JPH1040250A - データエントリ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外字をそれに近似する正字で表示することが
可能なデータエントリ装置を提供する。 【解決手段】 外字「廣」（９６ＢＣ）とその外字に近
似する正字「広」（Ｂ９ＡＤ）をそれぞれコードで格納
した外字正字変換テーブル４と、正字コードに対応して
正字のフォントデータを格納したフォントデータファイ
ル５が設けられる。入力された外字コードが外字正字変
換テーブルを介して正字コードに変換され、変換された
正字コードに対応する正字のフォントデータがフォント
データファイルから取得され、外字がそれに近似する正
字として表示される。外字に対して画面上に書かれた文
字に近いデータが表示されるので、外字入力に対して入
力ミスがあったかをすぐに判断でき、入力ミスを低減で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、データエントリ装
置、特に、外字データを処理できるデータエントリ装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、顧客データや、住所録データ
などの大量のデータを入力する業務にデータエントリ装
置が利用されている。このようなデータエントリ装置に
おいては、通常、漢字データを入力する場合、種々の入
力方式が用いられており、漢字コードに対応してそれぞ
れの漢字フォントを格納したフォントデータファイルを
用いて漢字変換が行なわれる。即ち、キーボードから入
力される漢字に対応するキーデータは、データエントリ
装置内のデータ処理装置において必要に応じて漢字コー
ド（正字、すなわち第一水準、もしくは、第二水準であ
る漢字データ）に変換され、フォントデータファイルか
らその漢字に関するフィントデータが引き出され、これ
が表示装置、すなわちＣＲＴ等の表示装置に表示されて
いる。

【０００３】漢字データを入力する時、入力する漢字デ
ータが外字データ（第一水準、もしくは第二水準でない
漢字データ）である場合、例えば「廣」という外字（表
記上の制約から以下では「廣」を図１の左下に示した外
字とする）の漢字を入力する時には、この外字に対して
一時的な外字コードが割り当てられる（例えば、「０Ｘ
９６ＢＣ」のＨｅｘコード）。従来の外字表示では、こ
の外字コードに特殊な文字、例えば「外」という文字を
割り当てて「外」の文字を表示させるか、又は入力した
コード（例えば上の例で０Ｘ９６ＢＣと入力したとき
「９６ＢＣ」とコード自体を表示するしか表示の方法が
ない。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、外字コ
ード自体を表示させることは、機械的な表示でありすぎ
るし、特殊文字を割り当てる場合には、すべての外字が
特殊文字に変形されてしまい、元の外字のイメージが失
われる、という欠点がある。しかし、従来のデータ入力
装置では、表示できるフォントデータの制約から外字デ
ータを書かれた文字データのイメージで表示させるとい
うことはできず、とりあえずは外字コードあるいは特殊
文字で表示させるしか方法がなかった。

【０００５】このため、オペレータが入力したデータが
本当に正しいのかどうか、画面に表示された文字を見て
判断するのは、困難であるという問題点があった。

【０００６】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、外字をそれに近似する正字で表示すること
が可能なデータエントリ装置を提供することを課題とす
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明によるデータエントリ装置は、入力されたデ
ータをデータ処理し、処理されたデータを表示装置に表
示するデータエントリ装置において、外字とその外字に
近似する正字をそれぞれコードで格納した外字正字変換
テーブルと、正字コードに対応して正字のフォントデー
タを格納したフォントデータファイルとを備え、入力さ
れた外字コードを前記外字正字変換テーブルを介して正
字コードに変換し、変換された正字コードに対応する正
字のフォントデータを前記フォントデータファイルから
取得して外字を近似する正字により表示することを特徴
とする。

【０００８】このような構成では、外字が近似する正字
により表示されるので、外字入力に対して入力ミスがあ
ったかをすぐに判断でき、入力ミスを低減できる。

【０００９】また、近似する正字を反転、リバース等で
表示属性を本来の正字の表示属性とは相違させて表示す
ると、画面のどこに外字入力したデータがあるのかすぐ
に見つけることができ、外字の修正が容易になる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態に従
って本発明を詳細に説明する。

【００１１】ここでは、前述のように第一水準、もしく
は第二水準である漢字データを正字、正字以外を外字と
する。

【００１２】図１には、本発明によるデータエントリ装
置の１実施形態が図示されており、同図においてキーボ
ード１から入力されたデータは、ＣＰＵを備えたデータ
エントリ装置本体においてデータ処理され、処理された
データはＲＡＭに格納され、ＣＲＴ等の表示装置３に表
示される。本体２には、更にＲＯＭが設けられており、
そのＲＯＭには、全体の制御を司るプログラムが格納さ
れており、また、外字正字変換テーブル４、フォントデ
ータファイル５等種々のデータがＲＯＭあるいはＲＡＭ
として設けられている。

【００１３】外字正字変換テーブル４は、外字とその外
字に近似する正字をそれぞれコードで格納するもので、
例えば、外字「廣」に対しては「９６ＢＣ」を割り当て
それに最も近似する正字「広」のコード「Ｂ９ＡＤ」を
対応させて格納する。図示されてないが、同様に他の外
字に対しても同様に、その外字に対応する正字をそれぞ
れコードとして格納する。入力された外字コードから即
座に近似する正字コードを引き出せるように、外字コー
ドをキーにしてソートないしインデックスしておく。

【００１４】また、フォントデータファイル５は、正字
コードに対応して正字のフォントデータを格納するもの
で、正字の種類だけそのコードに対応して正字のフォン
トが格納されている。このフォントデータファイルも正
字コードをキーにしてソートないしインデックスがとら
れており、正字コードを指定することによりそのフォン
トデータにアクセスできるようになっている。

【００１５】次に、このように構成された装置において
入力した外字コードを書かれている文字のイメージに近
い型で表示させる方法を図２の流れに沿って説明する。

【００１６】まず、ステップＳ１において、キーボード
１から外字コードを入力する。今、外字が「廣」であ
り、その外字に対して「９６ＢＣ」のコードが割り当て
られているとする。従って、「９６ＢＣ」のコードがキ
ーボードを介して入力される。データエントリ装置の本
体２は、この外字コードに基づいて外字正字変換テーブ
ル４からその外字を正字として表示する最も近い正字の
コードを捜し出し、外字コードが近似する正字コード
「Ｂ９ＡＤ」に変換される（ステップＳ２）。

【００１７】次に、本体２は、ステップＳ３において、
外字正字変換テーブル４から検索したコード「Ｂ９Ａ
Ｄ」を元にフォントデータファイル５から近似する正字
「広」のフォントデータを検索する。

【００１８】続いて、本体２は、フォントデータファイ
ル５から「広」のフォントデータを取得し、これをＣＲ
Ｔ３に送出して表示する。この時、本当の正字データと
は相違することを示すために、反転、リバース等の表示
属性を変えて表示する（ステップＳ４）。すなわち、
「広」という文字が反転の「広」またはリバースの
「広」という型で表示される。

【００１９】外字正字変換テーブル４は、０Ｘ００００
〜０ＸＦＦＦＦまでの外字コードをアドレスとすること
ができるので、６５５３５個の外字コードに対応する正
字コードを格納できるので、その種類の外字を近似する
正字として表示させることが可能になる。

【００２０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
入力された外字コードを外字正字変換テーブルを介して
正字コードに変換し、変換された正字コードに対応する
正字のフォントデータをフォントデータファイルから取
得して外字を近似する正字により表示するようにしてい
るので、外字に対して画面上に書かれた文字に近いデー
タが表示され、外字入力に対して入力ミスがあったかを
すぐに判断でき、入力ミスを低減できる。

【００２１】また、近似する正字を反転、リバース等で
表示属性を相違させて表示する場合には、画面のどこに
外字入力したデータがあるのかすぐに見つけることがで
き、外字の修正が容易になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のデータエントリ装置の概略構成を示す
ブロック図である。

【図２】入力動作を説明するフローチャート図である。

【符号の説明】

１ キーボード ３ 表示装置 ４ 外字正字変換テーブル ５ フォントデータファイル

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 入力されたデータをデータ処理し、処理
   されたデータを表示装置に表示するデータエントリ装置
   において、 外字とその外字に近似する正字をそれぞれコードで格納
   した外字正字変換テーブルと、 正字コードに対応して正字のフォントデータを格納した
   フォントデータファイルとを備え、 入力された外字コードを前記外字正字変換テーブルを介
   して正字コードに変換し、変換された正字コードに対応
   する正字のフォントデータを前記フォントデータファイ
   ルから取得して外字を近似する正字により表示すること
   を特徴とするデータエントリ装置。
2. 【請求項２】 前記近似する正字が本来の正字の表示属
   性と異る表示属性で表示されることを特徴とする請求項
   １に記載のデータエントリ装置。