JP3028557B2 - 住所認識方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は住所認識方式に関し、特に光学文字読取式の
郵便物区分装置における住所認識方式に関するものであ
る。

従来技術 従来、この種の郵便物区分装置においては、宛先情報
である住所文字そのものを認識またはキー入力して区分
け処理を行わせることは、技術的に困難である。そこ
で、この住所文字に代る他の付加情報、例えば郵便番号
を認識またはキー入力して区分け処理を行っているのが
実状である。

この付加情報である郵便番号が宛先に記載されていな
い場合には、区分け処理不能として排除するか、オペレ
ータの記憶に基づいて該当する郵便番号を入力するよう
になっている。

この様な従来の方式では、郵便番号等の区分け対象情
報が記載されていない郵便物は、一般に手作業にて処理
されるので、機械化の効率が低下するという欠点があ
る。

発明の目的 そこで、本発明はかかる従来技術の欠点を解決すべく
なされたものであって、その目的とするところは、区分
け対象情報が記載されていない郵便物であっても、宛先
情報である住所文字から住所を認識可能な住所認識方式
を提供することにある。

発明の構成 本発明による住所認識方式は、住所を構成する第１番
目の単語から最後から２番目の単語についてその読み仮
名の各最初と最後の文字を抽出し、住所を構成する最後
の単語についてその読み仮名の最初の文字を抽出し、こ
れ等抽出文字と前記住所とを複数組夫々対応させた対応
表を予め格納したファイルと、入力された前記抽出文字
をキーとして前記ファイルを検索する検索手段とを設
け、この検索結果により得られた住所により正規住所を
認識するようにしたことを特徴としている。

実施例 次に、本発明の実施例を図面を用いて詳細に説明す
る。

第１図は本発明の実施例のシステム構成を示す概略ブ
ロック図であり、第２図はその動作を示すフローチャー
トである。

第１図において、ファイル１は、住所と当該住所に対
応する郵便番号と、更にはこの住所と郵便番号との組を
特定すべく検索するための検索キーとを予め複数組格納
したデータベースである。

そのデータベースの例を第３図〜第４図を用いて説明
する。第３図は住所の一例を示しており、「東京都港区
芝２丁目」の住所の場合である。この住所を構成する第
１番目の単語の読み仮名と第２番目の単語の読み仮名の
各最初と最後の文字「と」、「と」、「み」、「く」及
び第３番目の単語の読み仮名の最初の文字「し」の合計
５文字（と、と、み、く、し）が予め抽出されており、
この５文字の組合せである「ととみくし」が当該住所の
検索キーとされるのである。

かかる方式に従って得られたファイル１中のデータベ
ースの例が第４図に示されており、第５図においては、
検索キーを生成する文字抽出の方式が、住所を構成する
単語数に応じて示されている。第５図において、Ｘ印が
文字抽出位置を示している。

この文字抽出方式の決定に際しては、一組の抽出文字
から複数の住所が検索される割合が最少になる様に、抽
出文字位置を予め選定しておくことが重要となる。

再び第１図に戻ると、入力部２は検索キーである抽出
文字を入力するキーボードであり、表示部３は検索結果
や住所認識結果等を表示するものである。

また、住所認識処理部４はキーボード２からの検索キ
ーによりファイル１内のデータベースを検索する検索部
41と、この検索結果により住所を決定する住所決定部42
とからなる。この住所認識処理部４はCPUを用いて構成
され、ソフトウェアにより実現される。

住所認識処理部４の動作を第２図のフローチャートに
従って説明する。オペレータにより検索キーである抽出
文字が入力部２より入力されると（ステップ21）、検索
部41はこの抽出文字をキーとしてファイル１内のデータ
ベース（第４図）を検索する（ステップ22）。

ファイル検索の結果、１つの住所が検索されると（ス
テップ23の判断処理）、この検索住所が対象とする住所
とされ、住所決定部42にて認識住所として郵便番号と共
に表示部３に表示される。

判断処理ステップ23において、複数の住所が検索され
ると（例えば、第４図に示す如く「ととし」の検査キー
に対して複数の住所が該当している）、この複数の住所
すべてが表示部３に表示される（ステップ25）。そし
て、そのうちの正しい１つの住所を選択する様住所決定
部42から指示が生成される（ステップ26）。

この選択指示に応答して、オペレータは正しい住所を
入力部２により選択すれば、住所決定部42はこれを受け
て、選択指定された１つの住所（郵便番号を含む）を正
しい住所として決定するのである（ステップ24）。

尚、上記実施例では、抽出文字としてひらがなを用い
ているが、カタカナやアルファベット、更には数字であ
っても良く、住所も日本国内のみならず、海外等広範囲
に拡張することができる。

発明の効果 以上述べた如く、本発明によれば、住所とこの住所の
読み仮名から一定方式に従って抽出した文字からなる検
索キーとを対応させて、データベースとして予め格納し
ておき、この検索キーにより住所を認識することができ
るようにしているので、光学式郵便番号自動読取装置や
打鍵式郵便物区分装置において、郵便番号が記載されて
いない郵便物も処理できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例のシステムブロック図、第２図
は本発明の実施例の動作フロー図、第３図は住所と抽出
文字との関係の例を示す図、第４図はデータベースの例
を示す図、第５図は抽出文字の抽出方式の例を示す図で
ある。 主要部分の符号の説明 １……ファイル 41……検索部 42……住所決定部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−76212（ＪＰ，Ａ) 特開 昭54−140850（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−237569（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−213378（ＪＰ，Ａ) 特開 昭57−34239（ＪＰ，Ａ) 特開 昭57−166630（ＪＰ，Ａ) 実公 昭62−166557（ＪＰ，Ｙ２) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G06F 17/22 G06F 3/02 G06F 17/30

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】住所を構成する第１番目の単語から最後か
   ら２番目の単語についてその読み仮名の各最初と最後の
   文字を抽出し、住所を構成する最後の単語についてその
   読み仮名の最初の文字を抽出し、これ等抽出文字と前記
   住所とを複数組夫々対応させた対応表を予め格納したフ
   ァイルと、入力された前記抽出文字をキーとして前記フ
   ァイルを検索する検索手段とを設け、この検索結果によ
   り得られた住所により正規住所を認識するようにした住
   所認識方式。