JPH10368A - 食品破砕装置 - Google Patents

食品破砕装置

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JPH10368A
JPH10368A JP8177148A JP17714896A JPH10368A JP H10368 A JPH10368 A JP H10368A JP 8177148 A JP8177148 A JP 8177148A JP 17714896 A JP17714896 A JP 17714896A JP H10368 A JPH10368 A JP H10368A
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roller rotating
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Yoshiaki Matsuo
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M45/00Means for pre-treatment of biological substances
    • C12M45/02Means for pre-treatment of biological substances by mechanical forces; Stirring; Trituration; Comminuting

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 例えば食品微生物検査の際に試料を希釈液と
共に収納袋の中に入れてその外側から繰り返し押圧する
ことにより該試料の生体細胞等の組織を機械的に破砕分
散して懸濁化するために用いられるホモジナイザーとし
て好適に適用される食品破砕装置の提供。 【解決手段】 所定周回路上に所定間隔をもって平行に
延長する複数のローラ回転軸45とローラ回転軸の各々
について少なくとも一つ回転自在に設けられるローラ2
9とを有する押圧ローラ回転体30と、複数のローラを
所定周回路に沿って周回させるべく押圧ローラ回転体の
全体を回転させる回転駆動手段と、破砕すべき食品90
を収納する収納袋44の側面が少なくとも一のローラに
より順次押圧される状態に収納袋を支持する支持手段4
3と、押圧ローラ回転体の相対移動手段、とそれらを制
御する制御手段と、を有してなる食品破砕装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は食品破砕装置に関す
る。本発明は、特に、食品微生物検査の際に食品の試料
を希釈液と共に収納袋の中に入れてその外側から繰り返
し押圧することにより該試料の生体細胞等の組織を機械
的に破砕分散して懸濁化するために用いられるホモジナ
イザーとして好適に適用される。さらに、本発明は、食
品の破砕装置一般に適用可能であり、たとえば食品用の
ミキサーやジューサーとしても適用することができる。
【0002】
【従来の技術】従来のホモジナイザーは、図21に示さ
れるように、内部に駆動機構(図示せず)を有する本体
2と、この本体2の前面側に形成されたパドルルーム3
内に左右2個並列に設けられ上記本体2内の駆動機構に
より交互に往復運動を繰り返す平板状のパドル4a、4
bと、試料の収納袋1の開口端を密閉し且つ固定するべ
く上記パドルルーム3の前方開口面に開閉可能に設けら
れるドア5と、を備えて構成されていた。
【0003】この従来のホモジナイザーの構成において
は、内部に希釈液と共に試料を入れた収納袋1を、本体
2の前面側のパドルルーム3内にてパドル4a、4bと
ドア5との間にセットし、パドル4a、4bを矢印で示
すように交互に往復運動させて上記試料入りの収納袋1
をドア5の裏面に押圧して、内部の試料を破砕分散させ
ようとするものであった。
【0004】さらに、この物理的な圧迫と、同時に作用
する水圧とによって、収納袋1内の試料が急激な加減圧
を繰り返し受けることにより、試料の破砕分散が促進さ
れ、懸濁液とすることができるものとされていた。
【0005】しかしながら、このような従来のホモジナ
イザーの構成によっては、試料の破砕分散が十分に行わ
れない場合があった。
【0006】すなわち、上記2個のパドル4a、4bの
前面側およびドア5の後面側はいずれも平面状に形成さ
れているため、一方のパドル4aで収納袋1をドア5と
の間に押圧すると、収納袋1内の試料は十分な押圧力を
受ける前に、まだ圧迫動作されていない他方のパドル4
b側に希釈液と共に逃げてしまう。その後上記他方のパ
ドル4bで収納袋1を押圧したときには、収納袋1内の
試料はこれによる十分な押圧力を受ける前に、そのとき
には既に後退動作されている上記一方のパドル4a側に
希釈液と共に逃げてしまう。このように、交互に往復運
動するパドル4a、4bの一方のパドルが圧迫動作しよ
うとしてもその度に試料は希釈液と共に他方のパドル側
に移動して十分な押圧力を受けることができないという
状態が繰り返し発生するものであった。
【0007】したがって、上記構成のホモジナイザーで
は、収納袋1内の試料に対して十分な押圧力を与えるこ
とができず、破砕分散効率が悪く、懸濁化できないこと
があり、また、懸濁化に長時間を要するという欠点があ
った。
【0008】このような欠点を解消するために、本発明
者は、上記ホモジナイザーの改良として、特願平6−1
01528において、交互に往復運動する一対のパドル
の前面側にそれぞれ表面が滑らかなカーブで変化する凹
凸形状6a、6bを略前面にわたって形成することを提
案した(図22)。
【0009】この場合は、パドル4a、4bが交互にス
トローク運動を繰り返して試料入りの収納袋1をドア5
裏面に押圧する際に、パドル前面の凹凸形状6a、6b
によって収納袋1内の試料が押圧動作をしていないパド
ル側に逃げようとする動きに対して抵抗を与えることが
でき、試料の破砕分散および懸濁化の促進が図られた。
【0010】一方、簡易な手動式のホモジナイザーも従
来より公知である。この手動式ホモナイザーは、図23
に示されるように、グリップ7の先端に単一のローラ8
を回動自在に取り付けて構成されており、試料入りの収
納袋1の開口端をクリップ9等で塞ぎ、これを平面な台
の上に載せて、その上からローラ8を矢印方向に繰り返
し移動させることにより内部の試料をすり潰すように用
いられるものであった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
特願平6−101528号で提案したホモジナイザー
(図22)においては、一対のパドル4a、4bの前面
側に凹凸形状6a、6bを形成したことにより、収納袋
1内の試料が一方のパドルによる押圧を受けたときに他
方のパドル側に逃げようとする動きをある程度拘束する
ことができるものの、なお十分ではなかった。
【0012】また、パドル4a、4bの前面側に凹凸形
状6a、6bが形成されるものの、全体としてのパドル
形状は平板状のままであり、収納袋1内の試料を希釈液
と共に該袋の表面から平面的にたたくだけであるため、
パドル4a、4bによる押圧動作は希釈液の多大な抵抗
を受けて弱められ、内部の試料に対して十分な圧力を加
えることが困難であった。
【0013】これらにより、試料の破砕分散および懸濁
化をより効率的且つ短時間内に行うことのできるホモジ
ナイザーの開発が望まれていた。
【0014】また、図21および図22に示されるホモ
ジナイザーにあっては、パドル4a、4bによる押圧の
際に働く衝撃力によって収納袋1内の希釈液には高い水
圧が生じ、これによる収納袋1の破損を防止するため
に、収納袋1を厚くして丈夫にしなければならなかっ
た。
【0015】さらに、パドル4a、4bをストローク運
動させるための駆動機構を本体2内に設けなければなら
ず、ストローク運動機関に特有の騒音および振動が大き
いものであった。さらに、この振動によりホモジナイザ
ーが運転中に移動することを防止するために、全体重量
を大きくする必要があった。さらにまた、ストローク運
動をする駆動機構を内蔵する本体2は後方に出っ張った
形とならざるを得ず、大型化していた。
【0016】さらにまた、パドル4a、4bとドア5と
の間に収納袋1をセットし、あるいは運転終了後に取り
除くには、パドルの運動を停止させた後にドア5を開閉
しなければならず、収納袋を自動給排することはできな
かった。
【0017】一方、従来の簡易な単一ローラを用いた手
動式ホモジナイザー(図23)では、ローラの進行方向
の前方に希釈液が溜まり排除されにくいためそれ以上の
ローラの前進が妨げられ、収納袋の全面にわたって隈無
く均一にローラをかけることが容易ではなく、収納袋内
の試料を十分に破砕分散させて懸濁化することができな
かった。また、ローラを手で操作するには多大の労力と
時間を要するものであった。
【0018】そこで本発明は、上記したような従来技術
が有する課題を解決し、収納袋内の食品試料を十分に細
かく且つ短時間内に破砕分散させて懸濁化することので
きる新規な食品破砕装置を提供することを目的とする。
【0019】また、本発明は、食品破砕装置を低騒音化
および低振動化すると共に軽量化および小型化すること
を目的とする。
【0020】さらに本発明は、食品試料を破砕分散する
際に該試料を収容する収納袋に与えられる衝撃力を小さ
くし、収納袋に過大な厚みや特殊な素材を要求すること
なく、安価な収納袋の使用を可能にすることを目的とす
る。
【0021】さらに本発明は、食品試料入りの収納袋を
自動給排することのできる食品破砕装置を提供すること
を目的とする。
【0022】本発明はまた、破砕力の大きな手動式の食
品破砕装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による食品破砕装置は、所定周回路上に所定
間隔をもって平行に延長する複数のローラ回転軸とロー
ラ回転軸の各々について少なくとも一つ回転自在に設け
られるローラとを有する押圧ローラ回転体と、複数のロ
ーラを所定周回路に沿って周回させるべく押圧ローラ回
転体の全体を回転させる回転駆動手段と、破砕すべき食
品を収納する収納袋の側面が少なくとも一のローラによ
り順次押圧される状態に収納袋を支持する支持手段と、
支持手段により支持される収納袋に対して押圧ローラ回
転体を収納袋の側面に平行且つローラ回転軸に直交する
方向に相対移動させる相対移動手段と、少なくとも一の
ローラが収納袋を押圧しながら押圧ローラ回転体が収納
袋に対して所定方向に相対移動するときに該相対移動を
妨げない方向に押圧ローラ回転体を回転させると共に押
圧ローラ回転体をその収納袋に対する相対移動速度より
も大きな周速度にて回転させるよう回転駆動手段および
相対移動手段を制御する制御手段と、を有してなること
を特徴とする。
【0024】この食品破砕装置における態様が従属請求
項に記載されている。すなわち、押圧ローラ回転体のロ
ーラ回転軸を装置本体に固定された中心軸から所定半径
の円周上に所定間隔をもって設け、中心軸と同軸に中空
円筒状のハウジングを回転駆動手段により回転可能に支
持し、ローラ回転軸をハウジングの外周面から所定間隔
をおいて同心状にハウジングに対して固定するものとし
て構成することができる(請求項2)。
【0025】押圧ローラ回転体において、ローラ回転軸
の各々に複数のローラが互いに自由に回転可能に軸支さ
れるものであってもよい(請求項3)。
【0026】ローラの外周面を凹凸条に形成することが
できる(請求項4)。
【0027】回転駆動手段を押圧ローラ回転体に内蔵し
てもよい(請求項5)。
【0028】支持手段は、装置本体の開口前面を開閉可
能に設けられるドアと、ドアの内面に取り付けられてド
アの閉塞時に押圧ローラ回転体との間に収納袋を押圧状
態に支持する押圧板と、ドアの閉塞時に押圧板と装置本
体との間に収納袋の開放端を閉塞し固定する固定手段
と、を有するものとして構成することができる(請求項
6)。
【0029】この場合において、押圧板の収納袋側表面
を凹凸状に形成してもよい(請求項7)。
【0030】支持手段は変形自在のベルト状の押圧部材
で形成することができる(請求項8)。
【0031】相対移動手段は、収納袋に対して押圧ロー
ラ回転体を移動させるものであってもよい(請求項
9)。
【0032】また、相対移動手段は、押圧ローラ回転体
に対して収納袋を移動させるものであってもよい(請求
項10)。
【0033】さらに、相対移動手段は、押圧ローラ回転
体と収納袋をそれぞれ反対方向に移動させるものであっ
てもよい(請求項11)。
【0034】相対移動手段が収納袋に対して押圧ローラ
回転体を所定区間において往復移動させるものにおい
て、押圧ローラ回転体が所定区間の端部位置に到達した
ことを検出する検出手段を設け、検出手段による検出信
号を受けて制御手段が回転駆動手段および相対移動手段
を切り換え制御するように構成することができる(請求
項12)。相対移動手段が、前記押圧ローラ回転体を平
行に移動させながらその移動経路の少なくとも一部領域
において前記収納袋と対向して押圧するように駆動する
ガイドアクチュエータを有するものとして構成してもよ
い(請求項13)。
【0035】押圧ローラ回転体は、各々のローラ回転軸
を互いに平行にして複数設けられ得る(請求項14)。
この場合において、複数の押圧ローラ回転体が回転駆動
手段により同一方向に回転すると共に、複数の押圧ロー
ラ回転体が一体的に相対移動手段により収納袋に対して
相対移動するように構成することができる(請求項1
5)。
【0036】また、相対移動手段が、複数の押圧ローラ
回転体を所定の周回軌道に沿って周回させながらその周
回軌道の一部領域において収納袋と対向して押圧するよ
う駆動する周回駆動手段として構成してもよい(請求項
16)。
【0037】この場合において、好ましくは、周回駆動
手段により周回する押圧ローラ回転体が収納袋を押圧す
る周回軌道の一部領域に到達する位置および離脱する位
置を検出する検出手段が設けられ、制御手段は、検出手
段からの検出信号を受けて、周回軌道の一部領域におい
て収納袋を押圧している幾つかの押圧ローラ回転体を同
一方向に駆動し他の押圧ローラ回転体を停止させるよう
回転駆動手段を制御する(請求項17)。
【0038】また、他の好適な態様においては、周回駆
動手段が、駆動源により回転駆動される駆動軸に固定さ
れる第1のスプロケットと、押圧ローラ回転体が収納袋
を押圧する周回軌道の一部領域に対応して駆動軸と所定
間隔離れ且つ平行に設けられる従動軸に固定される第2
のスプロケットと、第1および第2のスプロケットの間
に掛け回されるチェーンとを有してなり、チェーンの外
周面に所定間隔をおいて押圧ローラ回転体の中心軸が支
持される(請求項18)。
【0039】さらに別の好適な態様においては、周回駆
動手段が駆動源により回転駆動される回転板を有してな
り、回転板の回転中心から所定半径の円周上において所
定間隔をもって押圧ローラ回転体の中心軸が支持され、
支持手段は回転板の回転により押圧ローラ回転体のロー
ラの外周面が描く円周の一部に沿って円弧状に収納袋を
支持する(請求項19)。
【0040】複数の押圧ローラ回転体がそれらの軸を平
行にして設けられるものにおいて、これら複数の押圧ロ
ーラ回転体を異なる半径を有するものとして構成するこ
とができ、この場合、相対移動手段は、半径の大きな押
圧ローラ回転体から順次半径の小さな押圧ローラ回転体
で収納袋を押圧するように押圧ローラ回転体と収納袋と
を相対移動させる(請求項20)。
【0041】本発明の食品破砕装置には、収納袋を連続
的且つ自動的に支持手段による支持面上に給排する自動
給排手段を備えることができる(請求項21)。
【0042】収納袋の自動給排手段を有する場合におい
て、支持手段を無端状または連続状に形成された押圧板
として構成し、押圧板を自動給排手段により移動する収
納袋の移動速度と同一周速度で所定の周回軌道に沿って
周回させる押圧板駆動手段を設けることができる(請求
項22)。
【0043】また、本発明による手動式の食品破砕装置
は、所定周回路上に所定間隔をもって平行に延長する複
数のローラ回転軸とローラ回転軸の各々について少なく
とも一つ回転自在に設けられるローラとを有する押圧ロ
ーラ回転体と、複数のローラを所定周回路上に周回させ
るべく押圧ローラ回転体の全体を回転させる回転駆動手
段と、押圧ローラ回転体を回転可能に支持する支持手段
と、支持手段と一体的に形成されて操作者により把持さ
れる把持部と、を有してなり、回転駆動手段により押圧
ローラ回転体を回転させながら順次にローラを破砕すべ
き食品の試料を収納する収納袋の側面に対して押圧させ
て試料を破砕分散するように用いられることを特徴とす
る(請求項23)。
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について添
付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図示実施
例は、いずれも、食品微生物検査の際に食品の試料を破
砕分散して懸濁化するために用いられるホモジナイザー
として構成されているが、本発明はホモジナイザーに限
定されず、ミキサーやジューサー等に代表される食品破
砕装置一般に適用可能である。図1ないし図3は本発明
の一実施例によるホモジナイザー10の外観を示す。こ
のホモジナイザー10は、概して箱状に形成され前面が
開口された本体11と、本体11の開口前面を開放また
閉塞可能とするべく該開口前面の下端縁を支点として開
閉可能に設けられたドア12とを有する。ドア12の開
閉操作のためにドア前面に棒状のドアノブ13が取り付
けられている。本体11の上方パネル部14には、ホモ
ジナイザー10に通電するための電源スイッチ15、運
転開始時に操作されるスタートスイッチ16、運転時間
や後述の押圧ローラアセンブリ30の回転速度等の運転
条件を設定すると共に設定された運転条件を表示する操
作表示部17が設けられている。このホモジナイザー1
0の本体11内部の構成が図4に示される。本体11の
天井壁18および底壁19のそれぞれ内面側には本体1
1の略幅方向にわたって直線状に延長するガイドレール
20a、20bが張設されている。これら一対のガイド
ローラ20a、20bは、押圧ローラ回転体30の上下
端部22a、22bをベアリング23a、23bを介し
て嵌合し、押圧ローラ回転体30の左右方向(本体11
の幅方向)の往復運動を案内する。さらに図5をも参照
して、押圧ローラ回転体30は、モータ24により、本
体11内において左右方向に往復運動する。すなわち、
モータ24の出力軸25には雄ねじが刻設されており、
この雄ねじと噛合する雌ねじ26が押圧ローラ回転体3
0の下端部22bを貫通して設けられている。かくし
て、モータ24の回転と共に出力軸25が回転すると、
その雄ねじと下端部22bの雌ねじ26との噛合を介し
て、押圧ローラ回転体30が全体として左右方向に移動
する。モータ24は、押圧ローラ回転体30の往復移動
における左右端位置を検出するリミットスイッチ54に
よりその回転方向が切り換え制御され、押圧ローラ回転
体30を左右方向に往復移動させる。なお、押圧ローラ
回転体30を左右方向に往復運動させるための機構は特
に限定的ではなく、たとえばラックとピニオンとの係合
を利用した駆動機構を用いることができる(図11参
照)。しかしながら、上記実施例において採用したガイ
ドアクチュエータおよびスライドガイドを用いた駆動機
構は、押圧ローラ回転体30の移動を円滑にして騒音を
軽減し、また簡単な構造により整備保守が容易である等
の利点を有するので、好ましい態様であると考えられ
る。押圧ローラ回転体30は、その上下端部22a、2
2bが枠体28に固定され、枠体28にはハウジング2
7が回転可能に支持されている。そして、ハウジング2
7の外周面には所定距離だけ離れて、各回転軸45の回
りを回転自在であるローラ29・・・が、ハウジング2
7と一体的に回転可能に構成されている。すなわち、押
圧ローラ回転体30は上記したようにその全体が左右方
向に往復運動可能に設けられると共に回転可能に設けら
れている。ハウジング27および押圧ローラ回転体30
の構成について、さらに図6および図7を参照して説明
する。円筒形のハウジング27の上下両端に軸受31
a、31bが固定され、これら軸受により、上下に分断
されているローラ軸32a、32bがハウジング27の
内部において相対回転可能に支持している。ハウジング
27の中央部にはモータが内蔵されている。コイル33
を巻装したモータ回転軸34がハウジング27と同軸に
配され、ステータ35はハウジング27の内壁面に固定
されている。モータ回転軸34の下端は、ハウジング2
7内壁面に固定されたリングギヤ36、複数の遊星ギヤ
37および太陽ギヤ38を有してなる遊星歯車減速機構
39の入力側に接続され、その出力側は下方のローラ軸
32bに接続されている。上方のローラ軸32aの内部
には電力や制御信号を伝えるための配線40が通り、コ
ントロールボックス41と接続されている。このモータ
に配線40を介して通電されると、回転軸34がステー
タ35に対して相対回転し、その回転は遊星歯車減速機
構39により減速されてローラ軸32bに伝達される。
この構成においてはローラ軸32a、32bが枠体28
に固定されているので、実際には回転軸34およびロー
ラ軸32a、32bは回転せず、ステータ35がその内
壁面に固定されているハウジング27が回転することに
なり、ハウジング27の外周面に固定されている押圧ロ
ーラ回転体30がハウジング27と一体に回転する。ハ
ウジング27の外周面には所定軸距離だけ離れた位置に
おいて一対の円板47a、47bが固定され、これら円
板47a、47b間に複数の軸45・・・がハウジング
中心軸と同軸に配され、各軸45に複数のローラ29・
・・が回転自在に取り付けられている。押圧ローラ回転
体30におけるローラ29には、プラスチック、ベーク
ライト、硬質ゴム、木、ステンレス等の金属、あるいは
その他任意の材質を用いることができる。符号46で示
される部材は、同一の回転軸45に直列して設けられて
いる各ローラ29を分割すると共に互いの自由な回転を
干渉しないようにするためのスペーサリングである。各
回転軸45には単一のローラが回転自在に設けられるも
のであってもよい。ドア12は、その下端の支軸47
a、47bを中心として回転可能であり、ドア前面に取
り付けられたドアノブ13により本体11の前面開口に
対して開閉可能とされている。さらに本実施例ではドア
12は本体11に対して取り外し可能に取り付けられて
いる。図4に示されるように、ドアノブ13の両端に
は、ドア12の左右両側端に固着された一対の支軸4
8、48に軸着されて回動可能とされた一対のアーム4
9、49が設けられる。ドアノブ13とは反対側の各ア
ーム49の先端部には、本体11側に固着された軸51
に係止可能なフック50が設けられる。なお、ドアノブ
13のアーム49は図示されないバネにより図において
反時計方向に回転するよう付勢されている。また、ドア
12の裏面側には、バネ42・・を介して、表面がプラ
スチック、ベークライト、硬質ゴム、木等の任意の材質
よりなる押圧板43が取り付けられる。図4には、ドア
12が本体11の前面開口を閉塞している状態が示され
ており、この状態は、アーム49のフック50が軸51
に係止されることによって形成され維持される。食品等
の試料入りの収納袋44は、ドア閉塞時において、その
上端44aが本体11とドア12との間に挟まれて密閉
された状態として押圧板43に沿って垂下するように支
持され得る。この状態から、ドアノブ13を手で持ち上
げてアーム49を図において時計方向に回転させ、フッ
ク50と軸51との係合を介助することにより、ドア1
2を開けることができる。上記構成を有するホモジナイ
ザーの用法および作用について、さらに図8を参照して
説明する。まず、底辺が閉塞され上端部が開口された収
納袋44の中に、検査対象となる食品等の試料90と希
釈液91とを入れる。収納袋44はある程度の強度と柔
軟性を備えた材質のものであることが要求され、たとえ
ばポリエチレン製の透明または半透明の袋が好適に用い
られる。次に、操作者は、ドアノブ13(図4)を持ち
上げ操作してアーム49を時計方向(図4)に回転し、
フック50を軸51との係合から開放することにより、
ドア12を開き、このドア12の裏面側と本体11の前
面側との間に、押圧板43に沿わせるようにして収納袋
44を配置する。収納袋44の配置の際、収納袋44の
上端部はドア12の上端から上方へ適宜長さだけはみ出
させておく。また、押圧力を受けたときに収納袋44が
破損することを防止し、また試料の破砕分散効率を低減
させないように、収納袋44内の空気をできるだけ抜く
ようにする。次いで、操作者は、ドアノブ13を持ち上
げてフック50と軸51との非係合状態を維持したまま
ドア12を閉じ、ドア12を閉じた位置のままでドアノ
ブ13を押し下げてフック50を軸51に係止させる。
これによりドア12が閉じた状態に固定されると共に、
ドア12の裏面および本体11の前面のそれぞれ上端に
設けられたシール材52、53の間に収納袋44の上端
を挟み付けて密封し、且つ、押圧板43と押圧ローラ回
転体30との間に収納袋44を固定することができる。
次に、電源スイッチ15をオンとし、操作表示部17の
操作ボタンにより運転時間や回転速度等の運転条件を表
示部で確認しながらセットし、スタートスイッチ16を
運転開始状態に操作する。すると、コントロールユニッ
ト41(図4)を介して、押圧ローラ回転体30の左右
方向移動用のモータ24(図5)およびハウジング27
に内蔵される回転用のモータに駆動信号が送出される。
この場合、押圧ローラ回転体30の移動方向と回転方向
とは常に一定の関係を持つように制御される。すなわ
ち、押圧ローラ回転体30が図8において左方向(A方
向)に移動するときには反時計方向(B方向)に回転す
るように制御され、また、押圧ローラ回転体30が右方
向に移動するときには時計方向に回転するように制御さ
れる。この互いに関連した往復運動と回転運動の切り換
えは、押圧ローラ回転体30の往復移動ストロークの左
右端位置を検知するリミットスイッチ54(図5)から
の検知信号を介して、コントロールユニット41により
制御される。また、押圧ローラ回転体30の回転は、そ
の左右方向の移動速度よりも大きな周速度を有するよう
に駆動される。このような制御の下に、押圧板43と押
圧ローラ回転体30との間に配置された試料入りの収納
袋44を、該押圧ローラ回転体30のハウジング27外
周に設けられた回転自在ローラ29・・・で押圧板43
に対して順次押圧してゆく。この場合、収納袋44の側
面に接して押圧力を付与するのは、押圧ローラ回転体3
0の回転によりその位置に移動してきたローラ29・・
・であり、たとえば図8に示される時点では、回転軸4
5aに回転自在に設けられたローラ29a・・・が最も
大きな押圧力を付与し、隣接する回転軸45bおよび4
5cに回転自在に設けられたローラ29b・・・および
ローラ29c・・・が比較的軽微な押圧力で収納袋44
と接している。すなわち、図21および図22に示され
る従来のホモジナイザーに用いられるパドル4a、4b
のような平板状の部材で押圧するのとは異なり、収納袋
44内の希釈液からの抵抗をほとんど受けずに直接内部
の試料を押し付けて破砕することができる。また、押圧
ローラ回転体30がA方向に移動すると共にその移動速
度よりも大きな周速度でB方向に回転することにより、
その回転に伴って順次収納袋44を押圧する位置に回っ
てくるローラ29・・・が、順次に前方の希釈液を後方
に排除しつつ内部の試料を捕らえるようにして押しつぶ
してゆく。このような作用が押圧ローラ回転体30の往
復移動に伴って繰り返し行われることにより、収納袋4
4の一方の端から他方の端まで隈無く内部の試料を破砕
分散して懸濁化することができる。さらに、図8に示さ
れるように、押圧ローラ回転体30がB方向に回転する
ときは、収納袋44の側面に摩擦接触しているローラ2
9・・・はその反対方向すなわちC方向に自由回転す
る。このため、押圧ローラアセンブリ30の横方向の移
動によって収納袋44にねじれやしわを生じさせること
がない。以上のようにして、横方向に往復移動しつつ回
転する押圧ローラ回転体30により収納袋44を順次押
圧することにより、内部の試料が細かく破砕分散され十
分に懸濁化される。押圧ローラ回転体30の横方向往復
移動の回数や回転速度は、試料の性質や試験の種類等に
応じて適宜調節可能であり、試料の破砕分散の程度を自
在にコントロールすることができる。試料を必要な程度
に破砕分散する所定時間の処理が終了した後、装置の運
転を停止し、前述の逆順の操作によりドア12を開き、
収納袋44の固定を解除して取り出す。内部の試料は既
に十分に懸濁化されているため、直ちに次工程に投入す
ることができ、すなわち常法によりピペットで採取した
検体をシャーレ内で混釈培養した後に細菌を検出するこ
とができる。なお、ドア24の裏面に取り付けられる押
圧板43の内面側すなわち押圧ローラ回転体30に面し
て収納袋44が配置される側には任意形状の凹凸を形成
することができる。図9はその一例を示し、断面半円状
の凹溝55を所定間隔ごとに並列させたものである。こ
のような凹溝55あるいは凸条は、押圧ローラ30の往
復移動方向と直交または平行方向に延長するものとする
ことができる。このように押圧板43の内面側を凹凸状
に形成することにより、前述のようにしてローラ29・
・・で収納袋44を押圧板43に順次押圧する際に、収
納袋44内の試料がローラによる押圧から逃げるように
移動することを規制し、試料をより効率的に捕らえて細
かく破砕分散することができる。また、押圧ローラ回転
体30におけるローラ29・・・の外周面には、任意形
状たとえば網目状や格子状の凹溝または凸条を形成し、
あるいは半球状またはピラミッド形の小突起を多数形成
することができる。図10はその一例を示し、ローラ2
9の外周面に網目状の凸条56が形成されている。この
ようにローラ外周面を凹凸面とすることにより、前述の
ようにしてローラ29・・・で収納袋44を押圧板43
に順次押圧する際に、ローラ29・・・が収納袋44の
表面上で滑らないように抵抗を与えて収納袋44にしわ
を生じさせず、また、収納袋44内の試料をより効率的
に捕らえて細かく破砕分散させることが可能となる。図
11は本発明の他の実施例によるホモジナイザーの主要
部の構成を示す。この実施例では、同一構成の一対の押
圧ローラ回転体61、61を有する押圧ローラアセンブ
リ60が用いられている。各押圧ローラ回転体61は、
前述の実施例における押圧ローラアセンブリ30と概し
て同様の構成を有しており、回転可能なハウジング62
の外周面の上下端に円板63a、63bが固定され、こ
れら円板の間に複数の軸64・・・がハウジング中心軸
と同軸に配され、各軸64に複数のローラ65・・・が
スペーサリング66を介在せしめて互いに回転自在に取
り付けられている。ハウジング62、62は支持体67
の一対の支柱68、68に対してベアリング69a、6
9bを介して回転可能に支持されており、各ハウジング
62の上端には、減速機付きモータ70の出力回転軸7
1に固定された駆動ギア72と噛合する従動ギア73、
73が固定されている。かくして、モータ70の回転が
ハウジング62、62に伝達され、ハウジングと一体に
押圧ローラ回転体61、61が所定速度にて同一方向に
回転する。ローラ65・・・は前述の実施例におけるロ
ーラ29・・・と実質的に同一の構成を有するものであ
ってよい。これら一対の押圧ローラ回転体61、61を
有する押圧ローラアセンブリ60を横方向に往復移動さ
せるために、減速機付きモータ74が設けられる。すな
わち、このモータ74の出力回転軸75に固定された駆
動ギア76と噛合する従動ギア77が設けられ、さら
に、従動ギア77に固定されたピニオンギア78と噛合
するラック79が押圧ローラアセンブリ60の往復移動
ストロークに亘って延長している。かくして、減速機付
きモータ74の出力がギア76、77を介してピニオン
ギア78に伝達され、ラック79との噛合により支持体
67に支持されている押圧ローラアセンブリ60の全体
を左右に往復移動させる。押圧ローラアセンブリ60の
左右移動方向の切り換え制御のために、その左右移動端
位置を検出するリミットスイッチ92(一方のみ図示)
が設けられる。また、押圧ローラアセンブリ60の往復
移動を円滑に案内するために、押圧ローラアセンブリ6
0の下方にもラック93が設けられ、これらラック7
9、93と噛合する自由回転ローラ94a、94bが支
持体67の上下端部に取り付けられると共に、支柱6
8、68の下端に取り付けた車輪95、95がレール9
6上を走行するようになっている。以上の説明より明ら
かなように、図11に示される実施例は、押圧ローラ回
転体を複数(この実施例では2つ)有する押圧ローラア
センブリ60を用いただけでなく、押圧ローラ回転体6
1を回転させるための駆動機構をハウジング62の外側
に設けた点においても、既述した実施例と異なる構成が
採用されている。もちろん、単一の押圧ローラ回転体が
用いられる場合にも図11に示すような回転駆動機構を
採用可能であることは言うまでもない。さらに、図11
の実施例は、押圧ローラ回転体(またはこれを複数用い
た押圧ローラアセンブリ)の全体を左右に往復移動させ
る機構としてラックおよびピニオンを用いた駆動機構を
採用し得ることを例証している。図11に示される構成
によるときは、並列に設けられた一対の押圧ローラ回転
体61、61が同一方向に回転しながらこれらが全体と
して(すなわち押圧ローラアセンブリ60として)横方
向に移動するため、収納袋44内の試料は、まず、移動
方向前方に位置する一方の押圧ローラ回転体61の自由
回転ローラ65・・・で押し潰された後、その直後に収
納袋の当該地点に到達した後方の押圧ローラ回転体61
の自由回転ローラ65・・・により再度押し潰されるこ
とになり、試料をより細かく破砕することができる。図
12および図13は押圧ローラアセンブリについてのさ
らに別の変形例を示し、先の押圧ローラアセンブリ30
(図4〜図8)または押圧ローラ回転体61(図11)
では自由回転ローラ29・・・、65・・・の回転軸4
5・・・、64・・・を真円周回路上において周回する
ように構成されているのに対し、図12および図13に
示される押圧ローラ回転体80では、該自由回転ローラ
の回転軸を長円周回路上において周回するように構成さ
れている。すなわち、所定間隔を置いて平行に支持され
る回転軸81a、81bのそれぞれ上端に固定されたス
プロケット82a、82cの外周にチェーン83aが、
またこれら回転軸のそれぞれ下端に固定されたスプロケ
ット82b、82dの外周にチェーン83bが掛け回さ
れており、自由回転ローラ84・・・の回転軸85・・
・が上記回転軸81a、81bと平行に、その上下端を
チェーン83a、83bの外周部に係止された状態で、
チェーン83a、83bの周回路上において所定間隔を
おいて並べられている。一方の回転軸81aには、正逆
回転可能な減速機付きモータ86の出力回転軸87に固
定された駆動ギア88と噛合するギア89が取り付けら
れており、モータ86の回転により回転軸81aが回転
し、この回転がスプロケット82a、82b、チェーン
83a、83bおよびスプロケット82c、82dを介
して他方の回転軸81bに伝えられる。これにより、自
由回転する複数のローラ84・・・がチェーン83a、
83bによって形成される長円周回路上において周回運
動を行う。なお、上記スプロケットとチェーンに代えて
歯車とタイミングベルトを用いることも可能である。ま
た、押圧ローラ回転体80はその全体が横方向(図13
においてD、E方向)に往復運動するものであり、本実
施例ではそのために、ガイドアクチュエータおよびスラ
イドガイドを用いた駆動機構が採用されている。この駆
動機構は先の実施例において採用した駆動機構(図5)
と同様であるので、その構成については図5に関する説
明を参照されたい。以上のように、押圧ローラ回転体8
0の全体がD、E方向に往復移動すると共に、自由回転
するローラ84・・・がF、G方向に周回運動するもの
であるが、D方向に直線移動するときにはローラ84・
・・はF方向に周回運動を行い、反対にE方向に直線移
動するときにはローラ84・・・がG方向に周回運動を
行うように制御される。この互いに関連した往復運動と
周回運動の方向切り換えは、前述したように、リミット
スイッチ等により押圧ローラ回転体80がその往復移動
ストロークの一端位置に到達したことを検出し、その検
出信号を受けてモータ24、86の回転方向を切り換え
制御することにより行われる。この構成を有する押圧ロ
ーラ回転体80を用いた場合には、先の実施例について
述べたような本発明の基本的な作用効果が得られること
に加えて、図13に示されるように、押圧板43との間
に配置される収納袋44に対して一度に複数のローラ8
4・・・が移動方向D、Eにおける複数地点で押圧力を
与えることになるため、内部の試料を隈無く押し潰して
細かく破砕分散する効率が飛躍的に向上される。また、
操作時間を短縮することができる。図14には本発明の
さらに別の実施例による押圧ローラアセンブリ100が
示されている。この押圧ローラアセンブリ100は、図
4ないし図7に示される前述の実施例における押圧ロー
ラ回転体30と基本的に同一の構成を有する押圧ローラ
回転体101・・・を複数用い、これら複数の押圧ロー
ラ回転体101・・・を各々必要に応じて回転させると
共に、図12および図13に示したようなチェーンを用
いてその長円周回路に沿って押圧ローラ回転体101・
・・を周回させるように構成されている。より詳述する
と、本体(図示省略)の天井壁および/または底壁に回
転可能に軸支された一対のスプロケット102a、10
2bの間にローラチェーン103が掛け回され、一方の
スプロケット102aの回転軸に固定されたギア104
は、駆動源としてのモータ105の出力回転軸に固定さ
れた駆動ギア106と噛合している。これにより、モー
タ105の回転がギア104に伝えられ、スプロケット
102a、102bが該モータの回転方向と反対方向
(図において時計方向)に回転し、ローラチェーン10
3も同方向に周回する。押圧ローラ回転体101・・・
はその中心軸107がローラチェーン103に所定間隔
を置いて支持されており、前述の実施例における構成と
同様に、モータ(図示せず)によりハウジング108お
よびその回りのローラ109・・・が所定方向(図にお
いて反時計方向)に回転するものである。また、ローラ
109・・・はその回転軸110の回りを回動自在であ
る。このような構成によるときは、周回運動をするロー
ラチェーン103が押圧ローラアセンブリ100を横方
向移動させるための駆動機構として用いられるため、そ
の周回方向を常に一定にすればよく、モータ105を正
逆回転制御する必要がない。また、収納袋44に対する
移動方向が一定であることから、各押圧ローラ回転体1
01・・・の回転方向も一定となり、このためのモータ
の正逆回転制御も不要となる。なお、この実施例によれ
ば、収納袋44に接している幾つかの押圧ローラ回転体
101・・・が回転駆動されていることが必要不可欠で
あるが、収納袋44に接していない押圧ローラ回転体1
01・・・は必ずしも回転させる必要がない。したがっ
て、ローラチェーン103の周回運動により収納袋44
の後端44aの直前位置(図において示される押圧ロー
ラ回転体101aの直前の位置)に到達したことを検出
したときにそれまで回転停止していた該押圧ローラ回転
体101aを所定方向に回転させ、該押圧ローラ回転体
101aが収納袋44の前端44bから離れたこと(図
において示される押圧ローラ回転体101bの直後の位
置)を検出したときにその回転を停止させるように制御
する構成を採用することができる。もちろん、上記制御
機構を設けずに、すべての押圧ローラ回転体101・・
・を回転させるように構成してもよい。上記構成を有す
る押圧ローラアセンブリ100を用いた場合には、前述
した本発明の基本的な作用効果が得られることに加え
て、図13に示されるように、押圧板42との間に配置
される収納袋44に対して一度に複数の押圧ローラ回転
体101・・・が移動方向における複数地点で連続的に
押圧力を与えることになるため、内部の試料を隈無く押
し潰して細かく破砕分散する効率が飛躍的に向上され
る。また、操作時間を短縮することができる。さらに、
横方向移動および回転のために用いられるモータを反転
制御するための複雑な制御機構を設ける必要がなく、コ
ストダウンを図ることができる。図14に示される押圧
ローラアセンブリ100は、その横移動を一方向とすれ
ばよいことから、収納袋の自動給排装置を備えたホモジ
ナイザーとして構成するのに好適であり、その一例が図
15に示されている。すなわち、移送装置により収納袋
44を自動的且つ連続的に供給し、ドア12の裏面側に
おいて、無端状のベルトとして構成された押圧板(押圧
ベルト)116と押圧ローラアセンブリ100との間で
前述したようにして収納袋44内の試料を破砕分散した
後、かかる破砕分散処理を終えた収納袋を自動的に排出
するように構成されている。図15の実施例における上
記収納袋移送装置は、モータ111によりギア装置11
2を介して回転駆動される駆動スプロケット113と従
動スプロケット114との間に掛け回されて所定方向
(図15において反時計方向)に周回するローラチェー
ン115として示されている。一方、無端押圧ベルト1
16は、モータ117によりギア装置118を介してロ
ーラチェーン115と同速度で回転駆動される駆動スプ
ロケット119と従動スプロケット120・・に掛け回
されてローラチェーン115とは反対方向(図15にお
いて時計方向)に周回する。そして、図示されないコン
ベア等の搬送手段によりスプロケット114、120c
間に供給された収納袋44は、同速度で周回しているロ
ーラチェーン115と無端押圧ベルト116との間に挟
み込まれた状態で、より詳しくは、その周回路の上方域
にあるローラチェーン115とその周回路の下方域にあ
る無端押圧ベルト116との間に圧接挟持された状態
で、所定平面上を矢印方向に移送される。上記要領にて
収納袋44を挟み込んで移送するための具体的構成につ
いてさらに図16をも参照して説明すると、ローラチェ
ーン115の周回路下方域においてはガイドレール12
1がバネ122を介して本体側の固定部材123に取り
付けられており、ローラチェーン115の各ローラ12
4はこのガイドレール121の外面(図15において下
面)上を転回するように案内される。そして、各ローラ
124と同軸の非回転体125の外側にブラケット12
6およびバネ127を介して袋固定部材128が取り付
けられ、無端押圧ベルト116との間に収納袋44の開
口端部分を挟み込むようになっている。袋固定部材12
8の外面は、収納袋44に対する摩擦を高めるための滑
り止め手段として凹凸状に形成されている。無端押圧ベ
ルト116の周回路上方域においては、ドア12(図4
参照)またはその湖底部剤にバネ129を介してガイド
板130が取り付けられており、無端押圧ベルト116
はこのガイド板130の外面(図15において上面)上
を走行するように案内される。無端押圧ベルト116の
走行を円滑にするための手段として、たとえばガイド板
130の上面に自由回転するコロ(図示せず)を多数設
けることが好適である。ガイドレール121およびガイ
ド板130が設けられることにより、ローラチェーン1
15および無端押圧ベルト116は収納袋44を挟み込
む領域において撓みを生ずることが防止され、しかもバ
ネ121、129により過度の圧力が収納袋44に働く
ことも回避されるため、適切な圧力で収納袋44を挟み
込んで円滑に移送することが可能となる。図16は、収
納袋44の開口端部分を挟み込んで支持するための具体
的構成を示すと共に、押圧板手段についての変形例をも
示している。すなわち、図15の実施例において、無端
押圧ベルト116に代えて、ローラチェーン115と同
様のローラチェーン131の各ローラ132に押圧板1
35を取り付けた構成とすることができる。すなわち、
ローラチェーン131の各ローラ132はガイド板13
0の外面(図15において上面)上を転回するように案
内され、各ローラ132に同軸に設けられる非回転体1
33の外側にブラケット134を介して押圧板135が
連結されている。この場合にはローラ132がガイド板
130の外面上を転回するので、自由回転コロ等を設け
る必要がない。また、各ローラ132に取り付けられる
押圧板135は実質的に連続して平板状となるので、ロ
ーラチェーン115の袋固定部材128との間に収納袋
44を挟み込んで支持する作用が損なわれることもな
い。図15および図16に示される実施例の場合、試料
入りの収納袋44を供給し、収納袋44内の試料を破砕
分散させ、その後の収納袋44を排出するという一連の
動作を全自動化して処理することが可能となる。また、
移送装置115による収納袋の移動と同速度で無端押圧
ベルト116または無端状に連続する押圧板135が移
動するため、押圧ローラ回転体101・・・で押圧され
ながら押圧ローラアセンブリ100と相対移動する収納
袋44がよじれることがない。図17は本発明のさらに
別の実施例によるホモジナイザーを示す。このホモジナ
イザーにおいて用いられる押圧ローラアセンブリ146
は、前述の押圧ローラ回転体30または押圧ローラ回転
体101と基本的に同一の構成を有する押圧ローラ回転
体142を複数用い、これらを回転板143の回転軸1
44から一定の半径距離に互いに所定の間隔をおいて取
り付け、回転板143をモータ145により所定方向
(図においては矢印で示す時計方向)に回転すると共
に、各押圧ローラ回転体142を内蔵のモータ(図示せ
ず)により回転板143とは反対方向(図においては矢
印で示す反時計方向)に回転するものとして構成されて
いる。したがって、回転板143が回転するとき、各押
圧ローラ回転体142に設けられる自由回転ローラ14
7・・・の外周は真円の回転軌跡を描く。この実施例に
おいては、布、皮革、薄厚のステンレス等の金属帯等の
材質よりなる変形自在のベルト状押圧板152が用いら
れる。押圧ベルト152は本体149の前面開口を開閉
するドア150の裏面側においてローラ158、158
間に張架されているが、両端のバネ151、151が常
に押圧ベルト152を引っ張るように付勢している。こ
の実施例によるときは、複数の押圧ローラ回転体142
・・・を用いたことによる前述の作用効果が同様に得ら
れることに加えて、チェーン等の回転駆動手段を用いて
いないためその製造および保守が簡単であり、しかも運
転中の騒音が著しく軽減される。また、変形自在の押圧
ベルト152を用いることにより、押圧ローラ回転体1
42との間で収納袋153が加圧される面積が増大する
と共に、試料の形状にかかわりなく押圧ローラ回転体1
42が試料を効率的に捕捉するという利点が発揮され
る。なお、この実施例においても、図14に示される実
施例と同様に、回転板143の回転により収納袋153
の一端153aの直前位置に到達したことを検出したと
きにそれまで回転停止していた押圧ローラ回転体142
を所定方向に回転させ、該押圧ローラ回転体142が収
納袋153の他端153bから離れたことを検出したと
きにその回転を停止させるように制御することができ
る。あるいは、かかる制御を行うことなく、すべての押
圧ローラ回転体142を常時回転させるようにしてもよ
い。図18は本発明のさらに別の実施例によるホモジナ
イザー本体内部の構成を示し、本体の前面開口を閉塞す
るドアを用いない構成例を示すものである。すなわち、
図17に示される押圧ローラアセンブリ146と基本的
に同一に構成され、回転板154に取り付けられた押圧
ローラアセンブリ155が用いられ、この押圧ローラア
センブリ155の外周に掛け回されて走行する無端押圧
ベルト156の一部軌道上に収納袋157が連続的に移
送されるものとして構成されている。無端押圧ベルト1
56と収納袋157は同速度で移送されるが、それらの
移送手段は必要に応じて任意のものを採用することがで
き、図示省略されている。この実施例の場合には、各押
圧ローラ回転体158・・・のそれぞれの自由回転ロー
ラ159・・・が、収納袋157を、ベルトテンショナ
ー160により常に一定の張力が与えられている無端押
圧ベルト156に対して押圧するものである。無端押圧
ベルト156としては、たとえば心線にステンレスコー
ドを用い、表面をゴム材で加工した強度のある材料で作
られたタイミングベルトが好適である。図18の実施例
では、さらに、収納袋157の移送方向において押圧ロ
ーラアセンブリ155の手前側に押圧ローラ回転体16
1が設けられている。この押圧ローラ回転体161は押
圧ローラアセンブリ155における押圧ローラ回転体1
58と同様の構成であってよい。このような構成におい
ては、装置に供給された収納袋157内の試料は、まず
押圧ローラ回転体161により大まかにすり潰されて試
料の大きさが略均一化された後、押圧ローラアセンブリ
155による処理を受けることになるため、試料を十分
に細かく且つ略均等な大きさに破砕分散して懸濁化する
ことができる。図19は、収納袋162の移送方向にお
いて徐々に直径が小さくなるように配置された複数の異
径押圧ローラ回転体163a、163b・・・163
c、163dを有する押圧ローラアセンブリ164を用
いた構成例を示す。これら押圧ローラ回転体は、固定ブ
ロック165の側面に回転可能に支持され、ローラチェ
ーン等の移送機構166により無端押圧ベルト167と
の間に挟み込まれて矢印方向に自動給排される収納袋1
62に対して押圧力を与える。この実施例によれば、収
納袋162内の試料は、最初に最も大径の押圧ローラ回
転体163aにより大まかに破砕され、その後順次小径
の押圧ローラ回転体163b・・・163cにより徐々
に細かく破砕され、最後に最も小径の押圧ローラ回転体
163dによる破砕処理を経たときには略所定の均一化
された大きさに破砕され、十分に懸濁化された状態で装
置から排出されることになる。収納袋162内の試料に
対する押圧処理回数は押圧ローラ回転体の設置数により
調整される。また、この構成の場合には、押圧ローラア
センブリ164は固定されており、収納袋162が移送
機構166および無端押圧ベルト167により移送され
ることにより押圧ローラアセンブリ164との相対移動
が実現されている。すなわち、押圧ローラアセンブリ1
64の全体を移動させるための機構を組み込む必要がな
いので、多数の押圧ローラ回転体を設置することが比較
的容易である。この場合には装置の全長が長くなり大が
かりなものとなるが、多量の検体を順次流れ作業で検査
するオートメーション装置に組み込んで使用する場合等
には好適な実施例となるであろう。図20は本発明のホ
モジナイザーを電動ハンディ型として構成した実施例を
示し、電源コード168の先端ソケット169をACコ
ンセントに差し込み、電源スイッチ170をオンにする
ことにより、一対の支持腕171、171間に軸支され
る押圧ローラ回転体172が任意方向に回転するもので
ある。押圧ローラ回転体172の構成は前述のものと基
本的に同様であるので、説明を省略する。この電動ハン
ディ型ホモジナイザーは、図23に示される従来の単一
ローラを用いたハンディ型ホモジナイザーと同様にして
使用されるが、これを前進させるときと後退させるとき
とで押圧ローラ回転体172の回転方向を切り換えて操
作することができるので、軽微な操作力で収納袋内の試
料を十分に細かく破砕分散して懸濁化することができ
る。
【発明の効果】本発明によれば、押圧ローラ回転体が収
納袋に対して相対的に移動しながら回転して収納袋を押
圧する際に、押圧ローラ回転体に設けられる自由回転ロ
ーラが収納袋内の希釈液を排除しつつ、希釈液による大
きな抵抗を受けることなく内部の試料を順次捕らえるよ
うにして隈無く押し潰し、該試料を細かく破砕分散させ
て十分に懸濁化することができる。押圧ローラ回転体
は、収納袋の側面に接して回転しながら押圧するため、
収納袋に与える衝撃力は小さく、収納袋を破損させるこ
とがない。したがって収納袋の材質に特別の強度を必要
とせず、しかもその厚さを薄くすることができ、安価な
収納袋の使用を可能にする。本発明によれば、従来のホ
モジナイザーに用いられるパドルのように前後に往復運
動をする部材が用いられないため、駆動機構の運転に伴
う騒音および振動が小さくなると共に軽量化がなされ、
また装置本体の奥行きを小さくして小型化することがで
きる。さらに、複数の押圧ローラ回転体を用いて収納袋
の異なる箇所を同時に順次押し潰すように構成すること
により、内部の試料に対する破砕力を一層高めることが
できる。特に、複数の押圧ローラ回転体を周回運動させ
る構成を採用することにより、収納袋を順次繰り返し連
続して押し潰すことができ、試料に対する破砕力を飛躍
的に高め、試料を細かく破砕分散させて十分に懸濁化す
ることができると共に、操作時間を大幅に短縮すること
ができる。また、本発明において収納袋を自動給排する
ように構成することにより、収納袋をホモジナイザーに
供給し、これを押圧ローラ回転体の自由回転ローラによ
り破砕分散させ、その後の収納袋を排出するという一連
の処理を全自動化することができる。これにより、微生
物検査の過程が無人化され、人件費を節減すると共に、
人手の介入による検体の二次汚染を防止し、検査の正確
性を担保することができる。本発明はホモジナイザーに
限らず、ミキサーやジューサー等の食品破砕装置一般に
広く適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるホモジナイザーの外観
の正面図である。
【図2】上記ホモジナイザーの平面図である。
【図3】上記ホモジナイザーの右側面図である。
【図4】上記ホモジナイザーの右側面断面図である。
【図5】上記ホモジナイザーの内部構造を示す正面断面
図である。
【図6】上記ホモジナイザーに用いられる押圧ローラア
センブリの構造を示す一部破断縦断面図である。
【図7】図6におけるVII−VII切断線による横断
面図である。
【図8】上記押圧ローラアセンブリによる作用を図7と
同様の横断面図として示す説明図である。
【図9】上記ホモジナイザーに用いられる押圧板の内面
を凹凸面とした形状例を示す斜視図である。
【図10】上記ホモジナイザーに用いられる押圧ローラ
回転体の自由回転ローラの外周面を凹凸面とした形状例
を示す斜視図である。
【図11】本発明の他の実施例によるホモジナイザーに
用いられる押圧ローラアセンブリの構成を示す縦断面図
である。
【図12】本発明のさらに他の実施例によるホモジナイ
ザーに用いられる押圧ローラアセンブリの構成を示す縦
断面図である。
【図13】図12の押圧ローラアセンブリの横断面図と
共にその作用を示す説明図である。
【図14】本発明のさらに他の実施例によるホモジナイ
ザーにおける押圧ローラアセンブリの構成を示す横断面
図である。
【図15】図14に示される押圧ローラアセンブリを有
するホモジナイザーにおいて、収納袋を自動給排するた
めに、無端押圧ベルトおよび収納袋移送機構を組み込ん
だ実施例を示す横断面図である。
【図16】図15の実施例における収納袋移送機構の具
体的構成を示すと共に無端押圧ベルトないし押圧板につ
いての変形例を部分拡大断面図である。
【図17】本発明のさらに他の実施例によるホモジナイ
ザーの概略構成を示す横断面図である。
【図18】本発明のさらに他の実施例によるホモジナイ
ザーの概略構成を示す横断面図である。
【図19】本発明のさらに他の実施例によるホモジナイ
ザーの概略構成を示す横断面図である。
【図20】本発明をハンディタイプのホモジナイザーと
して構成した実施例を示す平面図である。
【図21】従来技術によるホモジナイザーの要部を示す
平面図である。
【図22】他の従来技術によるホモジナイザーの要部を
示す平面図である。
【図23】従来の単一ローラを用いたハンディタイプホ
モジナイザーをその用法と共に示す説明図である。
【符号の説明】
10 ホモジナイザー 11 本体 12 ドア 24 モータ 27 ハウジング 29 ローラ 30 押圧ローラ回転体 43 押圧板 44 収納袋 60 押圧ローラアセンブリ 61 押圧ローラ回転体 62 ハウジング 65 ローラ 70、74 減速機付きモータ 80 押圧ローラアセンブリ 83a、83b チェーン 84 ローラ 86 減速機付きモータ 90 収納袋内の試料 91 収納袋内の希釈液 100 押圧ローラアセンブリ 101 押圧ローラ回転体 110 ローラ 115 ローラチェーン 116 無端押圧ベルト 121 ガイドレール 130 ガイド板 135 押圧板 142 押圧ローラ回転体 146 押圧ローラアセンブリ 147 ローラ 152 変形自在な押圧ベルト 153 収納袋 154 回転板 155 押圧ローラアセンブリ 156 無端押圧ベルト 157 収納袋 158 押圧ローラ回転体 159 ローラ 161 押圧ローラ回転体 162 収納袋 163a−163d 異径押圧ローラ回転体 164 押圧ローラアセンブリ 165 固定ブロック 166 収納袋移送機構(ローラチェーン) 167 無端押圧ベルト 172 押圧ローラ回転体

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定周回路上に所定間隔をもって平行に
    延長する複数のローラ回転軸と前記ローラ回転軸の各々
    について少なくとも一つ回転自在に設けられるローラと
    を有する押圧ローラ回転体と、前記複数のローラを前記
    所定周回路に沿って周回させるべく前記押圧ローラ回転
    体の全体を回転させる回転駆動手段と、破砕すべき食品
    を収納する収納袋の側面が少なくとも一の前記ローラに
    より順次押圧される状態に前記収納袋を支持する支持手
    段と、前記支持手段により支持される収納袋に対して前
    記押圧ローラ回転体を前記収納袋の側面に平行且つ前記
    ローラ回転軸に直交する方向に相対移動させる相対移動
    手段と、前記少なくとも一のローラが前記収納袋を押圧
    しながら前記押圧ローラ回転体が前記収納袋に対して所
    定方向に相対移動するときに該相対移動を妨げない方向
    に前記押圧ローラ回転体を回転させると共に前記押圧ロ
    ーラ回転体をその前記収納袋に対する相対移動速度より
    も大きな周速度にて回転させるよう前記回転駆動手段お
    よび前記相対移動手段を制御する制御手段と、を有して
    なることを特徴とする食品破砕装置。
  2. 【請求項2】 前記押圧ローラ回転体の前記ローラ回転
    軸が装置本体に固定された中心軸から所定半径の円周上
    に所定間隔をもって設けられ、前記中心軸と同軸に中空
    円筒状のハウジングが前記回転駆動手段により回転可能
    に支持され、前記ローラ回転軸が前記ハウジングの外周
    面から所定間隔をおいて同心状に前記ハウジングに対し
    て固定されてなることを特徴とする請求項1の食品破砕
    装置。
  3. 【請求項3】 前記押圧ローラ回転体において、前記ロ
    ーラ回転軸の各々に複数の前記ローラが互いに自由に回
    転可能に軸支されることを特徴とする請求項1の食品破
    砕装置。
  4. 【請求項4】 前記ローラの外周面が凹凸条に形成され
    ることを特徴とする請求項1の食品破砕装置。
  5. 【請求項5】 前記回転駆動手段が前記押圧ローラ回転
    体に内蔵されることを特徴とする請求項1の食品破砕装
    置。
  6. 【請求項6】 前記支持手段が、装置本体の開口前面を
    開閉可能に設けられるドアと、前記ドアの内面に取り付
    けられて前記ドアの閉塞時に前記押圧ローラ回転体との
    間に前記収納袋を押圧状態に支持する押圧板と、前記ド
    アの閉塞時に前記押圧板と前記装置本体との間に前記収
    納袋の開放端を閉塞し固定する固定手段と、を有してな
    ることを特徴とする請求項1の食品破砕装置。
  7. 【請求項7】 前記押圧板の前記収納袋側表面が凹凸状
    に形成されることを特徴とする請求項6の食品破砕装
    置。
  8. 【請求項8】 前記支持手段が変形自在のベルト状の押
    圧部材で形成されることを特徴とする請求項1の食品破
    砕装置。
  9. 【請求項9】 前記相対移動手段が前記収納袋に対して
    前記押圧ローラ回転体を移動させるものであることを特
    徴とする請求項1の食品破砕装置。
  10. 【請求項10】 前記相対移動手段が前記押圧ローラ回
    転体に対して前記収納袋を移動させるものであることを
    特徴とする請求項1の食品破砕装置。
  11. 【請求項11】 前記相対移動手段が前記押圧ローラ回
    転体と前記収納袋をそれぞれ反対方向に移動させるもの
    であることを特徴とする請求項1の食品破砕装置。
  12. 【請求項12】 前記相対移動手段が前記収納袋に対し
    て前記押圧ローラ回転体を所定区間において往復移動さ
    せるものにおいて、前記押圧ローラ回転体が前記所定区
    間の端部位置に到達したことを検出する検出手段が設け
    られ、前記検出手段による検出信号を受けて前記制御手
    段が前記回転駆動手段および前記相対移動手段を切り換
    え制御することを特徴とする請求項1の食品破砕装置。
  13. 【請求項13】 前記相対移動手段が、前記押圧ローラ
    回転体を平行に移動させながらその移動経路の少なくと
    も一部領域において前記収納袋と対向して押圧するよう
    に駆動するガイドアクチュエータを有してなることを特
    徴とする請求項1の食品破砕装置。
  14. 【請求項14】 前記押圧ローラ回転体が各々の前記ロ
    ーラ回転軸を互いに平行にして複数設けられることを特
    徴とする請求項1の食品破砕装置。
  15. 【請求項15】 前記複数の押圧ローラ回転体は前記回
    転駆動手段により同一方向に回転すると共に、前記複数
    の押圧ローラ回転体が一体的に前記相対移動手段により
    前記収納袋に対して相対移動することを特徴とする請求
    項14の食品破砕装置。
  16. 【請求項16】 前記相対移動手段が、前記複数の押圧
    ローラ回転体を所定の周回軌道に沿って周回させながら
    その周回軌道の一部領域において前記収納袋と対向して
    押圧するよう駆動する周回駆動手段として構成されるこ
    とを特徴とする請求項14の食品破砕装置。
  17. 【請求項17】 前記周回駆動手段により周回する前記
    押圧ローラ回転体が前記収納袋を押圧する前記周回軌道
    の一部領域に到達する位置および離脱する位置を検出す
    る検出手段が設けられ、前記制御手段は、前記検出手段
    からの検出信号を受けて、前記周回軌道の一部領域にお
    いて前記収納袋を押圧している幾つかの前記押圧ローラ
    回転体を同一方向に駆動し他の前記押圧ローラ回転体を
    停止させるよう前記回転駆動手段を制御することを特徴
    とする請求項16の食品破砕装置。
  18. 【請求項18】 前記周回駆動手段が、駆動源により回
    転駆動される駆動軸に固定される第1のスプロケット
    と、前記押圧ローラ回転体が前記収納袋を押圧する前記
    周回軌道の一部領域に対応して前記駆動軸と所定間隔離
    れ且つ平行に設けられる従動軸に固定される第2のスプ
    ロケットと、前記第1および第2のスプロケットの間に
    掛け回されるチェーンとを有してなり、前記チェーンの
    外周面に所定間隔をおいて前記押圧ローラ回転体の前記
    中心軸が支持されることを特徴とする請求項16の食品
    破砕装置。
  19. 【請求項19】 前記周回駆動手段が駆動源により回転
    駆動される回転板を有してなり、前記回転板の回転中心
    から所定半径の円周上において所定間隔をもって前記押
    圧ローラ回転体の中心軸が支持され、前記支持手段は前
    記回転板の回転により前記押圧ローラ回転体の前記ロー
    ラの外周面が描く円周の一部に沿って円弧状に前記収納
    袋を支持するものであることを特徴とする請求項16の
    食品破砕装置。
  20. 【請求項20】 複数の前記押圧ローラ回転体がそれら
    の軸を平行にして設けられるものにおいて、これら複数
    の前記押圧ローラ回転体が異なる半径を有するものとし
    て構成され、前記相対移動手段は、半径の大きな押圧ロ
    ーラ回転体から順次半径の小さな押圧ローラ回転体で前
    記収納袋を押圧するように前記押圧ローラ回転体と前記
    収納袋とを相対移動させるものであることを特徴とする
    請求項1の食品破砕装置。
  21. 【請求項21】 前記収納袋を連続的且つ自動的に前記
    支持手段による支持面上に給排する自動給排手段が備え
    られることを特徴とする請求項1の食品破砕装置。
  22. 【請求項22】 前記支持手段が無端状または連続状に
    形成された押圧板よりなり、前記押圧板を前記自動給排
    手段により移動する前記収納袋の移動速度と同一周速度
    で所定の周回軌道に沿って周回させる押圧板駆動手段を
    有することを特徴とする請求項21の食品破砕装置。
  23. 【請求項23】 所定周回路上に所定間隔をもって平行
    に延長する複数のローラ回転軸と前記ローラ回転軸の各
    々について少なくとも一つ回転自在に設けられるローラ
    とを有する押圧ローラ回転体と、前記複数のローラを前
    記所定周回路に沿って周回させるべく前記押圧ローラ回
    転体の全体を回転させる回転駆動手段と、前記押圧ロー
    ラ回転体を回転可能に支持する支持手段と、前記支持手
    段と一体的に形成されて操作者により把持される把持部
    と、を有してなり、前記回転駆動手段により前記押圧ロ
    ーラ回転体を回転させながら順次に前記ローラを破砕す
    べき食品の試料を収納する収納袋の側面に対して押圧さ
    せて試料を破砕分散するように用いられることを特徴と
    する手動式の食品破砕装置。
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