JPH1038032A - 無端歯付ベルトおよびその製造方法 - Google Patents

無端歯付ベルトおよびその製造方法

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JPH1038032A
JPH1038032A JP21321596A JP21321596A JPH1038032A JP H1038032 A JPH1038032 A JP H1038032A JP 21321596 A JP21321596 A JP 21321596A JP 21321596 A JP21321596 A JP 21321596A JP H1038032 A JPH1038032 A JP H1038032A
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JP
Japan
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belt
belt body
friction
low friction
endless
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Application number
JP21321596A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Odawara
充 小田原
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Nippon Mektron KK
Original Assignee
Nippon Mektron KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接合部における摩擦抵抗の増大を抑えること
で、プーリー側との間で発生する噛合音、歯飛びを防止
し、駆動モータの負荷軽減等に有効な無端歯付ベルトを
提供する。 【解決手段】 ベルト本体1の一方と他方の各端部1
0、20に、それぞれ互い違いに係合する舌片部11、
21を設けて、舌片部同士が係合した接合部およびその
隣接領域のベルト本体の歯面側および背面側の少なくと
も一方の面側に、布状、シート状または粉末状の低摩擦
化材40(または41)を付着させる。低摩擦化材の付
着方法は、埋没、溶着または含浸のいずれの方法によっ
ても可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プーリー間に巻回
されて動力伝達等に使用される無端歯付ベルトおよびそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】無端歯付ベルトを製造するに際し、紐状
のベルト本体の両端を接合する方法としては、例えば特
開昭49−93755号公報に記載されたものがある。
この場合、ベルト本体の一方と他方の各端部に舌片部を
設けておいて、双方の舌片部を互い違いに組み合わせて
溶着している。具体的には、ベルト本体が熱可塑性樹脂
材と抗張体とからなっている場合、両端部の各舌片部を
前述のように互い違いに仮組みし、歯面方向、背面方向
および両側の側面方向からそれぞれ金型で囲み、この状
態で、熱のみあるいは熱と圧力とを加えて半溶融状態で
接合した後、接合部を冷却することにより無端化してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この従来の
無端歯付ベルトの製造方法では、ベルト本体の接合され
る両端部を加熱し、半溶融状態にして加圧接合後に冷却
しているため、熱可塑性樹脂材の結晶状態が変化し、非
加熱部分と比較して表面の摩擦係数が高くなるといった
問題がある。例えばJIS A硬度が90の熱可塑性ポ
リウレタンゴムを用いて無端化を行った場合、無端化を
行わなかった部分の摩擦係数が0.6であるのに対し、
無端化のための溶着により熱を加えた部分の摩擦係数は
1.0となる(対鋼、乾燥状態で鈴木式摩擦摩耗試験機
での測定による)。
【0004】その結果、使用面で次のような不具合を生
じる。即ち、接合部の歯面での摩擦係数が大きくなった
場合には、プーリー側の歯との噛み合いが悪化し、噛合
音が発生したり、駆動中に歯飛びが生じ易くなる。ま
た、搬送用として用いたときには、歯面が乗るガイドレ
ールとの間ですべり抵抗が増し、駆動源のモータの負荷
を増大させてしまう。更に、背面の摩擦係数が大きくな
った場合には、ベルト本体の接合部と他の部分との間に
生じた摩擦係数の差で、搬送物が倒れたり、ベルトライ
ンから脱落することなどがある。特に、フリーフロー
(アキューム)搬送の場合には、ベルト本体の背面と搬
送物の背面とのすべり抵抗が増大し、モータの負荷が大
きくなる。また、側面の摩擦係数が大きくなった場合に
は、プーリーのフランジとの接触音が出やすくなる。
【0005】本発明の目的は、接合部における摩擦抵抗
の増大を抑えることで、プーリー側との間で発生する噛
合音、歯飛びなどを防止し、駆動モータの負荷軽減等に
有効な無端歯付ベルトを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る無端歯付ベルトは、ベルト本体の一方
の端部と他方の端部を接合して無端化されたものにおい
て、ベルト本体の一方の端部と他方の端部にそれぞれ互
い違いに係合する舌片部を設け、舌片部同士が係合した
接合部およびその隣接領域のベルト本体の歯面側と背面
側の少なくとも一方の面側、好ましくは両面側に、低摩
擦化材を付着させてなっている。低摩擦化材の付着方法
は、埋没、溶着または含浸のいずれの方法によっても可
能である。
【0007】
【発明の実施の形態】図1および図2は、ベルト本体1
の一方と他方の各端部10、20同士を接合することに
より、無端化される歯付ベルトの接合部の平面図と正面
図を示している。ベルト本体1の一面側にはベルト全長
にわたってプーリーと噛合する歯2が設けられ、他面側
は平坦な背面3となっている。ベルト本体1の材質に
は、熱可塑性のポリウレタンゴムが好んで用いられる。
一方の端部10には、ベルト長さ方向に平行な複数の舌
片部11がベルト幅B方向に等間隔で凹凸状に設けられ
ている。他方の端部20にも、ベルト長さ方向に平行な
複数の舌片部21が、一方側の舌片部11の1つ分のピ
ッチずれによりベルト幅B方向に等間隔に凹凸状に設け
られている。溶着接合時は、端部10、20の各舌片部
11、21同士が互い違いに組み合わされる。また、舌
片部11、21による接合部を中心とするベルト長さ方
向の範囲Lは、摩擦係数を小さく下げた低摩擦領域部1
2、22として形成されている。
【0008】図3〜図5は、前記低摩擦領域部12、2
2を形成する第1の実施態様を示している。図3はベル
ト本体1の端部10、20の舌片部11、21を互い違
いに仮組みした状態を示す斜視図、図4は金型30の斜
視図、図5は金型30にベルト本体1と共に低摩擦化材
40をセットして溶着接合する状態を示す斜視図であ
る。
【0009】図4に示すように、金型30は下型31、
両側の側型32、32および図示しない上型からなって
いる。下型31には、ベルト本体1の歯2に噛み合わせ
るための同一ピッチの歯33が凹凸状に設けてある。こ
の下型31の歯33の上には、接合成形に備えて、布状
またはシート状の低摩擦化材40がセットされる。この
低摩擦化材40は、ベルト本体1の端部10、20に低
摩擦領域部12、22を設けるだけの長さLを有してい
る。また、図5に示すように、低摩擦化材40を今度は
ベルト本体1の背面3上にセットする。即ち、ベルト本
体1の端部10、20において、低摩擦領域部12、2
2を設ける予定部の表側および裏側に低摩擦化材40、
40をセットし、上型がセットされて溶着待機状態とな
る。この状態で加熱加圧すると、ベルト本体1の端部1
0、20の舌片部11、21同士は溶融状態となって接
合し、同時に表側および裏側の各低摩擦化材40、40
がベルト本体1に溶着して一体化する。これにより、強
固で摩擦係数の低い低摩擦領域部12、22が形成され
る。
【0010】このように、金型30において、この金型
30の一面とベルト本体1との間に低摩擦化材40を介
在させて加熱加圧することにより、ベルト本体1の熱可
塑性材に低摩擦化材40が埋没したり、両部材同士が溶
着したりあるいは熱可塑性材が低摩擦化材40中に含浸
される。これによって、接合後の無端化部には摩擦係数
の低い物質が強固に付着することになる。
【0011】ベルト本体1の材質がポリウレタンゴムの
場合、布状またはシート状の低摩擦化材40としては、
テフロン、ナイロン、ポリアセタール、ポリカーボネー
ト等の布(不織布を含む)またはシートを用いることが
できる。
【0012】一方、図6および図7は、前記低摩擦領域
部12、22を形成する第2の実施態様を示している。
この第2の実施態様では、第1の実施態様で用いた布状
またはシート状の低摩擦化材40に代えて、粉末状とし
た低摩擦化材41がベルト本体1の端部10、20に低
摩擦領域部12、22を設けるだけの長さで散布され
る。即ち、図6に示すように、低摩擦化材41は、金型
30の下型31の歯33上と、ベルト本体1の背面3上
に散布されてセットされ、図示しない上型がセットされ
て溶着待機状態となる。この状態で加熱加圧すると、ベ
ルト本体1の端部10、20の舌片部11、21同士は
溶融状態となって接合し、同時に上下の粉末状の低摩擦
化材41、41がベルト本体1に溶着して一体化され
る。これにより、強固で摩擦係数の低い低摩擦領域部1
2、22が形成される。
【0013】ベルト本体1の材質がポリウレタンゴムの
場合、粉末状の低摩擦化材41としては、テフロン、ナ
イロン、ポリアセタール、ポリカーボネート等の粉末状
の高分子材の他、二硫化モリブデンによって代表される
各種固体潤滑剤を用いることができる。
【0014】前述のJIS A硬度90の熱可塑性ポリ
ウレタンゴムの無端化溶着により熱を加えた部分の摩擦
係数が1.0であったのに対して、ナイロン布を接合部
表面に付着させたベルトでは摩擦係数が0.6に、また
テフロン粉末を接合部表面に付着させたベルトでは摩擦
係数が0.5になった。
【0015】
【発明の効果】本発明に係る無端歯付ベルトは、ベルト
本体の端部の舌片部同士は溶融状態となって接合し、同
時に表側および裏側の少なくとも一方の面側に各低摩擦
化材がベルト本体に溶着して一体化する。これによっ
て、ベルト本体の結合部では、強固で摩擦係数の低い低
摩擦領域部が形成される。その結果、ベルト本体の接合
部とプーリー側との間の摩擦抵抗が軽減され、ベルト本
体の接合部とプーリー側との間で噛合音、歯飛びの発生
を防止し、また駆動モータの負荷軽減等に有効に作用す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無端歯付ベルトの接合部の概念を示す
平面図である。
【図2】接合部を示す正面図である。
【図3】第1の実施態様の無端歯付ベルトの接合部を示
す斜視図である。
【図4】第1の実施態様の金型にシート状の低摩擦化材
をセットした状態を示す斜視図である。
【図5】第1の実施態様の金型にベルト本体および低摩
擦化材をセットした状態を示す斜視図である。
【図6】第2の実施態様の金型に粉末状の低摩擦化材を
セットした状態を示す斜視図である。
【図7】第2の実施態様の金型にベルト本体および粉末
状の低摩擦化材をセットした状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ベルト本体 2 歯 3 背面 10 一方の端部 11 舌片部 12 低摩擦領域部 20 他方の端部 21 舌片部 22 低摩擦領域部 30 金型 40 布状またはシート状の低摩擦化材 41 粉末状の低摩擦化材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルト本体の一方の端部と他方の端部を
    接合して無端化された無端歯付ベルトにおいて、ベルト
    本体の一方の端部と他方の端部にそれぞれ互い違いに係
    合する舌片部を設け、舌片部同士が係合した接合部およ
    びその隣接領域のベルト本体の歯面側と背面側の少なく
    とも一方の面側に、低摩擦化材を付着させたことを特徴
    とする無端歯付ベルト。
  2. 【請求項2】 ベルト本体の一方の端部と他方の端部を
    接合して無端化された無端歯付ベルトの製造方法におい
    て、ベルト本体の接合部の歯面側と背面側およびその隣
    接領域に、低摩擦化材を埋没、溶着または含浸のいずれ
    かの方法によって付着させることを特徴とする無端歯付
    ベルトの製造方法。
JP21321596A 1996-07-24 1996-07-24 無端歯付ベルトおよびその製造方法 Pending JPH1038032A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6669592B2 (en) 2000-04-05 2003-12-30 Bando Chemical Industries, Ltd. Frictional transmission belt and belt-type transmission unit using the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6669592B2 (en) 2000-04-05 2003-12-30 Bando Chemical Industries, Ltd. Frictional transmission belt and belt-type transmission unit using the same

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