JP3035732B2 - 樹脂製コンベヤベルト - Google Patents

樹脂製コンベヤベルト

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】この発明は樹脂製コンベヤベ
ルト、より詳しくは、最終の工程にカットエッジ方式を
採用してなる樹脂製コンベヤベルトの一構部材としての
帆布芯体の側縁部をベルトの両側縁耳部に露出せしめ
た、該耳部を補強してなる樹脂製コンベヤベルトに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、パン生地、菓子生地などに代
表される各種食品の搬送には、ベルト内部に帆布芯体を
埋設し、ベルトの保形および補強し、かつその清潔さに
主眼を置く樹脂製コンベヤベルトが広く用いられてい
る。
【0003】この種の樹脂製ベルトは、その製造の過程
において、エンドレス状のベルト成形素材を所定の幅に
輪切するカットエッジ作業のため、ベルトの幅方向両側
縁、即ちベルトの耳部には帆布芯体の切断面がベルト全
長に亘って露出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種のベ
ルトの両耳部をカットエッジ方式にて形成した樹脂製ベ
ルトにあっては、ベルトの走行時に発生する蛇行あるい
は片寄り走行などによるベルト耳部のコンベヤフレーム
との繰り返される接触により、ベルト耳部に帆布芯体を
中心とするほつれ現象が発生する。
【0005】このコンベヤベルトの耳部のほつれ現象の
進行に伴い、ベルト側縁より露出した帆布芯体の一部は
剥ぎ起こされ、切断され、そのほつれ粉は食品類に付着
し、あるいは食品類中に混入する事態の発生もあり、食
品衛生、品質管理面で無視できない問題点の一つとして
提起された。
【0006】樹脂製ベルトの耳部分に発生する帆布芯体
のほつれ現象を阻止するために、半田ゴテあるいは約4
00℃の高熱風を用いてのベルトを構成する樹脂材と帆
布芯体との溶着加工、あるいはベルト耳部周辺に接着剤
を塗布し、ベルト耳部を局部的に固化補強する手段が採
用されている。しかし、これらの固化補強手段は、一時
的にはほつれ抑止効果は認められるも、恒久性をこれに
期待することには無理があった。
【0007】この発明はベルト側縁耳部にて、コンベヤ
フレームとの接触により発生する帆布芯体中心のほつれ
劣化の現実に着目して、基本的には樹脂製コンベヤベル
トのカットエッジ方式を採用しながらも、コンベヤベル
トの両側縁耳部における帆布芯体自身の露出を抑止する
ことにより、これら問題点の除去、さらに樹脂製コンベ
ヤベルトを改良せしめることを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、樹脂層中に
少なくとも一枚の帆布芯体を積層状に配して構成された
耐摩耗性に優れた樹脂製コンベヤベルトにあって、ベル
ト成形の最終工程としてカットエッジ方式を採用するこ
とにより発生する帆布芯体の側縁部を露出せしめたベル
ト両側縁耳部を、耐摩耗性に優れた樹脂製補強材にて被
覆補強せしめたことを特徴とする。
【0009】 すなわち、ベルト側縁耳部の補強手段と
して、ベルトの耳部にあって、ベルトの上面に樹脂製上
カバーを配した積層体のうち、下方に位置する帆布芯体
ほど樹脂層と共に、奥深い切欠き手段にて形成された階
段状切欠き部に、最上方の帆布芯体を折曲げ嵌合し、そ
の結果ベルトの耳部を帆布芯体にて補強すると共に、さ
らにその表面をベルト構成材の一つたる、前記樹脂製上
カバー層をもって被覆補強したことを特徴とする。
【0010】これにより、ベルトの耳部は、ベルト構成
材たる上カバー層自体を有効に利用して、ベルト耳部に
露出する帆布芯体の摩損により拡大するほつれ現象、つ
づく帆布芯体の一部切損などの発生を長期間に亘り抑制
することができる。
【0011】また、この最上方の帆布芯体を折曲げる折
に、上カバー層自体を、さらにベルト耳部の裏側の奥深
くまで延長せしめることにより、ベルト耳部からの被搬
送物より滲出する水分などの侵入を効果的に阻止するこ
とができ、ベルト帆布芯体部分よりの剥離などは抑止さ
れ、延いてはベルトの耐久性確保などに大きく貢献して
いる。
【0012】また、上記上カバー層を欠く積層体にて、
ベルト本体が構成されている折には、帆布芯体を中心に
形成された階段状切欠き部に最上方の帆布芯体を折曲げ
嵌合して、帆布芯体自体にてベルト耳部の強靱化を図
り、さらにこの帆布芯体の折曲げ耳部を帯状の樹脂シー
トにて被覆することにより、帆布芯体の露出に伴う帆布
のほつれ現象の発生を抑止することができる。そしてベ
ルト耳部に形成された階段状切欠き部に最上方の帆布芯
体を折曲げ嵌合することにより、ベルト耳部自体の肉厚
化は抑制され、ベルトの円滑な走行を阻げる危惧もな
い。
【0013】また、ベルト自体を構成する樹脂層とその
側縁部分をベルト耳部に露出した帆布芯体との積層体か
らなる樹脂製コンベヤベルトの側縁耳部端面に、該ベル
トの肉厚と同高の樹脂製紐状補強材を添接着し、ベルト
本体とこの補強材とにかけて、その表裏両面を帯状樹脂
シートにて被覆接合することにより、ベルト構成材の帆
布芯体のベルト耳部よりの露出は阻止され、併せてベル
ト耳部を補強し、ベルト自体に一層の強靱性を求めるこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明に係るカットエッジ方式
を採用してなる樹脂製コンベヤベルト1の基本構造は、
ベルトの用途に対応して、そのプライ数を適宜選択され
る帆布芯体2および各帆布芯体2間に配される中間樹脂
層3、必要に応じてベルト上面部に配される樹脂製上カ
バー層4をもって構成され、ベルトの両側縁耳部にて、
ベルトを構成する帆布芯体2の両側縁カット部が露出し
ている。
【0015】この帆布芯体2はポリエステル繊維、芳香
族ポリアミド繊維、ナイロン繊維などの高強力、低伸度
の各繊維を適宜用い、帆布芯体2のプライ数の増加に伴
い、ベルトの強靱性、剛性は向上するも、反面ベルトの
屈曲性は低下する。
【0016】また中間樹脂層3および樹脂製上カバー層
4は、耐摩耗性に優れたポリウレタン、ポリ塩化ビニル
(PVC)、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TP
O)などの各樹脂を適宜用い、中間樹脂層3はその肉厚
0.3〜0.6mm、一方樹脂製上カバー層4の肉厚は
0.2〜2.0mmの範囲にて、その用途に応じて適宜
選択され、各樹脂層3,4の厚みの選択により、ベルト
のベルト自体の柔軟性、耐衝撃性の向上を発揮せしめる
ことができる。
【0017】そして、この発明にあっては、積層状態に
ある帆布芯体2の両側縁部を露出せしめた樹脂製コンベ
ヤベルトの両側縁耳部は、その全長に亘って耐摩耗性に
優れた樹脂製補強材5をもって被覆補強されている。
【0018】以下、この発明の一主要部を構成する樹脂
製補強材5による被覆補強手段を種々講じた樹脂製コン
ベヤベルトの具体的実施例を図面を用いて説明する。
【0019】
【実施例】 (実施例:1) まず、図1(イ)より図
1(ハ)に示すように二枚の帆布芯体2,2の樹脂製コ
ンベヤベルトにおいて、ベルト上表面を樹脂製上カバー
層4をもって被覆せしめたベルト1の場合、ベルトの両
側縁耳部にて、上方の帆布芯体2と中間樹脂層3間をス
ライスする(図1の(イ))。分離された下方の帆布芯
体2と中間樹脂層3の側縁寄り部分を裁断して、階段状
切欠き部aを形成する。そしてこの切欠き部a全面に、
図面上点線にて示す接着剤を塗布する(図1の
(ロ))。ついで、上方帆布芯体2を上カバー層4と共
に、前記階段状切欠き部aに嵌合するように折曲げ、該
折曲げ部分を加熱加圧し、ベルト1の両側縁耳部は帆布
芯体の折り返し部にて補強され、さらにベルト両側縁耳
部分は全面耐摩耗性に優れた補強部材5を兼ねた樹脂製
上カバー層4をもって被覆されているので、ベルト走行
時に発生する帆布芯体2のほつれ現象の発生を、ベルト
構成部材自体にて直接阻止することができる。
【0020】(実施例:2) 図2(イ)より図2
(ニ)に示すように、三枚の帆布芯体2,2,2、その
間に中間樹脂層3,3を配し、さらにベルト上表面を樹
脂製上カバー層4をもって被覆せしめたベルト1の場
合、ベルトの両側縁耳部にて、上カバー層4と上方帆布
芯体2間、上方帆布芯体2と上方中間樹脂層3、中間帆
布芯体2と下方中間樹脂層3の間をそれぞれスライスす
る(図2の(イ))。分離された上方帆布芯体2、つい
で上方樹脂層3と中間帆布芯体2、下方樹脂層3と下方
帆布芯体2の各分離片を、ベルトの奥方向ほど奥深い位
置にて側縁寄り部分を裁断して、下方より順次より奥深
い切欠き手段にて、階段状切欠き部aを形成する。そし
て、この階段状切欠き部a全面に、図面上、点線にて示
すように接着剤を塗布する(図2の(ロ))。
【0021】ついで、上カバー層4および上カバー層4
と上方帆布芯体2を共に、前記階段状切欠き部a側に折
曲げ、下方切欠き部に上カバー層4を、上方切欠き部に
上方帆布芯体2をそれぞれ嵌合せしめ、該折曲げ部分を
加熱加圧し、ベルト1の両側縁耳部は帆布芯体の折り返
し部にて補強され、さらにベルトの両側縁耳部分は、ベ
ルトの下面一部分を含んで、大幅に耐摩耗性に優れた補
強材5を兼ねた樹脂製上カバー層4をもって被覆されて
いる(図2の(ハ))。これによりベルト蛇行走行時に
発生する帆布芯体のほつれ現象の発生をベルトの構成部
材にて直接阻止することができる。また、ベルト側縁耳
部を広域的にベルトの構成部材たる上カバー層4の延長
部にて被覆することにより、ベルト側縁部分よりの水分
のベルト内への侵入を確実に阻止することができる。
【0022】(実施例:3) 図3(イ)より図3
(ニ)に示すように、二枚の帆布芯体2, 2とその間に
中間樹脂層3を配した、前記、実施例:1および2と相
違して樹脂製上カバー層4を欠くベルト1の場合、ベル
トの両側縁耳部にて、上方帆布芯体2と中間樹脂層3間
をスライスする(図3の(イ))。分離された中間樹脂
層3と下方帆布芯体2を奥深い位置にて側縁寄り部分を
裁断して、階段状切欠き部aを形成する。そして、この
階段状切欠き部a全面に、図面上、点線にて示すように
接着剤を塗布する(図3の(ロ))。
【0023】ついで、上方帆布芯体2を、前記階段状切
欠き部a側に折曲げ、該切欠き部aに上方帆布芯体2を
嵌合し、該折曲げ部分を加熱加圧し、ベルト側縁耳部を
帆布芯体にて補強する。さらに、補強されたベルト側縁
耳部全面に点線にて示すように接着剤を塗布し、ベルト
側縁耳部分を耐摩耗性に優れた横断面コ字形の樹脂製補
強材5たる補強樹脂シートにて全面被覆する(図3の
(ハ))。これによりベルト蛇行走行時に発生する帆布
芯体のベルト側縁耳部におけるほつれ現象の発生を阻止
することができる。
【0024】以上実施例:1より実施例:3において、
樹脂製上カバー層4、帆布芯体2および中間樹脂層3を
順次裁断切欠き、階段状切欠き部aを形成する折、折曲
片として残される各構成部材の長さは10mm〜100
mmの範囲にあり、好ましくは20mm〜50mmの範
囲にあり、10mm未満では折曲げ作業性、その後の折
曲片の形態維持性が悪く、また100mm以上ではスラ
イス設備に大型のものが必要となり、コスト面で不都合
のものとなる。
【0025】(実施例:4) 図4(イ)より図4
(ハ)に示すように、一枚の帆布芯体2、その上表面に
樹脂製上カバー層4をもって被覆せしめたベルトの場合
は勿論、複数の帆布芯体2とその間に中間樹脂層を介在
せしめたベルトをも含んで、積層状の樹脂製コンベヤベ
ルトの両側縁耳部端面に、ベルトの厚み量に相当する高
さを有する耐摩耗性に優れた樹脂製紐状補強体5を接着
剤を用いて添接着する(図4の(イ))。ベルト本体の
両側縁耳部端面に固着された紐状補強材5とベルト本体
にかけて、点線にて示すように接着剤を塗布し、該両構
成部材にかけて表裏両面に配した樹脂シート6,6をも
って加熱加圧し、これら各部材を、この樹脂シート6を
介して融着し、樹脂ベルト1の両側縁耳部は紐状補強材
5にて被覆される(図4の(ロ))。帆布芯体2のベル
ト側縁耳部における露出は完全に阻止される(図4の
(ハ))。この紐状補強材5の存在は、ベルト両側縁耳
部を補強すると共に、帆布芯体のほつれ現象は長期間に
亘り確実に防止できる。
【0026】以上、各実施例において、ベルト側縁耳部
を樹脂製補強材をもって被覆補強する折の加熱加圧作業
は、米国ライスター社の400℃の熱風を供給できるド
ライヤー、あるいは電気半田ゴテなどによる熱プレス加
工あるいは高周波溶着手段が適宜用いられるも、被接合
個所に帆布芯体が配される折には接着剤が併用される。
【0027】つぎにベルト側縁耳部における帆布芯体の
ほつれ現象発生の阻止効果の比較実験について記述す
る。実験対象ベルトとして;まず本発明の樹脂製コンベ
ヤベルトとして、より詳しくは、前記、実施例:1にて
例示したポリウレタン樹脂製上カバー層と帆布芯体の折
曲げ部にて、ベルト耳部を被覆した樹脂製コンベヤベル
ト。
【0028】また、比較例:1として最終仕上げ処理と
してカットエッジ方式を採用した樹脂製コンベヤベルト
にあって、ベルトの耳部を約400℃の熱風にて耳部全
長を改めて一体融着し、帆布芯体の露出部分を固化せし
めた樹脂製コンベヤベルト。
【0029】さらに、比較例:2として、同じくカット
エッジ方式を採用した樹脂製コンベヤベルトにあって、
ベルト耳部の全体を接着剤をもって、改めて接着処理
し、帆布芯体の露出部分を固化せしめた樹脂製コンベヤ
ベルト。
【0030】上記、ベルトの耳部にて、露出帆布芯体の
ほつれ防止処理を施した3本の樹脂製コンベヤベルトを
して、図5に例示するベルト走行試験機、即ち一対のド
ライブプーリ11とテールプーリ12間に掛装する。さ
らに、左右一対のべンドプーリ13,13を介してテー
クアッププーリ14にて、ベルトを緊張せしめドライブ
プーリ11とテールプーリ12間に常時緊張張架状態に
あるベルト1の耳部に接触状態を維持するステンレス製
当て板15を配した構成からなるベルト走行試験機に順
次前記ベルトを張架し、ベルトを走行せしめる。
【0031】ベルト耳部に当て板15を強制的に当接せ
しめ、ベルトの屈曲回数40万回に及ぶ連続24時間走
行を実施し、その後ベルト耳部より露出した帆布芯体の
ほつれ長さを測定した。
【0032】なお、この折のベルト走行実験条件は、ベ
ルト速度は50m/min、各プーリ径は共にφ30×
5軸、ベルト張力1.9kN/m(2kgf/cm)、
当て板幅200mm、ベルトに加えた力0.1kN/m
である。
【0033】以上の諸条件下での、各樹脂製コンベヤベ
ルト耳部における帆布芯体のほつれの発生およびほつれ
長さの測定結果は、下記〔表−1〕に示すとおりであっ
た。
【表−1】 以上の結果、樹脂製上カバー、即ちベルト耳部を被覆し
た、この発明の上カバー製補強材による帆布芯体の側縁
部の保護の強固さが確認実証できた。
【0034】
【発明の効果】コンベヤベルトの走行時、発生する蛇行
および片寄り走行によりベルト側縁耳部のコンベヤフレ
ームとの連続接触に伴う、ベルト耳部の摩耗損傷、特に
樹脂製コンベヤベルトの一構成部材たる帆布芯体の一段
の露出、けば立ち、ほつれ現象の発生は、ベルト耳部を
耐摩耗性に優れた樹脂製補強材にて、被覆補強すること
により、確実に阻止することができ、ベルトのこの耐久
性の確保は、帆布芯体のほつれに原因する帆布芯体の切
損片群の被搬送物への付着、混入を長期に亘り阻止する
ことができる。
【0035】またベルト耳部における樹脂製被覆補強材
の存在は、ベルト耳部における帆布芯体の側縁からの、
水分を多量に含む被搬送物よりの滲出水分の侵入、それ
に伴う帆布芯体部分よりの剥離現象の発生を防止し、結
果においてベルトの耐久性、延命の確保に大きく貢献
し、特に樹脂製上カバーの延長部をもって、この被覆補
強材をベルト本体と一体に構成した折には、ベルト耳部
の防水被覆効果は一段と強固なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)(ロ)および(ハ)は、この発明による
ベルトの製造工程の各段階を示す説明図で、(ハ)は完
成ベルトの一側縁耳部の断面図である。
【図2】(イ)(ロ)(ハ)および(ニ)は、この発明
による他のベルトの製造工程の各段階を示す説明図で、
(ニ)は完成ベルトの一側縁耳部の断面図である。
【図3】(イ)(ロ)(ハ)および(ニ)は、この発明
によるさらに他のベルトの製造工程の各段階を示す説明
図で、(ニ)は完成ベルトの一側縁耳部の断面図であ
る。
【図4】(イ)(ロ)および(ハ)は、この発明による
またさらに他のベルト製造工程の各段階を示す説明図
で、(ハ)は完成ベルトの一側縁耳部の断面図である。
【図5】樹脂製コンベヤベルト耳部のほつれの発生状況
を観察するためのベルト走行実験機の概略説明図であ
る。
【符号の説明】
1 樹脂製コンベヤベルト 2 帆布芯体 3 中間樹脂層 4 樹脂製上カバー層 5 樹脂製補強材 6 樹脂シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−225125(JP,A) 特開 平9−142625(JP,A) 実開 平1−143709(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 15/30 - 15/58

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも二枚の帆布芯体とその間に樹
    脂中間層を配した積層体の上表面を樹脂製上カバー層を
    もって被覆してなるカットエッジ方式を採用してなるコ
    ンベヤベルトにおいて、ベルトの側縁耳部にあって、前
    記のうち、下側に位置する帆布芯体ほど樹脂中間層と共
    に奥深い切欠き手段にて形成された階段状切欠き部に、
    最上方の帆布芯体を折曲げ嵌合し、ベルトの側縁耳部
    を、前記樹脂製上カバー層をもって被覆補強してなる樹
    脂製コンベヤベルト。
  2. 【請求項2】 上表面に帆布芯体を配した少なくとも二
    枚の帆布芯体とその間に樹脂中間層を配した積層体から
    なるカットエッジ方式を採用してなるコンベヤベルトに
    おいて、ベルト側縁耳部にあって、前記帆布芯体のう
    ち、下方に位置する帆布芯体ほど樹脂中間層と共に奥深
    い切欠き手段にて形成された階段状切欠き部に、最上方
    の帆布芯体を折曲げ嵌合し、帆布芯体にて補強したベル
    ト側縁耳部を帯状樹脂シートにて被覆補強してなる樹脂
    製コンベヤベルト。
  3. 【請求項3】 少なくとも一枚の帆布芯体と樹脂層をも
    って積層構成され、帆布芯体の側縁部をベルト側縁耳部
    に露出せしめたカットエッジ方式を採用してなるコンベ
    ヤベルトにおいて、ベルトの側縁耳部端面にベルト肉厚
    と同高の樹脂製紐状補強体を添接着せしめ、該紐状補強
    体とベルト本体にかけて表裏両面を帯状樹脂シートをも
    って被覆接合してなる樹脂製コンベヤベルト。
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