JPH1038184A - 流体配管の漏洩箇所の補修方法及び補修用治具 - Google Patents

流体配管の漏洩箇所の補修方法及び補修用治具

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JPH1038184A
JPH1038184A JP8198005A JP19800596A JPH1038184A JP H1038184 A JPH1038184 A JP H1038184A JP 8198005 A JP8198005 A JP 8198005A JP 19800596 A JP19800596 A JP 19800596A JP H1038184 A JPH1038184 A JP H1038184A
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な漏洩阻止率が達成されるとともに、半
永久的な漏洩阻止効果が得られる簡便な流体配管の漏洩
箇所の補修方法および補修用治具を提供する。 【解決手段】 流体配管における漏洩箇所10の外表面を
清浄化し、中央部に雌ねじ孔4が設けられた当接部材1
を、前記漏洩箇所10における配管の外表面に接着剤9を
介して接着固定し、前記雌ねじ孔4に短寸ボルト5を封
止剤を介して螺合一体化することによって、前記雌ねじ
孔4を閉塞する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、流体配管の漏洩
箇所の補修方法及び補修用治具、特に上水道、下水道等
の配水管の漏洩箇所の補修方法及び補修用治具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば上水道配水管に生じた漏水を止め
る場合、その性格上、水流を止めた状態で補修すること
は許されず、水が漏れ続けている状態で補修を遂行して
完了させることが要請される。
【0003】しかも、通常3〜5 kg/cm2 ある上水道の
水圧に抗しつつ補修を遂行しなければならない。
【0004】このような状況から、従来、配水管の外周
面にゴム製のパッキン材を介在させてリング状の止水バ
ンドを締着する方法が用いられていた。また、漏水箇所
の孔が小さい場合には、該孔にエポキシ樹脂系の接着剤
を充填するとともに、水圧に抗するべく指でしばらく押
さえつつ硬化させる方法が用いられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法においては次のような問題点があった。
【0006】止水バンドを締着する方法では、漏水阻止
率は比較的良好であるものの、止水バンドの材料費が高
くつくことに加えて、種々の配管径に適合する多種類の
止水バンドを準備しておく必要性から、コスト高となり
経済的に不利である。また、止水バンドを締着する作業
において、かなり高度な熟練を要するという難点があっ
た。更に、大気中に露出する水管橋のような場合には、
止水バンドにより外観上の美観が損なわれやすい欠点が
あった。
【0007】また、止水バンドを締着する方法は直管部
にしか適用できず、曲管部、空気弁部、溶接部等の異形
部に適用することは不可能であった。また、ゴム製のパ
ッキン材の劣化や締着部のゆるみによって漏水が再発
し、半永久的な効果が得られるものでは全くなかった。
【0008】また、漏水箇所の孔にエポキシ樹脂接着剤
を充填硬化させる方法では、接着力が不十分であるため
水圧に十分抗しきれず、漏水阻止率に劣るのみならず耐
久性にも劣る難点があった。
【0009】この発明は、かかる技術的背景に鑑みてな
されたものであって、十分な漏洩阻止率が達成されると
ともに、半永久的な漏洩阻止効果が得られる、簡便な流
体配管の漏洩箇所の補修方法および補修用治具を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者は鋭意研究の結果、中央部に雌ねじ孔が設
けられた当接部材を、漏洩箇所における配管の外表面に
接着剤を介して接着固定し、前記雌ねじ孔に短寸ボルト
を封止剤を介して螺合一体化することにより、十分な漏
洩阻止率が達成されるとともに半永久的な漏洩阻止効果
が得られることを見出した。
【0011】すなわち、この発明の流体配管の漏洩箇所
の補修方法は、流体配管における漏洩箇所の外表面を清
浄化する工程と、中央部に雌ねじ孔が設けられた当接部
材を、前記漏洩箇所における配管の外表面に接着剤を介
して接着固定する工程と、前記雌ねじ孔に短寸ボルトを
封止剤を介して螺合一体化することによって、前記雌ね
じ孔を閉塞する工程とを包含することを特徴とするもの
である。
【0012】当接部材を、漏洩箇所における配管の外表
面に接着剤を介して接着固定するものであるから、大き
い接着面積が得られ、強力な接着力が得られる。また、
当接部材の中央部には雌ねじ孔が設けられているから、
漏洩流体を該雌ねじ孔から漏出させながら接着作業を遂
行することができるものであり、漏洩流体の特に圧力の
影響を回避して接着を行うことができる。前記雌ねじ孔
がないと、接着の際に漏洩流体の逃げ場がなくなり、そ
の圧力の影響をまともに受けて接着作業は難航を極める
ことになる。
【0013】また、短寸ボルトを封止剤を介して雌ねじ
孔に螺合一体化するものであるから、隙間なく螺合さ
れ、流体を完全に封じ込めることができる。更に、短寸
ボルトを雌ねじ孔にねじ込んでいくことにより螺合する
ものであるから、漏出流体の圧力に何ら屈することなく
容易に螺合でき、作業性に優れたものとなすことができ
る。
【0014】上記において、漏洩箇所周辺の凹凸が著し
い場合や外面形状が複雑な場合には、前記清浄化工程の
後、漏洩箇所における配管の外表面に接着剤を塗布し
て、外面が平坦状をなす下地硬化層を形成した後、該下
地硬化層上に前記当接部材を接着固定するのが望まし
い。
【0015】外面が平坦状をなす下地硬化層をまず形成
させたのち、当接部材を接着固定するものであるから、
例えば溶接箇所のように漏洩箇所周辺の凹凸が著しい場
合にあっても、容易に補修を遂行することができる。ま
た、当接部材を、前記下地硬化層に接着剤を介して接着
固定するものであるから、大きい接着面積が得られ、強
力な接着力が得られる。
【0016】また、当接部材を接着する際には、予め逃
圧細管を当接部材の雌ねじ孔に貫通状態に取り付け、該
逃圧細管の一端を漏洩箇所に臨ませて漏洩流体を該逃圧
細管の他端から漏出させながら、当接部材の接着固定を
行うことが望ましく、これにより、当接部材を接着固定
する際の接着位置の確認が容易になるという効果が得ら
れる。更に、漏出流体は、逃圧細管を通過したのち逃圧
細管先端より放出、即ち補修箇所より遠隔位置で放出さ
れるものであるから、補修作業をする際に、漏出流体の
影響を受けることなく円滑に作業を遂行することができ
るので、作業効率を向上させることができる。
【0017】上記において接着剤としては、特に限定さ
れるものではないが、金属粉を含む接着剤、速乾性のエ
ポキシ樹脂系接着剤等が挙げられる。中でも金属粉を含
む接着剤を用いることが好ましく、これにより強力な接
着力を得ることができ、十分な漏洩阻止率が達成される
とともに、半永久的な漏洩阻止効果を得ることができ
る。
【0018】前記金属を含む接着剤としては、マルチメ
タル−UW(マルチメタル社製)が好適に使用される。
速い硬化速度を得る観点からUW硬化剤(マルチメタル
社製)と混合して使用することが望ましい。
【0019】また、この発明の流体配管の漏洩箇所の補
修用治具は、配管に対する接合面が該配管の外表面の形
状に適合する形状に形成され、かつ中央部に雌ねじ孔が
設けられた当接部材と、該雌ねじ孔に螺合されうる封止
用短寸ボルトとからなることを特徴とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる流体配管
の漏洩箇所の補修方法の二実施形態をそれぞれ図示例と
ともに説明する。
【0021】まず、第1の実施形態について説明する。
この実施形態は配水管漏水箇所の凹凸がほとんどない一
般的な漏水箇所の補修に適用したものである。
【0022】図3は、この発明にかかる補修用治具の斜
視図、図4は図3におけるB−B線の断面図である。こ
れらの図において、補修用治具は、当接部材(1)と短
寸ボルト(5)とからなるものである。前記当接部材
(1)は当接片(2)とナット片(3)からなるもので
あり、当接片(2)は矩形状板状体であり、該当接片
(2)の接合面(2a)は配管の外表面の円弧形状に適
合する円弧面に形成されている。そして当接片(2)の
中央部には、雌ねじ孔(4)を有するナット形状のナッ
ト片(3)が一体に接合されるとともに、雌ねじ孔
(4)は当接片(2)の中央部を貫通する形で連通され
ているものである。
【0023】一方、短寸ボルト(5)は、前記雌ねじ孔
(4)に螺合できうるものであり、その上部には六角孔
(6)が設けられている。短寸ボルト(5)を雌ねじ孔
(4)に螺合する際には、六角孔(6)に六角レンチを
挿入したのち回転させて、雌ねじ孔(4)にねじ込んで
いく。
【0024】以下、上記補修用治具を用いた補修方法に
ついて説明するが、この発明の補修方法において使用す
る補修用治具は上記形態に何ら限定されるものではな
い。
【0025】まず、漏洩箇所における配水管の外表面を
清浄化する。シンナー等の溶剤や洗浄剤等が好適に使用
される。なお、外表面が錆びている場合には高い接着力
を得る観点から、清浄化の前にサンドペーパーにて研磨
しておくのが望ましい。
【0026】次に、接着剤(9)を、当接部材(1)の
接合面(2a)に塗ったのち、円筒状の逃圧細管(8)
を当接部材(1)の雌ねじ孔(4)に貫通状態に取り付
け、該逃圧細管(8)の一端を漏洩箇所に臨ませて漏洩
流体を該逃圧細管の他端から漏出させながら、前記接合
面(2a)を前記清浄化した配水管の外表面に圧着させ
て接着させる。この時、接着剤(9)は前記清浄化した
配水管の外表面に塗っておき、当接部材(1)の接合面
(2a)を該外表面に圧着させて接着するものとしても
良いことはいうまでもない。上記接着剤(9)として
は、マルチメタル−UW(マルチメタル社製)とUW硬
化剤(マルチメタル社製)を混練りして得られる接着剤
が好適に使用できる。
【0027】このように逃圧細管(8)の一端を漏洩箇
所に臨ませておくことにより、当接部材を接合固定する
際の接着位置の確認が容易になるという効果が得られ
る。更に、漏出流体は、逃圧細管(8)を通過したのち
逃圧細管(8)先端より放出、即ち補修箇所より遠隔位
置で放出されるものであるから、補修作業をする際に、
漏出流体の影響を受けることなく円滑に作業を遂行する
ことができるので、作業効率の向上に資することができ
る。
【0028】なお、必要に応じて、当接部材(1)の接
合面(2a)と配管壁(7)との界面から漏水が生じな
いように、また接着固定のより一層の安定化を図るため
に、当接片外周面(2b)を前記接着剤(9)にて配管
壁(7)と接着させるようにしてもよい。
【0029】前記接着剤(9)の硬化後、逃圧細管
(8)を外し、封止剤を短寸ボルト(5)のねじ部分に
塗布したのち、該短寸ボルト(5)を雌ねじ孔(4)に
螺合し、短寸ボルト(5)の六角孔(6)に六角レンチ
を挿入したのち回転させて、短寸ボルト(5)をねじ込
んでいき、短寸ボルト(5)と当接部材(1)を封止剤
を介して螺合一体化する。前記封止剤としては、接着剤
(9)が好適に使用できる。
【0030】六角レンチにより短寸ボルト(5)を雌ね
じ孔(4)にねじ込んでいくものであるから、漏水の圧
力に抗して短寸ボルト(5)と当接部材(1)を容易に
一体化できるとともに、封止剤を介して螺合一体化する
ものであるから、隙間なく螺合され、流体を完全に封じ
込めることができる。
【0031】なお、衝撃から保護するために衝撃保護被
覆を設けるものとすることが望ましい。例えば、前記螺
合一体化後、完全漏水阻止を確認した後、接着剤(1
1)を、図6に示すように補修用治具全体を覆う態様で
塗布し、硬化させる。前記接着剤(11)硬化後、周辺
部全体を更に覆う形で弾性樹脂塗料(12)を塗布し、
硬化させる。上記保護被覆を施すことにより、衝撃から
補修箇所を十分に保護することができるとともに美観の
向上に資することができる。上記接着剤(11)として
は、マルチメタル−SS(マルチメタル社製)と硬化剤
(マルチメタル社製)を混練りして得られる接着剤が好
適に使用できる。
【0032】次に、この発明にかかる補修方法の別の実
施形態について説明する。この実施形態は、例えば溶接
箇所のように漏水箇所の凹凸が著しい場合や外面形状が
複雑な場合に特に有用な方法であり、この実施形態は配
水管の溶接箇所からの漏水に適用したものである。
【0033】まず、漏洩箇所における配水管の外表面を
清浄化する。シンナー等の溶剤や洗浄剤等が好適に使用
される。なお、外表面が錆びている場合には高い接着力
を得る観点から、清浄化の前にサンドペーパーにて研磨
しておくのが望ましい。
【0034】次に、図7に示すように、前記清浄化した
配水管の外表面に接着剤(9)を、その外表面形状が平
坦状になるように塗布して硬化させ、下地硬化層(9
b)を形成させる。この時、下地硬化層(9b)の漏水
箇所近傍部分は漏水の水圧により自然と流出孔(9a)
が開き、該流出孔(9a)より漏水が漏れ出てくる。
【0035】次に、図8に示すように接着剤(9)を、
ナット状の当接部材(21)の接合面(21a)に塗っ
たのち、円筒状の逃圧細管(8)を当接部材(21)の
雌ねじ孔(22)に貫通状態に取り付け、該逃圧細管
(8)の一端を漏洩箇所に臨ませて漏洩流体を該逃圧細
管(8)の他端から漏出させながら、前記接合面(21
a)を前記下地硬化層(9b)に圧着させて接着させ
る。この時、接着剤(9)は前記下地硬化層(9b)に
塗っておき、当接部材(21)の接合面(21a)を前
記下地硬化層(9b)に圧着させて接着するものとして
も良いことはいうまでもない。上記接着剤(9)として
は、マルチメタル−UW(マルチメタル社製)とUW硬
化剤(マルチメタル社製)を混練りして得られる接着剤
が好適に使用できる。
【0036】このように逃圧細管(8)の一端を漏洩箇
所に臨ませておくことにより、当接部材を接合固定する
際の接着位置の確認が容易になるという効果が得られ
る。更に、漏出流体は、逃圧細管(8)を通過したのち
逃圧細管(8)先端より放出、即ち補修箇所より遠隔位
置で放出されるものであるから、補修作業をする際に、
漏出流体の影響を受けることなく円滑に作業を遂行する
ことができるので、作業効率の向上に資することができ
る。
【0037】なお、必要に応じて、当接部材(21)の
接合面(21a)と配管壁(7)または溶接部(13)
との界面から漏水が生じないように、また接着固定のよ
り一層の安定化を図るために、当接部材(21)の外周
面(21b)を前記接着剤(9)にて配管壁(7)や溶
接部(13)と接着させるようにしてもよい。
【0038】前記接着剤(9)の硬化後、逃圧細管
(8)を外し、封止剤を短寸ボルト(23)のねじ部分
に塗布したのち、該短寸ボルト(23)を雌ねじ孔(2
2)に螺合し、短寸ボルト(23)の六角孔(24)に
六角レンチを挿入したのち回転させて、短寸ボルト(2
3)をねじ込んでいき、短寸ボルト(23)と当接部材
(21)を封止剤を介して螺合一体化する。前記封止剤
としては接着剤(9)が好適に使用できる。
【0039】漏出流体を封じ込めるに際し、六角レンチ
により短寸ボルト(23)を雌ねじ孔(22)にねじ込
んでいくものであるから、漏水の圧力に抗して短寸ボル
ト(23)と当接部材(21)を容易に一体化できると
ともに、封止剤を介して螺合一体化するものであるか
ら、隙間なく螺合され、流体を完全に封じ込めることが
できる。
【0040】なお、前記実施形態と同様に、衝撃から保
護するために下記衝撃保護被覆を設けるものとすること
が望ましい。すなわち、前記螺合一体化後、完全漏水阻
止を確認した後、接着剤(11)にて、図10に示すよ
うに補修用治具全体を覆う態様で塗布し、硬化させる。
前記接着剤(11)硬化後、周辺部全体を更に覆う形で
弾性樹脂塗料(12)を塗布し、硬化させる。上記保護
被覆を施すことにより、衝撃から補修箇所を十分に保護
することができるとともに美観の向上に資することがで
きる。上記接着剤(11)としては、マルチメタル−S
S(マルチメタル社製)と硬化剤(マルチメタル社製)
を混練りして得られる接着剤が好適に使用できる。
【0041】この発明にかかる流体配管の漏洩箇所の補
修方法及び補修用治具は、上記実施形態における配水管
の漏水箇所への適用に特に限定されるものではなく、そ
の用法用途において、例えばスチーム配管、油送管など
に適用される場合も包含されるものとする。
【0042】
【発明の効果】以上のように、この発明にかかる流体配
管の漏洩箇所の補修方法は、当接部材を、漏洩箇所にお
ける配管の外表面に接着剤を介して接着固定するもので
あるから、大きい接着面積が得られ、強力な接着力が得
られる。また、当接部材の中央部には雌ねじ孔が設けら
れているから、漏洩流体を該雌ねじ孔から漏出させなが
ら接着作業を遂行することができるものであり、漏洩流
体の特に圧力の影響を回避して接着を行うことができ
る。また、短寸ボルトを封止剤を介して雌ねじ孔に螺合
一体化するものであるから、隙間なく螺合され、流体を
完全に封じ込めることができ、十分な漏洩阻止率が達成
されるとともに、半永久的な漏洩阻止効果を得ることが
できる。更に、短寸ボルトを雌ねじ孔にねじ込んでいく
ことにより螺合するものであるから、漏出流体の圧力に
何ら屈することなく容易に螺合でき、作業性に優れたも
のとなすことができる。
【0043】また、前記清浄化工程の後、漏洩箇所にお
ける配管の外表面に接着剤を塗布して、外面が平坦状を
なす下地硬化層を形成した後、該下地硬化層上に前記当
接部材を接着固定する場合には、漏洩箇所周辺の凹凸が
著しい場合や外面形状が複雑な場合にあっても、容易に
補修することができるとともに、十分な漏洩阻止率が達
成され、かつ半永久的な漏洩阻止効果を得ることができ
る。
【0044】また、当接部材を接着する際に、予め逃圧
細管を当接部材の雌ねじ孔に貫通状態に取り付け、該逃
圧細管の一端を漏洩箇所に臨ませて漏洩流体を該逃圧細
管の他端から漏出させながら、当接部材の接着固定を行
う場合には、当接部材を接着固定する際の接着位置の確
認が容易になるという効果が得られる。更に、漏出流体
は、逃圧細管を通過したのち逃圧細管先端より放出、即
ち補修箇所より遠隔位置で放出されるものであるから、
補修作業をする際に、漏出流体の影響を受けることなく
円滑に作業を遂行することができるので、作業効率の向
上に資することができる。
【0045】また、接着剤は金属粉を含む接着剤とする
場合には、強力な接着力を得ることができ、十分な漏洩
阻止率が達成されるとともに、半永久的な漏洩阻止効果
を確実に得ることができる。
【0046】更に、金属粉を含む接着剤としてマルチメ
タル−UW(マルチメタル社製)を用いた場合には、十
分な漏洩阻止率および半永久的な漏洩阻止効果をより確
実に得ることができる。
【0047】また、この発明の流体配管の漏洩箇所の補
修用治具は、配管に対する接合面が該配管の外表面の形
状に適合する形状に形成され、かつ中央部に雌ねじ孔が
設けられた当接部材と、該雌ねじ孔に螺合されうる封止
用短寸ボルトとからなるものであるから、配管漏洩箇所
に前記接合面を接着剤にて接着すれば、漏洩流体を該雌
ねじ孔から漏出させながら接着作業を遂行することがで
きるから、漏洩流体の特に圧力の影響を回避して接着を
行うことができ、また大きい接着面積が得られることか
ら、強力な接着力を得ることができる。また、短寸ボル
トを雌ねじ孔にねじ込んでいくことができるから、漏洩
流体の圧力に抗して容易に補修を遂行することができ、
また封止剤を介して螺合一体化すれば、隙間なく螺合さ
れ、ひいては十分な漏洩阻止率及び半永久的な漏洩阻止
効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる補修方法を適用して補修した
配管を示す斜視図である。
【図2】図1におけるA−A線の断面図である。
【図3】この発明にかかる補修用治具を示す斜視図であ
る。
【図4】図3におけるB−B線の断面図である。
【図5】逃圧細管を雌ねじ孔に貫通状態に取り付けた状
態の側断面図である。
【図6】保護層を被覆した状態の側断面図である。
【図7】清浄化した後、下地硬化層を形成させた状態の
側断面図である。
【図8】逃圧細管を雌ねじ孔に貫通状態に取り付けた状
態の側断面図である。
【図9】雌ねじ孔に短寸ボルトを螺合一体化した状態の
側断面図である。
【図10】更に保護層を被覆した状態の側断面図であ
る。
【符号の説明】
1…当接部材 2a…接合面 4…雌ねじ孔 5…短寸ボルト 8…逃圧細管 9…接着剤 10…漏洩箇所

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体配管における漏洩箇所の外表面を清
    浄化する工程と、 中央部に雌ねじ孔が設けられた当接部材を、前記漏洩箇
    所における配管の外表面に接着剤を介して接着固定する
    工程と、 前記雌ねじ孔に短寸ボルトを封止剤を介して螺合一体化
    することによって、前記雌ねじ孔を閉塞する工程とを包
    含することを特徴とする流体配管の漏洩箇所の補修方
    法。
  2. 【請求項2】 前記清浄化工程の後、前記漏洩箇所にお
    ける配管の外表面に接着剤を塗布して、外面が平坦状を
    なす下地硬化層を形成した後、該下地硬化層上に前記当
    接部材を接着固定することを特徴とする請求項1に記載
    の流体配管の漏洩箇所の補修方法。
  3. 【請求項3】 当接部材を接着する際に、予め逃圧細管
    を当接部材の雌ねじ孔に貫通状態に取り付け、該逃圧細
    管の一端を漏洩箇所に臨ませて漏洩流体を該逃圧細管の
    他端から漏出させながら、当接部材の接着固定を行うこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の流体配管の漏
    洩箇所の補修方法。
  4. 【請求項4】 接着剤が金属粉を含む接着剤である請求
    項1〜3のいずれか1項に記載の流体配管の漏洩箇所の
    補修方法。
  5. 【請求項5】 金属粉を含む接着剤が、マルチメタル−
    UW(マルチメタル社製)である請求項4に記載の流体
    配管の漏洩箇所の補修方法。
  6. 【請求項6】 配管に対する接合面が該配管の外表面の
    形状に適合する形状に形成され、かつ中央部に雌ねじ孔
    が設けられた当接部材と、該雌ねじ孔に螺合されうる封
    止用短寸ボルトとからなることを特徴とする流体配管の
    漏洩箇所の補修用治具。
JP19800596A 1996-07-26 1996-07-26 流体配管の漏洩箇所の補修方法 Expired - Fee Related JP3453480B2 (ja)

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