JPH1034418A - ワーク位置決め治具 - Google Patents

ワーク位置決め治具

Info

Publication number
JPH1034418A
JPH1034418A JP18920796A JP18920796A JPH1034418A JP H1034418 A JPH1034418 A JP H1034418A JP 18920796 A JP18920796 A JP 18920796A JP 18920796 A JP18920796 A JP 18920796A JP H1034418 A JPH1034418 A JP H1034418A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
prepared hole
positioning pin
pin
positioning
center
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18920796A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Fujimoto
和広 藤本
Katsuhiko Nagahama
克彦 長浜
Kiyoshi Fukumura
清 福村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP18920796A priority Critical patent/JPH1034418A/ja
Publication of JPH1034418A publication Critical patent/JPH1034418A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、例えばクランクシャフトに形成さ
れた下穴を加工する際、下穴の径にバラツキがあって
も、常に正確に位置決めして加工精度を高めることを目
的とする。 【解決手段】 クランクシャフトWのクランクアーム部
Waに形成された下穴hに挿入される位置決めピン8を
加工具12の加工軸線上に配置し、この位置決めピン8
のピン径を下穴公差の最小径にするとともに、ピン軸の
中心を挟んで対称的な位置に一対のボールプランジャ1
3、13を設け、ピン8軸中心と、下穴h中心を位置合
わせする。この際、ボールプランジャ13の代りに、位
置決めピン8をテーパ状にしても良く、又は下穴h内で
拡張するラバー18又はチャック爪21でも良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動二輪車
用エンジンのクランクシャフトのクランクアーム部に形
成されるクランクピン取付用の下穴を加工する際、下穴
の位置決めを行う位置決め治具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動二輪車用エンジンのクランク
シャフトの製造にあたり、クランクアーム部にクランク
ピン取付用の下穴を形成し、これを穴明け加工具によっ
て精度良く仕上げるようにしている。この仕上げ加工の
際、下穴の位置を穴明け加工具の加工軸線に合せる必要
があり、従来では、この下穴に位置決めピンを挿入して
位置決めしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、クランクア
ーム部に形成される下穴の径は公差内でバラツキがあ
り、あらゆる径の下穴に位置決めピンを挿入出来るよう
にするため、位置決めピンのピン径は公差の最小径とさ
れていることから、例えば公差の最大径で仕上がった下
穴に位置決めピンを挿入すると、位置決めピンと下穴と
の間に隙間が生じ、センター位置が狂いがちになるとい
う問題があった。そしてこのように位置ずれが発生した
状態で加工すると加工不良が生じる虞があった。
【0004】そこで、前加工において公差内で下穴にバ
ラツキのある全てのクランクシャフトについて、下穴を
正確に位置決めし、仕上げ加工の精度を向上させること
が出来る手段が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、ワークに形成された下穴に挿入され、下穴の
位置を加工軸線上に位置合せする位置決めピンを備えた
治具であって、ピン径が下穴公差の最小径とされたワー
ク位置決め治具において、位置決めピンに、下穴の中心
を加工軸線に合せる芯出し手段を設けた。
【0006】そして予め位置決めピンの中心を加工軸線
に合せておき、位置決めピンを下穴に挿入し、芯出し手
段で位置決めピンの中心と下穴の中心を合せることで、
下穴の位置を加工軸線に合わせる。このような状態で加
工すれば、加工精度が高まる。
【0007】また、請求項2では、位置決めピンを、下
穴を挟んで加工具と対称位置に対向配置した。そして、
この対向位置から位置決めピンを前進させて下穴に挿入
し位置決めした後、位置決めピンを後退させて下穴から
抜き出し、同時に反対方向から加工具を前進させて加工
すれば、位置決めから加工までの工程を手際良く行うこ
とが出来る。
【0008】また、芯出し手段は、請求項3のように、
ピン軸の中心を挟んで対称な位置に配設した少なくとも
一対のボールプランジャで構成しても良く、又は請求項
4のように、基端側に向けて径が太くなるテーパピンと
しても良く、又は請求項5のように、位置決めピンに設
けた拡張部材を下穴内で拡張手段にて拡張させるように
しても良い。
【0009】そして、請求項3のボールプランジャによ
る場合は、軸部から外部に突出し外方に付勢されるボー
ルを下穴に当接させてピン軸中心を下穴の中心に合せ
る。また、請求項4のテーパピンによる場合は、先端側
の径を公差内の最小径又はそれ以下とし、基端側の径を
最大径か又はそれ以上となるテーパにして、テーパ面が
下穴に当接するまで押込んで芯合わせを行う。また、請
求項5の拡張部材と拡張手段は、例えばエア等の圧力流
体導入によってゴム等の弾性体を拡張させる方式にして
も良く、また、コレット式の内径チャック方式にしても
良い。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について添付
した図面に基づき説明する。ここで図1は本位置決め治
具の側面視による全体図、図2は図1の部分拡大図で仮
受け位置決め機構を示すもの、図3は図2のA−A線断
面図、図4は仮受け位置決め機構によってクランクシャ
フトを仮受けしている状態を示す正面図である。
【0011】本発明のワーク位置決め治具1は、例えば
自動二輪車のクランクシャフトWのクランクアーム部W
aに形成されたクランクピン取付用の下穴h(図4)を
加工軸に合せて正確に位置決めするようにしたものであ
り、図1に示すように、クランクシャフトWの中心軸を
保持する一対のセンター台2、3と、一方側のセンター
台2に取付けられた仮受け位置決め機構4を備えてい
る。そして、この仮受け位置決め機構4には、シリンダ
ユニット5によって進退動自在な仮受け部6が設けら
れ、この仮受け部6には、受部7と位置決めピン8が設
けられている。
【0012】そして、クランクシャフトWを受部7(図
4)に載せ、同時にクランクアーム部Waの下穴hに位
置決めピン8を挿入して仮位置決めした後、センター台
2の可動センタ10と、仮受け部6をほぼ同時に前進さ
せ、クランクシャフトWの中心軸を可動センター10と
固定センター11によって挟持した後、仮受け部6を後
退させ、クランクアームWa部を挟んで位置決めピ8と
対向配置される加工具12で加工するようにしている。
【0013】前記クランクシャフトWは、一端側の大径
のクランクアーム部Waの中心部から径の細い軸部Wb
が延出する形状とされ、クランクアーム部Waの中心部
から偏心した位置に、クランクピン結合用の下穴h(図
4)が形成されている。そして、前記仮受け部6の受部
7は、前述のように、このクランクシャフトWを載置せ
しめることが出来るようにされ、図4に示すように、ク
ランクアームWaを受ける一対のアーム受けピン7a、
7aと、軸部Wbを受ける軸受部7bを備えている。
【0014】また、前記位置決めピン8の径は、下穴h
公差の最小径にするとともに、この位置決めピン8に
は、図2、図3に示すように、芯出し手段としての一対
のボールプランジャ13、13を中心から対称位置に設
けている。すなわち、このボールプランジャ13、13
は、各スプリング14、14で付勢されるボール15、
15を備えており、このボール15、15の先端一部が
ピン8軸外周から外部に突出している。
【0015】そしてこのピン8軸の一方側の側面部は、
図3に示すように、平坦に切り落とされて切り落とし面
eにされるとともに、反対側も一部が面取りされて平坦
部fとされ、この平坦部fに長孔gが設けられている。
そしてこの長孔gの奥部は、長孔gに対して直角方向に
ピン8軸を貫通するプランジャ孔pに連通している。
【0016】そしてこのプランジャ孔pの両端開口部
に、スプリング14とボール15を備えたボールプラン
ジャ13、13を軽圧入するようにしている。尚、長孔
gはボールプランジャ13、13を交換する時の作業窓
である。
【0017】次に、以上のような位置決め治具を用いた
位置決めと加工の流れについて、図5に基づき説明す
る。ここで、図5は、平面視による作用図で、(A)は
位置決め状態の平面図、(B)は加工状態の平面図であ
る。
【0018】前記のように、クランクシャフトWを仮受
け部6の受部7a、7a、7bに載置し、この際、クラ
ンクアーム部Waの下穴hに位置決めピン8を挿入して
仮位置決めした後、図5(A)に示すように、可動セン
タ10と、仮受け部6をほぼ同時に前進させ、クランク
シャフトWの中心軸を可動センター10と固定センター
11によって挟持する。
【0019】そしてこの時、位置決めピン8の径が下穴
hより小さいと、図4に示すように、一対のボールプラ
ンジャ14、14が下穴hの内壁に当接し、スプリング
15、15の付勢力を同一にしているため、下穴hの中
心を、位置決めピン8の軸中心に正確に一致させること
が出来る。そして予め、この位置決めピン8の軸線は、
加工具12の軸線に一致させている。
【0020】このため、図5(B)に示すように、仮受
け部6を後退させて位置決めピン8を下穴hから引抜き
つつ、加工具12を反対方向から前進させて下穴hを加
工すれば、芯出しが正確に行われているため精度良く加
工することが出来る。尚、以上のようなボールプランジ
ャ14は円周方向に沿って等間隔に3個設けても良く、
又はそれ以上でも良い。
【0021】次に、図6乃び図7は、芯出し手段の他の
実施形態を示す説明図である。そして図6は、位置決め
ピン8の形状を、基端側に向けて径が広がるテーパ形状
とし、仮受け部6に対してスプリング17で支持すると
ともに、ピン挿入方向に向けて可動にしている。そし
て、先端先細り部の径は、下穴h公差の最小径と同じか
それより細くし、基端側の径は、公差の最大径か又はそ
れ以上としている。
【0022】このようなテーパ状の位置決めピン8を備
えた仮受け部6を前進させ、ピン8先を下穴hに挿入す
れば、下穴hの径に拘らずピン8の外周部を下穴h内壁
に当接させることが出来、芯出しが行われる。この際、
位置決めピン8は仮受け部6に可動状態で支持されてい
るため、仮受け部6の前進ストロークを常に一定にする
ことが出来る。
【0023】次に図7は、位置決めピン8に拡縮自在な
拡張部材を設け、この拡張部材を拡張手段によって下穴
h内で拡張させることで芯出しを行うようにした構成例
図である。そして、図7(A)は、拡張部材としてのラ
バー18を拡張手段としてのエアで拡張するようにした
ものであり、ピン8の内部にエア供給路20を設けてい
る。また図7(B)は、拡張部材をコレットチャック式
に構成したものであり、例えばピン8軸内で進退動自在
なテーパ状のコレットを前進又は後退させてチャック爪
21を拡張させる。
【0024】そして、以上のような芯出し手段によっ
て、下穴hの径にバラツキがあっても、下穴h中心を位
置決めピン8の軸中心に正確に一致させることが出来、
加工精度を高めることが出来る。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明のワーク位置決め治
具は、ワークの下穴に挿入される位置決めピンに芯出し
手段を設け、この芯出し手段によって下穴の中心を加工
軸線に合わせるようにしたため、下穴の径にバラツキが
あっても真円度等を精度良く加工することが出来、しか
も、加工代を最小限にすることが出来る。また、位置決
めピンを、下穴を挟んで加工具と対称位置に対向配置す
れば、位置決めから加工までの工程を手際良く行うこと
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本位置決め治具の側面視による全体図
【図2】図1の仮受け位置決め機構の部分拡大図
【図3】図2のA−A線断面図
【図4】仮受け位置決め機構によってワークとしてのク
ランクシャフトを仮受けしている状態を示すクランクア
ーム部側からの正面図
【図5】平面視による作用図で、(A)は位置決め状態
の平面図、(B)は加工状態の平面図
【図6】芯出し手段の他の構成例図で位置決めピンをテ
ーパ形状にしたもの
【図7】芯出し手段の他の構成例図で、(A)はラバー
拡張方式、(B)はコレットチャック方式のもの
【符号の説明】
1…ワーク位置決め治具、4…仮受け位置決め機構、6
…仮受け部、8…位置決めピン、12…加工具、13…
ボールプランジャ、18…ラバー、21…チャック爪。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年7月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークに形成された下穴に挿入され、下
    穴の位置を加工軸線上に位置合せする位置決めピンを備
    えた治具であって、ピン径が下穴公差の最小径とされた
    ワーク位置決め治具において、前記位置決めピンに、下
    穴の中心を加工軸線に合せる芯出し手段を設けたことを
    特徴とするワーク位置決め治具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のワーク位置決め治具に
    おいて、前記位置決めピンを、前記下穴を挟んで加工具
    と反対側に対向配置したことを特徴とするワーク位置決
    め治具。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のワーク位
    置決め治具において、前記芯出し手段は、ピンの軸中心
    を挟んで対称な位置に配設された少なくとも一対のボー
    ルプランジャであることを特徴とするワーク位置決め治
    具。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載のワーク位
    置決め治具において、前記芯出し手段を、基端側に向け
    て径が太くなるテーパピンにて構成することを特徴とす
    るワーク位置決め治具。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項2に記載のワーク位
    置決め治具において、前記芯出し手段を、位置決めピン
    に設けた拡縮自在な拡張部材と、前記下穴内で拡張部材
    を拡張させる拡張手段にて構成することを特徴とするワ
    ーク位置決め治具。
JP18920796A 1996-07-18 1996-07-18 ワーク位置決め治具 Pending JPH1034418A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18920796A JPH1034418A (ja) 1996-07-18 1996-07-18 ワーク位置決め治具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18920796A JPH1034418A (ja) 1996-07-18 1996-07-18 ワーク位置決め治具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1034418A true JPH1034418A (ja) 1998-02-10

Family

ID=16237337

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18920796A Pending JPH1034418A (ja) 1996-07-18 1996-07-18 ワーク位置決め治具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1034418A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103624183A (zh) * 2013-03-22 2014-03-12 浙江金固股份有限公司 一种轮毂气门孔去毛刺专用设备
CN106112058A (zh) * 2016-08-30 2016-11-16 辽宁五八内燃机配件有限公司 一种利用车床加工曲轴中心孔的方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103624183A (zh) * 2013-03-22 2014-03-12 浙江金固股份有限公司 一种轮毂气门孔去毛刺专用设备
CN103624183B (zh) * 2013-03-22 2015-06-17 浙江金固股份有限公司 一种轮毂气门孔去毛刺专用设备
CN106112058A (zh) * 2016-08-30 2016-11-16 辽宁五八内燃机配件有限公司 一种利用车床加工曲轴中心孔的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20010093805A (ko) 중심에 형상오차를 갖는 공작물의 연마방법과 장치
JPH1034418A (ja) ワーク位置決め治具
CN212444720U (zh) 一种高精度珩研结合刀具
JP2000042678A (ja) 冷間鍛造型
JPH0938837A (ja) 保持具
JP2000024806A (ja) スピンドル支持機構
RU2030257C1 (ru) Разжимная оправка
JPH0120021Y2 (ja)
JP4573458B2 (ja) 芯合わせ位置決め装置
CN111618386B (zh) 伺服阀阀套工作边精密加工用夹具
CN219837509U (zh) 一种端部带有分叉的易变形轴类零件的专用夹具
CN215998748U (zh) 一种卡盘及卡爪
WO2023144954A1 (ja) 位相決め機構付きチャック装置
JPH03202244A (ja) ワークのクランプ装置
CN218800499U (zh) 一种偏心外圆加工夹具
CN214557515U (zh) 一种基体夹具
JP3000538B2 (ja) ワーク位置決め装置
JPH0413513A (ja) ブローチ加工方法
JP2003019608A (ja) 旋盤用のワーク保持治具
JPS637900B2 (ja)
JP2758058B2 (ja) 穴加工装置
JPH0366562A (ja) ホーニング用工具
JPH0451968Y2 (ja)
JP2007125668A (ja) コレットチャック装置
JPS61209827A (ja) オイルシ−ルの圧入装置