JPH10340774A - 避雷器およびそれを用いたガス絶縁開閉装置 - Google Patents

避雷器およびそれを用いたガス絶縁開閉装置

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JPH10340774A
JPH10340774A JP9149567A JP14956797A JPH10340774A JP H10340774 A JPH10340774 A JP H10340774A JP 9149567 A JP9149567 A JP 9149567A JP 14956797 A JP14956797 A JP 14956797A JP H10340774 A JPH10340774 A JP H10340774A
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linear resistance
resistance element
laminate
voltage
container
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JP9149567A
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Takao Yamauchi
高雄 山内
Mikio Mochizuki
幹夫 望月
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、電圧変成器としての機能を備え
た避雷器を得る。 【解決手段】 酸化亜鉛を主成分とする複数個の非直線
抵抗素子31を積層してなる積層体が容器32内に収納
され、該積層体の一端側を線路端とし、該積層体の他端
側を接地端としている。該積層体は、複数個の厚い非直
線抵抗素子31aと1個の薄い非直線抵抗素子31bと
からなり、非直線抵抗素子31bが一対の電極板37、
38に挟持されて接地端側に配置されている。そして、
非直線抵抗素子31bに誘起される電圧が電極板37、
38およびリード線48、49を介して容器32の外部
に引き出され、電圧変成器として機能する。また、線路
端に過電圧が発生すると、非直線抵抗素子31の抵抗成
分により電流が急激に流れ、接地端を介して放電され、
避雷器として機能する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電力の送配電及
び受変電に使用されるガス絶縁開閉装置に適用される避
雷器に関し、特に電圧変成器としての機能を備えた避雷
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は例えば実開平3−80609号公
報に記載された従来のガス絶縁開閉装置の結線図を示し
ている。なお、図5は単線当たりの結線を示すものであ
るが、ガス絶縁開閉装置には三相分設けられる。従来の
ガス絶縁開閉装置1は、遮断ブロック1a、主母線ブロ
ック1bおよび線路側ブロック1cを備えている。そし
て、遮断ブロック1aは遮断器2と接地開閉器3などか
らなり、主母線ブロック1bは主母線4a、4bと断路
器5などからなり、線路側ブロック1cは第1および第
2の断路器6、7とケーブルヘッド8と接地開閉器9と
避雷器10と電圧変成器11などからなる。
【0003】ここで、線路側ブロック1cの構成につい
て、図6を参照して説明する。密閉されたタンクとして
の略筒状のケーブルヘッド容器20が、ベース12上の
ケーブル支持架台13に設置されている。このケーブル
ヘッド容器20内には、三相分の避雷器10が底板20
a上の右側に一列に並べて配置され、三相分のケーブル
ヘッド8が三相分の避雷器10の左側に三角形の頂点の
位置に配置されている。また、電圧変成器11がケーブ
ルヘッド容器20の上部側に突設されている。各避雷器
10は接続導体21を介して電圧変成器11に接続さ
れ、各ケーブルヘッド8上には主回路導体22が接続さ
れている。三相分の避雷器10が並ぶ前後位置には、底
板20aに固定して鉛直方向に伸びる一対の支柱23が
設けられ、支柱23上には支持枠24が取り付けられて
いる。この支持枠24には、主母線4a、4bに接続さ
れる三相分の主回路導体25と三相分の主回路導体22
の接続・断路を行う第1の断路器6と、三相分の避雷器
10および電圧変成器11と三相分の主回路導体22と
の接続・断路を行う第2の断路器7と、三相分の主回路
導体22の接地を行う接地開閉器9とが取り付けられて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のガス絶縁開閉装
置は以上のように、避雷器10がケーブルヘッド容器2
0の内部に配設され、電圧変成器11がケーブルヘッド
容器20の上部側に突設され、それぞれ別々に構成され
ているので、別の容器が必要となり、コストが高くなる
とともに、電圧変成器11の突出分lだけ装置の奥行き
が長くなり、装置の小型化が図れないという課題があっ
た。
【0005】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、酸化亜鉛を主成分とする非直線
抵抗素子を多数積層し、大地電位部の非直線抵抗素子の
両端から分圧を取り出せるようにして、電圧変成器とし
ての機能を備えたガス絶縁開閉装置用避雷器を得ること
を目的とする。また、酸化亜鉛を主成分とする非直線抵
抗素子を多数積層し、大地電位部の非直線抵抗素子の両
端から分圧を取り出せるように構成して電圧変成器とし
ての機能を備えさせた避雷器を用い、小型化および低コ
スト化を図ることができるガス絶縁開閉装置を得ること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る避雷器
は、酸化亜鉛を主成分とする複数個の非直線抵抗素子を
積層してなる積層体が容器内に収納され、該積層体の一
端側を線路端とし、該積層体の他端側を接地端とする避
雷器において、一対の電極板が上記積層体の大地電位近
傍に位置する上記非直線抵抗素子の両端に配置され、該
一対の電極板を介して、該非直線抵抗素子に誘起される
電圧を監視、制御用信号として上記容器の外部の信号処
理部に取り出せるようにしたものである。
【0007】また、酸化亜鉛を主成分とするサージ電圧
吸収用の非直線抵抗素子が積層体の他端側と容器の内壁
面との間に介装されているものである。
【0008】また、誘起される電圧を監視、制御用信号
として取り出される非直線抵抗素子の厚みが、積層体を
構成する他の非直線抵抗素子の厚みより薄く形成されて
いるものである。
【0009】また、積層体の大地電位近傍に位置する非
直線抵抗素子に誘起される電圧を光信号に変換する光電
圧センサと、該光電圧センサの出力信号を信号処理部に
伝達する光ファイバとを備えたものである。
【0010】また、光電圧センサが容器内に設置されて
いるものである。
【0011】また、この発明に係るガス絶縁開閉装置
は、密閉されたタンク内に主回路導体、断路器、接地開
閉器および避雷器を設置してなるガス絶縁開閉装置にお
いて、上記避雷器は、酸化亜鉛を主成分とする複数個の
非直線抵抗素子を積層してなる積層体が容器内に収納さ
れ、該積層体の一端側が線路に接続され、該積層体の他
端側が接地され、一対の電極板が上記積層体の大地電位
近傍に位置する該非直線抵抗素子の両端に配置されて、
該一対の電極板を介して、該非直線抵抗素子に誘起され
る電圧を監視、制御用信号として上記容器の外部の信号
処理部に取り出せるように構成されているものである。
【0012】また、ガス絶縁開閉装置が直流用のガス絶
縁開閉装置とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1係る避雷
器を示す構成図である。この避雷器30は、平板状の非
直線抵抗素子31が架台56上に設置された容器32内
に多数積層されて構成されている。この非直線抵抗素子
31は、非直線性がよく、しかも誘電率が高い酸化亜鉛
を主成分として構成されている。そして、非直線抵抗素
子31は、容器32の底板32aに取付金具33により
固定されて立設された円筒状の絶縁管34内に多数枚を
重ねて収容され、絶縁性の下端板35とバネ特性を有す
る上端板36とに挟持されて加圧一体化されている。こ
こで、この非直線抵抗素子31の積層体は、厚みd1
非直線抵抗素子31aが複数枚積層された下端に、一対
の電極板37、38に挟持された1枚の厚みd2の非直
線抵抗素子31bを配置して構成されている。なおd1
>d2である。また、非直線抵抗素子31の積層体の上
端板36にはシールド接触子39およびシールド40が
設けられている。また、容器32の下部側には開口41
a、41bが設けられている。そして、それらの開口4
1a、41bはそれぞれ端子42、43a、43bを備
えた密封端子44、45により気密に塞口されている。
下部の電極板38はリード線46および端子42を介し
て接地線47に接続されている。また、上部および下部
の電極板37、38はリード線48、49および端子4
3a、43bを介してそれぞれ制御線50、51に接続
されている。また、導体52を収容する容器53が絶縁
スペーサ54を介して容器32の上端に接続されてお
り、導体52が導体55およびシールド接触子39を介
して非直線抵抗素子31の積層体の上端板36に電気的
に接続されている。
【0014】このように構成された避雷器30は、図6
における従来の線路側ブロック1cにおいて、避雷器1
0および電圧変成器11に代えて配置し、主回路導体2
2を第2の断路器7を介して導体52に接続することに
より、交流用のガス絶縁開閉装置に適用することができ
る。
【0015】この避雷器30においては、酸化亜鉛を主
成分とした非直線抵抗素子31は優れた非直線抵抗特性
の他に大きな静電容量を有していることから、コンデン
サ成分Cと抵抗成分Rとが並列接続された等価回路で表
すことができる。そして、常時の電圧では、抵抗成分R
が高抵抗となっており、抵抗成分Rによるリーク電流I
Rは流れず、コンデンサ成分Cによるリーク電流ICの
みが電圧に比例して流れることになる。そこで、リーク
電流ICにより非直線抵抗素子31bに電圧が誘起され
る。この非直線抵抗素子31bの誘起された電圧は、電
極板37、38、リード線48、49、端子43a、4
3bおよび制御線50、51を介して監視・制御用信号
として信号処理部(図示せず)に取り出され、該信号処
理部により電圧変成部としての信号が必要部に伝達され
る。なお、非直線抵抗素子31bに誘起される電圧は、
ガス絶縁開閉装置の導体部の電圧と(非直線抵抗素子3
1bの厚さ/全非直線抵抗素子31の厚さ)との積で表
される。
【0016】また、このガス絶縁開閉装置に雷サージ等
の過電圧が発生した場合には、非直線抵抗素子31には
抵抗成分Rにより急激に電流が流れるようになる。そこ
で、雷サージ等が、ガス絶縁開閉装置の導体部を介し
て、導体52、55、シールド接触子39および上端板
36を介して非直線抵抗素子31の積層体に導かれ、さ
らに電極板38、リード線46、端子42および接地線
47を通って放電される。そして、非直線抵抗素子31
の積層体は絶縁性の下端板35により容器32と電気的
に絶縁され、避雷器30に流れる電流は接地線47に変
流器等を取り付けることにより測定することができる。
また、非直線抵抗素子31bには、過電圧に対応した電
圧が分圧されるが、非直線抵抗素子31bは非常に薄い
素子なので、分圧される電圧も低く抑えられ、信号処理
部等が破壊されることが免れる。
【0017】このように、この実施の形態1によれば、
非直線抵抗素子31aが多数積層され、非直線抵抗素子
31aに比べて薄く成形された1枚の非直線抵抗素子3
1bが一対の電極板37、38に挟持されて非直線抵抗
素子31aの積層体の下部に配置されてなる積層体を、
上端板36と絶縁性の下端板35とで加圧状態で挟持し
て容器32内に立設された絶縁管34内に収容し、下側
の電極板38を接地するとともに、上下の電極板37、
38を介して非直線抵抗素子31bに誘起される電圧を
監視・制御用信号として取り出せるようにしているの
で、電圧変成器として機能する避雷器を得ることができ
る。また、分圧を監視・制御用信号として取り出すため
の非直線抵抗素子31bが非直線抵抗素子31aととも
に絶縁管32内に収容されているので、避雷器の小型化
を図ることができる。
【0018】また、分圧を監視・制御用信号として取り
出すための非直線抵抗素子31bが非直線抵抗素子31
aより薄く形成されているので、非直線抵抗素子31b
に誘起される電圧を小さくすることができる。そこで、
雷サージ等により過電圧が生じても、過電圧に対応して
非直線抵抗素子31bに分圧される電圧が低く抑えら
れ、信号処理部等の破壊を防止することができる。ま
た、厚さの薄い非直線抵抗素子31bは、非直線抵抗素
子31aを研磨することで容易に実現できるので、電圧
変成器としての電圧を簡易に調整することができる。そ
の上、同一のロットより特性のバラツキの少ない非直線
抵抗素子31aを選択し、その内の1つの非直線抵抗素
子31aを研磨して厚みの薄い非直線抵抗素子31bを
得るようにすれば、積層体を構成する全ての非直線抵抗
素子の電圧電流特性をバラツキを抑えて揃えることがで
き、電圧変成器としての精度を著しく高めることができ
る。
【0019】また、この実施の形態1によれば、このよ
うに構成された避雷器30を用いて交流用のガス絶縁開
閉装置を構成しているので、従来必要であった電圧変成
器11が省略され、電圧変成器11による装置の奥行き
方向への延出がなくなり、小型および低コストのガス絶
縁開閉装置を得ることができる。
【0020】ここで、電圧変成器は精度が要求されるこ
とから、非直線抵抗素子31の電圧電流特性のバラツキ
をできるだけ少なく抑える必要があり、実用上5%以下
にすることが望ましい。また、非直線抵抗素子31bは
分圧された電圧を低くするために、非直線抵抗素子31
の積層体の接地電位端に配置することが望ましいが、実
用上大地電位近傍に配置すればよい。また、リード線4
8、49には容器32内部で雷サージ侵入時に誘導電圧
が生じることから、リード線48、49は誘導防止のた
めシールド線等を用いることが望ましい。
【0021】なお、上記実施の形態1では、非直線抵抗
素子31が直線状に配置されているが、分圧面ではどの
ように配置されていてもよく、三分割配置等により高さ
を低くしてもよい。また、上記実施の形態1では、相分
離形ガス絶縁開閉装置に適用するものとしているが、単
相形ガス絶縁開閉装置あるいは三相一括形ガス絶縁開閉
装置にも同様に適用することができる。そして、三相一
括形ガス絶縁開閉装置に適用した場合、密封端子45は
三相分を1個とすることにより、信頼性および経済性を
向上させることができる。
【0022】実施の形態2.図2はこの発明の実施の形
態2に係る避雷器を示す構成図である。この実施の形態
2では、酸化亜鉛を主成分とするサージ電圧吸収用の非
直線抵抗素子57が非直線抵抗素子31a、31bから
なる積層体の電極板38の下段に配置され、さらに金属
製スペーサ58が非直線抵抗素子57と容器32の底板
32aとの間に配置されている。そして、多数個の非直
線抵抗素子31aと一対の電極板37、38に挟持され
た非直線抵抗素子31bとサージ電圧吸収用の非直線抵
抗素子57と金属製スペーサ58とが容器32の底板3
2aと上端板36とにより加圧一体化されている。な
お、この実施の形態2は、絶縁性の下端板35に代え
て、非直線抵抗素子57と金属製スペーサ58とが設け
られている点を除いて、上記実施の形態1と同様に構成
されている。
【0023】上記実施の形態1では、避雷器30に1M
Hz以上の高周波サージが侵入すると、サージ電流がリ
ード線46および接地線47に流れ、それらの浮遊イン
ダクタンスによりリード線48、49に高電圧が生じる
という不具合があった。しかしながら、この実施の形態
2では、サージ電流は金属製スペーサ58を介して容器
32に流れる。そこで、避雷器30に1MHz以上の高
周波サージが侵入しても、非直線抵抗素子31b近傍の
電位上昇が抑えられる。従って、この実施の形態2によ
れば、1MHz以上の高周波サージが侵入しても、電圧
変成器として取り出される信号に異常な高電圧を発生さ
せることが防止され、信号処理部等の破壊を未然に防止
できる。
【0024】実施の形態3.図3はこの発明の実施の形
態3に係る避雷器を示す構成図である。この実施の形態
3では、光電圧センサ60を収容する端子箱61が密封
端子45の外周に取り付けられ、リード線48、49が
端子43a、43bおよびリード線62、63を介して
光電圧センサ60に接続され、光電圧センサ60の出力
が光ファイバ64、65を介して信号処理部に伝送され
るようになっている。なお、他の構成は上記実施の形態
1と同様に構成されている。
【0025】この実施の形態3によれば、非直線抵抗素
子31bに誘起された電圧は一対の電極板37、38、
リード線48、49、端子43a、43bおよびリード
線62、63を介して光電圧センサ60に入力され、光
電圧センサ60により光信号に変換される。そして、光
電圧センサ60の出力は光ファイバ64、65を介して
信号処理部に伝送される。従って、非直線抵抗素子31
bに誘起された電圧は光電圧センサ60により光信号に
変換され、光ファイバ64、65を介して伝送されるの
で、ノイズの影響を確実に防止することができる。
【0026】実施の形態4.図4はこの発明の実施の形
態4に係る避雷器を示す構成図である。この実施の形態
4では、光電圧センサ60が容器32内に設置され、光
ファイバ64、65が密封端子45を貫通するように設
けられている点を除いて、上記実施の形態3と同様に構
成されている。従って、この実施の形態4によれば、光
電圧センサ60が容器32内に配置されているので、リ
ード線62、63が不要となり、リード線の長さが短く
なり、さらにノイズの影響を受けにくくすることができ
る。
【0027】なお、上記実施の形態4では、光ファイバ
64、65が密封端子45を貫通するように設けられて
いるが、光カプラを設けるようにしてもよい。
【0028】実施の形態5.上記各実施の形態では、避
雷器30を交流用のガス絶縁開閉装置に適用するものと
しているが、この実施の形態5では、避雷器30を直流
用のガス絶縁開閉装置に適用するものとしている。この
場合、従来の直流用のガス絶縁開閉装置における電圧変
成器は、抵抗分圧方式であるため、大型となっている
が、この避雷器30を適用すれば、該大型の電圧変成器
が不要となり、小型化の点で極めて効果が大きい。ま
た、直流用のガス絶縁開閉装置における電圧変成器の高
抵抗体は部品信頼性が余り高くない状況にあるが、酸化
亜鉛を主成分とする非直線抵抗素子を用いる避雷器30
は断線等がないことから、信頼性の面でも極めて効果が
大きい。
【0029】なお、上記各実施の形態では、非調整抵抗
素子31bの厚みを調整して監視・制御用信号として取
り出す電圧を調整するものとしているが、積層体を構成
する全ての非直線抵抗素子を同一の薄い非直線抵抗素子
とし、非直線抵抗素子の個数を選択して分圧を調整する
ようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0031】この発明によれば、酸化亜鉛を主成分とす
る複数個の非直線抵抗素子を積層してなる積層体が容器
内に収納され、該積層体の一端側を線路端とし、該積層
体の他端側を接地端とする避雷器において、一対の電極
板が上記積層体の大地電位近傍に位置する上記非直線抵
抗素子の両端に配置され、該一対の電極板を介して、該
非直線抵抗素子に誘起される電圧を監視、制御用信号と
して上記容器の外部の信号処理部に取り出せるようにし
たので、電圧変成器としての機能を備えた避雷器が得ら
れる。
【0032】また、酸化亜鉛を主成分とするサージ電圧
吸収用の非直線抵抗素子が積層体の他端側と容器の内壁
面との間に介装されているので、高周波サージが侵入し
ても、電圧変成器として取り出される電圧が該高周波サ
ージに起因して異常な高電圧となることを防止すること
ができる。
【0033】また、誘起される電圧を監視、制御用信号
として取り出される非直線抵抗素子の厚みが、積層体を
構成する他の非直線抵抗素子の厚みより薄く形成されて
いるので、雷サージ等による過電圧に対応して監視、制
御用信号として取り出される非直線抵抗素子に分圧され
る電圧が低く抑えられる。
【0034】また、積層体の大地電位近傍に位置する非
直線抵抗素子に誘起される電圧を光信号に変換する光電
圧センサと、該光電圧センサの出力信号を信号処理部に
伝送する光ファイバとを備えたので、電圧変成器として
取り出される信号に対するノイズの影響を抑えることが
できる。
【0035】また、光電圧センサが容器内に設置されて
いるので、電圧変成器として取り出される信号に対する
ノイズの影響を一層抑えることができる。
【0036】また、この発明によれば、密閉されたタン
ク内に主回路導体、断路器、接地開閉器および避雷器を
設置してなるガス絶縁開閉装置において、上記避雷器
は、酸化亜鉛を主成分とする複数個の非直線抵抗素子を
積層してなる積層体が容器内に収納され、該積層体の一
端側が線路に接続され、該積層体の他端側が接地され、
一対の電極板が上記積層体の大地電位近傍に位置する該
非直線抵抗素子の両端に配置されて、該一対の電極板を
介して、該非直線抵抗素子に誘起される電圧を監視、制
御用信号として上記容器の外部の信号処理部に取り出せ
るように構成されているので、電圧変成器が不要とな
り、小型および低コストのガス絶縁開閉装置が得られ
る。
【0037】また、ガス絶縁開閉装置が直流用のガス絶
縁開閉装置としているので、小型化が図れるとともに、
信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る避雷器を示す
構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態2に係る避雷器を示す
構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態3に係る避雷器を示す
構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態4に係る避雷器を示す
構成図である。
【図5】 従来のガス絶縁開閉装置の結線図である。
【図6】 従来のガス絶縁開閉装置における線路側ブロ
ックを示す構成図である。
【符号の説明】 1 ガス絶縁開閉装置、6 第1の断路器、7 第2の
断路器、9 接地開閉器、20 ケーブルヘッド容器
(タンク)、22 主回路導体、30 避雷器、31、
31a、31b、57 非直線抵抗素子、32 容器、
37、38 電極板、60 光電圧センサ、64、65
光ファイバ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H02H 7/00 H02B 13/04 K

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化亜鉛を主成分とする複数個の非直線
    抵抗素子を積層してなる積層体が容器内に収納され、該
    積層体の一端側を線路端とし、該積層体の他端側を接地
    端とする避雷器において、 一対の電極板が上記積層体の大地電位近傍に位置する上
    記非直線抵抗素子の両端に配置され、該一対の電極板を
    介して、該非直線抵抗素子に誘起される電圧を監視、制
    御用信号として上記容器の外部の信号処理部に取り出せ
    るようにしたことを特徴とする避雷器。
  2. 【請求項2】 酸化亜鉛を主成分とするサージ電圧吸収
    用の非直線抵抗素子が積層体の他端側と容器の内壁面と
    の間に介装されていることを特徴とする請求項1記載の
    避雷器。
  3. 【請求項3】 誘起される電圧を監視、制御用信号とし
    て取り出される非直線抵抗素子の厚みが、積層体を構成
    する他の非直線抵抗素子の厚みより薄く形成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の避雷
    器。
  4. 【請求項4】 積層体の大地電位近傍に位置する非直線
    抵抗素子に誘起される電圧を光信号に変換する光電圧セ
    ンサと、該光電圧センサの出力信号を信号処理部に伝送
    する光ファイバとを備えた請求項1乃至請求項3のいず
    れかに記載の避雷器。
  5. 【請求項5】 光電圧センサが容器内に設置されている
    ことを特徴とする請求項4記載の避雷器。
  6. 【請求項6】 密閉されたタンク内に主回路導体、断路
    器、接地開閉器および避雷器を設置してなるガス絶縁開
    閉装置において、 上記避雷器は、酸化亜鉛を主成分とする複数個の非直線
    抵抗素子を積層してなる積層体が容器内に収納され、該
    積層体の一端側が線路に接続され、該積層体の他端側が
    接地され、一対の電極板が上記積層体の大地電位近傍に
    位置する該非直線抵抗素子の両端に配置されて、該一対
    の電極板を介して、該非直線抵抗素子に誘起される電圧
    を監視、制御用信号として上記容器の外部の信号処理部
    に取り出せるように構成されていることを特徴とするガ
    ス絶縁開閉装置。
  7. 【請求項7】 ガス絶縁開閉装置が直流用であることを
    特徴とする請求項6記載のガス絶縁開閉装置。
JP9149567A 1997-06-06 1997-06-06 避雷器およびそれを用いたガス絶縁開閉装置 Pending JPH10340774A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3208811A1 (de) * 2016-02-16 2017-08-23 Siemens Aktiengesellschaft Überspannungsableiteranordnung
CN111478301A (zh) * 2020-04-30 2020-07-31 国网江西省电力有限公司电力科学研究院 一种可调节参数的避雷器
KR20210048162A (ko) * 2019-10-23 2021-05-03 주식회사 온 전압측정센서 및 이를 포함하는 가스절연개폐장치
CN111478301B (zh) * 2020-04-30 2024-05-14 国网江西省电力有限公司电力科学研究院 一种可调节参数的避雷器

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