JPH1035959A - フィルム巻取装置 - Google Patents

フィルム巻取装置

Info

Publication number
JPH1035959A
JPH1035959A JP19596796A JP19596796A JPH1035959A JP H1035959 A JPH1035959 A JP H1035959A JP 19596796 A JP19596796 A JP 19596796A JP 19596796 A JP19596796 A JP 19596796A JP H1035959 A JPH1035959 A JP H1035959A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
film
suction
winding
winding device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP19596796A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Yamamoto
順一 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP19596796A priority Critical patent/JPH1035959A/ja
Publication of JPH1035959A publication Critical patent/JPH1035959A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製品取出しがスムーズに行え、フィルム巻替
え時の時間短縮が図れると共に段取り替え作業の確実性
と迅速性の向上が図れるフィルム巻取り装置を提供す
る。 【解決手段】 広幅フィルムWを送りながら幅方向に複
数分割切断された狭幅フィルムwを着脱自在な巻芯に巻
き取る巻取装置において、上部フレーム1下面に回転可
能に支えられた支軸32と、同支軸に懸垂して固定され
巻取りトルクを発生するモータ39により駆動される巻
芯チャック45を備えた巻芯保持アーム31,41と、
同巻芯保持アームを回動する送りねじ35及びモータ3
6と、前記巻芯保持アームの巻芯15に巻き取られる狭
幅フィルムwに圧接して巻形状を整えるタッチローラ手
段17と、前記タッチローラの姿勢を検出し巻始めのタ
ッチローラ位置を保持するように前記巻芯保持アームを
回動制御する制御装置と、狭幅フィルムwの満巻時に満
巻ロールwRの真下に位置して満巻ロールを受けて取り
出す昇降式満巻ロールリフタ22とにより構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広幅フィルムを幅
方向に複数分割切断するスリッタにおいて、切断された
狭幅フィルムを巻き取る巻取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スリッタにおいて切断された狭幅
フィルムの巻取装置において、巻き取ったフィルムの満
巻時におけるフィルム切断,紙管(巻芯)面糊付け,紙
管供給等のフィルム巻替え作業は、通常手で行っていた
が、これら作業の省力化のために、特開平6−2344
44号公報に提案されたスリッター装置は、満巻ロール
生成後に行う次回巻取りのための巻替え作業、すなわち
満巻ロール取外し、新巻芯装着等の作業を自動化するこ
とを狙いとしている。
【0003】図16にこのスリッター装置の構成を示
す。01はスリッタ装置の上部機枠、02はスリッタ装
置の中央機枠である。装置外に設置した満巻ロール巻出
し装置03から巻出されるウェブWは、上部機枠01に
設けられたダンサーローラ04、ガイドローラ05等を
経て中央機枠02部分に至り、ガイドローラ06、ピン
チローラ07を経た後、ガイドローラ08において、ウ
ェブWを長さ方向に切断するスリッタ刃09により複数
の狭幅ウェブw,wに分割され、それぞれ、左右に配置
されたガイドローラ010,010′、タッチローラ0
11,011′を経て、各巻芯保持フレーム012,0
12′下部に装着した巻芯A,A′により巻き取られる
ようになっている。狭幅ウェブw,wに分割されたとき
に生じるウェブw′のトリミング屑は、屑巻取装置01
3に巻き取られる。
【0004】巻芯保持フレーム012は上部機枠01に
沿って移動可能で、満巻後、まず運搬車018の上方へ
移動して満巻ロールRを運搬車018上に載置する。さ
らに、巻芯供給リフター019の上方へ移動して、リフ
ター019から新巻芯Bの供給を受ける。新巻芯Bには
予め、軸方向に接着剤が塗布されており、リフター01
9上昇の途中で、タッチローラ011と運搬車018上
の満巻ロールRとの間で展開する狭幅ウェブwが新巻芯
Bに貼着される。そして再び巻芯保持フレーム012が
移動して新巻芯Bがタッチローラ011に当接すると、
切断装置020が作動して、狭幅ウェブwが幅方向に切
断される。
【0005】上記したスリッタに付属した巻芯供給装置
とは別に、ストッカ付き巻芯供給装置については、ホッ
パーの最下底端部へ設けた回転する巻芯取出ローラによ
り案内樋内へ巻芯を1本づつ供給する装置(特開昭60
−148862号公報)、あるいは、ホッパーの最下側
端部へ設けた1方向へのみ回転する落し口ロータにより
移送コンベア上へ紙管を1本づつ供給する装置がある。
また、巻芯ホッパーからの巻芯排出部上で巻芯排出方向
とは逆向きに回転するコンベアと、巻芯を係止し移載す
る巻芯送り機構により構成されたもの(実開昭64−4
3053号公報)等がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】スリッタにおける分割
された狭幅フィルム(ウェブ)用の従来の巻取装置は、
満巻ロール生成後に行う次回巻取りのための巻替え作
業、すなわち満巻ロール取外し,フィルム切断,新巻芯
装着等の作業を自動化を狙ったものであるが、満巻ロー
ル取外しや新巻芯装着のとき、巻芯保持フレームは運搬
車の駐車位置への移動、新巻芯装着時には巻芯供給リフ
ターの上方へ移動等と移動距離が長いため、この作業に
は時間が多くかかる。また、フィルム切断後、新巻芯に
フィルムを巻き替えるときのフィルムの保持が不安定で
ある。さらに、装着新巻芯は巻芯供給リフタへ1個づつ
手作業で供給し接着剤を塗布しなければならないので多
くの手数がかかる等の問題があり、このような段取り替
えのフィルム取扱いの確実性を図る一方で、作業時間の
短縮と手数の減少を図りたいという要望がある。
【0007】従来のストッカ付き巻芯供給装置は巻芯を
整列するだけのもので、巻取装置のチャックへ送り込む
具体的な手段は含まれていないし、また、巻芯へ接着剤
を自動的に塗布する手段も含まれていないが、実際の巻
取装置に対しては、多数の巻芯をストックするととも
に、これを巻取り作業に邪魔にならぬ位置から巻取りチ
ャックの位置へ1個づつ自動的に供給し、接着剤を塗布
する手段が望まれている。
【0008】そこで、本発明の目的は、製品取出しがス
ムーズに行え、フィルム巻替え時の時間短縮が図れると
共に段取り替え作業の確実性と迅速性の向上が図れるフ
ィルム巻取り装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、広幅フィルム
を送りながら幅方向に複数分割切断された狭幅フィルム
を着脱自在な巻芯に一定長さ、又は一定外径に巻き取る
巻取装置において、外部固定部材下面に固設してある軸
受ブロックに回転可能に支えられた軸と、同軸に懸垂し
て固定され巻取りトルクを発生する駆動源により駆動さ
れる巻芯チャックを備えた巻芯保持アームと、同巻芯保
持アームを回動する巻芯保持回動手段と、前記巻芯保持
アームの巻芯に巻き取られるフィルムに圧接して巻形状
を整えるタッチローラ手段と、前記タッチローラの姿勢
を位置センサにより検出し巻始めのタッチローラ位置を
保持するように前記巻芯保持アームを回動制御する制御
装置と、フィルムの満巻時に満巻ロールの真下に位置し
て満巻ロールを受けて取り出す昇降式満巻ロールリフタ
とにより構成されているフィルム巻取装置により課題の
解決を図る。
【0010】また、フィルム巻取装置の巻芯保持回動手
段は送りねじと外部固定部材に取り付けられた送りねじ
駆動モータとで巻芯保持アームを回動することを特徴と
する。
【0011】また、上記のフィルム巻取装置の巻芯保持
アームの側方に、巻芯ストッカ及び巻芯送り機構を有す
る巻芯供給手段を併設し、同巻芯供給手段の巻芯送り機
構が、外部固定部材にそれぞれ個別に取付可能で巻芯保
持溝が互いに向かい合うように設置された1対の巻芯ス
トッカフレームと、同フレームのそれぞれに備えられた
1対の巻芯ストッパと、前記それぞれのストッカフレー
ムに取り付けられた巻芯の受け板を押し出す1対のエア
アクチュエータと、巻芯をタイムリーに前記巻芯保持ア
ームの巻芯チャックに供給するように制御するプログラ
ム制御装置とにより構成され、空になった巻芯保持アー
ムの巻芯チャックに自動的に巻芯を供給でき、対になっ
たストッカフレームの間隔を変更することで巻芯長さに
対応できる構造であるフィルム巻取装置を以て課題解決
の手段とする。
【0012】また、上記に記載のフィルム巻取装置の巻
芯供給手段に、各ストッカフレーム毎に備えた接着剤貯
蔵容器と、同容器下部側面の貫通孔部に接着剤塗布用ロ
ーラ又は軟質多孔性ブラシを嵌め込み、巻芯が補充移動
するときに巻芯に接着剤が自動的に塗布されるように構
成されているものは、巻芯供給の途中において接着剤が
塗布されるものでフィルム巻取装置において好適な自動
化手段である。
【0013】また、上記のフィルム巻取装置の巻芯供給
手段の接着剤塗布機構において、1対のストッカフレー
ムの内、片側のストッカフレームの外側面に取り付けら
れたエアシリンダによって巻芯長手方向に押されて自由
回転できる円板と、これに対応する反対側ストッカフレ
ームの外側面に取り付けられたモータにより駆動され巻
芯を回す円板と、前記エアシリンダと前記モータをタイ
ムリーに動作させて巻芯に接着剤を塗布するように制御
するプログラム制御装置とにより構成され、待機中のス
トック巻芯を回転して接着剤を巻芯の両端側所要幅に塗
布する作用を有する接着剤塗布機構を備えているフィル
ム巻取装置を以て課題解決の手段とする。
【0014】また、上記のフィルム巻取装置において、
満巻のフィルムロールを前記巻芯保持アームから取り降
ろし、新巻芯に取り替えるときのフィルム保持切断,新
巻芯へのフィルム巻付けを確実にする手段として、前記
タッチローラ手段と巻芯保持回動手段との間に位置し、
動力ジャッキによりフレーム下部より上昇するカッタヘ
ッドを備えたカッタ手段と、フレーム上部より動力ジャ
ッキにより下降して前記カッタ手段に当接してフィルム
を挟んで押さえ吸着し且つカッタ逃げ溝を有する吸着ヘ
ッドを備えたフィルム吸着手段と、フィルム吸着手段に
可撓性配管を介して結合されている吸着用ブロワと、前
記巻芯保持アームの回動と前記上下の動力ジャッキと前
記カッタヘッドのカッタと前記吸着用ブロワとをタイム
リーに作動させてフィルムの保持切断,新巻芯への巻替
えを順次行うように制御するプログラム制御装置とによ
り構成されたフィルム保持切断巻替え機構を設置して課
題の解決を図る。
【0015】また、前項と同様の満巻のフィルムロール
を取り降ろし、新巻芯に取り替えるときのフィルム保持
切断,新巻芯へのフィルム巻付け手段として、前記タッ
チローラ手段と巻芯保持回動手段との間に位置し、上部
より動力ジャッキにより下降しフィルム吸着用の多数の
吸着孔を持ち自由に回転可能なフィルム吸着ローラを備
えたフィルム吸着手段と、動力ジャッキにより下部より
上昇し前記フィルム吸着ローラに当接しフィルムを切断
するカッタヘッドを備えたカッタ手段と、前記フィルム
吸着ローラの中空軸に可撓性配管を介して結合されてい
る吸着用ブロワと、前記巻芯保持アームの回動と前記上
下の動力ジャッキと前記カッタヘッドのカッタと前記吸
着用ブロワとをタイムリーに作動させてフィルムの保持
切断,新巻芯への巻替えを順次行うように制御するプロ
グラム制御装置とにより構成されたフィルム保持切断と
巻替え機構を設置して課題の解決を図る。
【0016】
【発明の実施の形態】このフィルム巻取装置は、フィル
ムスリッタにおいて、広幅フィルムを送りながら幅方向
に複数分割切断された狭幅フィルムを着脱自在な巻芯に
一定長さ、又は一定外径に巻取るときに使用するもので
あり、本発明は、巻芯保持手段の巻芯移動機構と、満巻
となったフィルムロールを機外に取り出し、フィルムを
切断し、フィルム接着剤を塗布された新しい巻芯が巻芯
チャックに供給係合される、これら一連の巻替えの工程
の完全な自動化を目的とした装置である。
【0017】(第1実施例)以下、本発明の第1実施例
を図に基づいて説明する。図1はフィルム巻取装置の全
体側面概略図、図2は図1の巻芯保持回動手段周辺を示
す詳細図であり、図3は図2のC−C断面図、図4は図
1及び図2に示した巻芯供給手段の斜視図である。ま
た、図5は図4の巻芯受け板部の詳細を示す斜視図であ
り、図6は図4の巻芯供給手段をD方向から視た接着剤
塗布機構の部分側面図、図7は図6の接着剤塗布機構側
面図のE−E断面図である。
【0018】図において、1はスリッタ装置の上部フレ
ーム、2は同スリッタ装置の下部フレームである。スリ
ッタ装置の外に設置した広幅フィルム巻出機3から巻き
出される広幅フィルムWは、上部フレーム1に設けられ
たダンサーロール4、ガイドローラ5,6を経て、下部
フレーム2側に至り、ガイドローラ6とガイドローラ1
0,10′の間において、広幅フィルムWを長さ方向に
切断するリングカッタ9,9′により複数の狭幅フィル
ムw,w′に分割され、1つ置きに前後に分けられ、そ
れぞれ、ガイドローラ10,10′及び、左右に配置さ
れたタッチローラ手段17,17′を経て、各巻芯保持
回動手段12,12′の巻芯保持アーム31,41(3
1′,41′)下部の巻芯チャック45に装着した巻芯
15に巻き取られる。
【0019】なお、リングカッタ9,9′により切断し
た複数の狭幅フィルムw,wの内、両端辺部の狭幅フィ
ルムw″はトリミング屑であり、スリッタ装置の外に設
置した耳巻取装置13によって巻き取られ、耳巻取装置
13が満巻になったときは、スリッタ装置の巻芯取替時
に適当にフィルムw″を切断してコンベア23により外
部へ送られる。
【0020】次に、巻芯保持回動手段12,12′は分
割されたフィルムw,w′の数だけの個数が設けられて
いる。この巻芯保持回動手段12,12′の構成を、図
1の左側に設置された巻芯保持回動手段12の例として
取り上げ、図2,図3によって説明する(図1の右側の
巻芯保持回動手段12′の構造機能は巻芯保持回動手段
12と同様である)。
【0021】巻芯保持回動手段12の巻芯保持アーム3
1,41は、上部フレーム1に固設された軸受ブロック
33によって回転自由に支えられた支軸32に、キー4
9により回転方向を、止めねじ48により軸方向をそれ
ぞれ固定して取り付けられている。支軸32に固設され
ている駆動アーム40には、ナット38が同ナット38
と一体のピン38aにおいて回転自在に係合し、ナット
38のねじ孔にはモータ36によって駆動される送りね
じ35が螺合している。モータ36は上部フレーム1に
固設ささた支え台34に、ピン37を軸として回転可能
に支えられている。従って、モータ36を回転して送り
ねじ35を駆動すれば、駆動アーム40、巻芯保持アー
ム31,41は一体となって同時に回動する構成となっ
ている。
【0022】また、巻芯保持アーム31,41には同心
にチャック軸46,47が回転自由に取り付けられてい
る。巻芯保持アーム31のチャック軸46には、巻芯1
5に係合して回転トルクを伝えるチャック45が取り付
けられ、巻芯保持アーム31に固設されたモータ39に
より、スプロケット42、歯付きベルト43、スプロケ
ット44を介して、チャック軸46が回転駆動される。
巻芯15にフィルムwが巻き取られる時は、モータ39
の出力はフィルムwに一定のテンションを持たせるよう
に制御される。
【0023】50はエアシリンダで、このエアシリンダ
50の先端側に加圧エアが加えられると、ピストン51
が右方向に移動してチャック軸46を圧し巻芯15をチ
ャッキングする。チャック軸46とスプロケット44は
スプライン等により回転方向は拘束されるが、軸方向は
移動自在に係合する構造となっている。52はチャック
軸46及びピストン51の戻し用圧縮ばねである。
【0024】上述のごとく、タッチローラ手段17のタ
ッチローラ25が当接した状態で、巻芯15上に狭幅フ
ィルムwを巻き上げているときは、巻芯保持アーム3
1,41が、巻太りに追従して回動して、正常な満巻ロ
ールwRが生成されるように制御されている。タッチロ
ーラ25は、その支えアーム26(ピン27を中心に揺
動自在となっている。)に装着された加圧シリンダ28
により、一定の圧力でフィルムwに当接している。な
お、加圧シリンダ28を逆作動することにより、必要な
とき、タッチローラ25をフィルムwから離すことも可
能である。
【0025】フィルムw巻取り中の巻芯保持アーム3
1,41の移動制御については、例えば、タッチローラ
手段17のタッチローラ25を装着しているタッチロー
ラのアーム26が常に一定姿勢を保持するように、位置
センサ29が常にアーム26の姿勢を検知し、アーム2
6の位置が正しい位置から外れたとき、その外れ検出信
号を図示略の制御装置へ送り、制御装置は巻芯保持アー
ム31,41移動用モータ36を回して巻芯保持アーム
31,41の位置を移動してタッチローラ25の位置を
修正するように制御する。
【0026】また、タッチローラのアーム26には狭幅
フィルムwを切断するためのトラバースカッタ30が配
設されている。トラバースカッタ30は、狭幅フィルム
wの幅方向に走行する切断刃を先端に備えたもので、後
記するように新巻芯15がタッチローラ25に当接した
とき、新巻芯15より先行する狭幅フィルムwを幅方向
に切断可能となる位置に取り付けられている。
【0027】満巻ロールwR取出し用満巻ロールリフタ
22と満巻ロール送り用コンベア18は、巻芯保持回動
手段12にチャッキングした巻芯15の巻いたフィルム
wが満巻となったとき、巻芯保持回動手段12の真下に
なる位置に設置されている。
【0028】満巻ロールリフタ22の上面に回転可能の
2個のころを備えている。満巻ロールリフタ22が下降
限に達すると、満巻ロールwRはロールリフタ22の上
面のころから離れ、コンベア18に載せられる。
【0029】巻芯供給手段19を図2,図4,図5によ
り、また、巻芯供給手段19に付属する接着剤塗布機構
を図6,図7によって説明する。
【0030】56は取付部材で、取付部材56は複数の
支持部材75により上部フレーム1に固設される。スト
ックフレーム55,55′はこの取付部材56にボルト
等で取付けられるが、取付部材56の取付け孔は長孔と
なっているので、ストックフレーム55,55′の間隔
を自由に変えて、巻芯15の長さが変更したときの収納
間隔に対応することができる。
【0031】巻芯ストックフレーム55,55′の互い
に向かい合ったコの字状溝に、多数の巻芯15が縦に並
んでストックされる。巻芯ストックフレーム55,5
5′の上部の切欠き55a,55′aは巻芯15の投入
口である。57はエアシリンダで、この1対のエアシリ
ンダ57により巻芯15を所定位置(巻芯チャック45
の軸心)まで押し出す。エアシリンダ57の作動ロッド
58の先端に取り付けられた巻芯受板59には回転受板
61が蝶番で結合され、捩りばね62によって垂直位置
を保ち、巻芯15をチャック45に渡した後、エアシリ
ンダ57により元の位置へ引き戻されるとき、この回転
受板61は図5の2点鎖線で示した位置に自動的に回転
して逃げ、干渉を避けることができる。63,63’は
巻芯受板59のガイドである。
【0032】図6に示されたように、ストックフレーム
55の側面にエアシリンダ64が備えられ、このエアシ
リンダ64のピストン64aのロッド64bの先端には
ボールベアリングを介して円板71が回転自在に取り付
けられ、また、ストックフレーム55′の側面には、エ
アシリンダ64と対称の位置にモータ65が備えられ、
モータ65の端部に円板72が固設されている。69は
ピストン64aの戻しばねである。
【0033】空の巻芯15がストックフレーム55,5
5′に積み上げられたとき、下から2番目の巻芯15の
軸心は、エアシリンダ64側の円板71とモータ65側
の円板72と同心となるように位置決めされるので、こ
のとき、エアシリンダ64に加圧エアが送られると巻芯
15は円板71と円板72に挟まれ、1番下の巻芯15
が押し出されても落ちないようにストッパの役割を持た
されている。この状態でモータ65が回転すれば、円板
71と円板72に挟まれた巻芯15は回転することがで
きる。
【0034】ストックフレーム55,55′にそれぞれ
支え板66を介して対称の位置に1対の接着剤容器67
が取り付けられる。図7に示されたように、接着剤容器
67の底側面には長孔が明けられ、その長孔にスポンジ
状の多孔性材料で作られた塗布用刷毛68(或いはロー
ラ)が嵌め込まれている。この接着剤容器67の塗布用
刷毛68の位置は下から2番目の巻芯15の円筒面に接
する位置に取り付けられているので、巻芯15が円板7
1と円板72に挟まれた状態でモータ65を回転駆動す
れば、巻芯15の側面に接着剤を塗布することができ
る。
【0035】図2は、狭幅フィルムwが巻き上げられ、
それが満巻になった状態である。ここで巻取りは一旦停
止され、巻替え動作が開始される。
【0036】巻替え動作について説明すると、フィルム
ロールwRが満巻になったときは図2に示すように、巻
芯保持アーム31,41は真っすぐ下垂しており、その
真下に満巻ロールリフタ22が位置している。タッチロ
ーラ25をフィルムロールwRから離し、満巻ロールリ
フタ22を上昇させ、2本のころにより満巻ロールwR
を下から支える。ここで、巻芯保持アーム31,41の
巻芯チャック45のチャッキングから満巻ロールwRを
離し、満巻ロールリフタ22を下げて満巻ロールwRを
下降させ、コンベア18の若干上方で一旦停止する。こ
のとき、狭幅フィルムwがタッチローラ25と満巻ロー
ルwRとの間に展延した状態になる。この状態におい
て、新しい巻芯15は巻芯供給手段19において接着剤
を塗布されて供給され、巻芯保持アーム31,41は新
巻芯15をチャッキングする。
【0037】この後、巻芯保持アーム31,41はモー
タ36に回転駆動される送りねじ35により、巻取開始
の位置(図2の2点鎖線で示した巻芯保持アーム31の
位置)まで回動して停止し、続いて、タッチローラ25
が新巻芯15に当接するように回動すると同時に、トラ
バースカッタ30が新巻芯15と満巻ロールwRとの間
でフィルムwを切断する。巻芯15を駆動するモータ3
9を僅か回転すると、巻芯15に塗布された接着剤がフ
ィルムwに接触してフィルムwが巻芯15に接着し、ス
リッタ装置の稼働を開始することができる。
【0038】以上のように、狭幅フィルムwの切断が終
了すると、満巻ロールリフタ22により満巻ロールwR
をさらに下降させ、コンベア18に載せる。コンベア1
8は満巻ロールwRを装置外に搬送する。フィルムの切
断された自由端はエアノズル等を使用して、満巻ロール
wR、或いは新しい巻芯15側のフィルムに巻付けるこ
とができる。
【0039】なお、以上は図の左方側機器を例にして動
作の説明をしたが、右側の機器についても、全て動作は
同様である。
【0040】(第2実施例)この第2実施例は、フィル
ム巻取装置において、満巻のフィルムロールを前記巻芯
保持アームから取り降ろし、新巻芯に取り替えるときの
フィルム保持切断,新巻芯へのフィルム巻付けを、第1
実施例より確実にする手段として案出されたものであ
り、第1実施例と異なる部分は、タッチローラ手段17
と巻芯保持回動手段12との間に、フレーム下部より上
昇するカッタ手段と、フレーム上部より下降してカッタ
手段と当接しフィルムwを挟んで押さえるフィルム吸着
手段と、フィルム巻替え動作中のフィルムの弛みを除く
ダンサローラ手段を追設したもので、その他の部分の構
成は第1実施例と同様であり、ここでは主としてこの異
なる部分の構成機能を図に基づいて説明する。
【0041】図8は第2実施例に係るフィルム巻取装置
の全体側面概略図であり、図9は図8のフィルム吸着及
びカッタ手段を示す詳細図、また図10は図9のフィル
ム吸着及びカッタ手段を示す斜視図である。
【0042】図において、81はカッタ手段であり、こ
のカッタ手段81は、タッチローラ手段17の下方に位
置し、下部フレーム2に固設された水平梁75に取り付
けられたジャッキ支台87と、このジャッキ支台87に
固設されモータ84aにより駆動される動力ジャッキ8
4と、この動力ジャッキ84により上下動するジャッキ
スクリュ85と、同ジャッキスクリュ85の上部に固設
されエア作動のロッドレスシリンダ83a等のアクチュ
エータによりフィルムの横切断方向に移動するトラバー
スカッタ83を備えたカッタヘッド82と、同カッタヘ
ッド82の下部に取り付けられジャッキ支台87のガイ
ド筒87aによってガイドされる1対のガイドバー88
とにより構成されている。このガイドバー88はカッタ
ヘッド82を垂直方向にガイドすると同時に、水平回転
しないように拘束する働きをしている。
【0043】91はフィルム吸着手段であり、このフィ
ルム吸着手段91は、タッチローラ手段17の上方、カ
ッタ手段81の真上に位置し、下部フレーム2に固設さ
れた水平梁76に取付けられたジャッキ支台87と、こ
のジャッキ支台87に固設されモータ84aにより駆動
される動力ジャッキ84と、この動力ジャッキ84によ
り上下動するジャッキスクリュ93と、下側の凹面(カ
ッタヘッド上側の突面と見合う曲面)に多数の吸込み小
孔92aとカッタ逃げ溝92bを有する吸着ヘッド92
と、同吸着ヘッド92上部に取り付けられ上側のジャッ
キ支台87のガイド筒87aによってガイドされる1対
のガイドバー94とにより構成されている。このガイド
バー94は吸着ヘッド92を垂直方向にガイドすると同
時に、水平回転しないように拘束する働きをしている。
フィルム吸着ヘッド92には、可撓性配管95を介して
図示略の吸着用ブロワが結合されている。
【0044】巻芯保持アーム31,41から満巻のフィ
ルムロールwRを取り降ろし、新巻芯に取り替えると
き、カッタヘッド82が上昇し、吸着ヘッド92が上部
より下降してカッタヘッド82に当接してフィルムwを
挟んで押さえ、カッタ83によりフィルムwを切断す
る。これらの動作は図示略のプログラム制御装置により
制御される。
【0045】また、タッチローラ手段17の上流にエア
シリンダ99で動作するダンサローラ97、アーム9
8、水平梁78からなるダンサローラ手段90が備えら
れ、フィルムw巻替え動作中のフィルムwの弛みを吸収
するようになっている。水平梁77にはエアシリンダ9
9と28が軸支されている。
【0046】フィルム満巻ロールの取出し,フィルム切
断,切断フィルムの新巻芯への巻替えの各動作を図11
において(ア),(イ),(ウ),(エ)の各図に分解
して説明する。
【0047】(ア)狭幅フィルムwが巻き上げられ、そ
れが満巻になった状態である。ここで、巻取りは一旦停
止され、ダンサローラ手段90のバックアップエア圧力
を一定にしてフィルムwの弛みを吸収できるようにして
おき、巻替え動作が開始される。フィルムロールwRが
満巻になったときは図に示すように、巻芯保持アーム3
1,41は真っすぐ下垂しており、その真下に満巻ロー
ルリフタ22が位置している。加圧シリンダ28を作動
させてタッチローラ25を矢印方向に引き、フィルムロ
ールwRから離し、満巻ロールリフタ22を2点鎖線で
示した位置に上昇させ、満巻ロールwRを下から支え、
巻芯保持回動手段12の巻芯チャックのチャッキングか
ら満巻ロールwRを離し、満巻ロールリフタ22を下げ
て満巻ロールwRを下降させ、コンベア18の若干上方
で一旦停止する。
【0048】(イ)このときの狭幅フィルムwがタッチ
ローラ25と満巻ロールwRとの間に展延した状態にお
いて、カッタヘッド82が上昇し、吸着ヘッド92がフ
レーム上部より下降してカッタヘッド82に当接してフ
ィルムwを挟んで押さえ、図示略のブロワーを始動して
吸着ヘッド92のフィルムwの吸着を開始し、カッタ8
3によりフィルムwを切断する。同時に、新しい巻芯1
5は巻芯供給手段19において接着剤を塗布されて供給
され、巻芯保持回動手段12の巻芯チャックが新巻芯1
5をチャッキングして待機する。次いで、カッタヘッド
82を下降する。フィルムwは吸着ヘッド92に吸着さ
れた状態を継続する。満巻ロールリフタ22により満巻
ロールwRをさらに下降させ、コンベア18に載せる。
コンベア18は満巻ロールwRを装置外に搬送する。
【0049】(ウ)巻芯保持回動手段12のアームはモ
ータに回転駆動される送りねじにより、巻取開始の位置
(図11(ウ)のαで示した巻芯保持アームの角度位
置)まで回動して吸着ヘッド92に吸着されたフィルム
wに当接し、ここでフィルムwは新巻芯に接着する。図
示略のブロワーを停止し、吸着ヘッド92のフィルムw
の吸着を止め、吸着ヘッド92を上昇する。
【0050】(エ)巻芯保持回動手段12のアームを
(角度β戻して)フィルムwの新巻芯への巻始めの位置
に置き、続いて、タッチローラ25が新巻芯15に当接
するように加圧シリンダ28のバックアップ圧力に戻
す。エアシリンダ99を作動してダンサローラ90を引
き寄せてその位置に固定する。ここで、スリッタ装置の
稼働を開始することができる。
【0051】以上説明したように、狭幅フィルムwの切
断が終了したとき、フィルムの切断された自由端はエア
ノズル等を使用して、満巻ロールwRに巻き付けること
ができる。これらの動作は図示略のプログラム制御装置
により制御される。なお、以上は図の左方側機器を例に
して動作の説明をしたが、右側の機器についても、全て
動作は同様である。
【0052】(第3実施例)この第3実施例は、第2実
施例と同様に、フィルム巻取装置において、満巻のフィ
ルムロールを前記巻芯保持アームから取り降ろし、新巻
芯に取り替えるときのフィルム保持切断,新巻芯へのフ
ィルム巻付けを第1,第2実施例より、さらに確実にす
る手段として案出されたものであり、第1実施例と異な
る部分は、タッチローラ手段と巻芯保持回動手段との間
に設置してある、フレーム下部より上昇するカッタ手段
と、フレーム上部より下降してカッタ手段と当接しフィ
ルムwを挟んで押さえるフィルム吸着手段と、フィルム
巻替え動作中のフィルムの弛みを除くダンサローラ手段
90が追設されたもので、その他の部分の構成は第1実
施例と同様であり、主としてこの異なる部分の構成機能
を図に基づいて説明する。(第2実施例と比べると、カ
ッタ手段のカッタヘッドの形状とフィルム吸着手段の吸
着部が吸着ローラであることが異なっている。作動工程
も若干違っている)
【0053】図12は第3実施例のフィルム巻取装置の
全体側面概略図で、図13は図12のフィルム吸着及び
カッタ手段を示す詳細図であり、図14は図13のフィ
ルム吸着手段の吸着ローラの断面図である。
【0054】図において、101はカッタ手段であり、
このカッタ手段101は、タッチローラ手段17の下方
に位置し、下部フレーム2に固設された水平梁75に取
り付けられたジャッキ支台87と、このジャッキ支台8
7に固設されモータにより駆動される動力ジャッキ84
と、この動力ジャッキ84により上下動するジャッキス
クリュ85と、同ジャッキスクリュ85の上部に固設さ
れエア作動のロッドレスシリンダ等のアクチュエータに
よりフィルムの横切断方向に移動するトラバースカッタ
103を備えたカッタヘッド102と、同カッタヘッド
102の下部に取付けられた1対のガイドバー88(第
2実施例の図10に示されたものと同じ構造のもの)と
により構成されている。
【0055】111はフィルム吸着手段であり、このフ
ィルム吸着手段111は、タッチローラ手段17の上
方、カッタ手段101の真上に位置し、下部フレーム2
に固設された水平梁76に取り付けられたジャッキ支台
87と、このジャッキ支台87に固設されモータにより
駆動される動力ジャッキ84と、この動力ジャッキ84
により上下動するジャッキスクリュ93と、ジャッキス
クリュ93に取り付けられたフォーク115に回転自由
に支えられた多数の吸着孔を持つフィルム吸着ローラ1
12と、フォーク115上部に取り付けられ上側のジャ
ッキ支台87のガイド筒87aによってガイドされる1
対のガイドバー94とにより構成されている。フィルム
吸着ローラ112には、可撓性配管95を介して図示略
の吸着用ブロワが結合されている。
【0056】フィルム吸着ローラ112は、図14に示
すように、片側が図示略の吸込ブロワへ繋がる可撓性配
管95と結合し、エア通路となる多数の長孔114aが
明けられ、フォーク115に固定して取り付けられてい
る軸筒114と、この軸筒114に軸受を介して回転自
在に支えられ、多数の吸着孔113aを有する多孔ロー
ラ113と、軸筒114に固設され多孔ローラ113の
内側の上半円周分の吸着孔を塞ぐ遮板116とで構成さ
れている。従ってこの吸着ローラ112は下側半分だけ
がフィルム吸着可能である。
【0057】巻芯保持アーム31,41から満巻のフィ
ルムロールwRを取り降ろし、新巻芯に取り替えると
き、カッタヘッド102が上昇し、フィルム吸着手段1
11がフレーム上部より下降してカッタヘッド102に
当接してフィルムwを挟んで押さえ、カッタ103によ
りフィルムwを切断する。これらの動作は図示略のプロ
グラム制御装置により制御される。また、タッチローラ
手段17の上流にエアシリンダ99で動作するダンサロ
ーラ手段90が備えられ、フィルムw巻替え動作中のフ
ィルムwの弛みを吸収するようになっている。
【0058】第3実施例における満巻ロールの取出し,
フィルム切断,切断フィルムの新巻芯への巻替えの各動
作を図15において(ア),(イ),(ウ),(エ),
(オ)の各図に分解して説明する。
【0059】(ア)狭幅フィルムwが巻き上げられ、そ
れが満巻になった状態である。ここで、巻取りは一旦停
止され、ダンサローラ手段90のバックアップエア圧力
を一定にしてフィルムwの弛みを吸収できるようにして
おき、巻替え動作が開始される。フィルムロールwRが
満巻になったときは図のように、巻芯保持アーム31,
41(図2参照)は真っすぐ下垂しており、その真下に
満巻ロールリフタ22が位置している。加圧シリンダ2
8を作動させてタッチローラ25を矢印方向に引き、フ
ィルムロールwRから離し、満巻ロールリフタ22を2
点鎖線で示した位置に上昇させ、満巻ロールwRを下か
ら支える。フレーム上部より吸着ロール112を下降し
てフィルムwに接触させ、次いでカッタヘッド102が
上昇して吸着ローラ112に当接してフィルムwを挟ん
で押さえ、図示略のブロワーを始動して吸着ローラ11
2のフィルム吸着を開始する。
【0060】(イ)巻芯保持回動手段12の巻芯チャッ
クのチャッキングから満巻ローラwRを離し、満巻ロー
ルリフタ22を下げて満巻ロールwRを下降させ、コン
ベア18の若干上方で一旦停止する。
【0061】(ウ)このときの狭幅フィルムwがタッチ
ローラ25と満巻ロールwRとの間に展延した状態にお
いて、カッタヘッド102によりフィルムwを切断す
る。同時に、新しい巻芯15は巻芯供給手段19におい
て接着剤を塗布されて供給され、巻芯保持回動手段12
の巻芯チャックが新巻芯15をチャッキングして待機す
る。次いで、カッタヘッド102を下降するが、フィル
ムwは吸着ローラ112に吸着された状態を継続する。
満巻ロールリフタ22により満巻ロールwRをさらに下
降させ、コンベア18に載せる。
【0062】(エ)コンベア18は満巻ロールwRを装
置外に搬送する。巻芯保持回動手段12のアームはモー
タに回転駆動される送りねじにより、巻取開始の位置
(図15(エ)のα′で示した巻芯保持アームの角度位
置)まで回動して吸着ローラ102にフィルムwを挟ん
で当接し、フィルムwは新巻芯に接触する。ここで巻芯
保持回動手段12のチャック45(第1実施例の図3参
照)を若干回すことにより、吸着ローラ102も連れ回
り、フィルムwは接着剤で接着されて新巻芯に巻き付け
られる。図示略のブロワーを停止して吸着ローラ102
のフィルムwの吸着を止め、吸着ローラ102を上昇す
る。
【0063】(オ)巻芯保持回動手段12のアームの角
度を維持したまま、タッチローラ25が新巻芯15に当
接するように加圧シリンダ28のバックアップ圧力に戻
す。エアシリンダ99を作動してダンサローラ手段90
を引き寄せてその位置に固定する。ここで、スリッタ装
置の稼働を開始することができる。
【0064】以上のように、狭幅フィルムwの切断が終
了したとき、満巻ロールwR側のフィルムの切断された
自由端はエアノズル等を使用して、満巻ロールwRに巻
付けることができる。これらの動作は図示略のプログラ
ム制御装置により制御される。なお、以上は図の左方側
機器を例にして動作の説明をしたが、右側の機器につい
ても、全て動作は同様である。
【0065】
【発明の効果】本発明のフィルム巻取り装置は、満巻ロ
ール生成後に行う次回巻取りのための巻替え作業、すな
わち満巻ロール取外し、新巻芯装着等の作業において満
巻ロールを横方向へ移動する必要が無く、満巻ロールの
取外しは真下から上昇してくるリフタにより受け取ら
れ、リフタが満巻ロールを載せて降下すると直ぐに新巻
芯が巻芯供給手段から巻芯保持アームの巻芯チャックへ
供給されるので、従来方式に比べて、製品取出しがスム
ーズに行え、フィルム巻替え時の時間短縮が可能であ
る。
【0066】また、新巻芯は多数の巻芯を揃えてストッ
クした巻芯供給手段より1個づつエアシリンダにより自
動的に巻芯保持アームの巻芯チャックへ供給されるが、
このとき自動的に巻芯に接着剤が塗布されるので、さら
に手作業が無くなり、段取り替え作業における時間の短
縮、手数の減少を図ることができる。
【0067】請求項7のフィルム巻替え時にのみ作動さ
せるフィルム吸着保持手段、カッタ手段は、フィルムの
切断と保持を確実にして、フィルム巻替えの自動化を達
成する具体的な方式である。
【0068】また、請求項8は請求項7と同様な効果を
有するが、フィルム切断端を新巻芯に巻き付けるとき吸
着ローラが新巻芯と連れ回りすることにより、フィルム
の移行を滑らかにできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るフィルム巻取装置の
全体側面概略図である。
【図2】図1の巻芯保持回動手段周辺を示す詳細図であ
る。
【図3】図2のC−C断面図である。
【図4】図1及び図2に示した巻芯供給手段の斜視図で
ある。
【図5】図4の巻芯受け板部の詳細を示す斜視図であ
る。
【図6】図4の巻芯供給手段をD方向から視た接着剤塗
布機構の部分側面図である。
【図7】図6の接着剤塗布機構側面図のE−E断面図で
ある。
【図8】本発明の第2実施例に係るフィルム巻取装置の
全体側面概略図である。
【図9】図8のフィルム吸着及びカッタ手段を示す詳細
図である。
【図10】図9のフィルム吸着及びカッタ手段を示す斜
視図である。
【図11】第2実施例に係るフィルム巻取装置のフィル
ム巻替え動作説明図である。
【図12】本発明の第3実施例に係るフィルム巻取装置
の全体側面概略図である。
【図13】図12のフィルム吸着及びカッタ手段を示す
詳細図である。
【図14】図13のフィルム吸着手段の吸着ローラの断
面図である。
【図15】第3実施例に係るフィルム巻取装置のフィル
ム巻替え動作説明図である。
【図16】従来のフィルム巻取装置の全体側面概略図で
ある。
【符号の説明】
3 巻出機 9,9′ リングカッタ 12,12′ 巻芯保持回動手段 15 巻芯 17,17′ タッチローラ手段 19 巻芯供給手段 22,22′ 満巻ロールリフタ 25 タッチローラ 28 加圧シリンダ 29 位置センサ 30 カッタ 31 巻芯保持アーム 32 支軸 35 送りねじ 36 モータ 39 モータ 41 巻芯保持アーム 45 チャック 55 ストックフレーム 57 エアシリンダ 59 受板 64 巻芯ストッパ 67 接着剤容器 68 塗布用刷毛 81 カッタ手段 82 カッタヘッド 83 カッタ 84 動力ジャッキ 90 ダンサローラ手段 91 フィルム吸着手段 92 吸着ヘッド 92b カッタ逃げ溝 101 カッタ手段 102 カッタヘッド 103 カッタ 111 フィルム吸着手段 112 吸着ローラ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 広幅フィルムを送りながら幅方向に複数
    分割切断された狭幅フィルムを着脱自在な巻芯に一定長
    さ、又は一定外径に巻き取る巻取装置において、外部固
    定部材下面に固設してある軸受ブロックに回転可能に支
    えられた軸と、同軸に懸垂して固定され巻取りトルクを
    発生する駆動源により駆動される巻芯チャックを備えた
    巻芯保持アームと、同巻芯保持アームを回動する巻芯保
    持回動手段と、前記巻芯保持アームの巻芯に巻き取られ
    るフィルムに圧接して巻形状を整えるタッチローラ手段
    と、前記タッチローラの姿勢を位置センサにより検出し
    巻始めのタッチローラ位置を保持するように前記巻芯保
    持アームを回動制御する制御装置と、フィルムの満巻時
    に満巻ロールの真下に位置して満巻ロールを受けて取り
    出す昇降式満巻ロールリフタとにより構成されているこ
    とを特徴とするフィルム巻取装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のフィルム巻取装置の巻
    芯保持回動手段は送りねじと外部固定部材に取り付けら
    れた送りねじ駆動モータとで巻芯保持アームを回動する
    ことを特徴とするフィルム巻取装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のフィルム巻取装置の巻
    芯保持アームの側方に、巻芯ストッカ及び巻芯送り機構
    を有する巻芯供給手段を併設したことを特徴とするフィ
    ルム巻取装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のフィルム巻取装置の巻
    芯供給手段の巻芯送り機構が、外部固定部材にそれぞれ
    個別に取付け可能で巻芯保持溝が互いに向かい合うよう
    に設置された1対の巻芯ストッカフレームと、同フレー
    ムのそれぞれに備えられた1対の巻芯ストッパと、前記
    それぞれのストッカフレームに取り付けられた巻芯の受
    け板を押し出す1対のエアアクチュエータと、巻芯をタ
    イムリーに前記巻芯保持アームの巻芯チャックに供給す
    るように制御するプログラム制御装置とにより構成さ
    れ、空になった巻芯保持アームの巻芯チャックに自動的
    に巻芯を供給でき、対になったストッカフレームの間隔
    を変更することで巻芯長さに対応できる構造であること
    を特徴とするフィルム巻取装置。
  5. 【請求項5】 請求項3及び4に記載のフィルム巻取装
    置の巻芯供給手段に、各ストッカフレーム毎に備えられ
    た接着剤容器と、同容器下部側面の貫通孔部に接着剤塗
    布用ローラ又は軟質多孔性ブラシを嵌め込み、巻芯が補
    充移動するときに巻芯に接着剤が自動的に塗布されるよ
    うに構成された接着剤塗布機構を備えていることを特徴
    とするフィルム巻取装置。
  6. 【請求項6】 請求項5のフィルム巻取装置の巻芯供給
    手段の接着剤塗布機構において、1対のストッカフレー
    ムの内、片側のストッカフレームの外側面に取り付けら
    れたエアシリンダによって巻芯長手方向に押されて自由
    回転できる円板と、これに対応する反対側ストッカフレ
    ームの外側面に取り付けられたモータにより駆動され巻
    芯を回す円板と、前記エアシリンダと前記モータをタイ
    ムリーに動作させて巻芯に接着剤を塗布するように制御
    するプログラム制御装置とにより構成され、待機中のス
    トック巻芯を回転して接着剤を巻芯の両端側所要幅に塗
    布する作用を有する接着剤塗布機構を備えていることを
    特徴とするフィルム巻取装置。
  7. 【請求項7】 請求項5及び6のフィルム巻取装置にお
    いて、前記タッチローラ手段と巻芯保持回動手段との間
    に位置し、動力ジャッキによりフレーム下部より上昇す
    るカッタヘッドを備えたカッタ手段と、フレーム上部よ
    り動力ジャッキにより下降して前記カッタ手段に当接し
    てフィルムを挟んで押さえ吸着し且つカッタ逃げ溝を有
    する吸着ヘッドを備えたフィルム吸着手段と、フィルム
    吸着手段に可撓性配管を介して結合されている吸着用ブ
    ロワと、前記巻芯保持アームの回動と前記上下の動力ジ
    ャッキと前記カッタヘッドのカッタと前記吸着用ブロワ
    とをタイムリーに作動させてフィルムの保持切断,新巻
    芯への巻替えを順次行うように制御するプログラム制御
    装置とにより構成されたフィルム保持切断巻替え機構を
    設置したことを特徴とするフィルム巻取装置。
  8. 【請求項8】 請求項5及び6のフィルム巻取装置にお
    いて、前記タッチローラ手段と巻芯保持回動手段との間
    に位置し、上部より動力ジャッキにより下降しフィルム
    吸着用の多数の吸着孔を持ち自由に回転可能なフィルム
    吸着ローラを備えたフィルム吸着手段と、動力ジャッキ
    により下部より上昇し前記フィルム吸着ローラに当接し
    フィルムを切断するカッタヘッドを備えたカッタ手段
    と、前記フィルム吸着ローラの中空軸に可撓性配管を介
    して結合されている吸着用ブロワと、前記巻芯保持アー
    ムの回動と前記上下の動力ジャッキと前記カッタヘッド
    のカッタと前記吸着用ブロワとをタイムリーに作動させ
    てフィルムの保持切断,新巻芯への巻替えを順次行うよ
    うに制御するプログラム制御装置とにより構成されたフ
    ィルム保持切断と巻替え機構を設置したことを特徴とす
    るフィルム巻取装置。
JP19596796A 1996-07-25 1996-07-25 フィルム巻取装置 Withdrawn JPH1035959A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19596796A JPH1035959A (ja) 1996-07-25 1996-07-25 フィルム巻取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19596796A JPH1035959A (ja) 1996-07-25 1996-07-25 フィルム巻取装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1035959A true JPH1035959A (ja) 1998-02-10

Family

ID=16349977

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19596796A Withdrawn JPH1035959A (ja) 1996-07-25 1996-07-25 フィルム巻取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1035959A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104386524A (zh) * 2014-10-28 2015-03-04 东莞市安德标签材料有限公司 封闭式的不干胶涂布分切机
CN105994676A (zh) * 2016-06-14 2016-10-12 重庆恒阳食品有限公司 自动豆棒机下签装置
JP2017502894A (ja) * 2013-09-25 2017-01-26 コリネス エス.ピー.エー. プラスチックフィルム巻取機における自動位置決めアセンブリ
KR20180069354A (ko) * 2016-12-15 2018-06-25 이봉진 원지 권취장치
CN110077882A (zh) * 2019-05-22 2019-08-02 芜湖金三氏数控科技有限公司 一种pvb膜自动收卷机
CN110978574A (zh) * 2019-10-29 2020-04-10 广东冠盛新材料有限公司 一种耐高低温稳定性改性pvc膜生产线
CN113200399A (zh) * 2021-05-18 2021-08-03 王艳青 一种聚乙烯薄膜智能收卷机及聚乙烯薄膜生产方法
CN113548516A (zh) * 2021-07-17 2021-10-26 黄少平 一种保鲜膜生产工艺
CN113844156A (zh) * 2021-09-08 2021-12-28 四川轻化工大学 一种复合钢板上下钢皮剥离装置
CN114044391A (zh) * 2021-11-10 2022-02-15 聚优新材料科技(上海)有限公司 一种全生物降解地膜生产用自动换卷装置
CN114147798A (zh) * 2021-12-11 2022-03-08 广东金明精机股份有限公司 薄膜表面收卷换卷切刀安装结构
CN114455368A (zh) * 2022-03-04 2022-05-10 东台市东强纺织有限公司 一种纺织机械用调节式卷布机构
CN114750425A (zh) * 2022-06-15 2022-07-15 浙江大华技术股份有限公司 薄膜包装的纸膜覆合方法
CN114455368B (zh) * 2022-03-04 2024-04-26 东台市东强纺织有限公司 一种纺织机械用调节式卷布机构

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017502894A (ja) * 2013-09-25 2017-01-26 コリネス エス.ピー.エー. プラスチックフィルム巻取機における自動位置決めアセンブリ
CN104386524A (zh) * 2014-10-28 2015-03-04 东莞市安德标签材料有限公司 封闭式的不干胶涂布分切机
CN105994676A (zh) * 2016-06-14 2016-10-12 重庆恒阳食品有限公司 自动豆棒机下签装置
KR20180069354A (ko) * 2016-12-15 2018-06-25 이봉진 원지 권취장치
CN110077882A (zh) * 2019-05-22 2019-08-02 芜湖金三氏数控科技有限公司 一种pvb膜自动收卷机
CN110978574A (zh) * 2019-10-29 2020-04-10 广东冠盛新材料有限公司 一种耐高低温稳定性改性pvc膜生产线
CN113200399B (zh) * 2021-05-18 2022-07-15 上海佰鑫新材料科技有限公司 一种聚乙烯薄膜智能收卷机及聚乙烯薄膜生产方法
CN113200399A (zh) * 2021-05-18 2021-08-03 王艳青 一种聚乙烯薄膜智能收卷机及聚乙烯薄膜生产方法
CN113548516A (zh) * 2021-07-17 2021-10-26 黄少平 一种保鲜膜生产工艺
CN113548516B (zh) * 2021-07-17 2024-02-09 黄少平 一种保鲜膜生产工艺
CN113844156A (zh) * 2021-09-08 2021-12-28 四川轻化工大学 一种复合钢板上下钢皮剥离装置
CN113844156B (zh) * 2021-09-08 2023-05-12 四川轻化工大学 一种复合钢板上下钢皮剥离装置
CN114044391A (zh) * 2021-11-10 2022-02-15 聚优新材料科技(上海)有限公司 一种全生物降解地膜生产用自动换卷装置
CN114147798A (zh) * 2021-12-11 2022-03-08 广东金明精机股份有限公司 薄膜表面收卷换卷切刀安装结构
CN114147798B (zh) * 2021-12-11 2023-12-19 广东金明精机股份有限公司 薄膜表面收卷换卷切刀安装结构
CN114455368A (zh) * 2022-03-04 2022-05-10 东台市东强纺织有限公司 一种纺织机械用调节式卷布机构
CN114455368B (zh) * 2022-03-04 2024-04-26 东台市东强纺织有限公司 一种纺织机械用调节式卷布机构
CN114750425A (zh) * 2022-06-15 2022-07-15 浙江大华技术股份有限公司 薄膜包装的纸膜覆合方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7909282B2 (en) Center/surface rewinder and winder
US5909856A (en) Duplex slitter/rewinder with automatic splicing and surface/center winding
JPS6356143B2 (ja)
JPH0549576B2 (ja)
KR20010086203A (ko) 연속 와인더
JPH1035959A (ja) フィルム巻取装置
BRPI0306687B1 (pt) enrolador para o enrolamento de uma trama e método de produção de um produto enrolado
EP1770038B1 (en) Paper splicing apparatus
JPS6353099B2 (ja)
JP2628187B2 (ja) ウェブ供給装置のテープ貼付装置
JP3453350B2 (ja) 連続巻出装置及びウェブの連続巻出方法
US7306184B2 (en) Splicing vehicle
JPH1053360A (ja) フィルム巻取装置
CN113682036A (zh) 不停机收放卷卷筒软包材料胶印机
JP2860939B2 (ja) 輪転機
JP4342015B2 (ja) ラベル供給装置
CN219326378U (zh) 一种减少浪费的造纸机卷辊换卷装置
JPH07165356A (ja) シート及びフィルム巻取機
JP3637208B2 (ja) 巻取紙製造設備
JP2002187652A (ja) ウエブ巻き付け装置
JPH06247597A (ja) 紙継ぎ方法およびこれを実施する原紙供給装置
JPH10279187A (ja) 巻取ボビンによる自動巻取・交換装置及びその自動巻取・交換方法
JPH0948541A (ja) スリッタ装置における巻芯自動補給装置
JP3856988B2 (ja) フイルムの巻き付け方法および装置
JP2004168503A (ja) 異径コア支持装置及びこれを備えたワインダ設備

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20031007