JPH103683A - 光学ヘッド及びそれに適する光学素子及び保持部材 - Google Patents
光学ヘッド及びそれに適する光学素子及び保持部材Info
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- JPH103683A JPH103683A JP8157097A JP15709796A JPH103683A JP H103683 A JPH103683 A JP H103683A JP 8157097 A JP8157097 A JP 8157097A JP 15709796 A JP15709796 A JP 15709796A JP H103683 A JPH103683 A JP H103683A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光学素子の光軸方向の位置調整及び角度調整
を廃止し、量産性に優れた光学ヘッド及びそれに適する
光学素子及び保持部材を提供する。 【解決手段】 検出レンズとして機能する光学素子8と
して、光束が入射する側から順に正のパワーを持つ凸レ
ンズ面8aと負のパワーを持つ凹シリンドリカルレンズ
面8bを有する略円柱状単レンズとし、光学素子の第2
のレンズ面のシリンドリカル軸に対して所定の方向に第
1の嵌合部9を形成し、第1の嵌合部9と嵌合する第2
の嵌合部10aを有する保持部材10を介して光学ハウ
ジング25に搭載することにより、少なくとも光学素子
8により発生される非点収差の光学素子8の光軸に対す
る方向を自動的に規定する。
を廃止し、量産性に優れた光学ヘッド及びそれに適する
光学素子及び保持部材を提供する。 【解決手段】 検出レンズとして機能する光学素子8と
して、光束が入射する側から順に正のパワーを持つ凸レ
ンズ面8aと負のパワーを持つ凹シリンドリカルレンズ
面8bを有する略円柱状単レンズとし、光学素子の第2
のレンズ面のシリンドリカル軸に対して所定の方向に第
1の嵌合部9を形成し、第1の嵌合部9と嵌合する第2
の嵌合部10aを有する保持部材10を介して光学ハウ
ジング25に搭載することにより、少なくとも光学素子
8により発生される非点収差の光学素子8の光軸に対す
る方向を自動的に規定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク状記録媒
体に光スポットを投影して光学的に情報を記録再生する
方式であるディスク再生装置の光学ヘッドに関するもの
である。
体に光スポットを投影して光学的に情報を記録再生する
方式であるディスク再生装置の光学ヘッドに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、ディスク再生装置は、DVD,M
D,CD,ハイビジョン用マルチレーザープレーヤ等そ
の用途が年々多様化すると共に、高密度化、高性能化、
高品質及び高付加価値化している。特に、記録可能な光
磁気メディアを利用したディスク再生装置においては、
ポータブル用及び車載用への需要が大きく増加する傾向
にあり、より一層の小型化、薄型化、高性能化及び低コ
スト化が求められている。
D,CD,ハイビジョン用マルチレーザープレーヤ等そ
の用途が年々多様化すると共に、高密度化、高性能化、
高品質及び高付加価値化している。特に、記録可能な光
磁気メディアを利用したディスク再生装置においては、
ポータブル用及び車載用への需要が大きく増加する傾向
にあり、より一層の小型化、薄型化、高性能化及び低コ
スト化が求められている。
【0003】以下、従来の光磁気ディスク用再生装置の
光学ヘッドについて、その構成及び光路を示す図7及び
多分割光検出器の構成及び各受光部の結線を示す図4を
参照しつつ説明する。図7に示すように、半導体レーザ
1より発せられた光は、コリメートレンズ2により平行
光に変換され、回折格子3により異なる複数の平行光束
に分離される。分離された異なる複数の平行光束は、複
合素子4のビームスプリッタ4aを透過し、対物レンズ
駆動装置(図示せず)に組み込まれた対物レンズ5によ
り、光磁気ディスク6上に直径1ミクロン程度のメイン
ビームとして集光される。同時に、いわゆる3ビーム法
により、メインビームと同一トラック上に、メインビー
ムの前後に副ビームとして先行ビームと後行ビームが一
定間隔で形成される。また、複合素子4のビームスプリ
ッタ4aにより反射された平行光束は、モニタ用受光素
子7に入射し、半導体レーザ1の駆動電流を制御する。
光学ヘッドについて、その構成及び光路を示す図7及び
多分割光検出器の構成及び各受光部の結線を示す図4を
参照しつつ説明する。図7に示すように、半導体レーザ
1より発せられた光は、コリメートレンズ2により平行
光に変換され、回折格子3により異なる複数の平行光束
に分離される。分離された異なる複数の平行光束は、複
合素子4のビームスプリッタ4aを透過し、対物レンズ
駆動装置(図示せず)に組み込まれた対物レンズ5によ
り、光磁気ディスク6上に直径1ミクロン程度のメイン
ビームとして集光される。同時に、いわゆる3ビーム法
により、メインビームと同一トラック上に、メインビー
ムの前後に副ビームとして先行ビームと後行ビームが一
定間隔で形成される。また、複合素子4のビームスプリ
ッタ4aにより反射された平行光束は、モニタ用受光素
子7に入射し、半導体レーザ1の駆動電流を制御する。
【0004】情報記録媒体6からの反射光は、逆の経路
をたどり、複合素子4のビームスプリッタ4aにより反
射分離され、偏光分離素子4bに入射する。半導体レー
ザ1は、紙面に平行な偏光方向となるよう設置されてお
り、入射光は偏光分離素子4bにより、その偏光方向が
45度回転されると共に、互いに直交する2つの偏光成
分を有する異なる3つの光束に分離され、反射ミラー4
cにより反射される。
をたどり、複合素子4のビームスプリッタ4aにより反
射分離され、偏光分離素子4bに入射する。半導体レー
ザ1は、紙面に平行な偏光方向となるよう設置されてお
り、入射光は偏光分離素子4bにより、その偏光方向が
45度回転されると共に、互いに直交する2つの偏光成
分を有する異なる3つの光束に分離され、反射ミラー4
cにより反射される。
【0005】複合素子4を透過した反射光は、略円盤形
状の凸レンズ31に入射し収れん光となり、略円盤形状
の凹シリンドリカルレンズ32へ入射する。ここで、凹
シリンドリカルレンズ32は、例えば紙面に平行な面内
でW1の向きに存在する情報記録媒体6の記録トラック
の像に対して、略45度の角度の方向にレンズ効果を有
するように設けられている。凹シリンドリカルレンズ3
2を透過した光は、フォーカス誤差信号検出手段である
非点収差を発生する。凹シリンドリカルレンズ32のレ
ンズ面を有さない面内では実線の光路となり焦点12に
収れんし、レンズ効果を有する面内では破線で示した光
路となり焦点13に収れんする。
状の凸レンズ31に入射し収れん光となり、略円盤形状
の凹シリンドリカルレンズ32へ入射する。ここで、凹
シリンドリカルレンズ32は、例えば紙面に平行な面内
でW1の向きに存在する情報記録媒体6の記録トラック
の像に対して、略45度の角度の方向にレンズ効果を有
するように設けられている。凹シリンドリカルレンズ3
2を透過した光は、フォーカス誤差信号検出手段である
非点収差を発生する。凹シリンドリカルレンズ32のレ
ンズ面を有さない面内では実線の光路となり焦点12に
収れんし、レンズ効果を有する面内では破線で示した光
路となり焦点13に収れんする。
【0006】多分割光検出器11は、受光面が焦点12
と焦点13との略中間に位置しており、図4に示すよう
に、中心部の4分割受光領域19と、先行ビーム受光領
域20と、後行ビーム受光領域21と、情報信号受光領
域20a,20bを有する。減算器23bは、それぞれ
4分割受光領域19で発生した電気信号の対角同士の和
をとり、それらを減算することにより、いわゆる非点収
差法によりフォーカス誤差信号の検出を行う。また、加
算器24bは、先行ビームによる光スポット17と後行
ビームによる光スポット18の和を取ることによりいわ
ゆる3ビーム法によるトラッキング誤差検出信号を検出
する。さらに、減算器23aは、P偏光からなるメイン
ビーム14とS偏光からなるメインビーム15の差を取
ることにより、差動検出法による光磁気ディスク情報信
号の検出が可能である。さらに、加算器24aは、P偏
光からなるメインビーム14とS偏光からなるメインビ
ーム15の和をとることにより、プレピット信号を検出
する。
と焦点13との略中間に位置しており、図4に示すよう
に、中心部の4分割受光領域19と、先行ビーム受光領
域20と、後行ビーム受光領域21と、情報信号受光領
域20a,20bを有する。減算器23bは、それぞれ
4分割受光領域19で発生した電気信号の対角同士の和
をとり、それらを減算することにより、いわゆる非点収
差法によりフォーカス誤差信号の検出を行う。また、加
算器24bは、先行ビームによる光スポット17と後行
ビームによる光スポット18の和を取ることによりいわ
ゆる3ビーム法によるトラッキング誤差検出信号を検出
する。さらに、減算器23aは、P偏光からなるメイン
ビーム14とS偏光からなるメインビーム15の差を取
ることにより、差動検出法による光磁気ディスク情報信
号の検出が可能である。さらに、加算器24aは、P偏
光からなるメインビーム14とS偏光からなるメインビ
ーム15の和をとることにより、プレピット信号を検出
する。
【0007】凹シリンドリカルレンズ32は、そのレン
ズ効果を有する方向が保持部材30に対して略45度に
なるように回転調整されると共に、凸レンズ31と凹シ
リンドリカルレンズ32は保持部材30により光軸方向
において所定の距離に固定される。また、保持部材30
の底面を光学ハウジング(図示せず)の基準面に固定す
ることにより、非点収差の方向及び光軸方向の位置決め
を行う。
ズ効果を有する方向が保持部材30に対して略45度に
なるように回転調整されると共に、凸レンズ31と凹シ
リンドリカルレンズ32は保持部材30により光軸方向
において所定の距離に固定される。また、保持部材30
の底面を光学ハウジング(図示せず)の基準面に固定す
ることにより、非点収差の方向及び光軸方向の位置決め
を行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、保持部材30により凸レンズ31と凹シ
リンドリカルレンズ32を所定の間隔で保持するととも
に、凹シリンドリカルレンズ32により発生する非点収
差の方向を顕微鏡等の専用治具を用いて調整する必要が
あった。そのため、時間的及びコストの面より、その量
産性が低いという問題点を有していた。
来の構成では、保持部材30により凸レンズ31と凹シ
リンドリカルレンズ32を所定の間隔で保持するととも
に、凹シリンドリカルレンズ32により発生する非点収
差の方向を顕微鏡等の専用治具を用いて調整する必要が
あった。そのため、時間的及びコストの面より、その量
産性が低いという問題点を有していた。
【0009】本発明は上記従来例の問題点を解決するた
めになされたものであり、凹シリンドリカルレンズの角
度調整を廃止し、量産性に優れた光学ヘッドを実現する
こと及びその光学ヘッドに適する光学素子及びその保持
部材を提供することを目的としている。
めになされたものであり、凹シリンドリカルレンズの角
度調整を廃止し、量産性に優れた光学ヘッドを実現する
こと及びその光学ヘッドに適する光学素子及びその保持
部材を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の光学ヘッドは、光学ハウジングと、光源
と、前記光源からの光束を情報記録媒体上に集光させる
集光手段と、前記光源と前記集光手段との間に設けら
れ、前記光源からの光束と前記情報記録媒体からの反射
光とを分離する光束分離手段と、前記光束分離手段によ
り分離された前記情報記録媒体からの反射光が入射し、
前記情報記録媒体の情報記録信号を検出する情報検出手
段と、前記光束分離手段と前記検出手段との間に設けら
れ、前記情報記録媒体からの反射光を前記情報検出手段
上の所定の位置に収れんさせるための光学素子と、前記
検出手段により発生された電気信号を演算する演算手段
とを具備し、前記光学素子は、光束が入射する側から順
に正のパワーを持つ第1レンズ面と負のパワーを持つ第
2レンズ面を有し、前記第2のレンズ面のレンズ光軸に
垂直な面内にシリンドリカル軸を有し、非点収差を発生
させる略円柱状単レンズである。
め、本発明の光学ヘッドは、光学ハウジングと、光源
と、前記光源からの光束を情報記録媒体上に集光させる
集光手段と、前記光源と前記集光手段との間に設けら
れ、前記光源からの光束と前記情報記録媒体からの反射
光とを分離する光束分離手段と、前記光束分離手段によ
り分離された前記情報記録媒体からの反射光が入射し、
前記情報記録媒体の情報記録信号を検出する情報検出手
段と、前記光束分離手段と前記検出手段との間に設けら
れ、前記情報記録媒体からの反射光を前記情報検出手段
上の所定の位置に収れんさせるための光学素子と、前記
検出手段により発生された電気信号を演算する演算手段
とを具備し、前記光学素子は、光束が入射する側から順
に正のパワーを持つ第1レンズ面と負のパワーを持つ第
2レンズ面を有し、前記第2のレンズ面のレンズ光軸に
垂直な面内にシリンドリカル軸を有し、非点収差を発生
させる略円柱状単レンズである。
【0011】上記構成において、前記光学素子は、前記
第2のレンズ面の前記シリンドリカル軸に対して所定の
方向に形成された第1の嵌合部を有し、前記第1の嵌合
部は前記光学ハウジングに形成された第2の嵌合部と嵌
合することにより、前記光学素子の光軸及び前記光学素
子により発生される非点収差の前記光軸に対する方向が
規定されることが好ましい。
第2のレンズ面の前記シリンドリカル軸に対して所定の
方向に形成された第1の嵌合部を有し、前記第1の嵌合
部は前記光学ハウジングに形成された第2の嵌合部と嵌
合することにより、前記光学素子の光軸及び前記光学素
子により発生される非点収差の前記光軸に対する方向が
規定されることが好ましい。
【0012】または、前記光学素子は、前記第2のレン
ズ面の前記シリンドリカル軸に対して所定の方向に形成
された第1の嵌合部を有し、前記第1の嵌合部と嵌合す
る第2の嵌合部を有する保持部材を介して前記光学ハウ
ジングに搭載されることにより、少なくとも前記光学素
子により発生される非点収差の前記光学素子の光軸に対
する方向が規定されることが好ましい。
ズ面の前記シリンドリカル軸に対して所定の方向に形成
された第1の嵌合部を有し、前記第1の嵌合部と嵌合す
る第2の嵌合部を有する保持部材を介して前記光学ハウ
ジングに搭載されることにより、少なくとも前記光学素
子により発生される非点収差の前記光学素子の光軸に対
する方向が規定されることが好ましい。
【0013】また、前記保持部材は、前記光学素子の光
軸方向の調整機構を有することが好ましい。
軸方向の調整機構を有することが好ましい。
【0014】上記各構成において、前記第1の嵌合部及
び前記第2の嵌合部の接触面のいずれか一方に、接着剤
が光路部分に流れることを防止するための溝を設けたこ
とが好ましい。
び前記第2の嵌合部の接触面のいずれか一方に、接着剤
が光路部分に流れることを防止するための溝を設けたこ
とが好ましい。
【0015】また、前記第1の嵌合部は、前記光学素子
の第2のレンズ面の周辺部であって、前記レンズ光軸に
垂直な平坦部に形成され、前記レンズ光軸に直交し、か
つ前記シリンドリカル軸に対して所定の角度をなすよう
に形成された略凹面形状であることが好ましい。
の第2のレンズ面の周辺部であって、前記レンズ光軸に
垂直な平坦部に形成され、前記レンズ光軸に直交し、か
つ前記シリンドリカル軸に対して所定の角度をなすよう
に形成された略凹面形状であることが好ましい。
【0016】一方、本発明の光学素子は、光束が入射す
る側から順に正のパワーを持つ第1レンズ面と負のパワ
ーを持つ第2レンズ面を有し、前記第2のレンズ面のレ
ンズ光軸に垂直な面内にシリンドリカル軸を有し、非点
収差を発生させる略円柱状単レンズであり、その外形形
状の少なくとも一部分に他の部材と嵌合するための嵌合
部が形成されている。
る側から順に正のパワーを持つ第1レンズ面と負のパワ
ーを持つ第2レンズ面を有し、前記第2のレンズ面のレ
ンズ光軸に垂直な面内にシリンドリカル軸を有し、非点
収差を発生させる略円柱状単レンズであり、その外形形
状の少なくとも一部分に他の部材と嵌合するための嵌合
部が形成されている。
【0017】上記構成において、前記嵌合部は、少なく
とも前記光学素子により発生される非点収差の方向に対
して所定の方向に形成されていることが好ましい。また
は、前記嵌合部は、前記光学素子の光軸及び前記光学素
子により発生される非点収差の方向に対して所定の方向
に形成されていることが好ましい。
とも前記光学素子により発生される非点収差の方向に対
して所定の方向に形成されていることが好ましい。また
は、前記嵌合部は、前記光学素子の光軸及び前記光学素
子により発生される非点収差の方向に対して所定の方向
に形成されていることが好ましい。
【0018】上記各構成において、前記嵌合部は、前記
光学素子の第2のレンズ面の周辺部であって、前記レン
ズ光軸に垂直な平坦部に形成され、前記レンズ光軸に直
交し、かつ前記シリンドリカル軸に対して所定の角度を
なすように形成された略凹面形状であることが好まし
い。
光学素子の第2のレンズ面の周辺部であって、前記レン
ズ光軸に垂直な平坦部に形成され、前記レンズ光軸に直
交し、かつ前記シリンドリカル軸に対して所定の角度を
なすように形成された略凹面形状であることが好まし
い。
【0019】さらに、本発明の保持部材は、上記いずれ
かの構成を有する光学素子の嵌合部と嵌合する第2の嵌
合部と、前記光学素子と嵌合した状態で、前記光学素子
の光軸を中心として前記光学素子を透過した光束が透過
する開口と、光学ヘッドの光学ハウジングに搭載される
ための基準面とを有する。
かの構成を有する光学素子の嵌合部と嵌合する第2の嵌
合部と、前記光学素子と嵌合した状態で、前記光学素子
の光軸を中心として前記光学素子を透過した光束が透過
する開口と、光学ヘッドの光学ハウジングに搭載される
ための基準面とを有する。
【0020】上記構成において、前記第2の嵌合部の前
記光学素子の嵌合部と接触する面に、接着剤が光路部分
に流れることを防止するための溝を設けたことが好まし
い。また、前記光学素子と嵌合した状態において、少な
くとも前記光学素子の光軸方向の調整機構を有すること
が好ましい。
記光学素子の嵌合部と接触する面に、接着剤が光路部分
に流れることを防止するための溝を設けたことが好まし
い。また、前記光学素子と嵌合した状態において、少な
くとも前記光学素子の光軸方向の調整機構を有すること
が好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光学ヘッド及びそ
の光学ヘッドに適する光学素子及びその保持部材の好適
な一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の光学ヘッドの一実施形態の構成及び光路
を示す図であり、図2はその分解斜視図であり、図3
(a)は光学素子及びその保持部材の詳細を示す正面
図、(b)はそのA−A断面図、図4は従来例と共通す
る多分割光検出器の構成及び各受光部の結線を示す図で
ある。
の光学ヘッドに適する光学素子及びその保持部材の好適
な一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の光学ヘッドの一実施形態の構成及び光路
を示す図であり、図2はその分解斜視図であり、図3
(a)は光学素子及びその保持部材の詳細を示す正面
図、(b)はそのA−A断面図、図4は従来例と共通す
る多分割光検出器の構成及び各受光部の結線を示す図で
ある。
【0022】図1及び図2に示すように、本発明の光学
ヘッドは、所定の偏光光を出力する半導体レーザ1と、
半導体レーザ1から出力された光を平行光に変換するコ
リメートレンズ2と、コリメートレンズ2により平行光
化された光束を複数の光束に分離する回折格子3と、ビ
ームスプリッタ4a、偏光分離素子4b及び折り返しミ
ラー4cにより構成された複合素子4と、ビームスプリ
ッタ4aを透過した光束を情報記録媒体6上に集光させ
るための対物レンズ5と、ビームスプリッタ4aにより
所定方向に反射された光束をモニタするためのモニタ用
受光素子7と、情報記録媒体6から反射された複数の光
束をそれぞれ複数の異なる位置に集れんさせるための略
円柱状の光学素子(検出レンズ)8と、光学素子8を保
持するための保持部材10と、光学素子により収れんさ
れた複数のビームスポットから所定の信号を検出するた
めの多分割光検出器11と、(図2に示す)光学ハウジ
ング25、対物レンズ駆動装置26及び折返しミラー2
7等で構成されている。
ヘッドは、所定の偏光光を出力する半導体レーザ1と、
半導体レーザ1から出力された光を平行光に変換するコ
リメートレンズ2と、コリメートレンズ2により平行光
化された光束を複数の光束に分離する回折格子3と、ビ
ームスプリッタ4a、偏光分離素子4b及び折り返しミ
ラー4cにより構成された複合素子4と、ビームスプリ
ッタ4aを透過した光束を情報記録媒体6上に集光させ
るための対物レンズ5と、ビームスプリッタ4aにより
所定方向に反射された光束をモニタするためのモニタ用
受光素子7と、情報記録媒体6から反射された複数の光
束をそれぞれ複数の異なる位置に集れんさせるための略
円柱状の光学素子(検出レンズ)8と、光学素子8を保
持するための保持部材10と、光学素子により収れんさ
れた複数のビームスポットから所定の信号を検出するた
めの多分割光検出器11と、(図2に示す)光学ハウジ
ング25、対物レンズ駆動装置26及び折返しミラー2
7等で構成されている。
【0023】図1に示すように、半導体レーザ1より発
せられた光は、コリメートレンズ2により平行光に変換
され、回折格子3により異なる複数の平行光束に分離さ
れる。分離された異なる複数の平行光束は、複合素子4
のビームスプリッタ4aを透過し、対物レンズ駆動装置
(図示せず)に組み込まれた対物レンズ5により、光磁
気ディスク6上に直径1ミクロン程度のメインビームと
して集光される。同時に、いわゆる3ビーム法により、
メインビームと同一トラック上に、メインビームの前後
に副ビームとして先行ビームと後行ビームが一定間隔で
形成される。また、複合素子4のビームスプリッタ4a
により反射された平行光束は、モニタ用受光素子7に入
射し、半導体レーザ1の駆動電流を制御する。
せられた光は、コリメートレンズ2により平行光に変換
され、回折格子3により異なる複数の平行光束に分離さ
れる。分離された異なる複数の平行光束は、複合素子4
のビームスプリッタ4aを透過し、対物レンズ駆動装置
(図示せず)に組み込まれた対物レンズ5により、光磁
気ディスク6上に直径1ミクロン程度のメインビームと
して集光される。同時に、いわゆる3ビーム法により、
メインビームと同一トラック上に、メインビームの前後
に副ビームとして先行ビームと後行ビームが一定間隔で
形成される。また、複合素子4のビームスプリッタ4a
により反射された平行光束は、モニタ用受光素子7に入
射し、半導体レーザ1の駆動電流を制御する。
【0024】情報記録媒体6からの反射光は、逆の経路
をたどり、複合素子4のビームスプリッタ4aにより反
射分離され、偏光分離素子4bに入射する。半導体レー
ザ1は、紙面に平行な偏光方向となるよう設置されてお
り、入射光は偏光分離素子4bにより、その偏光方向が
45度回転されると共に、互いに直交する2つの偏光成
分を有する異なる3つの光束に分離され、反射ミラー4
cにより反射される。
をたどり、複合素子4のビームスプリッタ4aにより反
射分離され、偏光分離素子4bに入射する。半導体レー
ザ1は、紙面に平行な偏光方向となるよう設置されてお
り、入射光は偏光分離素子4bにより、その偏光方向が
45度回転されると共に、互いに直交する2つの偏光成
分を有する異なる3つの光束に分離され、反射ミラー4
cにより反射される。
【0025】複合素子4を透過した反射光は、光学素子
8の第1面に形成された凸レンズ8aに入射し収れん光
となり、第2面に形成された凹シリンドリカルレンズ8
bへ入射する。ここで、凹シリンドリカルレンズ8b
は、例えば紙面に平行な面内でW1の向きに存在する情
報記録媒体6の記録トラックの像に対して、略45度の
角度の方向W2にレンズ効果を有するように設けられて
いる。凹シリンドリカルレンズ8bを透過した光は、フ
ォーカス誤差信号検出手段である非点収差を発生する。
凹シリンドリカルレンズ8bのレンズ面を有さない面内
では実線の光路となり焦点12に収れんし、レンズ効果
を有する面内では破線で示した光路となり焦点13に収
れんする。
8の第1面に形成された凸レンズ8aに入射し収れん光
となり、第2面に形成された凹シリンドリカルレンズ8
bへ入射する。ここで、凹シリンドリカルレンズ8b
は、例えば紙面に平行な面内でW1の向きに存在する情
報記録媒体6の記録トラックの像に対して、略45度の
角度の方向W2にレンズ効果を有するように設けられて
いる。凹シリンドリカルレンズ8bを透過した光は、フ
ォーカス誤差信号検出手段である非点収差を発生する。
凹シリンドリカルレンズ8bのレンズ面を有さない面内
では実線の光路となり焦点12に収れんし、レンズ効果
を有する面内では破線で示した光路となり焦点13に収
れんする。
【0026】多分割光検出器11は、受光面が焦点12
と焦点13との略中間に位置しており、図4に示すよう
に、中心部の4分割受光領域19と、先行ビーム受光領
域20と、後行ビーム受光領域21と、情報信号受光領
域20a,20bを有する。減算器23bは、メインビ
ーム16(P偏光+S偏光)によりそれぞれ4分割受光
領域19で発生した電気信号の対角同士の和をとり、そ
れらを減算することにより、いわゆる非点収差法により
フォーカス誤差信号の検出を行う。また、加算器24b
は、先行ビームによる光スポット17と後行ビームによ
る光スポット18の和を取ることによりいわゆる3ビー
ム法によるトラッキング誤差検出信号を検出する。さら
に、減算器23aは、P偏光からなるメインビーム14
とS偏光からなるメインビーム15の差を取ることによ
り、差動検出法による光磁気ディスク情報信号の検出が
可能である。さらに、加算器24aは、P偏光からなる
メインビーム14とS偏光からなるメインビーム15の
和をとることにより、プレピット信号を検出する。
と焦点13との略中間に位置しており、図4に示すよう
に、中心部の4分割受光領域19と、先行ビーム受光領
域20と、後行ビーム受光領域21と、情報信号受光領
域20a,20bを有する。減算器23bは、メインビ
ーム16(P偏光+S偏光)によりそれぞれ4分割受光
領域19で発生した電気信号の対角同士の和をとり、そ
れらを減算することにより、いわゆる非点収差法により
フォーカス誤差信号の検出を行う。また、加算器24b
は、先行ビームによる光スポット17と後行ビームによ
る光スポット18の和を取ることによりいわゆる3ビー
ム法によるトラッキング誤差検出信号を検出する。さら
に、減算器23aは、P偏光からなるメインビーム14
とS偏光からなるメインビーム15の差を取ることによ
り、差動検出法による光磁気ディスク情報信号の検出が
可能である。さらに、加算器24aは、P偏光からなる
メインビーム14とS偏光からなるメインビーム15の
和をとることにより、プレピット信号を検出する。
【0027】図3(b)に示すように、光学素子8の第
2面には、凹シリンドリカルレンズ8bのレンズ効果を
有する方向W2に対して略45度をなすように嵌合部9
が形成されている。また、図3(a)に示すように、光
学素子8の(第1の)嵌合部9の略凹形状部分と第2の
嵌合部である保持部材10の略凸形状部分10aとがは
め合わされて、光学素子8と保持部材10とが結合され
る。さらに、保持部材10の基準面(底面)を光学ハウ
ジング25の基準面に固定することにより、光学素子8
により発生する非点収差の方向及び光軸方向の位置決め
が行われる。その結果、光学素子8により発生する非点
収差の方向及び光軸方向の位置決めを光学顕微鏡等の専
用調整装置なしに行うことが可能となるとともに、調整
工程が不用となり、大幅な組立調整時間の短縮が可能と
なる。さらにこの光学ヘッドを用いることにより、低コ
ストで高性能、かつ高品質なディスク再生装置を実現す
ることが可能となる。
2面には、凹シリンドリカルレンズ8bのレンズ効果を
有する方向W2に対して略45度をなすように嵌合部9
が形成されている。また、図3(a)に示すように、光
学素子8の(第1の)嵌合部9の略凹形状部分と第2の
嵌合部である保持部材10の略凸形状部分10aとがは
め合わされて、光学素子8と保持部材10とが結合され
る。さらに、保持部材10の基準面(底面)を光学ハウ
ジング25の基準面に固定することにより、光学素子8
により発生する非点収差の方向及び光軸方向の位置決め
が行われる。その結果、光学素子8により発生する非点
収差の方向及び光軸方向の位置決めを光学顕微鏡等の専
用調整装置なしに行うことが可能となるとともに、調整
工程が不用となり、大幅な組立調整時間の短縮が可能と
なる。さらにこの光学ヘッドを用いることにより、低コ
ストで高性能、かつ高品質なディスク再生装置を実現す
ることが可能となる。
【0028】なお、上記説明において、保持部材10は
光軸方向に固定としたが、保持部材10を調整ピン等の
治具で光軸方向に調整可能としてもよい。この際、保持
部材の材質は、樹脂、金属、板金等が考えられる。さら
に、光軸方向調整時における光学ハウジング25と光学
素子8又は光学ハウジング25と保持部材10の摺動抵
抗又は摩擦力を低減するために、摺動方向にグリス又は
テフロン(商標)コ−ティング等の摺動材を塗布する構
成としてもよい。また、光学素子8と光学ハウジング2
5の固定は方法に関して、図5に示すように、嵌合部9
の略凹形状部分と保持部材10の略凸形状部分を接着す
ると共に、保持部材10の接着部10aに光束を避けて
接着剤の流れ防止溝10bを設けてもよい。
光軸方向に固定としたが、保持部材10を調整ピン等の
治具で光軸方向に調整可能としてもよい。この際、保持
部材の材質は、樹脂、金属、板金等が考えられる。さら
に、光軸方向調整時における光学ハウジング25と光学
素子8又は光学ハウジング25と保持部材10の摺動抵
抗又は摩擦力を低減するために、摺動方向にグリス又は
テフロン(商標)コ−ティング等の摺動材を塗布する構
成としてもよい。また、光学素子8と光学ハウジング2
5の固定は方法に関して、図5に示すように、嵌合部9
の略凹形状部分と保持部材10の略凸形状部分を接着す
ると共に、保持部材10の接着部10aに光束を避けて
接着剤の流れ防止溝10bを設けてもよい。
【0029】または、図6に示すように、保持部材10
を廃止し、光学ハウジング25に、保持部材10と同等
の略凸形状の嵌合部28を設け、光学素子8の嵌合部9
とはめ合わせることにより、光学素子8により発生する
非点収差の方向及び光軸方向の位置決めを行うように構
成してもよい。この場合、保持部材10を使用すること
なく、光学ハウジング25に対する光学素子8により発
生する非点収差の方向及び光軸方向の位置決めを行うこ
とができ、部品点数の削減が可能となると共に、部品点
数が少ないことよる位置決め精度の向上を図ることがで
き、より低コストで、かつ高性能な光ヘッドを得ること
ができる。
を廃止し、光学ハウジング25に、保持部材10と同等
の略凸形状の嵌合部28を設け、光学素子8の嵌合部9
とはめ合わせることにより、光学素子8により発生する
非点収差の方向及び光軸方向の位置決めを行うように構
成してもよい。この場合、保持部材10を使用すること
なく、光学ハウジング25に対する光学素子8により発
生する非点収差の方向及び光軸方向の位置決めを行うこ
とができ、部品点数の削減が可能となると共に、部品点
数が少ないことよる位置決め精度の向上を図ることがで
き、より低コストで、かつ高性能な光ヘッドを得ること
ができる。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明の光学ヘッドは、
光学ハウジングと、光源と、光源からの光束を情報記録
媒体上に集光させる集光手段と、光源と集光手段との間
に設けられ、光源からの光束と情報記録媒体からの反射
光とを分離する光束分離手段と、光束分離手段により分
離された情報記録媒体からの反射光が入射し、情報記録
媒体の情報記録信号を検出する情報検出手段と、光束分
離手段と検出手段との間に設けられ、情報記録媒体から
の反射光を情報検出手段上の所定の位置に収れんさせる
ための光学素子と、検出手段により発生された電気信号
を演算する演算手段とを具備し、光学素子は、光束が入
射する側から順に正のパワーを持つ第1レンズ面と負の
パワーを持つ第2レンズ面を有し、第2のレンズ面のレ
ンズ光軸に垂直な面内にシリンドリカル軸を有し、非点
収差を発生させる略円柱状単レンズである。
光学ハウジングと、光源と、光源からの光束を情報記録
媒体上に集光させる集光手段と、光源と集光手段との間
に設けられ、光源からの光束と情報記録媒体からの反射
光とを分離する光束分離手段と、光束分離手段により分
離された情報記録媒体からの反射光が入射し、情報記録
媒体の情報記録信号を検出する情報検出手段と、光束分
離手段と検出手段との間に設けられ、情報記録媒体から
の反射光を情報検出手段上の所定の位置に収れんさせる
ための光学素子と、検出手段により発生された電気信号
を演算する演算手段とを具備し、光学素子は、光束が入
射する側から順に正のパワーを持つ第1レンズ面と負の
パワーを持つ第2レンズ面を有し、第2のレンズ面のレ
ンズ光軸に垂直な面内にシリンドリカル軸を有し、非点
収差を発生させる略円柱状単レンズである。
【0031】そのため、従来例のように凸レンズと凹シ
リンドリカルレンズを保持部材で所定の間隔で保持しつ
つ、凹シリンドリカルレンズにより発生される非点収差
の方向を顕微鏡等の専用治具を用いて調節する必要がな
く、組み立てに要する時間を大幅に短縮することができ
ると共に、製造コストの低減及び量産性の向上を図るこ
とができる。
リンドリカルレンズを保持部材で所定の間隔で保持しつ
つ、凹シリンドリカルレンズにより発生される非点収差
の方向を顕微鏡等の専用治具を用いて調節する必要がな
く、組み立てに要する時間を大幅に短縮することができ
ると共に、製造コストの低減及び量産性の向上を図るこ
とができる。
【0032】さらに、光学素子の第2のレンズ面のシリ
ンドリカル軸に対して所定の方向に形成された第1の嵌
合部を形成し、第1の嵌合部と光学ハウジングに形成さ
れた第2の嵌合部とを嵌合させることにより、光学素子
の光軸及び光学素子により発生される非点収差の光軸に
対する方向を自動的に規定することができる。
ンドリカル軸に対して所定の方向に形成された第1の嵌
合部を形成し、第1の嵌合部と光学ハウジングに形成さ
れた第2の嵌合部とを嵌合させることにより、光学素子
の光軸及び光学素子により発生される非点収差の光軸に
対する方向を自動的に規定することができる。
【0033】または、光学素子の第2のレンズ面のシリ
ンドリカル軸に対して所定の方向に形成された第1の嵌
合部を形成し、第1の嵌合部と嵌合する第2の嵌合部を
有する保持部材を介して光学ハウジングに搭載すること
により、少なくとも光学素子により発生される非点収差
の光学素子の光軸に対する方向を自動的に規定すること
ができる。この場合、光学ハウジングに第2の嵌合部を
形成していないので、光学ハウジングの加工が上記場合
よりも容易になる。さらに、保持部材に光学素子の光軸
方向の調整機構を設けることにより、光軸の微調整をす
ることができ、光学ピックアップの性能をさらに向上さ
せることができる。
ンドリカル軸に対して所定の方向に形成された第1の嵌
合部を形成し、第1の嵌合部と嵌合する第2の嵌合部を
有する保持部材を介して光学ハウジングに搭載すること
により、少なくとも光学素子により発生される非点収差
の光学素子の光軸に対する方向を自動的に規定すること
ができる。この場合、光学ハウジングに第2の嵌合部を
形成していないので、光学ハウジングの加工が上記場合
よりも容易になる。さらに、保持部材に光学素子の光軸
方向の調整機構を設けることにより、光軸の微調整をす
ることができ、光学ピックアップの性能をさらに向上さ
せることができる。
【0034】上記各構成において、第1の嵌合部及び第
2の嵌合部の接触面のいずれか一方に、接着剤が光路部
分に流れることを防止するための溝を設けることによ
り、光学素子と光学ハウジング又は保持部材とを強固に
接合することができると共に、接着剤のはみ出しによる
光学性能の劣化を防止することができる。
2の嵌合部の接触面のいずれか一方に、接着剤が光路部
分に流れることを防止するための溝を設けることによ
り、光学素子と光学ハウジング又は保持部材とを強固に
接合することができると共に、接着剤のはみ出しによる
光学性能の劣化を防止することができる。
【0035】また、第1の嵌合部を光学素子の第2のレ
ンズ面の周辺部であって、レンズ光軸に垂直な平坦部に
形成し、レンズ光軸に直交し、かつシリンドリカル軸に
対して所定の角度をなすように形成された略凹面形状と
することにより、第1の嵌合部が凹シリンドリカルレン
ズ面のレンズ効果を妨げることなく、第1の嵌合部の形
成が容易になると共に、光束が透過するのに十分な面積
を確保することができる。
ンズ面の周辺部であって、レンズ光軸に垂直な平坦部に
形成し、レンズ光軸に直交し、かつシリンドリカル軸に
対して所定の角度をなすように形成された略凹面形状と
することにより、第1の嵌合部が凹シリンドリカルレン
ズ面のレンズ効果を妨げることなく、第1の嵌合部の形
成が容易になると共に、光束が透過するのに十分な面積
を確保することができる。
【0036】一方、本発明の光学素子は、光束が入射す
る側から順に正のパワーを持つ第1レンズ面と負のパワ
ーを持つ第2レンズ面を有し、第2のレンズ面のレンズ
光軸に垂直な面内にシリンドリカル軸を有し、非点収差
を発生させる略円柱状単レンズであり、その外形形状の
少なくとも一部分に他の部材と嵌合するための嵌合部が
形成されている。そのため、上記本発明の光学ピックア
ップの検出レンズとして適する。
る側から順に正のパワーを持つ第1レンズ面と負のパワ
ーを持つ第2レンズ面を有し、第2のレンズ面のレンズ
光軸に垂直な面内にシリンドリカル軸を有し、非点収差
を発生させる略円柱状単レンズであり、その外形形状の
少なくとも一部分に他の部材と嵌合するための嵌合部が
形成されている。そのため、上記本発明の光学ピックア
ップの検出レンズとして適する。
【0037】また、嵌合部を、少なくとも光学素子によ
り発生される非点収差の方向に対して、または、光学素
子の光軸及び光学素子により発生される非点収差の方向
に対して所定の方向に形成することにより、少なくとも
光学素子により発生される非点収差の方向又は光学素子
の光軸の調整を省略することが可能となる。
り発生される非点収差の方向に対して、または、光学素
子の光軸及び光学素子により発生される非点収差の方向
に対して所定の方向に形成することにより、少なくとも
光学素子により発生される非点収差の方向又は光学素子
の光軸の調整を省略することが可能となる。
【0038】また、嵌合部を、光学素子の第2のレンズ
面の周辺部であって、レンズ光軸に垂直な平坦部に形成
し、レンズ光軸に直交し、かつシリンドリカル軸に対し
て所定の角度をなすように形成された略凹面形状とする
ことにより、嵌合部が凹シリンドリカルレンズ面のレン
ズ効果を妨げることなく、嵌合部の形成が容易になると
共に、光束が透過するのに十分な面積を確保することが
できる。
面の周辺部であって、レンズ光軸に垂直な平坦部に形成
し、レンズ光軸に直交し、かつシリンドリカル軸に対し
て所定の角度をなすように形成された略凹面形状とする
ことにより、嵌合部が凹シリンドリカルレンズ面のレン
ズ効果を妨げることなく、嵌合部の形成が容易になると
共に、光束が透過するのに十分な面積を確保することが
できる。
【0039】さらに、本発明の保持部材は、上記いずれ
かの構成を有する光学素子の嵌合部と嵌合する第2の嵌
合部と、光学素子と嵌合した状態で、光学素子の光軸を
中心として光学素子を透過した光束が透過する開口と、
光学ヘッドの光学ハウジングに搭載されるための基準面
とを有する。そのため、上記光学素子を光学ヘッドに搭
載する際、少なくとも光学素子により発生される非点収
差の方向又は光学素子の光軸の調整が不要となると共
に、略円柱状のレンズを直接取り扱う必要がなくなり、
光学素子の搭載を容易にすることができる。
かの構成を有する光学素子の嵌合部と嵌合する第2の嵌
合部と、光学素子と嵌合した状態で、光学素子の光軸を
中心として光学素子を透過した光束が透過する開口と、
光学ヘッドの光学ハウジングに搭載されるための基準面
とを有する。そのため、上記光学素子を光学ヘッドに搭
載する際、少なくとも光学素子により発生される非点収
差の方向又は光学素子の光軸の調整が不要となると共
に、略円柱状のレンズを直接取り扱う必要がなくなり、
光学素子の搭載を容易にすることができる。
【0040】また、第2の嵌合部の光学素子の嵌合部と
接触する面に、接着剤が光路部分に流れることを防止す
るための溝を設けたことにより、光学素子と保持部材と
を強固に接合することができると共に、接着剤のはみ出
しによる光学性能の劣化を防止することができる。ま
た、光学素子と嵌合した状態において、少なくとも光学
素子の光軸方向の調整機構を有することにより、光軸の
微調整をすることができ、これらを用いた光学ピックア
ップの性能をさらに向上させることができる。
接触する面に、接着剤が光路部分に流れることを防止す
るための溝を設けたことにより、光学素子と保持部材と
を強固に接合することができると共に、接着剤のはみ出
しによる光学性能の劣化を防止することができる。ま
た、光学素子と嵌合した状態において、少なくとも光学
素子の光軸方向の調整機構を有することにより、光軸の
微調整をすることができ、これらを用いた光学ピックア
ップの性能をさらに向上させることができる。
【図1】本発明の光学ヘッドの一実施形態の構成及び光
路を示す図
路を示す図
【図2】図1に示す光学ヘッドの具体的構成を示す分解
斜視図
斜視図
【図3】(a)は図1及び図2に示す光学ピックアップ
における嵌合部の詳細な構成を示す正面図、(b)はそ
のA−A断面図
における嵌合部の詳細な構成を示す正面図、(b)はそ
のA−A断面図
【図4】図1及び図7に示す多分割光検出器の構成及び
各受光部の結線を示す図
各受光部の結線を示す図
【図5】本発明の光学ピックアップにおける嵌合部の他
の構成を示す断面図
の構成を示す断面図
【図6】(a)は本発明の光学ピックアップにおける嵌
合部のさらに別の構成を示す正面図、(b)はそのA−
A断面図
合部のさらに別の構成を示す正面図、(b)はそのA−
A断面図
【図7】従来の光学ヘッドの構成及び光路を示す図
1 :半導体レーザ 2 :コリメートレンズ 3 :回折格子 4 :複合素子 4a:ビームスプリッタ 4b:偏光分離素子 4c:折り返しミラー 5 :対物レンズ 6 :情報記録媒体 7 :モニタ用受光素子 8 :光学素子(検出レンズ) 9 :(第1の)嵌合部 10 :保持部材 10a:第2の嵌合部 11 :多分割光検出器 12 :光スポットの焦点 13 :光スポットの焦点 14 :メインビーム(P偏光) 15 :メインビーム(S偏光) 16 :メインビーム(P偏光+S偏光) 17 :先行ビーム 18 :後行ビーム 19 :4分割受光領域 20 :先行ビーム受光領域 21 :後行ビーム受光領域 22a:情報信号受光領域 22b:情報信号受光領域 23a:減算器 23b:減算器 24a:加算器 24b:加算器 25 :光学ハウジング 26 :対物レンズ駆動装置 27 :折返しミラー 28 :(第1の)嵌合部
Claims (13)
- 【請求項1】 光学ハウジングと、光源と、前記光源か
らの光束を情報記録媒体上に集光させる集光手段と、前
記光源と前記集光手段との間に設けられ、前記光源から
の光束と前記情報記録媒体からの反射光とを分離する光
束分離手段と、前記光束分離手段により分離された前記
情報記録媒体からの反射光が入射し、前記情報記録媒体
の情報記録信号を検出する情報検出手段と、前記光束分
離手段と前記検出手段との間に設けられ、前記情報記録
媒体からの反射光を前記情報検出手段上の所定の位置に
収れんさせるための光学素子と、前記検出手段により発
生された電気信号を演算する演算手段とを具備し、 前記光学素子は、光束が入射する側から順に正のパワー
を持つ第1レンズ面と負のパワーを持つ第2レンズ面を
有し、前記第2のレンズ面のレンズ光軸に垂直な面内に
シリンドリカル軸を有し、非点収差を発生させる略円柱
状単レンズである光学ヘッド。 - 【請求項2】 前記光学素子は、前記第2のレンズ面の
前記シリンドリカル軸に対して所定の方向に形成された
第1の嵌合部を有し、前記第1の嵌合部は前記光学ハウ
ジングに形成された第2の嵌合部と嵌合することによ
り、前記光学素子の光軸及び前記光学素子により発生さ
れる非点収差の前記光軸に対する方向が規定されること
を特徴とする請求項1記載の光学ヘッド。 - 【請求項3】 前記光学素子は、前記第2のレンズ面の
前記シリンドリカル軸に対して所定の方向に形成された
第1の嵌合部を有し、前記第1の嵌合部と嵌合する第2
の嵌合部を有する保持部材を介して前記光学ハウジング
に搭載されることにより、少なくとも前記光学素子によ
り発生される非点収差の前記光学素子の光軸に対する方
向が規定されることを特徴とする請求項1記載の光学ヘ
ッド。 - 【請求項4】 前記保持部材は、前記光学素子の光軸方
向の調整機構を有することを特徴とする請求項3記載の
光学ヘッド。 - 【請求項5】 前記第1の嵌合部及び前記第2の嵌合部
の接触面のいずれか一方に、接着剤が光路部分に流れる
ことを防止するための溝を設けたことを特徴とする請求
項2から4のいずれかに記載の光学ヘッド。 - 【請求項6】 前記第1の嵌合部は、前記光学素子の第
2のレンズ面の周辺部であって、前記レンズ光軸に垂直
な平坦部に形成され、前記レンズ光軸に直交し、かつ前
記シリンドリカル軸に対して所定の角度をなすように形
成された略凹面形状である請求項2から5のいずれかに
記載の光学ヘッド。 - 【請求項7】 光束が入射する側から順に正のパワーを
持つ第1レンズ面と負のパワーを持つ第2レンズ面を有
し、前記第2のレンズ面のレンズ光軸に垂直な面内にシ
リンドリカル軸を有し、非点収差を発生させる略円柱状
単レンズであり、その外形形状の少なくとも一部分に他
の部材と嵌合するための嵌合部が形成された光学素子。 - 【請求項8】 前記嵌合部は、少なくとも前記光学素子
により発生される非点収差の方向に対して所定の方向に
形成されていることを特徴とする請求項7記載の光学素
子。 - 【請求項9】 前記嵌合部は、前記光学素子の光軸及び
前記光学素子により発生される非点収差の方向に対して
所定の方向に形成されていることを特徴とする請求項7
記載の光学素子。 - 【請求項10】 前記嵌合部は、前記光学素子の第2の
レンズ面の周辺部であって、前記レンズ光軸に垂直な平
坦部に形成され、前記レンズ光軸に直交し、かつ前記シ
リンドリカル軸に対して所定の角度をなすように形成さ
れた略凹面形状である請求項7から9のいずれかに記載
の光学素子。 - 【請求項11】 前記請求項7から10に記載のいずれ
かの光学素子の嵌合部と嵌合する第2の嵌合部と、前記
光学素子と嵌合した状態で、前記光学素子の光軸を中心
として前記光学素子を透過した光束が透過する開口と、
光学ヘッドの光学ハウジングに搭載されるための基準面
とを有する保持部材。 - 【請求項12】 前記第2の嵌合部の前記光学素子の嵌
合部と接触する面に、接着剤が光路部分に流れることを
防止するための溝を設けたことを特徴とする請求項11
記載の保持部材。 - 【請求項13】 前記光学素子と嵌合した状態におい
て、少なくとも前記光学素子の光軸方向の調整機構を有
することを特徴とする請求項12記載の保持部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8157097A JPH103683A (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | 光学ヘッド及びそれに適する光学素子及び保持部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8157097A JPH103683A (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | 光学ヘッド及びそれに適する光学素子及び保持部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH103683A true JPH103683A (ja) | 1998-01-06 |
Family
ID=15642188
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8157097A Pending JPH103683A (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | 光学ヘッド及びそれに適する光学素子及び保持部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH103683A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8427928B2 (en) | 2009-01-26 | 2013-04-23 | Panasonic Corporation | Optical head and optical information device |
-
1996
- 1996-06-18 JP JP8157097A patent/JPH103683A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8427928B2 (en) | 2009-01-26 | 2013-04-23 | Panasonic Corporation | Optical head and optical information device |
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