JP3574713B2 - 多連式コイル - Google Patents
多連式コイル Download PDFInfo
- Publication number
- JP3574713B2 JP3574713B2 JP22771196A JP22771196A JP3574713B2 JP 3574713 B2 JP3574713 B2 JP 3574713B2 JP 22771196 A JP22771196 A JP 22771196A JP 22771196 A JP22771196 A JP 22771196A JP 3574713 B2 JP3574713 B2 JP 3574713B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- winding
- base
- multiple coil
- common wiring
- winding part
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Description
【発明の属する利用分野】
本発明は各種の通信機器や電子機器に用いられる遅延線や複合フィルタを構成する多連式コイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の遅延線やLCフィルタを構成する多連式コイルには、例えば、図6、図7で示すようなものがある。
図6の多連式コイル11は、ボビンやドラム型コアに巻線12を巻回して巻線部13を形成し、前記巻線部13をベース14に固定して各巻線12の巻線端末をベース14に植設した端子ピン15に接続してこれらをケース16に収納した構成である。
また、図7のものは、端子ピン25を植設した鍔24を複数個並設し、前記鍔で区画された巻線部23に巻線22を巻回し、各巻線部の巻線22の引き出し線22aを鍔24の側壁に形成した凸部または凹部26を通して他の巻線部23に送り配線できるようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図6の構成では、各巻線部13は巻線12を個別に形成したボビンやドラム型コアにそれぞれ別々に巻回して形成されており、各巻線端末をそれぞれ対応する端子ピンに接続しているため巻線作業に手間がかかり、また、各巻線部13は機械的および電気的に独立しているため、各巻線間の電気的接続は多連式コイル11を装着する回路基板側で行わなければならず、従って、各巻線間の電気的接続を変える度に回路基板の配線パターンを変更しなければならないので製造作業工程が煩雑となり、また、配線パターンの異なる多種類の回路基板を用意しなければならないので不経済である欠点があった。
また、図7の構成のものは、各巻線部23に巻線22を連続して巻回できる利点はあるものの、ある位置の巻線部の巻線と他の位置にある巻線部の巻線とを電気的に接続する場合は、巻線の引き出し線22aを鍔24の側壁に形成した凹部26を通して送り配線する必要がある。
従って、隣接する区画の巻線部間の電気的接続は容易であるが離れた位置にある区画の巻線部間の巻線を電気的に接続する場合には、引き出し線22aが幾つもの区画の巻線部を跨いで配線されることになり、巻線作業の途中あるいは回路基板への取付作業途中で前記引き出し線が断線したり、引き出し線と該引き出し線が通過する区間の巻線部との間で電気的な干渉を起こす欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記従来の欠点を除去し、個々の巻線相互の電気的接続を自由に変更できるようにし、また、1本の巻線導体を切断することなく多数の巻線の巻線作業を連続して行えるようにした多連式コイルを提供するものである。
本発明は上記の目的を達成する手段として、軸長のベース上面の長軸方向に所定間隔を置いて複数の巻線部を配置し、該ベースの両側面または底面の少なくとも何れか1箇所の面に、ベースの長軸方向に沿って各巻線部に連通する1条以上の共通配線溝を形成したことを特徴とするものである。
この構成で、巻線が巻回される巻線部はベースと同一の材質で一体に形成したものでも、あるいはドラム型フェライトコアのようにベースとは別個に形成したものでも良い。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明は、軸長のベース上面に巻線部を配置するとともにベースの両側面または底面の少なくとも何れか1箇所の面に長軸方向に沿って共通配線溝を形成し、また、各巻線部の間に切込み溝を設け、任意の位置の巻線部に巻回した巻線の引き出し線を前記切込み溝を通して共通配線溝に連通させ、別の巻線部に巻線できるようにしたものである。
【0006】
【実施例1】
図1は本発明の1実施例における平面図、図2は同側面図、図3は図1のA−A線における断面図、図4は一部の拡大斜視図である。
各図において、1は軸長のベース、2A,2B,2Cは前記ベース上面の長軸方向に所定の間隔を置いて配置した巻線部で本実施例ではベース1と同じ材質により一体に形成してある。
3は前記巻線部2A,2B,2Cに巻回した巻線、4はベース1に植設された端子ピンで前記ベース1の上面側で該ベースの長軸方向に対して直角方向に折り曲げられている。5A,5B,5C,5Dは巻線部2A,2B,2Cの基端に近接して形成した切込み溝、6はベース1の両側面または底面の少なくとも何れか1箇所の面に、該ベースの長軸方向に沿って形成した共通配線溝で、前記切込み溝5A,5B,5C,5Dを通して各巻線部2A,2B,2Cに連通するようにしてある。
この構成で、例えば、巻線部2Aに巻回された巻線3から引き出された引き出し線の一端3aは側近の端子ピン4aに接続され、他端3bは切込み溝5Aに挿入され、共通配線溝6を通って巻線しようとする任意の位置の巻線部、例えば2Cに近い切込み溝5Cから引き出されて巻線部2Cに巻回され、更に、必要に応じて別の巻線部に導かれて巻回され、あるいは何れかの端子ピンに接続される。
なお、本実施例は共通配線溝が1条の場合を示してあるが該共通配線溝は必要に応じて増すことができ、例えば、2本の共通配線溝を平行して配列してもよい。
【0007】
【実施例2】
図5はベース1の長軸方向に沿う両側に共通配線溝6を形成し、また、各端子ピン4の上端をベースの長軸方向に対して交互に直角に折り曲げ、両側から突出させたものであり、このようにすると実施例1のものより更に複雑な電気的接続を行うことができる。
【0008】
【実施例3】
また、実施例1では巻線部をベースと一体に形成してあるが、これに限定されることはなく、ドラム型フェライトコアあるいは予め形成したボビンを用いても良いことは勿論である。
【0009】
【発明の効果】
本発明は以上のような構成であるから、多連式コイルを装着する回路基板の回路パターンを変更することなく、個々の巻線相互の電気的接続を自由に変更でき、また、1本の巻線導体を切断することなく多数の巻線部の巻線作業を連続して行えるようにしたので、巻線作業の作業効率を高めることができ、更に、巻線部から引き出された巻線導体は共通配線溝を通って他の巻線部に導かれるので経路途中に配置した巻線部の巻線と接触することがなく、従って、前記巻線導体がその経路途中にある巻線部の巻線に電気的干渉を与えることがない等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】は本発明の1実施例における平面図、
【図2】は同側面図、
【図3】は図1のA−A線における断面図、
【図4】は一部の拡大斜視図、
【図5】は本発明の別の実施例の側面図、
【図6】は従来の多連式コイルの1例を示す説明図、
【図7】は従来の多連式コイルの別の例を示す説明図、
【符号の説明】
1・・・ベース、
2A,2B,2C・・・巻線部、
3・・・巻線、
4・・・端子ピン、
5A,5B,5C,5D・・・切込み溝、
6・・・共通配線溝、
Claims (4)
- 軸長のベース上面の長軸方向に所定間隔を置いて複数の巻線部を配置した多連式コイルにおいて、ベースの両側面または底面の少なくとも何れか1箇所の面に、ベースの長軸方向に沿って各巻線部に連通する1条以上の共通配線溝を形成したことを特徴とする多連式コイル。
- 巻線部はベースとは別個に形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の多連式コイル。
- 巻線部はベースと同一の材質で一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の多連式コイル。
- 巻線部をベース上面に予め固定しておき、1本の巻線導体を切断することなく連続して複数の巻線部に巻回してなる請求項1、請求項2、請求項3に記載の多連式コイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22771196A JP3574713B2 (ja) | 1996-08-10 | 1996-08-10 | 多連式コイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22771196A JP3574713B2 (ja) | 1996-08-10 | 1996-08-10 | 多連式コイル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1055917A JPH1055917A (ja) | 1998-02-24 |
JP3574713B2 true JP3574713B2 (ja) | 2004-10-06 |
Family
ID=16865160
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22771196A Expired - Fee Related JP3574713B2 (ja) | 1996-08-10 | 1996-08-10 | 多連式コイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3574713B2 (ja) |
-
1996
- 1996-08-10 JP JP22771196A patent/JP3574713B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1055917A (ja) | 1998-02-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5899770A (en) | Modular plug and modular jack | |
US20040055148A1 (en) | Coil-winding machine stator installation jig and stator winding method | |
JPH0719712B2 (ja) | 同心コイルを有する変圧器の製造方法 | |
US20040183642A1 (en) | Electrical device, transformer, and inductor, and method of manufacturing electrical device | |
KR20170124463A (ko) | 전자유도기 및 전자유도기의 제조 방법 | |
JP3881857B2 (ja) | ジョイントコネクタ | |
JP2004521517A (ja) | トランス | |
JP3574713B2 (ja) | 多連式コイル | |
JP2002272050A (ja) | レゾルバステータ構造 | |
US5438307A (en) | Single-pole magnetic reed relay | |
JPH11187598A (ja) | 電動機の電機子巻き線 | |
JP3454577B2 (ja) | トランス | |
JPH0414476U (ja) | ||
KR200160150Y1 (ko) | 브라운관 편향 요크의 단자판 일체형 감쇄코일 구조 | |
JP2599427Y2 (ja) | インダクタ | |
JPH0974025A (ja) | 巻線部品 | |
KR200190794Y1 (ko) | 전동기의 결선용 기판 | |
JPH06302435A (ja) | 高周波トランス | |
KR100235202B1 (ko) | 토로이달 트랜스포머 | |
JP3648362B2 (ja) | 多連式電子複合部品 | |
JPH0138899Y2 (ja) | ||
KR19980061330U (ko) | 트로이덜형 초크 코일 | |
JPH0447937Y2 (ja) | ||
KR200151874Y1 (ko) | 트로이덜형 초크 코일 | |
JPS62203309A (ja) | 複合部品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040524 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040622 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040705 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100709 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100709 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110709 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110709 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120709 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |