JPH0923518A - ガス絶縁開閉装置 - Google Patents

ガス絶縁開閉装置

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JPH0923518A
JPH0923518A JP7168556A JP16855695A JPH0923518A JP H0923518 A JPH0923518 A JP H0923518A JP 7168556 A JP7168556 A JP 7168556A JP 16855695 A JP16855695 A JP 16855695A JP H0923518 A JPH0923518 A JP H0923518A
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JP
Japan
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capacitor
transformer
lightning arrester
phase
container
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JP7168556A
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English (en)
Inventor
Munechika Saito
宗敬 斉藤
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大形の線路用計器用変圧器を用いることなく線
路引込み部で線路電圧の検出を行なうことができるガス
絶縁開閉装置を提供する。 【解決手段】線路電圧を検出する手段としてコンデンサ
形計器用変圧器を用いる。コンデンサ形計器用変圧器の
コンデンサ部の主コンデンサC1 と分圧コンデンサC2
とを構成するコンデンサ組立体33を避雷器LAv ,L
Aw とともに避雷器容器11内に収納する。主コンデン
サC1 の線路側端子31aを1相の避雷器LAv の高圧
側端子に接続し、分圧コンデンサC2 の両端から変圧器
部接続用端子41,42を導出する。端子41,42に
コンデンサ形計器用変圧器の変圧器部を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電所や変電所な
どの電気所に設置されるガス絶縁開閉装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般にガス絶縁開閉装置においては、送
電線を通して侵入する雷サージから機器を保護するため
に、3相の避雷器を共通の避雷器容器内に一括して収納
して構成した避雷器ユニットを、線路を引き込むケーブ
ルヘッドの近傍に設けている。また3相のケーブルヘッ
ドの内の一相のケーブルヘッドにつながる回路に線路電
圧検出用の計器用変圧器(LVT)を接続して、該LV
Tにより得られる検出信号を同期検定や、開閉機器のイ
ンターロック条件の判定等に用いている。
【0003】図7は従来のガス絶縁開閉装置の線路を引
き込む部分の構成を示したもので、同図において、1は
設置ベースB上に支持された架台を兼ねる操作器箱、2
は軸線を垂直方向に向けた状態で操作器箱1の上に支持
された円筒状の遮断器容器である。遮断器容器2の前面
側の側面には上下に間隔をあけて水平方向に突出した分
岐管部2a及び2bが設けられ、遮断器容器の背面側の
側面の上部には分岐管部2aと反対側に突出した分岐管
部2cが設けられている。前面側の分岐管部2a及び2
bにはそれぞれ絶縁スペーサ3及び4を介して母線容器
5及び6が接続されている。
【0004】遮断器容器2の背面側には、軸線を垂直方
向に向けた状態で設置ベースB上に架台7を介して支持
された円筒状のケーブルヘッド容器8が配置され、ケー
ブルヘッド容器8の前面側の上部に設けられた分岐管部
8aが絶縁スペーサ9を介して遮断器容器2の背面側の
分岐管部2cに接続されている。
【0005】ケーブルヘッド容器8の背面側には、設置
ベースB上に支持台10を介して支持された円筒状の避
雷器容器11が配置され、避雷器容器11の上端には絶
縁スペーサ12を介して円筒状の断路器容器13の下端
が接続されている。断路器容器13は前面側及び背面側
にそれぞれ互いに反対側に突出した分岐管部13a及び
13bが設けられ、前面側の分岐管部13aはケーブル
ヘッド容器8の背面側の分岐管部8bに絶縁スペーサ1
4を介して接続されている。断路器容器13の背面側の
分岐管部13bの開口部は蓋板15により閉じられてい
る。
【0006】断路器容器13の上端には円筒状のLVT
容器16の下端が接続され、該LVT容器16と断路器
容器13との間は絶縁スペーサ17によりガス区分され
ている。
【0007】母線容器5内には、電気所の第1の母線B
US1 を構成する母線導体18と該母線導体に可動接触
子側の端子が接続された第1の母線側断路器DS11とが
3相分収納され、断路器DS11の固定接触子側の端子は
絶縁スペーサ3の貫通導体に接続されている。母線容器
6内には、電気所の第2の母線BUS2 を構成する母線
導体19と該母線導体に可動接触子側の端子が接続され
た第2の母線側断路器DS12とが3相分収納され、母線
側断路器DS12の固定接触子側の端子は絶縁スペーサ4
の貫通導体に接続されている。
【0008】遮断器容器2内には3相の遮断器CBがそ
れぞれの軸線を垂直方向に向けた状態で収納されてい
る。各相の遮断器CBは、円筒状の遮断部容器20内に
遮断部を収納して遮断部容器の上端及び下端寄りの側面
にそれぞれ固定接触子側の端子20a及び可動接触子側
の端子20bを設けたもので、各相の遮断器の固定接触
子側の端子20aは接続導体21を介して絶縁スペーサ
3の貫通導体の他端に接続されるとともに、接続導体2
2を介して絶縁スペーサ4の貫通導体の他端に接続さ
れ、接続導体22の下端と接地電位部との間に、遮断器
の点検時に該遮断器の固定接触子側の端子を接地するた
めの接地開閉器ESW11が設けられている。各相の遮断
器CBの可動接触子側の端子20bは接続導体23を介
して絶縁スペーサ9の貫通導体の一端に接続され、該接
続導体23の上端と接地電位部との間に、遮断器の点検
時に該遮断器の可動接触子側の端子を接地する接地開閉
器ESW12が設けられている。接続導体23には変流器
CTが装着されている。
【0009】3相の遮断器CBの下端からはそれぞれの
可動接触子を操作する絶縁操作棒24が導出され、3相
の遮断器の絶縁操作棒24は連結部材25により連結さ
れてている。連結部材25は操作器箱1内の操作器26
に連結され、該操作器26により、3相の遮断器CBが
一括して開閉操作される。
【0010】ケーブルヘッド容器8内には3相のケーブ
ルヘッドCHDと、これらのケーブルヘッドと遮断器と
の間を開閉する3相の線路側断路器DS2 とが収納され
ている。3相のケーブルヘッドCHDはそれぞれの中心
軸線を垂直方向に向けた状態で配置されて、それぞれの
下端が容器8の底部に設けられたケーブル端末部受け入
れ用開口部の周辺部に接続され、地下から立ち上げられ
たケーブル27の端末部27aがケーブルヘッドCHD
に接続されている。3相のケーブルヘッドCHDの上端
の端子部は線路側断路器DS2 の可動接触子側の端子に
接続されるとともに、接続導体28を介して絶縁スペー
サ14の貫通導体に接続され、断路器DS2 の固定接触
子側の端子は絶縁スペーサ9の貫通導体に接続されてい
る。
【0011】避雷器容器11内には、円柱状を呈する3
相の避雷器LAがそれぞれの中心を2等辺三角形の頂点
に位置させた状態で、かつそれぞれの中心軸線を垂直方
向に向けた状態で配置され、3相の避雷器LAのそれぞ
れの上端に設けられた高圧側の端子が絶縁スペーサ12
の3相の貫通導体に接続されている。避雷器容器11と
該容器内に収納された3相の避雷器LAとにより避雷器
ユニットが構成されている。
【0012】断路器容器13内には3相の断路器DS3
が収納されていて、これら3相の断路器の可動接触子側
の端子が絶縁スペーサ12の3相の貫通導体に接続さ
れ、3相の断路器DS3 の固定接触子側の端子は絶縁ス
ペーサ14の3相の貫通導体に接続されている。断路器
容器13の分岐管部13bを閉じる蓋板15には3相の
断路器DS3 の可動接触子を一括して操作する操作機構
29が取り付けられ、該操作機構の手動操作軸29aが
蓋板15を貫通して外部に導出されている。
【0013】LVT容器16内には1相分の線路電圧計
測用計器用変圧器LVTが収納され、該変圧器LVTの
一次端子は絶縁スペーサ17の貫通導体を介して断路器
容器13内の1相の断路器DS3 の可動接触子側の端子
に接続されている。
【0014】避雷器容器11の下部側面には端子箱30
が取り付けられていて、該端子箱内に設けられた接地端
子に3相の避雷器LAの接地側端子が接続されている。
【0015】遮断器容器2、母線容器5,6、ケーブル
ヘッド容器8、避雷器容器11、断路器容器13及びL
VT容器16内にはそれぞれSF6 ガスが所定の圧力で
封入されている。
【0016】上記のガス絶縁開閉装置においては、送電
線を構成するケーブル27がケーブルヘッドCHDと断
路器DS2 と接続導体23とを介して遮断器CBの可動
接触子側の端子に接続され、遮断器CBの固定接触子側
の端子が断路器DS11及びDS12を通して第1及び第2
の母線BUS1 及びBUS2 にそれぞれ接続される。ま
た避雷器LAが断路器DS3 を介してケーブルヘッドC
HDの端子に接続され、該避雷器により送電線を通して
侵入する雷サージから機器が保護される。また計器用変
圧器LVTが断路器DS3 を通してケーブルヘッドCH
Dの端子に接続されて、該計器用変圧器により線路電圧
が測定され、該計器用変圧器により得られる検出信号
が、同期検定や、遮断器、断路器及び接地開閉器のイン
ターロック条件の判定のために用いられる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来のガス絶縁開閉装
置では、線路電圧を検出するために計器用変圧器LVT
を用いていたが、LVTは線路の高い電圧を直接入力と
するため、大形で高価になるのを避けられない。そのた
め、従来のガス絶縁開閉装置では、LVTのために避雷
器回りが大形化してその重量が大きくなるだけでなく、
コストが高くなるという問題があった。
【0018】本発明の目的は、高価で重量が大きい計器
用変圧器を用いることなく、線路電圧の検出を行なうこ
とができるようにしたガス絶縁開閉装置を提供すること
にある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、3相の避雷器
を共通の避雷器容器内に一括して収納した避雷器ユニッ
トを備えたガス絶縁開閉装置に係わるものである。
【0020】本発明においては、線路電圧を検出するた
めにコンデンサ形計器用変圧器(CVT)を用い、その
コンデンサ部を構成する主コンデンサ及び分圧コンデン
サを避雷器とともに避雷器容器内に収納する。
【0021】即ち、本発明においては、コンデンサ形計
器用変圧器のコンデンサ部を構成する1相分の主コンデ
ンサと分圧コンデンサとを避雷器容器内に3相の避雷器
とともに収納し、主コンデンサの線路側端子を避雷器容
器内でいずれか1相の避雷器の高圧側端子に接続する。
コンデンサ形計器用変圧器の変圧器部を接続するための
対の変圧器部接続用端子を分圧コンデンサの両端から導
出しておき、該変圧器部接続用端子にコンデンサ形計器
用変圧器の変圧器部を接続する。
【0022】コンデンサ形計器用変圧器の変圧器部は避
雷器容器内に配置してもよく、避雷器容器の外部に配置
してもよい。
【0023】上記のようにコンデンサ形計器用変圧器C
VTを用いると、コンデンサ部が必要になるが、コンデ
ンサ部は避雷器と同等の寸法に構成できるため、避雷器
とともに避雷器容器内に容易に収納することができる。
従って、コンデンサ部を設けるために余分な容器が別個
に必要になることはない。
【0024】またコンデンサ形計器用変圧器の変圧器部
は、コンデンサ部により分圧された低い電圧を入力とす
るものであるため、線路用計器用変圧器LVTに比べて
はるかに小形軽量に構成することができる。従って避雷
器容器内のスースに余裕がある場合には、該変圧器部を
避雷器容器内に配置することができ、ガス絶縁開閉装置
の小形化を図ることができる。またコンデンサ形計器用
変圧器の変圧器部を避雷器容器の外部に配置する場合で
も、該変圧器部を配置するためのスペースは小さくて済
むため、線路用計器用変圧器LVTを用いていた従来の
ガス絶縁開閉装置に比べて、避雷器回りの小形化軽量化
を図ることができる。
【0025】一般に避雷器は、直列ギャップと非直線性
を有する抵抗素子からなる特性要素とを構成要素とする
か、または特性要素のみを構成要素として、該構成要素
を複数個積層することにより全体が柱状をなすように構
成され、3相の避雷器は共通の避雷器容器内に収納され
る。
【0026】従って、コンデンサ形計器用変圧器のコン
デンサ部を構成する1相分の主コンデンサと分圧コンデ
ンサとを避雷器容器内に配置するに当っては、該主コン
デンサと分圧コンデンサとを直列に並べて全体が柱状を
呈するコンデンサ組立体を構成するのが好ましい。
【0027】この場合、コンデンサ組立体と3相の避雷
器とは、例えばそれぞれの中心を四角形の頂点に位置さ
せた状態で配置して、コンデンサ組立体の主コンデンサ
の線路側端子をいずれか1相の避雷器の高圧側端子に接
続する。
【0028】このように構成すると、避雷器容器内にデ
ッドスペースを生じさせることなく、該容器内のスペー
スを有効に利用して、避雷器とコンデンサ組立体とを収
納することができる。
【0029】また、3相の避雷器のそれぞれの中心を2
等辺三角形の頂点に位置させた状態で配置し、コンデン
サ組立体の中心を上記2等辺三角形の互いに長さが等し
い2辺が交わる頂点と他の1辺の中点とを結ぶ直線上に
位置させた状態で、かつその中心を該2等辺三角形の外
側に位置させた状態で1相の避雷器の側方に配置して、
該コンデンサ組立体の主コンデンサの線路側端子を該1
相の避雷器の高圧側端子に接続するようにしてもよい。
【0030】このように構成すると、コンデンサ組立体
を避雷器の影に配置して他相の誘導の影響をなくすこと
ができるため、他相の影響を殆ど受けることなく電圧の
検出を行なうことができる。
【0031】避雷器は、複数の構成要素を積層した構造
を有するため、コンデンサとしても機能する。従って、
いずれか1相の避雷器をコンデンサとして利用してコン
デンサ形計器用変圧器のコンデンサ部を構成することも
できる。
【0032】例えば、避雷器容器内のいずれか1相の避
雷器を軸線方向に第1の部分と第2の部分とに分けて、
該第1の部分及び第2の部分をそれぞれコンデンサ計器
用変圧器の主コンデンサ及び分圧コンデンサとして用い
るようにしてもよい。
【0033】上記のように、1相の避雷器をコンデンサ
部の主コンデンサ及び分圧コンデンサとして利用するよ
うにすると、構成を簡単にすることができる。避雷器の
等価回路は、コンデンサと漏洩抵抗との並列回路で表さ
れ、特性要素の非線形性のために漏洩抵抗は非線形性を
有するため、上記のように避雷器の静電容量をコンデン
サ部のコンデンサとして利用すると検出精度が低下する
が、コンデンサ形計器用変圧器から得られる検出信号を
所定の電圧の有無を検出する検電等の用途に用いる場合
には問題を生じない。
【0034】
【発明の実施の形態】図1ないし図3は本発明の好まし
い実施の形態の一例を示したもので、図1はその全体的
な構成を概略的に示した断面図、図2は要部の断面図、
図3は避雷器容器内における機器の配置を示した横断面
図である。
【0035】図1は、図7に示したガス絶縁開閉装置に
本発明を適用した例を示したものである。本発明におい
ては、線路の引き込み部において線路電圧を検出する手
段として、従来用いられていた線路用計器用変圧器LV
Tに代えてコンデンサ形計器用変圧器CVTを用いる。
【0036】コンデンサ形計器用変圧器CVTの基本構
成は、例えば図5に示した通りで、互いに直列に接続さ
れた主コンデンサC1 及び分圧コンデンサC2 からなる
コンデンサ部31と、変圧器Tsf及び該変圧器の一次コ
イルに直列に接続された共振リアクトルLを備えた変圧
器部32とからなっている。主コンデンサC1 の分圧コ
ンデンサと反対側の端子、及び分圧コンデンサC2 の主
コンデンサと反対側の端子がそれぞれ線路端子31a及
び接地端子31bとなっており、これらの端子の間に被
測定電圧が印加される。主コンデンサC1 と分圧コンデ
ンサC2 との接続点に分圧出力端子31cが設けられ、
端子31c,31b間から取り出された分圧出力電圧が
変圧器部32に入力されている。
【0037】なお変圧器部32の構成は図示の例に限ら
ず、共振リアクトルLを変圧器の二次側に設けたもの
や、共振リアクトルを設けない非共振形のもの等があ
る。また必要に応じて保護ギャップや鉄共振を防止する
ための抑制負担等が設けられるが、図5においてはこれ
らの図示を省略してある。
【0038】コンデンサ形計器用変圧器CVTにおいて
は、被測定電圧がコンデンサ部31により分圧されて変
圧器部32に入力されるため、変圧器部32は被測定電
圧を直接計測する計器用変圧器LVTに比べて小形に構
成される。
【0039】本発明においては、コンデンサ形計器用変
圧器のコンデンサ部31を避雷器LAとともに避雷器容
器11内に収納し、変圧器部32は、避雷器容器11内
のスペースに余裕がある場合には該避雷器容器内に、ま
た避雷器容器11内のスペースに余裕がない場合には避
雷器容器11の外部に配置する。
【0040】図1ないし図3に示した例では、図7の例
で設けられていた線路用計器用変圧器LVTが取り外さ
れ、代りに、避雷器容器11内に3相の避雷器LAu 〜
LAw とともにコンデンサ形計器用変圧器のコンデンサ
部を構成するコンデンサ組立体33が収納されている。
断路器容器13の上端の開口部は蓋板34により閉鎖さ
れている。
【0041】各避雷器は、直列ギャップとZnO等の非
直線抵抗体からなる特性要素とを構成要素とするか、ま
たはZnO等の非直線抵抗体からなる特性要素のみを構
成要素として、該構成要素を電圧階級に応じた数だけ積
層した構造を有し、全体が柱状をなすように構成されて
いる。避雷器の構成要素は碍管等からなる防爆構造の容
器(図示せず。)内に収納されている。
【0042】3相の避雷器LAu 〜LAw は図3に示し
たように、それぞれの中心をそれぞれの軸線と直交する
平面上で2等辺三角形の頂点に位置させた状態で配置さ
れて、避雷器容器11の底部に絶縁支持物34を介して
支持されている。3相の避雷器LAu 〜LAw のそれぞ
れの下端には接地電極35が設けられ、これら3相の避
雷器の接地電極35は端子箱30内に設けられた3相の
接地端子36にそれぞれリード線37を介して接続され
ている。端子箱内の3相の接地端子36は一括して接地
電位部に接続されている。
【0043】図1ないし図3に示した例では、コンデン
サ形計器用変圧器のコンデンサ部を構成する主コンデン
サC1 と分圧コンデンサC2 とがともに円柱状をなすよ
うに構成され、これらのコンデンサC1 及びC2 が、主
コンデンサ1 を上側に位置させた状態で、かつそれぞれ
の中心軸線を一致させた状態で軸線方向に直列に並べて
配置されている。主コンデンサC1 及び分圧コンデンサ
C2 はそれぞれの隣接する端部(主コンデンサC1 の下
端と分圧コンデンサの上端)を相互に電気的に接続する
ことにより互いに直列に接続されている。
【0044】コンデンサ組立体33は、その中心を避雷
器の中心が配置された2等辺三角形の互いに長さが等し
い2辺が交わる頂点と他の1辺の中点とを結ぶ直線上に
位置させた状態で、かつ該組立体の中心を上記2等辺三
角形の外側に位置させた状態で、1相の避雷器(図3に
示した例ではV相の避雷器LAv )の側方に配置され
て、絶縁支持物34を介して避雷器容器11の底部に支
持されている。主コンデンサC1 の線路側端子31aは
接続導体39を介して1相の避雷器LAv の高圧側端子
に接続されている。避雷器容器11の側壁の下部に設け
られた窓部を気密に閉じるように取り付けられた端子板
40に対の変圧器部接続端子41及び42が取り付けら
れ、分圧出力端子31c及び接地端子31bがそれぞれ
リード線を介して対の変圧器部接続端子41及び42に
接続されている。
【0045】図2に示したように、コンデンサ形計器用
変圧器の変圧器部32は避雷器容器LAの外部に配置さ
れていて、該変圧器部の入力端子が対の変圧器接続端子
41,42に接続されている。その他の点は図7に示し
た従来のガス絶縁開閉装置と同様に構成されている。
【0046】上記のように、線路電圧を検出する手段と
してコンデンサ形計器用変圧器CVTを用いると、コン
デンサ部31が必要になるが、コンデンサ部に印加され
る電圧は避雷器に印加される電圧と同一であるため、コ
ンデンサ部の高さ寸法を避雷器の高さ寸法とほぼ同じに
して、該コンデンサ部を避雷器とともに避雷器容器内に
容易に収納することができる。従って、コンデンサ部を
収納するために余分な容器を別個に設ける必要はなく、
コンデンサ部を設けることによってガス絶縁開閉装置が
大形化することはない。
【0047】またコンデンサ形計器用変圧器CVTの変
圧器部は、コンデンサ部により分圧された低い電圧を入
力とするものであるため、線路用計器用変圧器LVTに
比べてはるかに小形軽量に構成することができ、ガス絶
縁開閉装置の小形化を図ることができる。
【0048】更に、上記のようにコンデンサ組立体33
と避雷器LAu 〜LAw とを配置すると、コンデンサ組
立体は1相の避雷器LAv の影に配置されることになる
ため、他相の誘導の影響を殆ど受けることなく、特定の
相の電圧の検出を行なうことができる。
【0049】上記の例では、コンデンサ組立体33をV
相の避雷器LAv の影に配置したが、図4(D)または
(E)に示したように、W相の避雷器LAw またはU相
の避雷器LAu の影に配置することもできる。
【0050】また避雷器容器11内における避雷器及び
コンデンサ組立体の配置は上記の例に限定されるもので
はなく、図4(A)ないし(C)に示したように、避雷
器LAu 〜LAw 及びコンデンサ組立体33のそれぞれ
の中心をそれぞれの軸線と直交する平面上で四角形の頂
点に位置させた状態で配置することもできる。図4
(A)の例では、コンデンサ組立体33の主コンデンサ
の線路側端子が接続導体39を介してU相の避雷器LA
u の高圧側端子に接続され、図4(B)の例では、主コ
ンデンサの線路側端子が接続導体39を介してW相の避
雷器LAw の高圧側端子に接続されている。また図4
(C)の例では、主コンデンサの線路側端子が接続導体
39を介してV相の避雷器LAv の高圧側端子に接続さ
れている。
【0051】上記の例では、コンデンサ部を構成するた
めに主コンデンサと分圧コンデンサとを直列に接続して
構成したコンデンサ組立体33を用意したが、避雷器を
コンデンサ部を構成するコンデンサとして利用すること
もできる。避雷器は複数の特性要素を積層した構造を有
するため、コンデンサと見做すことができ、その等価回
路は図6に示したように、コンデンサCと非線形性を有
する漏洩抵抗Rとの並列回路により表すことができる。
従っていずれか1相の避雷器をコンデンサとして用いて
コンデンサ部を構成することができる。
【0052】避雷器をコンデンサとして用いてコンデン
サ部31を構成する場合、例えば、1相の避雷器を軸線
方向に第1の部分と第2の部分とに分けて、該第1の部
分及び第2の部分をそれぞれ主コンデンサC1 及び分圧
コンデンサC2 として用い、該1相の避雷器の第2の部
分(分圧コンデンサを構成する部分)の両端から対の変
圧器部接続用端子を導出するようにすればよい。
【0053】上記のように、1相の避雷器をコンデンサ
部の主コンデンサ及び分圧コンデンサとして用いるよう
にすると、コンデンサ組立体を設ける必要がないため、
避雷器容器内の機器の構成を簡単にすることができる。
【0054】避雷器の等価回路は、図6に示すようにコ
ンデンサCと漏洩抵抗Rとの並列回路で表され、特性要
素の非線形性のために漏洩抵抗Rは非線形性を有するた
め、上記のように避雷器の静電容量をコンデンサ部のコ
ンデンサとして利用するようにすると検出精度が低下す
るが、線路引き込み手段のところで線路電圧を検出する
目的は、同期検定やインターロック条件の判定のために
所定の相の電圧の有無を検出することにあり、電圧の値
を精密に測定することは目的としないため、検出精度が
低下しても特に問題は生じない。
【0055】本発明が対象とするガス絶縁開閉装置の線
路引き込み部分の構成は図1に示したものに限定される
ものではない。例えば、図1の例では線路引き込み手段
としてケーブルヘッドを用いているが、架空線をブッシ
ングを通して引き込む場合にも本発明を適用することが
できる。また図1の例では二重母線構成のガス絶縁開閉
装置に本発明を適用しているが、単母線構成のガス絶縁
開閉装置にも本発明を適用することができる。
【0056】上記のコンデンサ形計器用変圧器は、同期
検定や開閉器のインターロック条件の判定等に用いるこ
とができる外、各種センサ等を駆動するための小容量の
電源としても用いることができる。
【0057】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、変圧器
部分を小形に構成することができるコンデンサ形計器用
変圧器を線路電圧の検出手段として用いて、該計器用変
圧器のコンデンサ部を避雷器容器内に収納するようにし
たので、ガス絶縁開閉装置の小形化を図ることができ
る。
【0058】本発明において、3相の避雷器の中心を2
等辺三角形の頂点に位置させた状態で配置するととも
に、コンデンサ形計器用変圧器のコンデンサ部を構成す
るコンデンサ組立体の中心を上記2等辺三角形の互いに
長さが等しい2辺が交わる頂点と他の1辺の中点とを結
ぶ直線上に位置させた状態で、かつその中心を該2等辺
三角形の外側に位置させた状態で1相の避雷器の側方に
配置する構成をとった場合には、コンデンサ組立体を1
相の避雷器の影に配置して他相の誘導の影響を殆ど受け
ることなく特定の1相の電圧を検出することができる。
【0059】また本発明において、1相の避雷器をコン
デンサとして用いてコンデンサ形計器用変圧器のコンデ
ンサ部を構成するようにした場合には、ガス絶縁開閉装
置の構成を更に簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したガス絶縁開閉装置の構成の一
例を概略的に示した断面図である。
【図2】図1に示したガス絶縁開閉装置の避雷器ユニッ
ト部分を拡大して示した断面図である。
【図3】図2の避雷器ユニットを図2のA−A線に沿っ
て断面して示した端面図である。
【図4】(A)ないし(E)は本発明に係わるガス絶縁
開閉装置の避雷器容器内における機器の異なる配置例を
示した説明図である。
【図5】コンデンサ形計器用変圧器の構成例を示した回
路図である。
【図6】避雷器の等価回路を示した回路図である。
【図7】従来のガス絶縁開閉装置の構成を示した断面図
である。
【符号の説明】
11 避雷器容器 LAu 〜LAw 避雷器 CVT コンデンサ形計器用変圧器 31 コンデンサ部 32 変圧器部 33 コンデンサ組立体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3相の避雷器を共通の避雷器容器内に一
    括して収納した避雷器ユニットを備えたガス絶縁開閉装
    置において、 コンデンサ形計器用変圧器のコンデンサ部を構成する1
    相分の主コンデンサと分圧コンデンサとが前記避雷器容
    器内に前記3相の避雷器とともに収納されて、主コンデ
    ンサの線路側端子が前記避雷器容器内でいずれか1相の
    避雷器の高圧側端子に接続され、 前記コンデンサ形計器用変圧器の変圧器部を接続するた
    めの対の変圧器部接続用端子が前記分圧コンデンサの両
    端から導出され、 前記対の変圧器部接続用端子にコンデンサ形計器用変圧
    器の変圧器部が接続されていることを特徴とするガス絶
    縁開閉装置。
  2. 【請求項2】 複数の構成要素を積層して全体が柱状を
    なすように構成した避雷器を3相分設けて、該3相の避
    雷器を共通の避雷器容器内に収納した構造を有する避雷
    器ユニットを備えたガス絶縁開閉装置において、 コンデンサ形計器用変圧器のコンデンサ部を構成する1
    相分の主コンデンサと分圧コンデンサとが直列に並べら
    れて全体が柱状を呈するように構成されたコンデンサ組
    立体が前記避雷器容器内に前記3相の避雷器とともに収
    納され、 前記コンデンサ組立体と3相の避雷器とはそれぞれの中
    心を四角形の頂点に位置させた状態で配置されて、コン
    デンサ組立体の主コンデンサの線路側端子がいずれか1
    相の避雷器の高圧側端子に接続され、 前記コンデンサ形計器用変圧器の変圧器部を接続するた
    めの対の変圧器接続用端子が前記分圧コンデンサの両端
    から導出され、 前記対の変圧器部接続用端子にコンデンサ形計器用変圧
    器の変圧器部が接続されていることを特徴とするガス絶
    縁開閉装置。
  3. 【請求項3】 複数の構成要素を積層して全体が柱状を
    なすように構成した避雷器を3相分設けて、該3相の避
    雷器を共通の避雷器容器内に収納した構造を有する避雷
    器ユニットを備えたガス絶縁開閉装置において、 コンデンサ形計器用変圧器のコンデンサ部を構成する1
    相分の主コンデンサと分圧コンデンサとを直列に並べて
    全体が柱状を呈するように構成したコンデンサ組立体が
    設けられて、該コンデンサ組立体が前記避雷器容器内に
    前記3相の避雷器とともに収納され、 前記3相の避雷器はそれぞれの中心を2等辺三角形の頂
    点に位置させた状態で配置され、 前記コンデンサ組立体はその中心を前記2等辺三角形の
    互いに長さが等しい2辺が交わる頂点と他の1辺の中点
    とを結ぶ直線上に位置させた状態で、かつその中心を該
    2等辺三角形の外側に位置させた状態で1相の避雷器の
    側方に配置されて、該コンデンサ組立体の線路側端子が
    該1相の避雷器の高圧側端子に接続され、 前記コンデンサ形計器用変圧器の変圧器部を接続するた
    めの対の変圧器部接続用端子が前記分圧コンデンサの両
    端から導出され、 前記対の変圧器部接続用端子にコンデンサ形計器用変圧
    器の変圧器部が接続されていることを特徴とするガス絶
    縁開閉装置。
  4. 【請求項4】 複数の構成要素を積層して全体が柱状を
    なすように構成した避雷器を3相分設けて該3相の避雷
    器を共通の避雷器容器内に一括して収納した構造を有す
    る避雷器ユニットを備えたガス絶縁開閉装置において、 前記避雷器容器内のいずれか1相の避雷器が軸線方向に
    第1の部分と第2の部分とに分けられて、該第1の部分
    及び第2の部分がそれぞれコンデンサ計器用変圧器の主
    コンデンサ及び分圧コンデンサとして用いられ、 前記1相の避雷器の第2の部分の両端からコンデンサ形
    計器用変圧器の変圧器部を接続するための対の変圧器部
    接続用端子が導出され、 前記対の変圧器部接続用端子にコンデンサ形計器用変圧
    器の変圧器部が接続されていることを特徴とするガス絶
    縁開閉装置。
  5. 【請求項5】 前記コンデンサ形計器用変圧器の変圧器
    部は前記避雷器容器内に配置されている請求項1ないし
    4のいずれか1つに記載のガス絶縁開閉装置。
  6. 【請求項6】 前記コンデンサ形計器用変圧器の変圧器
    部は前記避雷器容器の外部に配置されている請求項1な
    いし4のいずれか1つに記載のガス絶縁開閉装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001093393A1 (fr) * 2000-05-31 2001-12-06 Hitachi, Ltd. Appareillage de commutation a isolation gazeuse et limiteur de surtension
CN102208759A (zh) * 2010-03-15 2011-10-05 株式会社日立制作所 开关设备
JP2014017938A (ja) * 2012-07-06 2014-01-30 Mitsubishi Electric Corp 鉄共振防止装置とこれを用いた受変電設備

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