JP2649122B2 - 4,5−ジハロゲノ−6−(α−置換エチル)ピリミジン及びその製法 - Google Patents
4,5−ジハロゲノ−6−(α−置換エチル)ピリミジン及びその製法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医農薬などの合成中間
体として有用である新規な4,5−ジハロゲノ−6−
(α−置換エチル)ピリミジンに関するものである。
体として有用である新規な4,5−ジハロゲノ−6−
(α−置換エチル)ピリミジンに関するものである。
【0002】
【従来技術の説明】医農薬などの合成中間体として有用
であるハロゲノピリミジン化合物は数多く知られている
(例えば、特開昭59−89670号公報など。)。し
かしながら、殺虫,殺ダニ,殺菌活性を有するピリミジ
ン誘導体(例えば、特願平3−354223号(特開平
5−201999号)に記載の化合物など)の合成原料
として有用である本発明化合物のような4,5−ジハロ
ゲノ−6−(α−置換エチル)ピリミジンについての報
告は、認められない。
であるハロゲノピリミジン化合物は数多く知られている
(例えば、特開昭59−89670号公報など。)。し
かしながら、殺虫,殺ダニ,殺菌活性を有するピリミジ
ン誘導体(例えば、特願平3−354223号(特開平
5−201999号)に記載の化合物など)の合成原料
として有用である本発明化合物のような4,5−ジハロ
ゲノ−6−(α−置換エチル)ピリミジンについての報
告は、認められない。
【0003】
【発明が解決すべき課題】本発明の目的は、医農薬など
の合成中間体として有用である新規な4,5−ジハロゲ
ノ−6−(α−置換エチル)ピリミジンを提供すること
である。
の合成中間体として有用である新規な4,5−ジハロゲ
ノ−6−(α−置換エチル)ピリミジンを提供すること
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決するために鋭意研究した結果、新規な4,5−
ジハロゲノ−6−(α−置換エチル)ピリミジンを合成
する方法を見出し、本発明を完成するに至った。即ち、
本発明は次の通りである。第1の発明は、次式(I):
題を解決するために鋭意研究した結果、新規な4,5−
ジハロゲノ−6−(α−置換エチル)ピリミジンを合成
する方法を見出し、本発明を完成するに至った。即ち、
本発明は次の通りである。第1の発明は、次式(I):
【0005】
【化6】
【0006】(式中、Rは低級アシルオキシ基又は水酸
基を表す。)で示される4,5−ジハロゲノ−6−(α
−置換エチル)ピリミジンに関するものである。第2の
発明は、次式(II):
基を表す。)で示される4,5−ジハロゲノ−6−(α
−置換エチル)ピリミジンに関するものである。第2の
発明は、次式(II):
【0007】
【化7】
【0008】で示されるピリミジン化合物と次式(II
I):
I):
【0009】
【化8】
【0010】(式中、R’は低級アルキル基を表す。)
で示される低級脂肪族カルボン酸類とを反応させること
を特徴とする前記記載の式(I)においてRが低級アシ
ルオキシ基で表されるピリミジン化合物の製法に関する
ものである。第3の発明は、次式(I−1):
で示される低級脂肪族カルボン酸類とを反応させること
を特徴とする前記記載の式(I)においてRが低級アシ
ルオキシ基で表されるピリミジン化合物の製法に関する
ものである。第3の発明は、次式(I−1):
【0011】
【化9】
【0012】(式中、R’は前記の記載と同義であ
る。)で示されるピリミジン化合物と次式(IV):
る。)で示されるピリミジン化合物と次式(IV):
【0013】
【化10】
【0014】(式中、Mはアルカリ金属を表す。)で示
される無機塩類とを反応させることを特徴とする前記記
載の式(I)においてRが水酸基で表されるピリミジン
化合物の製法に関するものである。以下、本発明につい
て詳細に説明する。前記の目的化合物である新規な4,
5−ジハロゲノ−6−(α−置換エチル)ピリミジン
〔化合物(I){化合物(I−1),化合物(I−
2)}〕,その製造原料〔化合物(II),化合物(I
II),無機塩類〕におけるR,R’及びMは次の通り
である。
される無機塩類とを反応させることを特徴とする前記記
載の式(I)においてRが水酸基で表されるピリミジン
化合物の製法に関するものである。以下、本発明につい
て詳細に説明する。前記の目的化合物である新規な4,
5−ジハロゲノ−6−(α−置換エチル)ピリミジン
〔化合物(I){化合物(I−1),化合物(I−
2)}〕,その製造原料〔化合物(II),化合物(I
II),無機塩類〕におけるR,R’及びMは次の通り
である。
【0015】Rとしては、低級アシルオキシ基,水酸基
を挙げることができる。Rにおける低級アシルオキシ基
としては、好ましくは炭素原子数が1〜4個の直鎖状又
は分岐状のもの(例えば、アセチルオキシ基,n−プロ
ピオニルオキシ基,i−プロピオニルオキシ基,n−ブ
チロイルオキシ基,i−ブチロイルオキシ基,t−ブチ
ロイルオキシ基など)がよく、さらに好ましくはアセチ
ルオキシ基がよい。Mはアルカリ金属を表す。
を挙げることができる。Rにおける低級アシルオキシ基
としては、好ましくは炭素原子数が1〜4個の直鎖状又
は分岐状のもの(例えば、アセチルオキシ基,n−プロ
ピオニルオキシ基,i−プロピオニルオキシ基,n−ブ
チロイルオキシ基,i−ブチロイルオキシ基,t−ブチ
ロイルオキシ基など)がよく、さらに好ましくはアセチ
ルオキシ基がよい。Mはアルカリ金属を表す。
【0016】本発明の化合物(I)の合成は、次に示す
合成法1又は2によって行うことができる。 (合成法1)化合物(I)においてRが低級アシルオキ
シ基で表される4,5−ジハロゲノ−6−(α−低級ア
シルオキシエチル)ピリミジン〔化合物(I−1)〕の
合成は、次に示すように、化合物(II)と化合物(I
II)とを溶媒中又は無溶媒で反応させることによって
行うことができるが;好ましくは塩基存在下、溶媒中で
反応させるのがよい。
合成法1又は2によって行うことができる。 (合成法1)化合物(I)においてRが低級アシルオキ
シ基で表される4,5−ジハロゲノ−6−(α−低級ア
シルオキシエチル)ピリミジン〔化合物(I−1)〕の
合成は、次に示すように、化合物(II)と化合物(I
II)とを溶媒中又は無溶媒で反応させることによって
行うことができるが;好ましくは塩基存在下、溶媒中で
反応させるのがよい。
【0017】
【化11】
【0018】(式中、R’は前記の記載と同義であ
る。)溶媒としては、本反応に直接関与しないものであ
れば特に限定されず、例えば、ベンゼン,トルエン,キ
シレン,メチルナフタリン,石油エーテル,リグロイ
ン,ヘキサン,クロルベンゼン,ジクロルベンゼン,塩
化メチレン,クロロホルム,ジクロルエタン,トリクロ
ルエチレンのような塩素化された又はされていない芳香
族,脂肪族,脂環式の炭化水素類;ジエチルエーテル,
テトラヒドロフラン,ジオキサンなどのようなエーテル
類;アセトン,メチルエチルケトンなどのようなケトン
類;N,N−ジメチルホルムアミド,N,N−ジメチル
アセトアミドなどのようなアミド類;アセトニトリル,
プロピオニトリルなどのようなニトリル類;トリエチル
アミン,ピリジン,N,N−ジメチルアニリンなどのよ
うな有機塩基類;1,3−ジメチル−2−イミダゾリノ
ン;ジメチルスルホキシド;酢酸,プロピオン酸などの
ような脂肪族カルボン酸;前記溶媒の混合物などを挙げ
ることができる。
る。)溶媒としては、本反応に直接関与しないものであ
れば特に限定されず、例えば、ベンゼン,トルエン,キ
シレン,メチルナフタリン,石油エーテル,リグロイ
ン,ヘキサン,クロルベンゼン,ジクロルベンゼン,塩
化メチレン,クロロホルム,ジクロルエタン,トリクロ
ルエチレンのような塩素化された又はされていない芳香
族,脂肪族,脂環式の炭化水素類;ジエチルエーテル,
テトラヒドロフラン,ジオキサンなどのようなエーテル
類;アセトン,メチルエチルケトンなどのようなケトン
類;N,N−ジメチルホルムアミド,N,N−ジメチル
アセトアミドなどのようなアミド類;アセトニトリル,
プロピオニトリルなどのようなニトリル類;トリエチル
アミン,ピリジン,N,N−ジメチルアニリンなどのよ
うな有機塩基類;1,3−ジメチル−2−イミダゾリノ
ン;ジメチルスルホキシド;酢酸,プロピオン酸などの
ような脂肪族カルボン酸;前記溶媒の混合物などを挙げ
ることができる。
【0019】前記の溶媒のうちでも、好ましくはN,N
−ジメチルホルムアミド又は導入するアシルオキシ基と
同一の脂肪族カルボン酸を用いるのがよい。溶媒の使用
量は、化合物(II)の濃度が5〜80重量%の濃度範
囲になるようにして使用することができるが、好ましく
は化合物(II)の膿度が10〜50重量%になるよう
にして使用するのがよい。
−ジメチルホルムアミド又は導入するアシルオキシ基と
同一の脂肪族カルボン酸を用いるのがよい。溶媒の使用
量は、化合物(II)の濃度が5〜80重量%の濃度範
囲になるようにして使用することができるが、好ましく
は化合物(II)の膿度が10〜50重量%になるよう
にして使用するのがよい。
【0020】塩基としては、特に限定されず、例えば、
有機塩基(例えば、トリエチルアミン,ピリジン,N,
N−ジメチルアニリン,DBUなど)、無機塩基(例え
ば、水素化ナトリウム,ナトリウムアミド,水酸化ナト
リウム,水酸化カリウム,炭酸水素ナトリウム,炭酸ナ
トリウム,炭酸カリウムなど)を挙げることができる
が;好ましくは無機塩基がよい。塩基の使用量は、化合
物(II)に対して1〜5倍モルで使用することができ
るが、好ましくは1.2〜2倍モルがよい。
有機塩基(例えば、トリエチルアミン,ピリジン,N,
N−ジメチルアニリン,DBUなど)、無機塩基(例え
ば、水素化ナトリウム,ナトリウムアミド,水酸化ナト
リウム,水酸化カリウム,炭酸水素ナトリウム,炭酸ナ
トリウム,炭酸カリウムなど)を挙げることができる
が;好ましくは無機塩基がよい。塩基の使用量は、化合
物(II)に対して1〜5倍モルで使用することができ
るが、好ましくは1.2〜2倍モルがよい。
【0021】反応温度は、特に限定されないが、室温か
ら使用する溶媒の沸点以下の温度範囲内であり、40℃
〜80℃が好ましい。反応時間は、前記の濃度,温度に
よって変化するが、通常1〜10時間で行うことができ
る。
ら使用する溶媒の沸点以下の温度範囲内であり、40℃
〜80℃が好ましい。反応時間は、前記の濃度,温度に
よって変化するが、通常1〜10時間で行うことができ
る。
【0022】以上のようにして製造された目的の化合物
(I−1)は、反応終了後、抽出,濃縮,濾過などの通
常の後処理を行い、必要に応じて再結晶,各種クロマト
グラフィーなどの公知の手段で適宜精製することができ
る。化合物(I−1)としては、例えば、次の表1中に
示した各化合物(I)〔例えば、化合物1〜3などを挙
げることができる。そして、化合物1とは、化合物
(I)で示される式におけるRが−OCOCH3である
ことを意味する。〕を挙げることができる。
(I−1)は、反応終了後、抽出,濃縮,濾過などの通
常の後処理を行い、必要に応じて再結晶,各種クロマト
グラフィーなどの公知の手段で適宜精製することができ
る。化合物(I−1)としては、例えば、次の表1中に
示した各化合物(I)〔例えば、化合物1〜3などを挙
げることができる。そして、化合物1とは、化合物
(I)で示される式におけるRが−OCOCH3である
ことを意味する。〕を挙げることができる。
【0023】
【表1】
【0024】(合成法2)化合物(I)においてRが水
酸基で表される4,5−ジハロゲノ−6−(α−ヒドロ
キシエチル)ピリミジン〔化合物(I−2)〕の合成
は、次に示すように、化合物(I−1)と無機塩類〔化
合物(IV)〕とを溶媒中で反応させることによって行
うことができる。
酸基で表される4,5−ジハロゲノ−6−(α−ヒドロ
キシエチル)ピリミジン〔化合物(I−2)〕の合成
は、次に示すように、化合物(I−1)と無機塩類〔化
合物(IV)〕とを溶媒中で反応させることによって行
うことができる。
【0025】
【化12】
【0026】(式中、R’及びMは前記の記載と同義で
ある。)溶媒としては、本反応に直接関与しないもので
あれば特に限定されず、例えば、合成法1に記載したエ
ーテル類,ケトン類,アミド類などの溶媒;アルコール
類(例えば、メタノール,エタノール,プロパノール,
ブタノールなど);水;前記溶媒の混合物などを挙げる
ことができる。
ある。)溶媒としては、本反応に直接関与しないもので
あれば特に限定されず、例えば、合成法1に記載したエ
ーテル類,ケトン類,アミド類などの溶媒;アルコール
類(例えば、メタノール,エタノール,プロパノール,
ブタノールなど);水;前記溶媒の混合物などを挙げる
ことができる。
【0027】前記の溶媒のうちでも、好ましくはテトラ
ヒドロフラン,ジオキサンなどのようなエーテル類と水
との混合物がよい。溶媒の使用量は、化合物(I−1)
の濃度が5〜80重量%の濃度範囲になるようにして使
用することができるが、好ましくは化合物(I−1)の
濃度が10〜70重量%になるようにして使用するのが
よい。
ヒドロフラン,ジオキサンなどのようなエーテル類と水
との混合物がよい。溶媒の使用量は、化合物(I−1)
の濃度が5〜80重量%の濃度範囲になるようにして使
用することができるが、好ましくは化合物(I−1)の
濃度が10〜70重量%になるようにして使用するのが
よい。
【0028】無機塩類〔化合物(IV)〕としては、例
えば、合成法1に記載の無機塩基を挙げることができる
が;好ましくは水酸化ナトリウム,水酸化カリウムがよ
い。無機塩基の使用量は、化合物(I−1)に対して1
〜5倍モルで使用することができるが、好ましくは2〜
5倍モルがよい。
えば、合成法1に記載の無機塩基を挙げることができる
が;好ましくは水酸化ナトリウム,水酸化カリウムがよ
い。無機塩基の使用量は、化合物(I−1)に対して1
〜5倍モルで使用することができるが、好ましくは2〜
5倍モルがよい。
【0029】反応温度は、特に限定されないが、室温か
ら使用する溶媒の沸点以下の温度範囲内であり、室温〜
50℃が好ましい。反応時間は、前記の濃度,温度によ
って変化するが、通常0.5〜1時間で行うことができ
る。以上のようにして製造された目的の化合物(I−
2)は、反応終了後、抽出,濃縮,濾過などの通常の後
処理を行い、必要に応じて再結晶,各種クロマトグラフ
ィーなどの公知の手段で適宜精製することができる。化
合物(I−2)の物性を前記の表1中に示す。
ら使用する溶媒の沸点以下の温度範囲内であり、室温〜
50℃が好ましい。反応時間は、前記の濃度,温度によ
って変化するが、通常0.5〜1時間で行うことができ
る。以上のようにして製造された目的の化合物(I−
2)は、反応終了後、抽出,濃縮,濾過などの通常の後
処理を行い、必要に応じて再結晶,各種クロマトグラフ
ィーなどの公知の手段で適宜精製することができる。化
合物(I−2)の物性を前記の表1中に示す。
【0030】このようにして得られた化合物(I)は、
例えば、次に示すように、特願平3−354223号
(特開平5−201999号)に記載されたような優れた
殺虫・殺ダニ・殺菌活性を有するアラルキルアミノピリ
ミジン誘導体の合成原料として有用なものである。
例えば、次に示すように、特願平3−354223号
(特開平5−201999号)に記載されたような優れた
殺虫・殺ダニ・殺菌活性を有するアラルキルアミノピリ
ミジン誘導体の合成原料として有用なものである。
【0031】
【化13】
【0032】(式中、Rは前記の記載と同義であり;R
1は水素原子,アルキル基を表し;R2は低級ハロアル
コキシ基,水素原子,低級アルキル基,低級アルコキシ
基,低級ハロアルキル基,ニトロ基又はハロゲン原子を
表し;nは1〜5の整数を表す。)
1は水素原子,アルキル基を表し;R2は低級ハロアル
コキシ基,水素原子,低級アルキル基,低級アルコキシ
基,低級ハロアルキル基,ニトロ基又はハロゲン原子を
表し;nは1〜5の整数を表す。)
【0033】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
する。なお、これらの実施例は、本発明の範囲を限定す
るものではない。 参考例1〔化合物(II)の合成〕 6−(α−クロロエチル)−4,5−ジクロロピリミジ
ンの合成 4,5−ジクロロ−6−エチルピリミジン(270g)
をジクロロメタン(750ml)に溶解し、30〜35
℃に加温、攪拌下に塩素ガスを2時間吹き込んだ。反応
終了後、反応液に窒素ガスを吹き込み、過剰に溶存する
塩素ガスを除いた。次いで、減圧下にジクロロメタンを
留去し、得られた油状物を減圧蒸留することによって淡
黄色の液体である目的物を240g得た。
する。なお、これらの実施例は、本発明の範囲を限定す
るものではない。 参考例1〔化合物(II)の合成〕 6−(α−クロロエチル)−4,5−ジクロロピリミジ
ンの合成 4,5−ジクロロ−6−エチルピリミジン(270g)
をジクロロメタン(750ml)に溶解し、30〜35
℃に加温、攪拌下に塩素ガスを2時間吹き込んだ。反応
終了後、反応液に窒素ガスを吹き込み、過剰に溶存する
塩素ガスを除いた。次いで、減圧下にジクロロメタンを
留去し、得られた油状物を減圧蒸留することによって淡
黄色の液体である目的物を240g得た。
【0034】(物性) ・b.p.110〜113℃/7mmHg ・1H−NMR(CDCl3) δppm 1.90(d,3H)、5.50(q,1H)、8.9
0(s,1H)
0(s,1H)
【0035】実施例1〔化合物(1)の合成〕 (1)6−(α−アセトキシエチル)−4,5−ジクロ
ロピリミジン(化合物1)の合成 4,5−ジクロロ−6−エチルピリミジン(10.2
g)をN,N−ジメチルホルムアミド(150ml)に
溶解し、酢酸カリウム(12.0g)と炭酸カリウム
(3.0g)を加え、約60℃で3時間攪拌した。反応
液に水(200ml)を加え、分離する油状物をトルエ
ンで抽出し、水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
次いで、減圧下に溶媒を留去し、得られた残渣をカラム
クロマトグラフィー(ワコーゲルC−200、トルエ
ン:酢酸エチル=10:1溶出)で精製することによっ
て、淡黄色の液体である目的物を5.2g得た。
ロピリミジン(化合物1)の合成 4,5−ジクロロ−6−エチルピリミジン(10.2
g)をN,N−ジメチルホルムアミド(150ml)に
溶解し、酢酸カリウム(12.0g)と炭酸カリウム
(3.0g)を加え、約60℃で3時間攪拌した。反応
液に水(200ml)を加え、分離する油状物をトルエ
ンで抽出し、水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
次いで、減圧下に溶媒を留去し、得られた残渣をカラム
クロマトグラフィー(ワコーゲルC−200、トルエ
ン:酢酸エチル=10:1溶出)で精製することによっ
て、淡黄色の液体である目的物を5.2g得た。
【0036】(物性) ・1H−NMR(CDCl3) δppm 1.55〜1.62(d,3H)、2.15(s,3
H)、6.00〜6.12(q,1H)、8.84
(s,1H)
H)、6.00〜6.12(q,1H)、8.84
(s,1H)
【0037】(2)4,5−ジクロロ−6−(α−ヒド
ロキシエチル)ピリミジン(化合物4)の合成 6−(α−アセトキシエチル)−4,5−ジクロロピリ
ミジン(4.0g)をテトラヒドロフラン(50ml)
に溶解し、攪拌下に1N−水酸化ナトリウム水溶液(3
0ml)をゆっくりと滴下した。滴下後、更に1時間室
温で攪拌し、反応を完結した。次いで、減圧下に溶媒を
留去し、得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(ワ
コーゲルC−200、トルエン:酢酸エチル=5:1溶
出)で精製することによって、淡黄色の液体である目的
物を2.8g得た。
ロキシエチル)ピリミジン(化合物4)の合成 6−(α−アセトキシエチル)−4,5−ジクロロピリ
ミジン(4.0g)をテトラヒドロフラン(50ml)
に溶解し、攪拌下に1N−水酸化ナトリウム水溶液(3
0ml)をゆっくりと滴下した。滴下後、更に1時間室
温で攪拌し、反応を完結した。次いで、減圧下に溶媒を
留去し、得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(ワ
コーゲルC−200、トルエン:酢酸エチル=5:1溶
出)で精製することによって、淡黄色の液体である目的
物を2.8g得た。
【0038】(物性) ・1H−NMR(CDCl3) δppm 1.47〜1.52(d,3H)、3.76〜3.85
(d,1H)、5.17〜5.25(m,1H)、8.
88(s,1H)
(d,1H)、5.17〜5.25(m,1H)、8.
88(s,1H)
【0039】(3)表1中のその他の化合物の合成 前記(1)に記載の方法に準じて、表1中に記載したよ
うな4,5−ジハロゲノ−6−(α−低級アシルオキシ
エチル)ピリミジンを合成した。
うな4,5−ジハロゲノ−6−(α−低級アシルオキシ
エチル)ピリミジンを合成した。
【0040】
【発明の効果】本発明の新規な4,5−ジハロゲノ−6
−(α−置換エチル)ピリミジンは、医農薬などの合成
中間体として有用である。
−(α−置換エチル)ピリミジンは、医農薬などの合成
中間体として有用である。
Claims (3)
- 【請求項1】 次式: 【化1】 (式中、Rは低級アシルオキシ基又は水酸基を表す。)
で示される4,5−ジハロゲノ−6−(α−置換エチ
ル)ピリミジン。 - 【請求項2】 次式: 【化2】 で示されるピリミジン化合物と次式: 【化3】 (式中、R’は低級アルキル基を表す。)で示される低
級脂肪族カルボン酸類とを反応させることを特徴とする
請求項1記載の式(I)においてRが低級アシルオキシ
基で表されるピリミジン化合物の製法。 - 【請求項3】 次式: 【化4】 (式中、R’は請求項1の記載と同義である。)で示さ
れるピリミジン化合物と次式: 【化5】 (式中、Mはアルカリ金属を表す。)で示される無機塩
類とを反応させることを特徴とする請求項1記載の式
(I)においてRが水酸基で表されるピリミジン化合物
の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16528692A JP2649122B2 (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 4,5−ジハロゲノ−6−(α−置換エチル)ピリミジン及びその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16528692A JP2649122B2 (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 4,5−ジハロゲノ−6−(α−置換エチル)ピリミジン及びその製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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