JPH1035898A - 給紙カセット - Google Patents
給紙カセットInfo
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- JPH1035898A JPH1035898A JP19052096A JP19052096A JPH1035898A JP H1035898 A JPH1035898 A JP H1035898A JP 19052096 A JP19052096 A JP 19052096A JP 19052096 A JP19052096 A JP 19052096A JP H1035898 A JPH1035898 A JP H1035898A
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- sheets
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 底板を待機位置に保持した状態で、最大枚数
又はそれに近い枚数の用紙をカセット本体に収納する際
の作業性を常に良好にする。 【解決手段】 底板2をコイルスプリング3の付勢力に
抗してカセット本体1の底部に近接した待機位置に揺動
させることにより、マグネット11は、待機位置にある底
板2との間に作用させる吸引力により下限位置にある分
離爪支持レバー6を上方に揺動させて、分離爪支持レバ
ー6を底板2の下面に密着した退避位置に保持する。カ
セット本体1に収納可能な最大枚数の用紙Sの束の厚さ
をt、待機位置にある底板2の用紙載置面2bから退避
位置にある分離爪7までの距離をd2とすると、退避位
置にある分離爪7は、t<d2とする距離だけ用紙載置
面2bから離間する。
又はそれに近い枚数の用紙をカセット本体に収納する際
の作業性を常に良好にする。 【解決手段】 底板2をコイルスプリング3の付勢力に
抗してカセット本体1の底部に近接した待機位置に揺動
させることにより、マグネット11は、待機位置にある底
板2との間に作用させる吸引力により下限位置にある分
離爪支持レバー6を上方に揺動させて、分離爪支持レバ
ー6を底板2の下面に密着した退避位置に保持する。カ
セット本体1に収納可能な最大枚数の用紙Sの束の厚さ
をt、待機位置にある底板2の用紙載置面2bから退避
位置にある分離爪7までの距離をd2とすると、退避位
置にある分離爪7は、t<d2とする距離だけ用紙載置
面2bから離間する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、用紙の束を収納し
て複写機,ファクシミリ装置等の画像形成装置に着脱可
能に装着される給紙カセットに関するものである。
て複写機,ファクシミリ装置等の画像形成装置に着脱可
能に装着される給紙カセットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3及び図4は、それぞれ分離爪を備え
た従来の給紙カセットの斜視図及び従来の給紙カセット
における要部の構成を示す側面断面図であり、1は上面
が開口したケース状のカセット本体、2はカセット本体
1内に配置されたプレート状の底板であり、後端側の両
側部にそれぞれ設けられた軸部2aによりカセット本体
1に揺動可能に連結されている。カセット本体1と底板
2との間には、図4に示すように付勢手段であるコイル
スプリング3が配置されており、このコイルスプリング
3により底板2は常に上方に付勢されている。4及び5
は、それぞれカセット本体1内に配置されたエンドフェ
ンス及びサイドフェンスであり、エンドフェンス4は、
カセット本体1内に収納された用紙Sの紙長方向Aにお
いて移動可能に支持されている。また、サイドフェンス
5は、紙長方向Aに直交する用紙Sの紙幅方向Bで移動
可能に支持されており、図示を省略したロック機構によ
りカセット本体1により収納可能な用紙Sのサイズに対
応する複数位置でそれぞれロックされる。このロック機
構は、図6の拡大図に示すようにユーザが解除レバー5
aを摘むことにより、サイドフェンス5に対するロック
を解除しサイドフェンス5を紙幅方向Bで移動可能に
し、カセット本体1により収納可能な用紙Sのサイズに
対応する位置でのみサイドフェンス5をロックするよう
に構成されている。
た従来の給紙カセットの斜視図及び従来の給紙カセット
における要部の構成を示す側面断面図であり、1は上面
が開口したケース状のカセット本体、2はカセット本体
1内に配置されたプレート状の底板であり、後端側の両
側部にそれぞれ設けられた軸部2aによりカセット本体
1に揺動可能に連結されている。カセット本体1と底板
2との間には、図4に示すように付勢手段であるコイル
スプリング3が配置されており、このコイルスプリング
3により底板2は常に上方に付勢されている。4及び5
は、それぞれカセット本体1内に配置されたエンドフェ
ンス及びサイドフェンスであり、エンドフェンス4は、
カセット本体1内に収納された用紙Sの紙長方向Aにお
いて移動可能に支持されている。また、サイドフェンス
5は、紙長方向Aに直交する用紙Sの紙幅方向Bで移動
可能に支持されており、図示を省略したロック機構によ
りカセット本体1により収納可能な用紙Sのサイズに対
応する複数位置でそれぞれロックされる。このロック機
構は、図6の拡大図に示すようにユーザが解除レバー5
aを摘むことにより、サイドフェンス5に対するロック
を解除しサイドフェンス5を紙幅方向Bで移動可能に
し、カセット本体1により収納可能な用紙Sのサイズに
対応する位置でのみサイドフェンス5をロックするよう
に構成されている。
【0003】6は揺動端部に分離爪7が形成された分離
爪支持レバーであり、カセット本体1には一対の分離爪
支持レバー6が配置され、一方の分離爪支持レバー6は
カセット本体1により揺動可能に支持されており、他方
の分離爪支持レバー6はサイドフェンス5により揺動可
能に支持され、サイドフェンス5と共に紙幅方向Bで移
動する。一対の分離爪7は、それぞれ底板2の用紙載置
面2b上に載置され上方に付勢された用紙Sの束におけ
る先端側コーナ部を掛止することにより、底板2の揺動
方向において最上部の用紙Sを所定の給紙位置に位置決
めし、また画像形成装置のフィードローラ(図示省略)に
より搬送方向に押し出される最上部の用紙Sに対して2
枚目以下の用紙Sから分離するような掛止力を作用させ
る。また、カセット本体1で先端部に垂設された前板部
には、分離爪支持レバー6のレバー本体部から用紙Sの
搬送方向に突出するように形成された係合突起6aが係
合するガイドスロット1aが穿設され、このガイドスロ
ット1aにより分離爪支持レバー6の可動ストロークが
規定されている。分離爪支持レバー6は、ガイドスロッ
ト1aによりカセット本体1底面に接触する下限位置か
ら分離爪7により用紙Sの束を給紙位置に位置決めする
掛止位置との範囲で揺動可能に構成されている。
爪支持レバーであり、カセット本体1には一対の分離爪
支持レバー6が配置され、一方の分離爪支持レバー6は
カセット本体1により揺動可能に支持されており、他方
の分離爪支持レバー6はサイドフェンス5により揺動可
能に支持され、サイドフェンス5と共に紙幅方向Bで移
動する。一対の分離爪7は、それぞれ底板2の用紙載置
面2b上に載置され上方に付勢された用紙Sの束におけ
る先端側コーナ部を掛止することにより、底板2の揺動
方向において最上部の用紙Sを所定の給紙位置に位置決
めし、また画像形成装置のフィードローラ(図示省略)に
より搬送方向に押し出される最上部の用紙Sに対して2
枚目以下の用紙Sから分離するような掛止力を作用させ
る。また、カセット本体1で先端部に垂設された前板部
には、分離爪支持レバー6のレバー本体部から用紙Sの
搬送方向に突出するように形成された係合突起6aが係
合するガイドスロット1aが穿設され、このガイドスロ
ット1aにより分離爪支持レバー6の可動ストロークが
規定されている。分離爪支持レバー6は、ガイドスロッ
ト1aによりカセット本体1底面に接触する下限位置か
ら分離爪7により用紙Sの束を給紙位置に位置決めする
掛止位置との範囲で揺動可能に構成されている。
【0004】次に、用紙Sの束を給紙カセットに装填す
る際の作業及び給紙カセットの動作を説明する。まず、
コイルスプリング3の付勢力に抗して底板2を図4に示
すようにカセット本体1の底面に近接する待機位置に揺
動させる。この際、図示を省略した拘束機構は、コイル
スプリング3の付勢力に抗して底板2を待機位置に拘束
し、また給紙カセットが画像形成装置に装着されること
により底板2を解放する。底板2が待機位置に拘束され
た状態では、分離爪支持レバー6はその自重により下限
位置に揺動している。
る際の作業及び給紙カセットの動作を説明する。まず、
コイルスプリング3の付勢力に抗して底板2を図4に示
すようにカセット本体1の底面に近接する待機位置に揺
動させる。この際、図示を省略した拘束機構は、コイル
スプリング3の付勢力に抗して底板2を待機位置に拘束
し、また給紙カセットが画像形成装置に装着されること
により底板2を解放する。底板2が待機位置に拘束され
た状態では、分離爪支持レバー6はその自重により下限
位置に揺動している。
【0005】ここで、カセット本体1に収納可能な最大
枚数の用紙Sの束の厚さをt、待機位置にある底板2の
用紙載置面2bから下限位置にある分離爪7までの距離
をd1とすると、一般的にはt>d1となることから、図
5に示すようにカセット本体1内に最大枚数の用紙Sの
束を挿入する際には、ユーザが指等により一対の分離爪
7又は分離爪支持レバー6をそれぞれ掛止して下限位置
より上方の位置に保持した状態で用紙Sを底板2上に載
置しなければならない。このため、従来の給紙カセット
では、最大枚数又はそれに近い枚数の用紙Sをカセット
本体1に装填する際の作業性が良くないという問題点が
あり、底板2上に載置された用紙Sの一部を誤って分離
爪7上に載せたまま給紙カセットを画像形成装置に装着
した場合には、用紙Sの重送やジャムが発生する原因に
なる。
枚数の用紙Sの束の厚さをt、待機位置にある底板2の
用紙載置面2bから下限位置にある分離爪7までの距離
をd1とすると、一般的にはt>d1となることから、図
5に示すようにカセット本体1内に最大枚数の用紙Sの
束を挿入する際には、ユーザが指等により一対の分離爪
7又は分離爪支持レバー6をそれぞれ掛止して下限位置
より上方の位置に保持した状態で用紙Sを底板2上に載
置しなければならない。このため、従来の給紙カセット
では、最大枚数又はそれに近い枚数の用紙Sをカセット
本体1に装填する際の作業性が良くないという問題点が
あり、底板2上に載置された用紙Sの一部を誤って分離
爪7上に載せたまま給紙カセットを画像形成装置に装着
した場合には、用紙Sの重送やジャムが発生する原因に
なる。
【0006】また、上記のような問題を解決することを
目的とした給紙カセットとして実開平2-72245号公報に
は、カセット本体のサイドフェンスに回動自在に取り付
けたアームの先端に分離爪を取り付け、前記アームに、
下方に突出する突出部を設け、かつカセット本体の底部
に前記突出部が貫通し得る貫通孔を設けた給紙カセット
が記載されている。この給紙カセットによれば、カセッ
ト本体を平坦なところに置くことにより、突出部の突出
長に対応する高さだけアーム(分離爪支持レバー)が下限
位置から上方に揺動して保持されることから、最大枚数
又はそれに近い枚数の用紙をカセット本体に収納する際
の作業性を良好にすることができる。
目的とした給紙カセットとして実開平2-72245号公報に
は、カセット本体のサイドフェンスに回動自在に取り付
けたアームの先端に分離爪を取り付け、前記アームに、
下方に突出する突出部を設け、かつカセット本体の底部
に前記突出部が貫通し得る貫通孔を設けた給紙カセット
が記載されている。この給紙カセットによれば、カセッ
ト本体を平坦なところに置くことにより、突出部の突出
長に対応する高さだけアーム(分離爪支持レバー)が下限
位置から上方に揺動して保持されることから、最大枚数
又はそれに近い枚数の用紙をカセット本体に収納する際
の作業性を良好にすることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開平
2-72245号公報記載の給紙カセットでは、カセット本体
を置く場所が平坦でない場合には、アームが必ずしも突
出部の突出長に対応する高さだけ揺動せず、またカセッ
ト本体の一部を画像形成装置から外部に引き出した状態
ではアームが上方に揺動しないので、最大枚数又はそれ
に近い枚数の用紙をカセット本体に収納する際の作業性
を常に良好にすることができないという問題が残ってい
る。
2-72245号公報記載の給紙カセットでは、カセット本体
を置く場所が平坦でない場合には、アームが必ずしも突
出部の突出長に対応する高さだけ揺動せず、またカセッ
ト本体の一部を画像形成装置から外部に引き出した状態
ではアームが上方に揺動しないので、最大枚数又はそれ
に近い枚数の用紙をカセット本体に収納する際の作業性
を常に良好にすることができないという問題が残ってい
る。
【0008】本発明の目的は、上記の問題を解決するた
め、底板を待機位置に保持した状態で、最大枚数又はそ
れに近い枚数の用紙をカセット本体に収納する際の作業
性が常に良好となる給紙カセットを提供することにあ
る。
め、底板を待機位置に保持した状態で、最大枚数又はそ
れに近い枚数の用紙をカセット本体に収納する際の作業
性が常に良好となる給紙カセットを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1記載の給紙カセットは、用紙の束を収納す
るカセット本体と、前記カセット本体により揺動可能に
支持されカセット本体内に収納された用紙の束が載置さ
れる底板と、この底板を揺動方向で上方に付勢する付勢
手段と、この付勢手段により上方に付勢された前記底板
の用紙載置面に載置された用紙の束における先端側コー
ナ部を掛止し前記揺動方向で用紙の束を給紙位置に位置
決めする分離爪とを備えた給紙カセットにおいて、前記
分離爪が揺動端部に設けられるとともに前記底板に対し
て揺動可能に支持された分離爪支持レバーと、前記揺動
方向で底板を前記カセット本体底部の待機位置に揺動さ
せた時に、前記分離爪支持レバーを底板に対する離間方
向に揺動させ、分離爪を前記用紙載置面からカセット本
体により収納可能な最大枚数の用紙束の厚さ以上離間し
た退避位置に保持する連動手段とを備えたことを特徴と
する。
め、請求項1記載の給紙カセットは、用紙の束を収納す
るカセット本体と、前記カセット本体により揺動可能に
支持されカセット本体内に収納された用紙の束が載置さ
れる底板と、この底板を揺動方向で上方に付勢する付勢
手段と、この付勢手段により上方に付勢された前記底板
の用紙載置面に載置された用紙の束における先端側コー
ナ部を掛止し前記揺動方向で用紙の束を給紙位置に位置
決めする分離爪とを備えた給紙カセットにおいて、前記
分離爪が揺動端部に設けられるとともに前記底板に対し
て揺動可能に支持された分離爪支持レバーと、前記揺動
方向で底板を前記カセット本体底部の待機位置に揺動さ
せた時に、前記分離爪支持レバーを底板に対する離間方
向に揺動させ、分離爪を前記用紙載置面からカセット本
体により収納可能な最大枚数の用紙束の厚さ以上離間し
た退避位置に保持する連動手段とを備えたことを特徴と
する。
【0010】さらに、請求項2記載の給紙カセットは、
前記連動手段が、前記揺動方向で底板を前記待機位置に
揺動させた時に、前記分離爪支持レバーを磁力によって
底板に密着させて前記分離爪を前記退避位置に保持する
磁気部材を備えたことを特徴とする。
前記連動手段が、前記揺動方向で底板を前記待機位置に
揺動させた時に、前記分離爪支持レバーを磁力によって
底板に密着させて前記分離爪を前記退避位置に保持する
磁気部材を備えたことを特徴とする。
【0011】さらに、請求項3記載の給紙カセットは、
前記カセット本体に収納される用紙の紙幅方向で移動可
能に支持されたサイドフェンスを前記カセット本体内に
設け、前記サイドフェンスが、前記紙幅方向で前記カセ
ット本体により収納可能な任意の用紙サイズに対応する
位置にある状態で、前記分離爪支持レバーを、その可動
ストロークの範囲内で任意の位置に揺動可能となるよう
に構成したことを特徴とする。
前記カセット本体に収納される用紙の紙幅方向で移動可
能に支持されたサイドフェンスを前記カセット本体内に
設け、前記サイドフェンスが、前記紙幅方向で前記カセ
ット本体により収納可能な任意の用紙サイズに対応する
位置にある状態で、前記分離爪支持レバーを、その可動
ストロークの範囲内で任意の位置に揺動可能となるよう
に構成したことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。図1及び図2は、それぞれ
本発明による給紙カセットにおける要部の構成を示す側
面断面図であり、図3乃至図6に基づいて説明した部材
に対応する部材については同一符号を付して説明を省略
する。ここで、図1は底板2がコイルスプリング3によ
り付勢されて上限位置にまで揺動し、この底板2を介し
てコイルスプリング3により付勢された分離爪支持レバ
ー6が掛止位置に保持されている状態を示しており、底
板2上に用紙Sの束が載置されている場合には、掛止位
置にある分離爪支持レバー6の分離爪7は、最上部の用
紙Sを底板2の揺動方向において所定の給紙位置に位置
決めする。また、図2は底板2が図示を省略した拘束機
構により待機位置に拘束され、かつ分離爪支持レバー6
が退避位置に保持されている状態を示している。
て図面に基づいて説明する。図1及び図2は、それぞれ
本発明による給紙カセットにおける要部の構成を示す側
面断面図であり、図3乃至図6に基づいて説明した部材
に対応する部材については同一符号を付して説明を省略
する。ここで、図1は底板2がコイルスプリング3によ
り付勢されて上限位置にまで揺動し、この底板2を介し
てコイルスプリング3により付勢された分離爪支持レバ
ー6が掛止位置に保持されている状態を示しており、底
板2上に用紙Sの束が載置されている場合には、掛止位
置にある分離爪支持レバー6の分離爪7は、最上部の用
紙Sを底板2の揺動方向において所定の給紙位置に位置
決めする。また、図2は底板2が図示を省略した拘束機
構により待機位置に拘束され、かつ分離爪支持レバー6
が退避位置に保持されている状態を示している。
【0013】11は分離爪支持レバー6の上面に止着され
たシート状のマグネットであり、磁気部材であるマグネ
ット11は、例えば両面テープによって分離爪支持レバー
6に固定されている。また、底板2は、少なくともマグ
ネット11との対向部分が鉄等の強磁性体によって形成さ
れ、マグネット11の磁力が吸引力として作用するように
構成されている。
たシート状のマグネットであり、磁気部材であるマグネ
ット11は、例えば両面テープによって分離爪支持レバー
6に固定されている。また、底板2は、少なくともマグ
ネット11との対向部分が鉄等の強磁性体によって形成さ
れ、マグネット11の磁力が吸引力として作用するように
構成されている。
【0014】次に、用紙Sの束を本実施形態の給紙カセ
ットに装填する際の作業及び給紙カセットの動作を説明
する。まず、図1に示す上限位置にある底板2をコイル
スプリング3の付勢力に抗して図2に示す待機位置に揺
動させる。この際、底板2の上限位置から待機位置への
揺動時には、分離爪支持レバー6は、自重によりカセッ
ト本体1底面に接する下限位置に一旦揺動している。ま
た、待機位置に揺動した底板2は、前述したように拘束
機構により拘束される。
ットに装填する際の作業及び給紙カセットの動作を説明
する。まず、図1に示す上限位置にある底板2をコイル
スプリング3の付勢力に抗して図2に示す待機位置に揺
動させる。この際、底板2の上限位置から待機位置への
揺動時には、分離爪支持レバー6は、自重によりカセッ
ト本体1底面に接する下限位置に一旦揺動している。ま
た、待機位置に揺動した底板2は、前述したように拘束
機構により拘束される。
【0015】マグネット11は、待機位置にある底板2と
の間に作用させる吸引力により下限位置にある分離爪支
持レバー6を上方に揺動させることを可能にする磁力を
有している。従って、底板2が上限位置から待機位置へ
揺動する途中に、又は待機位置に揺動したと同時に、分
離爪支持レバー6は、マグネット11の磁力により上方に
揺動して待機位置にある底板2の下面に密着し、退避位
置に保持される。
の間に作用させる吸引力により下限位置にある分離爪支
持レバー6を上方に揺動させることを可能にする磁力を
有している。従って、底板2が上限位置から待機位置へ
揺動する途中に、又は待機位置に揺動したと同時に、分
離爪支持レバー6は、マグネット11の磁力により上方に
揺動して待機位置にある底板2の下面に密着し、退避位
置に保持される。
【0016】ここで、カセット本体1に収納可能な最大
枚数の用紙Sの束の厚さをt、待機位置にある底板2の
用紙載置面2bから退避位置にある分離爪7までの距離
をd2とすると、退避位置にある分離爪7は、t<d2と
する距離だけ用紙載置面2bから離間する。
枚数の用紙Sの束の厚さをt、待機位置にある底板2の
用紙載置面2bから退避位置にある分離爪7までの距離
をd2とすると、退避位置にある分離爪7は、t<d2と
する距離だけ用紙載置面2bから離間する。
【0017】そして、用紙Sが装填された給紙カセット
を画像形成装置に装着することに連動して拘束機構が底
板2を解放することから、底板2がコイルスプリング3
の付勢力によって上方に揺動する。この際、マグネット
11は、コイルスプリング3の付勢力より小さな吸着力を
底板2に作用させており、このことにより、コイルスプ
リング3の付勢力を受けた底板2が分離爪支持レバー6
から離間し、底板2は用紙Sの束の厚さに対応する位置
に、また分離爪支持レバー6は掛止位置にそれぞれ保持
されることになる。
を画像形成装置に装着することに連動して拘束機構が底
板2を解放することから、底板2がコイルスプリング3
の付勢力によって上方に揺動する。この際、マグネット
11は、コイルスプリング3の付勢力より小さな吸着力を
底板2に作用させており、このことにより、コイルスプ
リング3の付勢力を受けた底板2が分離爪支持レバー6
から離間し、底板2は用紙Sの束の厚さに対応する位置
に、また分離爪支持レバー6は掛止位置にそれぞれ保持
されることになる。
【0018】以上説明したように、本実施形態の給紙カ
セットでは、分離爪7が揺動端部に設けられ底板2に対
して揺動可能に支持された分離爪支持レバー6と、揺動
方向で底板2を待機位置に揺動させた時に、分離爪支持
レバー6を上方に揺動させて分離爪7を退避位置に保持
するマグネット11により構成された連動手段を備えたこ
とにより、カセット本体1内に収納可能な最大枚数の用
紙Sの束をカセット本体1内に挿入する際でも、用紙載
置面2bと分離爪7との間隔が確実に収納可能な最大枚
数の用紙Sの束の厚さ以上になることから、用紙Sの挿
入時にユーザが指等により分離爪7又は分離爪支持レバ
ー6を掛止し下限位置より上方で保持する必要もなくな
り、最大枚数又はそれに近い枚数の用紙Sをカセット本
体1に装填する際の作業性を大幅に向上することができ
る。
セットでは、分離爪7が揺動端部に設けられ底板2に対
して揺動可能に支持された分離爪支持レバー6と、揺動
方向で底板2を待機位置に揺動させた時に、分離爪支持
レバー6を上方に揺動させて分離爪7を退避位置に保持
するマグネット11により構成された連動手段を備えたこ
とにより、カセット本体1内に収納可能な最大枚数の用
紙Sの束をカセット本体1内に挿入する際でも、用紙載
置面2bと分離爪7との間隔が確実に収納可能な最大枚
数の用紙Sの束の厚さ以上になることから、用紙Sの挿
入時にユーザが指等により分離爪7又は分離爪支持レバ
ー6を掛止し下限位置より上方で保持する必要もなくな
り、最大枚数又はそれに近い枚数の用紙Sをカセット本
体1に装填する際の作業性を大幅に向上することができ
る。
【0019】また、本実施形態の給紙カセットでは、サ
イドフェンス5が紙幅方向Bでスライド可能に支持され
ているが、サイドフェンス5は、任意の位置で一対の分
離爪支持レバー6の何れにも干渉しないように構成され
ている。従って、サイドフェンス5が紙幅方向Bでカセ
ット本体1により収納可能な任意の用紙Sのサイズに対
応する位置にある状態で、分離爪支持レバー6は、ガイ
ドスロット1aにより規定された可動ストロークの範囲
内で任意の位置に揺動できる。このことにより、カセッ
ト本体1に収納可能であれば、どのようなサイズの用紙
Sをカセット本体1内に挿入する場合でも、底板2を待
機位置に揺動させるという通常の作業のみを行えば、分
離爪支持レバー6を自動的に退避位置に揺動させること
ができるので、用紙Sのサイズに影響されることなく、
最大枚数又はそれに近い枚数の用紙Sをカセット本体1
に装填する際の作業性を大幅に向上することができる。
イドフェンス5が紙幅方向Bでスライド可能に支持され
ているが、サイドフェンス5は、任意の位置で一対の分
離爪支持レバー6の何れにも干渉しないように構成され
ている。従って、サイドフェンス5が紙幅方向Bでカセ
ット本体1により収納可能な任意の用紙Sのサイズに対
応する位置にある状態で、分離爪支持レバー6は、ガイ
ドスロット1aにより規定された可動ストロークの範囲
内で任意の位置に揺動できる。このことにより、カセッ
ト本体1に収納可能であれば、どのようなサイズの用紙
Sをカセット本体1内に挿入する場合でも、底板2を待
機位置に揺動させるという通常の作業のみを行えば、分
離爪支持レバー6を自動的に退避位置に揺動させること
ができるので、用紙Sのサイズに影響されることなく、
最大枚数又はそれに近い枚数の用紙Sをカセット本体1
に装填する際の作業性を大幅に向上することができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の給
紙カセットによれば、分離爪が揺動端部に設けられると
ともに底板に対して揺動可能に支持された分離爪支持レ
バーと、揺動方向で底板をカセット本体底部の待機位置
に揺動させた時に、分離爪支持レバーを底板に対する離
間方向に揺動させ、分離爪を用紙載置面からカセット本
体により収納可能な最大枚数の用紙束の厚さ以上離間さ
せる退避位置に保持する連動手段とを備えたことによ
り、カセット本体内に収納可能な最大枚数の原稿の束を
カセット本体内に挿入する際でも、底板の用紙載置面と
分離爪との間隔が確実に収納可能な最大枚数の原稿の束
の厚さ以上になることから、用紙の挿入時にユーザが指
等により分離爪又は分離爪支持レバーを掛止し下限位置
より上方に保持する必要もなくなり、最大枚数又はそれ
に近い枚数の用紙をカセット本体に装填する際の作業性
を大幅に向上することができる。
紙カセットによれば、分離爪が揺動端部に設けられると
ともに底板に対して揺動可能に支持された分離爪支持レ
バーと、揺動方向で底板をカセット本体底部の待機位置
に揺動させた時に、分離爪支持レバーを底板に対する離
間方向に揺動させ、分離爪を用紙載置面からカセット本
体により収納可能な最大枚数の用紙束の厚さ以上離間さ
せる退避位置に保持する連動手段とを備えたことによ
り、カセット本体内に収納可能な最大枚数の原稿の束を
カセット本体内に挿入する際でも、底板の用紙載置面と
分離爪との間隔が確実に収納可能な最大枚数の原稿の束
の厚さ以上になることから、用紙の挿入時にユーザが指
等により分離爪又は分離爪支持レバーを掛止し下限位置
より上方に保持する必要もなくなり、最大枚数又はそれ
に近い枚数の用紙をカセット本体に装填する際の作業性
を大幅に向上することができる。
【0021】さらに、請求項2記載の給紙カセットによ
れば、さらに、連動手段が、揺動方向で底板を待機位置
に揺動させた時に、分離爪支持レバーを磁力によって底
板に密着させて分離爪を退避位置に保持する磁気部材を
備えたことにより、連動手段の構成を簡単な構成にする
ことができるので、連動手段によるコスト上昇を抑制で
きる。
れば、さらに、連動手段が、揺動方向で底板を待機位置
に揺動させた時に、分離爪支持レバーを磁力によって底
板に密着させて分離爪を退避位置に保持する磁気部材を
備えたことにより、連動手段の構成を簡単な構成にする
ことができるので、連動手段によるコスト上昇を抑制で
きる。
【0022】さらに、請求項3記載の給紙カセットによ
れば、カセット本体に収納される用紙の紙幅方向で移動
可能に支持したサイドフェンスをカセット本体内に設
け、サイドフェンスが、紙幅方向で前記カセット本体に
より収納可能な任意の用紙サイズに対応する位置にある
状態で、分離爪支持レバーを、その可動ストロークの範
囲内で任意の位置に揺動可能となるように構成したこと
により、どのようなサイズの用紙をカセット本体内に挿
入する場合でも、サイドフェンスを用紙のサイズに対応
する位置にロックし、かつ底板を待機位置に揺動させる
という通常の作業のみを行えば、分離爪支持レバーを自
動的に退避位置に揺動させることができるので、用紙の
サイズに影響されることなく、最大枚数又はそれに近い
枚数の用紙をカセット本体に装填する際の作業性を大幅
に向上することができる。
れば、カセット本体に収納される用紙の紙幅方向で移動
可能に支持したサイドフェンスをカセット本体内に設
け、サイドフェンスが、紙幅方向で前記カセット本体に
より収納可能な任意の用紙サイズに対応する位置にある
状態で、分離爪支持レバーを、その可動ストロークの範
囲内で任意の位置に揺動可能となるように構成したこと
により、どのようなサイズの用紙をカセット本体内に挿
入する場合でも、サイドフェンスを用紙のサイズに対応
する位置にロックし、かつ底板を待機位置に揺動させる
という通常の作業のみを行えば、分離爪支持レバーを自
動的に退避位置に揺動させることができるので、用紙の
サイズに影響されることなく、最大枚数又はそれに近い
枚数の用紙をカセット本体に装填する際の作業性を大幅
に向上することができる。
【図1】本発明による給紙カセットにおける要部の構成
を示す側面断面図である。
を示す側面断面図である。
【図2】本発明による給紙カセットにおける要部の構成
を示す側面断面図である。
を示す側面断面図である。
【図3】分離爪を備えた従来の給紙カセットの斜視図で
ある。
ある。
【図4】分離爪を備えた給紙カセットにおける要部の構
成を示す側面断面図である。
成を示す側面断面図である。
【図5】カセット本体に用紙を挿入する作業を説明する
ための給紙カセットの斜視図である。
ための給紙カセットの斜視図である。
【図6】給紙カセットにおけるサイドフェンスに対する
ロック機構の操作を説明するための拡大斜視図である。
ロック機構の操作を説明するための拡大斜視図である。
【符号の説明】 1…カセット本体、 2…底板、 2b…用紙載置面、
3…コイルスプリング、4…エンドフェンス、 5…
サイドフェンス、 6…分離爪支持レバー、 7…分離
爪、 11…マグネット、 S…用紙。
3…コイルスプリング、4…エンドフェンス、 5…
サイドフェンス、 6…分離爪支持レバー、 7…分離
爪、 11…マグネット、 S…用紙。
Claims (3)
- 【請求項1】 用紙の束を収納するカセット本体と、前
記カセット本体により揺動可能に支持されカセット本体
内に収納された用紙の束が載置される底板と、この底板
を揺動方向で上方に付勢する付勢手段と、この付勢手段
により上方に付勢された前記底板の用紙載置面に載置さ
れた用紙の束における先端側コーナ部を掛止し前記揺動
方向で用紙の束を給紙位置に位置決めする分離爪とを備
えた給紙カセットにおいて、 前記分離爪が揺動端部に設けられるとともに前記底板に
対して揺動可能に支持された分離爪支持レバーと、前記
揺動方向で底板を前記カセット本体底部の待機位置に揺
動させた時に、前記分離爪支持レバーを底板に対する離
間方向に揺動させ、分離爪を前記用紙載置面からカセッ
ト本体により収納可能な最大枚数の用紙束の厚さ以上離
間した退避位置に保持する連動手段とを備えたことを特
徴とする給紙カセット。 - 【請求項2】 前記連動手段が、前記揺動方向で底板を
前記待機位置に揺動させた時に、前記分離爪支持レバー
を磁力によって底板に密着させて前記分離爪を前記退避
位置に保持する磁気部材を備えたことを特徴とする請求
項1記載の給紙カセット。 - 【請求項3】 前記カセット本体に収納される用紙の紙
幅方向で移動可能に支持されたサイドフェンスを前記カ
セット本体内に設け、 前記サイドフェンスが、前記紙幅方向で前記カセット本
体により収納可能な任意の用紙サイズに対応する位置に
ある状態で、前記分離爪支持レバーを、その可動ストロ
ークの範囲内で任意の位置に揺動可能となるように構成
したことを特徴とする請求項1又は2記載の給紙カセッ
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19052096A JPH1035898A (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | 給紙カセット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19052096A JPH1035898A (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | 給紙カセット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1035898A true JPH1035898A (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=16259466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19052096A Pending JPH1035898A (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | 給紙カセット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1035898A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105752670A (zh) * | 2016-05-09 | 2016-07-13 | 河北工业大学 | 一种铁磁性材料薄片连续输送及磁性分离装置 |
-
1996
- 1996-07-19 JP JP19052096A patent/JPH1035898A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105752670A (zh) * | 2016-05-09 | 2016-07-13 | 河北工业大学 | 一种铁磁性材料薄片连续输送及磁性分离装置 |
CN105752670B (zh) * | 2016-05-09 | 2017-12-19 | 河北工业大学 | 一种铁磁性材料薄片连续输送及磁性分离装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040608 |