JPH1036478A - 熱硬化型生分解性樹脂組成物およびその製造方法 - Google Patents

熱硬化型生分解性樹脂組成物およびその製造方法

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JPH1036478A
JPH1036478A JP8193454A JP19345496A JPH1036478A JP H1036478 A JPH1036478 A JP H1036478A JP 8193454 A JP8193454 A JP 8193454A JP 19345496 A JP19345496 A JP 19345496A JP H1036478 A JPH1036478 A JP H1036478A
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solvent
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はフィルム、成型品、繊維、印刷インキ
等などの各種用途に用いることが可能であって、製品実
用上の十分な物性を示し、かつ生分解性を示す脂肪族ポ
リエステルを主成分とする熱硬化型生分解性樹脂組成物
及びその製造方法を提供する。 【解決手段】生分解性を有する脂肪族ポリエステルと、
脂肪族ポリエステルに対して一般式(1)、 OCN(CHR1)l (CHR2)m (CHR3)n NCO (1) (式中、l,m,nは0以上の整数であり、R1
2 ,R3 は水素原子またはアルキル基を表す)に示す
イソシアネート化合物1.5〜40重量%とを溶媒に溶
解・混合し、溶媒を乾燥除去した後、加熱により熱硬化
させて得られる樹脂組成物が生分解性を有する熱硬化型
生分解性樹脂組成物であり、生分解性とともに柔軟性、
靱性、耐溶剤性などの各種物性を有し、とくに耐溶剤性
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自然界における微
生物などによる生分解可能な高分子化合物からなる熱硬
化型生分解性樹脂組成物に係り、とくに各種印刷イン
キ、磁気インキ等に用いられるバインダーや、コーティ
ング剤、ハードコート剤、フィルムなどの各種用途に有
用な熱硬化型生分解性樹脂組成物およびその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題において、問題とされて
いる廃棄物のうち、その多くをプラスチック製品を占め
ており、とくに半永久的に分解しない特性からきわめて
処理困難な素材として指摘されている。このような社会
的なニーズから、特開昭57−150393号公報、特
開昭59−220192号公報、特開平5−10573
6号公報、特開平5−148352公報、特開平5−1
79016号公報などに示されるような、土中の微生物
などによって自然分解可能な生分解性プラスチック(樹
脂)が開発されており、例えば英国・ゼネカ社の微生物
ポリエステル系のバイオポール(商品名)、昭和高分子
株式会社の脂肪族ポリエステル系のビオノーレ(商品
名)、さらには株式会社島津製作所のポリ乳酸などを原
料とする脂肪族ポリエステル系のラクティー(商品
名)、イタリア・ノバモント社のでんぷんと変性PVA
とを混合したマタービー(商品名)または米国エコスタ
ー社のノボン(商品名)やデグラスター(商品名)など
が商品化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように脂肪族ポリエステル系の生分解性プラスチック
(以降、脂肪族ポリエステルとする)は、商品化されて
いるが、これまでの脂肪族ポリエステルは一般的にハロ
ゲン系などの特殊な溶剤系以外のトルエン、キシレン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンに代表さ
れるケトン系及び芳香族系などの汎用性の溶媒には不溶
であり、また熱による溶融成型可能な熱可塑性樹脂であ
るるため、射出成形などの溶融成形による成型加工の用
途に用いられるなど、その利用が限定されていた。
【0004】また、いくつかの種類の脂肪族ポリエステ
ルは、適当な汎用性の溶剤に溶解させ、これを各種基材
に塗布できるという新しい用途開発が期待されていた
が、塗布できるというメリットがある反面、熱可塑性で
あるため、形成された塗布膜が樹脂を溶解させた溶剤を
はじめ、その他の溶剤に対する耐性、すなわち耐溶剤性
がないという問題を有している。
【0005】さらに、オフセット印刷・グラビア印刷な
どの各種印刷インキに用いる樹脂バインダー、クレジッ
トカード・キャッシュカード・定期券・プリペイドカー
ドなどの磁気記録部を構成する磁性インキに用いられる
樹脂バインダー、各種表面加工コーティングなどの溶液
塗工に用いられる樹脂バインダー等の用途では、従来、
溶液塗工後に樹脂を光硬化や熱硬化により耐溶剤性、耐
磨耗性、耐スクラッチ性、引っ張り強度などの各表面の
耐性を付与することが行なわれており、現在、このよう
なバインダー用途のポリエステル樹脂は、例えば溶剤溶
解性を得るために芳香族系を含むユニットを共重合させ
て製造されているが、これらの樹脂は当然のことながら
生分解性を全く有さないものであるため、上記のように
硬化皮膜、熱硬化成型物などを必要とする用途には脂肪
族ポリエステル系の生分解性プラスチックを利用するこ
とができない問題を有していた。
【0006】このように現在まで生分解性プラスチック
に関する研究は種々行なわれているが、三次元熱硬化物
に関して生分解性を示したとする報告は、ほとんど無
く、一般的には熱硬化性樹脂は非生分解性とされている
ことから、環境関連商品の開発が進められる中で、熱硬
化型の生分解性樹脂の開発が望まれていた。
【0007】さらに、重縮合系の脂肪族ポリエステル
は、ポリブチレンサクシネートに代表されるようにホモ
ポリマーでは弾性率が大きく、伸度がポリエチレンなど
の汎用性樹脂に比べて非常に小さい、すなわち硬くて脆
いという特性を有しており、成型材料に用いるには機械
的強度が不足している。
【0008】このように、重縮合系の脂肪族ポリエステ
ルは、ホモポリマーの組成ではプラスチック製品として
の実用的な物性を満足しないため、生分解性を損なうこ
となく、この実用的な物性を備えた脂肪族ポリエステル
が求められ、とくに各種用途に適する物性に改良可能な
生分解性樹脂の開発が望まれていた。
【0009】そこで、本発明はフィルム、成型品、繊
維、印刷インキ等などの各種用途に用いることが可能で
あって、製品実用上の十分な物性を示し、かつ生分解性
を示す脂肪族ポリエステルを主成分とする熱硬化型生分
解性樹脂組成物及びその製造方法を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたものであり、請求項1に記載の発
明は、生分解性を有する脂肪族ポリエステルと、脂肪族
ポリエステルに対して下記一般式(1)に示すイソシア
ネート化合物1.5〜40重量%とを溶媒に溶解・混合
し、溶媒を乾燥除去した後、加熱により熱硬化させて得
られる樹脂組成物が生分解性を有することを特徴とする
熱硬化型生分解性樹脂組成物である。
【0011】
【化3】
【0012】(式中、l,m,nは0以上の整数であ
り、R1 、R2 、R3 は水素原子又はアルキル基を表
す。)
【0013】請求項2の発明は、請求項1に記載の熱硬
化型生分解性樹脂組成物において、一般式(1)中のl
とmとnの和が6以下であることを特徴とするものであ
る。
【0014】請求項3の発明は、請求項1に記載の熱硬
化型生分解性樹脂組成物において、一般式(1)のイソ
シアネート化合物のNCO基のモル量と脂肪族ポリエス
テルのOH基のモル量の比が0.4〜1.5の範囲にあ
ることを特徴とするものである。
【0015】請求項4の発明は、生分解性を有する脂肪
族ポリエステルと、前記脂肪族ポリエステルに対して下
記一般式(1)に示すイソシアネート化合物とを溶媒に
溶解させ混合し、前記溶媒を乾燥除去した後、加熱によ
り熱硬化し、生分解性を有する樹脂組成物が生成される
ことを特徴とする熱硬化型生分解性樹脂組成物の製造方
法である。
【0016】
【化4】
【0017】(式中、l,m,nは0以上の整数であ
り、R1 、R2 、R3 は水素原子又はアルキル基を表
す。)。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、生分解性を有する脂肪族ポリエステルと、所
定量のイソシアネート化合物とを溶媒に溶解・混合した
ものを、加熱により熱硬化し、かつ生分解性を有する熱
硬化型生分解性樹脂組成物およびその製造方法である。
すなわち、脂肪族ポリエステルに生分解性を損なうこと
なく、熱硬化性を付与された三次元構造を有する生分解
性樹脂組成物であり、かつ汎用性溶媒に対する耐溶剤性
を備えてなるものであり、フィルムや、これをバインダ
ーとして、例えば印刷用インキ、またコーティング剤、
ハードコート剤などの各種印刷、コーティングの用途に
用いることができる。なお、ここでは生分解性を有する
脂肪族ポリエステルと、所定量のイソシアネート化合物
とを溶媒に溶解・混合したものを印刷手段又はコーティ
ング手段により基材に塗工し、皮膜を形成した後、溶剤
を乾燥除去し、適切の温度で加熱し硬化させ硬化皮膜を
例としている。
【0019】本発明の熱硬化型生分解性樹脂組成物は熱
硬化してなるもので、この硬化状態は、加熱により脂肪
族ポリエステルがイソシアネート化合物とともに架橋状
態となり、いわゆる三次元構造を構成するものである。
【0020】また、本発明の熱硬化型生分解性樹脂組成
物は膨潤はするが、基本的にはいずれの溶媒にも不溶で
ある。
【0021】まず、本発明に用いる生分解性を有する脂
肪族ポリエステルとしては、次の組成物を挙げることが
できる。
【0022】熱可塑性、かつ生分解性を有する脂肪族ポ
リエステルであれば、とくに制限されるものではなく、
例えばポリプロピレンサクシネート、ポリプロピレンア
ジペート、ポリプロピレンピメレート、ポリプロピレン
ズベレート、ポリプロピレンアゼレート、ポリプロピレ
ンマロネート、ポリプロピレンジエチルグルタレート、
ポリエチレンサクシネート、ポリエチレンアジペート、
ポリエチレンピメレート、ポリエチレンズベレート、ポ
リエチレンアゼレート、ポリエチレンマロネート、ポリ
エチレンジエチルグルタレート、ポリブチレンサクシネ
ート、ポリブチレンアジペート、ポリブチレンピメレー
ト、ポリブチレンズベレート、ポリブチレンアゼレー
ト、ポリブチレンマロネート、ポリブチレンジエチルグ
ルタレート、ポリヘキサメチレンサクシネート、ポリヘ
キサメチレンアジペート、ポリヘキサメチレンピメレー
ト、ポリヘキサメチレンズベレート、ポリヘキサメチレ
ンアゼレート、ポリヘキサメチレンマロネート、ポリヘ
キサメチレンジエチルグルタレート、ポリジエチレンサ
クシネート、ポリジエチレンアジペート、ポリジエチレ
ンピメレート、ポリジエチレンズベレート、ポリジエチ
レンアゼレート、ポリジエチレンマロネート、ポリジエ
チレンジエチルグルタレート、ポリトリエチレンサクシ
ネート、ポリトリエチレンアジペート、ポリトリエチレ
ンピメレート、ポリトリエチレンズベレート、ポリトリ
エチレンアゼレート、ポリトリエチレンマロネート、ポ
リトリエチレンジエチルグルタレート、ポリカプロラク
トン、ポリ乳酸、ポリヒドロキシアルカノエートなどが
挙げられる。
【0023】次に本発明に用いる硬化剤としてのイソシ
アネート化合物は、硬化後も樹脂組成物が生分解性を維
持できるものであれば、基本的には構造や官能数は問わ
ないで用いることができるが、現状のイソシアネート化
合物のほとんどのものは、少量添加しただけで、樹脂組
成物の生分解性が著しく低下し、非生分解性樹脂組成物
となるか、得られた樹脂組成物は十分な生分解性を有す
るとは言えないものである。そこで、下記一般式(1)
の構造を有するイソシアネート化合物を生分解性を有す
る脂肪族ポリエステルの硬化剤として用いたところ、熱
硬化により得られた樹脂組成物は生分解性を示した。
【0024】
【化5】
【0025】(式中、l,m,nは0以上の整数であ
り、R1 、R2 、R3 は水素原子又はアルキル基を表
す。)。
【0026】一般式(1)で表される構造のイソシアネ
ート化合物は、例えばエチレンジイソシアネート、プロ
ピレンジイソシアネート、ブチレンジイソシアネート、
ペンタメチレンジイソシアネート、ブチレンジイソシア
ネート、メチルペンタジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、オクタメチレンジイソシアネー
ト、ノナメチレンジイソシアネート、デカメチレンジイ
ソシアネート、ウンデカメチレンジイソシアネート、ド
デカメチレンジイソシアネートなどを挙げることができ
る。本発明に用いるイソシアネート化合物は、その生分
解の速度がNCO基間の長さに依存しており、NCO基
間が短いほど良好である。とくに一般式(1)の式中の
l+m+nが6以下であるときが、高い生分解性を示す
ものである。
【0027】本発明における、生分解性を有する脂肪族
ポリエステルに対するイソシアネート化合物の添加量
は、1.5〜40重量%の範囲にあることが望ましく、
添加量が1.5重量%より少ない場合にはイソシアネー
ト化合物が脂肪族ポリエステルと反応しても三次元構造
の硬化物(樹脂組成物)を形成せず、溶剤に可溶であっ
たり、高温で流動性を示す熱可塑性樹脂となり、また4
0重量%より多い場合には生分解性が著しく低下するも
のである。そして効率よく脂肪族ポリエステルを硬化さ
せるには、生分解性を有する脂肪族ポリエステル樹脂の
OH基のモル等量と、硬化剤であるイソシアナート化合
物のNCO基のモル等量の比を調整すればよく、NCO
基/OH基が0.4〜1.5の範囲にあるときが、とく
に良好な硬化皮膜が得られる。さらに0.4より小さい
と十分な硬化物が得られず、1.5より大きいと硬化物
は目的とする物性に優れず、生分解性も著しく低下する
ものである。なお、イソシアネート化合物の添加量は、
生分解性を有する脂肪族ポリエステルの種類によっても
変化するため、上述のNCO基/OH基比が0.4より
小さい、すなわち生分解性を有する脂肪族ポリエステル
に対して1.5重量%より多く添加した場合でも、硬化
することがあり、必ずしも上述の範囲に含まれない例も
存在する。
【0028】生分解性を有する脂肪族ポリエステルとイ
ソシアネート化合物の混合物を溶解する溶媒しては、例
としては酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、トル
エン、キシレン、エチルアセテート、ブチルアセテー
ト、ブチルカルビトール、エチルセロソルブ、ブチルセ
ロソルブなどの溶剤が挙げられる。
【0029】本発明の生分解性を有する脂肪族ポリエス
テルと、イソシアネート化合物の熱硬化反応は、触媒が
なくても進行するが、硬化反応をさらに促進させること
により、硬化温度の低下、硬化時間の短縮が可能となる
ことがあるので、組み合わせる脂肪族ポリエステル、イ
ソシアネート化合物の種類など場合に応じて触媒を用い
ることができる。このような触媒の例としては、トリエ
チルアミン、トリエチレンジアミン、オクトエ酸スズ、
ジブチルスズジアセテート、ジブチルスズ2−エチルヘ
キソエート、2−エチレンヘキソエート亜鉛、o−フェ
ノールフェネートナトリウム、カリウムオレエート、テ
トラ(2−エチルヘキシル)チタネート、2−エチルヘ
キソエート第二鉄、2−エチルヘキソエートコバルト、
ナフテン酸亜鉛、三酸化アンチモンなどが挙げられる。
【0030】本発明における生分解性を有する脂肪族ポ
リエステルを熱硬化させる加熱温度は、通常50〜70
℃程度の温度で行なうことが多いが、温度が高いほど反
応が速くなるので短時間で硬化させることができ、この
範囲に限定されることはない。
【0031】本発明の熱硬化型生分解性樹脂組成物の製
造は以下のように実施することができる。所定量脂肪族
ポリエステルを適当な溶媒、例えばメチルエチルケトン
に溶解させ混合し、次にこの混合物に所定量のイソシア
ネート化合物を添加し、十分混合する。このとき、硬化
時間を早めるために触媒として、例えば二ラウリル酸ジ
ブチルスズを少量添加することも可能である。さらに得
られた樹脂組成物から溶剤を乾燥除去し、適切の温度で
加熱し硬化させることにより本発明の熱硬化型生分解性
樹脂組成物が得られる。このようにして得られた熱硬化
型生分解性樹脂組成物は、用途に応じて樹脂組成物を印
刷手段又はコーティング手段により基材などに塗膜とし
て形成し、樹脂組成物から溶剤を乾燥除去し、適切の温
度で加熱し硬化させるようにしてもよい。
【0032】本発明により得られた熱硬化型生分解性樹
脂組成物は、例えばインキのバインダーとして、顔料又
は染料、各種添加剤とともに混合し調合したインキをP
ET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムに塗布す
ると、この塗膜は強度、耐溶剤性に優れるものである。
また他にはフィルム、成型品、繊維、印刷インキ等に使
用される樹脂バインダーなどの各種用途に用いることが
可能であり、その際に補強剤、無機或いは有機フィラ
ー、着色剤、各種安定剤、滑剤ワックス類など公知の添
加剤を必要に応じて用いることも可能である。
【0033】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を挙げて、詳
細に説明する。 <実施例1>生分解性を有するポリエステル樹脂として
ポリヘキサメチレンサクシネート(PHMS,分子量:
5000,OH価:約110KOHmm/g)を450
重量部と、硬化剤としてヘキサメチレンジイソシアネー
ト(HMDI)47重量部、さらに触媒としてジブチル
スズアセテートをメチルエチルケトンに溶解させて、テ
フロンシャーレ上に塗布し、約70℃のオーブンにて、
約2時間、乾燥、熱硬化を行ない、膜厚約50μmの熱
硬化フィルムを作製した。この熱硬化フィルムをメチル
エチルケトンおよびトルエンなどの溶剤への溶解性の試
験として、溶剤を染み込ませた綿棒を用いた擦り試験を
100回程度繰り返したところ、全く溶解することがな
く、完全に三次元構造に硬化していることがわかった。
【0034】さらに、この熱硬化フィルムの生分解性を
酵素法により試験した。この熱硬化フィルムの100m
gを試料とし、リパーゼ酵素(Rhizopus de
lemer生化学工業社製)を用いて、pH7の中性燐
酸緩衝液中で、30℃、20時間反応させた。反応後、
分解して緩衝液中に溶けだした炭素の量を全有機炭素計
(TOC測定器)を用いて測定し、理論分解量との比較
から分解率を算出した。この結果から熱硬化フィルムは
20時間で約15.5%分解しており、生分解性を有す
ることが判明した。その結果を表1に示す。さらに土中
埋め込みにより生分解性試験を行ない、実際の生分解性
についても試験を行なったところ、約6か月経過した時
点で完全に分解消失していた。
【0035】(土中埋め込み生分解性試験)得られたフ
ィルムを土中(埼玉県北葛飾郡杉戸町凸版印刷株式会社
総合研究所内)、深さ約10cmに埋設し、約6か月経
過後のフィルムの状態を観察する、土中埋め込みによる
生分解性試験を行った。
【0036】<実施例2〜11>実施例1と同様に生分
解性を有するポリエステル樹脂としてポリヘキサメチレ
ンサクシネート(PHMS)、硬化剤としてヘキサメチ
レンジイソシアネート(HMDI)を、表1に示すよう
に配合(ポリエステル樹脂の分子量:5000〜180
00、OH価:110〜13、ポリエステル樹脂の添加
量450重量部、イソシアネートの添加量:7〜10
2、NCO基/OH基:0.62〜1.38、イソシア
ネートの添加重量%:1.6〜22.7%)し、さらに
触媒としてジブチルスズアセテートをメチルエチルケト
ンに溶解させて、テフロンシャーレ上に塗布し、約70
℃のオーブンにて、約2時間、乾燥、熱硬化を行ない、
膜厚約50μmの熱硬化フィルムを作製した。得られた
フィルムを実施例1と同様にメチルエチルケトンおよび
トルエンへの溶解性を試験したところ、不溶性を示し
た。また実施例1と同様に生分解性を酵素法による試験
を行ない、理論分解量との比較から分解率を算出した。
その結果を表1に示す。さらに土中埋め込み生分解性試
験を実施したところ、これら実施例2〜11の各フィル
ムは約6か月経過した時点で完全に分解消失していた。
【0037】<実施例12〜15>表1に示すように生
分解性を有するポリエステル樹脂としてポリヘキサメチ
レンサクシネート(PHMS,分子量:5000,OH
価:約110KOHmm/g,450重量部)と、硬化
剤として1,4ブタンジイソシアネート(添加量:39
〜74重量部、NCO基/OH基:0.63〜1.2
0、イソシアネートの添加重量%:8.7〜16.5
%)、さらに触媒としてジブチルスズアセテートをメチ
ルエチルケトンにそれぞれ溶解させて、テフロンシャー
レ上に塗布し、約70℃のオーブンにて、約2時間、乾
燥、熱硬化を行ない、膜厚約50μmの熱硬化フィルム
を作製した。得られたフィルムを実施例1と同様にメチ
ルエチルケトンおよびトルエンへの溶解性を試験したと
ころ、不溶性を示した。また実施例1と同様に生分解性
を酵素法による試験を行ない、理論分解量との比較から
分解率を算出した。その結果を表1に示す。さらに土中
埋め込み生分解性試験を実施したところ、これら実施例
12〜15の各フィルムは約6か月経過した時点で完全
に分解消失していた。
【0038】<実施例16〜17>表1に示すように生
分解性を有するポリエステル樹脂としてポリヘキサメチ
レンサクシネート(PHMS,分子量:5000,OH
価:約110KOHmm/g,450重量部)と、硬化
剤として3メチルペンタジイソシアネート(添加量:5
9,77重量部、NCO基/OH基:0.80,1.0
4、イソシアネートの添加重量%:7.1,5.0
%)、さらに触媒としてジブチルスズアセテートをメチ
ルエチルケトンにそれぞれ溶解させて、テフロンシャー
レ上に塗布し、約70℃のオーブンにて、約2時間、乾
燥、熱硬化を行ない、膜厚約50μmの熱硬化フィルム
を作製した。得られたフィルムを実施例1と同様にメチ
ルエチルケトンおよびトルエンへの溶解性を試験したと
ころ、不溶性を示した。また実施例1と同様に生分解性
を酵素法による試験を行ない、理論分解量との比較から
分解率を算出した。その結果を表1に示す。さらに土中
埋め込み生分解性試験を実施したところ、これら実施例
16、17の各フィルムは約6か月経過した時点で完全
に分解消失していた。
【0039】さらに、比較例を挙げ、本発明の実施例と
比較検証する。 <比較例1〜6>表1に示すように実施例1と同様に生
分解性を有するポリエステル樹脂としてポリヘキサメチ
レンサクシネート(PHMS,分子量:5000,OH
価:約110KOHmm/g,450重量部)、硬化剤
としてデュラネート24A−100(商品名:旭化成工
業社製、添加量:34〜192、NCO基/OH基:
0.80,1.04、イソシアネートの添加重量%:
7.6〜42.5%)、さらに触媒としてジブチルスズ
アセテートをメチルエチルケトンにそれぞれ溶解させ
て、テフロンシャーレ上に塗布し、約70℃のオーブン
にて、約2時間、乾燥、熱硬化を行ない、膜厚約50μ
mの熱硬化フィルムを作製した。得られたフィルムを実
施例1と同様に生分解性を酵素法による試験を行ない、
理論分解量との比較から分解率を算出したところ、表1
に示すように、全く分解されず、生分解性を有していな
いことが判明した。さらに土中埋め込み生分解性試験を
実施したところ、これら比較例1〜6の各フィルムは約
6か月経過した時点でも分解されることなく残ってい
た。
【0040】<比較例7〜9>表1に示すように実施例
1と同様に生分解性を有するポリエステル樹脂としてポ
リヘキサメチレンサクシネート(PHMS,分子量:5
000,OH価:約110KOHmm/g,450重量
部)、硬化剤としてデュラネートD−201(商品名:
旭化成工業社製、添加量:192〜284、NCO基/
OH基:0.81〜1.21、イソシアネートの添加重
量%:42.5〜63.1%)、さらに触媒としてジブ
チルスズアセテートをメチルエチルケトンにそれぞれ溶
解させて、テフロンシャーレ上に塗布し、約70℃のオ
ーブンにて、約2時間、乾燥、熱硬化を行ない、膜厚約
50μmの熱硬化フィルムを作製した。得られたフィル
ムを実施例1と同様にメチルエチルケトンおよびトルエ
ンへの溶解性を試験したところ、不溶性を示した。また
実施例1と同様に生分解性を酵素法による試験を行な
い、理論分解量との比較から分解率を算出したところ、
表1に示すように、酵素分解率は0.1〜1.0%であ
り、ほとんど分解されず、生分解性が極めて低いことが
判明した。さらに土中埋め込み生分解性試験を実施した
ところ、これら比較例7〜9の各フィルムは約6か月経
過した時点でもほとんど分解されることなく残ってい
た。
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】本発明は、生分解性を有する脂肪族ポリ
エステルと、所定量のイソシアネート化合物とを溶媒に
溶解・混合したものを、加熱により熱硬化し、かつ生分
解性を有する熱硬化型生分解性樹脂組成物およびその製
造方法であり、脂肪族ポリエステルの熱硬化後の熱硬化
物が生分解性とともに柔軟性、靱性、耐溶剤性などの各
種物性を有する。とくに耐溶剤性を有することから、こ
の熱硬化型生分解性樹脂組成物をバインダーとして、例
えば印刷用インキ、またコーティング剤、ハードコート
剤などの各種印刷、コーティングの用途に用いることが
できる。さらにフィルム、成形加工品、ボトル、繊維等
などの各種用途に用いることも可能であり、製品実用上
の十分な物性を示し、かつ生分解性を示す熱硬化型生分
解性樹脂組成物を提供することができる。
【0043】また、本発明の熱硬化型生分解性樹脂組成
物は、脂肪族ポリエステルをイソシアネートで硬化させ
ることにより、容易に製造することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生分解性を有する脂肪族ポリエステルと、
    前記脂肪族ポリエステルに対して下記一般式(1)に示
    すイソシネート化合物1.5〜40重量%とを溶媒に溶
    解、混合し、前記溶媒を乾燥除去した後、加熱により熱
    硬化させて得られる樹脂組成物が生分解性を有すること
    を特徴とする熱硬化型生分解性樹脂組成物。 【化1】 (式中、l,m,nは0以上の整数であり、R1
    2 、R3 は水素原子又はアルキル基を表す。)
  2. 【請求項2】前記一般式(1)中のlとmとnの和が6
    以下であることを特徴とする請求項1に記載の熱硬化型
    生分解性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】前記一般式(1)のイソシアネート化合物
    のNCO基のモル量と脂肪族ポリエステルのOH基のモ
    ル量の比が0.4〜1.5の範囲にあることを特徴とす
    る請求項1に記載の熱硬化型生分解性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】生分解性を有する脂肪族ポリエステルと、
    前記脂肪族ポリエステルに対して下記一般式(1)に示
    すイソシアネート化合物とを溶媒に溶解させ混合し、前
    記溶媒を乾燥除去した後、加熱により熱硬化し、生分解
    性を有する樹脂組成物が生成されることを特徴とする熱
    硬化型生分解性樹脂組成物の製造方法。 【化2】 (式中、l,m,nは0以上の整数であり、R1
    2 、R3 は水素原子又はアルキル基を表す。)
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