JP2001161048A - 回転電機用ステータの製造方法 - Google Patents
回転電機用ステータの製造方法Info
- Publication number
- JP2001161048A JP2001161048A JP34085599A JP34085599A JP2001161048A JP 2001161048 A JP2001161048 A JP 2001161048A JP 34085599 A JP34085599 A JP 34085599A JP 34085599 A JP34085599 A JP 34085599A JP 2001161048 A JP2001161048 A JP 2001161048A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- winding
- cores
- annular
- stator
- yoke
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 最初から最後まで複数の分割コアを支持して
おく専用の治具を多数必要とせずに巻線の占積率が高い
回転電機用ステータを製造する。 【解決手段】 複数の分割コア１…を巻線巻装部１ｂを
内側に向け且つ隣接する２つの分割コア１，１のヨーク
構成部１ａ，１ａの間に間隔をあけるようにして環状に
並べて巻線巻回用の環状分割コア列２を形成する。環状
分割コア列２の内側に巻線機３のノズル４を配置して分
割コア１…の巻線巻装部１ｂに巻線を巻装する。複数の
分割コア１…のすべての巻線巻装部１ｂ…に巻線を巻装
した後に、環状分割コア列２の直径を小さくする向きに
複数の分割コア１…を環状分割コア列２の中心に向かっ
て近づけて隣接する２つの分割コア１，１のヨーク構成
部１ａ，１ａの端面１ｇ，１ｇどうしを当接させる。
おく専用の治具を多数必要とせずに巻線の占積率が高い
回転電機用ステータを製造する。 【解決手段】 複数の分割コア１…を巻線巻装部１ｂを
内側に向け且つ隣接する２つの分割コア１，１のヨーク
構成部１ａ，１ａの間に間隔をあけるようにして環状に
並べて巻線巻回用の環状分割コア列２を形成する。環状
分割コア列２の内側に巻線機３のノズル４を配置して分
割コア１…の巻線巻装部１ｂに巻線を巻装する。複数の
分割コア１…のすべての巻線巻装部１ｂ…に巻線を巻装
した後に、環状分割コア列２の直径を小さくする向きに
複数の分割コア１…を環状分割コア列２の中心に向かっ
て近づけて隣接する２つの分割コア１，１のヨーク構成
部１ａ，１ａの端面１ｇ，１ｇどうしを当接させる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転電機用ステー
タの製造方法に関するものである。
タの製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】インナーロータタイプのモータは、回転
電機用ステータの内部に該ステータに対して回転するロ
ータが配置されて構成されている。一般に回転電機用ス
テータは、環状のヨークと該ヨークの内径側に突出する
複数の磁極部とが一体に成形されたステータコアの各磁
極部の巻線巻装部に巻線が巻装された構造を有してい
る。このような回転電機用ステータの巻線部は、隣接す
る２つの磁極部の間に形成されたスロットに巻線機のノ
ズルの先端部を挿入し、該ノズルを巻線巻装部の周囲に
回動させながらノズルの先端部から出る巻線を巻線巻装
部に巻装して製造する。しかしながら、この種のステー
タコアを用いた製造方法では、磁極部の数が増えてノズ
ルの径寸法に対するスロットの径方向の開口部の幅寸法
の割合が小さくなると、ノズルの角度を大きく変えて巻
線を巻装することができなくなって、巻線の占積率を高
めることには限界があった。そこで、特開平９−１６３
６９０号公報等に示すように、複数の分割コアを治具に
装着して直線状に並べて巻線を巻線巻装部に巻装し、そ
の後に複数の分割コアを環状に丸めて回転電機用ステー
タを製造する技術が提案された。このような製造方法で
は、隣接する２つの巻線巻装部の間の寸法を大きくでき
るため、ノズルを巻線巻装部の周囲に充分に回動させて
巻線の占積率を高めることができる。
電機用ステータの内部に該ステータに対して回転するロ
ータが配置されて構成されている。一般に回転電機用ス
テータは、環状のヨークと該ヨークの内径側に突出する
複数の磁極部とが一体に成形されたステータコアの各磁
極部の巻線巻装部に巻線が巻装された構造を有してい
る。このような回転電機用ステータの巻線部は、隣接す
る２つの磁極部の間に形成されたスロットに巻線機のノ
ズルの先端部を挿入し、該ノズルを巻線巻装部の周囲に
回動させながらノズルの先端部から出る巻線を巻線巻装
部に巻装して製造する。しかしながら、この種のステー
タコアを用いた製造方法では、磁極部の数が増えてノズ
ルの径寸法に対するスロットの径方向の開口部の幅寸法
の割合が小さくなると、ノズルの角度を大きく変えて巻
線を巻装することができなくなって、巻線の占積率を高
めることには限界があった。そこで、特開平９−１６３
６９０号公報等に示すように、複数の分割コアを治具に
装着して直線状に並べて巻線を巻線巻装部に巻装し、そ
の後に複数の分割コアを環状に丸めて回転電機用ステー
タを製造する技術が提案された。このような製造方法で
は、隣接する２つの巻線巻装部の間の寸法を大きくでき
るため、ノズルを巻線巻装部の周囲に充分に回動させて
巻線の占積率を高めることができる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、分割コ
アを用いた従来の製造方法では、回転電機用ステータの
製造個数が多くなると、最初から最後まで分割コアと一
緒に移動する専用の治具が多数必要になる。また、製造
工程の最後にこれらの治具を製造工程の最初のステップ
まで戻す作業が必要になって煩雑であった。
アを用いた従来の製造方法では、回転電機用ステータの
製造個数が多くなると、最初から最後まで分割コアと一
緒に移動する専用の治具が多数必要になる。また、製造
工程の最後にこれらの治具を製造工程の最初のステップ
まで戻す作業が必要になって煩雑であった。
【０００４】本発明の目的は、最初から最後まで複数の
分割コアを支持しておく専用の治具を多数必要とするこ
となく、巻線の占積率を高くできる回転電機用ステータ
の製造方法を提供することにある。
分割コアを支持しておく専用の治具を多数必要とするこ
となく、巻線の占積率を高くできる回転電機用ステータ
の製造方法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明が改良の対象とす
る回転電機用ステータの製造方法は、ヨーク構成部と巻
線巻装部とを有する複数の分割コアを、巻線巻装部が内
側に位置し且つ環状のヨークを形成するようにそれぞれ
のヨーク構成部を連結して構成したステータコアを備え
てなる回転電機用ステータの製造方法である。本発明の
製造方法では、まず、複数の分割コアを巻線巻装部を内
側に向け且つ隣接する２つの分割コアのヨーク構成部の
間に間隔をあけるようにして環状に並べて巻線巻回用の
環状分割コア列を形成する（コア列形成工程）。次に、
環状分割コア列の内側に巻線機の１以上のノズルを配置
して複数の分割コアの巻線巻装部に巻線を巻装する（巻
装工程）。次に、すべての複数の分割コアの巻線巻装部
に巻線を巻装した後に、環状分割コア列の直径を小さく
する向きに複数の分割コアを環状分割コア列の中心に向
かって近づけて隣接する２つの分割コアのヨーク構成部
の端面どうしを当接させることにより環状のヨークを形
成して回転電機用ステータを製造する。本発明のよう
に、隣接する２つの分割コアのヨーク構成部の間に間隔
をあけるようにして複数の分割コアを環状に並べると、
隣接する２つの巻線巻装部の間の寸法を大きくできる。
そのため、環状分割コア列の内側に巻線機のノズルを配
置して複数の分割コアの巻線巻装部に巻線を巻装すると
きに、ノズルの角度を大きく変えて巻線巻装部の周囲に
充分に巻線を巻装することができ、巻線の占積率を高め
ることができる。しかも本発明の製造方法では、複数の
分割コアを保持して環状分割コア列の径方向に動かすこ
とができる保持具を備えた治具を用いれば、短時間で回
転電機用ステータを製造することができ、従来のように
専用の治具を多数用いることなく、回転電機用ステータ
の大量生産が可能になる。また、保持具を径方向に動か
すだけで、組立工程の最後に治具を組立工程の最初のス
テップまで戻す作業を簡単に行えるため回転電機用ステ
ータの製造が容易である。
る回転電機用ステータの製造方法は、ヨーク構成部と巻
線巻装部とを有する複数の分割コアを、巻線巻装部が内
側に位置し且つ環状のヨークを形成するようにそれぞれ
のヨーク構成部を連結して構成したステータコアを備え
てなる回転電機用ステータの製造方法である。本発明の
製造方法では、まず、複数の分割コアを巻線巻装部を内
側に向け且つ隣接する２つの分割コアのヨーク構成部の
間に間隔をあけるようにして環状に並べて巻線巻回用の
環状分割コア列を形成する（コア列形成工程）。次に、
環状分割コア列の内側に巻線機の１以上のノズルを配置
して複数の分割コアの巻線巻装部に巻線を巻装する（巻
装工程）。次に、すべての複数の分割コアの巻線巻装部
に巻線を巻装した後に、環状分割コア列の直径を小さく
する向きに複数の分割コアを環状分割コア列の中心に向
かって近づけて隣接する２つの分割コアのヨーク構成部
の端面どうしを当接させることにより環状のヨークを形
成して回転電機用ステータを製造する。本発明のよう
に、隣接する２つの分割コアのヨーク構成部の間に間隔
をあけるようにして複数の分割コアを環状に並べると、
隣接する２つの巻線巻装部の間の寸法を大きくできる。
そのため、環状分割コア列の内側に巻線機のノズルを配
置して複数の分割コアの巻線巻装部に巻線を巻装すると
きに、ノズルの角度を大きく変えて巻線巻装部の周囲に
充分に巻線を巻装することができ、巻線の占積率を高め
ることができる。しかも本発明の製造方法では、複数の
分割コアを保持して環状分割コア列の径方向に動かすこ
とができる保持具を備えた治具を用いれば、短時間で回
転電機用ステータを製造することができ、従来のように
専用の治具を多数用いることなく、回転電機用ステータ
の大量生産が可能になる。また、保持具を径方向に動か
すだけで、組立工程の最後に治具を組立工程の最初のス
テップまで戻す作業を簡単に行えるため回転電機用ステ
ータの製造が容易である。
【０００６】隣接する２つの分割コアは、ヨーク構成部
の端面どうしを当接させた際に両者を確実に連結するの
が好ましい。そのため、ヨーク構成部の当接する２つの
端面には、複数の分割コアを環状分割コア列の中心に向
かって近づけて隣接する２つの分割コアのヨーク構成部
の端面どうしを当接させる際の障害にはならないが、当
接が完了した時点で複数の分割コアが回転電機用ステー
タの中心側に移動するのを阻止する凹凸嵌合構造を構成
する凹部と凸部とをそれぞれ形成するのが好ましい。こ
のような凹凸嵌合構造を用いると、凹部と凸部との嵌合
によって各分割コアの位置決めを行えるので、環状分割
コア列をその径方向内側に移動させる際の作業が容易に
なる。
の端面どうしを当接させた際に両者を確実に連結するの
が好ましい。そのため、ヨーク構成部の当接する２つの
端面には、複数の分割コアを環状分割コア列の中心に向
かって近づけて隣接する２つの分割コアのヨーク構成部
の端面どうしを当接させる際の障害にはならないが、当
接が完了した時点で複数の分割コアが回転電機用ステー
タの中心側に移動するのを阻止する凹凸嵌合構造を構成
する凹部と凸部とをそれぞれ形成するのが好ましい。こ
のような凹凸嵌合構造を用いると、凹部と凸部との嵌合
によって各分割コアの位置決めを行えるので、環状分割
コア列をその径方向内側に移動させる際の作業が容易に
なる。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態の回
転電機用ステータの製造方法を図面を参照して詳細に説
明する。まず、図１に示すような複数（この例では１２
個）の分割コア１…を用意する。１つの分割コア１は、
珪素鋼板が複数枚積層されて構成されており、ヨーク構
成部１ａと巻線巻装部１ｂと磁極片１ｃとを有してい
る。ヨーク構成部１ａは、複数の分割コア１…が組み合
わされた状態で回転電機用ステータの環状のヨークを構
成するものであり、巻線巻装部１ｂから突出する側に位
置する２つの端面１ｇ，１ｇは平面形状を有している。
巻線巻装部１ｂはほぼ角柱形状を呈している。磁極片１
ｃは、ロータと対向するように形成されており、巻線巻
装部１ｂに対応する位置に形成された磁極片本体１ｄ
と、該磁極片本体１ｄから周方向両側に突出する一対の
突出部１ｅ，１ｅとを有している。また、磁極片１ｃは
ロータと向かい合う側にロータの外周面に沿う円弧形状
の磁極面１ｆを有している。なお、巻線巻装部１ｂ及び
ヨーク構成部１ａの１部は、図示しない合成樹脂製のイ
ンシュレータに覆われている。
転電機用ステータの製造方法を図面を参照して詳細に説
明する。まず、図１に示すような複数（この例では１２
個）の分割コア１…を用意する。１つの分割コア１は、
珪素鋼板が複数枚積層されて構成されており、ヨーク構
成部１ａと巻線巻装部１ｂと磁極片１ｃとを有してい
る。ヨーク構成部１ａは、複数の分割コア１…が組み合
わされた状態で回転電機用ステータの環状のヨークを構
成するものであり、巻線巻装部１ｂから突出する側に位
置する２つの端面１ｇ，１ｇは平面形状を有している。
巻線巻装部１ｂはほぼ角柱形状を呈している。磁極片１
ｃは、ロータと対向するように形成されており、巻線巻
装部１ｂに対応する位置に形成された磁極片本体１ｄ
と、該磁極片本体１ｄから周方向両側に突出する一対の
突出部１ｅ，１ｅとを有している。また、磁極片１ｃは
ロータと向かい合う側にロータの外周面に沿う円弧形状
の磁極面１ｆを有している。なお、巻線巻装部１ｂ及び
ヨーク構成部１ａの１部は、図示しない合成樹脂製のイ
ンシュレータに覆われている。
【０００８】次に、複数の分割コア１…を巻線巻装部１
ｂを内側に向け且つ隣接する２つの分割コア１，１のヨ
ーク構成部１ａ，１ａの間に間隔をあけるようにして環
状に並べて巻線巻回用の環状分割コア列２を形成する。
本例では、複数の分割コア１…を環状分割コア列２の径
方向に動かすことができる図示しない治具の各保持部に
分割コア１を保持させて環状分割コア列２を形成した。
なお、図１には、隣接する分割コア１，１のヨーク構成
部１ａ，１ａを当接した場合のコア列も２点鎖線で描い
ている。次に、環状分割コア列２の内側に巻線機３のノ
ズル４を配置する。ノズル４は、円柱形の巻線機本体５
から径方向外側に突出しており、巻線機本体５側に位置
する大径部４ａと巻線機本体５から離れた先端部側に位
置する小径部４ｂとを有している。ノズル４は、巻線機
本体５から送られた巻線を小径部４ｂの先端部４ｃから
出す構造を有しており、小径部４ｂが隣接する分割コア
１，１の巻線巻装部１ｂ，１ｂの間及び磁極片１ｃ，１
ｃの間に位置するように環状分割コア列２の内側に配置
されている。環状分割コア列２の隣接する分割コア１，
１の間隔寸法は、磁極片１ｃ，１ｃの間の寸法Ｌ１がノ
ズル４の小径部４ｂの径寸法Ｌ２に応じて後述する所望
の巻線占積率が得られる適宜な寸法になるように設定さ
れている。
ｂを内側に向け且つ隣接する２つの分割コア１，１のヨ
ーク構成部１ａ，１ａの間に間隔をあけるようにして環
状に並べて巻線巻回用の環状分割コア列２を形成する。
本例では、複数の分割コア１…を環状分割コア列２の径
方向に動かすことができる図示しない治具の各保持部に
分割コア１を保持させて環状分割コア列２を形成した。
なお、図１には、隣接する分割コア１，１のヨーク構成
部１ａ，１ａを当接した場合のコア列も２点鎖線で描い
ている。次に、環状分割コア列２の内側に巻線機３のノ
ズル４を配置する。ノズル４は、円柱形の巻線機本体５
から径方向外側に突出しており、巻線機本体５側に位置
する大径部４ａと巻線機本体５から離れた先端部側に位
置する小径部４ｂとを有している。ノズル４は、巻線機
本体５から送られた巻線を小径部４ｂの先端部４ｃから
出す構造を有しており、小径部４ｂが隣接する分割コア
１，１の巻線巻装部１ｂ，１ｂの間及び磁極片１ｃ，１
ｃの間に位置するように環状分割コア列２の内側に配置
されている。環状分割コア列２の隣接する分割コア１，
１の間隔寸法は、磁極片１ｃ，１ｃの間の寸法Ｌ１がノ
ズル４の小径部４ｂの径寸法Ｌ２に応じて後述する所望
の巻線占積率が得られる適宜な寸法になるように設定さ
れている。
【０００９】次に図２に示すように、ノズル４を巻線巻
装部１ｂ及び磁極片１ｃの周囲に回動させると共にノズ
ル４の小径部４ｂの先端部４ｃから巻線を出して巻線巻
装部１ｂに図示しないインシュレータを介して巻線を巻
装して巻線部６を形成する。なお、図２においては、構
造を分り易くするために、巻線巻装部１ｂに巻装された
巻線部６は断面で表している。複数の分割コア１…を本
例のようにして環状に並べると、隣接する２つの巻線巻
装部１ｂ，１ｂの間の寸法及び磁極片１ｃ，１ｃの間の
寸法を大きくできるため、ノズル４の角度を大きく変え
て巻線巻装部１ｂ及び磁極片１ｃの周囲にノズル４を充
分に回動させて巻線を巻装でき、高い巻線占積率の巻線
部を得ることができる。なお、本例では、１つのノズル
４を用いて巻装を行ったが、図２の斜線に示すように複
数（３つ）のノズル４´…を用いて複数の分割コア１…
に同時に巻装を行っても構わない。
装部１ｂ及び磁極片１ｃの周囲に回動させると共にノズ
ル４の小径部４ｂの先端部４ｃから巻線を出して巻線巻
装部１ｂに図示しないインシュレータを介して巻線を巻
装して巻線部６を形成する。なお、図２においては、構
造を分り易くするために、巻線巻装部１ｂに巻装された
巻線部６は断面で表している。複数の分割コア１…を本
例のようにして環状に並べると、隣接する２つの巻線巻
装部１ｂ，１ｂの間の寸法及び磁極片１ｃ，１ｃの間の
寸法を大きくできるため、ノズル４の角度を大きく変え
て巻線巻装部１ｂ及び磁極片１ｃの周囲にノズル４を充
分に回動させて巻線を巻装でき、高い巻線占積率の巻線
部を得ることができる。なお、本例では、１つのノズル
４を用いて巻装を行ったが、図２の斜線に示すように複
数（３つ）のノズル４´…を用いて複数の分割コア１…
に同時に巻装を行っても構わない。
【００１０】次に、すべての複数の分割コア１…の巻線
巻装部１ｂ…に巻線を巻装した後に、環状分割コア列２
の直径を小さくする向きに複数の分割コア１…を環状分
割コア列２の中心に向かって近づけて隣接する２つの分
割コア１，１のヨーク構成部１ａ，１ａの端面１ｇ，１
ｇどうしを当接させることにより環状のヨークを形成し
て回転電機用ステータを組立てる。本例では、複数の分
割コア１…を保持する前述した図示しない治具の保持部
を環状分割コア列２の中心に向かって近づけて回転電機
用ステータを組立てた。組立を完了した回転電機用ステ
ータは、図３に示すよう治具に保持された状態で特開平
９−３０８１４１号公報に示すような公知の方法で外周
に環状フレーム７を焼き嵌めすればよい。
巻装部１ｂ…に巻線を巻装した後に、環状分割コア列２
の直径を小さくする向きに複数の分割コア１…を環状分
割コア列２の中心に向かって近づけて隣接する２つの分
割コア１，１のヨーク構成部１ａ，１ａの端面１ｇ，１
ｇどうしを当接させることにより環状のヨークを形成し
て回転電機用ステータを組立てる。本例では、複数の分
割コア１…を保持する前述した図示しない治具の保持部
を環状分割コア列２の中心に向かって近づけて回転電機
用ステータを組立てた。組立を完了した回転電機用ステ
ータは、図３に示すよう治具に保持された状態で特開平
９−３０８１４１号公報に示すような公知の方法で外周
に環状フレーム７を焼き嵌めすればよい。
【００１１】なお、本例では、隣接する分割コア１，１
のヨーク構成部１ａ，１ａが当接する２つの端面１ｇ，
１ｇは平面であるが、隣接するヨーク構成部の当接する
２つの端面は、複数の分割コアを環状分割コア列の中心
に向かって近づけて両端面を当接させる際に障害になら
ない形状であれば、種々の形状を採用することができ
る。例えば、図４に示すように、ヨーク構成部１１ａ，
１１ａの２つの端面１１ｇ，１１ｇには、両者の当接が
完了した時点で複数の分割コア１１が回転電機用ステー
タの中心側に移動するのを阻止する凹凸嵌合構造を構成
する凹部１１ｈと凸部１１ｉとをそれぞれ形成すること
ができる。このようにヨーク構成部の端面を形成すれ
ば、隣接する２つの分割コア１１，１１を確実に連結す
ることができる。
のヨーク構成部１ａ，１ａが当接する２つの端面１ｇ，
１ｇは平面であるが、隣接するヨーク構成部の当接する
２つの端面は、複数の分割コアを環状分割コア列の中心
に向かって近づけて両端面を当接させる際に障害になら
ない形状であれば、種々の形状を採用することができ
る。例えば、図４に示すように、ヨーク構成部１１ａ，
１１ａの２つの端面１１ｇ，１１ｇには、両者の当接が
完了した時点で複数の分割コア１１が回転電機用ステー
タの中心側に移動するのを阻止する凹凸嵌合構造を構成
する凹部１１ｈと凸部１１ｉとをそれぞれ形成すること
ができる。このようにヨーク構成部の端面を形成すれ
ば、隣接する２つの分割コア１１，１１を確実に連結す
ることができる。
【００１２】
【発明の効果】本発明によれば、隣接する２つの分割コ
アのヨーク構成部の間に間隔をあけるようにして複数の
分割コアを環状に並べるので、隣接する２つの巻線巻装
部の間の寸法を大きくできる。そのため、環状分割コア
列の内側に巻線機のノズルを配置して複数の分割コアの
巻線巻装部に巻線を巻装するときに、ノズルの角度を大
きく変えて巻線巻装部の周囲に充分に巻線を巻装するこ
とができ、巻線の占積率を高めることができる。しかも
本発明の製造方法では、複数の分割コアを保持して環状
分割コア列の径方向に動かすことができる保持具を備え
た治具を用いれば、短時間で回転電機用ステータを製造
でき、従来のように専用の治具を多数用いることなく、
回転電機用ステータの大量生産が可能になる。また、保
持具を径方向に動かすだけで、組立工程の最後に治具を
組立工程の最初のステップまで戻す作業を簡単に行える
ため回転電機用ステータの製造が容易である。
アのヨーク構成部の間に間隔をあけるようにして複数の
分割コアを環状に並べるので、隣接する２つの巻線巻装
部の間の寸法を大きくできる。そのため、環状分割コア
列の内側に巻線機のノズルを配置して複数の分割コアの
巻線巻装部に巻線を巻装するときに、ノズルの角度を大
きく変えて巻線巻装部の周囲に充分に巻線を巻装するこ
とができ、巻線の占積率を高めることができる。しかも
本発明の製造方法では、複数の分割コアを保持して環状
分割コア列の径方向に動かすことができる保持具を備え
た治具を用いれば、短時間で回転電機用ステータを製造
でき、従来のように専用の治具を多数用いることなく、
回転電機用ステータの大量生産が可能になる。また、保
持具を径方向に動かすだけで、組立工程の最後に治具を
組立工程の最初のステップまで戻す作業を簡単に行える
ため回転電機用ステータの製造が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施の形態の回転電機用ステータの
製造方法を説明するために用いる環状分割コア列の平面
図である。
製造方法を説明するために用いる環状分割コア列の平面
図である。
【図２】本発明の一実施の形態の回転電機用ステータの
製造方法を説明するために用いる環状分割コア列の平面
図である。
製造方法を説明するために用いる環状分割コア列の平面
図である。
【図３】本発明の一実施の形態の方法で製造した回転電
機用ステータが環状フレームに嵌合された平面図であ
る。
機用ステータが環状フレームに嵌合された平面図であ
る。
【図４】本発明の他の実施の形態の方法で製造した回転
電機用ステータの分割コアの連結部を示す平面図であ
る。
電機用ステータの分割コアの連結部を示す平面図であ
る。
１ 分割コア １ａ ヨーク構成部 １ｂ 巻線巻装部 ２ 巻線巻回用の環状分割コア列 ３ 巻線機 ４ ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 5H002 AA07 AB06 AC08 AC10 5H604 AA08 BB14 CC01 CC05 CC16 PB04 5H615 AA01 BB14 PP01 PP12 QQ02 QQ19 SS05 SS10 SS11 SS19 TT03
Claims (2)
- 【請求項１】 ヨーク構成部と巻線巻装部とを有する複
数の分割コアを、前記巻線巻装部が内側に位置し且つ環
状のヨークを形成するようにそれぞれの前記ヨーク構成
部を連結して構成したステータコアを備えてなる回転電
機用ステータの製造方法であって、 前記複数の分割コアを前記巻線巻装部を内側に向け且つ
隣接する２つの前記分割コアの前記ヨーク構成部の間に
間隔をあけるようにして環状に並べて巻線巻回用の環状
分割コア列を形成するコア列形成工程と、 前記環状分割コア列の内側に巻線機の１以上のノズルを
配置して前記複数の分割コアの前記巻線巻装部に巻線を
巻装する巻装工程と、 すべての前記複数の分割コアの前記巻線巻装部に巻線を
巻装した後に、前記環状分割コア列の直径を小さくする
向きに前記複数の分割コアを前記環状分割コア列の中心
に向かって近づけて隣接する２つの前記分割コアの前記
ヨーク構成部の端面どうしを当接させることにより前記
環状のヨークを形成して前記回転電機用ステータを組立
てる工程とからなる回転電機用ステータの製造方法。 - 【請求項２】 隣接する２つの前記分割コアの前記ヨー
ク構成部の当接する２つの前記端面には、前記複数の分
割コアを前記環状分割コア列の中心に向かって近づけて
隣接する２つの前記分割コアの前記ヨーク構成部の端面
どうしを当接させる際の障害にはならないが、当接が完
了した時点で前記複数の分割コアが前記回転電機用ステ
ータの前記中心側に移動するのを阻止する凹凸嵌合構造
を構成する凹部と凸部とがそれぞれ形成されている請求
項１に記載の回転電機用ステータの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34085599A JP2001161048A (ja) | 1999-11-30 | 1999-11-30 | 回転電機用ステータの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34085599A JP2001161048A (ja) | 1999-11-30 | 1999-11-30 | 回転電機用ステータの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001161048A true JP2001161048A (ja) | 2001-06-12 |
Family
ID=18340940
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34085599A Withdrawn JP2001161048A (ja) | 1999-11-30 | 1999-11-30 | 回転電機用ステータの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001161048A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009006951A1 (de) * | 2007-07-12 | 2009-01-15 | Cpm Compact Power Motors Gmbh | Stator für elektromotor |
| DE102009046399A1 (de) | 2008-11-07 | 2010-05-20 | DENSO CORPORATION, Kariya-shi | Rotierende elektrische Maschine |
| JP2012039830A (ja) * | 2010-08-11 | 2012-02-23 | Besutec:Kk | 分割コア式ワークの巻線方法、巻線機、保持治具、及び分割コア式ワーク |
| JP2013021871A (ja) * | 2011-07-13 | 2013-01-31 | Okuma Corp | 交流電動機のステータ |
| WO2022194628A1 (de) * | 2021-03-19 | 2022-09-22 | Robert Bosch Gmbh | Verfahren zum herstellen eines stators, sowie ein stator und eine elektrische maschine aufweisend einen solchen |
-
1999
- 1999-11-30 JP JP34085599A patent/JP2001161048A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009006951A1 (de) * | 2007-07-12 | 2009-01-15 | Cpm Compact Power Motors Gmbh | Stator für elektromotor |
| US8400043B2 (en) | 2007-07-12 | 2013-03-19 | Cpm Compact Power Motors Gmbh | Stator for electric motor |
| DE102009046399A1 (de) | 2008-11-07 | 2010-05-20 | DENSO CORPORATION, Kariya-shi | Rotierende elektrische Maschine |
| US8217547B2 (en) | 2008-11-07 | 2012-07-10 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Rotating electric machine |
| JP2012039830A (ja) * | 2010-08-11 | 2012-02-23 | Besutec:Kk | 分割コア式ワークの巻線方法、巻線機、保持治具、及び分割コア式ワーク |
| JP2013021871A (ja) * | 2011-07-13 | 2013-01-31 | Okuma Corp | 交流電動機のステータ |
| WO2022194628A1 (de) * | 2021-03-19 | 2022-09-22 | Robert Bosch Gmbh | Verfahren zum herstellen eines stators, sowie ein stator und eine elektrische maschine aufweisend einen solchen |
| DE102021202678A1 (de) | 2021-03-19 | 2022-09-22 | Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung | Verfahren zum Herstellen eines Stators, sowie ein Stator und eine elektrische Maschine aufweisend einen solchen |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3623702B2 (ja) | 回転電機用ステータ | |
| JPS61116963A (ja) | ステツピングモ−タ | |
| WO2017141562A1 (ja) | 回転電機の固定子、回転電機、および、回転電機の固定子の製造方法 | |
| JPH06311675A (ja) | 分割形環状コア | |
| JP2001238378A (ja) | 内転型電動機の固定子 | |
| US6141865A (en) | Winding method and winding apparatus for producing stators for electric motors | |
| JP6818476B2 (ja) | 回転電機の固定子鉄心 | |
| WO2020067250A1 (ja) | ステータ、モータおよびステータの製造方法 | |
| JP2007306636A (ja) | インナーロータ型回転電機用固定子 | |
| US11316388B2 (en) | Stator, method of manufacturing stator, and outer rotor type motor | |
| JP2003134751A (ja) | コイルの形成方法およびコイルの形成に用いられる治具 | |
| JP3056738B1 (ja) | コンデンサ電動機固定子の製造方法 | |
| JP3285532B2 (ja) | 回転磁界型電動機の固定子鉄心及びその製造方法 | |
| JP2001161048A (ja) | 回転電機用ステータの製造方法 | |
| JP3432452B2 (ja) | 巻線機 | |
| JPH09322493A (ja) | 回転電機用分割型ステータの製造方法及び回転電機用分割型ステータ製造用ステータ位置決め治具 | |
| JP4475108B2 (ja) | セグメント式ステータ構造、及びその製造方法 | |
| WO2022249525A1 (ja) | インシュレーター、ステーター、回転電機、ステーターの製造方法、および回転電機の製造方法 | |
| JP2007181348A (ja) | ステータの製造方法 | |
| JP2002305848A (ja) | 回転電機用ステータ | |
| JPH09163690A (ja) | 回転電機用ステータの製造方法及び回転電機用ステータ | |
| JP2002315236A (ja) | 内転型電動機の固定子 | |
| JP3298616B2 (ja) | 電動機用ステータの巻線方法 | |
| JP2002204555A (ja) | コンデンサ電動機固定子およびその製造方法 | |
| JPH0650939B2 (ja) | 電動機の固定子製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070206 |