JP2000286108A - 碍子形避雷器 - Google Patents

碍子形避雷器

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JP2000286108A
JP2000286108A JP11088228A JP8822899A JP2000286108A JP 2000286108 A JP2000286108 A JP 2000286108A JP 11088228 A JP11088228 A JP 11088228A JP 8822899 A JP8822899 A JP 8822899A JP 2000286108 A JP2000286108 A JP 2000286108A
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lightning arrester
zinc oxide
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insulator
optical
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Takao Yamauchi
高雄 山内
Shinji Ishibe
信治 石辺
Tsutomu Egashira
務 江頭
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電圧計測機能を有する小形で経済的な碍子形
避雷器を提供する。 【解決手段】 複数個の酸化亜鉛素子を重合して構成さ
れた避雷器素子6と、避雷器素子6の一端部に重合して
配設され、端子間の電圧を計測信号として取り出すよう
にされた計測用酸化亜鉛素子57と、避雷器素子6及び
計測用酸化亜鉛素子57を密封状態で収容する碍管1
と、碍管1の密封部に設けられ計測用酸化亜鉛素子57
の計測信号を碍管1の外部へ取り出す密封端子63とを
備えた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、発電所、変電
所、送電線路等で使用される碍子形避雷器、特に電圧検
出機能を有する碍子形避雷器の構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図6は、特開昭52−76660号公報
に記載された従来の電圧検出機能を有する碍子形避雷器
の構成を示す断面図である。この図において、1は中空
部1Aを有する碍管、2及び3は碍管の上下にそれぞれ
設けられて、中空部1Aを封ずる金属製の上カバーと下
カバー、4及び5は中空部1A内で上カバー2及び下カ
バー3にそれぞれ当接するように設けられた金具、6は
下側の金具5上に設けられた避雷器素子で、複数個の酸
化亜鉛素子を積み重ねて構成されている。7は圧縮ばね
で、避雷器素子6と上側の金具4との間に設けられ、避
雷器素子6を下側の金具5に圧接するものである。
【0003】8及び9は金具、10及び11はキャッ
プ、12及び13はキャップ10、11に設けられたア
ークホーン、14は碍子、15は碍子14を介して全体
を支持する架台、16は上側のキャップ10に設けら
れ、送電線路17に接続される端子である。また、18
は下カバー3が結合された金属環19と、外部に設けら
れた電圧検出用の変圧器箱20とを接続する制御線、2
1は制御線に接続された放電ギャップ、22は放電ギャ
ップと並列接続された低圧側酸化亜鉛素子で、上述した
避雷器素子6を形成する酸化亜鉛素子に比して薄く形成
され、低い電圧を分圧するようにされている。23及び
24は酸化亜鉛素子22の分圧を取り出すためのリアク
トル及び変圧器、25はアース端子、26は低圧側信号
部である。
【0004】次に、動作について説明する。碍子形避雷
器の避雷器素子6と変圧器箱20の低圧側酸化亜鉛素子
22とは、制御線18によって送電線路17とアース間
に直列状態に接続されるため、コンデンサ分圧による低
圧側酸化亜鉛素子22の両端電圧がリアクトル23及び
変圧器24を介して低圧側信号部26に取り出される。
また、雷サージ等の過電圧が送電線路17に発生した場
合には、端子16−キャップ10−上カバー2−金具4
−圧縮ばね7−避雷器素子6−金具5−下カバー3−金
属環19−制御線18−低圧側酸化亜鉛素子22−アー
ス端子25の経路で電流が流れ、避雷器素子6に吸収さ
れる。この時、低圧側酸化亜鉛素子22にも過電圧に対
応した電圧が分圧されるが、素子の厚さが薄いため分圧
電圧も低く抑えられ、変圧器24や低圧側信号部26が
破壊されることはない。
【0005】また、別のタイプの従来例として特開平5
−267081号公報に記載された、避雷器を備えたコ
ンデンサ形計器用変圧器の構成を図7に示す。この図に
おいて、1は中空部1Aを有する碍管、30は碍管の下
端に設けられて碍管を支承するベース、31は中空部1
Aにおいてベース30上に立設された円筒状のコンデン
サ、6は避雷器素子で、コンデンサ31の内部におい
て、ベース30に固定された絶縁材32上に複数個の酸
化亜鉛素子を積み重ねて構成されている。また、避雷器
素子6は適当数(図では3個)ごとに接続導体6A、6
Bによりコンデンサと接続されている。33、34はベ
ース30に設けられたコンデンサの端子、35は同じく
避雷器素子6の端子、31A、31Bはコンデンサ31
と端子33、34とを接続する導体、6Cは避雷器素子
6と端子35とを接続する導体、36はベース30に一
体化された変成器箱、37は変成器、38、39は変成
器37の各端子とコンデンサ端子33、34との間に接
続されたチョークコイル及び共振コイル、40はフィル
タ、41は低圧側端子、42は高圧側端子、43は接地
線である。
【0006】次に、動作について説明する。雷サージが
発生していない状態では、コンデンサ31は変成器37
の分圧電圧を得るために働き、チョークコイル38、共
振コイル39及びフィルタ40を介して変成器37の出
力端子から取り出される。また、雷サージが発生した時
は、避雷器素子6が動作すると共に、コンデンサ31と
の共働により接続機器の絶縁破壊が防止される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の碍子形避雷器
は、以上のように構成されているため、図6に示すもの
においては、避雷器としての動作時に、避雷器の電流が
変成器箱20にも流れ、この部分の電圧が上昇するた
め、変成器箱20の絶縁を強化し、保護装置も必要とな
る結果、変成器箱20が大形化し、コストも高くなると
いう問題点があった。また、制御線18が長くなるのに
加え、アース端子25が離れた位置にあり、アース端子
に至る接地線も長くなるため、低圧側信号部26にノイ
ズが侵入しやすく、二次側電圧信号の精度が悪くなると
いう問題点もあった。また、図7に示すものにおいて
は、大形のコンデンサ31と変成器箱36を有するた
め、碍管1の直径が大きくなる結果、全体として大形に
なり、コスト面でも高くなるという問題点があった。更
に、変成器箱36で各構成機器に隣接する避雷器の接地
線43からのノイズが低圧側端子41に誘導されやすい
という問題点もあった。
【0008】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、酸化亜鉛素子による分圧電圧
を計器用変圧器の電圧信号として直接伝送することによ
り、コストが安くて小形に形成することができる電圧計
測機能を備えた碍子形避雷器を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の碍子形避雷器
は、複数個の酸化亜鉛素子を重合して構成された避雷器
素子と、避雷器素子の一端部に重合して配設され、端子
間の電圧を計測信号として取り出すようにされた計測用
酸化亜鉛素子と、避雷器素子及び計測用酸化亜鉛素子を
密封状態で収容する碍管と、碍管の密封部に設けられ計
測用酸化亜鉛素子の計測信号を碍管の外部へ取り出す密
封端子とを備えたものである。
【0010】この発明の碍子形避雷器は、また、複数個
の酸化亜鉛素子を重合して構成された避雷器素子と、避
雷器素子の一端部に重合して配設され、端子間の電圧を
計測信号として取り出すようにされた計測用酸化亜鉛素
子と、避雷器素子及び計測用酸化亜鉛素子を密封状態で
収容する碍管と、計測信号を光信号に変換する光電圧セ
ンサと、光電圧センサの光信号を光信号処理装置に伝送
する光ファイバとを備えたものである。
【0011】この発明の碍子形避雷器は、また、複数個
の酸化亜鉛素子を重合して構成された第1、第2の避雷
器素子と、両端に計測信号取出端子を有し、第1、第2
の避雷器素子の間に設けられて第1、第2の避雷器素子
と結合された計測用酸化亜鉛素子と、第1、第2の避雷
器素子及び計測用酸化亜鉛素子を密封状態で収容する碍
管と、碍管の密封部に設けられ計測用酸化亜鉛素子の計
測信号を碍管の外部へ取り出す密封端子とを備えたもの
である。
【0012】この発明の碍子形避雷器は、また、複数個
の酸化亜鉛素子を重合して構成された第1、第2の避雷
器素子と、両端に計測信号の取出端子を有し、第1、第
2の避雷器素子の間に設けられて第1、第2の避雷器素
子と結合された計測用酸化亜鉛素子と、第1、第2の避
雷器素子及び計測用酸化亜鉛素子を密封状態で収容する
碍管と、計測信号を光信号に変換する光電圧センサと、
光電圧センサの光信号を光信号処理装置に伝送する光フ
ァイバとを備えたものである。
【0013】この発明の碍子形避雷器は、また、光電圧
センサを碍管内で計測用酸化亜鉛素子の近傍に配設した
ものである。
【0014】この発明の碍子形避雷器は、また、計測信
号を光信号に変換する光電圧センサと、光電圧センサの
光信号を碍管と離隔した位置に設けられた信号処理装置
へ伝送する光ファイバとを設けるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1を図にもとづいて説明する。図1は、実施
の形態1による碍子形避雷器の構成を示す断面図であ
る。この図において、1は中空部1Aを有する碍管、5
0及び51は碍管の上下にそれぞれ設けられて中空部1
Aを封ずると共に碍管を保護する上部放圧板及び下部放
圧板である。なお、中空部1Aには窒素ガス等の気体が
封入されている。52は中空部1A内で下部放圧板のほ
ぼ中央部に設けられた突出金具、53は突出金具52の
突出部に挿着された絶縁筒で、碍管1の長さとほぼ同じ
長さを有する。54は絶縁筒内で突出金具52上に設け
られた絶縁体、55は同じく絶縁筒内で絶縁体54上に
設けられた接地金具、56は接地金具の下面に固定さ
れ、絶縁筒53の外方に導出された接地端子、57は絶
縁筒53内で接地金具の上面に配設された計測用酸化亜
鉛素子で、その上面と下面にそれぞれ電極58及び59
が設けられている。
【0016】6は同じく絶縁筒53内で計測用酸化亜鉛
素子57の上側に配設された避雷器素子で、複数個の酸
化亜鉛素子を重ね合わせて構成されている。7は避雷器
素子6を下方に押圧する圧縮ばね、4は圧縮ばね7を受
ける金具で、上部放圧板50の内面に装着されている。
60は上部放圧板50の上面に設けられた上カバーで、
アークホーン60Aを形成している。61は上カバーに
設けられた高圧側端子、62は下部放圧板51の下面に
設けられた下カバーで、アークホーン62Aを形成して
いる。63及び64は下部放圧板51を貫通する密封端
子、65及び66は計測用酸化亜鉛素子57の上下の電
極58及び59と密封端子63とをそれぞれ接続する接
続線、67は接地金具55の接地端子56と密封端子6
4とを接続する接地線、68は接続線69を介して密封
端子63に接続された信号処理装置、70は信号処理装
置68を収容する制御箱、15は碍子形避雷器全体を支
持する架台である。
【0017】次に、実施の形態1の動作について説明す
る。避雷器素子6を構成する酸化亜鉛素子及び計測用酸
化亜鉛素子57は、常時の交流電圧印加時にはそれぞれ
は単独のコンデンサでもあるため、それぞれの酸化亜鉛
素子の両端にはそのコンデンサ分圧された電圧が発生
し、それぞれの酸化亜鉛素子の電流電圧特性が揃えられ
ているため、計測用酸化亜鉛素子57の電極58、59
間には精度1%以下の高精度の電圧が得られることにな
る。計測用酸化亜鉛素子57の厚さを避雷器素子6を構
成する酸化亜鉛素子の厚さより薄くすることにより、計
測用酸化亜鉛素子57の両側の電極58、59間には計
測及び保護装置に適した高精度の電圧が得られる。
【0018】また、電極58、59間の電圧は接続線6
5、66、密封端子63、接続線69等を介して碍管1
の外側の気中に配置された制御箱70内の信号処理装置
68に伝送され、更に、図示しない変電所の制御盤室に
伝送されて制御保護用に使用される。信号処理装置68
の入力インピーダンスが高く、浮遊キャパシタンスを生
じる接続線65、66、69の長さも短いため、計測用
酸化亜鉛素子57の両側の電極58、59間の電圧は信
号処理装置68に高精度で伝えられる。なお、接続線6
5、66は碍管1内で外部よりの誘導の影響を減らすた
め、出来るだけ短くしたり、シールドしたり、同軸構造
にしたり、ツイストペアにしたり、各種の誘導防止策を
施す必要がある。また、計測用酸化亜鉛素子57は避雷
器素子6の酸化亜鉛素子と同一の材料で製造され、その
厚さは避雷器素子6の特性に合わせて精密に加工できる
ため、分圧電圧精度を高く保つことができる。従って、
計器用変圧器の機能も有していることになる。また、計
測用酸化亜鉛素子57から取り出される分圧信号は、信
号処理装置68で信号をデジタル化することもできるた
め、変電所の制御盤室内の制御保護装置には、アナログ
信号でもデジタル信号でも伝送することができる。な
お、計測用酸化亜鉛素子57の分圧信号は、碍管1下端
の下部放圧板51に設けられた密封端子63を通して気
中に取り出されているが、他の部分から取り出すように
しても同様の効果が得られる。
【0019】実施の形態2.次に、この発明の実施の形
態2を図にもとづいて説明する。図2は、実施の形態2
による碍子形避雷器の構成を示す断面図である。この図
において、図1と同一または相当部分には同一符号を付
して説明を省略する。図1と異なる点は、計測用酸化亜
鉛素子57の電極58、59間の電圧を光ファイバを介
して離隔した制御盤室へ伝送するようにした点である。
【0020】図2において、80は密封端子63に接続
線69を介して接続された信号処理装置で、電圧信号を
光信号に変換するものである。81は制御箱で、一部に
保護管82が結合され、その内部に設けられて信号処理
装置80の出力端子に結合された光ファイバ83を図示
しない変電所の制御盤室内の制御保護装置にまで導くも
のである。信号処理装置80は、電圧信号を光信号に変
換するものであれば、どのような構成のものでもよい。
通常、碍子形避雷器においては、大きな雷サージが侵入
した場合、接地線67に関連するインピーダンスによ
り、碍子形避雷器自体の電位が大きく上昇するため、そ
の高い雷サージが制御線を通じて制御盤室の制御保護装
置に侵入しないように、制御盤室では高いコストのサー
ジ保護装置を設ける必要があるが、図2に示す実施の形
態2では、電気信号を絶縁できる光ファイバ83によっ
て信号処理装置80と制御保護装置とを接続しているた
め、制御保護装置への雷サージの侵入を防止することが
でき、制御盤室内の制御保護装置の信頼性向上とコスト
ダウンを図ることができる。碍子形避雷器は常に、雷サ
ージ等の高電圧サージにさらされているため、光ファイ
バによる電気的絶縁は極めて効果的である。
【0021】実施の形態3.次に、この発明の実施の形
態3を図にもとづいて説明する。図3は、実施の形態3
による碍子形避雷器の構成を示す断面図である。この図
において、図1と同一または相当部分には同一符号を付
して説明を省略する。図1と異なる点は、計測用酸化亜
鉛素子の電極間の電圧を光信号に変換する光電圧センサ
を碍管1の中空部1A内に設け、光ファイバ密封端子を
介して碍管の外部へ取り出すようにしたものである。
【0022】図3において、90はポッケルス効果を利
用して電圧信号を光信号に変換する光電圧センサで、碍
管1の中空部1A内において計測用酸化亜鉛素子57の
両端電圧を取り出す接続線65、66に接続されてい
る。91は光電圧センサ90の光信号出力を碍管の外部
に導く光ファイバ密封端子、93は光ファイバ92を介
して光ファイバ密封端子91に接続された信号処理装置
で、図示しない光ファイバを介して離隔した変電所の制
御盤室の制御保護装置へ光信号を伝送するものである。
この実施の形態においては、計測用酸化亜鉛素子57に
よって分圧された電圧信号を碍管1の中空部1A内で光
電圧センサ90によって直ちに光信号に変換しているた
め、碍子形避雷器の碍管1内の接続線、下部放圧板51
に設けられた密封端子部で高電圧の誘導信号を拾うこと
がなくなり、精度がよくて高電圧のノイズが侵入しない
信号を制御盤室の制御保護装置に伝送することができ
る。
【0023】実施の形態4.次に、この発明の実施の形
態4を図にもとづいて説明する。図4は、実施の形態4
による碍子形避雷器の構成を示す断面図である。この図
において、図3と同一または相当部分には同一符号を付
して説明を省略する。図3と異なる点は、信号処理装置
93を離隔した変電所の制御盤室95に設け、制御盤室
95と制御箱81との間を保護管82で結合すると共
に、保護管82内に設けられる光ファイバ92によって
光ファイバ密封端子91と信号処理装置93とを接続す
るようにした点である。このような構成とすることによ
り、図3に示す実施の形態3より、更に精度がよく、高
電圧のノイズが侵入しない信号を制御盤室95内の制御
保護装置に伝送することができる。
【0024】実施の形態5.次に、この発明の実施の形
態5を図にもとづいて説明する。図5は、実施の形態5
による碍子形避雷器の構成を示す断面図である。この図
において、図3と同一または相当部分には同一符号を付
して説明を省略する。図3と異なる点は、計測用酸化亜
鉛素子57と、その両端の電極58、59を、避雷器素
子6を構成する複数個の酸化亜鉛素子の中間部に位置さ
せると共に、電極58、59に接続されて電圧信号を光
信号に変換する光電圧センサを計測用酸化亜鉛素子の近
傍に配設するようにした点である。
【0025】図5において、601は複数個の酸化亜鉛
素子を重合して構成された第1の避雷器素子、602は
同様に複数個の酸化亜鉛素子を重合して構成された第2
の避雷器素子である。なお、第1と第2の避雷器素子を
構成する酸化亜鉛素子の数は、図示の場合には異なって
いるが、それぞれ同数でもよいことは云うまでもない。
また、100は光電圧センサ90の出力を光ファイバ密
封端子91を介して信号処理装置93に導く光ファイバ
である。
【0026】この実施の形態では、計測用酸化亜鉛素子
57と、その両端の電極58、59が第1の避雷器素子
601と第2の避雷器素子602との間である高電圧部
に配設されているため、避雷器に雷サージが侵入して第
1及び第2の避雷器素子を構成する各酸化亜鉛素子自体
の温度上昇が生じた時、計測用酸化亜鉛素子57は、他
の酸化亜鉛素子と同じ温度上昇をする結果、温度変化に
よる分圧比の変化を防止することができる。従って、計
測用酸化亜鉛素子57は、精度のよい分圧電圧を光電圧
センサ90に与えることができる。
【0027】また、計測用酸化亜鉛素子57が第1及び
第2の避雷器素子の間に配置されているため、浮遊容量
による分圧比の誤差を除去することができ、碍子形避雷
器の変電所内の機器配置に伴う浮遊容量変化に起因した
誤差の増加を防止することができる。更に、光電圧セン
サ90が計測用酸化亜鉛素子57の近傍に配置されてい
るため、接続線65、66の長さが短くなり、接続線へ
の誘導電圧を小さくすることができる結果、誤差を減少
させることができる。また、光ファイバ100は絶縁体
であるため、光電圧センサ90を高電圧部に設けても絶
縁上の問題が生じない。なお、図5では計測用酸化亜鉛
素子57に光電圧センサ90を接続して電圧信号を光信
号として取り出しているが、図1、図2のように電圧信
号のまま取り出してもよいことは云うまでもない。
【0028】
【発明の効果】以上のようにこの発明の碍子形避雷器
は、複数個の酸化亜鉛素子を重合して構成された避雷器
素子と、避雷器素子の一端部に重合して配設され、端子
間の電圧を計測信号として取り出すようにされた計測用
酸化亜鉛素子と、避雷器素子及び計測用酸化亜鉛素子を
密封状態で収容する碍管と、碍管の密封部に設けられ計
測用酸化亜鉛素子の計測信号を碍管の外部へ取り出す密
封端子とを備えたものであるため、小形で経済的に形成
することができる他、高精度の計測をすることができる
ものである。
【0029】この発明の碍子形避雷器は、また、複数個
の酸化亜鉛素子を重合して構成された第1、第2の避雷
器素子と、両端に計測信号取出端子を有し、第1、第2
の避雷器素子の間に設けられて第1、第2の避雷器素子
と結合された計測用酸化亜鉛素子と、第1、第2の避雷
器素子及び計測用酸化亜鉛素子を密封状態で収容する碍
管と、碍管の密封部に設けられ計測用酸化亜鉛素子の計
測信号を碍管の外部へ取り出す密封端子とを備えたもの
であるため、温度変化による分圧比の変化を防止するこ
とができる他、浮遊容量による分圧比の誤差を除去する
ことができ、高精度の計測をすることができるものであ
る。
【0030】この発明の碍子形避雷器は、また、複数個
の酸化亜鉛素子を重合して構成された避雷器素子と、避
雷器素子の一端部に重合して配設され、端子間の電圧を
計測信号として取り出すようにされた計測用酸化亜鉛素
子と、避雷器素子及び計測用酸化亜鉛素子を密封状態で
収容する碍管と、計測信号を光信号に変換する光電圧セ
ンサと、光電圧センサの光信号を光信号処理装置に伝送
する光ファイバとを備えたものであるため、高電圧の誘
導信号を拾うことがなく、高精度でノイズが侵入しない
信号を伝送することができる。
【0031】この発明の碍子形避雷器は、また、複数個
の酸化亜鉛素子を重合して構成された第1、第2の避雷
器素子と、両端に計測信号の取出端子を有し、第1、第
2の避雷器素子の間に設けられて第1、第2の避雷器素
子と結合された計測用酸化亜鉛素子と、第1、第2の避
雷器素子及び計測用酸化亜鉛素子を密封状態で収容する
碍管と、計測信号を光信号に変換する光電圧センサと、
光電圧センサの光信号を光信号処理装置に伝送する光フ
ァイバとを備えたものであるため、温度変化による分圧
比の変化や、浮遊容量による分圧比の誤差を除去するこ
とができるのに加えて、光ファイバによって電気信号を
絶縁できるため、雷サージの侵入を防止することができ
る。
【0032】この発明の碍子形避雷器は、また、光電圧
センサを碍管内で計測用酸化亜鉛素子の近傍に配設した
ため、計測用酸化亜鉛素子によって分圧された電圧信号
を直ちに光信号に変換することになり、高電圧の誘導電
圧が小さくなる結果、誤差が減少するものである。
【0033】この発明の碍子形避雷器は、また、計測信
号を光信号に変換する光電圧センサと、光電圧センサの
光信号を碍管と離隔した位置に設けられた信号処理装置
へ伝送する光ファイバとを設けるものであるため、高電
圧のノイズが侵入しない信号を伝送することができ、高
精度の計測をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による碍子形避雷器
の構成を示す断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態2による碍子形避雷器
の構成を示す断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態3による碍子形避雷器
の構成を示す断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態4による碍子形避雷器
の構成を示す断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態5による碍子形避雷器
の構成を示す断面図である。
【図6】 従来の碍子形避雷器の構成を示す断面図であ
る。
【図7】 従来のコンデンサ形計器用変圧器と一体化さ
れた碍子形避雷器の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 碍管、6 避雷器素子、57 計器用酸化亜鉛素
子、58,59 電極、63 密封端子、68,80,
93 信号処理装置、83,92 光ファイバ、90
光電圧センサ、91 光ファイバ密封端子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江頭 務 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5E034 EA07 EB01 EB03 EB04 EC01 ED02 ED08 5E081 AA19 BB05 CC12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の酸化亜鉛素子を重合して構成さ
    れた避雷器素子と、上記避雷器素子の一端部に重合して
    配設され、端子間の電圧を計測信号として取り出すよう
    にされた計測用酸化亜鉛素子と、上記避雷器素子及び計
    測用酸化亜鉛素子を密封状態で収容する碍管と、上記碍
    管の密封部に設けられ上記計測用酸化亜鉛素子の計測信
    号を上記碍管の外部へ取り出す密封端子とを備えた碍子
    形避雷器。
  2. 【請求項2】 複数個の酸化亜鉛素子を重合して構成さ
    れた避雷器素子と、上記避雷器素子の一端部に重合して
    配設され、端子間の電圧を計測信号として取り出すよう
    にされた計測用酸化亜鉛素子と、上記避雷器素子及び計
    測用酸化亜鉛素子を密封状態で収容する碍管と、上記計
    測信号を光信号に変換する光電圧センサと、上記光電圧
    センサの光信号を光信号処理装置に伝送する光ファイバ
    とを備えた碍子形避雷器。
  3. 【請求項3】 複数個の酸化亜鉛素子を重合して構成さ
    れた第1、第2の避雷器素子と、両端に計測信号取出端
    子を有し、上記第1、第2の避雷器素子の間に設けられ
    て上記第1、第2の避雷器素子と結合された計測用酸化
    亜鉛素子と、上記第1、第2の避雷器素子及び計測用酸
    化亜鉛素子を密封状態で収容する碍管と、上記碍管の密
    封部に設けられ上記計測用酸化亜鉛素子の計測信号を上
    記碍管の外部へ取り出す密封端子とを備えた碍子形避雷
    器。
  4. 【請求項4】 複数個の酸化亜鉛素子を重合して構成さ
    れた第1、第2の避雷器素子と、両端に計測信号の取出
    端子を有し、上記第1、第2の避雷器素子の間に設けら
    れて上記第1、第2の避雷器素子と結合された計測用酸
    化亜鉛素子と、上記第1、第2の避雷器素子及び計測用
    酸化亜鉛素子を密封状態で収容する碍管と、上記計測信
    号を光信号に変換する光電圧センサと、上記光電圧セン
    サの光信号を光信号処理装置に伝送する光ファイバとを
    備えた碍子形避雷器。
  5. 【請求項5】 光電圧センサを碍管内で計測用酸化亜鉛
    素子の近傍に配設したことを特徴とする請求項4記載の
    碍子形避雷器。
  6. 【請求項6】 計測信号を光信号に変換する光電圧セン
    サと、上記光電圧センサの光信号を碍管と離隔した位置
    に設けられた信号処理装置へ伝送する光ファイバとを設
    けることを特徴とする請求項1または請求項3記載の碍
    子形避雷器。
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