JP4182962B2 - 磁気ディスクドライブ装置及び磁気ディスクドライブ装置の特性補償方法 - Google Patents

磁気ディスクドライブ装置及び磁気ディスクドライブ装置の特性補償方法 Download PDF

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Description

本発明は、磁気ヘッドにより磁気ディスクに書込み動作を行なう磁気ディスクドライブ装置、この磁気ディスクドライブ装置を備えた携帯電話機又は車載機器、及びこの磁気ディスクドライブ装置の特性補償方法に関する。
読出しヘッド素子として磁気抵抗効果(MR)センサを用いた磁気ディスクドライブ装置において、MRセンサの磁区の不均衡を是正してエラー回復を行なうために、磁気ヘッドをコンタクト・スタート・ストップ(CSS)領域等に移動させてダミーライトすることは公知である(例えば、特許文献1)。
記録用にインダクティブヘッド及び再生用にMRヘッドを使用した磁気ディスクドライブ装置において、MRヘッド再生信号の波形変動安定化を図るために、ヘッドをダミーライト領域に移動させ、通常のセンス電流より大きいセンス電流をMRヘッドに流しながら通常の書込み電流より大きい電流値でダミーライトを行なうことは公知である(例えば、特許文献2)。
書込みヘッドにインダクティブ素子及び読出しヘッドにMR素子を用いた磁気ディスクドライブ装置において、書込み磁界がMR素子の出力波形を変化させている場合は、ヘッドを退避領域に一時的に停止させ、ダミーライトを行なってMR素子の特性回復を図ることも公知である(例えば、特許文献3)。
特開2001−093104号公報 特開平10−134305号公報 特開2003−036502号公報
近年、磁気ディスクドライブ装置は、モバイル機器、例えばカーナビゲーションシステム又はカーオーディオシステム等の車載機器や携帯電話機等、に搭載され始めており、通常のパーソナルコンピュータに搭載される場合に比して、より過酷な環境ストレス下で動作することが要求され始めている。
磁気ディスクドライブ装置を、例えば低温(0℃若しくは−20℃)で長時間放置した場合及び/又は高温(80℃若しくは100℃)で長時間放置した場合、仕様材料の膨張係数の差によって磁気ヘッド内部応力が変化する。これにより、磁性材料による上部シールド層やヨークが磁歪を持つことから書込みヘッドの磁気特性が劣化し、磁気ディスクドライブ装置起動直後のデータ書込み動作が正常に行なわれず、結果として、動作エラーを引き起こす可能性が高い。また、温度以外にも、何らかの原因によって外部磁場ストレスが印加され、書込みヘッドの磁気特性劣化が生じる可能性がある。
前述した従来のダミーライト技術は、いずれも、通常の書込み電流に等しいかそれ以上のダミーの書込み電流を書込みヘッドに流すことによって、読出しヘッド側のMR素子の特性回復を図るものであり、書込みヘッドの磁気特性の劣化防止を図るものではない。従来技術のようなダミーライトを行なう場合、磁気ディスク回転による空冷効果は望めないため、磁気ヘッドの温度上昇が非常に大きく、通常の書込み電流以上のダミーライト電流を流した場合、むしろMR読出しヘッド素子にダメージを与えてしまうので好ましくない。
従って本発明の目的は、他の素子に悪影響を与えることなく書込み特性を確実に回復させることができる磁気ディスクドライブ装置及びこの磁気ディスクドライブ装置の特性補償方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、起動時間を増大させることなく書込み特性を確実に回復させることができる磁気ディスクドライブ装置及びこの磁気ディスクドライブ装置の特性補償方法を提供することにある。
本発明によれば、データ領域を有する磁気ディスクと、起動前は磁気ディスクの外に位置しており、起動後に磁気ディスクのデータ領域上にロードされる磁気ヘッドと、磁気ディスクが回転を開始した後であって定常回転速度に達するまでの間である起動直後に磁気ヘッドを磁気ディスクの外に位置させた状態で、磁気ヘッドの読出しヘッド素子の温度上昇が60℃未満となるように、通常の書込み電流値より低い値のダミーライト電流を磁気ヘッドに流す電流供給手段とを備えた磁気ディスクドライブ装置が提供される。
起動直後に磁気ヘッドが磁気ディスクのデータ領域とは異なる領域上、例えばCSS領域上、又は磁気ディスクの外、例えばアンロード位置に退避させた状態で、通常の書込み電流値より低いダミーライト電流でダミーライトを行なう。ダミーライトを行なうことによって、磁気ヘッド内部応力の変化に基づく上部シールド層やヨークが磁歪や外部磁場ストレス印加による書込みヘッドの磁気特性劣化を回復することができる。起動直後にダミーライトを行なうことにより、起動時間を延ばすことなく書込み特性の回復が可能となる。特に、ダミーライト電流が通常の書込み電流値より低いため、磁気ヘッドが磁気ディスクのデータ領域とは異なる領域上又は磁気ディスクの外に位置する状態であっても、磁気ヘッドが熱くなり過ぎることはなく、読出しヘッド素子にダメージを与えることなく書込み特性を確実に回復させることができる。
電流供給手段が磁気ヘッドの環境温度に応じてダミーライト条件を制御するダミーライト条件制御手段を備えていることが好ましい。
磁気ヘッドの環境温度を検知する温度検知手段をさらに備えており、ダミーライト条件制御手段が温度検知手段によって検知した環境温度に応じてダミーライト条件を決定し、決定したダミーライト条件に基づいたダミーライト電流を流す手段であることも好ましい。
磁気ヘッドがインダクティブ書込みヘッド素子を有しており、温度検知手段がインダクティブ書込みヘッド素子の抵抗値を検知する手段であることも好ましい。
磁気ヘッドがインダクティブ書込みヘッド素子及びMR読出しヘッド素子を有しており、温度検知手段がMR読出しヘッド素子の抵抗値を検知する手段であることも好ましい。
ダミーライト条件制御手段が磁気ディスクドライブ装置の外部から与えられた磁気ヘッドの環境温度を表わす温度データに応じてダミーライト条件を決定し、決定したダミーライト条件に基づいたダミーライト電流を制御する手段であることも好ましい。
ダミーライト条件制御手段が磁気ヘッドの温度が所定値となるように環境温度に応じてダミーライト条件を決定し、決定したダミーライト条件に基づいたダミーライト電流を流す手段であることが好ましい。
ダミーライト条件制御手段が環境温度が低い場合は高い場合より大きい電流値のダミーライト電流を流すように構成されていることも好ましい。
ダミーライト条件制御手段がダミーライト電流の周波数を制御するように構成されていることも好ましい。この場合、ダミーライト条件制御手段が環境温度が低い場合は高い場合より高い周波数のダミーライト電流を流すように構成されていることがより好ましい。さらに、ダミーライト条件制御手段がダミーライト電流の周波数を300MHz以上に制御するように構成されていることもより好ましい。
ダミーライト条件制御手段が環境温度が低い場合は高い場合より長い時間に渡ってダミーライト電流を流すように構成されていることも好ましい。
電流供給手段が磁気ディスクが回転を開始した後であって定常回転速度に達するまでの間に、ダミーライト電流を流すように構成されていることが好ましい。
電流供給手段が通常の書込み電流値の25%以上の値のダミーライト電流を該磁気ヘッドに流すように構成されていることも好ましい。
電流供給手段が起動及び再起動の都度、ダミーライト電流を流すように構成されていることも好ましい。
本発明によれば、さらに、上述した磁気ディスクドライブ装置を備えた携帯電話機又は車載機器が提供される。
本発明によれば、さらにまた、磁気ディスクが回転を開始した後であって定常回転速度に達するまでの間である起動直後に、磁気ヘッドを磁気ディスクの外に位置させた状態で、磁気ヘッドの読出しヘッド素子の温度上昇が60℃未満となるように、通常の書込み電流値より低い値のダミーライト電流を磁気ヘッドに流す磁気ディスクドライブ装置の特性補償方法が提供される。
起動直後にダミーライトを行なうことにより、起動時間を延ばすことなく書込み特性の回復が可能となる。特に、ダミーライト電流が通常の書込み電流値より低いため、磁気ヘッドが磁気ディスクのデータ領域とは異なる領域上又は磁気ディスクの外に位置する状態であっても、磁気ヘッドが熱くなり過ぎることはなく、読出しヘッド素子にダメージを与えることなく書込み特性を確実に回復させることができる。
磁気ヘッドの環境温度に応じてダミーライト条件を制御することが好ましい。
磁気ヘッドの環境温度を検知し、検知した環境温度に応じてダミーライト条件を決定し、決定したダミーライト条件に基づいたダミーライト電流を流すことも好ましい。
インダクティブ書込みヘッド素子を有する磁気ヘッドにおいて、インダクティブ書込みヘッド素子の抵抗値から環境温度を検知することも好ましい。
インダクティブ書込みヘッド素子及びMR読出しヘッド素子を有する磁気ヘッドにおいて、MR読出しヘッド素子の抵抗値から環境温度を検知することも好ましい。
磁気ディスクドライブ装置の外部から与えられた磁気ヘッドの環境温度を表わす温度データに応じてダミーライト電流を制御することも好ましい。
磁気ヘッドの温度が所定値となるように環境温度に応じてダミーライト条件を決定し、決定したダミーライト条件に基づいたダミーライト電流を流すことが好ましい。
環境温度が低い場合は高い場合より大きい電流値のダミーライト電流を流すことも好ましい。
ダミーライト電流の周波数を制御するように構成されていることも好ましい。この場合、環境温度が低い場合は高い場合より高い周波数のダミーライト電流を流すことがより好ましい。さらに、ダミーライト電流の周波数を300MHz以上に制御することもより好ましい。
環境温度が低い場合は高い場合より長い時間に渡ってダミーライト電流を流すことも好ましい。
磁気ディスクが回転を開始した後であって定常回転速度に達するまでの間に、ダミーライト電流を流すことが好ましい。
通常の書込み電流値の25%以上の値のダミーライト電流を磁気ヘッドに流すことも好ましい。
起動及び再起動の都度、ダミーライト電流を流すことも好ましい。
本発明によれば、ダミーライトを行なうことによって、磁気ヘッド内部応力の変化に基づく上部シールド層やヨークが磁歪や外部磁場ストレス印加による書込みヘッドの磁気特性劣化を回復することができる。起動直後にダミーライトを行なうことにより、起動時間を延ばすことなく書込み特性の回復が可能となる。また、ダミーライト電流が通常の書込み電流値より低いため、磁気ヘッドが磁気ディスクのデータ領域とは異なる領域上又は磁気ディスクの外に位置する状態であっても、磁気ヘッドが熱くなり過ぎることはなく、読出しヘッド素子にダメージを与えることなく書込み特性を確実に回復させることができる。
図1は本発明の一実施形態として、磁気ディスクドライブ装置の全体構成を概略的に示す平面図である。本実施形態は、耐衝撃性が高いロード/アンロード方式のハードディスクドライブ(HDD)装置に係るものである。
同図において、10はハウジング、11はスピンドルモータにより軸12を中心にして回転駆動される磁気ディスク、13は先端部に磁気ヘッド14が装着されていると共に後端部にボイスコイルモータ(VCM)のコイル部が装着されており、水平回動軸15を中心にして磁気ディスク11の表面と平行に回動可能なヘッドアームアセンブリ(HAA)、16は磁気ディスク11のデータ領域の外側の上方又は磁気ディスク11の外に設けられており、その傾斜した表面にHAA13の先端部が乗り上げてアンロード状態となるランプ、17はVCMのマグネット部をそれぞれ示している。磁気ヘッド14は、インダクティブ書込みヘッド素子と、巨大磁気抵抗効果(GMR)読出しヘッド素子又はトンネル磁気抵抗効果(TMR)読出しヘッド素子とを備えた複合型ヘッドである。
磁気ディスクの停止中、起動(再起動を含む)及び停止時の低回転速度中においては、HAA13の先端部はランプ16上にあり、従って磁気ヘッド14はアンロード位置に存在するように制御されている。
図2は本実施形態におけるHDD装置の電気的構成を概略的に示すブロック図である。
同図において、20は磁気ディスク11を回転駆動するスピンドルモータ、21はこのスピンドルモータ20のドライバ、22はVCM23のドライバ、24は磁気ヘッド14のヘッドアンプ、25はコンピュータ26の制御に従ってモータドライバ21を、VCMドライバ22を、さらに、リードライトチャネル27を介してヘッドアンプ24を制御するハードディスクコントローラ(HDC)をそれぞれ示している。
図3は本実施形態のHDD装置を組み込んだ機器の一例を概略的に示す斜視図であり、図4は本実施形態のHDD装置を組み込んだ機器の他の例を概略的に示す分解斜視図である。
図3に示すように、携帯電話機30内に本実施形態のHDD装置31が組み込まれている場合、この携帯電話機30を過酷な環境ストレス下、例えばかなりの低温環境下で使用する際にも書込みヘッドの磁気特性を良好な状態に保つことができる。
また、図4に示すように、カーナビゲーションシステム等の車載機器40内に本実施形態のHDD装置41が組み込まれている場合、この車載機器40が過酷な環境ストレス下、例えばかなりの低温環境下で使用する際にも書込みヘッドの磁気特性を良好な状態に保つことができる。
本実施形態のHDD装置は、図3及び図4に示したものの他に種々の機器に適用可能である。例えば、携帯型パソコンやデジタルオーディオプレーヤ等の携帯機器に適用可能であり、さらに、それ自体がストレージとして携帯されるHDD装置やリムーバブルHDD装置としても使用可能である。
図5は本実施形態におけるHDD装置の磁気ディスク起動時の流れを示すフローチャートであり、図6は本実施形態における磁気ディスク起動時の磁気ヘッド位置、磁気ヘッド動作及び磁気ディスク回転速度の変化を説明する図である。
以下これらの図を用いて本実施形態におけるHDD装置の動作を説明する。
磁気ディスク11の回転停止中は、磁気ヘッド14はアンロード位置にある(ステップS1)。
磁気ディスク11の起動又は再起動が指示されると(ステップS2)、HDC25はモータドライバ21にスピンドル回転開始を指示し、これによってスピンドルモータ20が回転し始める(ステップS3)。この場合、HDC25からVCMドライバ22へは駆動指示が出ないので、磁気ヘッド14はアンロード位置にある。
この状態で、無条件に、HDC25からリードライトチャネル27経由でヘッドアンプ24へ信号が出力され、インダクティブ書込みヘッド素子にダミーライト電流が流され、ダミーライトが行なわれる(ステップS4)。ダミーライト電流は、通常の書込み電流値を100%とすると、100%未満かつ25%以上の電流値で行なわれる。
通常の書込み電流値の25%以上の電流値でダミーライトを行なうことにより、書込み特性を回復することができる。また、磁気ヘッドがアンロード位置にあるため、磁気ディスク回転による空冷効果が生じないので、100%以上の書込み電流を流すと、磁気ヘッドが熱くなり過ぎるので、ダミーライトは100%未満の電流値で行なう。
以下この数値の根拠を説明する。
図7はオンディスク状態において書込み電流を変えた場合のオーバーライト特性を表す図である。同図において、横軸は書込み電流(mA)、縦軸はオーバーライト特性値(dB)を示している。ただし、書込み電流の周波数は300MHzである。なお、オンディスク状態とは磁気ヘッドがロード位置にありかつ磁気ディスクが定常回転にある状態を表しており、また、オフディスク状態とは磁気ヘッドがアンロード位置にありかつ磁気ディスクが回転していない状態を表している。
同図に示すように、書込み電流を大きくしていくと、通常の書込み電流値である40mAにおいて、オーバーライト特性値が急激に変曲し、この変曲点より高い書込み電流値で書込み特性が急激に回復している。
図8はオンディスク状態及びオフディスク状態において書込み電流を変えた場合の読出しヘッド素子の温度上昇特性をそれぞれ示す図である。同図において、横軸は書込み電流(mA)、縦軸は読出しヘッドの温度上昇(℃)を示している。ただし、書込み電流の周波数は300MHzである。
同図から分かるように、オンディスク状態とオフディスク状態とでは、特性が互いに異なっている。オンディスク状態において、40mAの書込み電流を流すと、読出しヘッドの温度上昇は25℃となり、40mA以上の書込み電流で書込み特性が回復するのであるから、読出しヘッドの温度上昇が25℃以上となるようにすれば良いこととなる。読出しヘッドの温度上昇を25℃とするためには、オフディスク状態で10mAの書込み電流、即ち10mAのダミーライト電流、を流せば良いことは同図から明らかである。従って、ダミーライト電流値を、通常の書込み電流値である40mAの25%以上の電流値とすれば良いこととなる。
一方、読出しヘッド温度上昇が70℃以上となると信頼性の問題が生じるため、約10℃のマージンをもって、オフディスク状態での書込み電流、即ちダミーライト電流を40mA未満とすることが望ましい。これは、ダミーライト電流値を、通常の書込み電流値である40mAの100%未満の電流値とすることである。
図8より、書込み電流をどちらも40mAとすると、オフディスク状態の場合は、オンディスク状態の場合に比して約2.4倍温度上昇することが分かる。
書込み電流による総発熱量Wは、そのDC成分による発熱量をA、AC成分による発熱量をBとすると、W=A+Bで表される。
オンディスク状態における書込み電流をIw、オフディスク状態における書込み電流をIw′、kを定数とし、AC成分による発熱量Bを無視すると、オンディスク状態における通常の書込み電流Iwによる発熱量はW=A=kIwとなり、これと同じ発熱量を得るためのオフディスク状態における書込み電流Iw′は、kIw=2.4kIw′であるから、Iw′=√(kIw/2.4k)=√(Iw/2.4)となる。従って、Iw′≒0.65Iwとなる。ロード状態において通常の書込み電流と同じ電流値でダミーライトすれば、温度上昇による書込み特性の回復効果が確認されているので、オフディスク状態における書込み電流を通常の書込み電流の約65%としても良いこととなる。
また、書込み電流が高周波となり、その周波数が増大するとAC成分によって発生する渦電流による発熱量Bが大きくなる。この場合、書込み電流の周波数は250MHz以上であることが望ましい。
図9は書込み電流による発熱量の周波数依存特性の一例を表す図である。同図において、横軸は書込み電流の周波数(MHz)、縦軸は読出しヘッド素子の温度上昇の比を示している。即ち、書込み電流がDC電流である場合の温度上昇(50℃)を基準とし、これに対する温度上昇の比である。
同図より、書込み電流の周波数が増大すると、そのAC成分による温度上昇が大きくなり、書込み電流が300MHzの場合、DC成分による温度上昇に対するAC成分による温度上昇の比は、約2.0となる。従って、AC成分を考慮した場合、総発熱量は、W=A+B=A+A=2A=2kIwとなるから、オンディスク状態における通常の書込み電流Iwによる発熱量と同じ発熱量を得るためのオフディスク状態における書込み電流Iw′は、Iw′≒0.65Iw/√2=0.460Iwとなる。従って、高周波となりAC成分による温度上昇を考慮した場合、オフディスク状態における書込み電流を、通常の書込み電流の46.0%としても良いこととなる。
以上は書込み電流の周波数が300MHzの場合であるが、400MHzとなると、300MHzの場合から約20℃の温度上昇が生じ、500MHzとなると、400MHzの場合からさらに約20℃の温度上昇が生じている。
図10はオフディスク状態において周波数による温度上昇の変化を考慮した読出しヘッドの温度特性の一例を表す図である。同図において、横軸は書込み電流(mA)、縦軸は読出しヘッドの温度上昇(℃)を示している。
同図からも明らかのように、読出しヘッドの温度上昇を25℃以上60℃未満とするためには、書込み電流の周波数が300MHzの場合には、オフディスク状態での書込み電流、即ちダミーライト電流を10mA以上40mA未満、従って通常の書込み電流の25%以上100%未満とする必要がある。ダミーライト電流の周波数が400MHzの場合には、その電流値を10mA以上25mA以下、従って通常の書込み電流の25%以上62.5%以下とする必要がある。ダミーライト電流の周波数が500MHzの場合には、その電流値が10mAで読出しヘッドの温度上昇が60℃を越えてしまうが、読出しヘッドの温度上昇を70℃未満とするためには、ダミーライト電流値を10mA以上15mA未満、従って通常の書込み電流の25%以上37.5%未満とする必要がある。
また、同図から、ダミーライト電流の周波数を300MHz以上とし、かつ読出しヘッドの温度上昇が60℃未満となるような周波数及び電流値条件を満足させれば、読出しヘッドにダメージを与えることなく書込み特性を確実に回復させることができる。
図5のステップS4におけるダミーライトが終了した後、スピンドル回転速度、即ち磁気ディスク回転速度が定常速度に達すると(ステップS5)、HDC25からVCMドライバ22に指示が出され、これによってVCM23が駆動されて、磁気ヘッド14が磁気ディスク11のデータ領域上、即ちロード位置、に移動される(ステップS6)。
以後、磁気ディスク11のサーボ情報の読込み及びデータの読み書きという、通常の書込み及び読出し動作が実行される(ステップS7)。
このようなダミーライトは、起動及び再起動の都度行なわれ、これによって、磁気ヘッドの書込み特性を確実に回復することが可能となる。
図11は熱ストレスを印加した前後における磁気ヘッドのオーバーライト特性の変化を表す特性図であり、横軸は熱ストレス前のオーバーライト特性値(dB)、縦軸は熱ストレス前後のオーバーライト特性値の差(dB)をそれぞれ表している。なお、同図(A)はダミーライト無しの場合、同図(B)はダミーライト有りの場合である。
なお、この場合、熱ストレスとしては、−40℃の環境下に30分放置した後、+125℃の環境下に30分放置することを10サイクル繰り返すことを行なった。
同図(A)のダミーライト無しの場合は、熱ストレス前後でオーバーライト特性の差がかなり広範囲にばらついているが、同図(B)のダミーライト有りの場合は、熱ストレス前後でオーバーライト特性の差が狭い範囲となっている。即ち、ダミーライトを行なうことによって、磁気ヘッドのインダクティブ書込みヘッド素子の書込み特性を回復させることができる。
図12は熱ストレスを印加した場合(ダミーライト無し)の磁気ヘッドのMR読出しヘッド素子の特性変化を表す特性図である。同図(A)はMR読出しヘッド素子の振幅変化を表しており、横軸は熱ストレス前のMR出力(mV)、縦軸は熱ストレス後の振幅変化を示している。同図(B)はMR読出しヘッド素子のアシメトリ変化を表しており、横軸は熱ストレス前のMR出力(%)、縦軸は熱ストレス後のアシメトリ変化(%)を示している。
同図から、読出しヘッド素子側は書込みヘッド素子のように熱ストレスによる劣化は見られず、ダミーライトによって特性回復を図る必要性のないことが分かる。
以上述べたように、本実施形態によれば、起動直後の磁気ディスク回転速度が定常速度に達する前にダミーライトが実行されるので、ダミーライトによって起動時間が延長されるような不都合は生じない。ダミーライトがアンロード位置で行なわれるので、これによって磁気ディスクのデータ領域に悪影響が及ぼされるようなことはもちろんない。
また、ダミーライト電流が通常の書込み電流値の100%未満であるため、磁気ヘッドがアンロード位置にあり、磁気ディスク回転による冷却が無くても磁気ヘッドが熱くなり過ぎるようなことはなく、読出しヘッド素子にダメージを与えることなく書込み特性を確実に回復させることができる。消費電力もその分、少なくて済む。
図13は本発明の他の実施形態におけるHDD装置の磁気ディスク起動時の流れを示すフローチャートである。
本実施形態においては、磁気ヘッドの環境温度に応じてダミーライトの条件が制御される。環境温度を検知する構成及び検知した環境温度に応じてダミーライト条件を制御する構成を除いて、本実施形態におけるHDD装置の機械的及び電気的構成、HDD装置の磁気ディスク起動時の流れ等は、図1の実施形態の場合と同様である。従って、図1の実施形態と同様の構成要素については、本実施形態においても同じ参照番号を使用する。また、本実施形態のHDD装置の適用例についても、図3及び図4に示す携帯電話機及びカーナビゲーションシステム等の車載機器はもちろんのこと、例えば、携帯型パソコンやデジタルオーディオプレーヤ等の携帯機器にも適用可能であり、さらに、それ自体がストレージとして携帯されるHDD装置やリムーバブルHDD装置としても使用可能である。
以下、図13を用いて本実施形態におけるHDD装置の動作を説明する。
磁気ディスク11の回転停止中は、磁気ヘッド14はアンロード位置にある(ステップS11)。
磁気ディスク11の起動又は再起動が指示されると(ステップS12)、HDC25はモータドライバ21にスピンドル回転開始を指示し、これによってスピンドルモータ20が回転し始める(ステップS13)。この場合、HDC25からVCMドライバ22へは駆動指示が出ないので、磁気ヘッド14はアンロード位置にある。
この状態で、磁気ヘッド14のインダクティブ書込みヘッド素子又GMR読出しヘッド素子の抵抗値を検出することにより、磁気ヘッド14の環境温度を検知する(ステップS14)。この場合も、磁気ヘッド14はアンロード位置にある。
インダクティブ書込みヘッド素子の抵抗値は、ヘッドアンプ24からインダクティブ書込みヘッド素子に所定の測定用電流を流し、端子間電圧を測定することによって容易に求めることができる。インダクティブ書込みヘッド素子の抵抗値と環境温度との間には、図14に示すような相関関係があり、コンピュータ26は、この関係を表わすテーブルをあらかじめ備えている。従って、このテーブルを用いることにより測定した抵抗値から磁気ヘッドの環境温度を容易に求めることができる。
一方、GMR読出しヘッド素子の抵抗値は、ヘッドアンプ24からGMR読出しヘッド素子に所定の測定用電流を流し、端子間電圧を測定することによって容易に求めることができる。GMR読出しヘッド素子の抵抗値と環境温度との間には、図15に示すような相関関係があり、コンピュータ26は、この関係を表わすテーブルをあらかじめ備えている。従って、このテーブルを用いることにより測定した抵抗値から磁気ヘッドの環境温度を容易に求めることができる。なお、読出しヘッド素子としてTMR読出しヘッド素子を使用している場合は、温度係数が小さいため、環境温度を読出しヘッド素子の抵抗値から検知することは困難である。
次いで、この検知した環境温度に応じて、ダミーライトの条件、即ち、ダミーライト電流値、ダミーライト電流の周波数、及び/又はダミーライト電流の印加時間を決定し、その決定した条件に応じた信号が、HDC25からリードライトチャネル27経由でヘッドアンプ24へ出力され、インダクティブ書込みヘッド素子にダミーライト電流が流され、ダミーライトが行なわれる(ステップS15)。
環境温度に応じたダミーライトの条件の一例が表1に示されている。コンピュータ26にこのような条件のテーブル又は演算ルーチンがあらかじめ用意されている。この条件は、磁気ヘッドの温度が所定値となるように環境温度に応じたダミーライト電流を流すためのものである。即ち、環境温度が低い場合は高い場合より大きい電流値のダミーライト電流とし、環境温度が低い場合は高い場合より高い周波数値のダミーライト電流とし、環境温度が低い場合は高い場合より所定温度になるまでにより長い時間を必要とするので、ダミーライト電流の印加時間を長くする。
具体的には、検知した環境温度が5℃以上15℃未満である場合は、ダミーライトによって環境温度を85℃とするために最大で80℃(5℃の場合)の温度上昇が必要となる。そのために、通常の書込み電流値である50mAの0.7倍である35mAの電流値でかつ280MHzの周波数値であるダミーライト電流を流すように制御する。これにより、電流値に基づく温度上昇分が65℃、周波数値に基づく温度上昇分が120%となり、合計で65℃×1.2=78.0℃と、必要な温度上昇(80℃)に近い温度上昇が得られることとなる。
環境温度が他の範囲にある場合も同様であるが、この表1の例では環境温度が5℃未満となると、ダミーライト電流の印加時間が長くなるように制御される。例えば、検知した環境温度が−15℃以上−5℃未満である場合は、ダミーライトによって環境温度を85℃とするために最大で100℃(−15℃の場合)の温度上昇が必要となる。そのために、通常の書込み電流値である50mAの0.8倍である40mAの電流値でかつ300MHzの周波数値であるダミーライト電流を流すように制御する。これにより、電流値に基づく温度上昇分が72℃、周波数値に基づく温度上昇分が140%となり、合計で72℃×1.4=100.8℃と、必要な温度上昇(100℃)に近い温度上昇が得られるが、さらに印加時間も120%となるように制御される。
Figure 0004182962
図16は環境温度が−25℃の磁気ヘッドについて、熱ストレスを印加した前後における磁気ヘッドのオーバーライト特性の変化を表す特性図であり、横軸は熱ストレス前の室温におけるオーバーライト特性値(dB)、縦軸は熱ストレス前後のオーバーライト特性値の差(dB)をそれぞれ表している。なお、同図(A)はダミーライト無しの場合、同図(B)は環境温度が−15℃以上−5℃未満の時のダミーライト条件(40mA、300MHz)でダミーライト有りの場合、同図(C)は環境温度が−25℃以上−15℃未満の時のダミーライト条件(40mA、375MHz)でダミーライト有りの場合である。
なお、この場合、熱ストレスとしては、−40℃の環境下に30分放置した後、+125℃の環境下に30分放置することを10サイクル繰り返すことを行なった。
同図(A)のダミーライト無しの場合は、熱ストレス前後でオーバーライト特性の差がかなり広範囲にばらついているが、同図(B)のダミーライト条件(40mA、300MHz)によるダミーライト有りの場合は、熱ストレス前後でオーバーライト特性の差が多少狭い範囲となっているが充分ではない。同図(C)のダミーライト条件(40mA、375MHz)によるダミーライト有りの場合は、ダミーライト電流の周波数を375MHzとし、さらに温度上昇させているので、熱ストレス前後でオーバーライト特性の差がかなり狭い範囲となっている。即ち、この条件でダミーライトを行なうことによって、磁気ヘッドのインダクティブ書込みヘッド素子の書込み特性を良好に回復させることができる。
なお、前述した表1の例では、環境温度が35℃以上ではダミーライト電流を流さないように制御される。
表1に示した条件テーブルでは、環境温度に応じて、ダミーライト電流値、ダミーライト電流の周波数及びダミーライト電流の印加時間の全てを制御しているが、このうちの1つ又は2つを制御するようにしても良いことは明らかである。
以上述べたダミーライトが終了した後、スピンドル回転速度、即ち磁気ディスク回転速度が定常速度に達すると(ステップS16)、HDC25からVCMドライバ22に指示が出され、これによってVCM23が駆動されて、磁気ヘッド14が磁気ディスク11のデータ領域上、即ちロード位置、に移動される(ステップS17)。
以後、磁気ディスク11のサーボ情報の読込み及びデータの読み書きという、通常の書込み及び読出し動作が実行される(ステップS18)。
このようなダミーライトは、起動及び再起動の都度行なわれ、これによって、磁気ヘッドの書込み特性を確実に回復することが可能となる。
以上述べたように、本実施形態によれば、インダクティブ書込みヘッド素子又GMR読出しヘッド素子の抵抗値を検出して磁気ヘッドの環境温度を検知し、その環境温度に応じてダミーライトの条件を可変制御しているので、環境温度に応じた適切なダミーライトを行うことができる。また、環境温度をインダクティブ書込みヘッド素子又GMR読出しヘッド素子の抵抗値から求めているので、温度センサ等の素子を追加して設ける必要がないからHDD装置の構成を変更する必要もない。
もちろん、本実施形態においても、起動直後の磁気ディスク回転速度が定常速度に達する前にダミーライトが実行されるので、ダミーライトによって起動時間が延長されるような不都合は生じない。ダミーライトがアンロード位置で行なわれるので、これによって磁気ディスクのデータ領域に悪影響が及ぼされるようなことはもちろんない。
また、ダミーライト電流が通常の書込み電流値の100%未満であるため、磁気ヘッドがアンロード位置にあり、磁気ディスク回転による冷却が無くても磁気ヘッドが熱くなり過ぎるようなことはなく、読出しヘッド素子にダメージを与えることなく書込み特性を確実に回復させることができる。消費電力もその分、少なくて済む。
図17は本発明のさらに他の実施形態におけるHDD装置の磁気ディスク起動時の流れを示すフローチャートである。
本実施形態においては、磁気ヘッドの環境温度に応じてダミーライトの条件が制御される。環境温度を検知する構成及び検知した環境温度に応じてダミーライト条件を制御する構成を除いて、本実施形態におけるHDD装置の機械的及び電気的構成、HDD装置の磁気ディスク起動時の流れ等は、図1の実施形態の場合と同様である。従って、図1の実施形態と同様の構成要素については、本実施形態においても同じ参照番号を使用する。また、本実施形態のHDD装置の適用例についても、図3及び図4に示す携帯電話機及びカーナビゲーションシステム等の車載機器はもちろんのこと、例えば、携帯型パソコンやデジタルオーディオプレーヤ等の携帯機器にも適用可能であり、さらに、それ自体がストレージとして携帯されるHDD装置やリムーバブルHDD装置としても使用可能である。
以下、図17を用いて本実施形態におけるHDD装置の動作を説明する。
磁気ディスク11の回転停止中は、磁気ヘッド14はアンロード位置にある(ステップS21)。
磁気ディスク11の起動又は再起動が指示されると(ステップS22)、HDC25はモータドライバ21にスピンドル回転開始を指示し、これによってスピンドルモータ20が回転し始める(ステップS23)。この場合、HDC25からVCMドライバ22へは駆動指示が出ないので、磁気ヘッド14はアンロード位置にある。
この状態で、HDD装置の外部、例えばHDD装置がカーナビゲーションシステムに組み込まれている場合にはそのシステム側で測定して得た温度データを取り込むことにより、磁気ヘッド14の環境温度を検知する(ステップS24)。この場合も、磁気ヘッド14はアンロード位置にある。
次いで、この検知した環境温度に応じて、ダミーライトの条件、即ち、ダミーライト電流値、ダミーライト電流の周波数、及び/又はダミーライト電流の印加時間を決定し、その決定した条件に応じた信号が、HDC25からリードライトチャネル27経由でヘッドアンプ24へ出力され、インダクティブ書込みヘッド素子にダミーライト電流が流され、ダミーライトが行なわれる(ステップS25)。環境温度に応じたダミーライトの条件は、図13の実施形態の場合と同様である。
このダミーライトが終了した後、スピンドル回転速度、即ち磁気ディスク回転速度が定常速度に達すると(ステップS26)、HDC25からVCMドライバ22に指示が出され、これによってVCM23が駆動されて、磁気ヘッド14が磁気ディスク11のデータ領域上、即ちロード位置、に移動される(ステップS27)。
以後、磁気ディスク11のサーボ情報の読込み及びデータの読み書きという、通常の書込み及び読出し動作が実行される(ステップS28)。
このようなダミーライトは、起動及び再起動の都度行なわれ、これによって、磁気ヘッドの書込み特性を確実に回復することが可能となる。
以上述べたように、本実施形態によれば、HDD装置の外部から温度データを得て磁気ヘッドの環境温度を検知し、その環境温度に応じてダミーライトの条件を可変制御しているので、環境温度に応じた適切なダミーライトを行うことができる。また、環境温度を外部からの温度データから求めているので、温度センサ等の素子を追加して設ける必要がないからHDD装置の構成を変更する必要もない。
もちろん、本実施形態においても、起動直後の磁気ディスク回転速度が定常速度に達する前にダミーライトが実行されるので、ダミーライトによって起動時間が延長されるような不都合は生じない。ダミーライトがアンロード位置で行なわれるので、これによって磁気ディスクのデータ領域に悪影響が及ぼされるようなことはもちろんない。
また、ダミーライト電流が通常の書込み電流値の100%未満であるため、磁気ヘッドがアンロード位置にあり、磁気ディスク回転による冷却が無くても磁気ヘッドが熱くなり過ぎるようなことはなく、読出しヘッド素子にダメージを与えることなく書込み特性を確実に回復させることができる。消費電力もその分、少なくて済む。
図18は本発明のまたさらに他の実施形態として、磁気ディスクドライブ装置の全体構成を概略的に示す平面図である。本実施形態は、耐衝撃性が高いロード/アンロード方式のHDD装置に係るものである。
本実施形態においては、磁気ヘッドの環境温度に応じてダミーライトの条件が制御される。環境温度を検知する構成及び検知した環境温度に応じてダミーライト条件を制御する構成を除いて、本実施形態におけるHDD装置の機械的及び電気的構成、HDD装置の磁気ディスク起動時の流れ等は、図1の実施形態の場合と同様である。従って、図1の実施形態と同様の構成要素については、本実施形態においても同じ参照番号を使用する。また、本実施形態のHDD装置の適用例についても、図3及び図4に示す携帯電話機及びカーナビゲーションシステム等の車載機器はもちろんのこと、例えば、携帯型パソコンやデジタルオーディオプレーヤ等の携帯機器にも適用可能であり、さらに、それ自体がストレージとして携帯されるHDD装置やリムーバブルHDD装置としても使用可能である。
図18において、10はハウジング、11はスピンドルモータにより軸12を中心にして回転駆動される磁気ディスク、13は先端部に磁気ヘッド14が装着されていると共に後端部にVCMのコイル部が装着されており、水平回動軸15を中心にして磁気ディスク11の表面と平行に回動可能なHAA、16は磁気ディスク11のデータ領域の外側の上方又は磁気ディスク11の外に設けられており、その傾斜した表面にHAA13の先端部が乗り上げてアンロード状態となるランプ、17はVCMのマグネット部、18はHDD装置内部の温度を検出するための温度センサをそれぞれ示している。磁気ヘッド14は、インダクティブ書込みヘッド素子と、GMR読出しヘッド素子又はTMR読出しヘッド素子とを備えた複合型ヘッドである。
磁気ディスクの停止中、起動(再起動を含む)及び停止時の低回転速度中においては、HAA13の先端部はランプ16上にあり、従って磁気ヘッド14はアンロード位置に存在するように制御されている。
図19は本実施形態におけるHDD装置の電気的構成を概略的に示すブロック図である。
同図において、20は磁気ディスク11を回転駆動するスピンドルモータ、21はこのスピンドルモータ20のドライバ、22はVCM23のドライバ、24は磁気ヘッド14のヘッドアンプ、25はコンピュータ26の制御に従ってモータドライバ21を、VCMドライバ22を、さらに、リードライトチャネル27を介してヘッドアンプ24を制御するHDCをそれぞれ示している。温度センサ18は、この実施形態ではコンピュータ26に接続されている。
図20は本実施形態におけるHDD装置の磁気ディスク起動時の流れを示すフローチャートである。
以下、図20を用いて本実施形態におけるHDD装置の動作を説明する。
磁気ディスク11の回転停止中は、磁気ヘッド14はアンロード位置にある(ステップS31)。
磁気ディスク11の起動又は再起動が指示されると(ステップS32)、HDC25はモータドライバ21にスピンドル回転開始を指示し、これによってスピンドルモータ20が回転し始める(ステップS33)。この場合、HDC25からVCMドライバ22へは駆動指示が出ないので、磁気ヘッド14はアンロード位置にある。
この状態で、HDD装置の温度センサ18の出力を取り込むことにより、磁気ヘッド14の環境温度を検知する(ステップS34)。この場合も、磁気ヘッド14はアンロード位置にある。
次いで、この検知した環境温度に応じて、ダミーライトの条件、即ち、ダミーライト電流値、ダミーライト電流の周波数、及び/又はダミーライト電流の印加時間を決定し、その決定した条件に応じた信号が、HDC25からリードライトチャネル27経由でヘッドアンプ24へ出力され、インダクティブ書込みヘッド素子にダミーライト電流が流され、ダミーライトが行なわれる(ステップS35)。環境温度に応じたダミーライトの条件は、図13の実施形態の場合と同様である。
このダミーライトが終了した後、スピンドル回転速度、即ち磁気ディスク回転速度が定常速度に達すると(ステップS36)、HDC25からVCMドライバ22に指示が出され、これによってVCM23が駆動されて、磁気ヘッド14が磁気ディスク11のデータ領域上、即ちロード位置、に移動される(ステップS37)。
以後、磁気ディスク11のサーボ情報の読込み及びデータの読み書きという、通常の書込み及び読出し動作が実行される(ステップS38)。
このようなダミーライトは、起動及び再起動の都度行なわれ、これによって、磁気ヘッドの書込み特性を確実に回復することが可能となる。
以上述べたように、本実施形態によれば、HDD装置に設けられた温度センサの出力から磁気ヘッドの環境温度を検知し、その環境温度に応じてダミーライトの条件を可変制御しているので、環境温度に応じた適切なダミーライトを行うことができる。
もちろん、本実施形態においても、起動直後の磁気ディスク回転速度が定常速度に達する前にダミーライトが実行されるので、ダミーライトによって起動時間が延長されるような不都合は生じない。ダミーライトがアンロード位置で行なわれるので、これによって磁気ディスクのデータ領域に悪影響が及ぼされるようなことはもちろんない。
また、ダミーライト電流が通常の書込み電流値の100%未満であるため、磁気ヘッドがアンロード位置にあり、磁気ディスク回転による冷却が無くても磁気ヘッドが熱くなり過ぎるようなことはなく、読出しヘッド素子にダメージを与えることなく書込み特性を確実に回復させることができる。消費電力もその分、少なくて済む。
図21は本発明のさらに他の実施形態として、磁気ディスクドライブ装置の全体構成を概略的に示す平面図である。本実施形態は、最も一般的なCSS方式のHDD装置に係るものである。
図1、図13、図17又は図18の実施形態におけるロード/アンロード方式に代えてCSS方式のHDD装置を用いるという構成を除いて、本実施形態におけるHDD装置の機械的及び電気的構成、HDD装置の磁気ディスク起動時の流れ等は、上述した実施形態の場合と同様である。従って、上述した実施形態と同様の構成要素については、本実施形態においても同じ参照番号を使用する。また、本実施形態のHDD装置の適用例についても、図3及び図4に示す携帯電話機及びカーナビゲーションシステム等の車載機器はもちろんのこと、例えば、携帯型パソコンやデジタルオーディオプレーヤ等の携帯機器にも適用可能であり、さらに、それ自体がストレージとして携帯されるHDD装置やリムーバブルHDD装置としても使用可能である。
図21において、210はハウジング、211はスピンドルモータにより軸212を中心にして回転駆動される磁気ディスク、213は先端部に磁気ヘッド214が装着されていると共に後端部にVCMのコイル部が装着されており、水平回動軸215を中心にして磁気ディスク211の表面と平行に回動可能なHAA、217はVCMのマグネット部、218はVCMのコイル部をそれぞれ示している。磁気ヘッド214は、インダクティブ書込みヘッド素子と、GMR読出しヘッド素子又はTMR読出しヘッド素子とを備えた複合型ヘッドである。
磁気ディスクの停止中、起動(再起動を含む)及び停止時の低回転速度中においては、HAA213の先端部に取付けられた磁気ヘッド214は、磁気ディスク211のデータ領域の中心側に設けられたCSS領域211aに位置している。
本実施形態における他の構成、動作及び作用効果は図1、図13、図17又は図18の実施形態の場合とほぼ同様であるため、説明を省略する。
以上述べた実施形態は全て本発明を例示的に示すものであって限定的に示すものではなく、本発明は他の種々の変形態様及び変更態様で実施することができる。従って本発明の範囲は特許請求の範囲及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。
本発明の一実施形態として、磁気ディスクドライブ装置の全体構成を概略的に示す平面図である。 図1の実施形態におけるHDD装置の電気的構成を概略的に示すブロック図である。 図1の実施形態のHDD装置を組み込んだ機器の一例を概略的に示す斜視図である。 図1の実施形態のHDD装置を組み込んだ機器の他の例を概略的に示す分解斜視図である。 図1の実施形態におけるHDD装置の磁気ディスク起動時の流れを示すフローチャートである。 図1の実施形態における磁気ディスク起動時の磁気ヘッド位置、磁気ヘッド動作及び磁気ディスク回転速度の変化を説明する図である。 オンディスク状態において書込み電流を変えた場合のオーバーライト特性を表す図である。 オンディスク状態及びオフディスク状態において書込み電流を変えた場合の読出しヘッド素子の温度特性をそれぞれ示す図である。 書込み電流による発熱量の周波数依存特性の一例を表す図である。 オフディスク状態において周波数による温度上昇の変化を考慮した読出しヘッドの温度特性の一例を表す図である。 熱ストレスを印加した前後における磁気ヘッドのオーバーライト特性の変化を表す特性図である。 熱ストレスを印加した場合の磁気ヘッドのMR読出しヘッド素子の特性変化を表す特性図である。 本発明の他の実施形態におけるHDD装置の磁気ディスク起動時の流れを示すフローチャートである。 インダクティブ書込みヘッド素子の抵抗値と環境温度との間の関係の一例を表わす図である。 GMR読出しヘッド素子の抵抗値と環境温度との間の関係の一例を表わす図である。 環境温度が−25℃の磁気ヘッドについて、熱ストレスを印加した前後における磁気ヘッドのオーバーライト特性の変化を表す特性図である。 本発明のさらに他の実施形態におけるHDD装置の磁気ディスク起動時の流れを示すフローチャートである。 本発明のまたさらに他の実施形態として、磁気ディスクドライブ装置の全体構成を概略的に示す平面図である。 図18の実施形態におけるHDD装置の電気的構成を概略的に示すブロック図である。 図18の実施形態におけるHDD装置の磁気ディスク起動時の流れを示すフローチャートである。 本発明のさらに他の実施形態として、磁気ディスクドライブ装置の全体構成を概略的に示す平面図である。
符号の説明
10、210 ハウジング
11、211 磁気ディスク
12、212 軸
13、213 HAA
14、214 磁気ヘッド
15、215 水平回動軸
16 ランプ
17、217 VCMのマグネット部
18 温度センサ
20 スピンドルモータ
21 スピンドルモータのドライバ
22 VCMドライバ
23 VCM
24 磁気ヘッドのヘッドアンプ
25 HDC
26 コンピュータ
218 VCMのコイル部

Claims (30)

  1. データ領域を有する磁気ディスクと、起動前は前記磁気ディスクの外に位置しており、起動後に該磁気ディスクの前記データ領域上にロードされる磁気ヘッドと、前記磁気ディスクが回転を開始した後であって定常回転速度に達するまでの間である起動直後に、ダミーライト電流を流す前記磁気ヘッドを前記磁気ディスクの外に位置させた状態で、前記磁気ヘッドの読出しヘッド素子の温度上昇が60℃未満となるように、通常の書込み電流値より低い値のダミーライト電流を該磁気ヘッドに流す電流供給手段とを備えたことを特徴とする磁気ディスクドライブ装置。
  2. 前記電流供給手段が前記磁気ヘッドの環境温度に応じてダミーライト条件を制御するダミーライト条件制御手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の磁気ディスクドライブ装置。
  3. 前記磁気ヘッドの環境温度を検知する温度検知手段をさらに備えており、前記ダミーライト条件制御手段が該温度検知手段によって検知した環境温度に応じてダミーライト条件を決定し、該決定したダミーライト条件に基づいたダミーライト電流を流す手段であることを特徴とする請求項2に記載の磁気ディスクドライブ装置。
  4. 前記磁気ヘッドがインダクティブ書込みヘッド素子を有しており、前記温度検知手段が該インダクティブ書込みヘッド素子の抵抗値を検知する手段であることを特徴とする請求項3に記載の磁気ディスクドライブ装置。
  5. 前記磁気ヘッドがインダクティブ書込みヘッド素子及び磁気抵抗効果読出しヘッド素子を有しており、前記温度検知手段が該磁気抵抗効果読出しヘッド素子の抵抗値を検知する手段であることを特徴とする請求項3に記載の磁気ディスクドライブ装置。
  6. 前記ダミーライト条件制御手段が当該磁気ディスクドライブ装置の外部から与えられた前記磁気ヘッドの環境温度を表わす温度データに応じてダミーライト条件を決定し、該決定したダミーライト条件に基づいたダミーライト電流を流す手段であることを特徴とする請求項2に記載の磁気ディスクドライブ装置。
  7. 前記ダミーライト条件制御手段が前記磁気ヘッドの温度が所定値となるように環境温度に応じてダミーライト条件を決定し、該決定したダミーライト条件に基づいたダミーライト電流を流す手段であることを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の磁気ディスクドライブ装置。
  8. 前記ダミーライト条件制御手段が環境温度が低い場合は高い場合より大きい電流値のダミーライト電流を流すように構成されていることを特徴とする請求項7に記載の磁気ディスクドライブ装置。
  9. 前記ダミーライト条件制御手段がダミーライト電流の周波数を制御するように構成されていることを特徴とする請求項7に記載の磁気ディスクドライブ装置。
  10. 前記ダミーライト条件制御手段が環境温度が低い場合は高い場合より高い周波数のダミーライト電流を流すように構成されていることを特徴とする請求項に記載の磁気ディスクドライブ装置。
  11. 前記ダミーライト条件制御手段が前記ダミーライト電流の周波数を300MHz以上に制御するように構成されていることを特徴とする請求項2から10のいずれか1項に記載の磁気ディスクドライブ装置。
  12. 前記ダミーライト条件制御手段が環境温度が低い場合は高い場合より長い時間に渡ってダミーライト電流を流すように構成されていることを特徴とする請求項7に記載の磁気ディスクドライブ装置。
  13. 前記電流供給手段が通常の書込み電流値の25%以上の値のダミーライト電流を該磁気ヘッドに流すように構成されていることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の磁気ディスクドライブ装置。
  14. 前記電流供給手段が起動及び再起動の都度ダミーライト電流を流すように構成されていることを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の磁気ディスクドライブ装置。
  15. 請求項1から14のいずれか1項に記載の磁気ディスクドライブ装置を備えたことを特徴とする携帯電話機。
  16. 請求項1から14のいずれか1項に記載の磁気ディスクドライブ装置を備えたことを特徴とする車載機器。
  17. 磁気ディスクが回転を開始した後であって定常回転速度に達するまでの間である起動直後に、磁気ヘッドを前記磁気ディスクの外に位置させた状態で、前記磁気ヘッドの読出しヘッド素子の温度上昇が60℃未満となるように、通常の書込み電流値より低い値のダミーライト電流を該磁気ヘッドに流すことを特徴とする磁気ディスクドライブ装置の特性補償方法。
  18. 前記磁気ヘッドの環境温度に応じてダミーライト条件を制御することを特徴とする請求項17に記載の特性補償方法。
  19. 前記磁気ヘッドの環境温度を検知し、該検知した環境温度に応じてダミーライト条件を決定し、該決定したダミーライト条件に基づいたダミーライト電流を流すことを特徴とする請求項18に記載の特性補償方法。
  20. インダクティブ書込みヘッド素子を有する磁気ヘッドにおいて、前記インダクティブ書込みヘッド素子の抵抗値から環境温度を検知することを特徴とする請求項19に記載の特性補償方法。
  21. インダクティブ書込みヘッド素子及び磁気抵抗効果読出しヘッド素子を有する磁気ヘッドにおいて、前記磁気抵抗効果読出しヘッド素子の抵抗値から環境温度を検知することを特徴とする請求項19に記載の特性補償方法。
  22. 当該磁気ディスクドライブ装置の外部から与えられた前記磁気ヘッドの環境温度を表わす温度データに応じてダミーライト電流を制御することを特徴とする請求項18に記載の特性補償方法。
  23. 前記磁気ヘッドの温度が所定値となるように環境温度に応じてダミーライト条件を決定し、該決定したダミーライト条件に基づいたダミーライト電流を流すことを特徴とする請求項18から22のいずれか1項に記載の特性補償方法。
  24. 環境温度が低い場合は高い場合より大きい電流値のダミーライト電流を流すことを特徴とする請求項23に記載の特性補償方法。
  25. ダミーライト電流の周波数を制御するように構成されていることを特徴とする請求項23に記載の特性補償方法。
  26. 環境温度が低い場合は高い場合より高い周波数のダミーライト電流を流すことを特徴とする請求項25に記載の特性補償方法。
  27. 前記ダミーライト電流の周波数を300MHz以上に制御することを特徴とする請求項23から26のいずれか1項に記載の特性補償方法。
  28. 環境温度が低い場合は高い場合より長い時間に渡ってダミーライト電流を流すことを特徴とする請求項23に記載の特性補償方法。
  29. 通常の書込み電流値の25%以上の値のダミーライト電流を前記磁気ヘッドに流すことを特徴とする請求項17から28のいずれか1項に記載の特性補償方法。
  30. 起動及び再起動の都度ダミーライト電流を流すことを特徴とする請求項17から29のいずれか1項に記載の特性補償方法。
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