JPH10340820A - コイルボビン - Google Patents

コイルボビン

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Publication number
JPH10340820A
JPH10340820A JP9149707A JP14970797A JPH10340820A JP H10340820 A JPH10340820 A JP H10340820A JP 9149707 A JP9149707 A JP 9149707A JP 14970797 A JP14970797 A JP 14970797A JP H10340820 A JPH10340820 A JP H10340820A
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JP
Japan
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coil
winding
bobbin
lead wire
coil bobbin
Prior art date
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Pending
Application number
JP9149707A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Yamamoto
一行 山本
Masahiro Sugiyama
正洋 杉山
Toshiyuki Hiraoka
敏行 平岡
Hiroshi Kubota
洋 久保田
Tetsushi Takeda
哲史 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1ないし第3のコイル21〜23のそれぞれの
電気的絶縁性を確保するとともに、自動巻回機を使用し
た自動巻きにも容易に対応する。 【解決手段】 コイルボビン24の両端に両端に端子台部
35を設ける。コイルボビン24に、第1、第2および第3
のコイル21,22,23を巻回する第1、第2および第3の
コイル巻回部47,48,49を設ける。第1のコイル21の引
出線は一端の端子台部に接続し、第2および第3のコイ
ル22,23は他端の端子台部35に接続する。第3のコイル
巻回部49には、第2のコイル22の引出線が挿通される引
出線挿通部51,52を設ける。第3のコイル巻回部49によ
り、引出線挿通部51,52に挿通される第2のコイル22の
引出線より外周方向に離反する領域に、第3のコイル23
を巻回する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイルや鉄心と組
み合わされてトランスを構成するコイルボビンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、トランスとして、例えば放電灯用
安定器は、例えば、図13に示すように、一次コイル
1、二次コイル2、フィラメントコイル3、コイルボビ
ン4、図示しない鉄心などによって構成される。
【0003】コイルボビン4は、筒状の巻胴部5を有
し、この巻胴部5の周囲に複数のフランジ部6が突出形
成され、これらフランジ部6によって第1のコイル巻回
部7および第2のコイル巻回部8が並列に区画形成され
ている。両端のフランジ部6には端子台部9がそれぞれ
形成され、各端子台部9にピン10が突設されている。
【0004】そして、一次コイル1は第1のコイル巻回
部7に巻回され、二次コイル2は第2のコイル巻回部8
に巻回され、フィラメントコイル3は第2のコイル巻回
部8の二次コイル2の周囲に巻回される。なお、一次コ
イル1の引出線は一端の端子台部9のピン10に接続さ
れ、二次コイル2およびフィラメントコイル3の引出線
は他端の端子台部9のピン10に接続される。
【0005】ところで、第2のコイル巻回部8に二次コ
イル2とフィラメントコイル3とを巻回するため、それ
ら二次コイル2とフィラメントコイル3との電気的絶縁
性を確保する必要がある。
【0006】そこで、図13に示す構造では、二次コイ
ル2を巻回した後、その二次コイル2の周囲に絶縁テー
プ11を巻回し、フィラメントコイル3との電気的絶縁性
を図るようにしている。
【0007】また、図14に示すように、二次コイル2
の周囲にフィラメントコイル3を直接巻回するが、フィ
ラメントコイル3には芯線を例えばテフロン系の樹脂な
ど絶縁性の高い材料で被覆した被覆電線を使用すること
で電気的絶縁性を確保するようにしている。
【0008】しかし、絶縁テープ11は手作業で巻回しな
ければならず、また、被覆電線はピン10との電気的接続
のために引出線の端末部分の被覆を剥離する端末処理を
手作業で施さなければならず、コイル巻回作業が複雑化
し、自動巻回機を使用した自動巻きに対応できない問題
がある。
【0009】また、図15に示すように、一次および二
次コイル1,2を巻回する第1および第2のコイル巻回
部7,8を複数のフランジ部12で分割部7a,7b,7c,8
a,8b,8cに細分割し、一次および二次コイル1,2の
層間絶縁性を確保するようにした場合、二次コイル2は
第2のコイル巻回部8の外側から内側の順に分割部8a,
8b,8cに順次巻回されるとともに巻終りの引出線2aが第
2のコイル巻回部8の外側を横断して端子台部9のピン
10に接続される。
【0010】この場合、フィラメントコイル3は第2の
コイル巻回部8の分割部8aに巻回された二次コイル2の
周囲に巻回されるが、二次コイル2の引出線2aが横断さ
れているため、手作業によりその引出線2aの下側をくぐ
らせて巻回しなければならず、コイル巻回作業が複雑化
し、自動巻回機を使用した自動巻きに対応できない問題
がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
技術では、絶縁テープ11の手作業による巻き付け、被覆
電線の手作業による端末処理、手作業によりフィラメン
トコイル3を二次コイル2の引出線2aの下側にくぐらせ
るなど、手作業の要因があり、コイル巻回作業が複雑化
し、自動巻回機を使用した自動巻に対応できない問題が
ある。
【0012】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、第1ないし第3のコイルのそれぞれの電気的絶縁
性を確保するとともに、自動巻回機を使用した自動巻き
にも容易に対応できるコイルボビンを提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のコイルボ
ビンは、両端に端子台部を有し、その一端の端子台部に
引出線が接続される第1のコイル、他端の端子台部に引
出線が接続される第2のコイルおよび第3のコイルがそ
れぞれ巻回されるコイルボビンにおいて、前記第1のコ
イルを巻回する第1のコイル巻回部と、前記第2のコイ
ルを巻回する第2のコイル巻回部と、前記第2のコイル
の引出線が挿通される引出線挿通部を有し、この引出線
挿通部に挿通される第2のコイルの引出線より外周方向
に離反する領域に前記第3のコイルを巻回する第3のコ
イル巻回部とを具備しているものである。
【0014】第1、第2および第3のコイルを第1、第
2および第3のコイル巻回部にそれぞれ巻回する。第1
のコイルの引出線を一端の端子台部に接続し、第2のコ
イルの引出線を第3のコイル巻回部の引出線挿通部を通
じて他端の端子台部に接続し、第3のコイルの引出線を
他端の端子台部に接続する。第3のコイル巻回部では、
引出線挿通部に挿通される第2のコイルの引出線より外
周方向に離反する領域に第3のコイルを巻回するため、
絶縁テープや絶縁性の高い被覆電線などの特別な電気的
絶縁手段を用いなくても、第2のコイルと第3のコイル
との電気的絶縁性を確保可能とし、自動巻回機を使用し
た自動巻きにも対応可能とする。
【0015】請求項2記載のコイルボビンは、請求項1
記載のコイルボビンにおいて、第1のコイル巻回部、第
2のコイル巻回部および第3のコイル巻回部のうちの少
くともいずれかが分割形成されているものであり、対応
するコイルを分割巻回して層間絶縁性を確保する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0017】図1ないし図6に第1の実施の形態を示
す。
【0018】図6において、トランスとして例えば放電
灯用安定器を示し、この放電灯用安定器は、第1のコイ
ルとしての一次コイル21、第2のコイルとしての二次コ
イル22、第3のコイルとしてのフィラメントコイル23、
コイルボビン24、図示しない鉄心などによって構成され
ている。
【0019】コイルボビン23は、図3に示すように、絶
縁性を有する例えば合成樹脂材料にて一体に形成されて
おり、両端方向に開口する筒状の巻胴部31を有し、この
巻胴部31の両端周囲にフランジ部32,33が突出形成され
ている。各フランジ部32,33の外端面には端子台部34,
35がそれぞれ形成され、各端子台部34,35には導電性を
有するピン36が4本ずつ並列に突設されている。各ピン
36間に位置してスリット状の溝部37,38,39および溝部
40,41,42がそれぞれ形成され、各ピン36の位置に対応
する端面にボス43がそれぞれ突出形成されている。
【0020】巻胴部31のほぼ中央周囲に区画壁部(フラ
ンジ部)45が突出形成されているとともに、フランジ部
33に近接した巻胴部31の他端側周囲に区画壁部(フラン
ジ部)46が突出形成されており、これら区画壁部45,46
はフランジ部32,33とほぼ同形状に形成されている。一
端側のフランジ部32と区画壁部45との間に一次コイル21
を巻回する環状の第1のコイル巻回部47が形成され、両
区画壁部45,46間に二次コイル22が巻回される環状の第
2のコイル巻回部48が形成され、区画壁部46と他端側の
フランジ部33との間にフィラメントコイル23が巻回され
る環状の第3のコイル巻回部49が形成されている。した
がって、コイルボビン24の一端側から他端側にわたって
第1ないし第3のコイル巻回部47〜49がそれぞれ区画形
成されている。
【0021】環状の第1および第2のコイル巻回部47,
48の中心側部分は巻胴部31の外周面で構成され、図2
(b) に示すように、環状の第3のコイル巻回部49の中心
側部分は巻胴部31の外周面および第2のコイル22の外周
面より外周方向に位置されるとともに区画壁部46の外周
近傍に形成される巻回台部50にて構成されている。すな
わち、第1および第2のコイル巻回部47,48の溝深さは
深く、第3のコイル巻回部49の溝深さは第1および第2
のコイル巻回部47,48より浅く形成されている。
【0022】区画壁部46には、図3(c) に示すように、
他端側の端子台部35の溝部40,41に連通する引出線挿通
部としての溝部51,52が形成されている。図2(b) に示
すように、一方の溝部51は巻回台部50と二次コイル22の
外周面との間の位置まで浅い溝状に切欠形成され、他方
の溝部52は巻胴部31の外周面の位置まで深い溝状に切欠
形成されている。
【0023】また、一次コイル21、二次コイル22および
フィラメントコイル23は、導線をワニス処理したポリウ
レタン銅線(ワニス線)などの巻線が用いられる。
【0024】次に、第1の実施の形態の作用を説明す
る。
【0025】まず、一次コイル21をコイルボビン24に巻
回するには、図4に示すように、一次コイル21の巻始め
の引出線21a を、一端側の端子台部34のピン36に絡めて
係止し、ボス43に引っ掛け、溝部38を通じて第1のコイ
ル巻回部47に導き、第1のコイル巻回部47に例えば整列
密巻状態に巻回する。第1のコイル巻回部47に所定巻数
巻回し終えたら、一次コイル21の巻終りの引出線21b
を、一端側の端子台部34の溝部39を通じて端子台部34の
端面側に引き出し、ボス43に引っ掛け、ピン36に絡めて
係止する。
【0026】なお、この一次コイル21の各引出線21a ,
21b の処理および第1のコイル巻回部47への巻回は、自
動巻回機を使用して行なわれるもので、第1のコイル巻
回部47への巻線の巻回時にはコイルボビン24自体が回転
される。
【0027】続いて、二次コイル22をコイルボビン24に
巻回するには、図1および図5に示すように、二次コイ
ル22の巻始めの引出線22a を、他端側の端子台部35のピ
ン36に絡めて係止し、ボス43に引っ掛け、溝部41、第3
のコイル巻回部49および溝部52を通じて第2のコイル巻
回部48に導き、第2のコイル巻回部48に例えば整列密巻
状態に巻回する。第2のコイル巻回部48に所定巻数巻回
し終えたら、二次コイル22の巻終りの引出線22b を、溝
部51、第3のコイル巻回部49および溝部40を通じて他端
側の端子台部35の端面側に引き出し、ボス43に引っ掛
け、ピン36に絡めて係止する。
【0028】なお、この二次コイル22の各引出線22a ,
22b の処理および第2のコイル巻回部48への巻回は、自
動巻回機を使用して行なわれるもので、第2のコイル巻
回部48への巻線の巻回時にはコイルボビン24自体が回転
される。
【0029】続いて、フィラメントコイル23をコイルボ
ビン24に巻回するには、図1および図6に示すように、
フィラメントコイル23の巻始めの引出線23a を、他端側
の端子台部35のピン36に絡めて係止し、ボス43に引っ掛
け、溝部42を通じて第3のコイル巻回部49に導き、第3
のコイル巻回部49に巻回する。第3のコイル巻回部49に
所定巻数巻回し終えたら、フィラメントコイル23の巻終
りの引出線23b を、溝部42を通じて他端側の端子台部35
の端面側に引き出し、ボス43に引っ掛け、ピン36に絡め
て係止する。
【0030】なお、このフィラメントコイル23の各引出
線23a ,23b の処理および第3のコイル巻回部49への巻
回は、自動巻回機を使用して行なわれるもので、第3の
コイル巻回部49への巻線の巻回時にはコイルボビン24自
体が回転される。
【0031】そして、この第3のコイル巻回部49では、
二次コイル22の引出線22a ,22b が挿通される溝部51,
52を設けるとともに、溝部51,52に挿通される二次コイ
ル22の引出線22a ,22b より外周方向に離反する領域に
フィラメントコイル23を巻回するため、絶縁テープや絶
縁性の高い被覆電線などの特別な電気的絶縁手段を用い
なくても、二次コイル22とフィラメントコイル23とを離
反させて電気的絶縁性を確保できる。
【0032】以上のように、コイルボビン24に対して一
次コイル21、二次コイル22およびフィラメントコイル23
を巻回する場合、絶縁テープや絶縁性の高い被覆電線な
どの特別な電気的絶縁手段を用いなくても、それら一次
コイル21、二次コイル22およびフィラメントコイル23の
それぞれの電気的絶縁性を確保でき、かつ、従来のよう
に、絶縁テープの貼り付け、被覆電線の端末処理、フィ
ラメントコイルを二次コイルの引出線の下側にくぐらせ
るなどの手作業による要因を無くし、コイル巻回作業を
簡素化して、自動巻回機を使用した自動巻きにも容易に
対応できる。
【0033】次に、図7ないし図12に第2の実施の形
態を示す。
【0034】なお、第1の実施の形態と同一構造につい
ては同一符号を用いてその説明を省略する。
【0035】コイルボビン24の巻胴部31の周囲に、第1
のコイル巻回部47および第2のコイル巻回部48をそれぞ
れ複数に分割形成する複数の分割壁部(フランジ部)6
1,62が形成されている。これら分割壁部61,62はフラ
ンジ部32,33および区画壁部45,46とほぼ同形状に形成
されている。
【0036】第1のコイル巻回部47は各分割壁部61によ
って3つの分割巻回部47a ,47b ,47c に分割形成さ
れ、第2のコイル巻回部48は各分割壁部62によって3つ
の分割巻回部48a ,48b ,48c に分割形成されている。
【0037】第1のコイル巻回部47の各分割壁部61に
は、端子台部34の溝部37,39の位置に対応して溝部63が
形成されているとともに、この溝部63とは反対側に溝部
64が形成されている。第2のコイル巻回部48の各分割壁
部62には、区画壁部46の溝部51の位置に対応して溝部65
が形成されているとともに、この溝部65とは反対側に溝
部66が形成されている。溝部63,65は、溝部51とほぼ同
様に形成され、すなわち、一次コイル21および二次コイ
ル22の外周面より外周方向に離反した位置までの浅い溝
状に切欠形成されている。溝部64,66は、巻胴部31の外
周面の位置まで深い溝状に切欠形成されている。
【0038】次に、第2の実施の形態の作用を説明す
る。
【0039】まず、一次コイル21をコイルボビン24に巻
回するには、図10に示すように、一次コイル21の巻始
めの引出線21a を、一端側の端子台部34のピン36に絡め
て係止し、ボス43に引っ掛け、溝部38を通じて第1のコ
イル巻回部47の分割巻回部47a に導き、分割巻回部47a
に例えば整列密巻状態に巻回する。
【0040】分割巻回部47a に所定巻数巻回し終えた
ら、溝部64を通じて隣接する分割溝部47b に導き、分割
巻回部47b に例えば整列密巻状態に巻回する。同様に、
分割巻回部47b に所定巻数巻回し終えたら、溝部64を通
じて隣接する分割巻回部47c に導き、分割巻回部47c に
例えば整列密巻状態に巻回する。
【0041】分割巻回部47c に所定巻数巻回し終えた
ら、一次コイル21の巻終りの引出線21b を、分割壁部61
の溝部63、端子台部34の溝部39を通じて端子台部34の端
面側に引き出し、ボス43に引っ掛け、ピン36に絡めて係
止する。
【0042】一次コイル21の巻終りの引出線21b は、分
割巻回部47a ,47b に巻回された一次コイル21の外周面
上を渡らせられるが、分割壁部61の溝部63に係合される
ことで、分割巻回部47a ,47b に巻回された一次コイル
21の外周面に対して所定の絶縁距離L1 が確保される。
【0043】なお、この一次コイル21の各引出線21a ,
21b の処理および第1のコイル巻回部47への巻回は、自
動巻回機を使用して行なわれるもので、第1のコイル巻
回部47への巻線の巻回時にはコイルボビン24自体が回転
される。
【0044】続いて、二次コイル22をコイルボビン24に
巻回するには、図7および図11に示すように、二次コ
イル22の巻始めの引出線22a を、他端側の端子台部35の
ピン36に絡めて係止し、ボス43に引っ掛け、溝部41、第
3のコイル巻回部49および溝部52を通じて第2のコイル
巻回部48の分割巻回部48a に導き、分割巻回部48a に例
えば整列密巻状態に巻回する。
【0045】分割巻回部48a に所定巻数巻回し終えた
ら、溝部66を通じて隣接する分割溝部48b に導き、分割
巻回部48b に例えば整列密巻状態に巻回する。同様に、
分割巻回部48b に所定巻数巻回し終えたら、溝部66を通
じて隣接する分割巻回部48c に導き、分割巻回部48c に
例えば整列密巻状態に巻回する。
【0046】分割巻回部48c に所定巻数巻回し終えた
ら、二次コイル22の巻終りの引出線22b を、分割壁部62
の溝部65、溝部51、第3のコイル巻回部49および溝部40
を通じて他端側の端子台部35の端面側に引き出し、ボス
43に引っ掛け、ピン36に絡めて係止する。
【0047】二次コイル22の巻終りの引出線22b は、分
割巻回部48a ,48b に巻回された二次コイル22の外周面
上を渡らせられるが、分割壁部62の溝部65に係合される
ことで、分割巻回部48a ,48b に巻回された二次コイル
22の外周面に対して所定の絶縁距離L2 が確保されると
ともに、後述する第3のコイル巻回部49の巻回台部50に
巻回されるフィラメントコイル23との間に絶縁距離L3
が確保されることになる。
【0048】なお、この二次コイル22の各引出線22a ,
22b の処理および第2のコイル巻回部48への巻回は、自
動巻回機を使用して行なわれるもので、第2のコイル巻
回部48への巻線の巻回時にはコイルボビン24自体が回転
される。
【0049】続いて、フィラメントコイル23をコイルボ
ビン24に巻回するには、図7および図12に示すよう
に、フィラメントコイル23の巻始めの引出線23a を、他
端側の端子台部35のピン36に絡めて係止し、ボス43に引
っ掛け、溝部42を通じて第3のコイル巻回部49に導き、
第3のコイル巻回部49に巻回する。第3のコイル巻回部
49に所定巻数巻回し終えたら、フィラメントコイル23の
巻終りの引出線23b を、溝部42を通じて他端側の端子台
部35の端面側に引き出し、ボス43に引っ掛け、ピン36に
絡めて係止する。
【0050】なお、このフィラメントコイル23の各引出
線23a ,23b の処理および第3のコイル巻回部49への巻
回は、自動巻回機を使用して行なわれるもので、第3の
コイル巻回部49への巻線の巻回時にはコイルボビン24自
体が回転される。
【0051】そして、この第3のコイル巻回部49では、
二次コイル22の引出線22a ,22b が挿通される溝部51,
52を設けるとともに、溝部51,52に挿通される二次コイ
ル22の引出線22a ,22b より外周方向に離反する領域に
フィラメントコイル23を巻回するため、絶縁テープや絶
縁性の高い被覆電線などの特別な電気的絶縁手段を用い
なくても、二次コイル22とフィラメントコイル23とを離
反させて電気的絶縁性を確保できる。
【0052】以上のように、コイルボビン24に対して一
次コイル21、二次コイル22およびフィラメントコイル23
を巻回する場合、絶縁テープや絶縁性の高い被覆電線な
どの特別な電気的絶縁手段を用いなくても、それら一次
コイル21、二次コイル22およびフィラメントコイル23の
それぞれの電気的絶縁性を確保でき、かつ、従来のよう
に、絶縁テープの貼り付け、被覆電線の端末処理、フィ
ラメントコイルを二次コイルの引出線の下側にくぐらせ
るなどの手作業による要因を無くし、コイル巻回作業を
簡素化して、自動巻回機を使用した自動巻きにも容易に
対応できる。
【0053】しかも、第1のコイル巻回部47および第2
のコイル巻回部48をそれぞれ分割形成しているため、対
応する一次コイル21および二次コイル22をそれぞれ分割
巻回して層間絶縁性を確保できる。
【0054】なお、第2の実施の形態では、第1および
第2のコイル巻回部47,48をそれぞれ3つの分割巻回部
47a 〜47c ,48a 〜48c に分割形成し、第3のコイル巻
回部49を1つとしたが、各コイル巻回部47〜49のセクシ
ョンをそれぞれ増加または減少させてもよく、その場合
にも同様の作用効果を奏する。
【0055】
【発明の効果】請求項1記載のコイルボビンによれば、
第1、第2および第3のコイルをそれぞれ巻回する第
1、第2および第3のコイル巻回部を設け、第3のコイ
ル巻回部では、第2のコイルの引出線が挿通される引出
線挿通部を設けるとともに、引出線挿通部に挿通される
第2のコイルの引出線より外周方向に離反する領域に第
3のコイルを巻回するため、絶縁テープや絶縁性の高い
被覆電線などの特別な電気的絶縁手段を用いなくても、
第1、第2および第3のコイルのそれぞれの電気的絶縁
性を確保できるとともに、自動巻回機を使用した自動巻
きにも容易に対応できる。
【0056】請求項2記載のコイルボビンによれば、請
求項1記載のコイルボビンの効果に加えて、第1、第2
および第3のコイル巻回部のうちの少くともいずれかが
分割形成されるため、対応するコイルを分割巻回して層
間絶縁性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコイルボビンの第1の実施の形態を示
し、(a) はコイルボビンの一部の正面図、(b) はコイル
ボビンの一部の底面図である。
【図2】同上コイルボビンを示し、(a) はコイルボビン
の端面図、(b) は図1(a) のA−A断面図である。
【図3】同上コイルボビンを示し、(a) はコイルボビン
の平面図、(b) はコイルボビンの正面図、(c) はコイル
ボビンの底面図である。
【図4】同上一次コイルを巻回したコイルボビンを示
し、(a) はコイルボビンの平面図、(b) はコイルボビン
の正面図、(c) はコイルボビンの底面図である。
【図5】同上一次および二次コイルを巻回したコイルボ
ビンを示し、(a) はコイルボビンの平面図、(b) はコイ
ルボビンの正面図、(c) はコイルボビンの底面図であ
る。
【図6】同上一次および二次コイル、フィラメントコイ
ルを巻回したコイルボビンを示し、(a) はコイルボビン
の平面図、(b) はコイルボビンの正面図、(c) はコイル
ボビンの底面図である。
【図7】本発明のコイルボビンの第2の実施の形態を示
し、(a) はコイルボビンの一部の正面図、(b) はコイル
ボビンの一部の底面図である。
【図8】同上コイルボビンを示し、(a) はコイルボビン
の端面図、(b) は図7(a) のB−B断面図である。
【図9】同上コイルボビンを示し、(a) はコイルボビン
の平面図、(b) はコイルボビンの正面図、(c) はコイル
ボビンの底面図である。
【図10】同上一次コイルを巻回したコイルボビンを示
し、(a) はコイルボビンの平面図、(b) はコイルボビン
の正面図、(c) はコイルボビンの底面図である。
【図11】同上一次および二次コイルを巻回したコイル
ボビンを示し、(a) はコイルボビンの平面図、(b) はコ
イルボビンの正面図、(c) はコイルボビンの底面図であ
る。
【図12】同上一次および二次コイル、フィラメントコ
イルを巻回したコイルボビンを示し、(a) はコイルボビ
ンの平面図、(b) はコイルボビンの正面図、(c) はコイ
ルボビンの底面図である。
【図13】従来のコイルボビンの正面図である。
【図14】従来のコイルボビンの他の例を示す正面図で
ある。
【図15】従来のコイルボビンのさらに他の例を示し、
(a) はコイルボビンの底面図、(b) はコイルボビンの一
部の正面図である。
【符号の説明】
21 第1のコイルとしての一次コイル 22 第2のコイルとしての二次コイル 23 第3のコイルとしてのフィラメントコイル 24 コイルボビン 34,35 端子台部 47 第1のコイル巻回部 48 第2のコイル巻回部 49 第3のコイル巻回部 51,52 引出線挿通部としての溝部
フロントページの続き (72)発明者 久保田 洋 静岡県三島市南町6番78号 株式会社テッ ク三島事業所内 (72)発明者 武田 哲史 静岡県三島市南町6番78号 株式会社テッ ク三島事業所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端に端子台部を有し、その一端の端子
    台部に引出線が接続される第1のコイル、他端の端子台
    部に引出線が接続される第2のコイルおよび第3のコイ
    ルがそれぞれ巻回されるコイルボビンにおいて、 前記第1のコイルを巻回する第1のコイル巻回部と、 前記第2のコイルを巻回する第2のコイル巻回部と、 前記第2のコイルの引出線が挿通される引出線挿通部を
    有し、この引出線挿通部に挿通される第2のコイルの引
    出線より外周方向に離反する領域に前記第3のコイルを
    巻回する第3のコイル巻回部とを具備していることを特
    徴とするコイルボビン。
  2. 【請求項2】 第1のコイル巻回部、第2のコイル巻回
    部および第3のコイル巻回部のうちの少くともいずれか
    が分割形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    コイルボビン。
JP9149707A 1997-06-06 1997-06-06 コイルボビン Pending JPH10340820A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008047595A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Murata Mfg Co Ltd トランス
JP2009267087A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Fdk Corp トランスボビン
CN107221418A (zh) * 2015-03-04 2017-09-29 江苏理工学院 开关变压器

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JP2009267087A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Fdk Corp トランスボビン
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