JPH10340415A - ライト電流設定方法、及び、ライト電流設定装置、及び、情報記憶装置 - Google Patents

ライト電流設定方法、及び、ライト電流設定装置、及び、情報記憶装置

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JPH10340415A
JPH10340415A JP9152680A JP15268097A JPH10340415A JP H10340415 A JPH10340415 A JP H10340415A JP 9152680 A JP9152680 A JP 9152680A JP 15268097 A JP15268097 A JP 15268097A JP H10340415 A JPH10340415 A JP H10340415A
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demodulation
optimum
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Toru Shimozato
亨 下里
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Fujitsu Ltd
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    • G11B19/02Control of operating function, e.g. switching from recording to reproducing
    • G11B19/04Arrangements for preventing, inhibiting, or warning against double recording on the same blank or against other recording or reproducing malfunctions
    • GPHYSICS
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
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    • G11B5/027Analogue recording
    • G11B5/035Equalising

Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度に応じて特性が変動する書き込みヘッド
を有する記憶装置において最適ライト電流を設定するラ
イト電流設定方法に関し、 【解決手段】 測定装置200により磁気ディスク装置
100の周囲の温度を設定し、設定した周囲温度におい
て、複数のライト電流を設定し、設定された複数のライ
ト電流で信号を書き込み、各ライト電流毎の復調マージ
ンを検出して、検出された復調マージンに応じて設定さ
れた所定の周囲温度における最適ライト電流を検出し、
複数の温度毎に最適ライト電流を求め、磁気ディスク装
置100のEEPROM117に記憶する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はライト電流設定方法
に係り、特に、温度に応じて特性が変動する書き込みヘ
ッドを有する記憶装置において最適ライト電流を設定す
るライト電流設定方法、及び、ライト電流設定装置、及
び、情報記憶装置に関する。近年、コンピュータの外部
記憶装置には、小型化、大容量化が要求されており、こ
のため、磁気ディスク装置には、高密度記録、高速転送
化が要求されている。
【0002】磁気ディスク装置では高密度化により、磁
気ディスク上のトラック幅が急激に狭くなっている。ト
ラック幅が狭くなることにより、隣接するトラックから
のクロストークが問題となる。また、高速転送化により
書き込み周波数が増加するため、磁気ディスクへの磁化
が不十分になり、上書きしても過去の記録情報が残留し
やすくなる。しかしながら、クロストークの低減と上書
き(以下、O/W;Over Write)能力の増大は互いに相
反する命題である。したがって、クロストークの低減と
O/W能力とのバランスが最適となるように、ライト電
流を設定する必要がある。
【0003】
【従来の技術】図13に従来の磁気ディスク装置の一例
の平面図を示す。図14に示す磁気ディスク装置11に
おいて、アクチュエータ12がアーム13より支持ばね
機構13aを介してその先端に磁気ヘッド14が搭載さ
れており、アーム13の基部がピボット15に回転自在
に軸支される。このアーム13が後述する複数の磁気デ
ィスク間に位置される。
【0004】また、アーム13のピボット15の反対側
には回動支持部16が形成され、該回動支持部16に巻
回されたコイル17が設けられる。そして、コイル17
の下方には2つのマグネット18a,18bが固定配置
される。このコイル17及びマグネット18a,18b
によりVCM(ボイスコイルモータ)を構成する。磁気
ディスク装置11は、スピンドルモータ19に固定され
て回転される複数の磁気ディスク20に対し、コイル1
7に配線基板21よりフレキシブルプリント板22を介
して通電することにより磁気ヘッド14を磁気ディスク
20の半径方向に移動させるようにアーム13が回動さ
れるものである。
【0005】磁気ヘッド14は、例えば薄膜ヘッドが用
いられ、磁気ディスク20の回転で所定量浮上する。こ
の薄膜型の磁気ヘッド14は、薄膜形成技術でコイルや
磁気ギャップが形成されてライトヘッドが構成され、M
R(磁気抵抗効果)素子を用いてリードヘッドが構成さ
れてそれぞれがスライダに形成される。そして、ライト
ヘッドのコイルに所定の電流(ライト電流)が供給され
ることで電磁変換による漏れ磁束により磁気ディスク2
0に書き込みが行われ、リードヘッドによりライト電流
に応じた大きさの波形(リード電流の振幅)でリードが
行われる。
【0006】上記のような磁気ディスク装置では、高密
度記録により磁気ディスク20上のトラック幅が急激に
狭くなり、隣接するトラックからのクロストークが問題
となっている。また、高密度記録、高速転送による書き
込み信号の高周波数化により、上書きしても過去の記録
情報が残留しやすく、いわゆる、オーバーライト(O/
W)特性の劣化が問題となっている。
【0007】しかし、クロストークの低減とO/W特性
の向上は、互いに相反する命題であり、これにはライト
電流の設定を緻密に行う必要がある。一方、磁気ディス
クは、環境温度によって、保磁力が変化するので、温度
に応じてクロストークとO/W特性とを両立し得るよう
にライト電流を変更する必要がある。
【0008】ここで、磁気ディスク装置の特性について
説明する。図14に磁気ディスク装置の各種特性を説明
するための図を示す。図14(A)はオーバーライト
(O/W)利得に対するクロストークの特性、図14
(B)は温度に対するO/W利得の特性、図14(C)
はライト電流に対するO/W利得の特性を示す。
【0009】図14に示すような特性を有する磁気ディ
スク装置では、図14(A)に示すようにクロストーク
を−30dB程度にするためには、O/W利得を−30
dB程度とする必要がある。また、図14(B)に示す
ように温度応じてライト電流Iw を35mA、30m
A、25mAと切り換えることによりO/W利得を−3
0dBに保持できる。
【0010】さらに、図14(C)に示すように搭載さ
れる磁気ヘッド14−1〜14−4に応じてライト電流
Iw に対するO/W利得の特性が相違するので、個々の
ヘッド14−1〜14−4毎にライト電流Iw を制御す
ることによりO/W利得を−30dBに保持できる。な
お、磁気ディスク装置における温度変化に対応するライ
ト電流の設定方法としては、例えば、特開昭63−16
7404号、特開平1−245406号、特開平1−3
17208号などが提案されている。
【0011】これらの発明では、磁気ディスク装置内部
に温度センサ、温度に応じた最適ライト電流を設定した
テーブルを内蔵して、温度センサでの検出温度に応じて
ライト電流を変化させて、温度によらず最適ライト電流
で情報の書き込みを行うものがある。これらの発明で
は、オーバーライト特性を測定して、最適ライト電流を
設定していた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の磁気
ディスク装置のライト電流設定方法では、オーバーライ
ト特性そのものを測定しており、オーバーライト特性は
磁気ディスクの状態を直接測定する必要があるため、組
立後の測定が行えず、測定に時間がかかる等の問題点が
あった。
【0013】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、温度に応じた最適ライト電流をきわめて容易に設定
できるライト電流設定方法、及び、ライト電流設定装
置、及び、情報記憶装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、記
録ヘッドにより記録媒体に情報を記録するときに、該記
録ヘッドに供給する最適ライト電流を設定するライト電
流設定方法において、前記周囲の温度を設定する温度設
定手順と、前記温度設定手順で設定された温度におい
て、複数のライト電流を設定するライト電流設定手順
と、前記ライト電流設定手順で設定された複数のライト
電流で信号を書き込み、各ライト電流毎の復調マージン
を検出する復調マージン検出手順と、前記復調マージン
検出手順で検出された復調マージンに応じて前記温度設
定手順で設定された所定の周囲温度における最適ライト
電流を検出する最適ライト電流検出手順と、前記温度設
定手順で設定される複数の温度毎に前記ライト電流設定
手順、復調マージン検出手順、前記最適ライト電流決定
手順を実行し、各温度毎の最適ライト電流指示値を求め
る最適ライト電流設定手順とを有することを特徴とす
る。
【0015】請求項2は、前記復調マージン検出手順
が、検出する復調マージンとして、前記情報の記録密度
に応じた記録密度マージンを検出することを特徴とす
る。請求項3は、前記復調マージン検出手順が、検出す
る復調マージンとして、前記ビタビ復調レベルに応じた
ビタビマージンを検出することを特徴とする。請求項4
は、前記復調マージン検出手順が、複数の復調マージン
を検出し、前記最適ライト電流検出手順は、前記復調マ
ージン検出手順で検出された複数の復調マージンに応じ
て最適ライト電流を設定するための最適ライト電流指示
値を検出することを特徴とする。
【0016】請求項5は、記録媒体に情報を記録する記
録ヘッドと、温度を検出する温度検出手段と、該温度検
出手段の検出温度に応じて該記録ヘッドに供給するライ
ト電流を変更するライト電流変更手段とを有する情報記
憶装置に接続され、前記ライト電流変更手段で変更され
るライト電流を設定するライト電流設定装置において、
前記情報記憶装置の周囲温度を設定する温度設定手段
と、前記温度設定手段により設定された前記周囲温度に
おいて、複数のライト電流を設定するライト電流設定手
段と、前記ライト電流設定手段で設定された複数のライ
ト電流で信号を書き込み、各ライト電流毎の復調マージ
ンを検出する復調マージン検出手段と、前記復調マージ
ン検出手段で検出された復調マージンに応じて前記温度
設定手段で設定された所定の周囲温度における最適ライ
ト電流を検出する最適ライト電流検出手段と、前記温度
設定手段で設定される複数の温度毎の最適ライト電流指
示値を求める最適ライト電流設定手段とを有することを
特徴とする。
【0017】請求項6は、前記復調マージン検出手段
が、検出する復調マージンとして、前記情報の記録密度
に応じた記録密度マージンを検出することを特徴とす
る。請求項7は、前記復調マージン検出手段が、検出す
る復調マージンとして、前記ビタビ復調レベルに応じた
ビタビマージンを検出することを特徴とする。請求項8
は、前記情報記憶装置が、記録トラック密度が5000
TPI(Track Per Inch)以上であることを特徴とす
る。
【0018】請求項9は、前記復調マージン検出手段
が、複数の復調マージンを検出し、前記最適ライト電流
検出手段は、前記復調マージン検出手段で検出された複
数の復調マージンに応じて最適ライト電流を決定するた
めの最適ライト電流指示値を検出することを特徴とす
る。請求項10は、記録媒体に情報を記録する記録ヘッ
ドと、温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段
の検出温度に応じて該記録ヘッドに供給するライト電流
を変更するライト電流変更手段とを有する情報記憶装置
において、前記ライト電流変更手段は、周囲温度を設定
し、該周囲温度において、複数のライト電流を設定し
て、信号の書き込みを行い、各ライト電流毎の復調マー
ジンを検出し、検出された復調マージンに応じて検出さ
れた最適ライト電流が複数の温度毎に格納されたメモリ
と、前記温度検出手段により検出された前記検出温度に
応じて前記メモリを参照し、前記検出温度に応じた最適
ライト電流指示値を読み出し、該最適ライト電流指示値
に応じたライト電流を前記記録ヘッドに供給する記録制
御手段とを有することを特徴とする。
【0019】請求項11は、前記メモリが、前記復調マ
ージンとして、前記情報の記録密度に応じた記録密度マ
ージンに基づいて検出された最適ライト電流が格納され
たことを特徴とする。請求項12は、前記メモリが、前
記復調マージンとして、前記ビタビ復調レベルに応じた
ビタビマージンに基づいて検出された最適ライト電流が
格納されたことを特徴とする。
【0020】請求項13は、前記メモリが、複数の復調
マージンに応じて設定された最適ライト電流が格納され
たことを特徴とする。請求項14は、前記記録媒体に前
記記録ヘッドによりされるトラックピット密度は、50
00TPI(Track Per Inch)以上であることを特徴と
する。請求項15は、前記記録制御手段が、所定の動作
保証温度の範囲で、前記最適ライト電流を段階的に切り
替えることを特徴とする。
【0021】請求項16は、前記動作保証温度範囲が、
0℃〜60℃であることを特徴とする。請求項17は、
前記記録ヘッドが、前記記録媒体に情報を記録する複数
の記録ヘッドを有し、前記記録制御手段は、前記複数の
ヘッド毎に最適ライト電流を設定することを特徴とす
る。
【0022】請求項18は、前記温度検出手段により周
囲の温度を検出し、前記温度に応じて検出した周囲温度
に応じて所望のタイミングで、前記メモリに設定された
ライト電流指示値を更新するライト電流更新指示手段を
有することを特徴とする。請求項1、5、10によれ
ば、復調マージンに基づいて最適ライト電流を検出する
ので、最適ライト電流を容易の設定できる。また、周囲
温度毎の最適ライト電流を求めるので、温度変化に応じ
て最適ライト電流を提供でき、安定した再生信号を得る
ことができる。
【0023】請求項2、6、11によれば、記録密度マ
ージンに応じて最適ライト電流を求めることにより、設
定された記録密度に最適なライト電流を温度毎に設定で
きる。請求項3、7、12によれば、ビタビマージンに
応じて最適ライト電流を求めることにより、復調を温度
によらず確実に行うことができる。
【0024】請求項4、9、13によれば、複数の復調
マージンに応じて最適ライト電流を求めることにより、
複数の条件を満たすような最適ライト電流を温度毎に設
定でき、情報を確実に再生できる。請求項8、14によ
れば、トラック密度が5000TPI(Track Per Inc
h)以上の所定の記録密度で最適となるように書き込み
電流を設定することにより、トラック密度が5000T
PI(Track Per Inch)以上の記録密度で最適書き込み
電流を設定でき、情報の高記録密度化が可能となる。
【0025】請求項15によれば、所定の動作保証温度
の範囲で、最適書き込み電流を段階的に切り替えること
により動作保証温度範囲では、常に最適書き込み電流を
設定できる。請求項16によれば、動作保証温度範囲0
℃〜60℃の範囲に亘って最適書き込み電流を段階的に
切り替えることにより動作保証温度0℃〜60℃の範囲
では、常に最適書き込み電流を設定できる。
【0026】請求項17によれば、複数のヘッド毎に最
適書き込み電流を設定することができるので、ハードデ
ィスク装置などの複数のヘッドを有する装置でも個々の
ヘッド毎に最適書き込み電流を設定できる。請求項18
によれば、記録媒体の周囲の温度に応じて情報の書き込
み電流を設定することができるため、記録媒体に情報を
書き込むのに最適な状態で情報の書き込みが行える。
【0027】
【発明の実施の形態】図1に本発明の一実施例のブロッ
ク構成図を示す。本実施例では、磁気ディスク装置10
0のライト電流を設定する場合について説明を行う。ラ
イト電流の設定を行おうとする磁気ディスク装置100
は、測定装置200に接続される。
【0028】磁気ディスク装置100は、磁気ディスク
101に磁気的に情報を記録する。磁気ディスク101
は、スピンドルモータ102により矢印A方向に回転さ
れる。磁気ディスク101の表面には、磁気ディスク1
01に磁気的に作用し、磁気ディスク101に情報を記
録するとともに、磁気ディスク101に記録された情報
を読み出す磁気ヘッド103が対向して配置される。磁
気ヘッド103は、アーム104に固定され、磁気ディ
スク101の回転により磁気ディスク101の表面から
わずかに浮上した状態で、磁気ディスク101に記録再
生を行う。
【0029】アーム104は、回転軸105を中心に回
動自在に保持されており、先端に磁気ヘッド103が保
持され、回転軸105を挟んで反対側にはボイスコイル
モータ106とされている。アーム104は、ボイスコ
イルモータ106により回転軸105を中心に矢印B方
向に回動して、磁気ヘッド103を磁気ディスク101
の半径方向に移動させる。
【0030】磁気ヘッド103は、接続線107を介し
てヘッドIC(Integrated Circuit)108に接続され
る。ヘッドIC108は、磁気ディスク101への情報
の記録時にライト電流を増幅したり、磁気ディスク10
1の磁束の変化により磁気ヘッド103に発生するリー
ド電流を増幅する。ヘッドIC108は、リード/ライ
ト回路109を介してMPU110に接続される。リー
ド/ライト回路109は、MPU110から供給される
データを記録信号にエンコードするとともに、磁気ヘッ
ド103で読み取られたリード電流をMPU110で処
理可能なデータにデコードする。
【0031】MPU110は、リード/ライト回路10
9、DSP(Digital Signal Processor)111、HD
C(Hard disk Drive Contorler )112、EEPRO
M(Electrically Erasable And Programmable RO
M)117、温度センサ118に接続される。MPU1
10は、温度センサ118で検出された内部温度に応じ
てEEPROM117を参照し、EEPROM117に
温度毎に設定された最適ライト電流に応じて磁気ディス
ク101に情報を記録する処理、及び、磁気ディスク1
01から情報を再生する処理を行うとともに、磁気ヘッ
ド103により磁気ディスク101から読み取られた情
報に応じて磁気ディスク101の回転、及び、磁気ヘッ
ド103の位置決めの制御を行う。
【0032】DSP111は、MPU110から供給さ
れる磁気ディスク101の回転速度を決定するディジタ
ルデータに応じてスピンドルモータ102の回転を制御
するディジタルデータを生成する。また、DSP111
は、MPU110から供給される磁気ヘッド103の位
置を決定するディジタルデータに応じてボイスコイルモ
ータ106を制御するディジタルデータを生成する。
【0033】DSP111で生成されたスピンドルモー
タ102の回転を制御するディジタルデータ、及び、ボ
イスコイルモータ106の回動位置を制御するディジタ
ルデータは、それぞれにDAC(Digital Analog Conve
rter)113に供給される。DAC113は、DSP1
11から供給されたスピンドルモータ102の回転を制
御するディジタルデータ、及び、ボイスコイルモータ1
06の回動位置を制御するディジタルデータをそれぞれ
にアナログ信号に変換する。
【0034】DSP111からDAC113に供給され
たスピンドルモータ102の回転を制御するディジタル
データは、DAC113でアナログ信号に変換された
後、スピンドル駆動回路114に供給される。スピンド
ル駆動回路114は、DAC113から供給されたアナ
ログ信号に応じてスピンドルモータ102を駆動する駆
動信号を生成してスピンドルモータ102に供給する。
スピンドルモータ102は、スピンドルモータ駆動回路
114から供給される駆動信号により回転され、磁気デ
ィスク101を矢印A方向に一定の回転速度で回転させ
る。
【0035】DSP111からDAC113に供給され
たボイスコイルモータ106の回動位置を制御するディ
ジタルデータは、DAC113でアナログ信号に変換さ
れた後、ボイスコイルモータ駆動回路115に供給され
る。ボイスコイルモータ駆動回路115は、DAC11
3から供給されたアナログ信号に応じてボイスコイルモ
ータ106を駆動する駆動信号を生成してボイスコイル
モータ106に供給する。ボイスコイルモータ106
は、ボイスコイルモータ駆動回路115から供給される
駆動信号により矢印B方向にアーム104の回動位置を
制御して、磁気ヘッド103の位置決めを行う。
【0036】一方、HDC112は、MPU110と外
部との接続を行うコネクタ116との間に接続され、磁
気ディスク装置100とコネクタ116に接続される外
部機器とのデータの送受信を制御する。コネクタ116
は、記録再生時には外部機器と接続され、データや各種
制御信号の入出力を行う。コネクタ116には、最適電
流の測定時には測定装置200が接続される。
【0037】EEPROM117には、測定装置200
で測定され、設定される温度毎にヘッド毎の最適ライト
電流Iw が格納される。磁気ディスク装置100は、通
常動作には、温度センサ118により検出された内部の
温度に応じてEEPROM117が参照され、検出温度
に応じた最適ライト電流をヘッド毎に読み出し、設定す
る。
【0038】図2に本発明の一実施例のEEPROMの
データ構成図を示す。EEPROM117には、個々の
ヘッド103−1〜103−nのライト電流Iw1〜Iwn
が温度T1 〜Tn 毎に格納されている。MPU110
は、温度センサ118で検出された温度が温度T1 がカ
バーする範囲にあるときには、磁気ヘッド103−1の
ライト電流Iw1をIw1-1に設定し、磁気ヘッド103−
nのライト電流IwnをIwn-1に設定する。また、温度セ
ンサ118で検出された温度が温度TL がカバーする範
囲にあるときには、磁気ヘッド103−1のライト電流
Iw1をIw1-Lに設定し、磁気ヘッド103−nのライト
電流IwnをIwn-Lに設定する。
【0039】測定装置200によりEEPROM117
に格納されるデータの内容が設定される。図2に本発明
の一実施例の測定装置のブロック構成図を示す。本実施
例の測定装置200には、磁気ディスク装置100を接
続するためのコネクタ201が設けられている。コネク
タ201には、磁気ディスク装置100のコネクタ11
6がケーブルを介して接続される。
【0040】コネクタ116は、インタフェース202
に接続される。インタフェース202には、コネクタ2
01の他に磁気ディスク装置100の温度を計測するた
めの温度センサ203、磁気ディスク装置100の温度
を制御する温度制御装置204、測定の指示などの行う
ためのキーボード205、バス206が接続される。イ
ンタフェース202は、コネクタ201から入出される
データの送受信、温度センサ203からの温度データの
受信、温度制御装置204への制御データの送信、キー
ボード205からの指示の受信を行い、各種データのバ
ス206との入出力を制御する。
【0041】バス206には、データ処理を行うCPU
(Central Processing Unit )207、CPU207で
処理するプログラムが記録されたプログラムメモリ20
8、CPU207でのプログラムメモリ208に記録さ
れたプログラムの実行時の作業領域となるRAM(Read
Only Memory)209、CPU207での処理データを
ファイルするファイル装置210、CPU207での処
理データを表示装置211に表示するための処理を行う
表示処理部212が接続される。
【0042】測定装置200は、キーボード205を操
作することにより、プログラムメモリ208に記録され
たプログラムが順次実行され、後述する磁気ディスク装
置100に設定すべき、最適ライト電流の測定を行い、
表示装置211に表示するとともに、ファイル装置21
0にファイルする。測定装置200で測定された最適ラ
イト電流に応じて測定された磁気ディスク装置100の
温度に応じた最適ライト電流をインタフェース202、
コネクタ201を介して磁気ディスク装置100に供給
し、磁気ディスク装置100のEEPROM117に格
納する。
【0043】ここで、測定装置200による最適電流測
定方法について説明する。図4に本発明の一実施例の測
定装置の最適電流測定時の動作フローチャートを示す。
測定装置200は、まず、変数Lを「1」にリセットす
る(ステップS1−1)。次に、測定装置200は、温
度センサ203を監視しつつ温度制御装置204を制御
して、磁気ディスク装置100の温度を温度T1 に設定
する(ステップS1−2)。
【0044】次に、測定装置200は、ライト電流の変
更回数を決定する変数Mを「1」にセットする(ステッ
プS1−3)。測定装置200は、変数Mに応じたライ
ト電流IM を磁気ディスク装置100に設定する(ステ
ップS1−4)。例えば、ライト電流IM が(1.0×
M)mAで設定されるとすると、変数M=1では、ライ
ト電流IM =(1.0×1)=1.0mAが設定され
る。
【0045】次に、測定装置200は、ステップS4で
設定されたライト電流IM でTPIマージンの測定を行
う(ステップS1−5)。ここで、ステップS1−5の
TPIマージンの測定方法について図5とともに説明す
る。図5に本発明の一実施例の測定装置のTPIマージ
ン検出動作のフローチャート、図6に本発明の一実施例
の測定装置のTPIマージン検出動作説明図を示す。図
6(A)はトラック書き込み、図6(B)はノイズ書き
込み、図6(C)は信号読み取り動作を説明するための
図を示す。
【0046】測定装置200では、まず、ピッチを設定
する変数iに初期値in を代入する(ステップS2−
1)。次に、測定装置200は、磁気ディスク装置10
0に対してライト電流IM で所定の信号を書き込む旨の
命令を供給する(ステップS2−2)。磁気ディスク装
置100は測定装置200からの命令に応じて図6
(A)に示すようにトラックTR0 を書き込む。
【0047】次に、測定装置200は、ステップS2−
2の指示により書き込まれた信号トラックTR0 に対し
てトラックピッチPi でノイズを書き込むように磁気デ
ィスク装置100に指示を行う(ステップS2−3)。
磁気ディスク装置100は、図6(B)に示すように信
号トラックTR0 に対してトラックピッチPi の間隔で
ノイズトラックTR1 を形成する。
【0048】次に、測定装置200は、磁気ディスク装
置100にステップS2−2での指示により形成された
信号トラックTR0 にオントラックし、信号の復調を行
うように指示を行う(ステップS2−4、S2−5)。
測定装置200は、ステップS2−5で、信号トラック
TR0 の信号を検出した結果を保持する(ステップS2
−6)。
【0049】次に、トラックピッチを決定する変数iを
「i−1」に設定する(ステップS2−7)。変数iを
「i−1」とすることにより、ノイズが書き込まれるノ
イズトラックTR1 が所定の測定信号が書き込まれる信
号トラックTR0 に対して徐々に近接する。測定装置2
00は、上記ステップS2−2〜S2−7をi=0とな
るまで繰り返す(ステップS2−8)。測定装置200
は、ステップS2−8で、i=0となったときに、信号
トラックTR0 とノイズトラックTR1 とのトラックピ
ッチPn 〜P1 毎の検出結果を読み出し、信号の検出で
きたトラックピッチの範囲Ps を求め、このトラックピ
ッチの範囲Ps をTPIマージンとする(ステップS2
−9)。
【0050】以上がステップS1−5のTPIマージン
測定処理である。TPIマージン測定処理により所定の
ライト電流IM におけるTPIマージンが求められる。
ここで、再び、図4に戻って説明を続ける。ステップS
1−5で、上記のようにしてTPIマージンが求められ
ると、次に、測定装置200はステップS1−5で求め
られたTPIマージンを保持する(ステップS1−
6)。
【0051】ステップS1−6で、所定のライト電流I
M に対するTPIマージンが求められると、次に、ライ
ト電流IM を設定する変数Mに「M+1」を代入し、ス
テップS1−4に戻る(ステップS1−8)。ステップ
S1−8で変数Mを「M+1」とすることにより、ライ
ト電流IM が増加する。測定装置200は、変数Mが予
め設定された値mとなるまで、ステップS1−4〜S1
−8を繰り返す。
【0052】測定装置200は、ステップS1−4〜S
1−8を繰り返すことにより異なるライト電流I1 〜I
m でのTPIマージンを求め、保持する。ステップS1
−7で、変数Mがmになると、測定装置200は保持さ
れた複数のライト電流I1 〜Im のうちTPIマージン
が最大となるライト電流を温度TL における最適ライト
電流として保持する(ステップS1−9)。
【0053】図7に本発明の一実施例のライト電流のT
PIマージンの特性図を示す。測定装置200によりラ
イト電流IM を変化させつつ、TPIマージンを求める
と、図7に示すような特性が得られる。図7において、
TPIマージンが最大となるライト電流を最適ライト電
流とする。例えば、図7の実線に示す特性では、最適ラ
イト電流Iw は、39〔mA〕となる。
【0054】測定装置200は、ステップS1−9で温
度TL での最適ライト電流Iwn-Lが求まると、次に、温
度TL を設定する変数Lを「L+1」にしてステップS
1−2に戻る(ステップS1−10、S1−11)。ス
テップS1−11で変数Lを「L+1」とすることによ
り、温度TL の設定値が増加する。
【0055】測定装置200は、ステップS1−2〜S
1−11を繰り返し、温度T1 〜Tl の各設定温度にお
ける最適ライト電流を求める。設定温度が変化すること
により図7の特性が矢印C1 、又は、C2 方向に変移
し、最適ライト電流Iw が変わる。測定装置200は、
ステップS1−10で、温度を設定する変数Lが「l+
1」となると、ファイル装置210に保持された設定温
度毎の最適ライト電流IWNを磁気ディスク装置100に
供給し、EEPROM117に格納する(ステップS1
−12)。
【0056】なお、測定装置200では、上記ステップ
S1−1〜S1−12の動作を複数の磁気ヘッド103
−1〜103−nそれぞれに対して実行する。以上によ
り、EEPROM117に図2に示すように設定温度T
1 〜Tl 毎に個々の磁気ヘッド103−1〜103−n
の最適ライト電流が格納される。なお、EEPROM1
17に格納するものは、最適ライト電流そのものでなく
ライト電流指示値とし、最適ライト電流値はMPU11
0にRAM(Random Access Memory)を接続して、RA
Mで管理するようにしてもよい。
【0057】なお、ライト電流指示値としては、磁気ヘ
ッド103−1〜103−nの基準ライト電流を変更す
るためのライト電流変更量などが考えられる。例えば、
図2(B)に示すように磁気ヘッド103−1〜103
−nそれぞれの基準ライト電流を格納した基準ライト電
流テーブルT1 と、各磁気ヘッド103−1〜103−
n毎に基準ライト電流IS1〜ISNからの温度T1 〜TL
に応じた補正量ΔI1 〜ΔIL を格納した温度・補正量
テーブルT2 を設け、電源投入時、温度変更時等などの
ライト電流を更新する必要がある場合に、基準ライト電
流テーブルT1 から基準ライト電流IS1〜ISNを読み出
し、さらに、その時温度センサ118で検出された温度
Tに応じた補正量ΔI1-1 〜In-L を読み出して、基準
ライト電流IS1〜ISNに補正量ΔI1-1 〜In-L を加算
することにより最適ライト電流IW1-1〜IWn-1を求め、
図2(D)に示すようにRAMに各磁気ヘッド103−
1〜103−n毎に最適ライト電流IW1-1〜IWn-1を格
納した最適ライト電流テーブルT3 を設けた構成として
もよい。
【0058】上記EEPROM117への温度毎の最適
ライト電流の設定は、出荷時に全ての磁気ディスク装置
に対して行われる。または、所定の磁気ディスク装置を
サンプリングして、上記のようなEEPROM117の
温度毎の最適ライト電流の設定を行い、サンプリングさ
れた磁気ディスク装置に近似した磁気ディスク装置に対
して適用する。なお、磁気ディスク装置に温度制御装置
を設け、MPU110で上記ステップS1−1〜S1−
12の動作を実行することにより、磁気ディスク装置出
荷後、定期的にEEPROM117の最適ライト電流の
設定を更新することも可能となる。
【0059】本実施例によれば、磁気ディスク装置に情
報を記録再生する際には、各磁気ヘッド毎に、温度に応
じた最適なライト電流に設定されるので、環境変化によ
る磁気ヘッド及び磁気ディスクの特性変化に対応するこ
とができ、常に安定したデータ復調が可能となって品質
の向上が図られるものである。また、本実施例によれ
ば、自動的に、各磁気ヘッド及び磁気ディスクの各シリ
ンダの位置に対応した必要、かつ、最小の最適ライト電
流値を得ることができ、ライト電流の最適値の設定を容
易に行うことができる。高密度化した場合でも容易に最
適ライト電流の設定を容易に行える。
【0060】さらに、本実施例では、復調マージンを用
いて最適ライト電流を測定するので、磁気ディスク装置
の組立後、コネクタを接続するだけで、きわめて容易に
最適ライト電流の測定を行える。なお、本実施例では、
最適ライト電流の評価にTPIマージンを用いたが、こ
れに限られるものではなく、ビタビマージン、位相マー
ジンなど、要は復調マージンであればよい。すなわち、
図4のフローチャートにおいてTPIマージンに換え
て、ビタビマージン、位相マージン等の他の復調マージ
ンの測定を実行すればよい。
【0061】また、TPIマージンとビタビマージンと
を組み合わせて最適ライト電流を設定する方法も考えら
れる。図8に本発明の他の実施例の測定装置の最適電流
設定時の動作フローチャートを示す。同図中、図4と同
一処理手順には同一符号を付し、その説明は省略する。
また、磁気ディスク装置100、測定装置200の構成
も図1、図2、図3と同様であるので、その説明も省略
する。
【0062】本実施例の最適ライト電流設定方法では、
復調マージンとしてTPIマージン、及び、ビタビマー
ジンを用いて、TPIマージンとビタビマージンとが最
適となるライト電流を最適ライト電流として設定する。
図8のステップS1−7で、図4のステップS1−4〜
S1−8の処理と同様な方法によりm個のライト電流に
応じたTPIマージンが測定保持された後、本実施例で
は、ビタビマージンの測定を行う。
【0063】測定装置200は、まず、ライト電流の変
更回数を決定する変数Mを「1」にセットする(ステッ
プS1−21)。測定装置200は、変数Mに応じたラ
イト電流IM を磁気ディスク装置100に設定する(ス
テップS1−22)。例えば、ライト電流IM が(1.
0×M)mAで設定されるとすると、変数M=1では、
ライト電流IM =(1.0×1)=1.0mAが設定さ
れる。
【0064】次に、測定装置200は、ステップS4で
設定されたライト電流IM でTPIマージンの測定を行
う(ステップS1−23)。ここで、ステップS1−2
3のビタビマージンの測定方法を図とともに説明する。
図9に本発明の他の実施例の測定装置のビタビマージン
検出動作のフローチャート、図10、図11に本発明の
他の実施例の測定装置のビタビマージン検出動作説明図
を示す。図10はビタビレベル最大時、図11はビタビ
レベル最小時の動作説明図であり、図10(A)は書き
込み情報、図10(B)、図11(A)は書き込み信
号、及び、読み出し信号、図10(C)、図11(B)
は復調情報を示す。
【0065】測定装置200では、まず、ビタビレベル
を設定する変数jに初期値jn を代入する(ステップS
3−1)。次に、測定装置200は、磁気ディスク装置
100に対してライト電流IM で所定の信号を書き込む
旨の命令を供給する(ステップS3−2)。磁気ディス
ク装置100は測定装置200からの命令に応じて信号
を書き込む。
【0066】次に、測定装置200は、磁気ディスク装
置100に対して再生時のビタビレベル範囲をLj にす
るように指示する(ステップS3−3)。次に、測定装
置200は、ステップS3−2の指示より書き込まれた
信号にオントラックする指示を磁気ディスク装置100
に対して行う(ステップS3−4)。磁気ディスク装置
100は、ステップS3−2で書き込まれた信号をステ
ップS3−3で設定されたビタビレベルにより復調する
(ステップS3−5)。
【0067】ステップS3−5での信号の検出結果を内
部に保持する(ステップS3−6)。次に、測定装置2
00は、ビタビレベルの範囲Lj を決定する変数jを
「j−1」に設定する(ステップS3−7)。ビタビレ
ベルの範囲Lj で変数jを「j−1」にすることによ
り、ビタビレベルの範囲が減少する。
【0068】ここで、図10とともに、ビタビレベル範
囲L1 が大きいときの動作について説明する。図10
(B)において、実線が書き込み信号波形、破線が再生
信号波形を示し、「●」がサンプリング位置を示す。ま
た、斜線部分がビタビレベル範囲Lj を示す。
【0069】図10(A)に示すようなライトデータ
は、図10(B)に実線で示すような書き込み信号によ
り磁気ディスク101に書き込みが行われる。図10
(B)に実線で示すような書き込み信号で磁気ディスク
101に書き込まれた情報を再生したとすると、図10
(B)に破線で示すような再生信号が得られる。このと
き、図10(B)に斜線で示すようなビタビレベル範囲
Lj で検出を行うと、隣接するサンプリング位置の間の
関係が図10(C)に矢印で示すような関係となる。図
10(C)に示す矢印は、図10(D)に示すように符
号化される。図10(D)はエラーのない状態を示す。
【0070】ここで、ビタビレベル範囲Lj を拡大し、
例えば、図10(B)のサンプリング時刻t1 でのサン
プリング点SP1がビタビレベル範囲Lj 内に位置し、
時刻t0 でのサンプリング点SP0と時刻t1 でのサン
プリング点SP1 とのレベルが等しくなるので、図10
(E)に示すように時刻t0 〜t1 の符号は「0」とな
り、図10(D)に示す符号「1」とは相違し、エラー
となる。同様に、ビタビレベル範囲Lj を拡大し、例え
ば、図10(B)のサンプリング時刻t2 でのサンプリ
ング点SP2 がビタビレベル範囲Lj 内に位置し、時刻
t1 でのサンプリング点SP1 と時刻t2 でのサンプリ
ング点SP2 とのレベルが等しくなるので、図10
(E)に示すように時刻t1 〜t2 の符号も「0」とな
り、図10(D)に示す符号「1」とは相違し、エラー
となる。
【0071】次に、図11とともに、ビタビレベル範囲
L1 が小さくなるときの動作について説明する。図11
(A)において、実線が書き込み信号波形、破線が再生
信号波形を示し、「●」がサンプリング位置を示す。ま
た、斜線部分がビタビレベル範囲Lj を示す。
【0072】図10(A)に示すようなライトデータ
は、図11(A)に実線で示すような書き込み信号によ
り磁気ディスク101に書き込みが行われる。図11
(A)に実線で示すような書き込み信号で磁気ディスク
101に書き込まれた情報を再生したとすると、図11
(A)に破線で示すような再生信号が得られる。このと
き、図11(A)に斜線で示すようなビタビレベル範囲
Lj で検出を行うと、隣接するサンプリング位置の間の
レベル関係が図11(B)に矢印で示すような関係で表
せる。図11(B)に示す矢印は、図11(C)に示す
ように符号化される。図11(C)はエラーのない状態
を示す。
【0073】ここで、ビタビレベル範囲Lj を減少させ
ると、例えば、図11(A)のサンプリング時刻t11で
のサンプリング点SP11がビタビレベル範囲Lj の外側
に位置し、時刻t10でのサンプリング点SP10と時刻t
11でのサンプリング点SP11とのレベルが相違すること
になるので、図11(D)に示すように時刻t10〜t11
の符号は「1」となり、図11(C)に示す符号「0」
とは相違し、エラーとなる。同様に、ビタビレベル範囲
Lj を減少させると、例えば、図11(A)のサンプリ
ング時刻t12でのサンプリング点SP12がビタビレベル
範囲Lj 外に位置し、時刻t11でのサンプリング点SP
11と時刻t12でのサンプリング点SP12とのレベルが相
違するようになるので、図11(D)に示すように時刻
t11〜t12の符号も「1」となり、図11(C)に示す
符号「0」とは相違し、エラーとなる。
【0074】以上にようにして、符号のエラーを検出
し、検出の可、不可を判定し、信号の検出の可能とな
る、すなわち、エラーが発生せずに信号を検出できるビ
タビレベル範囲を検出する。ステップS3−3〜S3−
7を変数jが「0」となるまで繰り返し、検出可能なビ
タビレベル範囲を検出する(ステップS3−8)。
【0075】ステップS3−8で、変数jが「0」とな
ると、測定装置200には変数jが「1」〜「jn 」、
すなわち、ビタビレベル範囲Lj が「Lj1」〜「Ljn」
での検出結果が保持されることになる。測定装置200
は、検出結果から信号の検出が可能なビタビレベル範囲
Lj を求め、検出可能なLj の範囲をビタビマージンと
する(ステップS3−9)。
【0076】以上がステップS1−23のビタビマージ
ン測定処理である。ビタビマージン測定処理により所定
のライト電流IM におけるビタビマージンが求められ
る。ここで、再び、図8に戻って説明を続ける。ステッ
プS1−23で、上記のようにしてビタビマージンが求
められると、次に、測定装置200はステップS1−2
3で求められたビタビマージンを保持する(ステップS
1−24)。
【0077】ステップS1−24で、所定のライト電流
IM に対するビタビマージンが求められると、次に、ラ
イト電流IM を設定する変数Mに「M+1」を代入し、
ステップS1−22に戻る(ステップS1−25)。ス
テップS1−25で変数Mを「M+1」とすることによ
り、ライト電流IMが増加する。測定装置200は、変
数Mが予め設定された値mとなるまで、ステップS1−
22〜S1−26を繰り返す。
【0078】測定装置200は、ステップS1−21〜
S1−25を繰り返すことにより異なるライト電流I1
〜Im でのビタビマージンを求め、保持する。ステップ
S1−25で、変数Mがmになると、測定装置200は
ステップS1−3〜S1−8で測定したTPIマージ
ン、及び、ステップS1−21〜S1−26で測定した
ビタビマージンから温度TL における最適ライト電流を
求める(ステップS1−27)。
【0079】ステップS1−27の最適ライト電流の求
め方は、ライト電流に対するTPIマージンとビタビマ
ージンとの交点のうち、最大のものを選択し、最適ライ
ト電流とする。図12に本発明の他の実施例のライト電
流に対するTPIマージン及びビタビマージンの特性図
を示す。同図中、実線、●はTPIマージンの特性、破
線、○はビタビマージンの特性を示す。
【0080】例えば、ステップS1−3〜S1−8によ
り図12に実線、●で示すTPIマージンの特性が得ら
れ、ステップS1−21〜S1−26により図12に破
線、○で示すビタビマージンの特性が得られる。図12
でTPIマージンの特性とビタビマージンの特性との交
点a1、a2 、a3 のうちマージンが最大となる交点a
3 でのライト電流、約40mAを最適ライト電流として
設定し、保持する。
【0081】測定装置200は、ステップS1−27で
温度TL での最適ライト電流Iwn-Lが求まると、次に、
温度TL を設定する変数Lを「L+1」にしてステップ
S1−2に戻る(ステップS1−10、S1−11)。
ステップS1−11で変数Lを「L+1」とすることに
より、温度TL の設定値が増加する。
【0082】測定装置200は、ステップS1−2〜S
1−8、ステップS1−21〜S1−27、ステップS
1−10、S1−11を繰り返し、温度T1 〜Tl の各
設定温度における最適ライト電流を求める。設定温度が
変化することにより図12の特性が矢印D1 、又は、D
2 方向に変移し、最適ライト電流Iw が変わる。測定装
置200は、ステップS1−10で、温度を設定する変
数Lが「l+1」となると、ファイル装置210に保持
された設定温度毎の最適ライト電流Iwn-lを磁気ディス
ク装置100に供給し、EEPROM117に格納する
(ステップS1−12)。
【0083】なお、測定装置200では、上記ステップ
S1−2〜S1−8、ステップS1−21〜S1−2
7、ステップS1−10〜S1−12の動作を複数の磁
気ヘッド103−1〜103−nそれぞれに対して実行
する。以上により、EEPROM117に図2に示すよ
うに設定温度T1 〜Tl 毎に個々の磁気ヘッド103−
1〜103−nの最適ライト電流が格納される。
【0084】本実施例によれば、温度毎に個々の磁気ヘ
ッドに対してTPIマージン及びビタビマージンの両方
の要素が最適となるようにライト電流を最適化できる。
よって、高密度化、環境変化によらず、常に確実に情報
の再生を行える。なお、本実施例では、TPIマージン
とビタビマージンとの組み合わせにより最適ライト電流
を設定したが、TPIマージンビタビマージンの組み合
わせに限られるものではなく、位相マージン、オフセッ
トマージンなど他の復調マージンの組み合わせでもよ
い。
【0085】また、上記実施例では、磁気ディスク装置
について説明したが、本実施例の最適ライト電流設定方
法は、磁気ディスク装置に限られるものではなく、温度
により最適ライト電流が変化する光ディスク装置、光磁
気ディスク装置など他の情報記憶装置に対しても適用で
きる。さらに、上記実施例では、測定装置200を磁気
ディスク装置100とは別体に設けたが、磁気ディスク
装置100内に温度制御装置を設け、MPU110に図
8のステップS1−1〜S1−12の手順のプログラム
を実行させることにより磁気ディスク装置100内で最
適ライト電流を設定でき、このように磁気ディスク装置
100内で最適ライト電流の設定を可能とすることによ
り、出荷時のみならず、電源投入時、環境変化時等にE
EPROM117に格納された温度毎の最適ライト電流
を更新でき、磁気ディスク装置100の経時的な変化な
どにも対応でき、常時最適な状態で情報の書き込みを行
える。
【0086】
【発明の効果】上述の如く、請求項1、5、10によれ
ば、復調マージンに基づいて最適ライト電流を検出する
ので、最適ライト電流を容易の設定できる。また、周囲
温度毎の最適ライト電流を求めるので、温度変化に応じ
て最適ライト電流を提供でき、安定した再生信号を得る
ことができる等の特長を有する。
【0087】請求項2、6、11によれば、記録密度マ
ージンに応じて最適ライト電流を求めることにより、設
定された記録密度に最適なライト電流を温度毎に設定で
きる等の特長を有する。請求項3、7、12によれば、
ビタビマージンに応じて最適ライト電流を求めることに
より、復調を温度によらず確実に行うことができる等の
特長を有する。
【0088】請求項4、8、13によれば、複数の復調
マージンに応じて最適ライト電流を求めることにより、
複数の条件を満たすような最適ライト電流を温度毎に設
定でき、情報を確実に再生できる等の特長を有する。請
求項9、14によれば、トラック密度が5000TPI
(Track Per Inch)以上の所定の記録密度で最適となる
ように書き込み電流を設定することにより、トラック密
度が5000TPI(Track Per Inch)以上の記録密度
で最適書き込み電流を設定でき、情報の高記録密度化が
可能となる等の特長を有する。
【0089】請求項15によれば、所定の動作保証温度
の範囲で、最適書き込み電流を段階的に切り替えること
により動作保証温度範囲では、常に最適書き込み電流を
設定できる等の特長を有する。請求項16によれば、動
作保証温度範囲0℃〜60℃の範囲に亘って最適書き込
み電流を段階的に切り替えることにより動作保証温度0
℃〜60℃の範囲では、常に最適書き込み電流を設定で
きる等の特長を有する。
【0090】請求項17によれば、複数のヘッド毎に最
適書き込み電流を設定することができるので、ハードデ
ィスク装置などの複数のヘッドを有する装置でも個々の
ヘッド毎に最適書き込み電流を設定できる等の特長を有
する。請求項18によれば、記録媒体の周囲の温度に応
じて情報の書き込み電流を設定することができるため、
記録媒体に情報を書き込むのに最適な状態で情報の書き
込みが行える等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック構成図である。
【図2】本発明の一実施例のEEPROMのデータ構成
図である。
【図3】本発明の一実施例の測定装置のブロック構成図
である。
【図4】本発明の一実施例の測定装置の最適ライト電流
設定時の動作フローチャートである。
【図5】本発明の一実施例の測定装置のTPIマージン
検出動作のフローチャートである。
【図6】本発明の一実施例のTPIマージン検出時の動
作説明図である。
【図7】本発明の一実施例のライト電流に対するTPI
マージンの特性図である。
【図8】本発明の他の実施例の測定装置の最適ライト電
流設定時の動作フローチャートである。
【図9】本発明の他の実施例の測定装置のビタビマージ
ン検出動作のフローチャートである。
【図10】本発明の他の実施例のビタビマージン検出動
作説明図である。
【図11】本発明の他の実施例のビタビマージン検出動
作説明図である。
【図12】本発明の他の実施例のライト電流に対するT
PIマージン及びビタビマージンの特性図である。
【図13】従来の磁気ディスク装置の一例の斜視図であ
る。
【図14】磁気ディスク装置の各種特性を説明するため
の図である。
【符号の説明】
100 磁気ディスク装置 101 磁気ディスク 102 スピンドルモータ 103 磁気ヘッド 104 アーム 105 回転軸 106 ボイスコイルモータ 107 接続線 108 ヘッドIC 109 リード/ライト回路 110 MPU 111 DSP 112 HDC 113 DAC 114 スピンドルモータ駆動回路 115 ボイスコイルモータ駆動回路 116 コネクタ 200 測定装置 201 コネクタ 202 インタフェース 203 温度センサ 204 温度制御装置 205 キーボード 206 バス 207 CPU 208 プログラムメモリ 209 RAM 210 ファイル装置 211 表示装置 212 表示処理部

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドにより記録媒体に情報を記録
    するときに、該記録ヘッドに供給する最適ライト電流を
    設定するライト電流設定方法において、 前記周囲の温度を設定する温度設定手順と、 前記温度設定手順で設定された温度において、複数のラ
    イト電流を設定するライト電流設定手順と、 前記ライト電流設定手順で設定された複数のライト電流
    で信号を書き込み、各ライト電流毎の復調マージンを検
    出する復調マージン検出手順と、 前記復調マージン検出手順で検出された復調マージンに
    応じて前記温度設定手順で設定された所定の周囲温度に
    おける最適ライト電流を検出する最適ライト電流検出手
    順と、 前記温度設定手順で設定される複数の温度毎に前記ライ
    ト電流設定手順、復調マージン検出手順、前記最適ライ
    ト電流決定手順を実行し、各温度毎の最適ライト電流指
    示値を求める最適ライト電流設定手順とを有することを
    特徴とするライト電流設定方法。
  2. 【請求項2】 前記復調マージン検出手順は、検出する
    復調マージンとして、前記情報の記録密度に応じた記録
    密度マージンを検出することを特徴とする請求項1記載
    のライト電流設定方法。
  3. 【請求項3】 前記復調マージン検出手順は、検出する
    復調マージンとして、前記ビタビ復調レベルに応じたビ
    タビマージンを検出することを特徴とする請求項1記載
    のライト電流設定方法。
  4. 【請求項4】 前記復調マージン検出手順は、複数の復
    調マージンを検出し、 前記最適ライト電流検出手順は、前記復調マージン検出
    手順で検出された複数の復調マージンに応じて最適ライ
    ト電流を設定するための最適ライト電流指示値を検出す
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載
    のライト電流設定方法。
  5. 【請求項5】 記録媒体に情報を記録する記録ヘッド
    と、温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段の
    検出温度に応じて該記録ヘッドに供給するライト電流を
    変更するライト電流変更手段とを有する情報記憶装置に
    接続され、前記ライト電流変更手段で変更されるライト
    電流を設定するライト電流設定装置において、 前記情報記憶装置の周囲温度を設定する温度設定手段
    と、 前記温度設定手段により設定された前記周囲温度におい
    て、複数のライト電流を設定するライト電流設定手段
    と、 前記ライト電流設定手段で設定された複数のライト電流
    で信号を書き込み、各ライト電流毎の復調マージンを検
    出する復調マージン検出手段と、 前記復調マージン検出手段で検出された復調マージンに
    応じて前記温度設定手段で設定された所定の周囲温度に
    おける最適ライト電流を検出する最適ライト電流検出手
    段と、 前記温度設定手段で設定される複数の温度毎の最適ライ
    ト電流指示値を求める最適ライト電流設定手段とを有す
    ることを特徴とするライト電流設定装置。
  6. 【請求項6】 前記復調マージン検出手段は、検出する
    復調マージンとして、前記情報の記録密度に応じた記録
    密度マージンを検出することを特徴とする請求項5記載
    のライト電流設定装置。
  7. 【請求項7】 前記復調マージン検出手段は、検出する
    復調マージンとして、前記ビタビ復調レベルに応じたビ
    タビマージンを検出することを特徴とする請求項5記載
    のライト電流設定装置。
  8. 【請求項8】 前記情報記憶装置は、記録トラック密度
    が5000TPI(Track Per Inch)以上であることを
    特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項記載のライト
    電流設定装置。
  9. 【請求項9】 前記復調マージン検出手段は、複数の復
    調マージンを検出し、 前記最適ライト電流検出手段は、前記復調マージン検出
    手段で検出された複数の復調マージンに応じて最適ライ
    ト電流を決定するための最適ライト電流指示値を検出す
    ることを特徴とする請求項5乃至8のいずれか一項記載
    のライト電流設定装置。
  10. 【請求項10】 記録媒体に情報を記録する記録ヘッド
    と、温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段の
    検出温度に応じて該記録ヘッドに供給するライト電流を
    変更するライト電流変更手段とを有する情報記憶装置に
    おいて、 前記ライト電流変更手段は、周囲温度を設定し、該周囲
    温度において、複数のライト電流を設定して、信号の書
    き込みを行い、各ライト電流毎の復調マージンを検出
    し、検出された復調マージンに応じて検出された最適ラ
    イト電流が複数の温度毎に格納されたメモリと、 前記温度検出手段により検出された前記検出温度に応じ
    て前記メモリを参照し、前記検出温度に応じた最適ライ
    ト電流指示値を読み出し、該最適ライト電流指示値に応
    じたライト電流を前記記録ヘッドに供給する記録制御手
    段とを有することを特徴とする情報記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記メモリは、前記復調マージンとし
    て、前記情報の記録密度に応じた記録密度マージンに基
    づいて検出された最適ライト電流が格納されたことを特
    徴とする請求項10記載の情報記憶装置。
  12. 【請求項12】 前記メモリは、前記復調マージンとし
    て、前記ビタビ復調レベルに応じたビタビマージンに基
    づいて検出された最適ライト電流が格納されたことを特
    徴とする請求項10記載の情報記憶装置。
  13. 【請求項13】 前記メモリは、複数の復調マージンに
    応じて設定された最適ライト電流が格納されたことを特
    徴とする請求項10記載の情報記憶装置。
  14. 【請求項14】 前記記録媒体に前記記録ヘッドにより
    されるトラックピット密度は、5000TPI(Track
    Per Inch)以上であることを特徴とする請求項10乃至
    13のいずれか一項記載の情報記憶装置。
  15. 【請求項15】 前記記録制御手段は、所定の動作保証
    温度の範囲で、前記最適ライト電流を段階的に切り替え
    ることを特徴とする請求項10乃至13のいずれか一項
    記載の情報記憶装置。
  16. 【請求項16】 前記動作保証温度範囲は、0℃〜60
    ℃であることを特徴とする請求項15記載の情報記憶装
    置。
  17. 【請求項17】 前記記録ヘッドは、前記記録媒体に情
    報を記録する複数の記録ヘッドを有し、 前記記録制御手段は、前記複数のヘッド毎に最適ライト
    電流を設定することを特徴とする請求項10乃至16の
    いずれか一項記載の情報記憶装置。
  18. 【請求項18】 前記温度検出手段により周囲の温度を
    検出し、前記温度に応じて検出した周囲温度に応じて所
    望のタイミングで、前記メモリに設定されたライト電流
    指示値を更新するライト電流更新指示手段を有すること
    を特徴とする請求項10乃至17のいずれか一項記載の
    情報記憶装置。
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