JP2003019608A - 旋盤用のワーク保持治具 - Google Patents

旋盤用のワーク保持治具

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JP2003019608A
JP2003019608A JP2001204660A JP2001204660A JP2003019608A JP 2003019608 A JP2003019608 A JP 2003019608A JP 2001204660 A JP2001204660 A JP 2001204660A JP 2001204660 A JP2001204660 A JP 2001204660A JP 2003019608 A JP2003019608 A JP 2003019608A
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pad
lathe
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holding jig
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Hisashi Kato
尚志 加藤
Daisuke Masunaga
大輔 増永
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 旋盤による切削加工において、ワークの表面
の凹凸にかかわらず、びびり現象を防止すると共に切削
面の平面度を維持し、加工精度を向上させることを目的
としている。 【解決手段】 チャック本体1に固定される治具本体2
0に、軸芯方向と直角なワーク切削面61aの背面61
bを当接支持する当て金27を備えている。当て金27
は、ばね31により軸芯方向のワーク側に付勢されると
共に、油圧作動式ロックピン35等の油圧ロック機構に
より、軸芯方向の任意の位置でロックできるようになっ
ている。ロックピン35が当接する当て金27の外周面
は、軸芯方向のワーク側と反対側に行くにしたがい縮径
するテーパー面27bとなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は旋盤用のワーク保
持治具に関し、特に、チャックに固定される治具本体
に、ワークの軸芯方向と直角な切削面の背面を当接支持
する当て金又はワークの円筒部の外周面又は内周面であ
って、切削面と反対側の面を径方向に当接支持する当て
金を備えた旋盤用のワーク保持治具において、薄肉加工
品等を切削加工する際に、当て金により切削中のびびり
現象を防止する旋盤用のワーク保持治具に関する。
【0002】
【従来の技術】図12はこの種の当て金を有する旋盤用
ワーク保持治具の従来例を示しており、チャック本体1
00の前面に、ストッパー101が固定されると共にサ
ポート102が固定されており、該サポート102の軸
芯方向の前端部に当て金105が設けられている。
【0003】当て金105は周方向に等間隔を置いた複
数個所に配置されており、チャック爪107に把持され
るワークWの薄肉部、たとえば外向きフランジ61の背
面61bを当接支持するようになっている。
【0004】図13は当て金105の拡大縦断面図であ
り、ロッド状の当て金105はピストン部105aを一
体に備え、該ピストン部105aはシリンダケース11
0内に軸芯方向(前後方向)移動自在に支持されると共
に、コイルばね111により前方に付勢されている。
【0005】チャッキング時には、図12のように、ワ
ークWはそのボス部60がチャック爪107で把持され
ると共に軸芯方向の後方(矢印R方向)に引き込まれ、
ストッパー101の前端基準面101aに当接してお
り、一方、フランジ61の背面61bが当て金105の
先端に圧接し、当て金105を図13のばね111に抗
して後方に押し込んでいる。これにより、すべての当て
金105が漏れなくフランジ61に当接し、フランジ6
1の端面61aを切削する際のびびり現象を防止するよ
うになっている。
【0006】ちなみに当て金が固定式の場合には、総て
の当て金にワークのフランジ背面を接触させることは困
難であり、特にフランジ背面が鋳肌の場合には、フラン
ジ背面に当接しない当て金が増え、フランジを全周に亘
って均等に支えることができず、びびり現象を効果的に
防止することが困難になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図13のようにばね1
11の付勢力によりワークWの薄肉部分を当て金105
で支える構造であると、ワークWの背面61bが鋳肌状
態であっても、総ての当て金105を漏れなくワーク背
面61bに当接させることができ、全フランジ61に亘
ってびびりを防止することが可能であるが、次のような
課題がある。
【0008】図13において、当て金105は、切削中
もばね111に抗して軸芯方向に動きうる状態であるの
で、たとえば、ばね111の設定荷重が弱過ぎると、当
て金105がフランジ61を充分に支え切れず、フラン
ジ61が切削抵抗に負けて軸芯方向の後方に撓み、びび
り現象を生じることがある。
【0009】一方、ばね111の設定荷重が強過ぎる
と、フランジ61が軸芯方向の前方に撓み気味となり、
切削面61aの平面度を保てなくなる。また、ばね11
1の設定荷重が強過ぎると、ワーク装着時において、ボ
ス部60の後端面がストッパー101の基準面101a
に接触しなくなることもあり、この場合はワークの軸芯
方向の寸法精度を保てなくなる。
【0010】
【発明の目的】当て金で当接支持するワーク背面が鋳肌
のように未加工状態であっても、また、当て金を付勢す
るばねの荷重に多少のばらつきが合っても、ワークの薄
肉部を加工する際に、全周に亘ってびびり現象並びに撓
み現象を防止し、加工精度を向上させることを目的とし
ている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本願請求項記載の発明は、チャックに固定される治具
本体に、軸芯方向と直角なワーク切削面の背面を当接支
持する当て金を備えた旋盤用のワーク保持治具におい
て、当て金は、ばね部材により軸芯方向のワーク側に付
勢されると共に、油圧ロック機構により軸芯方向の任意
の位置でロックできるようになっていることを特徴とし
ている。これにより、チャック爪でワークを把持した時
の自然状態で、各当て金の軸芯方向の位置を油圧ロック
機構により固定でき、切削中におけるびびり現象を防止
できると共に軸芯方向と直角な切削面の平面度も維持す
ることができ、加工精度が向上する。
【0012】請求項2記載の発明は、チャックに固定さ
れる治具本体に、ワークの円筒部の外周面又は内周面で
あって、切削面と反対側の面を径方向に当接支持する当
て金を備えた旋盤用のワーク保持治具において、当て金
は、ばね部材により径方向のワーク側に付勢されると共
に、油圧ロック機構により径方向の任意の位置でロック
できるようになっている。これにより、チャック爪でワ
ークを把持した時の自然状態で、各当て金の径方向の位
置を油圧ロック機構により固定でき、切削中におけるび
びり現象を防止できると共にワーク円筒部の円筒度(又
は真円度)及び面粗度も維持することができ、加工精度
が向上する。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の旋盤用のワーク保持治具において、油圧ロック機構
は、当て金の外周面に圧接自在な油圧作動のロックピン
を有し、当て金の外周面は、ワーク側と反対側に行くに
したがい縮径するテーパー面としている。これにより、
ロックピンによる押圧力の一部は、当て金をワーク側に
加圧する力となり、切削中において、当て金に対してば
ねを縮める方向に大きな力がかかっても、当て金が軸芯
方向又は径方向にずれるのを防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態1】[チャックの構造]図2はワー
ク保持治具を取り付ける前のボールロック式旋盤用チャ
ックの正面図であり、該チャックは、旋盤の回転主軸に
固定されるチャック本体1に、周方向に等間隔を置いて
3つのチャック爪2を備えており、チャック本体1の軸
芯部分には筒形のストッパー3がボルト5により固定さ
れ、チェック爪2の周方向間にはワーク保持具を取り付
けるための取付台4がボルト7によりチャック本体1に
固定されている。
【0015】チャック爪2は、アーム8と、該アーム8
に取替自在に固定された爪ホルダー9と、該爪ホルダー
9の径方向内方端部に取替自在に固定された把持部(超
硬インサート)10から構成されており、把持部10の
径方向内面には複数の把持突起が形成されている。
【0016】各取付台4は軸芯方向と直角な治具取付面
4aを有しており、該治具取付面4aには治具固定用の
複数のめねじ孔11が形成されている。
【0017】図6はボールロック式チャッキング機構の
概要を示しており、チャック爪2のアーム8は、球状部
8aがチャック本体1内の第1球面支持部14に回動可
能に支持され、後端部が第2の球面支持部15を介して
プルアクチュエータ16に連結している。プルアクチュ
エータ16を軸芯方向の後方(矢印R)に引っ張ること
により、アーム8が第1の球面支持部14回りに回動
し、チャック爪2の先端把持部10を矢印B1のように
円弧状に動かすようになっている。これにより、ワーク
Wのボス部60の外周面を把持すると同時に後方に引き
込み、ストッパー3の基準面3aにボス部60の端面を
押し付け、ワークWの軸芯方向の位置決めを行なうよう
になっている。
【0018】[ワーク保持治具の構造]図4は本願発明
にかかる保持治具を取り付けた状態で示すチャックの縱
断面図(図1のIV-IV断面拡大図)であり、治具本体2
0は、前記取付台4に固定された環状のベース盤21
と、該ベース盤21の前面に固定された環状の当て金ホ
ルダー22と、該当て金ホルダー22の外周に1対のO
リング26を介して嵌着された環状の油圧マニホールド
23とから構成されており、油圧マニホールド23の外
周面に手動式油圧発生装置18が固定されている。上記
油圧マニホールド23は、軽量化のためにアルミ製とな
っている。
【0019】当て金ホルダー22内に、びびり防止用の
当て金27が配置されると共に、油圧ロック機構として
油圧作動式のロックピン35が配置されている。図5は
当て金27と油圧ロック機構の拡大縦断面図であり、当
て金ホルダー22には、軸芯方向と平行で前面が開口す
る当て金支持孔25が形成され、該当て金支持孔25に
ロッド状の前記当て金27が軸芯方向移動可能に嵌合
し、ダストシール28を通って前方に突出している。当
て金支持孔25の後端は、ベース盤21に形成されたば
ね収納凹部30に連通しており、ばね収納凹部30の後
面と当て金27の間にコイルばね31が縮設され、該コ
イルばね31の弾性力により当て金27を軸芯方向の前
方(矢印F)に付勢している。ばね収納凹部30は空気
抜き孔32を介して外部(大気部)に連通している。
【0020】当て金支持孔25とばね収納凹部30の合
わせ面部分には、段部を介して拡径部37が形成されて
おり、該拡径部37には、当て金27の後端部に形成さ
れた外向きつば部27aが嵌合し、当て金27の摺動ス
トロークを規制している。
【0021】当て金27の外周面には軸芯方向の後方に
行くに従い縮径するテーパー面27bが形成されてお
り、テーパー面27bの外周空間部とばね収納凹部30
は空気抜き孔39により連通している。また、当て金2
7の前端面27cは、緩やかな球面状に形成されてい
る。
【0022】当て金支持孔25には、軸芯方向と直角で
径方向の外方に延びるロックピン支持孔34が開口して
おり、該ロックピン支持孔34にロックピン35が摺動
自在に嵌合し、ロックピン35の径方向内方端面は当て
金支持孔25内に突出し、先当て金27のテーパー面2
7bに当接自在となっている、ロックピン35の径方向
外方端部にはピストン部35aが一体に形成され、該ピ
ストン部35aは、ロックピン支持孔34に段部を介し
て連続するシリンダ孔40内にOリング41を介して摺
動自在に嵌合している。ピストン部35aとシリンダ孔
40の端面の間には、ロックピン35を径方向の外方
(矢印D1)に付勢するコイルばね44が縮設されてい
る。
【0023】シリンダ孔40の径方向外方端は、油圧マ
ニホールド23の内周面に形成された環状油路45に連
通しており、該環状油路45は、径方向外方に延びる油
路46を介して図4の手動式油圧発生装置18の油圧発
生室50に連通している。
【0024】図4において、手動式油圧発生装置18
は、油圧マニホールド23の外周面に固定されたシリン
ダケース51と、該シリンダケース51の後端開口部に
固定されたキャップ52と、シリンダケース51内に軸
芯方向摺動自在に嵌合するピストン53と、該ピストン
53に結合されると共にキャップ52に螺挿されたねじ
55とから構成されている。ねじ55の後端部にはロー
レット加工を施したハンドル57が一体に形成され、ま
た、ねじ55はロックナット56によりロック可能とな
っている。ハンドル57を回してピストン53を前方に
移動することにより、油圧発生室50から油路46及び
環状油路45を介してロックピン用のシリンダ孔40内
を加圧し、ロックピン35をばね44に抗して径方向の
内方に押すようになっている。
【0025】図8は該実施の形態の保持対象となるワー
クWの一例を示しており、機械加工前の鋳物製デフケー
ス蓋であり、軸芯部分には円筒形のボス部60が形成さ
れ、外周端にはボルト締結用の外向きフランジ61が形
成されている。このフランジ61は、軽量化のために花
弁状に8枚形成されており、各フランジ61部分には、
最終的に取付ボルト挿通用の孔が機械加工されることに
なっている。
【0026】図1はワーク保持治具を取り付けた状態を
示すチャックの正面図であり、前記図8に対応するワー
クWは仮想線で示してある。この図1において、当て金
27は、各フランジ61に対応する位置(8個所)にそ
れぞれ配設されており、ロックピン35も各当て金27
に対応してそれぞれ配設されている。手動式油圧発生装
置18は、バランス取りのため、周方向に等間隔(18
0°)を隔てた2個所に配置されており、各主動式油圧
発生装置18の油圧発生室50はそれぞれ油路46を介
して環状油路45に連通している。
【0027】隣り合う当て金27間のうち、たとえば2
個所にワークWの周方向の位置決めを行う位置決めピン
64が配置され、当て金ホルダー22に螺着されてい
る。
【0028】図3は治具本体20の断面図(図1のIII-
III断面図)であり、当て金ホルダー22と油圧マニホ
ールド23はそれぞれ複数のボルト66によりベース盤
21に同軸芯に固定され、ベース盤21は複数のボルト
67により、当て金ホルダー22と共に取付台4の取付
面4aに固定されている。
【0029】
【作用】図8に示すワークWを保持治具に装着する際に
は、図1のようにフランジ61間に位置決めピン64を
挟むようにすることによりワークWの周方向に位置決め
を行い、各フランジ61を各当て金27の前端に軽く接
触させた状態として、チャッキング操作を行なう。
【0030】チャッキング動作は、図4においてチャッ
ク爪2が矢印B1方向に円弧運動することにより行なわ
れ、把持部10はワークWのボス部60の外周面を把持
すると同時にワークWを後方(矢印R)に引き付け、ボ
ス部61の後端面をストッパー3の前端基準面3aに押
し当てる。これにより、ワークWはチャック爪2で把持
されると共に軸芯方向の位置決めがなされる。
【0031】上記チャッキング動作において、各フラン
ジ61の背面61bは対応する当て金27に当接し、こ
れをコイルばね31に抗して後方に押し込んでおり、し
たがってチャッキング完了時には各当て金27によりそ
れぞれ後方から一定の圧力で支持された状態となる。
【0032】チャッキング完了後、図1において両手動
式油圧発生装置18のハンドル57を回転操作すること
により、油路46及び環状油路45を介して全シリンダ
孔40に油圧を供給し、全ロックピン35を同時に径方
向の内方へ押し込み、当て金27に圧接させ、当て金2
7をロックする。
【0033】この時ロックピン35は、当て金27のテ
ーパー面27bに圧接するので、切削中に当て金27に
対して後方への大きな力がかかっても、当て金27が後
方にずれることはない。
【0034】図4において、軸芯方向と直角なフランジ
61の端面61aを平面状に切削する場合、上記切削面
61aの背面61bを、それぞれロック状態の当て金2
7により軸方向に支持しているので、切削抵抗によるび
びり現象は防止され、また、フランジ61が当て金27
により前方に撓むこともなく、切削面61aの平面度及
び面粗度を維持できる。
【0035】
【発明の実施の形態2】図9は旋盤内の油圧供給装置を
利用して、自動的にロックピン35のシリンダ孔40に
油圧を供給する構造である。油圧供給系統並びに治具本
体20の構成部材以外の構造は、図1〜図4に示す保持
治具と同様の構造であり、同じ機能を有する部品には同
じ符号を付し、詳しい説明は省略する。
【0036】治具本体20は、環状の当て金ホルダー2
2と、ベース盤兼油圧マニホールド21aから構成され
ている。ロックピン用のシリンダ孔40は、油圧マニホ
ールド21aの内周環状油路80及び油路81を介して
クイック継手82の雄側部材82aに連通しており、一
方、取付台4にはクイック継手82の雌側部材82bが
設けられている。
【0037】クイック継手82は周知の構造であり、
雄,雌両部材82a、82b内にそれぞればね90,9
1により着座する弁体93,94が内蔵されており、接
続時には両弁体93,94が互いに押し合うことにより
両部材82a、82bの流路を開き、両部材82a,8
2bを分離した時には、各ばね部材90,91により両
弁体93,94は弁座に着座し、流路を閉じるように構
成されている。
【0038】雌側部材82b内は取付台4内の油路83
を介して軸芯部分に至り、図10のようにチャック本体
1内の油路84及び主軸85内の油路86並びに油圧回
転継手(ディストリビュータ)87を介して旋盤本体の
油圧供給装置に接続している。
【0039】作用は前記手動式の場合と基本的には同じ
であり、チャッキング動作終了後、自動的に、あるいは
手動切り換え操作により、旋盤内の油圧供給装置から保
持治具のシリンダ孔40に圧油を供給し、全部のロック
ピン35を同時に作動させて、当て金27のテーパー面
27bに圧接し、当て金27をロックする。
【0040】
【発明の実施の形態3】図11は本願請求項2記載の発
明を適用した旋盤用ワーク保持治具であり、ワークWの
薄肉円筒部66の内周面66aを径方向に当接支持する
当て金27を備えている。ワーク保持治具の構造は、当
て金27の配置方向が前記図4の構成と異なっている
が、当て金27の基本的な支持構造及びロックピン35
の構造は図4の構造と同様であり、同じ機能を有する部
品又は部分には図4と同じ符号を付してあり、詳しい説
明は省略する。
【0041】図11において、治具本体20は、チャッ
ク本体1の前面に、取付台4を介して固定された環状の
油圧マニホールド23と、該油圧マニホールド23の前
面にOリング68を介して固定された環状の当て金ホル
ダー22から構成されており、当て金ホルダー22内
に、径方向の外方に進退可能なびびり防止用の当て金2
7が配置されている。当て金27は周方向に等間隔を置
いて複数個設けられている。
【0042】当て金ホルダー22に形成されている当て
金支持孔25は、径方向の外方端が開口すると共に径方
向の内方端が空気抜き孔32を介して外部に連通してい
る。当て金27は当て金支持孔25内に径方向移動可能
に嵌合すると共に、コイルばね31により径方向の外方
に付勢され、ダストシール28を通って外方に突出して
いる。
【0043】当て金27の外周面には径方向の内方側
(回転軸芯O1側)に行くに従い縮径するテーパー面2
7bが形成されており、当て金27の先端面27cは球
面状に形成されている。
【0044】当て金支持孔25に開口するロックピン支
持孔34は軸芯O1方向と平行に形成され、該ロックピ
ン支持孔34に摺動自在に嵌合するロックピン35は、
当て金27のテーパー面27bに当接自在となってい
る。ロックピン支持孔34に段部を介して連続するシリ
ンダ孔40内に、ロックピン35のピストン部35aが
嵌合している。該ピストン部35aはコイルばね44に
より軸芯O1方向の後方に付勢されている。
【0045】シリンダ孔40は、油圧マニホールド23
の環状油路45を介して油圧供給源に接続している。油
圧供給源としては、図4のような手動式又は図9及び図
10のような自動式のいずれも適用可能である。
【0046】
【作用】切削対象となるワークWは、径方向の外方端に
円筒部66を、内方端に軸部67を一体に有しており、
上記円筒部66を、各当て金27の先端面27cを径方
向の内方に押し込むように前方から嵌め込み、チャック
爪2で軸部67をチャッキングすることにより、軸部6
7を後方に引き込み、軸部後端をストッパー3の加工基
準面3aに押し当て、軸芯O1方向の位置決めを行なう
と共に、ワークWの軸芯合わせを行なう。
【0047】チャッキング完了時、各当て金27はコイ
ルばね31に抗して径方向の内方に押し込まれており、
したがって円筒部66の内周面66aは、等間隔を置い
て配置されている当て金27により、径方向の内方から
一定の圧力で支持された状態となっている。
【0048】チャッキング完了後、油圧発生源から環状
油路45を介して全シリンダ孔40に油圧を供給し、全
ロックピン35を同時に前方へ押し込み、当て金27の
テーパー面27bに圧接させ、当て金27をロックす
る。
【0049】このようにワークWを保持した状態で、薄
円筒部66の外周面66bを円筒面状に切削するが、円
筒部66の内周面66aはロック状態の当て金27によ
り径方向の内方から支持されているので、切削抵抗によ
るびびり現象は防止され、外周切削面の円筒度及び粗面
度を維持できる。なお、図11のワーク保持治具はテー
パー状の円筒部を有するワークの外周面を切削する場合
にも利用することは可能である。
【0050】
【その他の発明の実施の形態】(1)図7は当て金27
の変形例であり、前端面27cを平面状に形成してあ
る。
【0051】(2)前記実施の形態1、2及び3は、3
つ爪形ボールロック式のチャックに適用した例である
が、その他の形式のチャックに適用することも可能であ
る。
【0052】(3)図8のような花弁形のフランジ61
を有するワークWの他に、通常の円板状フランジの端面
切削に利用することも可能である。
【0053】(4)図11のようにワークWの円筒部6
6(又はテーパー状の円筒部)を切削対象とする場合
に、円筒部66の内周面66aが切削面となる時には、
円筒部66の外周面66bに径方向の外方から当て金2
7を当接させる構造とすることもできる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本願請求項1記載の
発明は、チャックに固定される治具本体20に、軸芯方
向と直角なワーク切削面61aの背面61bを当接支持
する当て金27を備えた旋盤用のワーク保持治具におい
て、当て金27は、コイルばね31等のばね部材により
軸芯方向のワーク側に付勢されると共に、油圧式のロッ
クピン35等を利用した油圧ロック機構により軸芯方向
の任意の位置でロックできるようになっているので、次
のような利点がある。
【0055】(1)当て金27が当接するワークの背面
61bがたとえ鋳肌のような加工前の状態であっても、
油圧ロック機構で当て金27をロックするため、切削抵
抗によるびびり現象を抑えることができる。
【0056】(2)ワークをチャック爪2により把持し
た位置で当て金27をロックするため、ワークWに当て
金27から無理な荷重がかかることはなく、ワークWに
撓みを発生させることなく、切削加工を行なうことがで
きる。特に、フランジのようなワークの薄肉部を平面加
工する場合には、切削面の平面度及び面粗度を維持で
き、加工精度が向上する。
【0057】(3)前記のようにびびり現象の発生を防
止できることにより、旋盤の刃具の寿命を延ばすことが
できる。
【0058】請求項2記載の発明は、チャックに固定さ
れる治具本体に、ワークの円筒部の外周面又は内周面で
あって、切削面と反対側の面を径方向に当接支持する当
て金を備えた旋盤用のワーク保持治具において、当て金
は、ばね部材により径方向のワーク側に付勢されると共
に、油圧ロック機構により径方向の任意の位置でロック
できるようになっているので、基本的には上記請求項1
と同様の利点がある。すなわち:
【0059】(1)当て金27が当接するワーク円筒部
66の表面がたとえ鋳肌のような加工前の状態であって
も、油圧ロック機構で当て金27をロックするため、切
削抵抗によるびびり現象を抑えることができる。
【0060】(2)ワークをチャック爪2により把持し
た位置で当て金27をロックするため、ワークWに当て
金27から無理な荷重がかかることはなく、ワークWに
撓みを発生させることなく、切削加工を行なうことがで
きる。特に、薄肉の円筒部を円筒面状に加工する場合に
は、円筒度及び面粗度を維持でき、加工精度が向上す
る。
【0061】(3)前記のようにびびり現象の発生を防
止できることにより、旋盤の刃具の寿命を延ばすことが
できる。
【0062】請求項3記載の発明のように、請求項1又
は2記載の旋盤用のワーク保持治具において、当て金2
7の外周面に、ワーク側と反対側に行くにしたがい縮径
するテーパー面27bを形成し、該テーパー面27bに
油圧式のロックピン35を圧接してロックするようにし
ていると、ロックピン35による押圧力の一部は、当て
金27をワーク側に加圧する力となり、切削中におい
て、当て金27に対してばね31を縮める方向に大きな
力がかかっても、当て金27がずれるのを防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明を適用したワーク保持治具を装着し
たチャックの正面図である。
【図2】 ワーク保持治具を取り外して示す図1のチャ
ックの正面図である。
【図3】 治具本体の図1のIII-III断面図である。
【図4】 図1のIV-IV断面拡大図である。
【図5】 当て金及びロック機構の拡大縦断面図であ
る。
【図6】 チャッキング機構の一例を示す断面略図であ
る。
【図7】 当て金の変形例を示す側面図である。
【図8】 ワークの一例を示す斜視図である。
【図9】 別の実施の形態を示す縦断面図である。
【図10】 図9の油圧経路の一部を示す縦断面図であ
る。
【図11】 本願請求項2記載の発明を適用したワーク
保持治具を装着したチャックの縦断面図である。
【図12】 従来例のワーク保持治具の縱断面図であ
る。
【図13】 従来の当て金の縦断面拡大図である。
【符号の説明】
1 チャック本体 2 チャック爪 3 ストッパー 18 手動式油圧発生装置 20 治具本体 21 ベース盤 22 当て金ホルダー 23 油圧マニホールド 25 当て金支持孔 27 当て金 27b テーパー面 27c 先端面 31 コイルばね 34 ロックピン支持孔 35 ロックピン(油圧ロック機構) 40 シリンダ孔 44 コイルばね 61 フランジ 61a 切削面 62b 背面 66 円筒部 66a 切削面
【手続補正書】
【提出日】平成13年7月12日(2001.7.1
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本願請求項1記載の発明は、チャックに固定される治
具本体に、軸芯方向と直角なワーク切削面の背面を当接
支持する当て金を備えた旋盤用のワーク保持治具におい
て、当て金は、ばね部材により軸芯方向のワーク側に付
勢されると共に、油圧ロック機構により軸芯方向の任意
の位置でロックできるようになっていることを特徴とし
ている。これにより、チャック爪でワークを把持した時
の自然状態で、各当て金の軸芯方向の位置を油圧ロック
機構により固定でき、切削中におけるびびり現象を防止
できると共に軸芯方向と直角な切削面の平面度も維持す
ることができ、加工精度が向上する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャックに固定される治具本体に、軸芯
    方向と直角なワーク切削面の背面を当接支持する当て金
    を備えた旋盤用のワーク保持治具において、 当て金は、ばね部材により軸芯方向のワーク側に付勢さ
    れると共に、油圧ロック機構により軸芯方向の任意の位
    置でロックできるようになっていることを特徴とする旋
    盤用のワーク保持治具。
  2. 【請求項2】 チャックに固定される治具本体に、ワー
    クの円筒部の外周面又は内周面であって、切削面と反対
    側の面を径方向に当接支持する当て金を備えた旋盤用の
    ワーク保持治具において、 当て金は、ばね部材により径方向のワーク側に付勢され
    ると共に、油圧ロック機構により径方向の任意の位置で
    ロックできるようになっていることを特徴とする旋盤用
    のワーク保持治具。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の旋盤用のワーク保
    持治具において、油圧ロック機構は、当て金の外周面に
    圧接自在な油圧作動のロックピンを有し、当て金の外周
    面は、ワーク側と反対側に行くにしたがい縮径するテー
    パー面としていることを特徴とする旋盤用のワーク保持
    治具。
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