JP2002190415A - 編組線を用いた電子部品 - Google Patents

編組線を用いた電子部品

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JP2002190415A
JP2002190415A JP2000387346A JP2000387346A JP2002190415A JP 2002190415 A JP2002190415 A JP 2002190415A JP 2000387346 A JP2000387346 A JP 2000387346A JP 2000387346 A JP2000387346 A JP 2000387346A JP 2002190415 A JP2002190415 A JP 2002190415A
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winding
groove
braided wire
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bobbin
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JP2000387346A
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Teruaki Kotaki
照明 小滝
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Toko Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】編組線を用いたトランスなどの電子部品におい
て、小型化を図りつつ、整列巻線による特性ばらつきの
少ない、巻線端末にキズ等を発生させないボビンを使用
した編組線を用いた電子部品を提供することを目的とす
る。 【解決手段】コイルの巻始め端と巻終り端が共にコイル
の最外周層から導き出される電子部品において、ボビン
は、3枚鍔から成る2つの巻溝を形成し、巻始め端を導
出する巻線を巻回する第1の巻溝と、巻終り端を導出す
る巻線を巻回する第2の巻溝から成り、両巻溝に挟まれ
た中鍔に編組線が第1の巻溝から第2の巻溝に移るため
の切込み溝を設け、第1の巻溝と第2の巻溝の幅を巻回
するテンションの強さによる編組線の寸法変化に応じた
巻幅に形成したボビンを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチングトラ
ンス等の電源トランスに用いられる編組線を用いた電子
部品に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にコイルやトランス等の電子部品
は、ボビンの両端に設けられた鍔部の一方の幅を厚くし
て端子保持部として、この端子保持部に接続端子を植設
している。そしてボビンの鍔部と鍔部の間に巻回したコ
イルの端末を前記接続端子にからげ、はんだ付けしてい
る。ここで、巻線に複数の絶縁された単線の集合線を各
集合線が内側と外側へ交互に転位するように編むことに
よって、外殻形状が平角線に近似するように連続形成し
た編組線を用いることにより高周波特性に優れ、大電流
用として用いられる電子部品が得られる。図3に一般的
な編組線を用いた電子部品を示す。
【0003】図3において、31は絶縁性の合成樹脂に
より鍔部と巻線部を一体成形されたコイルボビン、32
は編組線で巻回した巻線であり、32a、32bは巻線
の端末である。33は巻線の端末と外部とを接続する外
部接続端子である。コイルボビン31に巻回された巻線
32の端末32a、32bは、下鍔部に設けられた外部
接続端子33にからげられ、余分な端末を切断し、はん
だ付けされる。巻線32は、編組線を巻回する時の引っ
張り(テンション)強さにより編組線の寸法変化が大き
いために、その仕上がり状態が大きく変化するので、整
列巻をすることが非常に難しい。そして、そのために、
直流抵抗等の特性のばらつきが大きくなる問題を抱えて
いる。また、編組線の巻始め端32aが巻回する線とボ
ビン下鍔の上角の間で押し付けられ(a部の位置)、編
組線の絶縁被膜にキズを発生したり、巻線時のテンショ
ンの強さによっては編組線を構成する一部の線が断線す
るという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
背景に鑑みなされたものであり、編組線を用いたトラン
スなどの電子部品において、小型化を図りつつ、整列巻
線による特性ばらつきが少なく、巻線端末にキズ等を発
生させないボビンを使用した編組線を用いた電子部品を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、コイルの巻始め端と巻終り端が共にコ
イルの最外周層から導き出された電子部品において、ボ
ビンは3枚鍔から成る2つの巻溝を形成し、巻始め端を
導出する巻線を巻回する第1の巻溝と、巻終り端を導出
する巻線を巻回する第2の巻溝を有し、両巻溝に挟まれ
た中鍔に編組線が第1の巻溝から第2の巻溝に移るため
の切込み溝をつけ、第1の巻溝と第2の巻溝の幅を巻回
するテンションの強さによる編組線の寸法変化に応じた
巻幅に形成したボビンを用いることを特徴とする。さら
に、中鍔の切込み溝の幅を編組線の幅より大きくした
り、中鍔と一方の鍔に巻始め端と巻終り端を案内する編
組線の幅と同じ幅の案内溝を設けたボビンを用いること
を特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の編組線を用いた電子部品
は、コイルの巻始め端と巻終り端が共にコイルの最外周
層から導き出された電子部品において、ボビンは3枚鍔
から成る2つの巻溝を形成し、巻始め端を導出する巻線
を巻回する第1の巻溝と、巻終り端を導出する巻線を巻
回する第2の巻溝を有し、両巻溝に挟まれた中鍔に編組
線が第1の巻溝から第2の巻溝に移るための切込み溝を
つけ、第1の巻溝と第2の巻溝の幅を巻回するテンショ
ンの強さによる編組線の寸法変化に応じた巻幅に形成す
る。また、中鍔の切込みの幅を編組線の幅より大きくし
たり、中鍔と一方の鍔に巻始め端と巻終り端を案内する
編組線の幅と同じ幅の案内溝を設けたボビンを用いる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1乃至図2に基づ
いて説明する。図1は本発明にかかる編組線を用いた電
子部品の一実施例である正面図。図2はその斜視図であ
る。1は絶縁性の合成樹脂により鍔部と巻枠部を一体成
形したボビンであり、2はボビンの下鍔、3はボビンの
中鍔で、4はボビンの上鍔である。5は編組線で巻回し
た巻線であり、5aは巻線5の巻始め端末であり、5b
は巻線5の巻終り端末である。6は巻始め端5aを導出
する巻線5の第1の巻溝であり、7は巻終り端5bを導
出する巻線5の第2の巻溝である。第1の巻溝6および
第2の巻溝7は、図1(B)のように、常態の編組線1
1の形状から巻回する時の編組線11aの幅の変化(X
からX1)を考慮した巻溝幅X1に形成する。8は巻線
5における第1の巻溝6から第2の巻溝7に移るために
中鍔3に設けた巻芯と同じ深さの切込み溝であり、切込
み溝の幅は編組線の幅Xより広く(実施例では2倍とし
た)形成する。9は中鍔3に巻終り端を案内する編組線
の幅Xと同じ浅い案内溝、10a、10bは下鍔に巻始
め端5aと巻終り端5bを案内する編組線の幅Xと同じ
浅い案内溝である。12は下鍔2に植設した外部回路と
接続する複数の外部端子である。
【0008】つぎに、編組線を用いた電子部品の製造方
法について説明をする。まず、垂直方向に巻軸を備えた
ボビン1の中鍔3の切込み溝8に巻線5の途中の部分を
押し付けて、巻線の一方の側を第1の巻溝6に所定回数
回転させて、最外周の巻線端末5a(巻始め端)を下鍔
2の案内溝10aを通して、外部端子12にからげる。
つぎに、巻線5の他方の側を第2の巻溝7に一方の側の
回転させた方向と反対の方向に所定回数回転させて、最
外周の巻回された巻線端末5b(巻終り端)を下鍔2の
案内溝10bを通して、外部端子12にからげる。
【0009】このようなボビンを用いて巻線することに
より、巻線5の巻始め端5aおよび巻終り端5bは第1
の巻線溝6,第2の巻線溝7の最外周より引き出され、
整列巻ができる。そのために、巻始め端5aがつぎの巻
回時に押しつぶされて、編組線の絶縁被膜にキズ等をつ
けることがない。また、中鍔、下鍔に案内溝を設けるこ
とにより、巻線端末が位置ズレしたり、ほつれたり、ボ
ビンからはみ出すことがないので回路基板への搭載時に
他の部品と接触する等の心配がない。
【0010】以上、本発明の編組線を用いた電子部品に
ついて述べたが、本発明はこれらの実施例に限られるも
のではない。例えば、ボビンは角型形状だけでなく丸型
形状でも良く、水平方向に巻軸を備えたものでも良く、
ボビンと磁性体を組合せたものでも良い。そして、編組
線についても、複数の絶縁された単線の集合線を、各集
合線が内側と外側へ交互に転位するように編むことによ
って、外殻形状が平角線に近似するように連続形成した
ものを用いたが、単線の集合線(リッツ線、より線等)
を複雑に編んだ集合線を用いても良い。
【0011】
【発明の効果】本発明の編組線を用いた電子部品は、以
上説明したように、3枚鍔で形成されたボビンの2つの
巻溝の巻幅を、巻回するテンションの強さによる編組線
の寸法変化に応じた巻幅として、中鍔に切込み溝を設
け、中鍔と一方の鍔に巻始め端および巻終り端を案内す
る案内溝を設けたボビンを用いて、巻線の巻始め端およ
び巻終り端を最外周より引き出すように巻回するため
に、特に巻始め端がつぎの巻回時に押しつぶされて、編
組線の絶縁被膜にキズ等をつけることがない。また、整
列巻ができることからばらつきの少ない特性が得られ
る。また、巻始め端および巻終り端を案内する中鍔、一
端鍔に案内溝を設けることにより、巻始め端および巻終
り端が位置ズレしたり、ほつれたり、ボビンからはみ出
すことがないために他の部品と接触する心配がなく、安
心して回路基板に搭載することができる等、種々の効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である編組線を用いた電子部
品の正面図と編組線
【図2】図1の本発明の一実施例である編組線を用いた
電子部品の斜視図
【図3】従来の編組線を使用した電子部品の正面図
【符号の説明】
1 ボビン 2 下鍔 3 中鍔 4 上鍔 6,7巻溝 8 切込み溝 9、10a、10b 案内溝 11、11a 編組線 X,X1 線の幅

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイルの巻始め端と巻終り端が共にコイル
    の最外周層から導き出された電子部品において、ボビン
    は3枚鍔から成る2つの巻溝を形成し、該巻始め端を導
    出する巻線を巻回する第1の巻溝と、該巻終り端を導出
    する巻線を巻回する第2の巻溝を有し、両巻溝に挟まれ
    た中鍔に編組線が第1の巻溝から第2の巻溝に移るため
    の切込み溝をつけ、該第1の巻溝と該第2の巻溝の幅を
    巻回するテンションの強さによる編組線の寸法変化に応
    じた巻幅に形成したことを特徴とする編組線を用いた電
    子部品。
  2. 【請求項2】前記中鍔の切込み溝の幅を編組線の幅より
    大きくしたことを特徴とする請求項1記載の編組線を用
    いた電子部品。
  3. 【請求項3】前記中鍔及び一方の鍔に巻始め端と巻終り
    端を案内する編組線の幅と同じ幅の案内溝を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の編組線を用いた電子部品。
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