JPH01255739A - Ｖ形棧付きタイミングベルトおよびその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はＶ形棧付きタイミングベルトおよびその製造方
法に関し、ゴム製タイミングベルト本体の下面中央部に
設けた凹条溝部に帯状Ｖ形棧を隆起せしめることにより
、このタイミングベルトを中央周方向に環状溝を形成し
た歯付きプーリに、前記Ｖ形棧を環状溝内に嵌合せしめ
て掛装し、横振れの発生を抑止せしめ得るＶ形桃付きタ
イミングベルトと同ベルトの製造方法に関する。

（従来の技術） 最近、ゴム製タイミングベルトが同期搬送用ベルトとし
て使用されるケースが増大し、この搬送用ベルトとして
、駆動時の蛇行防止のためベルト下面の歯形部分にベル
ト周方向にのびる凹条溝を設け、この凹条溝部にゴム製
の帯状Ｖ形棧を接着剤を用いて貼着隆設せしめ、あるい
は加硫接着によって固着隆設せしめたベルトが使用され
ている。

そしてこの帯状Ｖ形棧付きタイミングベルトは環状溝付
き歯付きプーリに掛装されて、横振れのない安定性に富
んだ同期搬送駆動ベルトとして多用されている。

（発明が解決しようとする課題） 従来のゴム製タイミングベルトの下面に設けた凹条溝内
に、ゴム製帯状Ｖ形棧を隆設せしめた蛇行防止用タイミ
ングベルトにあっては、ベルト駆動時にベルトに大きい
片寄り力が作用した折、Ｖ形棧は歯付きプーリのＶ形の
環状溝より乗上げたり、偏在的にこのＶ形棧に作用する
外力にまり、Ｖ形棧のみが局部的に損傷し、ベルト自体
の寿命を短命なものとする原因ともなった。このＶ形陸
をタイミングベルト本体部と同様ゴム材にて構成せしめ
た折、ゴム製Ｖ形棧はベルト本体との接合一体化の面で
は、接着剤を用いた場合、又は加硫接合一体化の場合で
も、その接着力は強固なものとなるも、とかく外力が集
中しがちなこの帯状Ｖ形徒にあって、ウレタン樹脂、塩
化ビニル樹脂などに代表される熱可塑性樹脂製のＶ形棧
に比べ、硬度面に、あるいは耐摩耗性の面でも劣り、こ
のことはベルトライフ自体を短縮せしめる結果となる。

一方、この帯状Ｖ形棧部に耐久性を求めて、Ｖ形棧を熱
可塑性樹脂にて形成せしめ、ゴム製のベルト本体部にこ
の樹脂製Ｖ形棧を接着剤にて接着せしめた場合、十分の
接着面積にることができず、その介接着力が弱く、又接
着時、Ｖ形棧の肉厚が厚いため、均一かつ十分な圧着作
業ができないため、樹脂製Ｖ形棧のゴム製ベルト本体へ
の充分な接着力を期待することができないなどの問題点
があった。

本発明はＶ形棧を耐久性に優れた熱可塑性樹脂にて形成
し、かつゴム製タイミングベルト本体とこのＶ形棧との
強固な接合を達成せしめたＶ形咬付きタイミングベルト
と同ベルトの製造方法を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するため）こ、本発明に係るＶ形棧付き
タイミングベルトはつぎの構成としている。

まずＶ形棧付きタイミングベルトの第１の発明は、伸張
ゴム層中に抗張体を埋設せしめ、該伸張ゴム層の下面に
歯形群を所定ピッチに設けたゴム製タイミングベルト本
体の下面（歯形部）中央部にベルト長手方向にのびる凹
条溝が形成されている。該凹条溝の溝底には、熱可塑性
樹脂製の帯状Ｖ形棧が、Ｖ形棧の根元部より大形の同樹
脂製の帯状接着基盤を介して接合されている。そしてゴ
ム製ベルト本体と帯状接着基盤とは接着剤をも−って、
又帯状接着基盤と帯状Ｖ形棧とは熱融着手段をもってそ
れぞれ接合一体止されていることを特徴とする。

つぎにＶ形侠付きタイミングベルトの第２の発明は、前
記構成からなるベルト本体の下面（歯形部）中央部に、
ベルト長手方向にのびる凹条溝を形成したゴム製タイミ
ングベルト本体にあって、該凹条溝の底部にはさらにと
の凹条溝より小幅の段状小溝が一体に形成されている。

そして凹条溝内には熱可塑性樹脂製帯状Ｖ形棧が、前記
小幅の段状小溝内に嵌め込まれ接合された前記帯状Ｖ形
袂の根元部より大形の同樹脂製帯状基盤を介して接合一
体止されている。

そしてゴム製ベルト本体に形成された段状小溝に嵌合さ
れる帯状接着基盤とゴム製ベルト本体とは接着剤をもっ
て、又帯状基盤と帯状Ｖ形恍とは熱融着手段をもってそ
れぞれ接合一体止されていることを特徴とする。

つぎに、Ｖ形棧付きタイミングベルトの製造方法の第１
の発明としては、抗張体を埋設した伸張ゴム層の下面に
歯形群を所定のピッチに設けたゴム製タイミングベルト
は公知の手段をもって製造され、本ベルト本体の下面中
央にベルト長手方向にのび、かつ歯形底部に達する凹条
溝を形成する。

ついでこの凹条溝内に熱可塑性樹脂製の帯状Ｖ形棧を接
合一体止せしめるに当り、該Ｖ形棧の根元部より大形の
同樹脂製の帯状接着基盤を凹条溝底に接着剤を用いて貼
着し、さらに接着基盤とＶ形枝とは熱融着手段をもって
それぞれ接合されていることを特徴とする。

また、Ｖ形棧付きタイミングベルトの製造方法の第２の
発明としては、ゴム製タイミングベルトは公知の手段を
もって製造され、本ベルト本体の下面中央にベルト長手
方向にのび、かつ歯形底部に達する凹条溝とさらに該凹
条溝の溝底に凹条溝より小幅の段状小溝を一体に形成す
る。ついでとの凹条溝内に熱可塑性樹脂製の帯状Ｖ形棧
を接合一体止せしめるに当り、該Ｖ形棧の根元部より大
形の同一樹脂製の帯状接着基盤を前記段状小溝内に接着
剤を用いて嵌合貼着し、さらに該接着基盤と同一樹脂材
からなる帯状Ｖ形棧とは熱融着手段をもって接合されて
いることを特徴とする。

（実施例） つぎに本発明に係るＶ形棧付きタイミングベルトの具体
的実施例を図面を用いて説明する。

第１図は本発明を実施した第１の発明に係るＶ形棧付き
タイミングベルトの一部の斜視図、第２図は同ベルトの
横断面図、第３図は同ベルトの一部の底面図である。

図中、（１）はＶ形棧付きタイミングベルトで、（２）
はタイミングベルト本体である。本ベルト本体（２）は
Ｎ几（天然ゴム）、５ＤＲ（スチレン・ブタジェンゴム
）、ＯＲ（クロロプレンゴム）、ＩＩＲ（ブチルゴム）
などの単一材もしくはこれを部材の適宜のブレンド材か
らなる伸張ゴム層（３）中のピッチライン位置に、並列
状にスチールワイヤー、ガラス繊維、アラミド繊維、ポ
リエステル繊維などの撚線よりなる低伸度高強力の抗張
体ロープ（４）が埋設され、又伸張ゴム層（３）の下面
には、伸張ゴムｍ（３）と同一材からなるベルト幅方向
にのびるゴム製の歯形（５）群が、各歯形（５）間に谷
部（６）を残して伸張ゴム、＠（３）の下部全面に亘っ
て所定のピッチをもって伸張ゴム層（３）と一体に隆設
している。

タイミングベルト本体（２）の底面部を形成する歯形部
（５）および谷部（６）は全面に亘って、ウーυ−加工
されたポリアミド捲縮糸を縦方向に、非伸７縮性ポリア
ミド糸を横方向に配して織製したゴム付き伸縮性帆布（
７）をもって、持に捲縮糸をベルト長手方向に一致せし
めて貼着被覆されている。

以上の公知の構成からなるゴム製タイミングベルト本体
（２）の下面中央部には、ベルト本体長手方向全長に伸
び、かつ谷部（６）を略同−深さに達する凹条溝（８）
が形成され、該凹条溝（８）の溝底には、ベルト本体（
２）を構成するゴム材より硬度が大きく、かつ耐摩耗性
に優れた熱可塑性樹脂、例えばポリウレタン樹脂、塩化
ビニル樹脂製の帯状Ｖ形役（９）が、該Ｖ形役（９）の
根元部α［Ｆ］より大形の、Ｖ形役と同樹脂材をもって
形成される帯状接着基盤ＱＱを介して接合一体化されて
いる。

この接合一体止作業の折、ゴム製ベルト本体（２）の凹
条溝部と樹脂製接着基盤ＯＱとは接着剤を用いて接着接
合し、一方共に熱可塑性樹脂製たる帯状接着基盤００と
帯状Ｖ形棧（９）とは熱融着手段を用いて熱融着接合さ
れている。

第４図は第２の発明に係る実施例を示すＶ形棧付きタイ
ミングベルトの横断面図で、第１図より第３図をもって
既述した第１の発明のタイミングベルトとの比較におい
て、ゴム製タイミングベルト本体（２）の構成は全く同
一であるので、その同一構成部は同一符号をもって示し
、かつ重複する詳細な説明はこれを割愛する。そして第
１および第２の発明間の顕著な相違構成部は、タイミン
グベルト本体（２）の下面中央部にて、ベルト本体の長
手方向全長に亘って形成された凹条溝（８）部の中央底
部に、ベルト本体のピッチライン位置まで達する凹条溝
（８）より小幅の段状小溝０１）を凹条溝（８）と一体
に形成する。そして該凹条溝（８）部には、ベルト本体
（２）を構成するゴム材より硬度が大きく、かつ耐摩耗
性に優れた熱可塑性樹脂、例えばポリウレタン樹脂、塩
化ビニル樹脂製の帯状Ｖ形役（９）が、該Ｖ形役（９）
の根元部Ｑｚより大形のＶ形役と同一樹脂材をもって構
成される帯状部材からなる段状小溝０１）部に嵌め込ま
れ接合された接着基盤αＱを介して接合一体化されてい
る。

第１図より第３図にかけて示す第１の発明に係るタイミ
ングベルトは、第５図にてその一部を示す歯付きプーリ
Ｃυのプーリの歯部（イ）に主として形成される、プー
リ中央部の全周部に形成された段付き環状溝四のうち、
表面側開拡溝（ハ）部にベルト（１）の帯状Ｖ形役の接
着基盤００部を、又内側Ｖ形溝（イ）部にＶ形役（９）
部をそれぞれ嵌合せしめて、プーリの歯部（イ）はベル
トの歯形部（５）と係合して振れのない同期搬送駆動が
実行される。

又第４図をもって示す第２の発明に係るタイミングベル
トは、第６図にてその一部を示す歯付きプーリＣ！υの
プーリの歯部（ハ）に主として形成される、プーリ中央
部の全周部に形成されたＶ形環状溝（至）部にベルトの
Ｖ形役（９）を嵌合せしめて、プーリの歯部（財）はベ
ルトの歯形部（５）と係合し、振れのない同期搬送駆動
が実行される。

つぎに本発明に係るＶ形役付きタイミングベルトの製造
方法に関する第１の発明につき具体的実施例を説明する
。

第７図はＶ形役付きタイミングベルトの製造過程を示す
横断面図で、このタイミングベルトの具体的構成は、Ｖ
形役付きタイミングベルトについて第１図を中心に既述
したとおりのあるので、その詳細な説明はこれを割愛す
るが、Ｖ形役付きタイミングベルト（１）を構成する、
公知の製造手段をもって製出されるゴム製のタイミング
ベルト本体（２）はＮＲ，ＳＢＲなどのゴム材の単一材
又はブレンド材にて構成される伸張ゴム層（３）中のピ
ッチライン位置には低伸度高強力の抗張体ロープ（４）
が埋設され、又伸張ゴム層（３）の下面には、ゴム製の
歯形（５）が、各歯形（５）間に谷部を残して所定のピ
ッチをもって伸張ゴム層（３）と一体に隆設しており、
歯形部および谷部をもって構成されるベルト底面部は伸
縮性帆布（７）をもって貼着被覆されている。

以上の構成からなるゴム製タイミングベルト本体（２）
の下面中央部には、グライダ−などの研削機にて、ベル
ト歯部（５）の底部まで達するベルト長手方向にのびる
凹条溝（８ンを研削する。ついでこの凹条溝（８）内に
接合される帯状Ｖ形役（９）の根元部ａ力より大形の、
具体的にはＶ形役（９）の幅より３〜３０闘広幅の熱可
塑性樹脂、例えば硬度および耐摩耗性に優れたポリウレ
タン樹脂又は塩化ビニル樹脂などの帯状接着基盤ＯＣ１
を凹条溝（８）の溝底に接着剤を用いて貼着し、さらに
接着基盤００面に、接着基盤０Ｑと同一樹脂材にて形成
された帯状Ｖ形役（９）をライスター（熱融着機）を用
いて熱融着する。

又、本発明に係るＶ形恍付きタイミングベルトの製造方
法に関する第２の発明は第８図の製造過程を示す横断面
図をもって具体的に示されている。

Ｖ形役付きタイミングベルト（１）を構成する、公知の
製造手段をもって製出されるゴム製のタイミングベルト
本体（２）の構造は第１図を中心に説明したとおりであ
るので、その重複説明はこれを省略する。

本発明において特徴となる構成部は、ゴム製タイミング
ベルト本体（２）の下面中央部にはグラインダなどの研
削機にて、ベルト歯部の底部まで達するベルト長手方向
にのびる凹条溝（８）を研削する。

さらにこの凹条溝（８）の底部に、凹条溝（８）より小
幅でベルトピッチライン位置の深さまで達する段状小溝
０］）を凹条溝（８）と一体に削設する。ついでこの凹
条溝（８）内に接合される帯状Ｖ形役（９）の根元部０
２より大形の具体的にはＶ形役（９）の幅より３〜３０
朋広幅の熱可塑性樹脂、例えばポリウレタン樹脂又は塩
化ビニル樹脂などの帯状接着基盤ＯＱを段状小溝０１）
内に嵌合せしめつつ、接着剤を用いて貼着せしめ、さら
に接着基盤００面に接着基盤ＱＯと同一樹脂材からなる
帯状Ｖ形役（９）をライスター（熱融着機）を用いて熱
融着する。

（発明の効果） 本発明に係るＶ形役付きタイミングベルトの、ベルト上
に発生する横振れ蛇行を防止せしめるために効果のある
Ｖ形役は、ベルト駆動時、ベルトの片寄力が大きいとき
プーリのＶ溝より乗上げたり、抵抗が該Ｖ形役部に集中
するため、ベルトの他部に較べ損傷が大きく、その結果
ベルト自体の寿命を短縮化せしめることに結びついてい
たが、このＶ形役をゴム材に比べ硬度が大きく、耐摩耗
性に優れた熱可塑性樹脂にて形成せしめることにより、
Ｖ形役付きタイミングベルトの局部的な損傷に伴うベル
トの短命化を排除することができ、又この熱可塑性樹脂
製Ｖ形枝とゴム製ベルト本体との異質部材間に発生する
接着剤を用いての接合力の弱さを、Ｖ形役とベルト本体
との接着部分にＶ形役の根元部より大形に形成した板状
の接着基盤を介在せしめることにより、Ｖ形役のベルト
本体との間の接着面積の拡大せしめて、又均−な圧着作
業により、−段の接合力の増大を図り、又接着基盤をＶ
形役と同一の樹脂材をもって構成し、これにより両部材
を熱融着手段にてバラツキのない、より強固な固着を実
現することができ、またベルト駆動時、ベルトの片寄り
力によるプーリＶ溝部よりのＶ形役の乗り上げ現象の発
生時にも、Ｖ形役のベルト本体よりの剥離、Ｖ形役の損
傷によるベルトの早期破損、さらにこれが原因によるベ
ルトの蛇行を防止してスムースな同期搬送駆動を実現す
ることができる。

又、帯状Ｖ形役を融着せしめた接着基盤を段状小溝内に
、嵌合接着することは接着剤による接着面積を一層拡大
せしめることができ、延いてはＶ形役のベルト本体との
接着強度を増大せしめ、Ｖ形棧のベルト本体よりの剥離
、Ｖ形役の損傷をより確実に抑止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明（第１の発明）を実施したＶ形役付きタ
イミングベルトの一部の斜視図、第２図は同ベルトの横
断面図、第３図は同ベルトの一部の底面図、第４図は第
２の発明を実施したＶ形役付きタイミングベルトの横断
面図、第５図は第１の発明に係るタイミングベルト用歯
付きプーリの一部の断面図、第６図は第２の発明に係る
タイミングベルト用歯付きプーリの一部の断面図、第７
図はＶ形役付きタイミングベルトの製造過程を示す横断
面図、第８図は他の実施例を示す第７図に相当する図で
ある。 （１）・・Ｖ形役付きタイミングベルト、（２）・・タ
イミングベルト本体、 （３）・・・伸張ゴム層 （４）・・・抗張体ロープ （５）・・歯形部 （８）・・・凹条溝 （９）−・・帯状Ｖ形枝 αＱ・・帯状接着基盤 ０υ・・・段状小溝 ｃ′３　ｖ形棧の根元部

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. （１）伸張ゴム層中に抗張体を埋設せしめ、該伸張ゴム
   層の下面に歯形群を所定のピッチに設けたゴム製タイミ
   ングベルト本体の下面中央部には、ベルト長手方向にの
   びる凹条溝が形成されており、凹条溝の溝底には熱可塑
   樹脂製帯状Ｖ形棧が、該Ｖ形棧の根元部より大形の同樹
   脂製帯状接着基盤を介して接合一体化されているＶ形棧
   付きタイミングベルト。
2. （２）前記帯状接着基盤とベルト本体凹条溝とは接着剤
   を用いて、又帯状接着基盤と帯状Ｖ形棧とは熱融着手段
   をもってそれぞれ接合一体化されている請求項１記載の
   Ｖ形棧付きタイミングベルト。
3. （３）伸張ゴム層中に抗張体を埋設せしめ、該伸張ゴム
   層の下面に歯形群を所定のピッチに設けたゴム製タイミ
   ングベルト本体の下面中央部には、ベルト長手方向にの
   びる凹条溝と、この凹条溝の溝底には該凹条溝より小幅
   の段状小溝が一体に形成されており、該凹条溝には熱可
   塑性樹脂製帯状Ｖ形棧が、前記段状溝内に嵌め込まれ接
   合された前記Ｖ形棧の根元部より大形の同樹脂製帯状接
   着基盤を介して接合一体化されているＶ形棧付きタイミ
   ングベルト。
4. （４）前記帯状接着基盤とベルト本体の小幅の段状小溝
   とは接着剤を用いて、又帯状接着基盤と帯状Ｖ形棧とは
   熱融着手段をもってそれぞれ接合一体化されている請求
   項３記載のＶ形棧付きタイミングベルト。
5. （５）抗張体を埋設した伸張ゴム層の下面に歯形群を所
   定のピッチに設けたゴム製タイミングベルト本体の下面
   中央にベルト長手方向にのび、かつ歯形底部に達する凹
   条溝を形成し、該凹条溝内に帯状Ｖ形棧を接合一体化せ
   しめるために、該Ｖ形棧の根元部より大形の熱可塑性樹
   脂製の帯状接着基盤を凹条溝底に接着剤を用いて貼着し
   、さらに該接着基盤と同一樹脂材からなる帯状Ｖ形棧と
   は熱融着手段をもって接合されているＶ形棧付きタイミ
   ングベルトの製造方法。
6. （６）帯状接着基盤および帯状Ｖ形棧は共にポリウレタ
   ン樹脂又は塩化ビニル樹脂にて形成されている請求項５
   記載のＶ形棧付きタイミングベルトの製造方法。
7. （７）抗張体を埋設した伸張ゴム層の下面に歯形群を所
   定のピッチに設けたゴム製タイミングベルト本体の下面
   中央部に、ベルト長手方向にのび、かつ歯形底部に達す
   る凹条溝とさらにこの凹条溝溝底に、この凹条溝より小
   幅の段状小溝を凹条溝と一体に形成し、該凹条溝内に帯
   状Ｖ形棧を接合一体化せしめるために、該Ｖ形棧の根元
   部より大形の熱可塑性樹脂製で、前記段状小溝に嵌合す
   る帯状接着基盤を接着剤をもって嵌め込み貼着し、さら
   に該接着基盤と同一樹脂材からなるＶ形棧とは熱融着手
   段をもって接合されているＶ形棧付きタイミングベルト
   の製造方法。
8. （８）帯状接着基盤および帯状Ｖ形棧は共に、ポリウレ
   タン樹脂又は塩化ビニル樹脂にて形成されている請求項
   ７項記載のＶ形棧付きタイミングベルトの製造方法。