JPH104149A - 半導体記憶装置および製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置および製造方法

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JPH104149A
JPH104149A JP8175506A JP17550696A JPH104149A JP H104149 A JPH104149 A JP H104149A JP 8175506 A JP8175506 A JP 8175506A JP 17550696 A JP17550696 A JP 17550696A JP H104149 A JPH104149 A JP H104149A
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gate
contact hole
control gate
floating gate
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Masami Ikegami
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Oki Electric Industry Co Ltd
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    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H10B41/30Electrically erasable-and-programmable ROM [EEPROM] devices comprising floating gates characterised by the memory core region
    • H10B41/35Electrically erasable-and-programmable ROM [EEPROM] devices comprising floating gates characterised by the memory core region with a cell select transistor, e.g. NAND
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H10B41/30Electrically erasable-and-programmable ROM [EEPROM] devices comprising floating gates characterised by the memory core region
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H10B69/00Erasable-and-programmable ROM [EPROM] devices not provided for in groups H10B41/00 - H10B63/00, e.g. ultraviolet erasable-and-programmable ROM [UVEPROM] devices

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体記憶装置10の製造工程の簡素化を図
る。 【解決手段】 浮遊ゲート用導電層18と制御ゲート用
導電層19とを接続する接続部21のためのコンタクト
ホールは、制御ゲート用導電層19、ゲート間絶縁層膜
17および浮遊ゲート用導電層18の積層構造の形成
後、制御ゲート用導電層19を貫通してゲート間絶縁層
17上に開放する第1のコンタクトホール24と、ゲー
ト間絶縁層17を貫通して浮遊ゲート用導電層18に開
放する第2のコンタクトホール26とに分けて形成され
る。第1のコンタクトホール24の形成は、制御ゲート
g1のパターニングに関連し、また第2のコンタクトホ
ール26の形成は、ドレインコンタクトホール20の形
成に関連してそれぞれ行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体メモリ記憶
装置および製造方法に関し、特に、マトリックス状に配
置された多数の不揮発性半導体メモリ素子とこのメモリ
素子を選択するための選択トランジスタとが組み込まれ
た半導体記憶装置および製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】メモリ内容を一括消去できるいわゆるフ
ラッシュメモリと呼ばれる半導体記憶装置では、不揮発
性半導体メモリ素子として浮遊ゲートを備えるメモリ素
子がマトリック状に配置され、また各メモリ素子を例え
ばメモリ素子列毎に選択するための選択トランジスタが
一枚の半導体基板上に形成されている。選択トランジス
タは、これと同一基板上に形成されるメモリ素子のため
の浮遊ゲート用導電層、ゲート間絶縁膜層および制御ゲ
ート用導電層からなる積層構造を利用するMOS型トラ
ンジスタが採用されている。このMOS型トランジスタ
からなる選択トランジスタを、メモリ素子のための積層
構造を利用して形成するために、選択トランジスタで
は、不要な浮遊ゲート層と制御ゲート層とが電気的に接
続される。この電気的接続のために、ゲート間絶縁層を
貫通して浮遊ゲート用導電層上に開放するコンタクトホ
ールが形成され、このコンタクトホールに、選択トラン
ジスタの浮遊ゲートと制御ゲートとを短絡する金属材料
からなる接続部が形成されており、これによりメモリ素
子の積層構造を利用した選択トランジスタが形成され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な従来の製造方法では、コンタクトホールの形成工程が
他の工程から独立して行われており、このコンタクトホ
ール形成のための専用マスク、ホトリソ工程およびエッ
チング工程が必要となり、製造工程の煩雑さを招いてい
た。また、従来の製造方法では、コンタクトホール形成
時のエッチング工程で、メモリ素子領域でのゲート間絶
縁層をエッチング液による損傷からを確実に保護するた
めに、ゲート間絶縁層を覆うゲート層をこのエッチング
液に対して比較的耐性に優れた多結晶シリコンを主原料
とする第1導電層および金属からなる第2導電層の2層
構造とし、第1導電層を形成し、この第1導電層でメモ
リ素子領域のゲート間絶縁層を保護した状態でコンタク
トホールを形成する必要があり、安定した電気特性を得
る上で、ゲート層を2層構造とすることが不可欠であ
り、そのために、製造工程の煩雑さを招いていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の点を解
決するために、次の構成を採用する。 〈構成〉本発明に係る製造方法は、半導体基板上にマト
リックス状に配置されそれぞれが浮遊ゲートおよび制御
ゲートを有する複数のメモリ素子と、半導体基板上にメ
モリ素子の選択のために設けられゲートを有する選択ト
ランジスタとを備える半導体記憶装置の製造方法におい
て、半導体基板の活性領域におけるメモリ素子領域部分
および選択トランジスタ領域部分を含む半導体基板上に
浮遊ゲート用導電層、ゲート間絶縁膜層および制御ゲー
ト用導電層をそれぞれ形成すること、制御ゲート用導電
層、ゲート間絶縁層膜および浮遊ゲート用導電層の選択
的エッチングによるワードラインを構成する制御ゲート
のパターニングに関連して、該制御ゲートの選択トラン
ジスタ領域部分近傍において制御ゲート用導電層を貫通
して前記ゲート間絶縁層上に開放する第1のコンタクト
ホールを形成すること、メモリ素子領域部分および選択
トランジスタ領域部分にソース・ドレイン領域を形成す
ること、基板上の表面を層間絶縁膜で覆った後、該層間
絶縁膜を貫通してドレイン領域に開放するドレインコン
タクトホールを形成すると同時に、第1のコンタクトホ
ール部分を経てかつゲート間絶縁層を貫通して浮遊ゲー
ト用導電層に開放する第2のコンタクトホールを形成す
ること、ドレインコンタクトホールを経てドレイン領域
に接続されるビットラインを形成すると同時に第1およ
び第2のコンタクトホールを経て浮遊ゲート用導電層と
制御ゲート用導電層とを接続する接続部を形成すること
を含むことを特徴とする(請求項1に対応)。
【0005】本発明に係る前記製造方法では、浮遊ゲー
ト用導電層と制御ゲート用導電層とを接続する接続部の
ためのコンタクトホールは、制御ゲート用導電層、ゲー
ト間絶縁層膜および浮遊ゲート用導電層の積層構造の形
成後、制御ゲート用導電層を貫通してゲート間絶縁層上
に開放する第1のコンタクトホールと、ゲート間絶縁層
を貫通して浮遊ゲート用導電層に開放する第2のコンタ
クトホールとに分けて形成される。第1のコンタクトホ
ールの形成は、制御ゲートのパターニングに関連して行
われ、また第2のコンタクトの形成は、ドレインコンタ
クトホールの形成に関連して行われることから、第1お
よび第2のコンタクトホールのいずれの形成工程も他の
ホトリソ工程を含む加工工程と同時的に行われる。従っ
て、従来のように、コンタクトホールの形成のみの工程
が付加されることはなく、このコンタクトホールのみの
ための専用マスク、ホトリソ工程およびエッチング工程
を不要とし、製造工程の簡素化を図ることが可能とな
る。
【0006】また、本発明に係る前記製造方法では、ゲ
ート間絶縁層を貫通するコンタクトホール部分は、ゲー
ト間絶縁膜が制御ゲート用導電層および層間絶縁膜で覆
われ、、これによりこの両層に保護された状態で、第2
のコンタクトホールの一部として形成される。そのた
め、制御ゲート用導電層に、エッチングに対する強い保
護作用が従来のように要求されることはない。このこと
から、制御ゲート用導電層に従来のような多結晶層部分
を含む2層構造を採用することなく、ゲート間絶縁層を
貫通するコンタクトホール部分のエッチングによるメモ
リ素子部分におけるゲート間絶縁層の損傷を確実に防止
することができる。従って、制御用導電層に金属材料か
らなる単層構造を採用することができ、これにより、半
導体記憶装置の構成および製造工程の簡素化を図ること
が可能となる。
【0007】ビットラインおよび接続部は、容易かつ高
精度での製造を可能とする上で、マスクを用いた金属材
料のスパッタ法により形成することが望ましい(請求項
2に対応)。また、制御ゲート用導電層として、従来に
おけると同様な、不純物が注入された多結晶導電層部分
上に金属導電層部分を積層した2層構造を採用すること
ができる(請求項3に対応)。
【0008】制御ゲート層および浮遊ゲート層を接続す
るためのコンタクトホールの形成を容易とする上で、第
2のコンタクトホールの上端開口径を第1のコンタクト
ホールの口径よりも大きくし、該第2のコンタクトホー
ルの形成は、金属材料よりも絶縁材料に有効なエッチン
グ液を使用したエッチングにより形成することが望まし
い(請求項4に対応)。また、第1のコンタクトホール
および第2のコンタクトホールは、両ホールの整合性を
高めるために、互いに同軸的に形成することが望ましい
(請求項5に対応)。
【0009】制御ゲート用導電層が例えば従来のような
2層構造からなり、ゲート間絶縁層に対するエッチング
保護作用が高い場合、制御ゲート用導電層、ゲート間絶
縁層膜および浮遊ゲート用導電層の選択的エッチングに
よりワードラインを構成する制御ゲートをパターニング
すると同時に、第1のコンタクトホールを制御ゲート用
導電層、ゲート間絶縁層および浮遊ゲート用導電層を貫
通して半導体基板上の素子分離領域上に開放するように
形成し、その後、層間絶縁膜で基板表面を覆った後、こ
の層間絶縁膜を貫通してドレイン領域に開放するドレイ
ンコンタクトホールを形成すると同時に、第1のコンタ
クトホール部分を経て前記素子分離領域に開放する第2
のコンタクトホールを形成し、ドレインコンタクトホー
ルを経てドレイン領域に接続されるビットラインを形成
すると同時に第1および第2のコンタクトホールを経て
浮遊ゲート用導電層と制御ゲート用導電層とを接続する
接続部を形成することができる(請求項6に対応)。
【0010】ワードラインを構成する制御ゲートのパタ
ーニングおよび第1のコンタクトホールの形成を同時的
に行うことにより、一つのマスクパターで制御ゲートお
よび第一のコンタクトホールのパターニングを一括的に
行うことが可能となる。そのため、制御ゲートのパター
ニングおよび第1のコンタクトホールのパターニングの
際のホトリソ工程におけるそれらの位置合わせ誤差を考
慮する必要はなくなり、この誤差許容量を不要とするこ
とができることから、その誤差許容量分のスペースのコ
ンパクト化が可能となる。
【0011】本発明に係る半導体記憶装置は、半導体基
板上にマトリックス状に配置され、それぞれが浮遊ゲー
トを有しまた列毎にワードラインに接続された制御ゲー
トを有する複数のメモリ素子と、メモリ素子のワードラ
インに接続されたゲートを有し対応するメモリ素子列を
選択するための選択トランジスタとがそれぞれ設けられ
た第1のメモリ群および第2のメモリ群を備える半導体
記憶装置であって、選択トランジスタは、半導体基板に
形成されたソース・ドレイン領域間において該半導体基
板上に絶縁膜を介して浮遊ゲート用導電層、ゲート間絶
縁膜層および制御ゲート用導電層を積層してなりかつ浮
遊ゲート用導電層および制御ゲート用導電層を接続する
接続部を介して接続されたゲートを備え、ワードライン
を共有する両メモリ群の相互に隣接する選択トランジス
タは、浮遊ゲート用導電層および制御ゲート用導電層を
接続する接続部を相互に共有することを特徴とする(請
求項7に対応)。
【0012】本発明に係る半導体記憶装置では、それぞ
れのメモリ素子群のメモリ素子列を選択する選択トラン
ジスタは、ワードラインを共用する選択トランジスタの
組毎に、それぞれ浮遊ゲート用導電層および制御ゲート
用導電層を接続する接続部を相互に共有することから、
選択トランジスタの数に一致した数の、それぞれが個々
に分離された接続部を形成する必要はない。従って、前
記半導体記憶装置によれば、製造工程の簡素化と共に、
コンパクト化を図ることが可能となる。
【0013】また、本発明に係る半導体記憶装置は、半
導体基板上にマトリックス状に配置され、浮遊ゲートを
有しまた列毎にワードラインに接続された制御ゲートを
有する複数のメモリ素子と、メモリ素子のワードライン
に接続されたゲートを有し対応するメモリ素子列を選択
するための選択トランジスタとを備え、この選択トラン
ジスタとして、浮遊ゲートおよび制御ゲートを有するト
ランジスタであってその制御ゲートがゲートとしてワー
ドラインに接続され、またその浮遊ゲートが非荷電状態
におかれてたいわゆる浮遊ゲート型MOSトランジスタ
のような浮遊ゲート型トランジスタを採用したことを特
徴とする。
【0014】浮遊ゲートが非荷電状態におかれた選択ト
ランジスタは、そのゲートに印加されるゲート電圧の有
無により、ドレイン電流が断続されることから、従来の
選択トランジスタと同様のメモリ素子列選択作用を果た
す。従って、従来のような制御ゲートおよび浮遊ゲート
を短絡させるための接続部等を形成することなく、選択
トランジスタを形成することができることから、半導体
記憶装置の構成および製造工程の簡素化を図ることが可
能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
について詳細に説明する。 〈第1具体例〉図1および図2は、本発明に係る半導体
記憶装置の製造方法の第1具体例の工程を示す断面図で
あるが、この製造方法の説明に先立ち、この製造方法に
よって製造される図3ないし図6に示された半導体記憶
装置について説明する。
【0016】本発明に係る半導体記憶装置10は、図3
に示す回路図の例では、4×4に配列された16個の不
揮発性メモリ素子11(11a〜11d)と、図中横方
向に配列された各メモリ列(11a、11b、11c、
11d)に対応して配置された選択トランジスタ12
(12a〜12d)とが、マトリックス状に配置されて
いる。各列のメモリ素子11(11a、11b、11
c、11d)の制御ゲートg1および各列に対応する選
択トランジスタ12(12a、12b、12c、12
d)のゲートg2を接続するワードラインW1〜W4
と、各列のメモリ素子11のソースを接続するソースラ
インS(S1、S2)とが、図中横方向に伸びる。ま
た、図中縦方向に配列された各行のメモリ素子11(1
1a〜11d)のドレインを接続するビットラインB1
〜B4および選択トランジスタ12のドレインを接続す
るビットラインB5とが、図中縦方向に伸びる。
【0017】このメモリ回路では、例えばワードライン
W1およびビットラインB1に読取り信号が入力される
と、B1、W1の交差点に位置する図中最左上に位置す
るメモリ素子11aの浮遊ゲートg3の荷電状態に応じ
て、ソースラインS2に流れる電流が変化する。すなわ
ち、浮遊ゲートg3に電荷が蓄えられていれば、基本的
には、ソースラインS1に電流は流れず、浮遊ゲートg
3に電荷が蓄えられていなければ、基本的には、ソース
ラインS1に電流は流れない。従って、このときのソー
スラインS1の電流の有無を検出することにより、該当
するメモリ素子11の記憶内容を読み出すことができ
る。
【0018】このソースラインS1の電流の読み出し時
に、ワードラインW1に接続された選択トランジスタ1
2aのみがソースドレインの導通状態におかれ、他の選
択トランジスタ12b〜12dは、非導通状態におかれ
る。そのため、選択トランジスタ12aに対応する列の
メモリ素子11aが選択的にビットラインB5に導通状
態におかれることとなり、他の列のメモリ素子11b〜
11dにたとえ暗電流が流れても、この暗電流のソース
ラインS1への流入を防止できることから、この暗電流
による読取り誤りを確実に防止できる。
【0019】このメモリ回路における各メモリ素子11
への情報の書き込みおよび一括消去は、従来におけると
同様に、浮遊ゲートg3への電荷の注入あるいは浮遊ゲ
ートg3からの電荷の一括放出により行うことができ、
その詳細は省略する。
【0020】図4は、図3に示した回路図を具体化した
半導体記憶装置10の平面図である。半導体記憶装置1
0では、例えばp型半導体基板13上にビットラインB
1〜B5およびワードラインW1〜W4が直交して配置
されている。図示しないが、ワードラインW1およびW
3の下方における半導体基板13内には、ソースライン
S1およびS2がそれぞれ伸びる。
【0021】図4に示された線V−Vに沿って得られた
図5に示されているように、ビット線B(B1〜B4)
の下方には、それぞれメモリ素子11(11a〜11
d)が形成されている。図5には符号11cで示された
各メモリ素子11は、半導体基板13に間隔をおいて形
成されたn型ソース領域14およびn型ドレイン領域1
5を備え、両領域間14および15の半導体基板13上
方には、ゲート絶縁膜16* およびゲート間絶縁膜17
をそれぞれ介して積層された浮遊ゲート用導電層18か
らなる浮遊ゲートg3および制御ゲート用導電層19か
らなる制御ゲートg1が設けられている。
【0022】各ビット線B1〜B4は、対応する行の各
メモリ素子11のドレイン領域15に開放するドレイン
コンタクトホール20を経て、それぞれのドレイン領域
15に接続されている。また、各列のメモリ素子11
a、11b、11c、11dのソース領域14は、図示
しないが従来におけると同様、隣接して伸びるソースラ
インS1、S2に接続されている。
【0023】また、図4に示された線VI−VIに沿って得
られた図6に示されているように、ビット線B5の下方
には、各メモリ素子11の列に対応して、選択トランジ
スタ12(12a〜12d)が形成されている。図6に
は符号12cで示された各選択トランジスタ12は、メ
モリ素子11におけると同様、半導体基板13に間隔を
おいて形成されたn型ソース領域14およびn型ドレイ
ン領域15を備え、両領域間14および15の半導体基
板13上方には、ゲート絶縁膜16およびゲート間絶縁
膜17をそれぞれ介して積層された浮遊ゲート用導電層
18および制御ゲート用導電層19が積層されている。
【0024】選択トランジスタ12では、浮遊ゲート用
導電層18からなるゲートg3および制御ゲート用導電
層19からなるゲートg1が接続部21を介して相互に
接続されており、両ゲートg1およびg3の電気的な一
体化により、選択トランジスタ12のゲートg2が構成
されている。ビット線B5は、各選択トランジスタ12
のドレイン領域15に開放するドレインコンタクトホー
ル20を経て、それぞれのドレイン領域15に接続され
ている。また、各列のメモリ素子11a、11b、11
c、11dのソース領域14は、他のビット線B1〜B
4におけると同様に、隣接して伸びるソースラインS
1、S2に接続されている。
【0025】前記した半導体記憶装置10は、メモリ素
子11がMOS型不揮発性メモリ素子からなる従来よく
知られた不揮発性フラッシュメモリ記憶装置であり、本
発明係る半導体記憶装置の製造方法を前記半導体記憶装
置10の製造に沿って以下に説明する。
【0026】図1および図2に示す縦断面図は、図4に
示された線I−Iに沿って得られる断面を表す。半導体
基板13は、例えばp型シリコン半導体基板からなる。
この半導体基板13に、図1(a)に示されているよう
に、例えば従来よく知られたLOCOS法により、メモ
リ素子11を形成するためのメモリ素子領域部分および
選択トランジスタ12を形成するための選択トランジス
タ領域部分が、素子分離領域22により区画される。そ
の後、選択トランジスタ領域部分には、選択トランジス
タ12のための例えば500A゜の厚さ寸法を有するゲ
ート絶縁膜16が形成され、メモリ素子領域部分には、
メモリ素子11のゲート絶縁膜となる例えば100A゜
の厚さ寸法を有するゲート絶縁膜16* が形成される。
両絶縁膜16および16* は、それぞれ例えば水蒸気雰
囲気下で半導体基板13を加熱処理することにより、形
成することができる。
【0027】半導体基板13上のゲート絶縁膜16、1
6* および素子分離領域22上には、これらを覆うよう
に、浮遊ゲート用導電層18が形成される。浮遊ゲート
用導電層18は、例えば多結晶シリコンを1000A゜
の厚さ寸法に堆積した後、例えばリンのような不純物を
1015イオン/cm2 の濃度でこの多結晶シリコン層に
イオン注入することにより、形成することができる。浮
遊ゲート用導電層18は、メモリ素子11用浮遊ゲート
部分(g3)と、選択トランジスタ12用ゲート部分
(g2)とに区画するためのパターニングを受け、これ
により、両ゲート部分(g2およびg3)が間隙23に
より電気的に相互に遮断される。
【0028】間隙23を埋め込むように、浮遊ゲート用
導電層18の全面を覆って、例えば熱酸化による厚さ2
00A゜のゲート間絶縁膜17が形成される。このゲー
ト間絶縁膜17上には、例えば多結晶シリコンを100
0A゜の厚さ寸法に堆積した後、例えばリンのような不
純物を熱拡散することにより、制御ゲート用導電層19
のための、多結晶シリコンからなり、不純物濃度が約1
20イオン/cm2 の下層部分19aが形成される。
【0029】図1(b)に示されているように、下層部
分19a上に、この下層部分19aを覆うように上層部
分19bが形成される。上層部分19bは、例えばタン
グステンのような高融点金属材料を、スパッタ法を用い
て下層部分19a上に例えば1000A゜の厚さ寸法に
堆積させることにより、形成される。
【0030】図示の例では、前記したように、多結晶シ
リコンからなる下層部分19aおよび金属材料からなる
下層部分19aとを備える2層構造の制御ゲート用導電
層19が採用されている。下層部分19aおよび上層部
分19bは、それぞれ材質を相互に異にする多結晶シリ
コンおよび金属からなる。従って、2層構造を備える制
御ゲート用導電層19は、それぞれの層部分の材質に応
じて、エッチング液の種類に対する異なる耐性を示す。
【0031】制御ゲート用導電層19は、その一部によ
ってそれぞれのワードラインW1〜W4を構成すべく、
ホトリソおよびエッチング技術を用いたパターニングを
受ける。このパターニングに際し、図1(c)に示され
ているように、選択トランジスタ12のためのゲート絶
縁膜16の近傍部分で、制御ゲート用導電層19を貫通
してゲート間絶縁膜17上に開口する第1のコンタクト
ホール24が選択エッチングにより、形成される。この
第1のコンタクトホール24は、ゲート間絶縁膜17を
貫通することはなく、またメモリ素子11および選択ト
ランジスタ12の各領域部分でゲート間絶縁膜17は制
御ゲート用導電層19により確実に覆われていることか
ら、両領域部分でゲート間絶縁膜17が損傷を受けるこ
とはない。
【0032】この第1のコンタクトホール24の形成と
同時に、制御ゲート用導電層19が半導体基板13内に
あるようにエッチング処理により、フレミングを受け
る。この制御ゲート用導電層19のフレミング後、制御
ゲート用導電層19は、パターニング処理を受ける。こ
のパターニングにより、メモリ素子11の領域部分で
は、制御ゲート用導電層19からなるメモリ素子11の
制御ゲートg1および浮遊ゲート用導電層18からなる
下方の浮遊ゲートg3を含む積層構造部分が残される。
また、選択トランジスタ12の領域部分では、浮遊ゲー
ト用導電層18からなる選択トランジスタ12のための
ゲートg2および制御ゲート用導電層19からなるゲー
トg2を含む積層構造部分が残される。従って、制御ゲ
ート用導電層19、ゲート間絶縁膜17および浮遊ゲー
ト用導電層18の各不要部分が除去される。
【0033】このように、ワードラインW1〜W4を形
成するためのパターニングに関連して、すなわち制御ゲ
ート用導電層19のフレミングと同時に、第1のコンタ
クトホール24が形成されることから、この第1のコン
タクトホール24の形成のための格別なホトリソ工程お
よびエッチング工程を付加することなく、第1のコンタ
クトホール24を形成することができる。また、制御ゲ
ート用導電層19によりエッチングによるゲート間絶縁
膜17への損傷が確実に防止される。
【0034】第1のコンタクトホール24の形成と、制
御ゲート用導電層19のパターニングによるワードライ
ンW1〜W4の形成とに際し、1つのパターニングマス
クに第1のコンタクトホール24用マスク部分および各
ワードライン用マスク部分を備えるマスクを用いること
ができる。このマスクを用いることにより、第1のコン
タクトホール24と、ワードラインW1〜W4との一括
的なパターニング処理を同時に行うことができることが
できる。これにより、ホトリソ工程でのワードラインお
よび第1のコンタクトホールの位置合わせ誤差の許容量
を考慮することなく、この誤差許容量を不要とすること
ができる。従って、スペース上のコンパクト化を図る上
で、1つのマスクパターンを用いて第1のコンタクトホ
ールおよびワードラインを一括的なパターニング処理に
より形成することが望ましい。
【0035】ワードラインW1〜W4の形成後、これを
マスクとして、例えばヒ素のような不純物が、例えば6
0keVの加速エネルギーで1015イオン/cm2 の不
純物濃度となるように、半導体基板13の所定領域に注
入される。このイオン注入により、メモリ素子11およ
び選択トランジスタ12の各ソース領域14およびドレ
イン領域15が形成される。
【0036】次に、図2(d)に示されているように、
例えばBPSG膜からなる例えば10000A゜の厚さ寸法
を有する層間絶縁膜25が半導体基板13の全面を覆う
ように形成される。層間絶縁膜25の形成後、この層間
絶縁膜25を貫通してメモリ素子11および選択トラン
ジスタ12の各ドレイン領域15に開放するドレインコ
ンタクトホール20(図4〜図6参照)が形成され、ま
たこのドレインコンタクトホール20の形成と同時に、
図2(e)に示されているように、第1のコンタクトホ
ール24を経て層間絶縁膜25およびゲート間絶縁膜1
7を貫通し、浮遊ゲート用導電層18に開放する第2の
コンタクトホール26が形成される。
【0037】ドレインコンタクトホール20および第2
のコンタクトホール26の形成は、ホトリソおよびエッ
チング技術を用いておこなわれ、ホトリソ工程において
両ホールのためのマスク部が形成されたマスクを用いる
ことにより、両ホール20および26を一括的かつ同時
的に形成することができる。このエッチング処理では、
エッチングを受ける層間絶縁膜25およびゲート間絶縁
膜17は、共に絶縁材料からなることから、この絶縁材
料に優れたエッチング効果を発揮するエッチング液が使
用される。
【0038】第1のコンタクトホール24を経て浮遊ゲ
ート用導電層18上に開放する第2のコンタクトホール
26を形成した後、図2(f)に示されているように、
例えば金属材料を用いたスパッタ法により、ビットライ
ンB1〜B5が形成されると同時に、第2のコンタクト
ホール26内に伸びる接続部21が形成される。各ビッ
トラインB1〜B5は、それぞれのドレインコンタクト
ホール20内に伸びて対応するドレイン領域15に接続
される(図4〜図6参照)。また、第2のコンタクトホ
ール26内に伸びる接続部21は、制御ゲート用導電層
19および浮遊ゲート用導電層18を接続する。
【0039】この接続部21の接続作用により、選択ト
ランジスタ12における浮遊ゲート用導電層18および
制御ゲート用導電層19は電気的に一体となり、従来に
おけると同様な選択トランジスタとして機能する。
【0040】第1具体例によれば、第1のコンタクトホ
ール24の形成はワードラインW1〜W5を構成するた
めのゲートg1、g2およびg3のパターニングに関連
して形成され、また第2のコンタクトホール26の形成
は、ドレインコンタクトホール20の形成に関連して形
成されることことから、いずれも他のホトリソ工程を含
む加工工程と同時的に行われる。従って、第1および第
2のコンタクトホール24および26のみのための専用
マスク、ホトリソ工程およびエッチング工程が不要とな
り、製造工程の簡素化が図られる。また、制御用導電層
に金属材料からなる単層構造を採用することができ、こ
の単層構造の採用により、構成および製造工程の一層の
簡素化が図られる。
【0041】〈第2具体例〉図7に示されているよう
に、制御ゲート用導電層19を貫通する第1のコンタク
トホール24と、層間絶縁膜25およびゲート間絶縁膜
17を貫通する第2のコンタクトホール26とを同軸的
に形成し、かつ第2のコンタクトホール26の上端開放
部26aの口径Aを第1のコンタクトホール24の口径
Bよりも大きくすることが望ましい。
【0042】第2のコンタクトホール26の上端開口径
Aを第1のコンタクトホール24の口径Bよりも大きく
設定することにより、第2のコンタクトホール26の形
成のためのマスク配置の位置合わせに0.2μm級を越
える誤差マージンを確保することができる。また、両コ
ンタクトホール24および26を同軸的に配置すること
により、両コンタクトホール24および26の整合性を
高めることができ、選択トランジスタ12の浮遊ゲート
用導電層18と制御ゲート用導電層19とを一層確実に
接続することができる。
【0043】〈第3具体例〉第1および第2具体例で
は、第1のコンタクトホール24によってゲート間絶縁
膜17を貫通させることなく、このゲート間絶縁膜17
を第2のコンタクトホール26によって貫通させる例を
示した。これらに代えて、図8に示すように、第1のコ
ンタクトホール24をゲート間絶縁膜17を貫通して形
成し、素子分離領域22上に開放させることができる。
【0044】図8(a)に示されているように、制御ゲ
ート用導電層19がゲート間絶縁膜17に対するエッチ
ング保護作用に優れた2層構造(19aおよび19b)
を有する場合、第1のコンタクトホール24をゲート間
絶縁膜17および浮遊ゲート用導電層18を貫通させて
素子分離領域22上に開放させて形成することができ
る。また、この第1のコンタクトホール24の形成と同
時に、制御ゲート用導電層19のパターニングによるワ
ードラインW1〜W4の形成が行われる。このワードラ
インW1〜W4の形成後、第1具体例におけると同様
に、メモリ素子11および選択トランジスタ12の各ソ
ース領域14およびドレイン領域15が形成される。
【0045】さらに、図8(b)に示されているよう
に、第1具体例におけると同様に、層間絶縁膜25が形
成され、この層間絶縁膜25に第1のコンタクトホール
24を経て素子分離領域22上に開放する第2のコンタ
クトホール26が形成される。また、図示しないが、第
2のコンタクトホール26と同時に、ドレインコンタク
トホール20が形成され、これら両ホール20および2
6に関連して前記したと同様なビットラインB1〜B5
および接続部21が形成される。
【0046】第3具体例では、1つのパターニングマス
クに第1のコンタクトホール24用マスク部分および各
ワードライン用マスク部分を備えるマスクを用いること
ができる。このマスクを用いることにより、第1のコン
タクトホール24と、ワードラインW1〜W4との一括
的なパターニング処理を同時に行うことができることが
できる。これにより、ホトリソ工程でのワードラインお
よび第1のコンタクトホールの位置合わせ誤差の許容量
を考慮することなく、この誤差許容量を不要とすること
ができ、スペース上、半導体記憶装置10のコンパクト
化を図ることができる。
【0047】〈第4具体例〉第1〜3具体例では、メモ
リ素子11の各列(11a〜11d)に1つの選択トラ
ンジスタ12が設けられた半導体記憶装置10について
説明したが、第4具体例では、各列に2つの選択トラン
ジスタ12が設けられている。
【0048】図9に示される半導体記憶装置10では、
3本のビットラインB1〜B3下にそれぞれ前記したと
同様なメモリ素子11が配列され、接続部21の配列を
対象軸線として、その両側に形成されたビットラインB
5およびB5下にそれぞれ対称的に選択トランジスタ1
2が配列されている。
【0049】図10は、図9に示された線X−Xに沿っ
て得られた断面図であり、図10には、前記したと同様
な機能部分には、図1〜図8に示したと同様の参照符号
が付されている。図10に示されているように、第4具
体例では、1つの素子分離領域22を挟んでその両側
に、それぞれ選択トランジスタ12のためのゲート絶縁
膜16が形成されている。図10では現れないが、各ゲ
ート絶縁膜16上には、それぞれ前記したと同様な選択
トランジスタ12が素子分離領域22を間にして対をな
して配置されている。
【0050】対をなす選択トランジスタ12の浮遊ゲー
ト用導電層18および制御ゲート用導電層19は、両選
択トランジスタ12間に形成された接続部21を介し
て、相互に接続されている。これにより、両選択トラン
ジスタ12の両導電層18および19は、一体的に接続
されたゲートg2として機能する。接続部21の一方に
位置する選択トランジスタ12は、その一側に位置する
ビットラインB1およびB2下に配置されたメモリ素子
11の選択作用をなし、他方に位置する選択トランジス
タ12は他側に位置するビットラインB3下に配置され
たメモリ素子11の選択作用をなす。
【0051】第4具体例では、1つの接続部21がその
両側に配置された対をなす選択トランジスタ12で共用
されていることから、半導体記憶装置10の構成、およ
び製造工程の簡素化を図ることができる上、さらに半導
体記憶装置10の集積度を高める上で極めて有利であ
る。
【0052】〈第5具体例〉前記した第1〜第4の具体
例では、いずれも選択トランジスタ12における浮遊ゲ
ート用導電層18および制御ゲート用導電層19を電気
的に接続し、これをゲートとするMOSトランジスタで
選択トランジスタ12を構成した。これに代えて、図1
1に示されているように、選択トランジスタ12を、浮
遊ゲート用導電層18および制御ゲート用導電層19を
接続することなく、メモリ素子11におけると同様な浮
遊ゲート用導電層18からなる浮遊ゲートg3および制
御ゲート用導電層19からなる制御ゲートg1を有する
MOS型トランジスタで構成することができる。
【0053】選択トランジスタ12を構成する浮遊ゲー
トg3は、例えば紫外線の照射により、電荷を放出させ
て非荷電状態におかれている。従って、前記したと同様
なワードラインW1〜W4に一体的に接続された制御ゲ
ート用導電層19からなる制御ゲートg1に電圧が印加
されると、浮遊ゲートg3が非電状態におかれているこ
とから、選択トランジスタ12のソース領域14および
ドレイン領域15間にチャンネルが構成され、選択トラ
ンジスタ12が導通状態になる。また、制御ゲートg1
への印加電圧が解除されると、選択トランジスタ12の
ソース領域14およびドレイン領域15間のチャンネル
が消滅することから、選択トランジスタ12が非導通状
態になる。
【0054】従って、選択トランジスタ12は、第1な
いし第4具体例に示したような接続部21を形成するこ
となく、これらの具体例における選択トランジスタ12
と同様な作用を果たす。このことから、選択トランジス
タ12の接続部21を不要と、また接続部21の形成に
関する一切の工程を不要とすることができることから、
従来に比較して極めて単純なかつコンパクトな構成によ
り、半導体記憶装置を実現することができ、また極めて
安価に半導体記憶装置を製造することが可能となる。
【0055】本発明に係る半導体記憶装置のメモリ素子
および選択トランジスタの配列は、図示の例に限らず、
適宜変更することができる。また、製造工程で説明した
各数値および材料は、一例に過ぎず、これらは適宜選択
することができる。
【0056】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明に係る半導体記
憶装置の製造方法によれば、前記したように、第1およ
び第2のコンタクトホールの形成は、いずれも他のホト
リソ工程を含む加工工程と同時的に行われることから、
このコンタクトホールのみのための専用マスク、ホトリ
ソ工程およびエッチング工程を不要とし、製造工程の簡
素化を図ることが可能となる。また、制御用導電層に金
属材料からなる単層構造を採用することができ、この単
層構造の採用により、半導体記憶装置の構成および製造
工程の一層の簡素化を図ることが可能となる。
【0057】また、請求項6に記載の本発明に係る半導
体記憶装置の製造方法によれば、前記したように、さら
に、一つのマスクパターで制御ゲートおよび第一のコン
タクトホールのパターニングを一括的に行うことによ
り、制御ゲートのパターニングおよび第1のコンタクト
ホールのパターニングの際のホトリソ工程におけるそれ
らの位置合わせ誤差を考慮する必要はなくなり、この誤
差許容量を不要とすることができることから、その誤差
許容量分のスペースのコンパクト化が可能となる。
【0058】また、請求項7に記載の本発明に係る半導
体記憶装置によれば、前記したように、選択トランジス
タは、ワードラインを共用する選択トランジスタの組毎
に、それぞれ浮遊ゲート用導電層および制御ゲート用導
電層を接続する接続部を相互に共有することから、選択
トランジスタの数に一致した数の、それぞれが個々に分
離された接続部を形成する必要はなく、これにより接続
部の個数を半減させることができることから、製造工程
の簡素化と共に、半導体記憶装置のコンパクト化を図る
ことができる。
【0059】また、請求項8に記載の本発明に係る半導
体記憶装置によれば、前記したように、浮遊ゲートが非
荷電状態におかれた選択トランジスタによって、従来の
選択トランジスタと同様な作用を得ることができること
から、制御ゲートおよび浮遊ゲートを短絡させるための
接続部等を形成することなく、選択トランジスタを形成
することができ、これにより、半導体記憶装置の構成お
よびその製造工程の簡素化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体記憶装置の製造方法の第1
具体例の工程を示す断面図(その1)である。
【図2】本発明に係る半導体記憶装置の製造方法の第1
具体例の工程を示す断面図(その2)である。
【図3】本発明に係る半導体記憶装置の回路図である。
【図4】本発明に係る半導体記憶装置の平面図である。
【図5】図4に示された線V−Vに沿って得られた断面
図である。
【図6】図4に示された線VI−VIに沿って得られた断面
図である。
【図7】本発明に係る半導体記憶装置の製造方法の第2
具体例の工程を示す断面図である。
【図8】本発明に係る半導体記憶装置の製造方法の第3
具体例の工程を示す断面図である。
【図9】本発明に係る半導体記憶装置の他の具体例を示
す平面図である。
【図10】図9に示された線X−Xに沿って得られた断
面図である。
【図11】本発明に係る半導体記憶装置のさらに他の具
体例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 半導体記憶装置 11 メモリ素子 12 選択トランジスタ 13 半導体基板 14 ソース領域 15 ドレイン領域 16、16* ゲート絶縁膜 17 ゲート間絶縁膜 18 浮遊ゲート用導電層 19 制御ゲート用導電層 20 ドレインコンタクトホール 21 接続部 22 素子分離領域 24 第1のコンタクトホール 25 層間絶縁膜 26 第2のコンタクトホール g1、g2、g3 ゲート

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上にマトリックス状に配置さ
    れそれぞれが浮遊ゲートおよび制御ゲートを有する複数
    のメモリ素子と、前記半導体基板上に前記メモリ素子の
    選択のために設けられゲートを有する選択トランジスタ
    とを備える半導体記憶装置の製造方法であって、 半導体基板の活性領域におけるメモリ素子領域部分およ
    び選択トランジスタ領域部分を含む半導体基板上に浮遊
    ゲート用導電層、ゲート間絶縁膜層および制御ゲート用
    導電層をそれぞれ形成すること、 前記制御ゲート用導電層、ゲート間絶縁層膜および浮遊
    ゲート用導電層の選択的エッチングによるワードライン
    を構成する制御ゲートのパターニングに関連して、該制
    御ゲートの前記選択トランジスタ領域部分近傍において
    前記制御ゲート用導電層を貫通して前記ゲート間絶縁層
    上に開放する第1のコンタクトホールを形成すること、 前記メモリ素子領域部分および選択トランジスタ領域部
    分にソース・ドレイン領域を形成すること、 前記基板上の表面を層間絶縁膜で覆った後、該層間絶縁
    膜を貫通して前記ドレイン領域に開放するドレインコン
    タクトホールを形成すると同時に、前記第1のコンタク
    トホール部分を経てかつ前記ゲート間絶縁層を貫通して
    前記浮遊ゲート用導電層に開放する第2のコンタクトホ
    ールを形成すること、 前記ドレインコンタクトホールを経て前記ドレイン領域
    に接続されるビットラインを形成すると同時に前記第1
    および第2のコンタクトホールを経て前記浮遊ゲート用
    導電層と前記制御ゲート用導電層とを接続する接続部を
    形成することを含む、半導体記憶装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ビットラインおよび前記接続部は、
    マスクを用いた金属材料のスパッタ法により形成される
    ことを特徴とする請求項1記載の、半導体記憶装置の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 前記制御ゲート用導電層は、不純物が注
    入された多結晶導電層部分上に金属導電層部分を積層し
    て形成される2層構造を有する請求項1記載の、半導体
    記憶装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第2のコンタクトホールの上端開口
    径は、前記第1のコンタクトホールの口径よりも大き
    く、該第2のコンタクトホールは、金属材料よりも絶縁
    材料に有効なエッチング液を使用したエッチングにより
    形成されることを特徴とする請求項1記載の、半導体記
    憶装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第1のコンタクトホールおよび前記
    第2のコンタクトホールは互いに同軸的に形成される請
    求項1記載の、半導体記憶装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 半導体基板上にマトリックス状に配置さ
    れそれぞれが浮遊ゲートおよび制御ゲートを有する複数
    のメモリ素子と、前記半導体基板上に前記メモリ素子の
    選択のために設けられゲートを有する選択トランジスタ
    とを備える半導体記憶装置の製造方法であって、 半導体基板の素子分離領域により区画された活性領域に
    おけるメモリ素子領域部分および選択トランジスタ領域
    部分を含む半導体基板上に浮遊ゲート用導電層、ゲート
    間絶縁膜層および制御ゲート用導電層をそれぞれ形成す
    ること、 前記制御ゲート用導電層、ゲート間絶縁層膜および浮遊
    ゲート用導電層の選択的エッチングによりワードライン
    を構成する制御ゲートをパターニングすると同時に、該
    制御ゲートの前記選択トランジスタ領域部分近傍におい
    て前記制御ゲート用導電層、前記ゲート間絶縁層および
    浮遊ゲート用導電層を貫通して前記素子分離領域上に開
    放する第1のコンタクトホールを形成すること、 前記メモリ素子領域部分および選択トランジスタ領域部
    分にソース・ドレイン領域を形成すること、 前記基板上の表面を層間絶縁膜で覆った後、該層間絶縁
    膜を貫通して前記ドレイン領域に開放するドレインコン
    タクトホールを形成すると同時に、前記第1のコンタク
    トホール部分を経て前記素子分離領域に開放する第2の
    コンタクトホールを形成すること、 前記ドレインコンタクトホールを経て前記ドレイン領域
    に接続されるビットラインを形成すると同時に前記第1
    および第2のコンタクトホールを経て前記浮遊ゲート用
    導電層と前記制御ゲート用導電層とを接続する接続部を
    形成することを含む、半導体記憶装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 半導体基板上にマトリックス状に配置さ
    れ、それぞれが浮遊ゲートを有しまた列毎にワードライ
    ンに接続された制御ゲートを有する複数のメモリ素子
    と、前記メモリ素子のワードラインに接続されたゲート
    を有し対応する前記メモリ素子列を選択するための選択
    トランジスタとがそれぞれ設けられた第1のメモリ群お
    よび第2のメモリ群を備える半導体記憶装置であって、 前記選択トランジスタは、半導体基板に形成されたソー
    ス・ドレイン領域間において該半導体基板上に絶縁膜を
    介して浮遊ゲート用導電層、ゲート間絶縁膜層および制
    御ゲート用導電層を積層してなりかつ前記浮遊ゲート用
    導電層および制御ゲート用導電層を接続する接続部を介
    して接続されたゲートを備え、前記ワードラインを共有
    する両メモリ群の相互に隣接する前記選択トランジスタ
    は、前記接続部を相互に共有することを特徴とする半導
    体記憶装置。
  8. 【請求項8】 半導体基板上にマトリックス状に配置さ
    れ、浮遊ゲートを有しまた列毎にワードラインに接続さ
    れた制御ゲートを有する複数のメモリ素子と、前記メモ
    リ素子のワードラインに接続されたゲートを有し対応す
    る前記メモリ素子列を選択するための選択トランジスタ
    とを備える半導体記憶装置であって、前記選択トランジ
    スタは浮遊ゲートおよび制御ゲートを有し、前記選択ト
    ランジスタの前記制御ゲートはゲートとして前記ワード
    ラインに接続され、前記選択トランジスタの前記浮遊ゲ
    ートは非荷電状態におかれていることを特徴とする半導
    体記憶装置。
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