JPH1042526A - 回転子の製造方法 - Google Patents
回転子の製造方法Info
- Publication number
- JPH1042526A JPH1042526A JP8193167A JP19316796A JPH1042526A JP H1042526 A JPH1042526 A JP H1042526A JP 8193167 A JP8193167 A JP 8193167A JP 19316796 A JP19316796 A JP 19316796A JP H1042526 A JPH1042526 A JP H1042526A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- yoke
- holder
- rotor magnet
- magnet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 成形型に対してロータマグネット及びヨーク
を収納する際の作業が容易にできると共に、それらの位
置決めも容易にでき、また、成形時にロータマグネット
及びヨークの位置がずれることを極力防止できるように
する。 【解決手段】 多数個のロータマグネット15及びヨー
ク16をホルダ12に保持させ、このホルダ12ごと成
形型11内に収納して樹脂19により一体化する成形を
行う。ロータマグネット15及びヨーク16をホルダ1
2に保持させるようにしているので、成形型11に対し
てロータマグネット15及びヨーク16を収納する際の
作業が容易にできると共に、それらの位置決めも容易に
でき、また、成形時にロータマグネット15及びヨーク
16の位置がずれることも極力防止できる。
を収納する際の作業が容易にできると共に、それらの位
置決めも容易にでき、また、成形時にロータマグネット
及びヨークの位置がずれることを極力防止できるように
する。 【解決手段】 多数個のロータマグネット15及びヨー
ク16をホルダ12に保持させ、このホルダ12ごと成
形型11内に収納して樹脂19により一体化する成形を
行う。ロータマグネット15及びヨーク16をホルダ1
2に保持させるようにしているので、成形型11に対し
てロータマグネット15及びヨーク16を収納する際の
作業が容易にできると共に、それらの位置決めも容易に
でき、また、成形時にロータマグネット15及びヨーク
16の位置がずれることも極力防止できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロータマグネット
及びヨークを含む主体部を樹脂により一体化して構成さ
れる回転子の製造方法に関する。
及びヨークを含む主体部を樹脂により一体化して構成さ
れる回転子の製造方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】この種の回転子を製造
する場合の従来例について、図12を参照して説明す
る。この場合の回転子は、アウタロータ形のモータに用
いられるものである。図12は回転子を製造する工程を
示した成形型部分の縦断面図であり、このうち(a)は
成形前の状態、(b)は成形時の状態を示している。
する場合の従来例について、図12を参照して説明す
る。この場合の回転子は、アウタロータ形のモータに用
いられるものである。図12は回転子を製造する工程を
示した成形型部分の縦断面図であり、このうち(a)は
成形前の状態、(b)は成形時の状態を示している。
【0003】回転子の成形型1は、下型1aと上型1b
とから構成されている。回転子を製造する場合には、ま
ず、図12(a)に示すように、下型1aに形成された
凹部2に、多数個のロータマグネット3を円環状となる
ように収納配置すると共に、そのロータマグネット3の
外周側に円環状をなす磁性体製のヨーク4を収納配置す
る。この後、図12(b)に示すように、下型1aに対
して上型1bを被せて型締めし、この状態で下型1aと
上型1bとの間のキャビティ5内に樹脂6を充填して硬
化させることにより、ロータマグネット3及びヨーク4
を含む主体部を樹脂6により一体化した構成とする。
とから構成されている。回転子を製造する場合には、ま
ず、図12(a)に示すように、下型1aに形成された
凹部2に、多数個のロータマグネット3を円環状となる
ように収納配置すると共に、そのロータマグネット3の
外周側に円環状をなす磁性体製のヨーク4を収納配置す
る。この後、図12(b)に示すように、下型1aに対
して上型1bを被せて型締めし、この状態で下型1aと
上型1bとの間のキャビティ5内に樹脂6を充填して硬
化させることにより、ロータマグネット3及びヨーク4
を含む主体部を樹脂6により一体化した構成とする。
【0004】しかしながら、上記した方法の場合には、
多数個のロータマグネット3及びヨーク4を、成形型1
の下型1aに個々に挿入して収納する必要があるため、
その作業が面倒であり、しかもそれらの位置決めもし難
く、多くの時間がかかるものであった。また、成形時の
射出圧力によりロータマグネット3やヨーク4が移動し
て位置がずれてしまうこともあった。
多数個のロータマグネット3及びヨーク4を、成形型1
の下型1aに個々に挿入して収納する必要があるため、
その作業が面倒であり、しかもそれらの位置決めもし難
く、多くの時間がかかるものであった。また、成形時の
射出圧力によりロータマグネット3やヨーク4が移動し
て位置がずれてしまうこともあった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、成形型に対してロータマグネット及
びヨークを収納する際の作業が容易にできると共に、そ
れらの位置決めも容易にでき、また、成形時にロータマ
グネット及びヨークの位置がずれることを極力防止する
ことができる回転子の製造方法を提供するにある。
あり、その目的は、成形型に対してロータマグネット及
びヨークを収納する際の作業が容易にできると共に、そ
れらの位置決めも容易にでき、また、成形時にロータマ
グネット及びヨークの位置がずれることを極力防止する
ことができる回転子の製造方法を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
の目的を達成するために、複数個のロータマグネットを
円環状に配置すると共に、これらロータマグネットに対
して固定子とは反対側となる部位に磁性体製のヨークを
円環状に配置し、これらロータマグネット及びヨークを
含む主体部を樹脂により一体化して構成される回転子を
製造する方法において、前記ロータマグネット及びヨー
クをホルダに保持させ、このホルダごと成形型内に収納
して樹脂により一体化する成形を行うようにしたことを
特徴とするものである。
の目的を達成するために、複数個のロータマグネットを
円環状に配置すると共に、これらロータマグネットに対
して固定子とは反対側となる部位に磁性体製のヨークを
円環状に配置し、これらロータマグネット及びヨークを
含む主体部を樹脂により一体化して構成される回転子を
製造する方法において、前記ロータマグネット及びヨー
クをホルダに保持させ、このホルダごと成形型内に収納
して樹脂により一体化する成形を行うようにしたことを
特徴とするものである。
【0007】このような手段によれば、ロータマグネッ
ト及びヨークをホルダに保持させ、このホルダごと成形
型内に収納するようにしているので、ロータマグネット
及びヨークを個々に成形型内に収納する場合に比べて、
それらの収納作業を容易にできると共に、それらの位置
決めも容易にできる。また、成形型内においても、それ
らロータマグネット及びヨークはホルダに保持されてい
るから、成形時に位置がずれてしまうことを極力防止で
きる。
ト及びヨークをホルダに保持させ、このホルダごと成形
型内に収納するようにしているので、ロータマグネット
及びヨークを個々に成形型内に収納する場合に比べて、
それらの収納作業を容易にできると共に、それらの位置
決めも容易にできる。また、成形型内においても、それ
らロータマグネット及びヨークはホルダに保持されてい
るから、成形時に位置がずれてしまうことを極力防止で
きる。
【0008】この場合、成形型に対して着脱可能な中間
型を備え、この中間型に、ホルダに保持されたロータマ
グネット及びヨークをホルダごと保持させ、これらを保
持した中間型ごと成形型内に収納して成形するようにす
ることもできる(請求項3の発明)。
型を備え、この中間型に、ホルダに保持されたロータマ
グネット及びヨークをホルダごと保持させ、これらを保
持した中間型ごと成形型内に収納して成形するようにす
ることもできる(請求項3の発明)。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明をアウタロータ形の
モータの回転子を製造する場合の第1実施例について、
図1ないし図3を参照して説明する。まず、図1は回転
子を製造する工程を示した要部の縦断面図であり、この
うち、(a)は成形前の状態、(b)は成形時の状態を
示している。
モータの回転子を製造する場合の第1実施例について、
図1ないし図3を参照して説明する。まず、図1は回転
子を製造する工程を示した要部の縦断面図であり、この
うち、(a)は成形前の状態、(b)は成形時の状態を
示している。
【0010】図1において、成形型11は、下型11a
とこれに被せられる上型11bとから構成されている。
ホルダ12は、図2及び図3にも示すように、あらかじ
め合成樹脂により円環状に形成されたものであり、環状
壁12aの上部に内周部側に突出する多数個のマグネッ
ト保持部13を有すると共に、環状壁12aの外周部側
に断面がU字状となるヨーク保持部14を円環状に有し
ている。
とこれに被せられる上型11bとから構成されている。
ホルダ12は、図2及び図3にも示すように、あらかじ
め合成樹脂により円環状に形成されたものであり、環状
壁12aの上部に内周部側に突出する多数個のマグネッ
ト保持部13を有すると共に、環状壁12aの外周部側
に断面がU字状となるヨーク保持部14を円環状に有し
ている。
【0011】しかして、回転子を製造する場合には、ま
ず、あらかじめ一次着磁された多数個のロータマグネッ
ト15を、上記ホルダ12の各マグネット保持部13に
保持させると共に、円環状をなす磁性体製のヨーク16
を、ホルダ12のヨーク保持部14に保持させた状態と
する(図1(a)、図2及び図3参照)。このとき、各
ロータマグネット15とヨーク16は、ロータマグネッ
ト15の磁気吸着力によりホルダ12の環状壁12aを
介して吸着された状態となる。この場合、ロータマグネ
ット15の一次着磁は、規定の着磁よりも弱い着磁とす
る。
ず、あらかじめ一次着磁された多数個のロータマグネッ
ト15を、上記ホルダ12の各マグネット保持部13に
保持させると共に、円環状をなす磁性体製のヨーク16
を、ホルダ12のヨーク保持部14に保持させた状態と
する(図1(a)、図2及び図3参照)。このとき、各
ロータマグネット15とヨーク16は、ロータマグネッ
ト15の磁気吸着力によりホルダ12の環状壁12aを
介して吸着された状態となる。この場合、ロータマグネ
ット15の一次着磁は、規定の着磁よりも弱い着磁とす
る。
【0012】このようにホルダ12に多数個のロータマ
グネット15及びヨーク16を保持させた状態で、その
ホルダ12ごと下型11aの凹部17内に収納配置する
(図1(b)参照)。このとき、各ロータマグネット1
5は、磁気吸着力により金属製の下型11aにおける凹
部17の壁面17aに吸着した状態となる。そして、図
1(b)に示すように、下型11aに対して上型11b
を被せて型締めし、この状態でこれら下型11aと上型
11bとの間に形成されたキャビティ18内に、図示し
ないゲートから樹脂19を充填して硬化させ、これによ
り回転子20が形成される。回転子20は成形型11か
ら取り出され、この後、各ロータマグネット15を、規
定の着磁となるように二次着磁する。
グネット15及びヨーク16を保持させた状態で、その
ホルダ12ごと下型11aの凹部17内に収納配置する
(図1(b)参照)。このとき、各ロータマグネット1
5は、磁気吸着力により金属製の下型11aにおける凹
部17の壁面17aに吸着した状態となる。そして、図
1(b)に示すように、下型11aに対して上型11b
を被せて型締めし、この状態でこれら下型11aと上型
11bとの間に形成されたキャビティ18内に、図示し
ないゲートから樹脂19を充填して硬化させ、これによ
り回転子20が形成される。回転子20は成形型11か
ら取り出され、この後、各ロータマグネット15を、規
定の着磁となるように二次着磁する。
【0013】このような回転子20は、多数個のロータ
マグネット15を円環状に配置すると共に、これらロー
タマグネット15に対して固定子とは反対側となる外周
部側にヨーク16を円環状に配置し、これらロータマグ
ネット15及びヨーク16を含む主体部を樹脂19によ
り一体化した構成となっている。そして、このような構
成の回転子20は、ロータマグネット15が図示しない
固定子の外側となるように配置された状態で、モータと
して組み立てられる。
マグネット15を円環状に配置すると共に、これらロー
タマグネット15に対して固定子とは反対側となる外周
部側にヨーク16を円環状に配置し、これらロータマグ
ネット15及びヨーク16を含む主体部を樹脂19によ
り一体化した構成となっている。そして、このような構
成の回転子20は、ロータマグネット15が図示しない
固定子の外側となるように配置された状態で、モータと
して組み立てられる。
【0014】このような第1実施例によれば、次のよう
な効果を得ることができる。まず、多数個のロータマグ
ネット15及びヨーク16をホルダ12に保持させ、こ
のホルダ12ごと成形型11の下型11a内に収納する
ようにしているので、ロータマグネット及びヨークを個
々に成形型内に収納する場合に比べて、それらの収納作
業を容易にできると共に、それらの位置決めも容易にで
きる。また、成形型11内においても、それら各ロータ
マグネット15及びヨーク16はホルダ12に保持され
ているから、成形時に位置がずれてしまうことを極力防
止できる。
な効果を得ることができる。まず、多数個のロータマグ
ネット15及びヨーク16をホルダ12に保持させ、こ
のホルダ12ごと成形型11の下型11a内に収納する
ようにしているので、ロータマグネット及びヨークを個
々に成形型内に収納する場合に比べて、それらの収納作
業を容易にできると共に、それらの位置決めも容易にで
きる。また、成形型11内においても、それら各ロータ
マグネット15及びヨーク16はホルダ12に保持され
ているから、成形時に位置がずれてしまうことを極力防
止できる。
【0015】さらに、各ロータマグネット15はホルダ
12に保持させる前にあらかじめ一次着磁しているか
ら、ホルダ12にロータマグネット15及びヨーク16
を保持させた状態で、各ロータマグネット15とヨーク
16は、ロータマグネット15の磁気吸着力によりホル
ダ12の環状壁12aを介して吸着された状態となる。
このため、ホルダ12にロータマグネット15及びヨー
ク16を保持させた状態で、これらを移動させたりする
際に、ロータマグネット15及びヨーク16が落下する
ことを極力防止できる。また、それらを成形型11の下
型11a内に収納した際に、各ロータマグネット15の
内面が下型11aにおける凹部17の壁面17aに吸着
することにより密着した状態となり、同芯度などの精度
を確保できる。
12に保持させる前にあらかじめ一次着磁しているか
ら、ホルダ12にロータマグネット15及びヨーク16
を保持させた状態で、各ロータマグネット15とヨーク
16は、ロータマグネット15の磁気吸着力によりホル
ダ12の環状壁12aを介して吸着された状態となる。
このため、ホルダ12にロータマグネット15及びヨー
ク16を保持させた状態で、これらを移動させたりする
際に、ロータマグネット15及びヨーク16が落下する
ことを極力防止できる。また、それらを成形型11の下
型11a内に収納した際に、各ロータマグネット15の
内面が下型11aにおける凹部17の壁面17aに吸着
することにより密着した状態となり、同芯度などの精度
を確保できる。
【0016】また、成形後、各ロータマグネット15を
二次着磁するようにしたことにより、仮に成形時にロー
タマグネット15に位置ずれが生じることによる、1次
着磁による着磁のずれを修正(再着磁により修正)する
ことが可能となる。
二次着磁するようにしたことにより、仮に成形時にロー
タマグネット15に位置ずれが生じることによる、1次
着磁による着磁のずれを修正(再着磁により修正)する
ことが可能となる。
【0017】上記した第1実施例において、ホルダ12
を成形する樹脂に磁性粉を混合するようにしても良い。
このようにした場合には、ロータマグネット15の外周
側におけるロータマグネット15の磁束の流れを良くす
ることができるようになり、これに伴いヨーク16の体
積を小さくすることが可能になる。
を成形する樹脂に磁性粉を混合するようにしても良い。
このようにした場合には、ロータマグネット15の外周
側におけるロータマグネット15の磁束の流れを良くす
ることができるようになり、これに伴いヨーク16の体
積を小さくすることが可能になる。
【0018】図4及び図5は本発明の第2実施例を示し
たものであり、この第2実施例は上記した第1実施例と
は次の点が異なっている。すなわち、この場合、成形型
11に対して着脱可能な中間型21を備えている。この
中間型21は、断面がL字状をなし、かつ全体としては
円環状をなしていて、外周部に、第1実施例における多
数個のロータマグネット15及びヨーク16を保持した
ホルダ12ごと保持できる構成となっている。中間型2
1の上部には、ロータマグネット15などを保持させる
際のガイドとなるテーパ状のガイド面21aが形成され
ている。
たものであり、この第2実施例は上記した第1実施例と
は次の点が異なっている。すなわち、この場合、成形型
11に対して着脱可能な中間型21を備えている。この
中間型21は、断面がL字状をなし、かつ全体としては
円環状をなしていて、外周部に、第1実施例における多
数個のロータマグネット15及びヨーク16を保持した
ホルダ12ごと保持できる構成となっている。中間型2
1の上部には、ロータマグネット15などを保持させる
際のガイドとなるテーパ状のガイド面21aが形成され
ている。
【0019】しかして、成形する前に、図4に示すよう
に、中間型21に、多数個のロータマグネット15及び
ヨーク16を保持したホルダ12ごと保持させる。そし
て、それらを保持した中間型21ごと、成形型11の下
型11aに形成された収納部22に収納配置する(図5
参照)。この後、上型11bを被せて型締めし、この状
態でキャビティ18内に樹脂19を充填して硬化させ
る。これにより、第1実施例と同様な回転子20が形成
される。なお、中間型21は、成形された回転子20か
らは分離される。
に、中間型21に、多数個のロータマグネット15及び
ヨーク16を保持したホルダ12ごと保持させる。そし
て、それらを保持した中間型21ごと、成形型11の下
型11aに形成された収納部22に収納配置する(図5
参照)。この後、上型11bを被せて型締めし、この状
態でキャビティ18内に樹脂19を充填して硬化させ
る。これにより、第1実施例と同様な回転子20が形成
される。なお、中間型21は、成形された回転子20か
らは分離される。
【0020】このような第2実施例によれば、特に次の
ような利点がある。すなわち、多数個のロータマグネッ
ト15及びヨーク16を保持したホルダ12ごと中間型
21に保持させ、この中間型21ごと成形型11内に収
納することができるので、成形型11に対してロータマ
グネット15及びヨーク16を収納する作業を一層容易
に行うことができる。
ような利点がある。すなわち、多数個のロータマグネッ
ト15及びヨーク16を保持したホルダ12ごと中間型
21に保持させ、この中間型21ごと成形型11内に収
納することができるので、成形型11に対してロータマ
グネット15及びヨーク16を収納する作業を一層容易
に行うことができる。
【0021】また、この場合、成形する際に、各ロータ
マグネット15が中間型21に吸着することになるの
で、それらロータマグネット15と中間型21とが接触
することに伴う型側の摩耗としては中間型21のみとな
り、仮に交換するとしてもその中間型21のみで済み、
メンテナンスが比較的楽になる。ちなみに、中間型21
を使用しない場合には、ロータマグネット15が成形型
11の下型11aに吸着することになるため、その下型
11aが摩耗することになり、仮に交換する場合には、
下型11aそのものを交換する必要があるが、本実施例
の場合には、下型11aそのものを交換する必要はな
い。
マグネット15が中間型21に吸着することになるの
で、それらロータマグネット15と中間型21とが接触
することに伴う型側の摩耗としては中間型21のみとな
り、仮に交換するとしてもその中間型21のみで済み、
メンテナンスが比較的楽になる。ちなみに、中間型21
を使用しない場合には、ロータマグネット15が成形型
11の下型11aに吸着することになるため、その下型
11aが摩耗することになり、仮に交換する場合には、
下型11aそのものを交換する必要があるが、本実施例
の場合には、下型11aそのものを交換する必要はな
い。
【0022】図6及び図7は本発明の第3実施例を示し
たものであり、この第3実施例は上記した第1実施例と
は次の点が異なっている。すなわち、ホルダ25は、環
状壁25aの上部に第1実施例と同様なマグネット保持
部13を有すると共に、環状壁25aの内周部の下端部
に突部からなるヨーク保持部26を有した構成となって
いる。この場合、円環状をなすヨーク27は、ヨーク保
持部26により環状壁25aの内周部側に保持されるよ
うになり、各ロータマグネット16と直接接触する構成
となる。
たものであり、この第3実施例は上記した第1実施例と
は次の点が異なっている。すなわち、ホルダ25は、環
状壁25aの上部に第1実施例と同様なマグネット保持
部13を有すると共に、環状壁25aの内周部の下端部
に突部からなるヨーク保持部26を有した構成となって
いる。この場合、円環状をなすヨーク27は、ヨーク保
持部26により環状壁25aの内周部側に保持されるよ
うになり、各ロータマグネット16と直接接触する構成
となる。
【0023】図8は本発明の第4実施例を示したもので
あり、この第4実施例は上記した第3実施例とは次の点
が異なっている。すなわち、ホルダ30は、環状壁30
aの内周部側に第1実施例と同様なマグネット保持部1
3を有すると共に、環状壁30aの内周面に各マグネッ
ト保持部13間に位置させてロータマグネット15側へ
向けて突出する突部31を多数個有した構成となってい
る。そして、環状壁30aと各ロータマグネット15と
の間に波形状をなすヨーク32を配置していて、ヨーク
32はそれらの間に挟持された状態となっている。ま
た、ヨーク32は、ロータマグネット15側へ突出する
部分が対応するロータマグネット15の背面中央部に接
触する状態となっている。
あり、この第4実施例は上記した第3実施例とは次の点
が異なっている。すなわち、ホルダ30は、環状壁30
aの内周部側に第1実施例と同様なマグネット保持部1
3を有すると共に、環状壁30aの内周面に各マグネッ
ト保持部13間に位置させてロータマグネット15側へ
向けて突出する突部31を多数個有した構成となってい
る。そして、環状壁30aと各ロータマグネット15と
の間に波形状をなすヨーク32を配置していて、ヨーク
32はそれらの間に挟持された状態となっている。ま
た、ヨーク32は、ロータマグネット15側へ突出する
部分が対応するロータマグネット15の背面中央部に接
触する状態となっている。
【0024】このような構成とした場合には、各ロータ
マグネット15の中央部で磁束が強くなると共に、各ロ
ータマグネット15の両側部で磁束が低くなるので、例
えばコギングトルクを小さくできるなど、回転子として
の特性を向上できる利点がある。
マグネット15の中央部で磁束が強くなると共に、各ロ
ータマグネット15の両側部で磁束が低くなるので、例
えばコギングトルクを小さくできるなど、回転子として
の特性を向上できる利点がある。
【0025】図9及び図10は本発明の第5実施例を示
したものであり、この第5実施例は上記した第3実施例
とは次の点が異なっている。すなわち、ホルダ25の環
状壁25aの内周部に配置されたヨーク27には、隣り
合った2個のロータマグネット15,15間に対応する
部位にそれらに跨がるように円形の孔部35を形成して
いる。このような構成とした場合にも、上記第4実施例
と同様な作用効果を得ることができる。
したものであり、この第5実施例は上記した第3実施例
とは次の点が異なっている。すなわち、ホルダ25の環
状壁25aの内周部に配置されたヨーク27には、隣り
合った2個のロータマグネット15,15間に対応する
部位にそれらに跨がるように円形の孔部35を形成して
いる。このような構成とした場合にも、上記第4実施例
と同様な作用効果を得ることができる。
【0026】図11は本発明の第6実施例を示したもの
であり、この第6実施例は上記した第1実施例とは次の
点が異なっている。すなわち、ホルダ36を成形する際
に、ヨーク16をインサート成形により一体化してい
る。このようにした場合には、ロータマグネット15及
びヨーク16を成形型11(図1参照)へ収納する作業
を一層容易に行うことができる。
であり、この第6実施例は上記した第1実施例とは次の
点が異なっている。すなわち、ホルダ36を成形する際
に、ヨーク16をインサート成形により一体化してい
る。このようにした場合には、ロータマグネット15及
びヨーク16を成形型11(図1参照)へ収納する作業
を一層容易に行うことができる。
【0027】本発明は上記した各実施例にのみ限定され
るものではなく、次のように変形または拡張することが
できる。上記した各実施例ではアウタロータ形のモータ
の回転子を製造する場合について説明したが、本発明
は、インナロータ形のモータの回転子を製造する場合に
も適用できる。この場合には、ロータマグネット15を
外周側に配置し、ヨーク16,27,32をそのロータ
マグネット15の内周側に配置した構成となる。また、
ホルダ12,25,30の材質としては、樹脂以外とす
ることも可能である。
るものではなく、次のように変形または拡張することが
できる。上記した各実施例ではアウタロータ形のモータ
の回転子を製造する場合について説明したが、本発明
は、インナロータ形のモータの回転子を製造する場合に
も適用できる。この場合には、ロータマグネット15を
外周側に配置し、ヨーク16,27,32をそのロータ
マグネット15の内周側に配置した構成となる。また、
ホルダ12,25,30の材質としては、樹脂以外とす
ることも可能である。
【0028】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ロータマグネ
ット及びヨークをホルダに保持させ、このホルダごと成
形型内に収納するようにしているので、それらの収納作
業を容易にできると共に、それらの位置決めも容易にで
きる。また、成形型内においても、それらロータマグネ
ット及びヨークはホルダに保持されているから、成形時
に位置がずれてしまうことを極力防止できる。
ット及びヨークをホルダに保持させ、このホルダごと成
形型内に収納するようにしているので、それらの収納作
業を容易にできると共に、それらの位置決めも容易にで
きる。また、成形型内においても、それらロータマグネ
ット及びヨークはホルダに保持されているから、成形時
に位置がずれてしまうことを極力防止できる。
【0029】請求項2の発明によれば、ロータマグネッ
トはホルダに保持させる前にあらかじめ一次着磁してお
くことにより、ホルダにロータマグネット及びヨークを
保持させた状態で、それらロータマグネットやヨークが
落下することを極力防止できる。また、それらを成形型
内に収納した状態で、ロータマグネットが成形型に吸着
することにより密着した状態となり、同芯度などの精度
を確保できる。そして、成形後、各ロータマグネットを
二次着磁することにより、仮に成形時にロータマグネッ
トに位置ずれが生じたとしても、着磁のずれを修正する
ことが可能となる。
トはホルダに保持させる前にあらかじめ一次着磁してお
くことにより、ホルダにロータマグネット及びヨークを
保持させた状態で、それらロータマグネットやヨークが
落下することを極力防止できる。また、それらを成形型
内に収納した状態で、ロータマグネットが成形型に吸着
することにより密着した状態となり、同芯度などの精度
を確保できる。そして、成形後、各ロータマグネットを
二次着磁することにより、仮に成形時にロータマグネッ
トに位置ずれが生じたとしても、着磁のずれを修正する
ことが可能となる。
【0030】請求項3の発明によれば、ホルダに保持さ
れたロータマグネット及びヨークをホルダごと中間型に
保持させ、この中間型ごと成形型内に収納して成形する
ようにしたことにより、成形型に対してロータマグネッ
ト及びヨークを収納する作業を一層容易に行うことがで
きる。
れたロータマグネット及びヨークをホルダごと中間型に
保持させ、この中間型ごと成形型内に収納して成形する
ようにしたことにより、成形型に対してロータマグネッ
ト及びヨークを収納する作業を一層容易に行うことがで
きる。
【図1】本発明の第1実施例を示すもので、回転子の製
造工程を示した要部の縦断面図
造工程を示した要部の縦断面図
【図2】ロータマグネット及びヨークをホルダに保持さ
せた状態の要部の縦断面図
せた状態の要部の縦断面図
【図3】図2の状態の横断面図
【図4】本発明の第2実施例を示すもので、ホルダに保
持されたロータマグネット及びヨークを中間型に保持さ
せた状態の要部の縦断面図
持されたロータマグネット及びヨークを中間型に保持さ
せた状態の要部の縦断面図
【図5】成形時の要部の縦断面図
【図6】本発明の第3実施例を示す図2相当図
【図7】図3相当図
【図8】本発明の第4実施例を示す図3相当図
【図9】本発明の第5実施例を示す図3相当図
【図10】ヨーク及びロータマグネットをヨークの外側
から見た状態の展開図
から見た状態の展開図
【図11】本発明の第6実施例を示す図2相当図
【図12】従来例を示す図1相当図
11は成形型、12はホルダ、15はロータマグネッ
ト、16はヨーク、19は樹脂、20は回転子、21は
中間型、25はホルダ、27はヨーク、30はホルダ、
32はヨーク、36はホルダである。
ト、16はヨーク、19は樹脂、20は回転子、21は
中間型、25はホルダ、27はヨーク、30はホルダ、
32はヨーク、36はホルダである。
Claims (3)
- 【請求項1】 複数個のロータマグネットを円環状に配
置すると共に、これらロータマグネットに対して固定子
とは反対側となる部位に磁性体製のヨークを円環状に配
置し、これらロータマグネット及びヨークを含む主体部
を樹脂により一体化して構成される回転子を製造する方
法において、 前記ロータマグネット及びヨークをホルダに保持させ、
このホルダごと成形型内に収納して樹脂により一体化す
る成形を行うようにしたことを特徴とする回転子の製造
方法。 - 【請求項2】 各ロータマグネットは、ホルダに保持さ
せる前にあらかじめ一次着磁し、成形後、二次着磁する
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の回転子の製
造方法。 - 【請求項3】 成形型に対して着脱可能な中間型を備
え、 この中間型に、ホルダに保持されたロータマグネット及
びヨークをホルダごと保持させ、これらを保持した中間
型ごと成形型内に収納して成形するようにしたことを特
徴とする請求項1または2記載の回転子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8193167A JPH1042526A (ja) | 1996-07-23 | 1996-07-23 | 回転子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8193167A JPH1042526A (ja) | 1996-07-23 | 1996-07-23 | 回転子の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1042526A true JPH1042526A (ja) | 1998-02-13 |
Family
ID=16303414
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8193167A Pending JPH1042526A (ja) | 1996-07-23 | 1996-07-23 | 回転子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1042526A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006020379A (ja) * | 2004-06-30 | 2006-01-19 | Honda Motor Co Ltd | ロータの製造方法及びその装置 |
JP2010259150A (ja) * | 2009-04-21 | 2010-11-11 | Toshiba Corp | 永久磁石回転電機 |
-
1996
- 1996-07-23 JP JP8193167A patent/JPH1042526A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006020379A (ja) * | 2004-06-30 | 2006-01-19 | Honda Motor Co Ltd | ロータの製造方法及びその装置 |
JP4494883B2 (ja) * | 2004-06-30 | 2010-06-30 | 本田技研工業株式会社 | ロータの製造方法及びその装置 |
JP2010259150A (ja) * | 2009-04-21 | 2010-11-11 | Toshiba Corp | 永久磁石回転電機 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3828212A (en) | Assembly of alternator magnet blocks with engine flywheel | |
JP4649225B2 (ja) | アウターロータ及びその製造方法 | |
US20070134368A1 (en) | Mold used for manufacturing electric motor rotor | |
EP2149962B1 (en) | A magneto field type motor and a method of manufacturing it | |
US20200177036A1 (en) | Rotor magnet and method for manufacturing the same, and permanent magnet motor | |
JP2006280146A (ja) | 回転電機のヨークおよびヨークの製造方法 | |
JP5965249B2 (ja) | ロータの成形方法および成形金型 | |
US20200028394A1 (en) | Rotor unit | |
JPH1042526A (ja) | 回転子の製造方法 | |
JP3361014B2 (ja) | 回転子の製造方法 | |
JP2006187176A (ja) | アウターロータの製造方法 | |
KR100226532B1 (ko) | 모터제조방법 | |
JP2007097239A (ja) | 回転電機の固定子とその製造方法 | |
JPH1022122A (ja) | ソレノイドのコイル組立体 | |
JPH04290406A (ja) | ソレノイドの組立方法 | |
JP2527656Y2 (ja) | 永久磁石回転子 | |
JP2526144Y2 (ja) | 永久磁石回転子 | |
JP7072427B2 (ja) | モータ | |
JPS5928869A (ja) | ステツパモ−タ用ステ−タの組立方法 | |
JP2825185B2 (ja) | メタルシール弁及びその製造方法 | |
JP2006174598A (ja) | ハイブリッド型ステッピングモータ用ロータ及びその製造方法 | |
JP2006020480A (ja) | 電磁アクチュエータ | |
WO2022239829A1 (ja) | 回転子及び回転電機並びに回転電機の製造方法 | |
US11722039B2 (en) | Bi-material integrated polepiece | |
JP2001161048A (ja) | 回転電機用ステータの製造方法 |