JPH1037970A - 操作部材の取付構造 - Google Patents

操作部材の取付構造

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JPH1037970A
JPH1037970A JP8197948A JP19794896A JPH1037970A JP H1037970 A JPH1037970 A JP H1037970A JP 8197948 A JP8197948 A JP 8197948A JP 19794896 A JP19794896 A JP 19794896A JP H1037970 A JPH1037970 A JP H1037970A
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rheostat
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claw
projection
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JP8197948A
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Noriya Mori
典也 森
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Tokai Rika Co Ltd
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Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】固定部品、工具を不要にし、取付時間を短縮す
ることができる操作部材の取付構造を提供することを目
的とする。 【解決手段】レオスタット取付部18に形成した取付孔
20に、孔の一部が拡径した拡径孔21,22を形成し
た。そして、調光装置1の本体2に突設した突部11の
外周には、拡径孔21,22を貫通し、本体2の端面と
対向する作用面16a,17aを備えた取付爪12,1
3を設けた。レオスタット取付部18と当接する本体2
の端面と作用面16a,17aとの間でレオスタット取
付部18は挟持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は操作部材の取付構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車のメータ部及びスイッチ
部には照明が設けられており、夜間等にそのメータ部及
びスイッチ部が見やすいようになっている。しかし、周
囲の状況又は運転者によっては、その照明が見にくい場
合が生じる。そのため、車両のインパネには車両用調光
装置(以下、レオスタットという)が設けられ、その照
明の明るさを調節し、メータ部及びスイッチ部がより見
やすいように運転者自ら調節することができるようにな
っている。その調整方法の1つとして、調光ノブが取り
付けられた回転軸を回転させて照明の明るさを調節する
回転式レオスタットがある。
【0003】図13は、回転式レオスタット81のイン
パネ82に対する従来の取付構造を示している。レオス
タット81は、四角柱状に本体83が形成されていて、
その端面の中心部から回転軸84が回転可能に突出して
いる。本体83内部には、この回転軸84の回転に基づ
いて調光ランプの明るさを調節する回路が収容されてい
る。回転軸84の先端部は、いったん径が小さくなり、
その先に四角柱状の調光ノブ固定部85が形成されてい
る。従って、回転軸84は、径の小さくなっている部分
で凹部86を形成している。また、本体83から突出し
ている回転軸84の基端部は、本体83端面に突設され
た円筒状の軸受部87に覆われていて、軸受部87は回
転軸84を回転可能に保持している。軸受部87の外周
には雄ネジ87aが形成されている。また、インパネ8
2には、円形状の凹部88が形成されている。凹部88
の中心部には、前記軸受部87が挿入可能となる径をも
った円形状の取付孔89が形成されていて、インパネ8
2の表側と裏側とを連通している。
【0004】従って、レオスタット81をインパネ82
に取り付ける場合、インパネ82の凹部88の取付孔8
9に裏側からレオスタット81の軸受部87を挿入す
る。そして、取付孔89から突出した軸受部87をナッ
ト90で締め付けることによりレオスタット81はイン
パネ82に固定される。
【0005】調光ノブ91は、有底円筒状に形成されて
いて、その外径はインパネ凹部88の径よりも小さくな
っている。調光ノブ91内部の底部92には、中心部に
有底円筒状の突起部93が形成されていて、その基端部
内周面によって形成される空間94は前記回転軸84の
調光ノブ固定部85の形状に合うように形成され、先端
部内周面はテーパ状に形成されている。そして、先端部
内周面の基端側内径は、前記回転軸84の凹部86の外
径と同じとなっている。即ち、この突起部93の基端部
内周面によって形成される空間94に回転軸84の調光
ノブ固定部85をはめ込むことにより、調光ノブ91は
回転軸84に取り付けられる。そして、先端部内周面の
基端側が回転軸84の凹部86と当接して調光ノブ91
の回転軸84からの抜け止めが図られている。回転軸8
4の調光ノブ固定部85及び突起部93の基端部内周面
によって形成される空間94は四角形状であることか
ら、調光ノブ91の回転と共にレオスタット81の回転
軸84は回転する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のよう
にレオスタットをナットでインパネに固定する場合、固
定用の部品としてナットが別途必要であり、ナットの締
め付けにはレンチ等の工具が必要となる。このような場
合、部品コストがかかるだけでなく、ナットの締め付け
に時間がかかるなど作業効率も悪く余分なコスト増加に
つながっていた。
【0007】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、固定部品、工具を不要
にし、取付時間を短縮することができる操作部材の取付
構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、操作部材の本体に突設さ
れた突部を操作部材の取付板に形成された取付孔に挿入
し、本体を取付孔に取り付ける操作部材の取付構造にお
いて、前記取付孔に、孔の一部が拡径した拡径部を形成
し、前記突部の外周には、前記拡径部を貫通し、本体の
端面と対向する作用面を備えた凸部を設け、取付板と当
接する端面と作用面との間で前記取付板を挟持する操作
部材の取付構造をその要旨とする。
【0009】請求項2に記載の発明は、前記本体の取付
板と当接する端面には、端面と垂直な段部を備えた爪部
を設け、前記取付板の裏面には、爪部を収容する溝を形
成し、段部と溝の側面とが当接する請求項1に記載の操
作部材の取付構造をその要旨とする。
【0010】請求項3に記載の発明は、前記突部の外周
面と対向する前記凸部の面には、段部を設け、前記取付
孔の外周には、段部と係合する突起部を設けた請求項1
に記載の操作部材の取付構造をその要旨とする。
【0011】従って、請求項1に記載の発明によれば、
操作部材の本体に突設された突部は、凸部を拡径部に貫
通させて取付孔に挿入される。そして、凸部に備えられ
た作用面と取付板と当接する本体の端面との間で、取付
板を挟持する。従って、操作部材は軸線方向にガタつく
ことがなくなる。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明に加えて、本体端面に設けた爪部の段部と
取付板の裏面に形成した溝の側面とが当接することによ
り、本体の回転を防止する。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明に加えて、突部に設けた凸部の段部と取付
孔の外周に設けた突起部とが係合することにより、本体
の回転を防止する。
【0014】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕以下、本発明を具体化した第1の実施
形態を図1〜図7に従って説明する。
【0015】図1、図2は操作部材としてのレオスタッ
ト1を示している。このレオスタット1を形成している
本体2は、四角柱状に形成されていて、一方の端面には
円柱状の台3が形成されている。台3の端面には、その
中央下部に円柱状の突起部4が突設されていると共に、
図2において、右端部のやや上側に第1の戻り防止爪5
が形成されている。同様に、左端部のやや下側には第2
の戻り防止爪6が形成されている。戻り防止爪5,6
は、台3の端面に対して垂直な段部5a,6aを形成す
ると共に、その段部5a,6aから第1の戻り防止爪5
においては上部端面に、第2の戻り防止爪6は下部端面
に向かって斜面5b,6bが形成されている。
【0016】本体2端面の中心部からは、台3を介して
回転軸7が回転可能に突出している。本体2内部には、
この回転軸7の回転に基づいて調光ランプの明るさを調
節する回路が収容されている。回転軸7の先端部は、一
旦その径が小さくなり、その先に四角柱状の調光ノブ固
定部8が形成されている。従って、回転軸7は径の小さ
くなっている部分で凹部9を形成している。また、本体
2から突出している回転軸7の基端部は、台3に突設さ
れた円筒状の軸受部10に覆われていて、軸受部10は
回転軸7を回転可能に保持している。さらに、台3には
軸受部10の外径よりも幅Wだけ大きい内径をもった円
筒状の開口突部11が突設されている。
【0017】前記開口突部11の外周には、第1の取付
爪12と第2の取付爪13とが形成されている。第1の
取付爪12は、図2において、右端部に形成され、第2
の取付爪13は左端部に形成されている。第1及び第2
の取付爪12,13は、それぞれ開口突部11の外周に
対して垂直な基部14,15が軸線方向に突設されてい
る。そして、第1の取付爪12は、基部14から開口突
部11の先端部外周に沿って上方向に引っかけ部16が
延設され、第2の取付爪13は、基部15から下方向に
引っかけ部17が延設されている。従って、両取付爪1
2,13の側面から見た形状は、L字形状となってい
る。台3の端面と対向する引っかけ部16,17の面に
は段部16a,17aが形成されていて、その段部16
a,17aより下の面は作用面16b,17bとなって
いる。
【0018】一方、車両インパネのレオスタット取付部
18には、図3、図4に示すように、円形状の凹部19
が形成されている。凹部19の中心部には、前記開口突
部11が挿入可能となる径をもった円形状の取付孔20
が形成されていて、レオスタット取付部18の表側と裏
側とを連通している。そして、図3において、中心を通
る水平線と垂直線で取付孔20の円弧を4等分した場合
において、右下部分には水平線から下半分が前記第1の
取付爪12が挿入可能となるように取付孔20の径より
も大きい径を持つ円弧となっている第1拡径孔21を形
成している。同様に、左上部分には水平線から上半分が
取付孔20の径よりも大きい径を持つ円弧となっている
第2拡径孔22を形成している。従って、第1拡径孔2
1と第2拡径孔22は相対向して形成されている。ま
た、凹部19の表面19aと裏面19bとの間の長さ
は、前記取付爪12,13の引っかけ部16,17に形
成された作用面16b,17bと台3の端面との間の長
さよりも若干長くなっている。
【0019】前記凹部19の裏面19bには、図3にお
いて、中心を通る水平線よりもやや上の右端部に四角形
状の第1の戻り防止溝23が形成されていて、左端部に
も同様の第2の戻り防止溝24が形成されている。ま
た、左側下部から中央下部にかけて、レオスタット1の
台3に形成された前記突起部4の移動をガイドするガイ
ド溝25が形成されている。
【0020】調光ノブ26は、図7に示すように、有底
円筒状に形成されていて、その外径はレオスタット取付
部18に形成された凹部19の径よりも小さくなってい
る。調光ノブ26内部の底部27には、中心部に有底円
筒状の突起部28が形成されていて、その基端部内周面
によって形成される空間29は前記回転軸7の調光ノブ
固定部8の形状に合うように形成され、先端部内周面は
テーパ状に形成されている。そして、先端部内周面の基
端側内径は前記回転軸7の凹部9の外径と同じとなって
いる。
【0021】次に、上記のように構成されたレオスタッ
ト1とレオスタット取付部18との取付方法を説明す
る。レオスタット取付部18に形成された凹部19の取
付孔20に裏側からレオスタット1の開口突部11を挿
入し、台3の端面と凹部19の裏面19bとを当接させ
る。この時、図4、図5に示すように、前記第1の取付
爪12は取付孔20の第1拡径孔21に、第2の取付爪
13は第2拡径孔22に挿入する。それに伴って、台3
の中央下部に設けられた前記突起部4は、レオスタット
取付部18の凹部19の裏面19bに形成された前記ガ
イド溝25の左側下部に挿入される。従って、挿入が完
了した時点では、レオスタット1は図5に示すように、
レオスタット取付部18に対して右側に傾いた状態とな
っている。ここで、突起部4をガイド溝25に挿入する
ことで、取付時に作業者がレオスタット1の上下を逆に
してしまうことを防いでいる。この状態から、図5にお
いて、レオスタット1を左に回転させると、図6及び図
7に示すように、両取付爪12,13の引っかけ部1
6,17に形成された作用面16b,17bは、取付爪
12,13の基部14,15が拡径孔21,22の端部
と当接するまで凹部19の表面19aと摺接する。そし
て、レオスタット1はそれ以上左に回転できなくなり、
傾いていない正常な状態に位置する。凹部19の表面1
9aと裏面19bとの間の長さは、前記取付爪12,1
3の引っかけ部16,17に形成された作用面16b,
17bと台3の端面との間の長さよりも若干長くなって
いることから、作用面16b,17bは常に凹部19の
表面19aを押圧している。これにより、レオスタット
1における軸線方向のガタつきがなくなる。
【0022】また、第1の戻り防止爪5は第1の戻り防
止溝23に嵌合し、第1の戻り防止爪5に形成された段
部5aが第1の戻り防止溝23の側面23aと当接す
る。同様に、第2の戻り防止爪6は第2の戻り防止溝2
4に嵌合し、第2の戻り防止爪6に形成された段部6a
が第2の戻り防止溝24の側面24aと当接する。これ
により、一旦戻り防止爪5,6が溝23,24に嵌合す
れば、レオスタット1は右に回転して挿入時の状態に戻
ることはなく、その位置に固定される。前記突起部4
は、レオスタット1の回転と共にガイド溝25内を移動
して、この時点で凹部19の中央下部に位置する。
【0023】レオスタット1をレオスタット取付部18
に取り付けた後、図7に示すように、前記調光ノブ26
に形成された突起部28の基端部内周面によって形成さ
れる空間29に回転軸7の調光ノブ固定部8をはめ込む
ことにより、調光ノブ26は回転軸7に取り付けられ
る。そして、先端部内周面の基端側が回転軸7の凹部1
9と当接して、調光ノブ26の回転軸7からの抜け止め
が図られている。回転軸7の調光ノブ固定部8及び基端
部内周面は四角形状であることから、調光ノブ26の回
転と共にレオスタット1の回転軸7は回転する。
【0024】次に、上記のような実施形態における特徴
的な作用効果を述べる。 (1)本実施形態において、レオスタット1にはL字形
状の取付爪が形成され、レオスタット取付部18に設け
られた取付孔20には拡径孔21,22が形成されてい
る。そして、この拡径孔21,22に取付爪12,13
を合わせてレオスタット1を取付孔20に挿入してい
る。従って、レオスタット1は取付孔20に挿入した後
にその回転によって取り付けられる。これにより、レオ
スタット1を固定するための部品や取り付けのための工
具が必要なくなる。また、挿入して回転させるだけであ
るためにその取付時間を大幅に短縮することができる。
【0025】(2)本実施形態において、レオスタット
1を構成する台3の端面には、台3に垂直な段部5a,
6aを形成した戻り防止爪5,6が形成され、レオスタ
ット取付部18に形成された凹部19の裏面19bには
戻り防止溝23,24が形成されている。従って、戻り
防止溝23,24の側面23a,24aに戻り防止爪
5,6の段部5a,6aが当接するとレオスタット1は
回転不能となる。これにより、一旦レオスタット取付部
18に取り付けたレオスタット1が挿入時の状態に戻っ
て外れることを防ぐことができる。
【0026】(3)本実施形態において、レオスタット
1を構成する台3の端面には、その下部中央に突起部4
が突設され、レオスタット取付部18に形成された凹部
19の裏面19bにはガイド溝25が形成されている。
これにより、レオスタット取付部18にレオスタット1
を挿入する場合において、レオスタット1を上下逆に挿
入することを防ぐことができる。
【0027】尚、この発明は、次のような別の実施の形
態に具体化することができる。 (1)上記実施形態では、レオスタット1に形成した取
付爪12,13において、第1の取付爪12は引っかけ
部16を基部14に対して上方向に、第2の取付爪13
は引っかけ部17を下方向に延設しているが、その方向
を逆にしてもよい。その場合、取付孔20に形成した拡
径孔21,22は、図3において、中心を通る水平線と
垂直線で取付孔20の円弧を4等分した場合において、
右上部分の水平線から上半分を第1拡径孔21とし、左
下部分の水平線から下半分を第2拡径孔22とするとよ
い。そして、レオスタット1を取り付ける場合の回転方
向も逆になる。
【0028】(2)上記実施形態では、レオスタット1
には開口突部11が設けられているが、これをなくして
もよい。この場合、取付爪は軸受部10の外周に設けれ
ばよい。
【0029】(3)上記実施形態では、レオスタット本
体2の形状は四角形状であったが、本体2の形状はこれ
に限られることはなく、例えば円形状であってもよい。 (4)上記実施形態では、軸受部10は円筒状に形成さ
れているが、軸受部10の形状はこれに限られることは
なく、例えば四角筒状、六角筒状としてもよい。
【0030】(5)上記実施形態では、回転軸7の先端
部に形成された調光ノブ固定部8は四角形状に形成され
ているが、調光ノブ固定部8の形状はこれに限られるこ
とはなく、例えば、五角形状、六角形状としてもよい。
但し、調光ノブ固定部8の形状に合わせて、調光ノブ2
6に形成された突起部の基端部内周面の形状を変えると
よい。
【0031】(6)上記実施形態では、台3の端面の中
央下部に突設された突起部4は円柱状であったが、突起
部4の形状はこれに限られることはなく、例えば角柱状
であってもよい。
【0032】(7)調光ノブ26内部に、図8に示すよ
うに、突起部28を囲うように幅Wの厚みを持った開口
突部30を設けてもよい。この開口突部30は、レオス
タット1の軸受部10と開口突部11との間に嵌挿され
る。 〔第2実施形態〕以下、本発明を具体化した第2実施形
態を図9〜図12に従って説明する。尚、この実施の形
態において、前記第1の実施の形態と同様の部材につい
ては同一の符号を付してその説明を省略する。従って、
以下には第1の実施の形態と異なった点を中心に説明す
る。
【0033】図9、図10は、第2の実施の形態におけ
る操作部材としてのレオスタット51を示している。こ
のレオスタット51を形成している本体52は、四角柱
状に形成されていて、本体52端面の中心部からは、回
転軸7が回転可能に突出している。回転軸7の先端部
は、一旦その径が小さくなり、その先に四角柱状の調光
ノブ固定部8が形成されている。従って、回転軸7は径
の小さくなっている部分で凹部9を形成している。本体
52から突出している回転軸7の基端部は、本体2に突
設された円筒状の軸受部10に覆われていて、軸受部1
0は回転軸7を回転可能に保持している。また、本体5
2端面の中央下部には、円柱状の突起部4が突設されて
いる 前記軸受部10の先端部外周には、第3の取付爪53、
第4の取付爪54、第5の取付爪55、第6の取付爪5
6が形成されている。第3の取付爪53は、図10にお
いて、軸受部10外周の右端部に、第4の取付爪54は
上端部に、第5の取付爪55は左端部に、第6の取付爪
56は下端部に形成されている。それぞれの取付爪53
〜56は軸受部10の外周面に対して垂直な基部57〜
60を突設し、その基部57〜60から左回りに弧を描
くように引っかけ部61〜64が延設されている。従っ
て、各取付爪53〜56の正面から見た形状は、L字形
状となっている。そして、軸受部10の外周と対向する
引っかけ部61〜64先端の面には、段部61a〜64
aが形成されている。また、本体52の端面と対抗する
各取付爪53〜56の面は作用面53a〜56aとなっ
ている。
【0034】一方、車両インパネのレオスタット取付部
18には、図11に示すように、円形状の凹部19が形
成されている。凹部19の中心部には、前記軸受部10
が挿入可能となる径をもった円形状の取付孔65が形成
されていて、レオスタット取付部18の表側と裏側とを
連通している。そして、図11において、中心を通る水
平線と垂直線で取付孔65の円弧を4等分した場合にお
いて、右下部分には水平線から下に前記第3の取付爪5
3が挿入可能となるように長円形状の第1開口部66が
形成されている。左上部分には水平線から上に前記第5
の取付爪55が挿入可能となるように長円形状の第3開
口部68が形成されている。右上部分には垂直線から右
に前記第4の取付爪54が挿入可能となるように長円形
状の第2開口部67が形成されている。左下部分には垂
直線から左に前記第6の取付爪56が挿入可能となるよ
うに長円形状の第4開口部69が形成されている。従っ
て、第1開口部66と第3開口部68、そして第2開口
部67と第4開口部69は相対向して形成されている。
各開口部66〜69同士の間には、角柱状の戻り防止爪
70が凹部19の表面19aに突設されている。また、
凹部19の表面19aと裏面19bとの間の長さは、前
記取付爪53〜56の作用面53a〜56aと本体52
の端面との間の長さD、即ち前記軸受部10における取
付爪53〜56が形成されていない部分の軸線方向の長
さと同じになっている。そして、凹部19の裏面19b
には左側下部から中央下部にかけて、レオスタットに形
成された前記突起部4の移動をガイドするガイド溝25
が形成されている。
【0035】次に、上記のように構成されたレオスタッ
ト51とレオスタット取付部18との取付方法を説明す
る。レオスタット取付部18に形成された凹部19の取
付孔65に裏側からレオスタットの軸受部10を挿入
し、本体52の端面と凹部19の裏面19bとを当接さ
せる。この時、前記第3の取付爪53は取付孔65の第
1開口部66に、第4の取付爪54は第2開口部67
に、第5の取付爪55は第3開口部68に、第6の取付
爪56は第4開口部69に挿入する。それに伴って、本
体52の中央下部に設けられた前記突起部4は、レオス
タット取付部18の凹部19の裏面19bに形成された
前記ガイド溝25の左側下部に挿入される。従って、挿
入が完了した時点では、レオスタット取付部18に対し
て右側に傾いた状態となっている。ここで、突起部4を
ガイド溝25に挿入することで、取付時に作業者がレオ
スタット51の上下を逆にしてしまうことを防いでい
る。この状態から、レオスタット51を左に回転させる
と、取付爪53〜56は戻り防止爪70に当接し、さら
に回転させると、取付爪53〜56の段部61a〜64
aが戻り防止爪70の角に引っ掛かって、取付爪53〜
56の基部57〜60が戻り防止爪70に当接する。つ
まり、図12に示すように、取付爪53〜56が戻り防
止爪70を覆っているような状態となる。これにより、
本体2は左右に回転できなくなり、傾いていない正常な
位置に固定される。また、凹部19の表面19aと裏面
19bとの間の長さDは、前記取付爪53〜56の作用
面53a〜56aと本体52の端面との間の長さと同じ
になっていることから、レオスタット51は軸線方向の
ガタつきがなくその位置に固定される。前記突起部4
は、レオスタット51の回転と共にガイド溝25内を移
動して、この時点で凹部19の中央下部に位置する。
【0036】レオスタットをレオスタット取付部18に
取り付けた後、調光ノブ26を回転軸7に取り付ける。
次に、上記のような実施形態における特徴的な作用効果
を述べる。
【0037】(1)本実施形態において、レオスタット
51に突設した軸受部10には、その外周にL字形状の
取付爪53〜56か形成され、レオスタット取付部18
に形成された取付孔65には開口部66〜69が形成さ
れている。そして、レオスタット取付部18にレオスタ
ット51を取り付ける場合、この開口部66〜69に取
付爪53〜56を合わせてレオスタット51を取付孔6
5に挿入している。従って、レオスタット51は取付孔
65に挿入した後にその回転によって取り付けられる。
これにより、レオスタット51を固定するための部品や
取り付けのための工具が必要なくなる。また、挿入して
回転させるだけであるためにその取付時間を大幅に短縮
することができる。
【0038】(2)本実施形態において、レオスタット
本体52の端面には、その下部中央に突起部4が突設さ
れ、レオスタット取付部18に形成された凹部19の裏
面19bにはガイド溝25が形成されている。これによ
り、レオスタット取付部18にレオスタット51を挿入
する場合において、レオスタット51を上下逆に挿入す
ることを防ぐことができる。
【0039】尚、この発明は、次のような別の実施の形
態に具体化することができる。 (1)上記実施形態では、軸受部10の外周に形成され
た取付爪53〜56は、外周面に垂直な基部57〜60
から左回りに弧を描くように引っかけ部61〜64が延
設されているが、基部57〜60から右回りに弧を描く
ように延設してもよい。その場合、取付孔65に形成し
た開口部66〜69は図11において、第1開口部66
は右下部分の垂直線から右に、第2開口部67は右上部
分の水平線から上に、第3開口部68は垂直線から左
に、第4開口部69は水平線から下に形成するとよい。
そして、レオスタット51を取り付ける場合には、第3
の取付爪53は第2開口部67に、第4の取付爪54は
第3開口部68に、第5の取付爪55は第4開口部69
に、第6の取付爪56は第1開口部66に挿入し、回転
方向は右となる。
【0040】(2)上記実施形態では、回転軸7の先端
部に形成された調光ノブ固定部8は四角形状に形成され
ているが、調光ノブ固定部8の形状はこれに限られるこ
とはなく、例えば、五角形状、六角形状としてもよい。
但し、調光ノブ固定部8の形状に合わせて、調光ノブ2
6に形成された突起部の基端部内周面の形状を変えると
よい。
【0041】(3)上記実施形態では、レオスタット本
体52端面の中央下部に突設された突起部4は円柱状で
あったが、突起部4の形状はこれに限られることはな
く、例えば角柱状であってもよい。
【0042】以上、この発明の実施の各形態について説
明したが、各形態から把握できる請求項以外の技術思想
について、以下にそれらの効果とともに記載する。 (1)請求項1乃至3のいづれか1つに記載の操作部材
の取付構造において、本体2,52を所定の場所に取り
付けた時に、取付板18(レオスタット取付部)の裏面
と当接する本体2,52の端面に突起部4を設け、取付
板18の裏面には突起部4の移動をガイドするガイド溝
25を形成したことを特徴とする取付方法。これによ
り、本体の取付時に作業者が本体の上下を逆にして取り
付けることを防ぐことができる。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、固
定部品、工具を不要にし、取付時間を短縮することがで
きる操作部材の取付構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のレオスタットを示す側面図。
【図2】第1実施形態のレオスタットを示す正面図。
【図3】第1実施形態のレオスタット取付部を示す正面
図。
【図4】第1実施形態のレオスタットをレオスタット取
付部に取り付ける場合の斜視図。
【図5】第1実施形態のレオスタットをレオスタット取
付部に取り付ける場合の取付方法を示す正面図。
【図6】第1実施形態のレオスタットの取付状態を示す
正面図。
【図7】第1実施形態のレオスタットの取付状態を示す
側面図。
【図8】第1実施形態の別例において、レオスタットの
取付状態を示す側面図。
【図9】第2実施形態のレオスタットを示す側面図。
【図10】第2実施形態のレオスタットを示す正面図。
【図11】第2実施形態のレオスタット取付部を示す正
面図。
【図12】第2実施形態のレオスタットの取付状態を示
す正面図。
【図13】従来のレオスタットの取付状態を示す側面
図。
【符号の説明】 1,51…操作部材としての調光装置、2,52…本
体、5,6…爪部としての戻り防止爪、5a,6a…段
部、10,11…突部、12,13,53〜56…凸部
としての取付爪、16a,17a,53a〜56a…作
用面、18…取付板としてのレオスタット取付部、2
0,65…取付孔、21,22…拡径部としての拡径
孔、23,24…溝としての戻り防止溝、23a,24
a…側面、61a〜64a…段部、66〜69…拡径部
としての開口部、70…突起部としての戻り防止爪。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作部材(1,51)の本体(2,5
    2)に突設された突部(10,11)を操作部材(1,
    51)の取付板(18)に形成された取付孔(20,6
    5)に挿入し、本体(2,52)を取付孔(20,6
    5)に取り付ける操作部材の取付構造において、 前記取付孔(20,65)に、孔の一部が拡径した拡径
    部(21,22,66〜69)を形成し、前記突部(1
    0,11)の外周には、前記拡径部(21,22,66
    〜69)を貫通し、本体(2,52)の端面と対向する
    作用面(16a,17a,53a〜56a)を備えた凸
    部(12,13,53〜56)を設け、取付板(18)
    と当接する端面と作用面(16a,17a,53a〜5
    6a)との間で前記取付板(18)を挟持することを特
    徴とする操作部材の取付構造。
  2. 【請求項2】 前記本体(2)の取付板(18)と当接
    する端面には、端面と垂直な段部(5a,6a)を備え
    た爪部(5,6)を設け、前記取付板(18)の裏面に
    は、爪部(5,6)を収容する溝(23,24)を形成
    し、段部(5a,6a)と溝(23,24)の側面(2
    3a,24a)とが当接することを特徴とする請求項1
    に記載の操作部材の取付構造。
  3. 【請求項3】 前記突部(10)の外周面と対向する前
    記凸部(53〜56)の面には、段部(61a〜64
    a)を設け、前記取付孔(65)の外周には、段部(6
    1a〜64a)と係合する突起部(70)を設けたこと
    を特徴とする請求項1に記載の操作部材の取付構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019065598A1 (ja) * 2017-09-28 2019-04-04 日本電産株式会社 モータ
DE112006000818B4 (de) 2005-04-07 2019-10-10 Asahi Kasei Chemicals Corporation Hydrierungsprodukt eines Blockcopolymers, Zusammensetzung und Verwendung

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DE112006000818B4 (de) 2005-04-07 2019-10-10 Asahi Kasei Chemicals Corporation Hydrierungsprodukt eines Blockcopolymers, Zusammensetzung und Verwendung
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