JPH1040504A - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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Publication number
JPH1040504A
JPH1040504A JP19756096A JP19756096A JPH1040504A JP H1040504 A JPH1040504 A JP H1040504A JP 19756096 A JP19756096 A JP 19756096A JP 19756096 A JP19756096 A JP 19756096A JP H1040504 A JPH1040504 A JP H1040504A
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JP
Japan
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gap
magnetic
core
plate
flat plate
Prior art date
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Withdrawn
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JP19756096A
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English (en)
Inventor
Shigeru Oguro
茂 小黒
Michio Kamimura
道夫 上村
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カメラ用の磁気ヘッドなどは薄型に構成する
必要があるが、従来のバルクタイプの構造であると、薄
型化することに限界がある。 【解決手段】 パーマロイなどの単板をプレス加工した
ものをコア11、12として使用する。コア11と12
は、平板部11aと12aから垂直な折曲部11b、1
2bが形成され、その板表面11dと12dが非磁性材
を介して接合されて磁気ギャップGが形成される。また
折曲部11bと12bに段差11c、12cが形成さ
れ、この段差によりギャップ深さが設定される。全体が
平面状に展開した形状であり、コイルC0が磁気ギャッ
プGと重ならないため、全体を薄型化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ内に設けら
れて感光フィルムなどの磁気面への磁気記録または再生
を行なう磁気ヘッドに係り、特にギャップ深さ方向への
薄型化が可能であり、また組立作業も容易な磁気ヘッド
に関する。
【0002】
【従来の技術】磁性材料製のコアの接合により磁気ギャ
ップが形成されたバルクタイプの磁気ヘッドは種々の用
途があり、搭載される機器によってはきわめて薄型に構
成しなければならない場合がある。例えば、カメラ(写
真機)内に設けられて、感光性などのフィルムに形成さ
れた磁気面(磁気膜)への磁気記録または再生を行なう
磁気ヘッドでは、カメラの薄型化により配置スペースが
限られるため、例えば磁気ギャップの深さ方向への全体
寸法を4mm以下または3mm以下程度に薄型化するこ
とが必要である。
【0003】図11(A)(B)は、従来のオーディオ
用と同じ構造の磁気ヘッドを高さ寸法hが4mm以下と
なるように薄型化した場合の構造を示す断面図、図11
(B)は図11(A)のB−B線の断面図である。この
磁気ヘッドは、パーマロイなどの磁性材料により形成さ
れたシールドケース1内に、コア半体2aと2bとが接
合されて記録媒体摺動側に磁気ギャップGaが、これと
逆側にバックギャップGbが形成されたコア組立体2が
2組収納されており、それぞれのコア組立体2、2の一
方のコア半体2bに、コイルC0が巻かれたボビンB0
が外装されている。2組のコア組立体の一方で形成され
る磁気ギャップGaが例えば記録用であり、他方が記録
・再生兼用である。またそれぞれの組のコア組立体2、
2の間には磁性材料製の板材の表面に非磁性層が形成さ
れたシールド板3が介在している。また、符号Sは、シ
ールドケース1の記録媒体摺動面での研磨面の形状を示
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図11に示すように、
従来のオーディオ用と同じ構造の磁気ヘッドを単に薄型
化したものでは、以下に示す問題が生じる。 (1)コア組立体2は、高さh内にて磁気ギャップGa
とバックギャップGbを形成する構造であるため、この
コア組立体2のコア半体2bに外装されるボビンB0が
非常に薄いものとなり、よってこのボビンB0に巻かれ
るコイルC0のターン数を多くするのに限界が生じる。
【0005】(2)2組のコア組立体2の各コア半体2
bにボビンB0を外装する必要があるため、図11
(B)に示すように、2組のコア組立体2は急激な角度
にて互いにハの字形状となるようにシールドケース1内
に配置しなければならない。したがって、シールドケー
ス1内での各コア組立体2、2の組みつけ作業が困難に
なるとともに、ボビンB0が軸の傾斜した特異な形状と
なるため、このボビンB0にコイルC0の巻線を整列し
て巻回することが困難である。
【0006】(3)図11(A)に示すように、記録媒
体との摺動側に磁気ギャップGaが、これと逆側にバッ
クギャップGbが形成されるコア組立体2、2を用いた
場合、コア半体2a、2bの磁路に対する断面積が広く
なるため、渦電流損による磁気劣化などを防止するため
に、各コア半体2a、2bを薄い磁性材料板が積層され
た積層コアとしなければならない。しかし、前記のよう
に各コア組立体2、2を急激な角度にてハの字状に配置
すると、磁気ギャップGaのギャップ深さ(ギャップデ
プス)Gdの底部側で、積層された個々の磁性材料板に
よる段差が発生し、ギャップ深さGdが安定せず、磁気
ギャップGa部分にてコア組立体2の磁気特性が悪化す
る。
【0007】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、磁気ギャップのギャップ深さ方向の高さ寸法を小
さくでき、またコイルを安定して巻くことができ、さら
にギャップ深さを均一で高精度なものにできて、磁気特
性を安定させることができる磁気ヘッドを提供すること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気ヘッドは、
一対の磁性材料製のコアに、非磁性材を介して互いに接
合されて磁気ギャップを形成するギャップ対向面と、前
記磁気ギャップのギャップ深さ方向の延長上に重ならな
い位置に延びる脚部とが形成され、両コアの脚部が前記
延長上に重ならない位置で互いに接合されているととも
に、前記脚部の外周で且つ前記延長上に重ならない位置
にコイルが設けられていることを特徴とするものであ
る。
【0009】上記において、脚部は平板部であり、両コ
アの平板部が互いに同一平面または平行平面内に位置
し、ギャップ対向面は、前記平板部の板面から交叉する
方向に延びている構造とすることが好ましい。
【0010】上記において、両コアの磁気ギャップ以外
の部分での接合部では、例えば平板部となる脚部の端面
どうしが接合され、または脚部の側面どうしが重ねられ
て接合されるものとなる。脚部が平板部である場合に
は、平板部の板面どうしが重ねられ、両平板部が部分的
にまたは全面的に溶接され、または、両平板部が板ばね
などを用いて互いに圧接されて接合される。脚部となる
両平板部間が溶接されまたは圧接されることにより、磁
気損失が最小となるように構成することが可能である。
【0011】この磁気ヘッドでは、脚部を磁気ギャップ
のギャップ深さ方向への延長上に重ならない側方へ展開
させるとともに、コイルまたはコイルが巻かれたボビン
が前記脚部の外周で磁気ギャップのギャップ深さ方向へ
重ならない位置に設けられるため、コアおよびコイル
(コイルボビン)が平面内に展開して配置されることに
なる。したがって、コイル(コイルボビン)と磁気ギャ
ップとがギャップ深さ方向に重なることがなく、磁気ヘ
ッド全体を薄型化できる。
【0012】また、コアは平板部から垂直に折曲げられ
た折曲部を有し、この折曲部の板表面がギャップ対向面
とされている構造とすることができ、さらに折曲部の板
表面には段差が形成され、この段差を介して突出した板
表面がギャップ対向面とされているものとすることがで
きる。
【0013】磁気ギャップを形成する構造としては、図
9に示すように、板状のコアの板端面がギャップ対向面
とされて、この端面どうしが接合されて磁気ギャップが
形成される構造、または図10に示すように、コアの脚
部(平板部)以外の部分が肉厚部とされ、この肉厚部の
側面がギャップ対向面とされて前記側面どうしが接合さ
れて磁気ギャップが形成される構造とすることが可能で
ある。ただし、図9または図10に示すものでは、ギャ
ップ対向面を平面に研磨する作業が必要である。一方、
図2に示すように、コアの平板部(脚部)から折曲げた
折曲部の側面をギャップ対向面とすると、このギャップ
対向面は高い平面度を有しているため、ギャップ対向面
の研磨作業が不要になる。また図2に示すように、平板
部からの折曲部にハーフポンチによる加圧成形を施し、
板表面を段差を介して突出させ、この突出した板表面を
ギャップ対向面とすることにより、ギャップ対向面の研
磨が不要で且つギャップ深さ(ギャップデプス)を任意
に且つ精度よく設定できるようになる。
【0014】さらに、図1ないし図8に示すものまたは
図9に示すものは、磁路となる脚部が平板部で構成さ
れ、磁路の断面積が小さいため、図11に示すように、
コアを積層板で構成する必要がなく、コアを、積層され
ていない磁性材料の単板により折曲げ形成しても、渦電
流損などによる磁性劣化が生じない。また単層の板材の
プレス成型のみでコアを形成できるため、コアの製造工
程が簡単になる。ただし、脚部の厚さ寸法が大きい場合
には、コアとして積層板を使用することも可能である。
【0015】さらに、本発明の磁気ヘッドは、磁気ギャ
ップを形成して接合された一対のコアから成るコア組立
体がケース内に2組設けられ、各組のコア組立体の磁気
ギャップが互いに同一面内に位置し、且つ各組のコア組
立体のコアの脚部(平板部)が磁気ギャップを挟んで互
いに逆方向へ延びている構造とすることが可能である。
【0016】この磁気ヘッドは、図3、図5、図6に示
すように、2つの磁気ギャップを有するものであるが、
全体のコア配置を平面に展開でき、またそれぞれのコイ
ルまたはコイルボビンを磁気ギャップの深さ方向に重な
らない位置に配置できるため、きわめて薄い構造で2ギ
ャップ方式の磁気ヘッドを得ることができる。
【0017】また、一方の組のコア組立体の磁気ギャッ
プと他方の組のコア組立体の磁気ギャップとの間に、コ
アの脚部(平板部)の板面と垂直な向きとなるようにシ
ールド板が介在している構造とすることが可能である。
【0018】さらに、各組のコア組立体に設けられたコ
イルに導通するリード端子の全てが、ケースから同じ方
向へ突出する構造とすることにより、磁気ヘッドへの配
線処理が容易である。さらに、図7に示すように、各端
子を2組のコイルの軸線と直交する方向、または磁気ギ
ャップのギャップ幅方向へ延ばすことにより、磁気記録
媒体の走行方向に対するいずれか一方の側部側へ全ての
端子を延ばすことができ、例えばカメラに搭載したとき
に、画像の中心側となる寸法上の余裕のある方向へ、全
ての端子を延ばすことが可能になる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の磁気ヘッドの基本
的な構造を示す第1の実施形態を示す斜視図、図2はそ
のギャップ対向面の形状を示す部分拡大斜視図である。
図1には、本発明の磁気ヘッドのシールドケース内に設
けられるコア組立体10を示している。このコア組立体
10は、2枚のコア11と12とで構成されている。各
コア11と12は、パーマロイ(Fe−Ni系合金)な
どの磁性材料の板材により折曲げ形成されている。コア
11と12は、積層されていない1枚の板すなわち単板
である。各コア11と12は、板厚が約0.2mmで、
ほとんどの部分の板幅寸法が約1mmである。これらの
コア11、12は、磁路の断面積が小さいため、渦電流
損などの磁気劣化についてはほとんど問題にならない。
コア11と12が、積層板でなく単板であり、またプレ
ス成形できるためにきわめて低コストにて製造が可能で
ある。
【0020】各コア11と12には、平面形状がL字型
の脚部となる平板部11aと12aが設けられている。
コア11と12には、前記脚部となる平板部11aおよ
び12aの板表面に対して垂直に折曲げられた折曲部1
1bと12bが形成されている。図2に拡大して示され
ているように、各折曲部11bと12bの中腹部には段
差11cと12cが形成され、この段差11cと12c
よりも上側の部分が対面方向へ突出し、この突出した部
分の板表面がギャップ対向面11d、12dとなってい
る。
【0021】コア11のギャップ対向面11dと、コア
12のギャップ対向面12dは、SiO2層やチタンの
薄片など非磁性材を介して接合され、磁気ギャップGが
形成される。前記段差11cおよび12cは、折曲部1
1bと12bの途中部分をハーフポンチ加工することに
より形成されるものであり、その段差は板厚寸法の1/
2以下で、好ましくは1/4程度であり、板厚が0.2
mmの場合、段差11cおよび12cの変形寸法量δは
0.05mm程度である。
【0022】このコア組立体10が、シールドケース内
に収納され、磁気記録媒体との摺動面が研磨されるとき
の研磨面をSで示している。前記ギャップ対向面11d
と12dとの接合で形成される磁気ギャップGのギャッ
プ深さ(ギャップデプス)Gdは、研磨面(S)と一方
のコアの段差11cとの間の寸法で決められる。コア1
1と12の平板部11aと12aは、ギャップ対向面1
1d、12dと垂直な平行面内、すなわち磁気記録媒体
とほぼ平行に設けられている。そして、前記磁気ギャッ
プGが形成されている部分と逆側の基端部では、平板部
11aと12aが、板表面が対面する状態で重ねられて
接合されている。この接合部10aは、SiO2などの
非磁性材の接着層により接着されていてもよいが、磁気
損失を最小にするためには、接合部10aにおいて、平
板材11aと12aが、部分的にまたは全面的に溶接な
どの導通可能な接合手段により接合されていることが好
ましい。
【0023】図1に示す例では、コア11の平板部(脚
部)11aと、コア12の平板部(脚部)12aとの接
合部に、ボビンB0が装着され、このボビンB0に記録
用、または再生用、あるいは記録・再生兼用のコイルC
0が巻かれている。なお、コア11の平板部11aとコ
ア12の平板部12aのそれぞれの基端部が、ボビンB
内に強嵌合状態で圧入され、この圧入により、平板部1
1aと12aの基端部が互いに接合されて保持される構
造とすることも可能である。
【0024】この磁気ヘッドに使用されるコア組立体1
0の製造方法では、磁性材料の板材からプレス加工によ
り打ち抜き、さらに折曲部11b、12bを折曲げ、折
曲部11b、12bに対しハーフポンチ加工を行なって
板厚方向へずれる段差11c、12cを形成し、次に、
平板部11aと12aの基端部どうしを接合するととも
にボビンB0を装着し、且つギャップ対向面11dと1
2dを非磁性材を介して接合する。なお、ボビンB0
は、コア11の平板部11aの磁気ギャップGと平行な
部分(トラック幅方向またはギャップ幅方向と平行な部
分)または、コア12の平板部12aの磁気ギャップ
Gと平行な部分(トラック幅方向またはギャップ幅方向
と平行な部分)に外挿してもよい。
【0025】この磁気ヘッドでは、コア組立体10が、
コア11と12の平板部11a、12aを主体としたも
のとなり、且つ平板部11aと12aが、磁気ギャップ
Gのギャップ面と垂直な平行平面内に位置した平面展開
形状である。また、脚部である平板部11a、12a
と、ボビンB0およびコイルC0は、磁気ギャップGに
対しそのギャップ深さ方向へ重ならない位置に設けられ
ている。したがって、図11に示した従来例と異なり、
ボビンB0を磁気ギャップGのギャップ深さ方向の側方
へ配置でき、ギャップ深さ方向への全体の高さ寸法を低
くできて薄型化が可能である。
【0026】図3ないし図5は、本発明の磁気ヘッドの
およびその製造方法のさらに具体的な第2の実施形態を
示すものであり、図3は磁気ヘッド全体の分解斜視図、
図4(A)(B)はそれぞれのコアの斜視図、図5
(A)は半断面を含む平面図、図5(B)は、図5
(A)のB−B線の断面図である。なお図5(B)で
は、シールドケースの摺動面の研磨面をSで示してお
り、図5(A)では前記面Sにて研磨された後の状態を
示している。
【0027】この磁気ヘッドH1は、2ギャップ型であ
り、完成状態では、一方の組のコア組立体Aにより、記
録・再生兼用の磁気ギャップG1が形成され、他方の組
のコア組立体Bにより、記録用の磁気ギャップG2が形
成される。前記コア組立体AとBは、互いに一体の状態
でシールドケース20に組み込まれ、シールドケース2
0の磁気記録媒体との摺動面21が面Sとなるように研
磨された時点で、2組のコア組立体AとBとに分離され
る。組立には、2枚のコア板22と23が用いられる。
この2枚のコア板22と23は、共に厚さ寸法0.2m
m程度のパーマロイ(Fe−Ni系合金)の積層されて
いない単板である。
【0028】一方のコア板22は、プレス加工により図
4(A)に示す形状に打ち抜かれ、それぞれのコア組立
体AとBを構成するためのコの字形状の脚部となる平板
部22aと22bが形成される。両平板部(脚部)22
aと22bの中間部分は、前記平板部22aおよび22
bの板表面に対して垂直に折曲げられ、折曲部22cが
形成される。折曲部22cの途中部分はハーフポンチに
より板厚方向へずれる段差22dが形成される。この段
差22dによる変形量は、板厚寸法の1/2以下、好ま
しくは1/4程度であり、コア板22の板厚が0.2m
mの場合、段差22dによる板厚方向への突出量は0.
05mm程度である。
【0029】両側の平板部22aと22bを分離する溝
22eは、前記折曲部22cまで延びており、さらに段
差22dよりも上の部分では、折曲部22cに幅寸法W
が0.15mm程度の狭いスリット22fが形成されて
いる。コア板22がシールドケース20内に収納された
後に、シールドケース20の磁気記録媒体との摺動面が
面Sとなるように研磨されるが、この面Sはスリット2
2fの中間部分を横断する。この面Sよりも上の部分が
除去されると、コア板22が左右に分割されるが、分割
された状態でのスリット22fを挟んで一方の板表面が
ギャップ対向面22Aで、他方の板表面がギャップ対向
面22Bとなる。
【0030】図4(B)に示すように、他方のコア板2
3も、板厚が0.2mm程度のパーマロイ(Fe−Ni
系合金)などの磁性材料の単板(積層されていない板
材)によりプレス加工されたものである。このコア板2
3には、平面がL字形状の平板部23a、23bが形成
されており、この両平板部(脚部)23a、23bの板
面に対して垂直となる折曲部23cが形成されている。
また折曲部23cの途中部分では、板厚方向へ0.05
mm程度ずれる段差23dがハーフポンチ加工により形
成されている。
【0031】平板部23aと平板部23bとを分割する
溝23eは、折曲部23cに延び、段差23dよりも上
の部分では、幅寸法Wが0.15mm程度のスリット2
3fが形成されている。折曲部23cが前記面Sで研磨
されるとき、この面Sはスリット23fの途中部分を横
断する。この面Sから上の部分が除去されて、コア板2
3が2つに分離されたとき、段差23dよりも上の部分
の板表面のうちの、スイッチ23fを挟んで一方がギャ
ップ対向面23Aとなり、他方がギャップ対向面23B
となる。
【0032】図4(A)に示したコア板22と、図4
(B)に示したコア板23は、折曲部22cと23cと
が合わされ、ギャップ対向面22A、22Bと、ギャッ
プ対向面23A、23Bとが対面させられ、SiO2
などの非磁性材を接着剤とし、またはチタン薄片などの
非磁性材を介して接合される。この接合の前に、コア板
22の平板部22aのの部分に記録・再生兼用のコイ
ルC1が巻かれたボビンB1が装着され、平板22bの
の部分に記録用のコイルC2が巻かれたボビンB2が
装着される。
【0033】コア板22の折曲部22cと、コア板23
の折曲部23cが合わされるとき、折曲部22cの頂部
22gと折曲部23cの頂部23gが同一面上に位置す
るように治具で合わせられる。このとき、コア板22の
平板部22aおよび22bの端部、と、コア板23
の平板部23aおよび23bの端部、とが、板面ど
うしが対面するように接合され、この接合部では、Si
2などの非磁性材の接着剤が用いられ、または溶接に
より接合され、あるいは板ばねなどで圧接されて接合さ
れる。この接合部において磁気損失が発生しないために
は、溶接などにより接合し、または板ばねにより圧接さ
れることが好ましい。コア板22とコア板23が、接合
された状態は、図3に示されている。接合された状態で
は、コア板22の平板部22a、22bと、コア板23
の平板部23a、23bとが、平行平面内に位置してい
る。
【0034】図3に示すように、接合されたコア板22
と23の、溝22e、23eおよびスリット22f、2
3fの部分に、シールド板24が挿入されて嵌着され
る。このシールド板24は、パーマロイなどの磁性材料
製の板の表裏両面に、Cu−Ni系合金などの非磁性の
導電性材料が積層されたものである。シールド板24の
中央の上部には突出片24aが設けられ、この突出片2
4aには、挟持溝24bが形成されている。シールド板
24が、コア板22と23の各溝22eと23eの部分
に入ったとき、スリット22fおよび23fよりも上の
部分の折曲部22cと23cが挟持溝24bにより挟持
される。すなわち、シールド板24は、接合されたコア
板22と23を保持する保持具としての機能をも発揮
し、前記挟持溝24bにより、コア板22の折曲部22
cと、コア板23の折曲部23cとが確実に挟圧されて
保持される。またシールド板24の挟持溝24bの底部
24cが、スリット22fおよび23fの上端に当てら
れることにより、コア板22、23とシールド板24と
の図示上下方向への相互の位置決めも行われる。
【0035】なお、シールド板24がシールドケース2
0に組み込まれ、シールドケース20の磁気記録媒体と
の摺動面21が面Sとなるように研磨されるとき、この
面Sは、シールド板24の前記挟持溝24bの底部24
cよりも下の部分を横断し、両側のコア組立体Aおよび
Bの磁気ギャップG1とG2の間に、シールド板24の
突出片24aの部分が介在するものとなる。またシール
ド板24の左右両側部には、突片24dと24dが一体
に形成されている。コア板22、23およびシールド板
24が、シールドケース20内に挿入されて組み込まれ
たときに、前記突片24d、24dが、シールドケース
20の両側面に形成された位置決め穴20a、20aに
強嵌合し、シールドケース20内で、シールド板24お
よびコア板22、23が位置決めされる。
【0036】シールドケース20の磁気記録媒体の摺動
面21には、互いに連続する窓21aと21b、および
両窓21aと21bの中間を横断する溝21cが形成さ
れている。コア板22と23およびシールド板24が、
シールドケース20内に挿入されたとき、図5(A)に
示すように、コア板22、23のギャップ対向面22A
と23Aとが接合された部分(ギャップG1の部分)
が、窓21a内から突出し、ギャップ対向面22Bと2
3Bとが接合された部分が窓21bに位置する。そして
シールド板24の突出片24aが溝21c内に位置す
る。コア板22と23およびシールド板24が、シール
ドケース20内に挿入されるときに、シールドケース2
0内にエポキシ系などの合成樹脂材料が充填され、この
合成樹脂材料により、コア板22と23およびシールド
板24とがシールドケース20内で固定される。
【0037】その後に、シールドケース20の磁気記録
媒体との摺動面21から突出しているコア板22、23
およびシールド板24が切断され、さらに、摺動面21
が面Sとなるように研磨される。この研磨作業後では、
コア板22と23の折曲部22cおよび23cの、スリ
ット22fおよび23fよりも上の部分が除去されて、
コア板22と23の接合されたものが2組のコア組立体
AとBとに分離される。そして摺動面21には、ギャッ
プ対向面22Aと23Aとが接合された記録・再生兼用
の磁気ギャップG1、およびギャップ対向面22Bと2
3Bとが接合された記録専用の磁気ギャップG2が現れ
る。またシールド板24の突出片24aでは、挟持溝2
4bの底部24cよりも下の部分で切断され、前記磁気
ギャップG1とG2との間に、シールド板24の突出片
24aの基端部が介在する。
【0038】面Sの研磨により、コア板22と23の折
曲部22cおよび23cの上部が除去されると、面S
と、一方のコア板22の段差22dの距離により、磁気
ギャップG1とG2のギャップ深さ(ギャップデプス)
Gdが決められる(図4(A)参照)。なお他方のコア
板23では、面Sから段差23dまでの深さ寸法dが、
コア板22での面Sから段差22dまでの深さよりも大
きくなっており、ギャップ深さGdは、一方のコア板2
2の、面Sから段差22dまでの深さ寸法により決定さ
れる。また、コア板22と23のスリット22fと23
fの両側部分にて、磁気ギャップG1のギャップ幅Gw
1と、磁気ギャップG2のギャップ幅Gw2とが決めら
れる。
【0039】この磁気ヘッドH1では、各組のコア組立
体AとBの平板部22a、23a、および22b、23
bが、平行平面内に位置し、磁気ギャップG1とG2
は、前記平板部の板面と垂直な向きとなる。またコイル
C1とC2が巻かれたボビンB1およびB2は、磁気ギ
ャップG1とG2のギャップ深さ(ギャップデプス)G
d方向に重ならないように平面的に位置するため、全体
が薄型となる。また、図5(A)に示すように、記録・
再生兼用のコイルC1が巻かれたボビンB1からの端子
25a、25aと、記録用のコイルC2が巻かれたボビ
ンB2からの端子25b、25bをシールドケース20
の同じ側面から平行に突出させることが可能である。ま
た、シールド板24の一部をアース用端子26として、
そのままシールドケース20の側面にて前記各端子25
a、25bと平行に延ばすことも可能である。あるい
は、アース用端子26は、シールド板24またはコア板
22に溶接などにより接合されたものであってもよい。
【0040】図7は、端子の突出方向を図5に示したも
のと相違させた実施形態を示している。図7に示すもの
では、記録・再生兼用側のコア組立体Aを構成するコア
の脚部である平板部22aと23aが大きい平面積とな
るように形成され、記録専用のコア組立体Bの脚部であ
る平板部22bと23bはやや小さい平面積となるよう
に形成されている。そして、図示左側の記録・再生兼用
のボビンB1から延びる端子25aと25bがシールド
ケース20の図示右側の側部から突出し、図示右側のボ
ビンB2から延びる端子25b、25bも、同様にシー
ルドケース20の図示右側の側部から突出している。ま
た、シールド板24または平板部23aなどに接合され
たアース用端子26も、同様にシールドケース20の図
示右側の側面から突出している。
【0041】図7に示したものでは、各端子25a、2
5b、26が、磁気ギャップG1とG2のギャップ対向
面と平行な方向(ギャップ幅方向)に延びている。よっ
て磁気記録媒体の摺動方向に対し、各端子が直交する方
向へ延びている。このように端子の突出方向を決めたも
のでは、カメラに設けられフィルムの磁性膜に対する記
録または再生を行なうものにおいて、端子をフィルムの
中央方向へ突出させることができ、カメラのフィルム走
行領域の端部に配置しやすいものとなる。
【0042】図6は、他の製造方法により製造される第
3の実施形態の磁気ヘッドを示す分解斜視図である。図
6に示す製造方法では、図3と同様に、コア組立体Aと
Bを構成するコア板22と23が用いられている。ただ
し図6に示すものでは、コア板22と23に、図3に示
した溝22e、23eおよびスリット22f、23fが
形成されていない。コア板22と23は、その折曲部2
2cと23cとが非磁性材を介して接合されるととも
に、平板部(脚部)22a、22bの端部、と、平
板部(脚部)23a、23bの端部、とが面合わせ
されて接合される。また接合前に、平板部22aおよび
22bに、ボビンB1とB2とが装着される。
【0043】また、シールドケース20の磁気記録媒体
との摺動面21には、窓21aと21bとが連続して全
体が長方形となるように開口している。組立作業では、
コア板22とコア板23とが接合され、且つボビンB1
とB2が装着されたものが、シールドケース21内に挿
入され、非磁性材を介して互いに接合された折曲部22
cと23cとが、窓21a、21bからシールドケース
20の外方へ突出する。この状態で、各コア板22と2
3とが、シールドケース20内にてエポキシ系などの合
成樹脂材料で固定される。
【0044】コア板22と23がシールドケース20内
で完全に固定された後に、シールドケース20に対し上
方から垂直にスリットL1が切削加工により形成され、
シールドケース20は、基端の少しの部分を残して2つ
に分離される。このときシールドケース20内で固定さ
れているコア板22と23は上下に渡って線L2にて切
断され、2組のコア組立体AとBとに分離される。前記
スリットL1が加工された後に、このスリットL1内に
上方からシールド板24が差し込まれる。このシールド
板24は、シールドケース20内において、互いに分離
されたコア組立体AおよびBの間に介在する。シールド
板24は、スリットL1に差し込まれ、接着剤または合
成樹脂材料などにより固定される。
【0045】その後にシールドケース20の磁気記録媒
体の摺動面21が面Sとなるように研磨され、コア板2
2、23およびシールド板24の突出片24aも一緒に
研磨される。そして、コア組立体Aに磁気ギャップG1
が、コア組立体Bに磁気ギャップG2が形成され、両磁
気ギャップG1とG2の中間にシールド板24が位置す
る。
【0046】図3に示す磁気ヘッドの製造方法と図6に
示す磁気ヘッドの製造方法を比較すると、まず図3に示
す方法では、シールド板24の挟持溝24bでコア板2
2と23とを挟持し、且つスリット22fと23fの上
端が挟持溝24bの底部24cに突き当てられて、コア
板22、23と、シールド板24とが互いに位置決めさ
れ、さらにシールド板24の突片24d、24dと、シ
ールドケース20の位置決め穴20aとが強嵌合される
ため、シールド板24およびコア板22、23の、シー
ルドケース20内での位置決めが容易であり、治具を用
いなくても、ギャップG1とG2の位置さらにはギャッ
プとシールド板との相対位置を高精度に決めることがで
きる。
【0047】一方、図6に示す方法では、コア板22と
23の形状が単純であり、部品加工が容易である。特
に、図3に示すもののように、コア板22と23に微小
な幅寸法Wのスリット22fと23fを打ち抜く必要が
無いため、部品加工コストを低減でき、また前記スリッ
ト22fと23fを打ち抜くことに起因するギャップ対
向面22A、22Bおよびギャップ対向面23A、23
Bの歪みの発生の心配がない。
【0048】図8以下は、磁気ヘッドのコア組立体の他
の構成例を示している。図8に示すコア組立体30で
は、磁性材料の単板材料によりコア31と32が形成さ
れている。一方のコア31には、平板部(脚部)31
a、折曲部31b、段差31cおよびギャップ対向面3
1dが形成されており、他方のコア32にも、平板部
(脚部)32a、折曲部32b、段差32cおよびギャ
ップ対向面32dが設けられ、ギャップ対向面31dと
32dとが面合わせされて接合され、磁気ギャップG3
が形成されている。また平板部31aと32aとが接合
され、接合部にコイルC3(およびボビン)が装着され
ている。
【0049】図1、図3、図6に示したものでは、いず
れもコアの平板部(脚部)が磁気ギャップのギャップ幅
方向に展開し、コイルがギャップ幅方向の側方に設けら
れているのに対し、図8に示すものでは、平板部(脚
部)がギャップ幅と直交する方向(ギャップ対向面に対
して一方側)へ展開しており、コイルC3がギャップ対
向面に対して一方の側に配置されている。またコイルC
3の軸がギャップ対向面と平行に配置されている。
【0050】図9に示すコア組立体40では、コア41
と42がパーマロイなどの磁性材料の単板により形成さ
れている。前記各例と同様に、平板部(脚部)41aと
平板部(脚部)42aが面合わせされて接合され、この
接合部にコイルC4が巻かれたボビンB4が装着されて
いる。コア41と42の双方には湾曲した曲げ部41b
と42bが形成されており、各曲げ部41bの端面と4
2bの端面がギャップ対向面41cおよび42cとなッ
ている。この端面であるギャップ対向面41cと42c
とが非磁性材を介して接合されて磁気ギャップG4が形
成されている。
【0051】図1、図3、図6に示した各コア組立体で
は、板材によるコアの折曲部の板表面がギャップ対向面
となり、この板表面どうしが接合されて磁気ギャップが
形成されているため、ギャップ対向面を研磨する必要が
なく、ギャップ形成工程を簡単にできる。一方図9に示
したコア組立体40の製造方法では、板材の端面がギャ
ップ対向面41cおよび42cとなっているため、この
ギャップ対向面41cと42cを、平板部41a、42
aと垂直となるように平面研磨することが必要であり、
図1、図3、図6に示したものよりもやや製造工数が多
くなる。しかし、図1などに示したコア組立体では、折
曲部に段差(11cなど)を形成することによりギャッ
プ深さGdを設定しているが、図9に示すものでは、コ
アの板材の板厚によりギャップ深さを決めることができ
るため、ギャップ深さを確実に設定できるという点にお
いては、図9に示したものが優れている。
【0052】図10は、本発明の他の構成の磁気ヘッド
のコア組立体50およびその製造方法を示している。こ
のコア組立体50に用いられているコア51と52は、
異形状の磁性材料のブロック材料または肉厚の相違する
部分を有する磁性材料の板材により形成されている。
【0053】コア51は、板厚T1の薄い平板部(脚
部)51aと、これよりも肉厚寸法T2の大きい肉厚部
51Aとを有する磁性材料のうち、ギャップ形成部51
b以外(点線領域)で肉厚部51Aを削除したものであ
る。同様にコア52も、肉厚T1の平板部(脚部)52
aと、肉厚寸法T2の大きい肉厚部52Aを有する磁性
材料のうち、ギャップ形成部52b以外(点線領域)で
肉厚部52Aを削除したものである。そして、前記ギャ
ップ形成部51bと52bのギャップ対向面51cと5
2cとが、平板部(脚部)51aと52aに対して垂直
となるように平面研磨される。このギャップ形成面51
cと52cが非磁性材を介して接合されて磁気ギャップ
G5が形成される。またギャップ形成部以外の部分で
は、平板部51aと52aが同一平面内に位置し、且つ
その端面どうしが面接合されて接着され、この部分にコ
イルC5(およびボビン)が装着されている。
【0054】図8ないし図10に示したものは、平板部
(脚部)が平面的に展開し、ギャップ対向面が平板部の
板表面に対して垂直に形成され、磁気ギャップのギャッ
プ深さ方向にコイルが重複していないため、薄型化が可
能である。
【0055】
【発明の効果】以上のように本発明では、コアに平板部
などの脚部が形成されて、平板部(脚部)にコイルボビ
ンが装着されるなどし、この平板部(脚部)およびコイ
ルが、磁気ギャップのギャップ深さ方向と重ならない位
置に配置されるため、ギャップ深さ方向にコイルが重な
ることがなく、全体を薄型に構成することが可能にな
る。
【0056】また、コアに平板部からの折曲部を形成
し、その板表面をギャップ対向面とすると、ギャップ対
向面の研磨作業が不要になる。またコアを単板によるプ
レス加工で形成できるため、製造工程が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のコア組立体を示す斜
視図、
【図2】ギャップ対向面を拡大して示す斜視図、
【図3】本発明の第2の実施形態を示す2ギャップ型の
磁気ヘッドの分解斜視図、
【図4】(A)(B)は第2の実施形態のコア組立体の
コアを示す斜視図、
【図5】(A)は、第2の実施形態の磁気ヘッドの半断
面を含む平面図、(B)は(A)のB−B線の断面図、
【図6】本発明の磁気ヘッドの他の製造方法を示す分解
斜視図、
【図7】シールドケースからの端子突出方法の他の構成
例を示す平面図、
【図8】板面によりギャップ対向面が形成される他の構
成例のコア組立体を示す斜視図、
【図9】板の端面によりギャップ対向面が形成される他
の構成例のコア組立体を示す斜視図、
【図10】異形状の磁性材料を用いて形成される他の構
成例のコア組立体を示す斜視図、
【図11】(A)は、従来のバルクタイプの磁気ヘッド
を薄型化した断面図、(B)は(A)のB−B線の断面
図、
【符号の説明】
10 コア組立体 11、12 コア 11a、12a 平板部(脚部) 11b、12b 折曲部 11d、12d ギャップ対向面 20 シールドケース 22、23 コア板 22a、22b、23a、23b 平板部(脚部) 22c、23c 折曲部 22d、23d 段差 22e、23e 溝 22f、23f スリット 24 シールド板 25a、25b、26 端子 30、40、50 コア組立体 31a、32a、41a、42a、51a、52a 平
板部(脚部) 31d、32d、41c、42c、51c、52c ギ
ャップ対向面 G 磁気ギャップ C コイル B ボビン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の磁性材料製のコアに、非磁性材を
    介して互いに接合されて磁気ギャップを形成するギャッ
    プ対向面と、前記磁気ギャップのギャップ深さ方向の延
    長上に重ならない位置に延びる脚部とが形成され、両コ
    アの脚部が前記延長上に重ならない位置で互いに接合さ
    れているとともに、前記脚部の外周で且つ前記延長上に
    重ならない位置にコイルが設けられていることを特徴と
    する磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 脚部は平板部であり、両コアの平板部が
    互いに同一平面または平行平面内に位置し、ギャップ対
    向面は、前記平板部の板面から交叉する方向に延びてい
    る請求項1記載の磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 コアは平板部から垂直に折曲げられた折
    曲部を有し、この折曲部の板表面がギャップ対向面とさ
    れている請求項2記載の磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 折曲部の板表面には段差が形成され、こ
    の段差を介して突出した板表面がギャップ対向面とされ
    ている請求項3記載の磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 コアは、積層されていない磁性材料の単
    板により折曲げ形成されている請求項3または4記載の
    磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】 磁気ギャップを形成して接合された一対
    のコアから成るコア組立体がケース内に2組設けられ、
    各組のコア組立体の磁気ギャップが互いに同一面内に位
    置し、且つ各組のコア組立体のコアの脚部が磁気ギャッ
    プを挟んで互いに逆方向へ延びている請求項1記載の磁
    気ヘッド。
  7. 【請求項7】 一方の組のコア組立体に形成される磁気
    ギャップと他方の組のコア組立体に形成される磁気ギャ
    ップとの間に、シールド板が介在している請求項6記載
    の磁気ヘッド。
  8. 【請求項8】 各組のコア組立体に設けられたコイルに
    導通するリード端子の全てが、ケースから同じ方向へ突
    出している請求項6または7記載の磁気ヘッド。
JP19756096A 1996-07-26 1996-07-26 磁気ヘッド Withdrawn JPH1040504A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100354936C (zh) * 2004-09-24 2007-12-12 Tdk股份有限公司 信息记录媒体、记录再生装置及磁盘原模

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100354936C (zh) * 2004-09-24 2007-12-12 Tdk股份有限公司 信息记录媒体、记录再生装置及磁盘原模

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