JPH1036355A - 4−アミノ−5−クロロ−6−(1−フルオロエチル)ピリミジン誘導体の製法 - Google Patents

4−アミノ−5−クロロ−6−(1−フルオロエチル)ピリミジン誘導体の製法

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JPH1036355A
JPH1036355A JP19028096A JP19028096A JPH1036355A JP H1036355 A JPH1036355 A JP H1036355A JP 19028096 A JP19028096 A JP 19028096A JP 19028096 A JP19028096 A JP 19028096A JP H1036355 A JPH1036355 A JP H1036355A
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halogen atom
chloro
atom
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JP19028096A
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Katsutoshi Fujii
勝利 藤井
Yoshinori Yamanaka
良典 山中
Yasushi Nakamoto
泰 中本
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Ube Industries Ltd
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D239/00Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings
    • C07D239/02Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings
    • C07D239/24Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings having three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D239/28Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings having three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, directly attached to ring carbon atoms
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    • C07D239/42One nitrogen atom

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、農園芸用の有害生物防除剤として
有用な4−アミノ−5−クロロ−6−(1−フルオロエ
チル)ピリミジンの工業的製法を提供することを課題と
する。 【解決手段】 本発明の4−アミノ−5−クロロ−6−
(1−フルオロエチル)ピリミジン誘導体の製法は、例
えば、5−クロロ−6−(1−クロロエチル)−4−
(2−フェニルエチルアミノ)ピリミジンとフッ化カリ
とを臭化n−テトラブチルアンモニウムの存在下に反応
させることによって合成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬・農薬などと
して有用である4−アミノ−5−クロロ−6−(1−フ
ルオロエチル)ピリミジン誘導体の製法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】4−アミノ−5−クロロ−6−(1−フ
ルオロエチル)ピリミジン化合物は数多く知られている
(例えば、特開平5−194417号公報,特開平5−
230036号公報,特開平6−25187号公報,特
開平6−116247号公報,特開平6−247939
号公報,特開平7−258223号公報,特願平7−2
13416号など。) しかしながら、これらの先行技術では、反応工程が煩雑
かつ高価な原料を使用しなければならないこと、反応中
間体が不安定であること、收率が悪いことなどから、工
業的な製造法とは言いがたい。即ち、これらの先行技術
では、次の製法1〜3が知られているが、種々の問題点
があり、工業的に有用な方法とは言いがたい。 (1) 製法1 次式(5):
【0003】
【化5】
【0004】(式中、Xはハロゲン原子を表す。)で示
され4−ハロゲノ−5−クロロ−6−(1−フルオロエ
チル)ピリミジン誘導体と次式(6):
【0005】
【化6】
【0006】(式中、Aはアルキル基,アラルキル基,
シクロアルキル基などを表す。)で示される種々のアミ
ン類と反応させる方法である。反応中間体である4−ハ
ロゲノ−5−クロロ−6−(1−フルオロエチル)ピリ
ミジン類は、特開平5−194417号公報に記載の次
式(7):
【0007】
【化7】
【0008】に示すような方法で製造できる。しかし、
この製法では、反応工程が煩雑でありかつ高価な原料を
使用しなければならないし、また、化合物(5)が不安
定である。従って、この製法は、工業的な製造法とは言
いがたい。 (2) 製法2 次式(8):
【0009】
【化8】
【0010】(式中、Aは前記と同義である。)で示さ
れる4−アミノ−5−クロロ−6−(1−クロロエチ
ル)ピリミジン誘導体と次式(9):
【0011】
【化9】
【0012】(式中、R2 は低級アシルオキシ基を表
す。)で示される低級脂肪酸類と反応させた後、次式
(10):
【0013】
【化10】
【0014】(式中、Mはアルカリ金属を表す。)で示
される無機塩基と反応させ、さらに、次式(11):
【0015】
【化11】
【0016】で示されるフッ素化剤を反応させる方法
で、目的化合物を製造することができる。しかし、この
製法では、反応工程が煩雑であり、かつ高価なフッ素化
剤を使用しなければならない。従って、この製法も、工
業的な製造法とは言いがたい。 (3) 製法3 次式(8):
【0017】
【化12】
【0018】(式中、Aは前記と同義である。)で示さ
れる4−アミノ−5−クロロ−6−(1−クロロエチ
ル)ピリミジン誘導体と、次式(13):
【0019】
【化13】
【0020】(式中、Mはアルカリ金属を表す。)で示
されるアルカリ金属フッ素化合物類とを反応させる方法
で、目的化合物を製造することができる。しかし、この
製法では、反応時間が長くかつ收率が悪い。従って、こ
の製法もまた、工業的な製造法とは言いがたい。
【0021】
【発明が解決すべき課題】本発明の目的は、医薬・農薬
として有用な4−アミノ−5−クロロ−6−(1−フル
オロエチル)ピリミジン誘導体の工業的な製造法を提供
することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決するために検討した結果、4−アミノ−5−ク
ロロ−6−(1−フルオロエチル)ピリミジン誘導体を
工業的に製造する方法を見出し、本発明を完成するに至
った。即ち、本発明は次の通りである。次式(1):
【0023】
【化14】
【0024】(式中、Rは水素原子、炭素数1〜4個の
アルキル基、炭素数1〜4個のアルコキシ基、ハロゲン
原子、無置換又はハロゲン原子,炭素数1〜4個のアル
キル基,炭素数1〜4個のアルコキシ基,炭素数1〜4
個のハロアルキル基の少なくとも1つを置換基として有
するベンゾイル基、炭素数1〜4個のハロアルキル基、
炭素数1〜4個のハロアルコキシ基、炭素数2〜5個の
ハロアルキルカルボニル基、炭素数1〜4個のアルキル
スルホニルオキシ基、炭素数1〜4個のハロアルキルス
ルホニルオキシ基、(炭素数1〜4個のアルコキシ基)
イミノベンジル基、2−フェニル−1、3−ジオキソラ
ニル基、無置換又はハロゲン原子,水酸基の少なくとも
1つを置換基として有するベンジル基、無置換又はハロ
ゲン原子,炭素数1〜4個のハロアルキル基の少なくと
も1つを置換基として有するフェノキシ基、炭素数2〜
5個のハロアルケニルオキシ基、炭素数2〜5個のアル
ケニルオキシ基、トリ(炭素数1〜4個のアルキル)シ
リルアルコキシ基、炭素数1〜4個のアルキルチオ基、
水酸基、無置換又はハロゲン原子,炭素数1〜4個のハ
ロアルキル基の少なくとも1つを置換基として有するピ
リジルオキシ基、炭素数1〜4個のアルキルスルホニル
基、炭素数1〜4個のアルキルスルフィニル基、炭素数
1〜4個のハロアルキルスルフィニル基、炭素数1〜4
個のハロアルキルチオ基、炭素数1〜4個のアルキルカ
ルボニル基、炭素数2〜5個のアルキニルオキシ基、或
いはニトロ基を表す。nは1〜5の整数を表す。)で示
される4−アミノ−5−クロロ−6−(1−クロロエチ
ル)ピリミジン誘導体と次式(2):
【0025】
【化15】
【0026】(式中、Mは前記と同義である。)で示さ
れるアルカリ金属フッ素化合物類とを次式(3):
【0027】
【化16】
【0028】(式中、R1 は炭素数1〜4個のアルキル
基,ベンジル基又はフェニル基を表し、Xは前記と同義
である。)で示される第四級アンモニウム塩の存在下に
反応させることを特徴とするで示されるアルカリ金属フ
ッ素化合物類とを次式(4):
【0029】
【化17】
【0030】で示される4−アミノ−5−クロロ−6−
(1−フルオロエチル)ピリミジン誘導体の製法に関す
るものである。
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。目的化合物である新規な4−アミノ−5−クロロ
−6−(1−フルオロエチル)ピリミジン誘導体〔化合
物(2)〕並びにその製造原料〔化合物(1),
(2),(3)及び(4)〕で表したR,M,R1 及び
Xは、次の通りである。
【0031】〔R〕Rとしては、水素原子,炭素数1〜
4個のアルキル基,炭素数1〜4個のアルコキシ基,ハ
ロゲン原子,ベンゾイル基,炭素数1〜4個のハロアル
キル基,炭素数1〜4個のハロアルコキシ基,炭素数2
〜5個のハロアルキルカルボニル基,炭素数1〜4個の
アルキルスルホニルオキシ基,炭素数1〜4個のハロア
ルキルスルホニルオキシ基,イミノベンジル基,2−フ
ェニル−1、3−ジオキソラニル基,ベンジル基,フェ
ノキシ基,炭素数2〜5個のハロアルケニルオキシ基,
炭素数2〜5個のアルケニルオキシ基,トリ(炭素数1
〜4個のアルキル)シリルアルコキシ基、炭素数1〜4
個のアルキルチオ基、水酸基、ピリジルオキシ基,炭素
数1〜4個のアルキルスルホニル基,炭素数1〜4個の
アルキルスルフィニル基,炭素数1〜4個のハロアルキ
ルスルフィニル基,炭素数1〜4個のハロアルキルチオ
基,炭素数1〜4個のアルキルカルボニル基,炭素数2
〜5個のアルキニルオキシ基,ニトロ基などを挙げるこ
とができる。
【0032】Rの置換位置は、特に限定されないが;好
ましくは2−位,3−位及び4−位が好ましい。アルキ
ル基としては、直鎖状又は分岐状のものを挙げることが
できるが;好ましくは炭素数1〜4個のものであり;さ
らに好ましくはCH3 及びt−C4 9である。アルコ
キシ基としては、直鎖状又は分岐状のものを挙げること
ができるが;好ましくは炭素数1〜4個のものであり;
さらに好ましくは−OCH3 及び−OC 2 5 である。
ハロゲン原子としては、フッ素原子,塩素原子,臭素原
子及びヨウ素原子を挙げることができるが;好ましくは
フッ素原子及び塩素原子である。ベンゾイル基として
は、無置換又は置換基を有するものを挙げることができ
る。そして、その置換基としては、ハロゲン原子,炭素
数1〜4個のアルキル基,炭素数1〜4個のアルコキシ
基,炭素数1〜4個のハロアルキル基などを挙げること
ができる。
【0033】ベンゾイル基における置換基の位置は、特
に限定されないが;3−位,4−位が好ましい。ベンゾ
イル基における置換ハロゲン原子としては、フッ素原
子,塩素原子,臭素原子及びヨウ素原子を挙げることが
できるが;フッ素原子及び塩素原子が好ましい。ベンゾ
イル基における置換アルキル基としては、直鎖状又は分
岐状のものを挙げることができるが;好ましくは炭素数
1〜4個のものであり;さらに好ましくはCH3 であ
る。ベンゾイル基における置換アルコキシ基としては、
直鎖状又は分岐状のものを挙げることができるが;好ま
しくは炭素数1〜4個のものであり;さらに好ましくは
−OCH3 である。ベンゾイル基におけるハロアルキル
基としては、アルキルが炭素数1〜4個の直鎖状又は分
岐状であり、フッ素原子,塩素原子,臭素原子,ヨウ素
原子などのハロゲン原子を有するものを挙げることがで
きるが;好ましくはCF3 である。
【0034】ハロアルキル基としては、アルキルが炭素
数1〜4個の直鎖状又は分岐状であり、フッ素原子,塩
素原子,臭素原子及びヨウ素原子などのハロゲン原子を
有するものを挙げることができるが;好ましくはCF3
である。ハロアルコキシ基としては、アルコキシが炭素
数1〜4個の直鎖状又は分岐状であり、フッ素原子,塩
素原子,臭素原子及びヨウ素原子などのハロゲン原子を
有するものを挙げることができるが;好ましくは−OC
3 ,−OCHF2 ,−OCH2 CF3 ,−OCF2
HFCF3 ,−OCHFCHF2 ,−OCF2 CHFC
l及び−OCBrF2 である。ハロアルキルカルボニル
基としては、アルキルが炭素数1〜4個の直鎖状又は分
岐状であり、フッ素原子,塩素原子,臭素原子及びヨウ
素原子などのハロゲン原子を有するものを挙げることが
できるが;好ましくは−COCF3 である。アルキルス
ルホニルオキシ基としては、直鎖状又は分岐状のアルキ
ル基を有するものを挙げることができるが;好ましくは
−OSO2 CH3 である。ハロアルキルスルホニルオキ
シ基としては、アルキルが炭素数1〜4個の直鎖状又は
分岐状であり、フッ素原子,塩素原子,臭素原子及びヨ
ウ素原子などのハロゲン原子を有するものを挙げること
ができるが;好ましくは−SO2 CF3 である。
【0035】イミノベンジル基としては、炭素数1〜4
個のアルコキシ基を有するものを挙げることができる。
そして、このアルコキシ基としては、好ましくは−OC
3である。2−フェニル−1,3−ジオキソラニル基
としては、無置換又はハロゲン原子を置換基として有す
るものを挙げることができる。2−フェニル−1,3−
ジオキソラニル基における置換基の位置は、特に限定さ
れないが;フェニル部位4−位が好ましい。2−フェニ
ル−1,3−ジオキソラニル基における置換ハロゲン原
子としては,フッ素原子,塩素原子,臭素原子及びヨウ
素原子を挙げることができるが;塩素原子が好ましい。
ベンジル基としては、無置換又は置換基を有するものを
挙げることができる。そして、その置換基としては、ハ
ロゲン原子及び水酸基を挙げることができる。ベンジル
基における置換基の位置は、特に限定されないが;α−
位が好ましい。ベンジル基における置換ハロゲン原子と
しては、フッ素原子,塩素原子,臭素原子及びヨウ素原
子を挙げることができるが;フッ素原子及び塩素原子が
好ましい。フェノキシ基としては、無置換又は置換基を
有するものを挙げることができる。そして、その置換基
としては、ハロゲン原子及び炭素数1〜4個のハロアル
キル基を挙げることができる。
【0036】フェノキシ基における置換ハロゲン原子と
しては、フッ素原子,塩素原子,臭素原子及びヨウ素原
子を挙げることができるが;フッ素原子及び塩素原子が
好ましい。フェノキシ基における置換ハロアルキル基と
しては、アルキルが炭素数1〜4個の直鎖状又は分岐状
であり、フッ素原子,塩素原子,臭素原子及びヨウ素原
子などのハロゲン原子を有するものを挙げることができ
るが;好ましくはCF3 である。ハロアルケニルオキシ
基としては、直鎖状又は分岐状であり、フッ素原子,塩
素原子,臭素原子及びヨウ素原子などのハロゲン原子を
有するものを挙げることができるが;好ましくは−OC
H=CH−CH=CHF2 ,−OCH2 CH2 CF=C
2 である。アルケニルオキシ基としては、直鎖状又は
分岐状のものを挙げることができるが;好ましくは−O
CH2 CH=CH2 である。
【0037】トリ(炭素数1〜4個のアルキル)シリル
アルコキシ基としては、アルキル及びアルコキシ基が直
鎖状又は分岐状のものを挙げることができるが;好まし
くはアルキル及びアルコキシが炭素数1〜4個のもので
あり;さらに好ましくは−OCH2 Si(CH3 3
ある。炭素数1〜4個のアルキルチオ基としては、直鎖
状又は分岐状のアルキル基を有するものを挙げることが
できるが;好ましくは−SCH3 である。ピリジルオキ
シ基としては、無置換又は置換基を有するものを挙げる
ことができる。そして、その置換基としては、ハロゲン
原子及び炭素数1〜4個のハロアルキル基を挙げること
ができる。ピリジルオキシ基における置換ハロゲン原子
としては、フッ素原子,塩素原子,臭素原子及びヨウ素
原子を挙げることができるが;好ましくはフッ素原子で
ある。ピリジルオキシ基における置換ハロアルキル基と
しては、アルキルが炭素数1〜4個の直鎖状又は分岐状
であり、フッ素原子,塩素原子,臭素原子及びヨウ素原
子などのハロゲン原子を有するものを挙げることができ
るが;好ましくはCF 3 である。好ましいピリジルオキ
シ基としては、ピリジン−2−イル−オキシ,ピリジン
−3−イル−オキシなどを挙げることができるが;最も
好ましくはピリジン−2−イル−オキシである。ピリジ
ルオキシ基における置換基の位置は、特に限定されない
が;3−位及び5−位が好ましい。
【0038】アルキルスルホニル基としては、直鎖状又
は分岐状のアルキル基を有するものを挙げることができ
るが;好ましくは−SO2 CH3 である。アルキルスル
フィニル基としては、直鎖状又は分岐状のアルキル基を
有するものを挙げることができるが;好ましくは−SO
CH3 である。ハロアルキルスルフィニル基としては、
アルキルが炭素数1〜4個の直鎖状又は分岐状であり、
フッ素原子,塩素原子,臭素原子及びヨウ素原子などの
ハロゲン原子を有するものを挙げることができるが;好
ましくは−SOCH2 Fである。ハロアルキルチオ基と
しては、アルキルが炭素数1〜4個の直鎖状又は分岐状
であり、フッ素原子,塩素原子,臭素原子及びヨウ素原
子などのハロゲン原子を有するものを挙げることができ
るが;好ましくは−SCH2 CF3 である。アルキルカ
ルボニル基としては、炭素数2〜5個の直鎖状又は分岐
状のものを挙げることができるが;好ましくは−COC
3 である。アルキニルオキシ基としては、炭素数2〜
5個の直鎖状又は分岐状のものを挙げることができる
が;好ましくは−OCH2 C≡CHである。nは1〜5
の整数を表すが;1,2又は3が好ましい。*は不斉炭
素原子を表す。Mとしては、ナトリウム,カリウム,セ
シウムなどのアルカリ金属が挙げられるが;カリウム、
セシウムが好ましい。
【0039】〔R1 〕R1 としては、炭素数1〜4個の
アルキル基、ベンジル基又はフェニル基が挙げられる
が;炭素数1〜4個のアルキル基;さらにn−ブチル基
が好ましい。Xとしては、フッ素原子、塩素原子、臭素
原子及びヨウ素原子などハロゲン原子を挙げることがで
きるが;臭素原子及び塩素原子が好ましい。相間移動触
媒(R1 4 NX;化合物(3)の具体的な例として、
塩化トリエチルベンジルアンモニウム,塩化テトラメチ
ルアンモニウム,臭化トリエチルベンジルアンモニウ
ム,塩化トリブチルベンジルアンモニウム,塩化トリメ
チルベンジルアンモニウム,臭化トリメチルフェニルア
ンモニウム,臭化テトラメチルアンモニウム,臭化テト
ラエチルアンモニウム,臭化テトラ−n−ブチルアンモ
ニウム,ヨウ化テトラメチルンモニウム,ヨウ化テトラ
−n−ブチルアンモニウムなどが挙げられる。本発明使
用する化合物(1)は、次に示すように、特願平7−1
1770号公報に記載と同様に化合物(7)と化合物
(12)を塩基の存在下に無溶媒又は溶媒中で反応させ
ることによって製造することができる。
【0040】
【化18】
【0041】(式中、R,X及びnは前記と同義であ
る。) 本発明で使用する化合物(2)及び化合物(3)は、市
販品を好適に使用することができる。本発明は、化合物
(1)と化合物(2)とを相間移動触媒(R1 4
X;化合物(3)の存在下に無溶媒又は溶媒中で反応さ
せることによって製造することができる。化合物(2)
の使用量は、化合物(1)に対して1〜10倍モルにな
るようにして使用することができるが;3〜5倍モルが
好ましい。化合物(3)の使用量は、化合物(1)に対
して0.01〜2倍モルになるようにして使用すること
ができるが;0.3〜1.0倍モルが好ましい。
【0042】溶媒の種類としては、本反応に直接関与し
ないものであれば特に限定されず、例えば、ベンゼン,
トルエン,キシレン,メチルナフタリン,石油エーテ
ル,リグロイン,ヘキサン,クロルベンゼン,ジクロル
ベンゼン,塩化メチレン,クロロホルム,ジクロルエタ
ン,トリクロルエチレン,シクロヘキサンのような塩素
化された又はされていない芳香族,脂肪族,脂環式の炭
化水素類;ジエチルエーテル,テトラヒドロフラン,ジ
オキサンなどのようなエーテル類;アセトニトリル,プ
ロピオニトリルなどのようなニトリル類;N,N−ジメ
チルホルムアミド(DMF),N,N−ジメチルアセト
アミド,1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン(DM
I)のようなアミド類;ジメチルスルホキサイド及び前
記溶媒の混合物などを挙げることができるが;N,N−
ジメチルホルムアミド(DMF)1,3−ジメチル−2
−イミダゾリドン(DMI)のようなアミド類が好まし
い。溶媒の使用量は、化合物(3)が5〜80重量%に
なるようにして使用することができるが;10〜50重
量%が好ましい。反応温度は、室温から使用する溶媒の
沸点以下の温度範囲内であるが;110〜130℃が好
ましい。反応時間は、前記の濃度,温度によって変化す
るが;通常2〜5時間で行うことができる。以上のよう
にして製造された目的の化合物(1)は、反応終了後、
抽出,濃縮,濾過などの通常の後処理を行い、必要に応
じて再結晶,各種クロマトグラフィーなどの公知の手段
で適宜精製することができる。
【0043】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
する。なお、これらの実施例は、本発明の範囲を限定す
るものではない。 実施例1〔化合物(4)の合成〕 (1) 5−クロロ−6−(1−フルオロエチル)−4−
(2−フェニルエチルアミノ)ピリミジン(化合物1)
の合成 臭化テトラ−n-ブチルアンモニウム(2.7g)とスプ
レードライのフッ化カリウム(3.9g)を115℃〜
120℃に加温、攪拌、良く練り合わせる。この状態
で、5−クロロ−6−(1−フルオロエチル)−4−
(2−フェニルエチルアミノ)ピリミジン(5.0g)
を添加し、同温度で2時間攪拌する。反応終了後、水
(30ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を
水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に酢酸エチ
ルを留去し、得られた油状物をカラムクロマトグラフィ
ー(ワコーゲルC−200、トルエン:酢酸エチル=
9:1溶出)によって無色粉状結晶である目的物を3.
0g(63.7%)得た。
【0044】(2) 化合物1の合成 5−クロロ−6−(1−クロロエチル)−4−(2−フ
ェニルエチルアミノ)ピリミジン(5.0g)を無水の
1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン(8ml)に加
温溶解し、臭化テトラ−n-ブチルアンモニウム(2.1
g)とスプレードライのフッ化カリウム(3.0g)を
加え、110℃〜115℃で4時間攪拌反応した。反応
終了後、室温まで冷却し水(30ml)と酢酸エチル
(30ml)を加え攪拌した後、酢酸エチル層を分取し
た。水層を酢酸エチルで1度抽出し、先の酢酸エチル層
に併せ水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に酢
酸エチルを留去し、得られた油状物をカラムクロマトグ
ラフィー(ワコーゲルC−200、トルエン:酢酸エチ
ル=9:1溶出)によって無色粉状結晶である目的物を
3.3g(70.0%)得た。
【0045】(3) 5−クロロ−6−(1−フルオロエチ
ル)−4−〔2−(4−メチルフェニル)エチルアミ
ノ〕ピリミジン(化合物2)の合成 5−クロロ−6−(1−クロロエチル)−4−〔2−
(4−メチルフェニル)エチルアミノ〕ピリミジン
(3.1g)を無水の1,3−ジメチル−2−イミダゾ
リドン(5ml)に加温溶解し、臭化テトラ−n- ブチ
ルアンモニウム(1.3g)とスプレードライのフッ化
カリウム(1.8g)を加え、110℃〜115℃で4
時間攪拌反応した。反応終了後、室温まで冷却し水(2
0ml)と酢酸エチル(20ml)を加え攪拌した後、
酢酸エチル層を分取した。水層を酢酸エチルで再度抽出
し、先の酢酸エチル層に併せ水洗、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、減圧下に酢酸エチルを留去し、得られた油状
物をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−20
0、トルエン:酢酸エチル=9:1溶出)によって無色
粉状結晶である目的物を2.0g(68.1%)得た。
【0046】(4) 5−クロロ−6−(1−フルオロエチ
ル)−4−〔2−(4−メトキシフェニル)エチルアミ
ノ〕ピリミジン(化合物3)の合成 5−クロロ−6−(1−クロロエチル)−4−〔2−
(4−メトキシフェニル)エチルアミノ〕ピリミジン
(3.3g)を無水のN,N−ジメチルホルムアミド
(5ml)に加温溶解し、臭化テトラ−n- ブチルアン
モニウム(1.3g)とスプレードライのフッ化カリウ
ム(1.8g)を加え、110℃〜115℃で4時間攪
拌反応した。反応終了後、室温まで冷却し水(20m
l)と酢酸エチル(20ml)を加え攪拌した後、酢酸
エチル層を分取した。水層を酢酸エチルで再度抽出し、
先の酢酸エチル層に併せ水洗、無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、減圧下に酢酸エチルを留去し、得られた油状物を
カラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−200、ト
ルエン:酢酸エチル=9:1溶出)によって無色粉状結
晶である目的物を2.0g(64.6%)得た。
【0047】(5) 5−クロロ−6−(1−フルオロエチ
ル)−4−〔2−〔4−(トリフルオロ メトキシ)フ
ェニル〕エチルアミノ〕ピリミジン(化合物14)の合
成 5−クロロ−6−(1−クロロエチル)−4−〔2−
〔4−トリフルオロメトキシ)フェニル〕エチルアミ
ノ〕ピリミジン(20.0g)を無水の1,3−ジメチ
ル−2−イミダゾリドン(20ml)に加温溶解し、臭
化テトラ−n-ブチルアンモニウム(8.6g)とスプレ
ードライのフッ化カリウム(12.2g)を加え、11
0℃〜115℃で4時間攪拌反応した。反応終了後、室
温まで冷却し水(20ml)と酢酸エチル(20ml)
を加え攪拌した後、酢酸エチル層を分取した。水層を酢
酸エチルで再度抽出し、先の酢酸エチル層に併せ水洗、
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に酢酸エチルを留
去し、得られた油状物をカラムクロマトグラフィー(ワ
コーゲルC−200、トルエン:酢酸エチル=9:1溶
出)によって無色粉状結晶である目的物を14.0g
(73.2%)得た。 (6) 表1〜6中の化合物(4)の合成 前記の(1) 〜(5) に記載の方法に準じて、表1〜6中の
その他の化合物(4)を合成した。以上のようにして合
成した化合物及びその物性を表1〜6に示す。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】
【表3】
【0051】
【表4】
【0052】
【表5】
【0053】
【表6】
【0054】さらに、 1H−NMR(CDCl3 ) δ
ppmについては、次の通りである。 (化合物1)1.59〜1.72(d−d,3H),
2.84〜2.95(t,2H),3.71〜3.79
(q,2H),5.48〜5.60(m,1H),5.
73〜6.01(m,1H),7.11〜7.36
(m,5H),8.52(s,1H)
【0055】(化合物14)1.62〜1.73(d−
d,3H),2.92〜3.01(t,2H),3.7
6〜3.85(m,2H),5.46〜5.62(m,
1H),5.78〜6.04(d−q,1H),7.1
1〜7.20(d,2H),7.22〜7.28(d,
2H),8.59(s,1H)
【0056】(化合物36)1.60〜1.73(d−
d,3H),2.73(s,3H),3.00〜3.0
5(m,2H),3.81〜3.84(m,2H),
5.48〜5.65(m,1H),5.81〜5.96
(d−q,2H),7.38〜7.41(d,2H),
7.60〜7.63(d,2H),8.56(s,1
H)
【0057】
【比較例】以下、本発明の実施例に対応する比較例(特
願平7−11770号公報記載)を示す。 比較例1〔化合物(4)の合成〕 (1) 5−クロロ−6−(1−フルオロエチル)−4−
(2−フェニルエチルアミノ)ピリミジン(化合物1)
の合成 2−フェニルエチルアミン(1.2g)とトリエチルア
ミン(1.2g)とをトルエン(30ml)に溶解し、
4,5−ジクロロ−6−(1−フルオロエチル)ピリミ
ジン(2.0g)を加え、4時間加熱還流した。反応終
了後、水を加え、トルエンで抽出した。抽出液を水洗、
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去し、
得られた油状物をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲ
ルC−200、トルエン:酢酸エチル=10:1溶出)
によって無色粉状結晶である目的物を2.3g(82.
3%)得た。
【0058】(2) 5−クロロ−6−(1−フルオロエチ
ル)−4−〔2−(4−メチルフェニル)エチルアミ
ノ〕ピリミジン(化合物2)の合成 2−(4−メチルフェニル)エチルアミン(4.1g)
とトリエチルアミン(5.0g)とをトルエン(100
ml)に溶解し、4,5−ジクロロ−6−(1−クロロ
エチル)ピリミジン(6.3g)を加え、3時間加熱還
流した。反応終了後、水を加え、トルエンで抽出した。
抽出液を水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に
溶媒を留去し、得られた油状物をカラムクロマトグラフ
ィー(ワコーゲルC−200、トルエン:酢酸エチル=
10:1溶出)によって無色粉状結晶である5−クロロ
−6−(1−クロロエチル)−4−〔2−(4−メチル
フェニル)エチルアミノ〕ピリミジンを8.4g(9
0.3%)得た。得られた、5−クロロ−6−(1−ク
ロロエチル)−4−〔2−(4−メチルフェニル)エチ
ルアミノ〕ピリミジン(3.5g)をN,N−ジメチル
ホルムアミド(50ml)に溶解し、酢酸カリウム
(1.4g)と炭酸カリウム(1.6g)とを加え、3
時間加熱還流した。反応終了後、水を加え、酢酸エチル
で抽出した。抽出液を水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧下に溶媒を留去し、得られた油状物をカラムク
ロマトグラフィー(ワコーゲルC−200、トルエン:
酢酸エチル=4:1溶出)によって無色油状液体である
5−クロロ−6−(1−アセトキシエチル)−4−〔2
−(4−メチルフェニル)エチルアミノ〕ピリミジンを
2.0g(53.1%)得た。
【0059】得られた、5−クロロ−6−(1−アセト
キシエチル)−4−〔2−(4−メチルフェニル)エチ
ルアミノ〕ピリミジン(2.3g)をエタノール(25
ml)に溶解し、1N−水酸化ナトリウム水溶液(13
ml)を加え、約60℃で1時間加熱攪拌した。反応終
了後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水
洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去
し、得られた油状物をカラムクロマトグラフィー(ワコ
ーゲルC−200、トルエン:酢酸エチル=4:1溶
出)によって無色油状液体である5−クロロ−6−(1
−ヒドロキシエチル)−4−〔2−(4−メチルフェニ
ル)エチルアミノ〕ピリミジンを2.0g(定量的)得
た。得られた、5−クロロ−6−(1−ヒドロキシエチ
ル)−4−〔2−(4−メチルフェニル)エチルアミ
ノ〕ピリミジン(1.5g)を塩化メチレン(30m
l)に溶解し、冷却攪拌下、ジエチルアミノサルファー
トリフルオライド(DAST)(0.8g)を滴下し、
室温で1時間攪拌した。反応終了後、冷却攪拌下、ゆっ
くりと水を加え、有機層を分取した。有機層を水洗、無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去し、得
られた油状物をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲル
C−200、トルエン:酢酸エチル=10:1溶出)に
よって淡黄色油状液体である目的物を1.0g(66.
7%)得た。全工程の総収率は31.9%である。
【0060】(3) 5−クロロ−6−(1−フルオロエチ
ル)−4−〔2−(4−メトキシフェニル)エチルアミ
ノ〕ピリミジン(化合物3)の合成 5−クロロ−6−(1−クロロエチル)−4−〔2−
(4−メトキシフェニル)エチルアミノ〕ピリミジン
(1.5g)を無水のN,N−ジメチルホルムアミド
(30ml)に溶解し、セシウムフルオライド(1.5
g)を加え、120℃〜140℃で12時間攪拌反応し
た。反応終了後、室温まで冷却し水(20ml)と酢酸
エチル(20ml)を加え攪拌した後、酢酸エチル層を
分取した。水層を酢酸エチルで再度抽出し、先の酢酸エ
チル層に併せ水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧
下に酢酸エチルを留去し、得られた油状物をカラムクロ
マトグラフィー(ワコーゲルC−200、トルエン:酢
酸エチル=9:1溶出)によって無色粉状結晶である目
的物を0.5g(35.1%)得た。
【0061】(4) 5−クロロ−6−(1−フルオロエチ
ル)−4−〔2−〔4−(トリフルオロメトキシ)フェ
ニル〕エチルアミノ〕ピリミジン(化合物14)の合成 2−〔4−(トリフルオロメトキシ)フェニル〕エチル
アミン(2.05g)とトリエチルアミン(3.0g)
とをトルエン(20ml)に溶解し、4,5−ジクロロ
−6−(1−フルオロエチル)ピリミジン(2.0g)
を加え、約60℃で4時間攪拌した。反応終了後、水を
加え、トルエンで抽出した。抽出液を水洗、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去し、得られた油
状物をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−20
0、トルエン:酢酸エチル=10:1溶出)によって淡
黄色粉状結晶である目的物を2.6g(71.5%)得
た。
【0062】
【参考例】以下、比較例(特願平7−11770号公報
に記載)において使用する原料化合物(5)の合成法
(特願平4−152586号公報及び特願平4−165
286号公報に記載)を示す。 参考例1〔化合物(5)の合成〕
【0063】(1) 4,5−ジクロロ−6−(1−フルオ
ロエチル)ピリミジンの合成 6−(1−クロロエチル)−4,5−ジクロロピリミジ
ン(10.2g)をN,N−ジメチルホルムアミド(1
50ml)に溶解し、酢酸カリウム(10.2g)と炭
酸カリウム(12.0g)を加え、約60℃で3時間攪
拌した。反応液に水(200ml)を加え、分離する油
状物をトルエンで抽出し、水洗後、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。次いで、減圧下に溶媒を留去し、得られた
油状物をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−2
00、トルエン:酢酸エチル=10:1溶出)によって
淡黄色の液体である4,5−ジクロロ−6−(1−アセ
トキシエチル)ピリミジンを5.2g(45.9%)得
た。4,5−ジクロロ−6−(1−アセトキシエチル)
ピリミジン(4.0g)をテトラヒドロフラン(50m
l)に溶解し、攪拌下に1N−水酸化ナトリウム水溶液
(30ml)をゆっくりと滴下した。滴下後、さらに1
時間室温で攪拌し、反応を完結した。次いで、減圧下に
溶媒を留去し、得られた油状物をカラムクロマトグラフ
ィー(ワコーゲルC−200、トルエン:酢酸エチル=
5:1溶出)によって淡黄色の液体である4,5−ジク
ロロ−6−(1−ヒドロキシエチル)ピリミジンを2.
8g(85.4%)得た。得られた4,5−ジクロロ−
6−(1−ヒドロキシエチル)ピリミジン(2.1g)
をジクロロメタン(15ml)に溶解し、冷却、攪拌下
にジエチルアミノサルファートリフルオライド(2.0
g)を滴下し、さらに1時間室温で攪拌し、反応を完結
した。反応液に冷水(20ml)を加え、ジクロロメタ
ン層を分取し、水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。次いで、減圧下に溶媒を留去し、得られた油状物を
カラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−200、ク
ロロホルム溶出)によって淡黄色の液体である目的物を
1.3g(61.3%)得た。全工程の総収率は24.
0%である。
【0064】参考例2〔化合物(7)の合成〕 (2) 6−(1−クロロエチル)−4,5−ジクロロピリ
ミジンの合成 4,5−ジクロロ−6−エチルピリミジン(270g)
をジクロロメタン(750ml)に溶解し、30〜35
℃に加温、攪拌下に塩素ガスを2時間吹き込んだ。反応
終了後、反応液に窒素ガスを吹き込み、過剰に溶存する
塩素ガスを除いた。次いで、次いで、減圧下にジクロロ
メタンを留去し、得られた油状物を減圧蒸留することに
よって淡黄色の液体である目的物を240g得た。本発
明と比較例における化合物(4)の製造結果の比較を、
次の表7に示す。
【0065】
【表7】
【0066】
【発明の効果】 本発明は、農園芸用の有害生物防除剤
として有用な4−アミノ−5−クロロ−6−(1−フル
オロエチル)ピリミジン誘導体の工業的製法を提供する
ことである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // A01N 43/54 A01N 43/54 A C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (C07D 405/12 239:42 317:28) (C07D 405/12 213:63 239:42) C07M 7:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式(1): 【化1】 (式中、Rは水素原子、炭素数1〜4個のアルキル基、
    炭素数1〜4個のアルコキシ基、ハロゲン原子、無置換
    又はハロゲン原子,炭素数1〜4個のアルキル基,炭素
    数1〜4個のアルコキシ基,炭素数1〜4個のハロアル
    キル基の少なくとも1つを置換基として有するベンゾイ
    ル基、炭素数1〜4個のハロアルキル基、炭素数1〜4
    個のハロアルコキシ基、炭素数2〜5個のハロアルキル
    カルボニル基、炭素数1〜4個のアルキルスルホニルオ
    キシ基、炭素数1〜4個のハロアルキルスルホニルオキ
    シ基、(炭素数1〜4個のアルコキシ基)イミノベンジ
    ル基、2−フェニル−1、3−ジオキソラニル基、無置
    換又はハロゲン原子,水酸基の少なくとも1つを置換基
    として有するベンジル基、無置換又はハロゲン原子,炭
    素数1〜4個のハロアルキル基の少なくとも1つを置換
    基として有するフェノキシ基、炭素数2〜5個のハロア
    ルケニルオキシ基、炭素数2〜5個のアルケニルオキシ
    基、トリ(炭素数1〜4個のアルキル)シリルアルコキ
    シ基、炭素数1〜4個のアルキルチオ基、水酸基、無置
    換又はハロゲン原子,炭素数1〜4個のハロアルキル基
    の少なくとも1つを置換基として有するピリジルオキシ
    基、炭素数1〜4個のアルキルスルホニル基、炭素数1
    〜4個のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜4個のハ
    ロアルキルスルフィニル基、炭素数1〜4個のハロアル
    キルチオ基、炭素数1〜4個のアルキルカルボニル基、
    炭素数2〜5個のアルキニルオキシ基、或いはニトロ基
    を表す。nは1〜5の整数を表す。)で示される4−ア
    ミノ−5−クロロ−6−(1−クロロエチル)ピリミジ
    ン誘導体と次式(2): 【化2】 (式中、Mはアルカリ金属を表す。)で示されるアルカ
    リ金属フッ素化合物類とを次式(3): 【化3】 (式中、R1 は炭素数1〜4個のアルキル基,ベンジル
    基又はフェニル基を表す。Xはハロゲン原子を表す。)
    で示される第四級アンモニウム塩の存在下に反応させる
    ことを特徴とする次式(4): 【化4】 (式中、R及びnは前記と同義である。)で示され4−
    アミノ−5−クロロ−6−(1−フルオロエチル)ピリ
    ミジン誘導体の製法。
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