JP2601418B2 - 埋込栓補修用接着剤入りカプセル - Google Patents

埋込栓補修用接着剤入りカプセル

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JP2601418B2
JP2601418B2 JP29911494A JP29911494A JP2601418B2 JP 2601418 B2 JP2601418 B2 JP 2601418B2 JP 29911494 A JP29911494 A JP 29911494A JP 29911494 A JP29911494 A JP 29911494A JP 2601418 B2 JP2601418 B2 JP 2601418B2
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三千夫 木村
吉和 儀賀
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日本デコラックス株式会社
近畿日本軌道工機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート枕木、軌
条スラブ等に埋設された軌条締結用の埋込栓の補修の際
に使用する接着剤入りのカプセルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にコンクリート枕木、軌条スラブ3
1等にはバネクリップ32を介して軌条33とコンクリ
ート枕木、軌条スラブ31等を締結するための締結用の
ボルト34を螺着するために中央にボルト孔35が形成
された筒状の合成樹脂製の埋込栓36が埋設されてい
る。この埋込栓36には、軌条締結用のボルト34が螺
入されることから、列車の振動を直接受けるため、長年
の使用によりボルト孔内のねじ山37が欠落したり、摩
耗等が生ずる。その結果、螺入したボルト34に弛み、
がたが生じ、軌条支持体として機能しなくなるので、そ
の補修が必要となる。
【0003】その補修方法としては、高分子材料を注入
したねじ山が欠落、摩耗した埋込栓内に離型剤を塗布し
たボルトを螺入し、高分子材料が硬化した後、ボルトを
抜き取ることによりねじ山を補修するものがあった(特
公平4−2722, 同4−2724)。しかしなが
ら、コンクリート枕木31の埋込栓36の下端には水抜
き孔38が設けられていることから、これらの方法によ
っては埋込栓に注入した高分子材料が水抜き孔より漏出
し補修作業に支障を来すという問題があった。
【0004】そこで、埋込栓の下端を閉塞することによ
り高分子材料の漏出を防止する方法が特公平4−272
に開示されている。特公平4−2723に開示されて
いるものは、埋込栓の内周ねじ部を下端部を残して削孔
して埋込栓下端内周面に段部を形成し、該段部に両面粘
着テープが貼着された金属製蓋片を貼りつけて埋込栓下
端部を閉塞した後、硬化型液状高分子材料を注入した後
ボルトを螺入し、該高分子材料が硬化した後、前記ボル
トを抜き取ることにより、欠落、摩耗したねじ山を補修
するものである。
【0005】さらに、埋込栓の下端部を閉塞するものと
して公平4−12083に開示されている埋込栓補修
用樹脂入りカプセルがある。 このものは、二液混合常
温硬化型の液状樹脂の主剤と硬化剤とを、下端部にそれ
ぞれ液漏出防止用密封栓を有するガラス製二重管の内外
両管に封入するとともに、外管における液漏出防止用密
封栓の外周縁に設けた鍔部に接着剤を層着してなること
を特徴とする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特公平4−2723に
おける埋込栓の下端部の閉塞は、桿体先端に装着された
永久磁石片を下面に両面粘着テープが貼着された磁性金
属製蓋片の上面に吸着し、前記桿体を埋込栓内に挿入し
て同埋込栓の下端部内周面の段部に蓋片を接着するもの
である。この方法は、永久磁石片を先端に装着した桿体
を特に必要とし、さらに液状高分子材料を注入する前に
埋込栓下端を閉塞するための特別な工程を必要とするこ
とから作業が煩雑となり、埋込栓の補修に際して作業能
率が低下するという問題がある。
【0007】公平4−12083における埋込栓補修
用樹脂入りカプセルには、そのような問題はないが、外
管の液状漏出防止用密封栓の外周縁に設けた鍔部の下面
には粘着材が層着され、その上に離型紙が被着されてい
ることから、埋込栓の補修に際しては、離型紙を剥離す
る工程が必要となる。 さらに、埋込栓下端に形成され
る段部は、穿孔ドリル等により埋込栓の内周ねじ部を下
端部を残して削孔するため、その表面は必ずしも平滑で
はなく、しかも細かい削り屑が残ることから、鍔片を確
実に段部に接着することができない。 そのため、鍔部
下面と段部間に空隙が生じ、その隙間から液状樹脂が漏
出するという問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題点
を解決した埋込栓補修用接着剤入りカプセルを提供する
ことを目的とするもので、主剤を封入した筒状ガラス製
外管と該外管内に収容される硬化剤を封入したガラス製
内管とからなる接着剤入りカプセルの一側に、耐衝撃性
を有する板材により補強した弾性を有するゴム製キャッ
プを嵌め込んだことを特徴とする。さらに、主剤を充填
した一方において開口する筒状のガラス製外管と該外管
内に収容される硬化剤を封入したガラス製内管とからな
り、前記開口部を耐衝撃性を有する板材と弾性を有する
ゴム製キャップとにより封止したことを特徴とする。ま
た、主剤を充填した一方において開口する筒状のガラス
製外管と該外管内に収容される硬化剤を封入したガラス
製内管とからなり、前記開口部を弾性を有するゴム製キ
ャップにより封止するとともに、該ゴム製キャップの下
側を延伸してスカート部を形成し耐衝撃性を有する板材
を嵌め込み可能としたことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】穿孔ドリル等により削切した埋込栓内に埋込栓
補修用接着剤入りカプセルを挿入し、さらにそのゴム製
キャップの底面を埋込栓内の段部に押しつけ固定した
後、軌条締結用のボルトを回転しつつ埋め込むことによ
り、ガラス製の外管及び内管を破砕しそれぞれに封入さ
れている主剤及び硬化剤を混合し、硬化させる。接着剤
が硬化すると、螺入された軌条締結用のボルトのねじ山
により埋込栓内に新たなねじ山が形成され、欠落、摩耗
したねじ山が補修される。
【0010】
【実施例】図面に基づいて本発明に係る埋込栓補修用接
着剤入りカプセルの実施例について説明する。図1は第
1の実施例を示す断面図であり、図2は第2の実施例を
示す断面図であり、図3は第3の実施例を示す断面図で
あり、図4はコンクリート枕木の埋込栓内に載置した状
態を示す断面図である。
【0011】実施例1 Aは、二重の筒状のガラス製の外管1及び内管2とから
なる接着剤入りのカプセルである。外管1は液状主剤を
充填し、その上下が封止される。内管2は、粉体もしく
は液体の硬化剤を封入し、外管1内に収容される。外管
1の下部にその底面と同形の金属製円板3を当て、さら
に周縁部4を有するゴム製キャップ5を被冠する。金属
製円板3としては、0.3〜3mmの厚みの鉄、アルミ
ニウム等の十分な剛性を有するものが使用される。 さ
らに、金属製円板3の大きさは埋込栓下端の段部10よ
り大とする。ゴム製キャップ5としては、十分な弾力性
を有するものを使用する。
【0012】実施例2 11は液状主剤を充填した下方において開口する筒状の
ガラス製の外管で、その中に粉体もしくは液体の硬化剤
を封入したガラス製内管12が収容される。外管11の
開口部には、該開口部と同形の金属製円板13を当て、
さらに周縁部14を有するゴム製キャップ15を被冠す
る。金属製円板13としては、実施例1と同様に0.3
〜3mmの厚みの鉄、アルミニウム等のものが使用され
るが、接着剤との反応を避けるためにプラスチック等を
使用することもできるが、その場合には十分な剛性を有
するものでなければならない。さらに、金属製円板13
の大きさは埋込栓下端の段部10より大とする。ゴム製
キャップ15としては、十分な弾力性を有するものが使
用される。本実施例において、金属製円板13及びゴム
製キャップ15は、外管11内の液状主剤の漏出防止の
シールも兼ねる。
【0013】実施例3 外管21及び内管22は実施例2と同一である。外管2
1の開口部には周縁部23を有するゴム製キャップ24
を被冠する。該ゴム製キャップ24は、外管21の開口
部をシールし、管内の液状主剤の漏出を防止する。ゴム
製キャップ24の下側にスカート部25を形成し、その
中に金属製円板26を埋め込む。 金属製円板26とし
ては、実施例1及び2に開示したものと同様のものが使
用される。
【0014】次に、以上の構成よりなる本発明に係る埋
込栓補修用接着剤入りカプセルの使用の実際について説
明する。ねじ山が欠落、摩耗した埋込栓36の内周面を
ねじ谷よりやや大径にドリル等により削切する。その
際、埋込栓下端部より2〜10mm残して穿孔し、段部
10を形成する。次に本発明に係る埋込栓補修用接着剤
入りカプセルAを埋込栓36内に挿入し、そのゴム製キ
ャップ5、15、24の底面を段部10に押しつけ固定
した後、この状態で軌条締結用のボルト34を回転しつ
つ埋込栓36内に埋め込むと、ガラス製の外管1、1
1、21及び内管2、12、22が破砕しそれぞれに封
入されている主剤及び硬化剤が混合し、硬化が開始す
る。接着剤が完全に硬化すると螺入された軌条締結用の
ボルト34のねじ山37により埋込栓内に新たなねじ山
が形成され、欠落、摩耗したねじ山の補修が完了する。
【0015】
【発明の効果】以上の構成よりなる本発明は、埋込栓内
に挿入される補修用接着剤入りカプセルに水抜き孔閉塞
用の金属製円板が取り付けられているので、水抜き孔閉
塞のための特別の工程及び用具を必要としない。 した
がって、埋込栓補修作業を効率よく行うことができる。
また、水抜き孔を閉塞する円板は金属もしくはアルミニ
ユウム等からなり耐衝撃性を有するので、接着剤入りカ
プセルを挿入した埋込栓内に締結用のボルトを埋め込む
際に回転・打撃機械による強い打撃力及び押込圧を加え
ても、該円板に変形を生ずることなく、接着剤の水抜き
孔への漏出を防止することができる。
【0016】さらに、カプセル下端に弾力性を有するゴ
ム製キャップが被冠されているので、埋込栓下端に設け
た段部と金属製円板との密着性をより高め、接着液の水
抜き孔への漏出を完全に防止することができる等従来の
埋込栓補修用カプセルにはない多くの優れた効果を有す
る。なお、金属製円板をゴム製キャップ下側のスカート
内に嵌め込むものにおいては、その埋め込みを必要に応
じて行うことができるので、金属製円板を必要としない
作業にも応用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例を示す断面図である。
【図2】第2の実施例を示す断面図である。
【図3】第3の実施例を示す断面図である。
【図4】コンクリート枕木の埋込栓内に埋込栓補修用接
着剤入りカプセルを載置した状態を示す断面図である。
【図5】コンクリート枕木に軌条を取り付ける状態を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 外管 2 内管 3 金属製円板 4 周縁部 5 ゴム製キャップ 10 段部 11 外管 12 内管 13 金属製円板 14 周縁部 15 ゴム製キャップ 21 外管 22 内管 23 周縁部 24 ゴム製キャップ 25 スカート部 26 金属製円板

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主剤を封入した筒状ガラス製外管と該外
    管内に収容される硬化剤を封入したガラス製内管とから
    なる接着剤入りカプセルの一側に、耐衝撃性を有する板
    材により補強した弾性を有するゴム製キャップを嵌め込
    んだことを特徴とする埋込栓補修用接着剤入りカプセ
    ル。
  2. 【請求項2】 主剤を充填した一方において開口する筒
    状のガラス製外管と該外管内に収容される硬化剤を封入
    したガラス製内管とからなり、前記開口部を耐衝撃性を
    有する板材と弾性を有するゴム製キャップとにより封止
    したことを特徴とする埋込栓補修用接着剤入りカプセ
    ル。
  3. 【請求項3】 主剤を充填した一方において開口する筒
    状のガラス製外管と該外管内に収容される硬化剤を封入
    したガラス製内管とからなり、前記開口部を弾性を有す
    るゴム製キャップにより封止するとともに、該ゴム製キ
    ャップの下側を延伸してスカート部を形成し耐衝撃性を
    有する板材を嵌め込み可能としたことを特徴とする埋込
    栓補修用接着剤入りカプセル。
JP29911494A 1994-11-09 1994-11-09 埋込栓補修用接着剤入りカプセル Expired - Lifetime JP2601418B2 (ja)

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CN102251449A (zh) * 2011-04-19 2011-11-23 北京交通大学 一种无砟轨道板维修装置
CN102296496A (zh) * 2011-06-13 2011-12-28 北京交通大学 一种无砟轨道板挡肩维修模具
EP3628477B1 (en) * 2018-09-28 2021-03-31 Siemens Gamesa Renewable Energy A/S Method for repairing a root of a rotor blade of a wind turbine
CN114737419B (zh) * 2022-04-19 2023-06-16 浙江天台祥和实业股份有限公司 一种铁轨扣件中的专用尼龙套管

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