JPH1040505A - 磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents
磁気ヘッドの製造方法Info
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- JPH1040505A JPH1040505A JP8197597A JP19759796A JPH1040505A JP H1040505 A JPH1040505 A JP H1040505A JP 8197597 A JP8197597 A JP 8197597A JP 19759796 A JP19759796 A JP 19759796A JP H1040505 A JPH1040505 A JP H1040505A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 カメラ用の磁気ヘッドなどは薄型に構成する
必要があるが、従来のバルクタイプの構造であると、薄
型化することに限界があり、また製造工程も繁雑であ
る。 【解決手段】 パーマロイなどの単板をプレス加工した
ものをコア11、12として使用する。コア11と12
は、平板部11aと12aから垂直な折曲部11b、1
2bが形成され、その板表面11dと12dが非磁性材
を介して接合されて磁気ギャップGが形成される。また
折曲部11bと12bに段差11c、12cが形成さ
れ、この段差によりギャップ深さが設定される。全体が
平面状に展開した形状であり、コイルC0が磁気ギャッ
プGと重ならないため、全体を薄型化できる。また板材
のプレス加工によりコアを製造できるので、製造工程が
簡単である。
必要があるが、従来のバルクタイプの構造であると、薄
型化することに限界があり、また製造工程も繁雑であ
る。 【解決手段】 パーマロイなどの単板をプレス加工した
ものをコア11、12として使用する。コア11と12
は、平板部11aと12aから垂直な折曲部11b、1
2bが形成され、その板表面11dと12dが非磁性材
を介して接合されて磁気ギャップGが形成される。また
折曲部11bと12bに段差11c、12cが形成さ
れ、この段差によりギャップ深さが設定される。全体が
平面状に展開した形状であり、コイルC0が磁気ギャッ
プGと重ならないため、全体を薄型化できる。また板材
のプレス加工によりコアを製造できるので、製造工程が
簡単である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ内に設けら
れて感光フィルムなどの磁気面への磁気記録または再生
を行なう磁気ヘッドに係り、特にギャップ深さ方向への
薄型化が可能であり、また組立作業も容易な磁気ヘッド
の製造方法に関する。
れて感光フィルムなどの磁気面への磁気記録または再生
を行なう磁気ヘッドに係り、特にギャップ深さ方向への
薄型化が可能であり、また組立作業も容易な磁気ヘッド
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】磁性材料製のコアの接合により磁気ギャ
ップが形成されたバルクタイプの磁気ヘッドは種々の用
途があり、搭載される機器によってはきわめて薄型に構
成しなければならない場合がある。例えば、カメラ(写
真機)内に設けられて、感光性などのフィルムに形成さ
れた磁気面(磁気膜)への磁気記録または再生を行なう
磁気ヘッドでは、カメラの薄型化により配置スペースが
限られるため、例えば磁気ギャップの深さ方向への全体
寸法を4mm以下または3mm以下程度に薄型化するこ
とが必要である。
ップが形成されたバルクタイプの磁気ヘッドは種々の用
途があり、搭載される機器によってはきわめて薄型に構
成しなければならない場合がある。例えば、カメラ(写
真機)内に設けられて、感光性などのフィルムに形成さ
れた磁気面(磁気膜)への磁気記録または再生を行なう
磁気ヘッドでは、カメラの薄型化により配置スペースが
限られるため、例えば磁気ギャップの深さ方向への全体
寸法を4mm以下または3mm以下程度に薄型化するこ
とが必要である。
【0003】図11(A)(B)は、従来のオーディオ
用と同じ構造の磁気ヘッドを高さ寸法hが4mm以下と
なるように薄型化した場合の構造を示す断面図、図11
(B)は図11(A)のB−B線の断面図である。この
磁気ヘッドは、パーマロイなどの磁性材料により形成さ
れたシールドケース1内に、コア半体2aと2bとが接
合されて記録媒体摺動側に磁気ギャップGaが、これと
逆側にバックギャップGbが形成されたコア組立体2が
2組収納されており、それぞれのコア組立体2、2の一
方のコア半体2bに、コイルC0が巻かれたボビンB0
が外装されている。2組のコア組立体の一方で形成され
る磁気ギャップGaが例えば記録用であり、他方が記録
・再生兼用である。またそれぞれの組のコア組立体2、
2の間には磁性材料製の板材の表面に非磁性層が形成さ
れたシールド板3が介在している。また、符号Sは、シ
ールドケース1の記録媒体摺動面での研磨面の形状を示
している。
用と同じ構造の磁気ヘッドを高さ寸法hが4mm以下と
なるように薄型化した場合の構造を示す断面図、図11
(B)は図11(A)のB−B線の断面図である。この
磁気ヘッドは、パーマロイなどの磁性材料により形成さ
れたシールドケース1内に、コア半体2aと2bとが接
合されて記録媒体摺動側に磁気ギャップGaが、これと
逆側にバックギャップGbが形成されたコア組立体2が
2組収納されており、それぞれのコア組立体2、2の一
方のコア半体2bに、コイルC0が巻かれたボビンB0
が外装されている。2組のコア組立体の一方で形成され
る磁気ギャップGaが例えば記録用であり、他方が記録
・再生兼用である。またそれぞれの組のコア組立体2、
2の間には磁性材料製の板材の表面に非磁性層が形成さ
れたシールド板3が介在している。また、符号Sは、シ
ールドケース1の記録媒体摺動面での研磨面の形状を示
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図11に示すように、
従来のオーディオ用と同じ構造の磁気ヘッドを単に薄型
化したものでは、以下に示す製造工程上の問題が生じ
る。 (1)コア組立体2は、高さh内にて磁気ギャップGa
とバックギャップGbを形成する構造であるため、この
コア組立体2のコア半体2bに外装されるボビンB0が
非常に薄いものとなり、よってこのボビンB0に巻かれ
るコイルC0のターン数を多くするのに限界が生じる。
従来のオーディオ用と同じ構造の磁気ヘッドを単に薄型
化したものでは、以下に示す製造工程上の問題が生じ
る。 (1)コア組立体2は、高さh内にて磁気ギャップGa
とバックギャップGbを形成する構造であるため、この
コア組立体2のコア半体2bに外装されるボビンB0が
非常に薄いものとなり、よってこのボビンB0に巻かれ
るコイルC0のターン数を多くするのに限界が生じる。
【0005】(2)2組のコア組立体2の各コア半体2
bにボビンB0を外装する必要があるため、図11
(B)に示すように、2組のコア組立体2は急激な角度
にて互いにハの字形状となるようにシールドケース1内
に配置しなければならない。したがって、シールドケー
ス1内での各コア組立体2、2の組みつけ作業が困難に
なるとともに、ボビンB0が軸の傾斜した特異な形状と
なるため、このボビンB0にコイルC0の巻線を整列し
て巻回することが困難である。
bにボビンB0を外装する必要があるため、図11
(B)に示すように、2組のコア組立体2は急激な角度
にて互いにハの字形状となるようにシールドケース1内
に配置しなければならない。したがって、シールドケー
ス1内での各コア組立体2、2の組みつけ作業が困難に
なるとともに、ボビンB0が軸の傾斜した特異な形状と
なるため、このボビンB0にコイルC0の巻線を整列し
て巻回することが困難である。
【0006】(3)図11(A)に示すように、記録媒
体との摺動側に磁気ギャップGaが、これと逆側にバッ
クギャップGbが形成されるコア組立体2、2を用いた
場合、コア半体2a、2bの磁路に対する断面積が広く
なるため、渦電流損による磁気劣化などを防止するため
に、各コア半体2a、2bを薄い磁性材料板が積層され
た積層コアとしなければならない。しかし、前記のよう
に各コア組立体2、2を急激な角度にてハの字状に配置
すると、磁気ギャップGaのギャップ深さ(ギャップデ
プス)Gdの底部側で、積層された個々の磁性材料板に
よる段差が発生し、ギャップ深さGdが安定せず、磁気
ギャップGa部分にてコア組立体2の磁気特性が悪化す
る。
体との摺動側に磁気ギャップGaが、これと逆側にバッ
クギャップGbが形成されるコア組立体2、2を用いた
場合、コア半体2a、2bの磁路に対する断面積が広く
なるため、渦電流損による磁気劣化などを防止するため
に、各コア半体2a、2bを薄い磁性材料板が積層され
た積層コアとしなければならない。しかし、前記のよう
に各コア組立体2、2を急激な角度にてハの字状に配置
すると、磁気ギャップGaのギャップ深さ(ギャップデ
プス)Gdの底部側で、積層された個々の磁性材料板に
よる段差が発生し、ギャップ深さGdが安定せず、磁気
ギャップGa部分にてコア組立体2の磁気特性が悪化す
る。
【0007】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、磁気ギャップのギャップ深さ方向の高さ寸法を小
さくでき、またコイルを安定して巻くことができ、さら
にギャップ深さを均一で高精度なものにできて、磁気特
性を安定させ、また製造が容易な磁気ヘッドの製造方法
を提供することを目的としている。
あり、磁気ギャップのギャップ深さ方向の高さ寸法を小
さくでき、またコイルを安定して巻くことができ、さら
にギャップ深さを均一で高精度なものにできて、磁気特
性を安定させ、また製造が容易な磁気ヘッドの製造方法
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の磁気ヘッ
ドの製造方法は、磁性材料の板材を折曲げて、平板部
と、この平板部と交叉する向きのギャップ対向面を形成
する折曲部と、を有するコアを形成する工程と、前記一
対のコアを組み合わせ、ギャップ対向面どうしを非磁性
材を介して接合して磁気ギャップを形成するとともに、
一対のコアの前記平板部どうしを接合する工程と、前記
接合工程の前または接合工程と同時に、コイルが巻かれ
たボビンをコアの平板部に装着する工程とを有すること
を特徴とするものである。
ドの製造方法は、磁性材料の板材を折曲げて、平板部
と、この平板部と交叉する向きのギャップ対向面を形成
する折曲部と、を有するコアを形成する工程と、前記一
対のコアを組み合わせ、ギャップ対向面どうしを非磁性
材を介して接合して磁気ギャップを形成するとともに、
一対のコアの前記平板部どうしを接合する工程と、前記
接合工程の前または接合工程と同時に、コイルが巻かれ
たボビンをコアの平板部に装着する工程とを有すること
を特徴とするものである。
【0009】また本発明の第2の磁気ヘッドの製造方法
は、磁性材料の板材を折曲げて、平板部と、平板部の中
間部分に位置して前記平板部と交叉する向きのギャップ
対向面を形成する折曲部と、を有する2枚のコア板をそ
れぞれ形成する工程と、それぞれのコア板の平板部およ
び折曲部を2つの部分に分割する溝またはスリットを、
前記折曲部の途中まで形成する工程と、2つのコア板の
ギャップ対向面どうしを非磁性材を介して接合し且つ両
コア板の平板部どうしを接合する工程と、前記接合工程
の前または接合工程と同時に、コイルが巻かれたボビン
を分割されたそれぞれの平板部に装着する工程と、接合
された2つのコア板をケース内に挿入して固定する工程
と、前記溝またはスリットの途中部分よりも先の折曲部
を除去し、ギャップ対向面どうしが接合された2つの磁
気ギャップを形成する工程とを有することを特徴とする
ものである。
は、磁性材料の板材を折曲げて、平板部と、平板部の中
間部分に位置して前記平板部と交叉する向きのギャップ
対向面を形成する折曲部と、を有する2枚のコア板をそ
れぞれ形成する工程と、それぞれのコア板の平板部およ
び折曲部を2つの部分に分割する溝またはスリットを、
前記折曲部の途中まで形成する工程と、2つのコア板の
ギャップ対向面どうしを非磁性材を介して接合し且つ両
コア板の平板部どうしを接合する工程と、前記接合工程
の前または接合工程と同時に、コイルが巻かれたボビン
を分割されたそれぞれの平板部に装着する工程と、接合
された2つのコア板をケース内に挿入して固定する工程
と、前記溝またはスリットの途中部分よりも先の折曲部
を除去し、ギャップ対向面どうしが接合された2つの磁
気ギャップを形成する工程とを有することを特徴とする
ものである。
【0010】上記において、前記溝またはスリット内に
シールド板を介装して、シールド板に形成された挟持溝
により、2つのコア板の折曲部を挟持し、2つのコア板
およびシールド板を一緒にケース内に挿入することが可
能である。
シールド板を介装して、シールド板に形成された挟持溝
により、2つのコア板の折曲部を挟持し、2つのコア板
およびシールド板を一緒にケース内に挿入することが可
能である。
【0011】また、2枚のコア板のうちの、磁気ギャッ
プ深さを設定する一方のコア板、例えば磁気ギャップ深
さを設定する段差が形成されている一方のコア板、の溝
またはスリットの終端と、シールド板に形成された挟持
溝の底部とを突き当てて、前記一方のコア板とシールド
板とを位置合せすることもでき、さらにシールド板とケ
ースとの間に強嵌合部が設けられ、この強嵌合により、
ケース内でシールド板が位置決めされることが好まし
い。
プ深さを設定する一方のコア板、例えば磁気ギャップ深
さを設定する段差が形成されている一方のコア板、の溝
またはスリットの終端と、シールド板に形成された挟持
溝の底部とを突き当てて、前記一方のコア板とシールド
板とを位置合せすることもでき、さらにシールド板とケ
ースとの間に強嵌合部が設けられ、この強嵌合により、
ケース内でシールド板が位置決めされることが好まし
い。
【0012】本発明の第3の磁気ヘッドの製造方法は、
磁性材料の板材を折曲げて、平板部と、平板部の中間部
分に位置して前記平板部と交叉する向きのギャップ対向
面を形成する折曲部と、を有する2枚のコア板をそれぞ
れ形成する工程と、2つのコア板のギャップ対向面どう
しを非磁性材を介して接合し且つ両コア板の平板部どう
しを接合する工程と、前記接合工程の前または接合工程
と同時に、コイルが巻かれたボビンをそれぞれの平板部
に装着する工程と、互いに接合された2枚のコア板を切
断し、折曲部を前記それぞれの平板部に連続する2つの
部分に分割する工程とを有することを特徴とするもので
ある。
磁性材料の板材を折曲げて、平板部と、平板部の中間部
分に位置して前記平板部と交叉する向きのギャップ対向
面を形成する折曲部と、を有する2枚のコア板をそれぞ
れ形成する工程と、2つのコア板のギャップ対向面どう
しを非磁性材を介して接合し且つ両コア板の平板部どう
しを接合する工程と、前記接合工程の前または接合工程
と同時に、コイルが巻かれたボビンをそれぞれの平板部
に装着する工程と、互いに接合された2枚のコア板を切
断し、折曲部を前記それぞれの平板部に連続する2つの
部分に分割する工程とを有することを特徴とするもので
ある。
【0013】上記製造方法では、互いに接合されたコア
板をケース内に挿入して固定した後に、ケースに対して
磁気記録媒体との摺動側から基端部方向への途中まで延
びるスリットを切り込み、この切り込み工程にてケース
内に固定された2枚のコア板を切断して分割するものと
することができる。
板をケース内に挿入して固定した後に、ケースに対して
磁気記録媒体との摺動側から基端部方向への途中まで延
びるスリットを切り込み、この切り込み工程にてケース
内に固定された2枚のコア板を切断して分割するものと
することができる。
【0014】また、ケースに切り込まれたスリット内
へ、磁気記録媒体との摺動側からシールド板を挿入し、
このシールド板を、分割されたコア板の間に介在させる
ことも可能である。
へ、磁気記録媒体との摺動側からシールド板を挿入し、
このシールド板を、分割されたコア板の間に介在させる
ことも可能である。
【0015】また、上記の第1ないし第3の磁気ヘッド
の製造方法において、折曲部に、ハーフポンチ加工を施
して段差を形成し、この段差を介して板厚方向へ突出し
た板面をギャップ対向面とすることが可能である。
の製造方法において、折曲部に、ハーフポンチ加工を施
して段差を形成し、この段差を介して板厚方向へ突出し
た板面をギャップ対向面とすることが可能である。
【0016】本発明の第4の磁気ヘッドの製造方法は、
平板部と肉厚部とを有する磁性材を用い、前記肉厚部の
側面に前記平板部と垂直なギャップ対向面を形成してコ
アを構成する工程と、前記工程により構成された一対の
コアを組み合わせ、ギャップ対向面どうしを非磁性材を
介して接合して磁気ギャップを形成するとともに、一対
のコアの前記平板部どうしを接合する工程と、前記接合
工程の前または接合工程と同時に、コイルが巻かれたボ
ビンをコアの平板部に装着する工程とを有することを特
徴とするものである。
平板部と肉厚部とを有する磁性材を用い、前記肉厚部の
側面に前記平板部と垂直なギャップ対向面を形成してコ
アを構成する工程と、前記工程により構成された一対の
コアを組み合わせ、ギャップ対向面どうしを非磁性材を
介して接合して磁気ギャップを形成するとともに、一対
のコアの前記平板部どうしを接合する工程と、前記接合
工程の前または接合工程と同時に、コイルが巻かれたボ
ビンをコアの平板部に装着する工程とを有することを特
徴とするものである。
【0017】上記においては、ギャップ対向面を形成す
る部分以外の肉厚部を除去し、肉厚部が除去された平板
部どうしを接合することが可能である。
る部分以外の肉厚部を除去し、肉厚部が除去された平板
部どうしを接合することが可能である。
【0018】上記において、両コアの磁気ギャップ以外
の部分での接合部では、平板部の端面どうしが接合さ
れ、または平板部どうしが板面にて接するように重ねら
れたものとなる。平板部どうしが重ねられたものでは、
両平板部が部分的にまたは全面的に溶接され、または板
ばねで挟圧されて平板部どうしが互いに押圧されるなど
して、両平板部間の磁気損失が最小となるように構成す
ることが好ましい。
の部分での接合部では、平板部の端面どうしが接合さ
れ、または平板部どうしが板面にて接するように重ねら
れたものとなる。平板部どうしが重ねられたものでは、
両平板部が部分的にまたは全面的に溶接され、または板
ばねで挟圧されて平板部どうしが互いに押圧されるなど
して、両平板部間の磁気損失が最小となるように構成す
ることが好ましい。
【0019】また、前記において、コイルは、磁気ギャ
ップのギャップ深さ方向に重なることのないように前記
平板部に設けられていることが好ましい。
ップのギャップ深さ方向に重なることのないように前記
平板部に設けられていることが好ましい。
【0020】なお、前記各発明において、折曲部などに
形成されるギャップ対向面は、平板部に対して垂直また
はほぼ垂直であることが好ましいが、平板部とギャップ
対向面とが必ずしも垂直である必要はなく、互いに直角
以外の角度を有する関係であってもよい。ただし、平板
部とギャップ対向面とを垂直にすることにより、平板部
をシールドケース内などで平面に展開させた配置にしや
すくなり、全体の薄型化を実現しやすいものとなる。
形成されるギャップ対向面は、平板部に対して垂直また
はほぼ垂直であることが好ましいが、平板部とギャップ
対向面とが必ずしも垂直である必要はなく、互いに直角
以外の角度を有する関係であってもよい。ただし、平板
部とギャップ対向面とを垂直にすることにより、平板部
をシールドケース内などで平面に展開させた配置にしや
すくなり、全体の薄型化を実現しやすいものとなる。
【0021】この磁気ヘッドでは、コイルまたはコイル
が巻かれたボビンが磁気ギャップのギャップ深さ方向へ
重ならない位置に設けられるため、コアおよびコイル
(コイルボビン)が平面内に展開して配置されることに
なる。したがって、全体を薄型化できる。
が巻かれたボビンが磁気ギャップのギャップ深さ方向へ
重ならない位置に設けられるため、コアおよびコイル
(コイルボビン)が平面内に展開して配置されることに
なる。したがって、全体を薄型化できる。
【0022】磁気ギャップを形成する構造としては、図
9に示すように、板状のコアの平板部の端面がギャップ
対向面とされて、この端面どうしが接合されて磁気ギャ
ップが形成される構造、または図10に示すように、コ
アの平板部以外の部分が肉厚部とされ、この肉厚部の側
面がギャップ対向面とされて前記側面どうしが接合され
て磁気ギャップが形成される構造とすることが可能であ
る。ただし、図9または図10に示すものでは、ギャッ
プ対向面を平面に研磨する作業が必要である。一方、図
2に示すように、コアの平板部から折曲げた折曲部の側
面をギャップ対向面とすると、このギャップ対向面は高
い平面度を有しているため、ギャップ対向面の研磨作業
が不要になる。また図2に示すように、平板部からの折
曲部にハーフポンチによる加圧成形を施し、板表面を段
差を介して突出させ、この突出した板表面をギャップ対
向面とすることにより、ギャップ対向面の研磨が不要で
且つギャップ深さ(ギャップデプス)を設定できるよう
になる。
9に示すように、板状のコアの平板部の端面がギャップ
対向面とされて、この端面どうしが接合されて磁気ギャ
ップが形成される構造、または図10に示すように、コ
アの平板部以外の部分が肉厚部とされ、この肉厚部の側
面がギャップ対向面とされて前記側面どうしが接合され
て磁気ギャップが形成される構造とすることが可能であ
る。ただし、図9または図10に示すものでは、ギャッ
プ対向面を平面に研磨する作業が必要である。一方、図
2に示すように、コアの平板部から折曲げた折曲部の側
面をギャップ対向面とすると、このギャップ対向面は高
い平面度を有しているため、ギャップ対向面の研磨作業
が不要になる。また図2に示すように、平板部からの折
曲部にハーフポンチによる加圧成形を施し、板表面を段
差を介して突出させ、この突出した板表面をギャップ対
向面とすることにより、ギャップ対向面の研磨が不要で
且つギャップ深さ(ギャップデプス)を設定できるよう
になる。
【0023】さらに、図1ないし図8に示すものまたは
図9に示すものは、磁路が平板部で構成され、磁路の断
面積が小さいため、図11に示すように、コアを積層板
で構成する必要がなく、コアを、積層されていない磁性
材料の単板により折曲げ形成しても、渦電流損などによ
る磁性劣化が生じない。また単層の板材のプレス成型の
みでコアを形成できるため、コアの製造工程が簡単にな
る。
図9に示すものは、磁路が平板部で構成され、磁路の断
面積が小さいため、図11に示すように、コアを積層板
で構成する必要がなく、コアを、積層されていない磁性
材料の単板により折曲げ形成しても、渦電流損などによ
る磁性劣化が生じない。また単層の板材のプレス成型の
みでコアを形成できるため、コアの製造工程が簡単にな
る。
【0024】本発明での磁気ヘッドは、図3、図5、図
6に示すように、2つの磁気ギャップを有するものとす
ることができるが、全体のコア配置を平面に展開できる
ため、きわめて薄い構造で2ギャップ方式の磁気ヘッド
を得ることができる。
6に示すように、2つの磁気ギャップを有するものとす
ることができるが、全体のコア配置を平面に展開できる
ため、きわめて薄い構造で2ギャップ方式の磁気ヘッド
を得ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は本発明の磁気ヘッドの基本
的な構造を示す第1の実施形態を示す斜視図、図2はそ
のギャップ対向面の形状を示す部分拡大斜視図である。
図1には、本発明の磁気ヘッドのシールドケース内に設
けられるコア組立体10を示している。このコア組立体
10は、2枚のコア11と12とで構成されている。各
コア11と12は、パーマロイ(Fe−Ni系合金)な
どの磁性材料の板材により折曲げ形成されている。コア
11と12は、積層されていない1枚の板すなわち単板
である。各コア11と12は、板厚が約0.2mmで、
ほとんどの部分の板幅寸法が約1mmである。これらの
コア11、12は、磁路の断面積が小さいため、渦電流
損などの磁気劣化についてはほとんど問題にならない。
コア11と12が、積層板でなく単板であり、またプレ
ス成形できるためにきわめて低コストにて製造が可能で
ある。
的な構造を示す第1の実施形態を示す斜視図、図2はそ
のギャップ対向面の形状を示す部分拡大斜視図である。
図1には、本発明の磁気ヘッドのシールドケース内に設
けられるコア組立体10を示している。このコア組立体
10は、2枚のコア11と12とで構成されている。各
コア11と12は、パーマロイ(Fe−Ni系合金)な
どの磁性材料の板材により折曲げ形成されている。コア
11と12は、積層されていない1枚の板すなわち単板
である。各コア11と12は、板厚が約0.2mmで、
ほとんどの部分の板幅寸法が約1mmである。これらの
コア11、12は、磁路の断面積が小さいため、渦電流
損などの磁気劣化についてはほとんど問題にならない。
コア11と12が、積層板でなく単板であり、またプレ
ス成形できるためにきわめて低コストにて製造が可能で
ある。
【0026】各コア11と12には、平面形状がL字型
の平板部11aと12aが設けられている。コア11と
12には、前記平板部11aおよび12aの板表面に対
して垂直に折曲げられた折曲部11bと12bが形成さ
れている。図2に拡大して示されているように、各折曲
部11bと12bの中腹部には段差11cと12cが形
成され、この段差11cと12cよりも上側の部分が対
面方向へ突出し、この突出した部分の板表面がギャップ
対向面11d、12dとなっている。
の平板部11aと12aが設けられている。コア11と
12には、前記平板部11aおよび12aの板表面に対
して垂直に折曲げられた折曲部11bと12bが形成さ
れている。図2に拡大して示されているように、各折曲
部11bと12bの中腹部には段差11cと12cが形
成され、この段差11cと12cよりも上側の部分が対
面方向へ突出し、この突出した部分の板表面がギャップ
対向面11d、12dとなっている。
【0027】コア11のギャップ対向面11dと、コア
12のギャップ対向面12dは、SiO2層またはチタ
ン薄片など非磁性材を介して接合され、磁気ギャップG
が形成される。前記段差11cおよび12cは、折曲部
11bと12bの途中部分をハーフポンチ加工すること
により形成されるものであり、その段差は板厚寸法の1
/2以下で、好ましくは1/4程度であり、板厚が0.
2mmの場合、段差11cおよび12cの変形寸法量δ
は0.05mm程度である。
12のギャップ対向面12dは、SiO2層またはチタ
ン薄片など非磁性材を介して接合され、磁気ギャップG
が形成される。前記段差11cおよび12cは、折曲部
11bと12bの途中部分をハーフポンチ加工すること
により形成されるものであり、その段差は板厚寸法の1
/2以下で、好ましくは1/4程度であり、板厚が0.
2mmの場合、段差11cおよび12cの変形寸法量δ
は0.05mm程度である。
【0028】このコア組立体10が、シールドケース内
に収納され、磁気記録媒体との摺動面が研磨されるとき
の研磨面をSで示している。前記ギャップ対向面11d
と12dとの接合で形成される磁気ギャップGのギャッ
プ深さ(ギャップデプス)Gdは、研磨面(S)と一方
のコアの段差11cとの間の寸法で決められる。コア1
1と12の平板部11aと12aは、ギャップ対向面1
1d、12dと垂直な平行面内、すなわち磁気記録媒体
とほぼ平行に設けられている。そして、前記磁気ギャッ
プGが形成されている部分と逆側の基端部では、平板部
11aと12aが、板表面が対面する状態で重ねられて
接合されている。この接合部10aは、SiO2などの
非磁性材の接着層により接着されていてもよいが、磁気
損失を最小にするためには、接合部10aにおいて、平
板材11aと12aが、部分的にまたは全面的に溶接な
どの導通可能な接合手段により接合されていることが好
ましい。
に収納され、磁気記録媒体との摺動面が研磨されるとき
の研磨面をSで示している。前記ギャップ対向面11d
と12dとの接合で形成される磁気ギャップGのギャッ
プ深さ(ギャップデプス)Gdは、研磨面(S)と一方
のコアの段差11cとの間の寸法で決められる。コア1
1と12の平板部11aと12aは、ギャップ対向面1
1d、12dと垂直な平行面内、すなわち磁気記録媒体
とほぼ平行に設けられている。そして、前記磁気ギャッ
プGが形成されている部分と逆側の基端部では、平板部
11aと12aが、板表面が対面する状態で重ねられて
接合されている。この接合部10aは、SiO2などの
非磁性材の接着層により接着されていてもよいが、磁気
損失を最小にするためには、接合部10aにおいて、平
板材11aと12aが、部分的にまたは全面的に溶接な
どの導通可能な接合手段により接合されていることが好
ましい。
【0029】図1に示す例では、コア11の平板部11
aと、コア12の平板部12aとの接合部に、ボビンB
0が装着され、このボビンB0に記録用、または再生
用、あるいは記録・再生兼用のコイルC0が巻かれてい
る。なお、コア11の平板部11aとコア12の平板部
12aのそれぞれの基端部が、ボビンB内に強嵌合状態
で圧入され、この圧入により、平板部11aと12aの
基端部が互いに接合されて保持される構造とすることも
可能である。
aと、コア12の平板部12aとの接合部に、ボビンB
0が装着され、このボビンB0に記録用、または再生
用、あるいは記録・再生兼用のコイルC0が巻かれてい
る。なお、コア11の平板部11aとコア12の平板部
12aのそれぞれの基端部が、ボビンB内に強嵌合状態
で圧入され、この圧入により、平板部11aと12aの
基端部が互いに接合されて保持される構造とすることも
可能である。
【0030】この磁気ヘッドに使用されるコア組立体1
0の製造方法では、磁性材料の板材からプレス加工によ
り打ち抜き、さらに折曲部11b、12bを折曲げ、折
曲部11b、12bに対しハーフポンチ加工を行なって
板厚方向へずれる段差11c、12cを形成し、次に、
平板部11aと12aの基端部どうしを接合するととも
にボビンB0を装着し、且つギャップ対向面11dと1
2dを非磁性材を介して接合する。なお、ボビンB0
は、コア11の平板部11aの磁気ギャップGと平行な
部分(トラック幅またはギャップ幅方向と平行な部分)
または、コア12の平板部12aの磁気ギャップGと
平行な部分(トラック幅方向またはギャップ幅方向と平
行な部分)に外挿してもよい。
0の製造方法では、磁性材料の板材からプレス加工によ
り打ち抜き、さらに折曲部11b、12bを折曲げ、折
曲部11b、12bに対しハーフポンチ加工を行なって
板厚方向へずれる段差11c、12cを形成し、次に、
平板部11aと12aの基端部どうしを接合するととも
にボビンB0を装着し、且つギャップ対向面11dと1
2dを非磁性材を介して接合する。なお、ボビンB0
は、コア11の平板部11aの磁気ギャップGと平行な
部分(トラック幅またはギャップ幅方向と平行な部分)
または、コア12の平板部12aの磁気ギャップGと
平行な部分(トラック幅方向またはギャップ幅方向と平
行な部分)に外挿してもよい。
【0031】この磁気ヘッドでは、コア組立体10が、
コア11と12の平板部11a、12aを主体としたも
のとなり、且つ平板部11aと12aが、磁気ギャップ
Gのギャップ面と垂直な平行平面内に位置した平面展開
形状である。またボビンB0およびコイルC0は、磁気
ギャップGに対しそのギャップ深さ方向へ重ならない位
置に設けられている。したがって、図11に示した従来
例と異なり、ボビンB0を磁気ギャップGのギャップ深
さ方向の側方へ配置でき、ギャップ深さ方向への全体の
高さ寸法を低くできて薄型化が可能である。
コア11と12の平板部11a、12aを主体としたも
のとなり、且つ平板部11aと12aが、磁気ギャップ
Gのギャップ面と垂直な平行平面内に位置した平面展開
形状である。またボビンB0およびコイルC0は、磁気
ギャップGに対しそのギャップ深さ方向へ重ならない位
置に設けられている。したがって、図11に示した従来
例と異なり、ボビンB0を磁気ギャップGのギャップ深
さ方向の側方へ配置でき、ギャップ深さ方向への全体の
高さ寸法を低くできて薄型化が可能である。
【0032】図3ないし図5は、本発明の磁気ヘッドの
およびその製造方法のさらに具体的な第2の実施形態を
示すものであり、図3は磁気ヘッド全体の分解斜視図、
図4(A)(B)はそれぞれのコアの斜視図、図5
(A)は半断面を含む平面図、図5(B)は、図5
(A)のB−B線の断面図である。なお図5(B)で
は、シールドケースの摺動面の研磨面をSで示してお
り、図5(A)では前記面Sにて研磨された後の状態を
示している。
およびその製造方法のさらに具体的な第2の実施形態を
示すものであり、図3は磁気ヘッド全体の分解斜視図、
図4(A)(B)はそれぞれのコアの斜視図、図5
(A)は半断面を含む平面図、図5(B)は、図5
(A)のB−B線の断面図である。なお図5(B)で
は、シールドケースの摺動面の研磨面をSで示してお
り、図5(A)では前記面Sにて研磨された後の状態を
示している。
【0033】この磁気ヘッドH1は、2ギャップ型であ
り、完成状態では、一方の組のコア組立体Aにより、記
録・再生兼用の磁気ギャップG1が形成され、他方の組
のコア組立体Bにより、記録用の磁気ギャップG2が形
成される。前記コア組立体AとBは、互いに一体の状態
でシールドケース20に組み込まれ、シールドケース2
0の磁気記録媒体との摺動面21が面Sとなるように研
磨された時点で、2組のコア組立体AとBとに分離され
る。組立には、2枚のコア板22と23が用いられる。
この2枚のコア板22と23は、共に厚さ寸法0.2m
m程度のパーマロイ(Fe−Ni系合金)の積層されて
いない単板である。
り、完成状態では、一方の組のコア組立体Aにより、記
録・再生兼用の磁気ギャップG1が形成され、他方の組
のコア組立体Bにより、記録用の磁気ギャップG2が形
成される。前記コア組立体AとBは、互いに一体の状態
でシールドケース20に組み込まれ、シールドケース2
0の磁気記録媒体との摺動面21が面Sとなるように研
磨された時点で、2組のコア組立体AとBとに分離され
る。組立には、2枚のコア板22と23が用いられる。
この2枚のコア板22と23は、共に厚さ寸法0.2m
m程度のパーマロイ(Fe−Ni系合金)の積層されて
いない単板である。
【0034】一方のコア板22は、プレス加工により図
4(A)に示す形状に打ち抜かれ、それぞれのコア組立
体AとBを構成するためのコの字形状の平板部22aと
22bが形成される。両平板部22aと22bの中間部
分は、前記平板部22aおよび22bの板表面に対して
垂直に折曲げられ、折曲部22cが形成される。折曲部
22cの途中部分はハーフポンチにより板厚方向へずれ
る段差22dが形成される。この段差22dによる変形
量は、板厚寸法の1/2以下、好ましくは1/4程度で
あり、コア板22の板厚が0.2mmの場合、段差22
dによる板厚方向への突出量は0.05mm程度であ
る。
4(A)に示す形状に打ち抜かれ、それぞれのコア組立
体AとBを構成するためのコの字形状の平板部22aと
22bが形成される。両平板部22aと22bの中間部
分は、前記平板部22aおよび22bの板表面に対して
垂直に折曲げられ、折曲部22cが形成される。折曲部
22cの途中部分はハーフポンチにより板厚方向へずれ
る段差22dが形成される。この段差22dによる変形
量は、板厚寸法の1/2以下、好ましくは1/4程度で
あり、コア板22の板厚が0.2mmの場合、段差22
dによる板厚方向への突出量は0.05mm程度であ
る。
【0035】両側の平板部22aと22bを分離する溝
22eは、前記折曲部22cまで延びており、さらに段
差22dよりも上の部分では、折曲部22cに幅寸法W
が0.15mm程度の狭いスリット22fが形成されて
いる。コア板22がシールドケース20内に収納された
後に、シールドケース20の磁気記録媒体との摺動面が
面Sとなるように研磨されるが、この面Sはスリット2
2fの中間部分を横断する。この面Sよりも上の部分が
除去されると、コア板22が左右に分割されるが、分割
された状態でのスリット22fを挟んで一方の板表面が
ギャップ対向面22Aで、他方の板表面がギャップ対向
面22Bとなる。
22eは、前記折曲部22cまで延びており、さらに段
差22dよりも上の部分では、折曲部22cに幅寸法W
が0.15mm程度の狭いスリット22fが形成されて
いる。コア板22がシールドケース20内に収納された
後に、シールドケース20の磁気記録媒体との摺動面が
面Sとなるように研磨されるが、この面Sはスリット2
2fの中間部分を横断する。この面Sよりも上の部分が
除去されると、コア板22が左右に分割されるが、分割
された状態でのスリット22fを挟んで一方の板表面が
ギャップ対向面22Aで、他方の板表面がギャップ対向
面22Bとなる。
【0036】図4(B)に示すように、他方のコア板2
3も、板厚が0.2mm程度のパーマロイ(Fe−Ni
系合金)などの磁性材料の単板(積層されていない板
材)によりプレス加工されたものである。このコア板2
3には、平面がL字形状の平板部23a、23bが形成
されており、この両平板部23a、23bの板面に対し
て垂直となる折曲部23cが形成されている。また折曲
部23cの途中部分では、板厚方向へ0.05mm程度
ずれる段差23dがハーフポンチ加工により形成されて
いる。
3も、板厚が0.2mm程度のパーマロイ(Fe−Ni
系合金)などの磁性材料の単板(積層されていない板
材)によりプレス加工されたものである。このコア板2
3には、平面がL字形状の平板部23a、23bが形成
されており、この両平板部23a、23bの板面に対し
て垂直となる折曲部23cが形成されている。また折曲
部23cの途中部分では、板厚方向へ0.05mm程度
ずれる段差23dがハーフポンチ加工により形成されて
いる。
【0037】平板部23aと平板部23bとを分割する
溝23eは、折曲部23cに延び、段差23dよりも上
の部分では、幅寸法Wが0.15mm程度のスリット2
3fが形成されている。折曲部23cが前記面Sで研磨
されるとき、この面Sはスリット23fの途中部分を横
断する。この面Sから上の部分が除去されて、コア板2
3が2つに分離されたとき、段差23dよりも上の部分
の板表面のうちの、スリット23fを挟んで一方がギャ
ップ対向面23Aとなり、他方がギャップ対向面23B
となる。
溝23eは、折曲部23cに延び、段差23dよりも上
の部分では、幅寸法Wが0.15mm程度のスリット2
3fが形成されている。折曲部23cが前記面Sで研磨
されるとき、この面Sはスリット23fの途中部分を横
断する。この面Sから上の部分が除去されて、コア板2
3が2つに分離されたとき、段差23dよりも上の部分
の板表面のうちの、スリット23fを挟んで一方がギャ
ップ対向面23Aとなり、他方がギャップ対向面23B
となる。
【0038】図4(A)に示したコア板22と、図4
(B)に示したコア板23は、折曲部22cと23cと
が合わされ、ギャップ対向面22A、22Bと、ギャッ
プ対向面23A、23Bとが対面させられ、SiO2な
どの非磁性材を接着剤とし、またはチタン薄片などの非
磁性材を介して接合される。この接合の前に、コア板2
2の平板部22aのの部分に記録・再生兼用のコイル
C1が巻かれたボビンB1が装着され、平板部22bの
の部分に記録用のコイルC2が巻かれたボビンB2が
装着される。
(B)に示したコア板23は、折曲部22cと23cと
が合わされ、ギャップ対向面22A、22Bと、ギャッ
プ対向面23A、23Bとが対面させられ、SiO2な
どの非磁性材を接着剤とし、またはチタン薄片などの非
磁性材を介して接合される。この接合の前に、コア板2
2の平板部22aのの部分に記録・再生兼用のコイル
C1が巻かれたボビンB1が装着され、平板部22bの
の部分に記録用のコイルC2が巻かれたボビンB2が
装着される。
【0039】コア板22の折曲部22cと、コア板23
の折曲部23cが合わされるとき、折曲部22cの頂部
22gと折曲部23cの頂部23gが同一面上に位置す
るように治具で合わせられる。このとき、コア板22の
平板部22aおよび22bの端部、と、コア板23
の平板部23aおよび23bの端部、とが、板面ど
うしが対面するように接合され、この接合部では、Si
O2などの非磁性材の接着剤が用いられ、または溶接に
より接合され、あるいは板ばねを用いて挟圧される。こ
の接合部において磁気損失が発生しないためには、溶接
などにより接合し、または板ばねにより強圧することが
好ましい。コア板22とコア板23が、接合された状態
は、図3に示されている。接合された状態では、コア板
22の平板部22a、22bと、コア板23の平板部2
3a、23bとが、平行平面内に位置している。
の折曲部23cが合わされるとき、折曲部22cの頂部
22gと折曲部23cの頂部23gが同一面上に位置す
るように治具で合わせられる。このとき、コア板22の
平板部22aおよび22bの端部、と、コア板23
の平板部23aおよび23bの端部、とが、板面ど
うしが対面するように接合され、この接合部では、Si
O2などの非磁性材の接着剤が用いられ、または溶接に
より接合され、あるいは板ばねを用いて挟圧される。こ
の接合部において磁気損失が発生しないためには、溶接
などにより接合し、または板ばねにより強圧することが
好ましい。コア板22とコア板23が、接合された状態
は、図3に示されている。接合された状態では、コア板
22の平板部22a、22bと、コア板23の平板部2
3a、23bとが、平行平面内に位置している。
【0040】図3に示すように、接合されたコア板22
と23の、溝22e、23eおよびスリット22f、2
3fの部分に、シールド板24が挿入されて嵌着され
る。このシールド板24は、パーマロイなどの磁性材料
製の板の表裏両面に、Cu−Ni系合金などの非磁性の
導電性材料が積層されたものである。シールド板24の
中央の上部には突出片24aが設けられ、この突出片2
4aには、挟持溝24bが形成されている。シールド板
24が、コア板22と23の各溝22eと23eの部分
に入ったとき、スリット22fおよび23fよりも上の
部分の折曲部22cと23cが挟持溝24bにより挟持
される。すなわち、シールド板24は、接合されたコア
板22と23を保持する保持具としての機能をも発揮
し、前記挟持溝24bにより、コア板22の折曲部22
cと、コア板23の折曲部23cとが確実に挟圧されて
保持される。またシールド板24の挟持溝24bの底部
24cが、一方のコア板22のスリット22fの終端
(上端)に突き当てられることにより、コア板22、2
3とシールド板24との図示上下方向への相互の位置決
めも行われる。
と23の、溝22e、23eおよびスリット22f、2
3fの部分に、シールド板24が挿入されて嵌着され
る。このシールド板24は、パーマロイなどの磁性材料
製の板の表裏両面に、Cu−Ni系合金などの非磁性の
導電性材料が積層されたものである。シールド板24の
中央の上部には突出片24aが設けられ、この突出片2
4aには、挟持溝24bが形成されている。シールド板
24が、コア板22と23の各溝22eと23eの部分
に入ったとき、スリット22fおよび23fよりも上の
部分の折曲部22cと23cが挟持溝24bにより挟持
される。すなわち、シールド板24は、接合されたコア
板22と23を保持する保持具としての機能をも発揮
し、前記挟持溝24bにより、コア板22の折曲部22
cと、コア板23の折曲部23cとが確実に挟圧されて
保持される。またシールド板24の挟持溝24bの底部
24cが、一方のコア板22のスリット22fの終端
(上端)に突き当てられることにより、コア板22、2
3とシールド板24との図示上下方向への相互の位置決
めも行われる。
【0041】なお、シールド板24がシールドケース2
0に組み込まれ、シールドケース20の磁気記録媒体と
の摺動面21が面Sとなるように研磨されるとき、この
面Sは、シールド板24の前記挟持溝24bの底部24
cよりも下の部分を横断し、両側のコア組立体Aおよび
Bの磁気ギャップG1とG2の間に、シールド板24の
突出片24aの部分が介在するものとなる。またシール
ド板24の左右両側部には、突片24dと24dが一体
に形成されている。コア板22、23およびシールド板
24が、シールドケース20内に挿入されて組み込まれ
たときに、前記突片24d、24dが、シールドケース
20の両側面に形成された位置決め穴20a、20aに
強嵌合し、シールドケース20内で、シールド板24お
よびコア板22、23が位置決めされる。
0に組み込まれ、シールドケース20の磁気記録媒体と
の摺動面21が面Sとなるように研磨されるとき、この
面Sは、シールド板24の前記挟持溝24bの底部24
cよりも下の部分を横断し、両側のコア組立体Aおよび
Bの磁気ギャップG1とG2の間に、シールド板24の
突出片24aの部分が介在するものとなる。またシール
ド板24の左右両側部には、突片24dと24dが一体
に形成されている。コア板22、23およびシールド板
24が、シールドケース20内に挿入されて組み込まれ
たときに、前記突片24d、24dが、シールドケース
20の両側面に形成された位置決め穴20a、20aに
強嵌合し、シールドケース20内で、シールド板24お
よびコア板22、23が位置決めされる。
【0042】シールドケース20の磁気記録媒体の摺動
面21には、互いに連続する窓21aと21b、および
両窓21aと21bの中間を横断する溝21cが形成さ
れている。コア板22と23およびシールド板24が、
シールドケース20内に挿入されたとき、図5(A)に
示すように、コア板22、23のギャップ対向面22A
と23Aとが接合された部分(ギャップG1の部分)
が、窓21a内から突出し、ギャップ対向面22Bと2
3Bとが接合された部分が窓21bに位置する。そして
シールド板24の突出片24aが溝21c内に位置す
る。コア板22と23およびシールド板24が、シール
ドケース20内に挿入されるときに、シールドケース2
0内にエポキシ系などの合成樹脂材料が充填され、この
合成樹脂材料により、コア板22と23およびシールド
板24とがシールドケース20内で固定される。
面21には、互いに連続する窓21aと21b、および
両窓21aと21bの中間を横断する溝21cが形成さ
れている。コア板22と23およびシールド板24が、
シールドケース20内に挿入されたとき、図5(A)に
示すように、コア板22、23のギャップ対向面22A
と23Aとが接合された部分(ギャップG1の部分)
が、窓21a内から突出し、ギャップ対向面22Bと2
3Bとが接合された部分が窓21bに位置する。そして
シールド板24の突出片24aが溝21c内に位置す
る。コア板22と23およびシールド板24が、シール
ドケース20内に挿入されるときに、シールドケース2
0内にエポキシ系などの合成樹脂材料が充填され、この
合成樹脂材料により、コア板22と23およびシールド
板24とがシールドケース20内で固定される。
【0043】その後に、シールドケース20の磁気記録
媒体との摺動面21から突出しているコア板22、23
およびシールド板24が切断され、さらに、摺動面21
が面Sとなるように研磨される。この研磨作業後では、
コア板22と23の折曲片22cおよび23cの、スリ
ット22fおよび23fよりも上の部分が除去されて、
コア板22と23の接合されたものが2組のコア組立体
AとBとに分離される。そして摺動面21には、ギャッ
プ対向面22Aと23Aとが接合された記録・再生兼用
の磁気ギャップG1、およびギャップ対向面22Bと2
3Bとが接合された記録専用の磁気ギャップG2が現れ
る。またシールド板24の突出片24aでは、挟持溝2
4bの底部24cよりも下の部分で切断され、前記磁気
ギャップG1とG2との間に、シールド板24の突出片
24aの基端部が介在する。
媒体との摺動面21から突出しているコア板22、23
およびシールド板24が切断され、さらに、摺動面21
が面Sとなるように研磨される。この研磨作業後では、
コア板22と23の折曲片22cおよび23cの、スリ
ット22fおよび23fよりも上の部分が除去されて、
コア板22と23の接合されたものが2組のコア組立体
AとBとに分離される。そして摺動面21には、ギャッ
プ対向面22Aと23Aとが接合された記録・再生兼用
の磁気ギャップG1、およびギャップ対向面22Bと2
3Bとが接合された記録専用の磁気ギャップG2が現れ
る。またシールド板24の突出片24aでは、挟持溝2
4bの底部24cよりも下の部分で切断され、前記磁気
ギャップG1とG2との間に、シールド板24の突出片
24aの基端部が介在する。
【0044】ここで、各コア板22、23の寸法関係に
ついて説明する。図4(A)に示す一方のコア板22で
は、折曲部22cの頂部22gからスリット22fの終
端(上端)までの距離をLa、頂部22gからギャップ
対向面22A、22Bの下端の段差22dまでの距離を
Lcとする。図4(B)に示す他方のコア板23では、
折曲部23cの頂部23gからスリット23fの終端
(上端)までの距離をLb、頂部23gから、ギャップ
対向面23A、23Bの下端の段差23dまでの距離を
Ldとする。LaとLbとの寸法関係はLa>Lbであ
り、LcとLdとの関係は、Lc<Ldである。
ついて説明する。図4(A)に示す一方のコア板22で
は、折曲部22cの頂部22gからスリット22fの終
端(上端)までの距離をLa、頂部22gからギャップ
対向面22A、22Bの下端の段差22dまでの距離を
Lcとする。図4(B)に示す他方のコア板23では、
折曲部23cの頂部23gからスリット23fの終端
(上端)までの距離をLb、頂部23gから、ギャップ
対向面23A、23Bの下端の段差23dまでの距離を
Ldとする。LaとLbとの寸法関係はLa>Lbであ
り、LcとLdとの関係は、Lc<Ldである。
【0045】前記のように、コア板22とコア板23と
の折曲部22cと23cとが図3に示すように接合され
るときに、両折曲部22cと23cの頂部22gと23
gが同一面となるように治具により位置決めされるが、
コア板22と23とが接合された状態では、コア板22
のスリット22fの終端(上端)が、コア板23のスリ
ット23fの終端(上端)よりも図示下方に位置する。
またコア板22の段差22dは、コア板23の段差23
dよりも上に位置する。よって、互いに接合されたコア
板22と23に対して、シールド板24が差し込まれて
嵌合したとき、コア板22のスリット22fの終端(上
端)が、シールド板24の挟持溝24bの底部24cに
当り、シールド板24とコア板22とが互いに位置決め
基準となる。
の折曲部22cと23cとが図3に示すように接合され
るときに、両折曲部22cと23cの頂部22gと23
gが同一面となるように治具により位置決めされるが、
コア板22と23とが接合された状態では、コア板22
のスリット22fの終端(上端)が、コア板23のスリ
ット23fの終端(上端)よりも図示下方に位置する。
またコア板22の段差22dは、コア板23の段差23
dよりも上に位置する。よって、互いに接合されたコア
板22と23に対して、シールド板24が差し込まれて
嵌合したとき、コア板22のスリット22fの終端(上
端)が、シールド板24の挟持溝24bの底部24cに
当り、シールド板24とコア板22とが互いに位置決め
基準となる。
【0046】また、コア板22の段差22dは、コア板
23の段差23dよりも上に位置しているため、面Sの
研磨により、コア板22と23の折曲部22cおよび2
3cの上部が除去されると、面Sと、一方のコア板22
の段差22dとの距離により、磁気ギャップG1とG2
のギャップ深さ(ギャップデプス)Gdが決められる
(図4(A)参照)。なお他方のコア板23では、面S
から段差23dまでの深さ寸法dが、コア板22での面
Sから段差22dまでの深さよりも大きくなり、ギャッ
プ深さGdは、一方のコア板22の、面Sから段差22
dまでの深さ寸法により決定される。
23の段差23dよりも上に位置しているため、面Sの
研磨により、コア板22と23の折曲部22cおよび2
3cの上部が除去されると、面Sと、一方のコア板22
の段差22dとの距離により、磁気ギャップG1とG2
のギャップ深さ(ギャップデプス)Gdが決められる
(図4(A)参照)。なお他方のコア板23では、面S
から段差23dまでの深さ寸法dが、コア板22での面
Sから段差22dまでの深さよりも大きくなり、ギャッ
プ深さGdは、一方のコア板22の、面Sから段差22
dまでの深さ寸法により決定される。
【0047】このように、ギャップ深さがコア板22を
基準として決められ、またシールド板24との相対位置
が前記コア板22を基準として決められ、このシールド
板24の突片24dとシールドケース20の位置決め穴
20aとで強嵌合部が形成され、シールドケース20内
でシールド板24が位置決めされる。そのため、段差2
2dの位置がシールドケースに対して高精度に決められ
ることになり、面Sが研磨されたときに、ギャップ深さ
Gdを正確に決めることができる。また、コア板22と
23におけるスリット22f、23fの両側部分によっ
て、磁気ギャップG1のギャップ幅Gw1と、磁気ギャ
ップG2のギャップ幅Gw2とが決められる。
基準として決められ、またシールド板24との相対位置
が前記コア板22を基準として決められ、このシールド
板24の突片24dとシールドケース20の位置決め穴
20aとで強嵌合部が形成され、シールドケース20内
でシールド板24が位置決めされる。そのため、段差2
2dの位置がシールドケースに対して高精度に決められ
ることになり、面Sが研磨されたときに、ギャップ深さ
Gdを正確に決めることができる。また、コア板22と
23におけるスリット22f、23fの両側部分によっ
て、磁気ギャップG1のギャップ幅Gw1と、磁気ギャ
ップG2のギャップ幅Gw2とが決められる。
【0048】この磁気ヘッドH1では、各組のコア組立
体AとBの平板部22a、23a、および22b、23
bが、平行平面内に位置し、磁気ギャップG1とG2
は、前記平板部の板面と垂直な向きとなる。またコイル
C1とC2が巻かれたボビンB1およびB2は、磁気ギ
ャップG1とG2のギャップ深さ(ギャップデプス)G
d方向に重ならないように平面的に位置するため、全体
が薄型となる。
体AとBの平板部22a、23a、および22b、23
bが、平行平面内に位置し、磁気ギャップG1とG2
は、前記平板部の板面と垂直な向きとなる。またコイル
C1とC2が巻かれたボビンB1およびB2は、磁気ギ
ャップG1とG2のギャップ深さ(ギャップデプス)G
d方向に重ならないように平面的に位置するため、全体
が薄型となる。
【0049】また、図5(A)に示すように、記録・再
生兼用のコイルC1が巻かれたボビンB1からの端子2
5a、25aと、記録用のコイルC2が巻かれたボビン
B2からの端子25b、25bをシールドケース20の
同じ側面から平行に突出させることが可能である。ま
た、シールド板24の一部をアース用端子26として、
そのままシールドケース20の側面にて前記各端子25
a、25bと平行に延ばすことも可能である。あるい
は、アース用端子26は、シールド板24またはコア板
22に溶接などにより接合されたものであってもよい。
生兼用のコイルC1が巻かれたボビンB1からの端子2
5a、25aと、記録用のコイルC2が巻かれたボビン
B2からの端子25b、25bをシールドケース20の
同じ側面から平行に突出させることが可能である。ま
た、シールド板24の一部をアース用端子26として、
そのままシールドケース20の側面にて前記各端子25
a、25bと平行に延ばすことも可能である。あるい
は、アース用端子26は、シールド板24またはコア板
22に溶接などにより接合されたものであってもよい。
【0050】図7は、端子の突出方向を図5に示したも
のと相違させた実施形態を示している。図7に示すもの
では、記録・再生兼用側のコア組立体Aを構成する平板
部22aと23aが大きい平面積となるように形成さ
れ、記録専用のコア組立体Bの平板部22bと23bは
やや小さい平面積となるように形成されている。そし
て、図示左側の記録・再生兼用のボビンB1から延びる
端子25aと25bがシールドケース20の図示右側の
側部から突出し、図示右側のボビンB2から延びる端子
25b、25bも、同様にシールドケース20の図示右
側の側部から突出している。また、シールド板24また
は平板部23aなどに接合されたアース用端子26も、
同様にシールドケース20の図示右側の側面から突出し
ている。
のと相違させた実施形態を示している。図7に示すもの
では、記録・再生兼用側のコア組立体Aを構成する平板
部22aと23aが大きい平面積となるように形成さ
れ、記録専用のコア組立体Bの平板部22bと23bは
やや小さい平面積となるように形成されている。そし
て、図示左側の記録・再生兼用のボビンB1から延びる
端子25aと25bがシールドケース20の図示右側の
側部から突出し、図示右側のボビンB2から延びる端子
25b、25bも、同様にシールドケース20の図示右
側の側部から突出している。また、シールド板24また
は平板部23aなどに接合されたアース用端子26も、
同様にシールドケース20の図示右側の側面から突出し
ている。
【0051】図7に示したものでは、各端子25a、2
5b、26が、磁気ギャップG1とG2のギャップ対向
面と平行な方向(ギャップ幅方向)に延びている。よっ
て磁気記録媒体の摺動方向に対し、各端子が直交する方
向へ延びている。このように端子の突出方向を決めたも
のでは、カメラに設けられフィルムの磁性膜に対する記
録または再生を行なうものにおいて、端子をフィルムの
中央方向へ突出させることができ、カメラのフィルム走
行領域の端部に配置しやすいものとなる。
5b、26が、磁気ギャップG1とG2のギャップ対向
面と平行な方向(ギャップ幅方向)に延びている。よっ
て磁気記録媒体の摺動方向に対し、各端子が直交する方
向へ延びている。このように端子の突出方向を決めたも
のでは、カメラに設けられフィルムの磁性膜に対する記
録または再生を行なうものにおいて、端子をフィルムの
中央方向へ突出させることができ、カメラのフィルム走
行領域の端部に配置しやすいものとなる。
【0052】図6は、他の製造方法により製造される第
3の実施形態の磁気ヘッドを示す分解斜視図である。図
6に示す製造方法では、図3と同様に、コア組立体Aと
Bを構成するコア板22と23が用いられている。ただ
し図6に示すものでは、コア板22と23に、図3に示
した溝22e、23eおよびスリット22f、23fが
形成されていない。コア板22と23は、その折曲部2
2cと23cとが非磁性材を介して接合されるととも
に、平板部22a、22bの端部、と、平板部23
a、23bの端部、とが面合わせされて接合され
る。また接合前に、平板部22aおよび22bに、ボビ
ンB1とB2とが装着される。
3の実施形態の磁気ヘッドを示す分解斜視図である。図
6に示す製造方法では、図3と同様に、コア組立体Aと
Bを構成するコア板22と23が用いられている。ただ
し図6に示すものでは、コア板22と23に、図3に示
した溝22e、23eおよびスリット22f、23fが
形成されていない。コア板22と23は、その折曲部2
2cと23cとが非磁性材を介して接合されるととも
に、平板部22a、22bの端部、と、平板部23
a、23bの端部、とが面合わせされて接合され
る。また接合前に、平板部22aおよび22bに、ボビ
ンB1とB2とが装着される。
【0053】また、シールドケース20の磁気記録媒体
との摺動面21には、窓21aと21bとが連続して全
体が長方形となるように開口している。組立作業では、
コア板22とコア板23とが接合され、且つボビンB1
とB2が装着されたものが、シールドケース21内に挿
入され、非磁性材を介して互いに接合された折曲部22
cと23cとが、窓21a、21bからシールドケース
20の外方へ突出する。この状態で、各コア板22と2
3とが、シールドケース20内にてエポキシ系などの合
成樹脂材料で固定される。
との摺動面21には、窓21aと21bとが連続して全
体が長方形となるように開口している。組立作業では、
コア板22とコア板23とが接合され、且つボビンB1
とB2が装着されたものが、シールドケース21内に挿
入され、非磁性材を介して互いに接合された折曲部22
cと23cとが、窓21a、21bからシールドケース
20の外方へ突出する。この状態で、各コア板22と2
3とが、シールドケース20内にてエポキシ系などの合
成樹脂材料で固定される。
【0054】コア板22と23がシールドケース20内
で完全に固定された後に、シールドケース20に対し上
方から垂直にスリットL1が切削加工により形成され、
シールドケース20は、基端の少しの部分を残して2つ
に分離される。このときシールドケース20内で固定さ
れているコア板22と23は上下に渡って線L2にて切
断され、2組のコア組立体AとBとに分離される。前記
スリットL1が加工された後に、このスリットL1内に
上方からシールド板24が差し込まれる。このシールド
板24は、シールドケース20内において、互いに分離
されたコア組立体AおよびBの間に介在する。シールド
板24は、スリットL1に差し込まれ、接着剤または合
成樹脂材料などにより固定される。
で完全に固定された後に、シールドケース20に対し上
方から垂直にスリットL1が切削加工により形成され、
シールドケース20は、基端の少しの部分を残して2つ
に分離される。このときシールドケース20内で固定さ
れているコア板22と23は上下に渡って線L2にて切
断され、2組のコア組立体AとBとに分離される。前記
スリットL1が加工された後に、このスリットL1内に
上方からシールド板24が差し込まれる。このシールド
板24は、シールドケース20内において、互いに分離
されたコア組立体AおよびBの間に介在する。シールド
板24は、スリットL1に差し込まれ、接着剤または合
成樹脂材料などにより固定される。
【0055】その後にシールドケース20の磁気記録媒
体の摺動面21が面Sとなるように研磨され、コア板2
2、23およびシールド板24の突出片24aも一緒に
研磨される。そして、コア組立体Aに磁気ギャップG1
が、コア組立体Bに磁気ギャップG2が形成され、両磁
気ギャップG1とG2の中間にシールド板24が位置す
る。
体の摺動面21が面Sとなるように研磨され、コア板2
2、23およびシールド板24の突出片24aも一緒に
研磨される。そして、コア組立体Aに磁気ギャップG1
が、コア組立体Bに磁気ギャップG2が形成され、両磁
気ギャップG1とG2の中間にシールド板24が位置す
る。
【0056】図3に示す磁気ヘッドの製造方法と図6に
示す磁気ヘッドの製造方法を比較すると、まず図3に示
す方法では、シールド板24の挟持溝24bでコア板2
2と23とを挟持し、且つスリット22fと23fの上
端が挟持溝24bの底部24cに突き当てられて、コア
板22、23と、シールド板24とが互いに位置決めさ
れ、さらにシールド板24の突片24d、24dと、シ
ールドケース20の位置決め穴20aとが強嵌合される
ため、シールド板24およびコア板22、23の、シー
ルドケース20内での位置決めが容易であり、治具を用
いなくても、ギャップG1とG2の位置さらにはギャッ
プとシールド板との相対位置を高精度に決めることがで
きる。
示す磁気ヘッドの製造方法を比較すると、まず図3に示
す方法では、シールド板24の挟持溝24bでコア板2
2と23とを挟持し、且つスリット22fと23fの上
端が挟持溝24bの底部24cに突き当てられて、コア
板22、23と、シールド板24とが互いに位置決めさ
れ、さらにシールド板24の突片24d、24dと、シ
ールドケース20の位置決め穴20aとが強嵌合される
ため、シールド板24およびコア板22、23の、シー
ルドケース20内での位置決めが容易であり、治具を用
いなくても、ギャップG1とG2の位置さらにはギャッ
プとシールド板との相対位置を高精度に決めることがで
きる。
【0057】一方、図6に示す方法では、コア板22と
23の形状が単純であり、部品加工が容易である。特
に、図3に示すもののように、コア板22と23に微小
な幅寸法Wのスリット22fと23fを打ち抜く必要が
無いため、部品加工コストを低減でき、また前記スリッ
ト22fと23fを打ち抜くことに起因するギャップ対
向面22A、22Bおよびギャップ対向面23A、23
Bの歪みの発生の心配がない。
23の形状が単純であり、部品加工が容易である。特
に、図3に示すもののように、コア板22と23に微小
な幅寸法Wのスリット22fと23fを打ち抜く必要が
無いため、部品加工コストを低減でき、また前記スリッ
ト22fと23fを打ち抜くことに起因するギャップ対
向面22A、22Bおよびギャップ対向面23A、23
Bの歪みの発生の心配がない。
【0058】図8以下は、磁気ヘッドのコア組立体の他
の構成例を示している。図8に示すコア組立体30で
は、磁性材料の単板材料によりコア31と32が形成さ
れている。一方のコア31には、平板部31a、折曲部
31b、段差31cおよびギャップ対向面31dが形成
されており、他方のコア32にも、平板部32a、折曲
部32b、段差32cおよびギャップ対向面32dが設
けられ、ギャップ対向面31dと32dとが面合わせさ
れて接合され、磁気ギャップG3が形成されている。ま
た平板部31aと32aとが接合され、接合部にコイル
C3(およびボビン)が装着されている。
の構成例を示している。図8に示すコア組立体30で
は、磁性材料の単板材料によりコア31と32が形成さ
れている。一方のコア31には、平板部31a、折曲部
31b、段差31cおよびギャップ対向面31dが形成
されており、他方のコア32にも、平板部32a、折曲
部32b、段差32cおよびギャップ対向面32dが設
けられ、ギャップ対向面31dと32dとが面合わせさ
れて接合され、磁気ギャップG3が形成されている。ま
た平板部31aと32aとが接合され、接合部にコイル
C3(およびボビン)が装着されている。
【0059】図1、図3、図6に示したものでは、いず
れもコアの平板部が磁気ギャップのギャップ幅方向に展
開し、コイルがギャップ幅方向の側方に設けられている
のに対し、図8に示すものでは、平板部がギャップ幅と
直交する方向(ギャップ対向面に対して一方側)へ展開
しており、コイルC3がギャップ対向面に対して一方の
側に配置されている。またコイルC3の軸がギャップ対
向面と平行に配置されている。
れもコアの平板部が磁気ギャップのギャップ幅方向に展
開し、コイルがギャップ幅方向の側方に設けられている
のに対し、図8に示すものでは、平板部がギャップ幅と
直交する方向(ギャップ対向面に対して一方側)へ展開
しており、コイルC3がギャップ対向面に対して一方の
側に配置されている。またコイルC3の軸がギャップ対
向面と平行に配置されている。
【0060】図9に示すコア組立体40では、コア41
と42がパーマロイなどの磁性材料の単板により形成さ
れている。前記各例と同様に、平板部41aと平板部4
2aが面合わせされて接合され、この接合部にコイルC
4が巻かれたボビンB4が装着されている。コア41と
42の双方には湾曲した曲げ部41bと42bが形成さ
れており、各曲げ部41bの端面と42bの端面がギャ
ップ対向面41cおよび42cとなっている。この端面
であるギャップ対向面41cと42cとが非磁性材を介
して接合されて磁気ギャップG4が形成されている。
と42がパーマロイなどの磁性材料の単板により形成さ
れている。前記各例と同様に、平板部41aと平板部4
2aが面合わせされて接合され、この接合部にコイルC
4が巻かれたボビンB4が装着されている。コア41と
42の双方には湾曲した曲げ部41bと42bが形成さ
れており、各曲げ部41bの端面と42bの端面がギャ
ップ対向面41cおよび42cとなっている。この端面
であるギャップ対向面41cと42cとが非磁性材を介
して接合されて磁気ギャップG4が形成されている。
【0061】図1、図3、図6に示した各コア組立体で
は、板材によるコアの折曲部の板表面がギャップ対向面
となり、この板表面どうしが接合されて磁気ギャップが
形成されているため、ギャップ対向面を研磨する必要が
なく、ギャップ形成工程を簡単にできる。一方図9に示
したコア組立体40の製造方法では、板材の端面がギャ
ップ対向面41cおよび42cとなっているため、この
ギャップ対向面41cと42cを、平板部41a、42
aと垂直となるように平面研磨することが必要であり、
図1、図3、図6に示したものよりもやや製造工数が多
くなる。しかし、図1などに示したコア組立体では、折
曲部に段差(11cなど)を形成することによりギャッ
プ深さGdを設定しているが、図9に示すものでは、コ
アの板材の板厚によりギャップ深さを決めることができ
るため、ギャップ深さを確実に設定できるという点にお
いては、図9に示したものが優れている。
は、板材によるコアの折曲部の板表面がギャップ対向面
となり、この板表面どうしが接合されて磁気ギャップが
形成されているため、ギャップ対向面を研磨する必要が
なく、ギャップ形成工程を簡単にできる。一方図9に示
したコア組立体40の製造方法では、板材の端面がギャ
ップ対向面41cおよび42cとなっているため、この
ギャップ対向面41cと42cを、平板部41a、42
aと垂直となるように平面研磨することが必要であり、
図1、図3、図6に示したものよりもやや製造工数が多
くなる。しかし、図1などに示したコア組立体では、折
曲部に段差(11cなど)を形成することによりギャッ
プ深さGdを設定しているが、図9に示すものでは、コ
アの板材の板厚によりギャップ深さを決めることができ
るため、ギャップ深さを確実に設定できるという点にお
いては、図9に示したものが優れている。
【0062】図10は、本発明の他の構成の磁気ヘッド
のコア組立体50およびその製造方法を示している。こ
のコア組立体50に用いられているコア51と52は、
異形状の磁性材料のブロック材料または肉厚の相違する
部分を有する磁性材料の板材により形成されている。
のコア組立体50およびその製造方法を示している。こ
のコア組立体50に用いられているコア51と52は、
異形状の磁性材料のブロック材料または肉厚の相違する
部分を有する磁性材料の板材により形成されている。
【0063】コア51は、板厚T1の薄い平板部51a
と、これよりも肉厚寸法T2の大きい肉厚部51Aとを
有する磁性材料のうち、ギャップ形成部51b以外(点
線領域)で肉厚部51Aを削除したものである。同様に
コア52も、肉厚T1の平板部52aと、肉厚寸法T2
の大きい肉厚部52Aを有する磁性材料のうち、ギャッ
プ形成部52b以外(点線領域)で肉厚部52Aを削除
したものである。そして、前記ギャップ形成部51bと
52bのギャップ対向面51cと52cとが、平板部5
1aと52aに対して垂直となるように平面研磨され
る。このギャップ対向面51cと52cが非磁性材を介
して接合されて磁気ギャップG5が形成される。またギ
ャップ形成部以外の部分では、平板部51aと52aが
同一平面内に位置し、且つその端面どうしが面接合され
て接着され、この部分にコイルC5(およびボビン)が
装着されている。
と、これよりも肉厚寸法T2の大きい肉厚部51Aとを
有する磁性材料のうち、ギャップ形成部51b以外(点
線領域)で肉厚部51Aを削除したものである。同様に
コア52も、肉厚T1の平板部52aと、肉厚寸法T2
の大きい肉厚部52Aを有する磁性材料のうち、ギャッ
プ形成部52b以外(点線領域)で肉厚部52Aを削除
したものである。そして、前記ギャップ形成部51bと
52bのギャップ対向面51cと52cとが、平板部5
1aと52aに対して垂直となるように平面研磨され
る。このギャップ対向面51cと52cが非磁性材を介
して接合されて磁気ギャップG5が形成される。またギ
ャップ形成部以外の部分では、平板部51aと52aが
同一平面内に位置し、且つその端面どうしが面接合され
て接着され、この部分にコイルC5(およびボビン)が
装着されている。
【0064】図8ないし図10に示したものは、平板部
が平面的に展開し、ギャップ対向面が平板部の板表面に
対して垂直に形成され、磁気ギャップのギャップ深さ方
向にコイルが重複していないため、薄型化が可能であ
る。
が平面的に展開し、ギャップ対向面が平板部の板表面に
対して垂直に形成され、磁気ギャップのギャップ深さ方
向にコイルが重複していないため、薄型化が可能であ
る。
【0065】
【発明の効果】以上のように本発明では、コアに平板部
が形成されて、平板部にコイルボビンが装着されるなど
し、ギャップ対向面は、この平板部の板表面に垂直に形
成されているため、ギャップ深さ方向にコイルが重なる
ことがなく、全体を薄型に構成することが可能になる。
が形成されて、平板部にコイルボビンが装着されるなど
し、ギャップ対向面は、この平板部の板表面に垂直に形
成されているため、ギャップ深さ方向にコイルが重なる
ことがなく、全体を薄型に構成することが可能になる。
【0066】特に、コアに折曲部を形成し、その板表面
をギャップ対向面とすると、ギャップ対向面の研磨作業
が不要になる。またコアを単板によるプレス加工で形成
できるため、製造工程が簡単である。
をギャップ対向面とすると、ギャップ対向面の研磨作業
が不要になる。またコアを単板によるプレス加工で形成
できるため、製造工程が簡単である。
【図1】本発明の第1の実施形態のコア組立体およびそ
の製造方法を示す斜視図、
の製造方法を示す斜視図、
【図2】ギャップ対向面を拡大して示す斜視図、
【図3】本発明の第2の実施形態を示す2ギャップ型の
磁気ヘッドおよびその製造方法を示す分解斜視図、
磁気ヘッドおよびその製造方法を示す分解斜視図、
【図4】(A)(B)は第2の実施形態のコア組立体の
コアを示す斜視図、
コアを示す斜視図、
【図5】(A)は、第2の実施形態の磁気ヘッドの半断
面を含む平面図、(B)は(A)のB−B線の断面図、
面を含む平面図、(B)は(A)のB−B線の断面図、
【図6】本発明の磁気ヘッドの他の製造方法を示す分解
斜視図、
斜視図、
【図7】シールドケースからの端子突出方法の他の構成
例を示す平面図、
例を示す平面図、
【図8】板面によりギャップ対向面が形成される他の構
成例のコア組立体を示す斜視図、
成例のコア組立体を示す斜視図、
【図9】板の端面によりギャップ対向面が形成される他
の構成例のコア組立体を示す斜視図、
の構成例のコア組立体を示す斜視図、
【図10】異形状の磁性材料を用いて形成される他の構
成例のコア組立体を示す斜視図、
成例のコア組立体を示す斜視図、
【図11】(A)は、従来のバルクタイプの磁気ヘッド
を薄型化した断面図、(B)は(A)のB−B線の断面
図、
を薄型化した断面図、(B)は(A)のB−B線の断面
図、
10 コア組立体 11、12 コア 11a、12a 平板部 11b、12b 折曲部 11d、12d ギャップ対向面 20 シールドケース 22、23 コア板 22a、22b、23a、23b 平板部 22c、23c 折曲部 22d、23d 段差 22e、23e 溝 22f、23f スリット 24 シールド板 25a、25b、26 端子 30、40、50 コア組立体 31a、32a、41a、42a、51a、52a 平
板部 31d、32d、41c、42c、51c、52c ギ
ャップ対向面 G 磁気ギャップ C コイル B ボビン
板部 31d、32d、41c、42c、51c、52c ギ
ャップ対向面 G 磁気ギャップ C コイル B ボビン
Claims (11)
- 【請求項1】 磁性材料の板材を折曲げて、平板部と、
この平板部と交叉する向きのギャップ対向面を形成する
折曲部と、を有するコアを形成する工程と、 前記一対のコアを組み合わせ、ギャップ対向面どうしを
非磁性材を介して接合して磁気ギャップを形成するとと
もに、一対のコアの前記平板部どうしを接合する工程
と、 前記接合工程の前または接合工程と同時に、コイルが巻
かれたボビンをコアの平板部に装着する工程とを有する
ことを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項2】 磁性材料の板材を折曲げて、平板部と、
平板部の中間部分に位置して前記平板部と交叉する向き
のギャップ対向面を形成する折曲部と、を有する2枚の
コア板をそれぞれ形成する工程と、 それぞれのコア板の平板部および折曲部を2つの部分に
分割する溝またはスリットを、前記折曲部の途中まで形
成する工程と、 2つのコア板のギャップ対向面どうしを非磁性材を介し
て接合し且つ両コア板の平板部どうしを接合する工程
と、 前記接合工程の前または接合工程と同時に、コイルが巻
かれたボビンを分割されたそれぞれの平板部に装着する
工程と、 接合された2つのコア板をケース内に挿入して固定する
工程と、 前記溝またはスリットの途中部分よりも先の折曲部を除
去し、ギャップ対向面どうしが接合された2つの磁気ギ
ャップを形成する工程とを有することを特徴とする磁気
ヘッドの製造方法。 - 【請求項3】 前記溝またはスリット内にシールド板を
介装して、シールド板に形成された挟持溝により、2つ
のコア板の折曲部を挟持し、2つのコア板およびシール
ド板を一緒にケース内に挿入する請求項2記載の磁気ヘ
ッドの製造方法。 - 【請求項4】 2枚のコア板のうちの、磁気ギャップ深
さを設定する一方のコア板の溝またはスリットの終端
と、シールド板に形成された挟持溝の底部とを突き当て
て、前記一方のコア板とシールド板とを位置合せする請
求項3記載の磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項5】 シールド板とケースとの間に強嵌合部が
設けられ、この強嵌合により、ケース内でシールド板が
位置決めされる請求項3または4記載の磁気ヘッドの製
造方法。 - 【請求項6】 磁性材料の板材を折曲げて、平板部と、
平板部の中間部分に位置して前記平板部と交叉する向き
のギャップ対向面を形成する折曲部と、を有する2枚の
コア板をそれぞれ形成する工程と、 2つのコア板のギャップ対向面どうしを非磁性材を介し
て接合し且つ両コア板の平板部どうしを接合する工程
と、 前記接合工程の前または接合工程と同時に、コイルが巻
かれたボビンをそれぞれの平板部に装着する工程と、 互いに接合された2枚のコア板を切断し、折曲部を前記
それぞれの平板部に連続する2つの部分に分割する工程
とを有することを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項7】 互いに接合されたコア板をケース内に挿
入して固定した後に、ケースに対して磁気記録媒体との
摺動側から基端部方向への途中まで延びるスリットを切
り込み、この切り込み工程でケース内に固定された2枚
のコア板を切断して分割する請求項6記載の磁気ヘッド
の製造方法。 - 【請求項8】 ケースに切り込まれたスリット内へ、磁
気記録媒体との摺動側からシールド板を挿入し、分割さ
れたコア板の間にシールド板を介在させる請求項7記載
の磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項9】 コア板の折曲部に、ハーフポンチ加工を
施して段差を形成し、この段差を介して板厚方向へ突出
した板面をギャップ対向面とする請求項1ないし8のい
ずれかに記載の磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項10】 平板部と肉厚部とを有する磁性材を用
い、前記肉厚部の側面に前記平板部と交叉する方向に延
びるギャップ対向面を形成してコアを構成する工程と、 前記工程により構成された一対のコアを組み合わせ、ギ
ャップ対向面どうしを非磁性材を介して接合して磁気ギ
ャップを形成するとともに、一対のコアの前記平板部ど
うしを接合する工程と、 前記接合工程の前または接合工程と同時に、コイルが巻
かれたボビンをコアの平板部に装着する工程とを有する
ことを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項11】 ギャップ対向面を形成する部分以外の
肉厚部を除去し、肉厚部が除去された平板部どうしを接
合する請求項10記載の磁気ヘッドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8197597A JPH1040505A (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | 磁気ヘッドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8197597A JPH1040505A (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | 磁気ヘッドの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1040505A true JPH1040505A (ja) | 1998-02-13 |
Family
ID=16377136
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8197597A Withdrawn JPH1040505A (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | 磁気ヘッドの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1040505A (ja) |
-
1996
- 1996-07-26 JP JP8197597A patent/JPH1040505A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20031007 |