JPH1036227A - ネイルエナメルリムーバー - Google Patents

ネイルエナメルリムーバー

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JPH1036227A
JPH1036227A JP18966096A JP18966096A JPH1036227A JP H1036227 A JPH1036227 A JP H1036227A JP 18966096 A JP18966096 A JP 18966096A JP 18966096 A JP18966096 A JP 18966096A JP H1036227 A JPH1036227 A JP H1036227A
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JP
Japan
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nail enamel
remover
ester
enamel remover
aqueous
Prior art date
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Pending
Application number
JP18966096A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Kamata
勉 鎌田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pola Chemical Industries Inc
Original Assignee
Pola Chemical Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用時に不快感が無く、水性ネイルエナメル
の除去性能に優れたネイルエナメルリムーバーを提供す
る事を課題とする。 【解決手段】 炭素数3〜8の分岐アルコールと、炭素
数8〜18の直鎖状の飽和または不飽和脂肪酸とのエス
テルを7〜55重量%を含有するネイルエナメルリムー
バーを得る。また、前記エステルが、イソプロピルミリ
ステート、2−エチルヘキシルパルミテートおよびイソ
ブチルオクタノエートから選ばれる1種または2種以上
から選ばれるネイルエナメルリムーバーを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネイルエナメルリ
ムーバーに関し、詳しくは、除去性に優れ、しかも使用
による不快感のない水性ネイルエナメルの除去に適した
ネイルエナメルリムーバーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ネイルエナメルは、ニトロセルロ
ースを皮膜形成剤としてアセトン、トルエン等の有機溶
剤に溶かし、この溶液を塗布して皮膜を形成するものが
主流である。このようなネイルエナメルの除去にはニト
ロセルロースを溶解しうるアセトン、トルエン等の有機
溶剤の混合溶液を主成分としたリムーバー(除去液)を
用いるのが一般的である。
【0003】このニトロセルロースを皮膜形成剤とする
ネイルエナメルは速乾性があり、比較的強固な皮膜を形
成するものである。しかし、近年このタイプのネイルエ
ナメルに使用されるトルエン等の有機溶剤に安全面、環
境衛生面での問題点が指摘されはじめ、このような有機
溶剤を使用しない水性ネイルエナメルの開発が盛んとな
ってきた。
【0004】水性ネイルエナメルは水性溶剤を使用して
いるため、ニトロセルロースを皮膜形成剤として使用す
るのは物性上困難であるので、これに代わる皮膜形成剤
として、アクリル系ポリマー、ウレタン系ポリマーなど
の水分散性ポリマーを用い、このポリマーを水性溶媒に
分散させたポリマーの水性分散液(ポリマーエマルショ
ン)を使用するものが開発されている。最近ではポリマ
ーの水性分散液の改良が進み、強固な皮膜を形成する水
性ネイルエナメルも多々見られるようになった。しかし
ながら、この新しいタイプの水性ネイルエナメルには、
乾燥した皮膜の除去が容易ではないという問題がある。
【0005】この点を解決するために水性ネイルエナメ
ル専用のリムーバーについても研究されている。例え
ば、水性ネイルエナメル用のリムーバーとして、炭酸プ
ロピレン、炭酸エチレン等の炭酸アルキレンを配合した
ものがあり、これらのリムーバーの中にはネイルエナメ
ルを除去する性能がかなり優れたものもある。しかし、
炭酸プロピレンを配合したリムーバーでは、炭酸プロピ
レンの粘度及び揮発性により、使用時や除去後にべたつ
き感が生じて使用者に不快感をもたらすという問題があ
る。また、炭酸エチレンを配合したリムーバーでは、リ
ムーバーに含まれている水分により炭酸エチレンが徐々
に分解されていくので、リムーバー自体の安定性がよく
ないという問題がある。
【0006】また、アセトン等の有機溶剤を併用すると
使用感は改善され、皮膜の除去機能も向上するが、充分
な効果を発揮する量の有機溶剤を配合すると、有機溶剤
特有の臭いがきつくなる、あるいは爪や皮膚を白化させ
る等の障害を与えるという弊害を生じやすい等の欠点が
生じていた。
【0007】すなわち、水性ネイルエナメルを除去する
ネイルエナメルリムーバーとして実用的に満足のいくも
のは得られていなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な状況に鑑みてなされたものであって、使用時に不快感
が無く、水性ネイルエナメルの除去性能に優れたネイル
エナメルリムーバーを提供する事を課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】こうした現状に鑑み、本
発明者らは、ポリマーエマルションが形成する皮膜が充
分に乾燥し、強固な皮膜となった後も、この皮膜を容易
に溶解、除去し、且つ爪への悪影響が無く、使用感に優
れたリムーバーの組成について鋭意研究を進めた。その
結果、本発明者らは、分岐アルコールと直鎖状の飽和ま
たは不飽和脂肪酸とのエステルを所定量含有するリムー
バーにより、水性ネイルエナメルの皮膜を容易に除去す
ることができ、またこのリムーバーは使用感もよく、安
全性にも優れる事を見いだし、本発明を完成させるに至
った。
【0010】即ち、本発明は、炭素数3〜8の分岐アル
コールと、炭素数8〜18の直鎖状の飽和または不飽和
脂肪酸とのエステルを7〜55重量%含有するネイルエ
ナメルリムーバーである。前記エステルとしては、イソ
プロピルミリステート、2−エチルヘキシルパルミテー
ト、イソブチルオクタノエートから選ばれる1種または
2種以上が好適に用いられる。
【0011】本発明のネイルエナメルリムーバーは、ア
クリル系ポリマーエマルション、ウレタン系ポリマーエ
マルション等のポリマーの水性分散液を用いた水性ネイ
ルエナメルの除去に好適に用いる事ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明のネイルエナメルリムーバーは、炭素数3
〜8の分岐アルコールと、炭素数8〜18の直鎖状の飽
和または不飽和脂肪酸とのエステルを7〜55重量%含
有することを特徴とする。
【0013】前記分岐アルコールとしては、炭素数3〜
8のものが好ましく、具体的には、イソプロピルアルコ
ール、イソブチルアルコール、イソアミルアルコール、
2−エチルヘキサノール等が好ましく例示され、特に好
ましくは、イソプロピルアルコール、2−エチルヘキサ
ノールおよびイソブチルアルコールが例示される。ま
た、直鎖状の飽和および不飽和脂肪酸としては、炭素数
8〜18のものが好ましく、具体的には、n−オクタン
酸、n−ノナン酸、n−デカン酸、ラウリン酸、ミリス
チン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン
酸、オレイン酸等が好ましく例示され、特に好ましく
は、ミリスチン酸、パルミチン酸およびn−オクタン酸
が例示される。
【0014】上記分岐アルコールと上記脂肪酸とのエス
テルの好ましい具体例としては、イソプロピルミリステ
ート、2−エチルヘキシルパルミテートおよびイソブチ
ルオクタノエート等が挙げられる。この中でも、除去性
能、使用感の観点からイソプロピルミリステートが特に
好ましいエステルとして挙げられる。また、上記エステ
ルは、本発明のネイルエナメルに単独で配合しても2種
以上を配合してもよい。
【0015】なお、このようなエステルの製造は常法に
従って行うことができる。上記エステルのネイルエナメ
ルリムーバーに対する含有量は、エステルの種類により
多少相違するが、概ねネイルエナメルリムーバー全量に
対して好ましくは7〜55重量%、特に好ましくは10
〜50重量%とする。エステルの含有量が上記範囲内で
あれば、多すぎて使用後の残留感が生じ使用者に不快感
を与えるということがほとんどなく、一方少なすぎて水
性ネイルエナメルの除去性が低下するということもない
という点で優れている。
【0016】本発明のネイルエナメルリムーバーの残部
は、通常、水、および、本発明の効果を損ねない範囲
の、水性ネイルエナメルリムーバーに通常に使用される
有機溶媒(アセトン、エタノール等)である。典型的に
は、水5〜20重量%、アセトン10〜60重量%、エ
タノール10〜60重量%の組成が採用される。
【0017】また、本発明のネイルエナメルリムーバー
には、本発明の効果を損ねない範囲で、着色剤、香料、
界面活性剤、可塑剤等を添加してもよい。本発明のネイ
ルエナメルリムーバーは、上記エステルと、水などのそ
の他の成分とを常法に従って混合撹拌することにより得
ることができる。
【0018】
【実施例】以下に本発明の実施例について説明する。
【0019】
【製造例】表1に示すように各成分を秤取り混合撹拌し
て6種類(実施例1〜6)のネイルエナメルリムーバー
を製造した。また、比較例として、表2に示すように各
成分を秤取り混合撹拌して6種類(比較例1〜6)のネ
イルエナメルリムーバーを製造した。なお、表1、2中
の数値の単位は重量%である。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】
【除去試験】ガラス板に、30ミルのドクターブレード
を用いて表3に示す水性ネイルエナメルを塗布し、24
時間室温で乾燥させてネイルエナメル膜を形成させた。
【0023】上記実施例1〜6および比較例1〜6のネ
イルエナメルリムーバーごとに1mlを化粧用コットン
にしみこませた。それぞれの化粧用コットンでガラス板
上のネイルエナメル膜を擦り、ネイルエナメル膜を除去
するのに要する回数を数えた。結果を表4に示す。
【0024】
【表3】 *R−226(法定色素名:ヘリンドンピンクCN、癸
巳化成社製)
【0025】
【表4】
【0026】
【使用試験】健常爪を有する20〜40歳の本邦女性1
0名の爪に表3に示す水性ネイルエナメルを二度塗りで
塗布して貰い、24時間後に実施例及び比較例のネイル
エナメルリムーバーで除去して貰い、以下のアンケート
項目について、1.良い 2.普通 3.悪い、の3段
階で評価を依頼した。アンケート結果を表5に示す。
【0027】
【表5】
【0028】表4および5の結果から明らかなように、
本発明のネイルエナメルリムーバーは、炭酸プロピレン
や炭酸エチレンを用いたネイルエナメルリムーバーに比
べ、落とし易さ、使用感、使用後の残留感に優れてい
る。また、有機溶剤の使用量が低くても良好な落とし易
さおよび使用感が達成されている。
【0029】
【発明の効果】上記の通り、本発明のネイルエナメルリ
ムーバーはネイルエナメルの除去性に優れる上、爪への
安全性も高く、使用感にも優れたものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素数3〜8の分岐アルコールと、炭素
    数8〜18の直鎖状の飽和または不飽和脂肪酸とのエス
    テルを7〜55重量%含有するネイルエナメルリムーバ
    ー。
  2. 【請求項2】 前記エステルが、イソプロピルミリステ
    ート、2−エチルヘキシルパルミテートおよびイソブチ
    ルオクタノエートから選ばれる1種または2種以上であ
    る請求項1に記載のネイルエナメルリムーバー。
JP18966096A 1996-07-18 1996-07-18 ネイルエナメルリムーバー Pending JPH1036227A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1040814A1 (fr) * 1999-04-01 2000-10-04 L'oreal Vernis à ongles comprenant une dispersion aqueuse de polymère
US6689727B1 (en) 1999-01-20 2004-02-10 Bozena Olsson Agent for removing adhesive products
JP2018516939A (ja) * 2015-06-04 2018-06-28 ロレアル アセトン不含組成物

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FR2791561A1 (fr) * 1999-04-01 2000-10-06 Oreal Vernis a ongles comprenant une dispersion aqueuse de polymere
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