を備えた形状とな
る。
【００１１】尚シート生地Ｂを豆入り生地とするには、
前記の通り圧延工程で、丸粒の豆を供給するようにして
も良いが、練り工程で丸粒の豆Ｃを混入し、豆Ｃ入りの
練り生地Ａを前記の圧延ロール１，２を使用して圧延し
て製出しても良いし、更には両者を組み合わせて、同一
若しくは異なる種類の丸粒の豆を混入した圧延シート生
地Ｂとしても良い。
前記の通り圧延工程で、丸粒の豆を供給するようにして
も良いが、練り工程で丸粒の豆Ｃを混入し、豆Ｃ入りの
練り生地Ａを前記の圧延ロール１，２を使用して圧延し
て製出しても良いし、更には両者を組み合わせて、同一
若しくは異なる種類の丸粒の豆を混入した圧延シート生
地Ｂとしても良い。
【００１２】圧延工程が終了すると、次に前記生地Ｄを
所定の乾燥工程を経て乾燥させ、更に所定の焼成工程を
施して、そして食用油や醤油の塗付等の味付け仕上げを
行って豆入り煎餅が製出されるものである。特に、前記
焼成工程に於いて、表裏の凹凸条によって生地Ｄを薄く
しなくとも、煎餅生地Ｄの火の入りが早く効率的に焼成
することができる。
所定の乾燥工程を経て乾燥させ、更に所定の焼成工程を
施して、そして食用油や醤油の塗付等の味付け仕上げを
行って豆入り煎餅が製出されるものである。特に、前記
焼成工程に於いて、表裏の凹凸条によって生地Ｄを薄く
しなくとも、煎餅生地Ｄの火の入りが早く効率的に焼成
することができる。
【００１３】また製出された豆入り煎餅は、内部に豆を
内在し、表面と裏面とに互いに直交する方向の凹凸条を
有する形状となり、外観的に面白く、且つ充分な強度を
備え、更に豆も均等に散在して内在することになる。
内在し、表面と裏面とに互いに直交する方向の凹凸条を
有する形状となり、外観的に面白く、且つ充分な強度を
備え、更に豆も均等に散在して内在することになる。
【００１４】勿論豆入りを行わない場合には、通常の煎
餅を製出でき、また圧延ロール１，２を当接状態で圧延
を行うと、凹条１１，２１部分の交叉箇所が穴明け状態
となり、穴明きシート生地が製出され、その儘型抜き、
乾燥、焼成、仕上げを行うと、穴明き煎餅を製出するこ
とができる。尚、凹凸条の断面形状は実施形態で示した
矩形波断面の他に三角波、サインカーブのような丸波、
台形波等の断面としても良いし、その波間隔も任意に定
められるものである。
餅を製出でき、また圧延ロール１，２を当接状態で圧延
を行うと、凹条１１，２１部分の交叉箇所が穴明け状態
となり、穴明きシート生地が製出され、その儘型抜き、
乾燥、焼成、仕上げを行うと、穴明き煎餅を製出するこ
とができる。尚、凹凸条の断面形状は実施形態で示した
矩形波断面の他に三角波、サインカーブのような丸波、
台形波等の断面としても良いし、その波間隔も任意に定
められるものである。
【００１５】
【発明の効果】以上のように本発明は、常法とおりの煎
餅の製造工程に於いて、特に圧延ロールの軸方向に平行
な多数の凹凸条を備えたロールと、圧延ロールの外周方
向に平行な多数の凹凸条を備えたロールとを使用して圧
延工程を行うもので、煎餅生地及び製出される煎餅は、
表面と裏面とに互いに直交する方向の凹凸条を有する形
状となるもので、全体が充分な厚さを備えていても、そ
の焼成効率を高めることができ、また前記の圧延ロール
によって生地内に豆を混入させることで、均一且つ確実
に丸粒豆入り煎餅を製出できたものである。
餅の製造工程に於いて、特に圧延ロールの軸方向に平行
な多数の凹凸条を備えたロールと、圧延ロールの外周方
向に平行な多数の凹凸条を備えたロールとを使用して圧
延工程を行うもので、煎餅生地及び製出される煎餅は、
表面と裏面とに互いに直交する方向の凹凸条を有する形
状となるもので、全体が充分な厚さを備えていても、そ
の焼成効率を高めることができ、また前記の圧延ロール
によって生地内に豆を混入させることで、均一且つ確実
に丸粒豆入り煎餅を製出できたものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明方法の実施装置の説明図（正面図）。
【図２】同実施装置の説明図（平面図）。
【図３】本発明方法で製出したコンベア上の丸粒豆入り
煎餅生地の断面図。
煎餅生地の断面図。
【図４】同煎餅生地の斜視図。
【符号の説明】 Ａ 練り生地 Ｂ シート状生地 Ｃ 丸粒豆 Ｄ 煎餅生地 １，２ 圧延ロール １１，２１ 凹条 １２，２２ 凸条 ３ 豆供給機構 ４ コンベア ５ 型抜きロール
Claims (3)
- 【請求項１】 煎餅の本体を形成する米粉に蒸しを施
し、この蒸し上がり物を適宜冷却した後の練り機による
練り出しを行い、練り出した煎餅生地塊を、圧延ロール
の軸方向に平行な多数の凹凸条を備えたロールと、圧延
ロールの外周方向に平行な多数の凹凸条を備えたロール
で圧延して、表裏で交叉する凹凸条を備えたシート体と
し、前記シート生地を型抜きして煎餅生地を製出し、前
記煎餅生地を乾燥させ焼成して煎餅本体とを形成したこ
とを特徴とする煎餅の製造方法。 - 【請求項２】 請求項１記載の煎餅の製造方法に於い
て、圧延工程で、軸方向凹凸条を備えた圧延ロールの凹
条部分に丸粒の豆を供給したり、予め練り工程で丸粒豆
を混入した生地塊を圧延して、豆入りシート生地とし、
丸粒豆入煎餅としたことを特徴とする煎餅の製造方法。 - 【請求項３】 内部に丸粒豆を内在し、表面と裏面とに
互いに直交する方向の凹凸条を有する形状としたことを
特徴とする豆入り煎餅。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21663796A JP3655973B2 (ja) | 1996-07-29 | 1996-07-29 | 豆入り煎餅の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21663796A JP3655973B2 (ja) | 1996-07-29 | 1996-07-29 | 豆入り煎餅の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1042789A true JPH1042789A (ja) | 1998-02-17 |
| JP3655973B2 JP3655973B2 (ja) | 2005-06-02 |
Family
ID=16691568
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21663796A Expired - Fee Related JP3655973B2 (ja) | 1996-07-29 | 1996-07-29 | 豆入り煎餅の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3655973B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008167765A (ja) * | 2001-07-13 | 2008-07-24 | Mars Uk Ltd | 薄いフィルムの形成法 |
| JP2010063444A (ja) * | 2008-09-12 | 2010-03-25 | Kenichi Suzuki | あられの製造方法 |
-
1996
- 1996-07-29 JP JP21663796A patent/JP3655973B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008167765A (ja) * | 2001-07-13 | 2008-07-24 | Mars Uk Ltd | 薄いフィルムの形成法 |
| JP2010063444A (ja) * | 2008-09-12 | 2010-03-25 | Kenichi Suzuki | あられの製造方法 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3655973B2 (ja) | 2005-06-02 |
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