JPH10130246A - ピリミジン化合物及びその製法 - Google Patents

ピリミジン化合物及びその製法

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JPH10130246A
JPH10130246A JP29168796A JP29168796A JPH10130246A JP H10130246 A JPH10130246 A JP H10130246A JP 29168796 A JP29168796 A JP 29168796A JP 29168796 A JP29168796 A JP 29168796A JP H10130246 A JPH10130246 A JP H10130246A
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JP29168796A
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Katsutoshi Fujii
勝利 藤井
Shoji Shikita
庄司 敷田
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Ube Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、医薬・農薬などとして有用である
4−アミノ−5−クロロ−6−アルキルピリミジン系化
合物の製造中間体として重要なピリミジン化合物及びそ
の製法を提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明の5−クロロ−6−エチル−4−
アルキルスルフェニルピリミジンなどのピリミジン化合
物は,例えば、5−クロロ−6−エチル−4−ヒドロキ
シピリミジンと五硫化リンとを反応させ、次いでジメチ
ル硫酸と反応させ、さらに、m−クロロ過安息香酸と反
応させることによって収率良く製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬・農薬などと
して有用である4−アミノ−5−クロロ−6−アルキル
ピリミジン系化合物の製造中間体として重要なピリミジ
ン化合物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】医薬・農薬などとして有用である4−ア
ミノ−5−クロロ−6−アルキルピリミジ系化合物は数
多く知られている(例えば、特開昭64−68362号
公報、特開平2−85263号公報,特開平6−251
87号公報,特開平3−7267号公報,特開平3−1
63066公報,特開平3−63266号公報,特開平
4−26680公報,特開平4−225976号公報な
ど)。
【0003】これらの先行技術では、4−アミノ−5−
クロロ−6−アルキルピリミジ系化合物を製造するに
は、中間体として4−ハロゲノ−5−クロロ−6−アル
キルピリミジ類を使用している。しかしながら、この4
−ハロゲノ−5−クロロ−6−アルキルピリミジ類を製
造するためには、刺激性などで問題のあるオキシ塩化リ
ンなどを原料として使用する。また、收率が悪いことか
ら、工業的製造法の中間体とは言いがたい。即ち、これ
らの先行技術では、次式:
【0004】
【化6】
【0005】(式中、R1 は前記と同義であり、Xはハ
ロゲン原子を表す。)で示される4−ハロゲノ−5−ク
ロロ−6−アルキルピリミジ類と次式:
【0006】
【化7】
【0007】(式中、Aはアルキル基,アラルキル基を
表す。)で示されるアミン類と反応させ次式:
【0008】
【化8】
【0009】(式中、R1 及びAは、前記と同義であ
る。)で示される4−アミノ−5−クロロ−6−アルキ
ルピリミジ系化合物を得る方法である。しかし、この製
法では収率が必ずしも良くなく、また、この化合物自体
が不安定であるという問題がある。また、反応中間体で
ある4−ハロゲノ−5−クロロ−6−アルキルピリミジ
類は、次式に示すように、Chem.Pharm.Bu
ll.,Vol.35(8),3119(1987)に
記載の方法でも製造することができる。次式:
【0010】
【化9】
【0011】(式中、R1 は、前記と同義である。)し
かし、刺激性を有するオキシ塩化リンなどの原料を使用
するために取り扱い上問題があり、しかも収率が必ずし
も良くないという問題がある。
【0012】
【発明が解決すべき課題】本発明の課題は、医薬・農薬
などとして有用である4−アミノ−5−クロロ−6−ア
ルキルピリミジン系化合物の製造中間体として重要なピ
リミジン化合物及びその製法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決するために検討した結果、4−アミノ−5−ク
ロロ−6−アルキルピリミジン系化合物を工業的に製造
するための製造中間体として重要なピリミジン化合物及
びその製法を見出し、本発明を完成するに至った。即
ち、本発明は次の通りである。第1の発明は、次式
(1):
【0014】
【化10】
【0015】(式中、R1 及びR2 は、炭素原子数1〜
4のアルキル基を表し、nは0〜2の整数を表す。)で
示されるピリミジン化合物に関するものである。第2の
発明は、次式(2):
【0016】
【化11】
【0017】(式中、R1 は、前記と同義である。)で
示される4−ヒドロキシ−5−クロロ−6−アルキルピ
リミジン類と五硫化リンとを反応させて次式(3):
【0018】
【化12】
【0019】(式中、R1 は、前記と同義である。)で
示される4−メルカプト−5−クロロ−6−アルキルピ
リミジン類を製造し、次いで、この化合物と 次式
(4):
【0020】
【化13】
【0021】(式中、R2 は、前記と同義である。)で
示されるアルキル化剤とを反応させて次式(5):
【0022】
【化14】
【0023】(式中、R1 及びR2 は、前記と同義であ
る。)で示される4−アルキルメルカプト−5−クロロ
−6−アルキルピリミジン類を製造し、次いで、この化
合物と酸化剤とを反応させることを特徴とする前記の式
(1)で示されるピリミジン化合物の製法に関するもの
である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。目的化合物である新規なピリミジン化合物〔化合
物(1)〕並びにその製造原料で表したR1 ,R2 及び
nは、次の通りである。R1 及びR2 としては、炭素原
子数1〜4の直鎖状又は分岐状のアルキル基などを挙げ
ることができるが;好ましくは、メチル基,エチル基で
ある。nは、0〜2の整数を表す。
【0025】目的化合物(1)は、次に示す第1〜3行
程を経て製造することができる。 〔第1行程〕化合物(2)と五硫化リンとを反応させて
化合物(3)を製造。 〔第2行程〕化合物(3)と化合物(4)で示されるア
ルキル化剤とを反応させて化合物(5)を製造。 〔第3行程〕化合物(5)と酸化剤を反応させて化合物
(1)を製造。
【0026】
【化15】
【0027】(式中、R1 ,R2 ,及びnは、前記と同
義である。) 本発明における化合物(3)は、化合物(2)と五硫化
リンとを溶媒中で反応させることによって製造すること
ができる。溶媒の種類としては、本反応に直接関与しな
いものであれば特に限定されず、例えば、ベンゼン,ト
ルエン,キシレン,メチルナフタリン,石油エーテル,
リグロイン,クロルベンゼン,ジクロルベンゼン,塩化
メチレン,クロロホルム,ジクロロエタン,トリクロロ
エチレン,シクロヘキサンなどのような塩素化された又
はされていない芳香族、脂肪族、脂環式の炭化水素類;
テトラヒドロフラン,ジオキサンなどのようなエーテル
類が挙げられるが、ベンゼン,トルエンなどのような芳
香族炭化水素類が好ましい。
【0028】溶媒の使用量は、化合物(2)が5〜80
重量%になるようにして使用することができるが;5〜
20重量%が好ましい。化合物(2)は、例えばTet
rahedron 22(1966),2412に記載
された方法で製造することができる。五硫化リンは、市
販品を好適に使用できる。五硫化リンの使用量は、化合
物(2)に対して1〜10倍モルになるようにして使用
できるが;1〜1.5倍モルが好ましい。反応温度は、
室温から使用する溶媒の沸点以下の温度範囲内である
が;80〜110℃が好ましい。 反応時間は、前記の
濃度、温度によって変化するが、通常0.5〜2時間で
行うことができる。本発明の化合物(5)は、化合物
(3)とアルキル化剤(4)とを溶媒中、塩基の存在下
に反応させることによって製造することができる。
【0029】溶媒の種類としては、本反応に直接関与し
ないものであれば特に限定されず、例えば、ベンゼン,
トルエン,キシレン,メチルナフタリン,石油エーテ
ル,リグロイン,クロルベンゼン,ジクロルベンゼン,
塩化メチレン,クロロホルム,ジクロロエタン,トリク
ロロエチレン,シクロヘキサンなどのような塩素化され
た又はされていない芳香族、脂肪族、脂環式の炭化水素
類;ジエチルエーテル,テトラヒドロフラン,ジオキサ
ンなどのようなエーテル類;アセトニトリル,プロピオ
ニトリルなどのようなニトリル類;N,N−ジメチルホ
ルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1,3−
ジメチル−2−イミダゾリドンなどのようなアミド類;
アセトン,メチルエチルケトンなどのようなケトン類;
が挙げられるが、アセトン,メチルエチルケトンなどの
ようなケトン類が好ましい。
【0030】溶媒の使用量は、化合物(3)が5〜80
重量%になるようにして使用することができるが;5〜
20重量%が好ましい。アルキル化剤(4)としては、
ジメチル硫酸、ジエチル硫酸などの市販品されている硫
酸エステル類を好適に使用できる。アルキル化剤(4)
の使用量は、化合物(3)に対して1〜10倍モルにな
るようにして使用できるが;1〜1.5倍モルが好まし
い。
【0031】塩基の種類としては、特に限定されず、例
えば、トリエチルアミン,ピリジン,N,N−ジメチル
アニリン,1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7
−ウンデセン(DBU)などの有機塩基、ナトリウムメ
トキシド,ナトリウムエトキシドなどのアルカリ金属ア
ルコキシド、水素化ナトリウム,ナトリウムアミド,水
酸化ナトリウム,水酸化カリウム,炭酸ナトリウム,炭
酸水素ナトリウム,炭酸カリウムなどの無機塩基が挙げ
られるが;水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,炭酸ナ
トリウム,炭酸水素ナトリウム,炭酸カリウムなどの無
機塩基が好ましい。
【0032】塩基の使用量は、化合物(3)に対して1
〜10倍モルになるようにして使用できるが;1〜1.
5倍モルが好ましい。反応温度は、室温から使用する溶
媒の沸点以下の温度範囲内であるが;室温が好ましい。
反応時間は、前記の濃度、温度によって変化するが、通
常0.5〜3時間で行うことができる。以上のようにし
て製造された目的物(5)は、反応終了後、抽出,濃
縮,濾過などの通常の処理を行い、必要に応じて再結
晶,各種クロマトグラフィーなどの公知の手段により適
宜精製することができる。本発明化合物(1)において
nが1又は2の化合物は、化合物(5)と酸化剤(m−
クロロ過安息香酸)とを溶媒中、反応させることによっ
て製造することができる。
【0033】溶媒の種類としては、本反応に直接関与し
ないものであれば特に限定されず、例えば、ベンゼン,
トルエン,キシレン,メチルナフタリン,石油エーテ
ル,リグロイン,クロルベンゼン,ジクロルベンゼン,
塩化メチレン,クロロホルム,ジクロロエタン,トリク
ロロエチレン,シクロヘキサンなどのような塩素化され
た又はされていない芳香族、脂肪族、脂環式の炭化水素
類;ジエチルエーテル,テトラヒドロフラン,ジオキサ
ンなどのようなエーテル類;が挙げられるが、塩化メチ
レン,クロロホルムなどのような塩素化された脂肪族炭
化水素類が好ましい。
【0034】溶媒の使用量は、化合物(5)が2〜30
重量%になるようにして使用することができるが;3〜
5重量%が好ましい。酸化剤(m−クロロ過安息香酸)
は、市販品を好適に使用できる。酸化剤(m−クロロ過
安息香酸)の使用量は、化合物(1)におけるnが1の
場合は化合物(5)に対して0.8〜1.5倍モルにな
るようにして使用できるが;0.9〜1.1倍モルが好
ましい。また、化合物(1)におけるnが2の場合は化
合物(5)に対して2〜3倍モルになるようにして使用
できるが;2.0〜2.2倍モルが好ましい。反応温度
は、−100℃から使用する溶媒の沸点以下の温度範囲
内であるが;−70℃〜室温が好ましい。反応時間は、
前記の濃度、温度によって変化するが、通常0.5〜3
時間で行うことができる。
【0035】以上のようにして製造された目的の化合物
(1)は、反応終了後、抽出,濃縮,濾過などの通常の
後処理を行い、必要に応じて再結晶,各種クロマトグラ
フィーなどの公知の手段で適宜精製することができる。
そして、化合物(1)を次に示すように使用することに
よって、医薬・農薬などとして有用である4−アミノ−
5−クロロ−6−アルキルピリミジン系化合物を、極め
て収率よく製造することができる。
【0036】
【化16】
【0037】(式中、R1 ,R2 ,n及びAは、前記と
同義である。)
【実施例】以下、本発明を実施例及び参考例によって具
体的に説明する。なお、これらの実施例は、本発明の範
囲を限定するものではない。 実施例〔化合物(1)の合成〕 (1) 5−クロロ−6−エチル−4−メチルメルカプトピ
リミジン(化合物1)の合成 5−クロロ−6−エチル−4−ヒドロキシピリミジン
(15.8g)と五硫化リン(22.2g)とをトルエ
ン(200ml)に懸濁させ、2時間加熱還流した。冷
却後、水(200ml)を加えて10分間攪拌し、濾集
することによって5−クロロ−6−エチル−4−メチル
メルカプトピリミジン15.7gを得た。
【0038】・ 1H−NMR(CDCl3) δppm 1.29(t,3H),2.88(q,2H),8.1
1(s,1H),11.33〜13.52(b,1H)
【0039】得られた5−クロロ−6−エチル−4−メ
チルメルカプトピリミジン(15.1g)をアセトン
(200ml)に溶解し、炭酸カリウム(17.9g)
を加え、室温攪拌下にジメチル硫酸(12.0g)を滴
下し、さらに、室温で3時間攪拌した。反応終了後、減
圧下に溶媒を留去し、トルエンで抽出し、次いで飽和食
塩水で洗浄した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧下に溶媒を留去し、得られた油状物をカラムク
ロマトグラフィー(ワコーゲルC−200、トルエン溶
出)によって淡黄色の結晶である5−クロロ−6−エチ
ル−4−メチルメルカプトピリミジンを14.7gを得
た。
【0040】・m.p.26〜27℃ ・ 1H−NMR(CDCl3) δppm 1.29(t,3H),2.57(s,3H),2.8
8(q,2H),8.75(s,1H)
【0041】(2) 5−クロロ−6−エチル−4−メチル
スルフェニルピリミジン(化合物2)の合成 5−クロロ−6−エチル−4−メチルメルカプトピリミ
ジン(9.43g)をジクロロメタン(200ml)に
溶解し、60%m−クロロ過安息香酸(14.36g)
のジクロロメタン(100ml)溶液を−78℃でゆっ
くり(約15分間)と滴下した。滴下後、室温で3時間
攪拌し反応を完結した。反応終了後、析出物を濾別し、
濾液を減圧下に濃縮し、得られた油状物をカラムクロマ
トグラフィー(ワコーゲルC−200、トルエン:酢酸
エチル=4:1〜酢酸エチル溶出)によって淡黄色結晶
である目的物を7.6gを得た。
【0042】・m.p.58〜60℃ ・ 1H−NMR(CDCl3) δppm 1.37(t,3H),2.93(s,3H),3.2
1(q,2H),9.21(s,1H)
【0043】(3) 5−クロロ−6−メチル−4−メチル
スルフェニルピリミジン(化合物8)の合成 5−クロロ−6−メチル−4−メチルメルカプトピリミ
ジン(8.72g)をジクロロメタン(200ml)に
溶解し、60%m−クロロ過安息香酸(14.36g)
のジクロロメタン(100ml)溶液を−78℃でゆっ
くり(約15分間)と滴下した。滴下後、室温で3時間
攪拌し反応を完結した。反応終了後、析出物を濾別し、
濾液を減圧下に濃縮し、得られた油状物をカラムクロマ
トグラフィー(ワコーゲルC−200、トルエン:酢酸
エチル=4:1〜酢酸エチル溶出)によって無色結晶で
ある目的物を6.4gを得た。 ・m.p.67〜69℃
【0044】(4) 5−クロロ−6−メチル−4−メチル
スルホニルピリミジン(化合物9)の合成 5−クロロ−6−メチル−4−メチルメルカプトピリミ
ジン(8.72g)をジクロロメタン(200ml)に
溶解し、60%m−クロロ過安息香酸(28.66g)
のジクロロメタン(200ml)溶液を−10℃でゆっ
くり(約15分間)と滴下した。滴下後、室温で3時間
攪拌し反応を完結した。反応終了後、析出物を濾別し、
濾液を減圧下に濃縮し、得られた油状物をカラムクロマ
トグラフィー(ワコーゲルC−200、トルエン:酢酸
エチル=4:1〜トルエン:酢酸エチル=1:1溶出)
によって無色結晶である目的物を8.0gを得た。 ・m.p.120〜123℃
【0045】(5) 表1中のその他の化合物(1)の合成 前記の(1) 〜(4) に記載の方法に準じて、表1中のその
他の化合物(1)を合成した。以上のようにして合成し
た化合物とその物性値を表1に示す。
【0046】
【表1】
【0047】参考例 以下、本発明の化合物(1)を使用した4−アミノ−5
−クロロ−6−アルキルピリミジン系化合物の製造例を
示す。 (1) 5−クロロ−6−エチル−4−(1−メチルオクチ
ルアミノ)ピリミジンの合成〔特開昭64−68362
号公報に記載の化合物(1)〕 5−クロロ−6−エチル−4−メチルスルフェニルピリ
ミジン(0.82g)と1−メチルオクチルアミン
(0.57g)をトルエン(10ml)に溶解し、1時
間加熱還流した。反応終了後、減圧下に溶媒を留去し、
得られた油状物をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲ
ルC−200、トルエン:酢酸エチル=9:1溶出)に
よってによって精製し、淡黄色油状液体である目的物
0.96g(84.7%)得た。
【0048】(2) 5−クロロ−6−メチル−4−〔1−
(4−(ジフルオロメトキシ)フェニル)プロピルアミ
ノ〕ピリミジンの合成〔特開平3−163066号公報
に記載の化合物(1)〕 5−クロロ−6−メチル−4−メチルスルフェニルピリ
ミジン(0.95g)と1−(4−(ジフルオロメトキ
シ)フェニル)プロピルアミン(1.05g)をトルエ
ン(10ml)に溶解し、1時間加熱還流した。反応終
了後、減圧下に溶媒を留去し、得られた油状物をカラム
クロマトグラフィー(ワコーゲルC−200、トルエ
ン:酢酸エチル=4:1溶出)によってによって精製
し、無色結晶である目的物1.48g(90.0%)得
た。
【0049】
【発明の効果】本発明のピリミジン化合物を原料として
使用することによって、医薬・農薬などとして有用であ
る4−アミノ−5−クロロ−6−アルキルピリミジン系
化合物を工業的に製造することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式(1): 【化1】 (式中、R1 及びR2 は、炭素原子数1〜4のアルキル
    基を表し、nは0〜2の整数を表す。)で示されるピリ
    ミジン化合物。
  2. 【請求項2】 次式(2): 【化2】 (式中、R1 は、請求項1の記載と同義である。)で示
    される4−ヒドロキシ−5−クロロ−6−アルキルピリ
    ミジン類と五硫化リンとを反応させて次式(3): 【化3】 (式中、R1 は、前記と同義である。)で示される4−
    メルカプト−5−クロロ−6−アルキルピリミジン類を
    製造し、次いで、この化合物と次式(4): 【化4】 (式中、R2 は、請求項1の記載と同義である。)で示
    されるアルキル化剤とを反応させて次式(5): 【化5】 (式中、R1 及びR2 は、前記と同義である。)で示さ
    れる4−アルキルメルカプト−5−クロロ−6−アルキ
    ルピリミジン類を製造し、次いで、この化合物と酸化剤
    とを反応させることを特徴とする請求項1の式(1)で
    示されるピリミジン化合物の製法。
JP29168796A 1996-10-04 1996-11-01 ピリミジン化合物及びその製法 Pending JPH10130246A (ja)

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PCT/JP1997/003515 WO1998014434A1 (fr) 1996-10-04 1997-10-02 Composes 5-chloro-6-alkylpyrimidine a quadruple substitution, procedes de production de ces composes et compositions insecticides ou acaricides les contenant

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