JPH10339797A - 危険物パッケージの輸送用包装体 - Google Patents

危険物パッケージの輸送用包装体

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JPH10339797A
JPH10339797A JP10097940A JP9794098A JPH10339797A JP H10339797 A JPH10339797 A JP H10339797A JP 10097940 A JP10097940 A JP 10097940A JP 9794098 A JP9794098 A JP 9794098A JP H10339797 A JPH10339797 A JP H10339797A
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shock absorbing
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ジャン−クロード・アルグー
Camille Bochard
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    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21FPROTECTION AGAINST X-RADIATION, GAMMA RADIATION, CORPUSCULAR RADIATION OR PARTICLE BOMBARDMENT; TREATING RADIOACTIVELY CONTAMINATED MATERIAL; DECONTAMINATION ARRANGEMENTS THEREFOR
    • G21F5/00Transportable or portable shielded containers
    • G21F5/06Details of, or accessories to, the containers
    • G21F5/12Closures for containers; Sealing arrangements

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  • Packages (AREA)
  • Examining Or Testing Airtightness (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 短時間で閉じ込めを検査でき、かつ、検査時
に汚染物質が外部に流出せず、しかも、落下によっても
閉じ込めが破壊されることのない輸送用包装体を提供す
る。 【解決手段】 内部に、同一表面17に続き、各々が別
個の閉鎖プラグ28を有する1つまたはそれ以上のコン
パートメントが画定された本体と、これらのプラグ28
を覆いかつ同時に取り囲む外部、中間、内部シール3
8,40,42によって前記表面17と共に機能するカ
バー34とを具備し、カバー34に、加圧されたトレー
サーガス源に接続され得るとともに、内部シール42と
中間シール40との間に開く第1のコネクタ44と、真
空を生成しトレーサーガスを検知する手段に接続され得
るとともに、中間シール40と外部シール38との間の
空間48に接続される第2のコネクタ46とを取り付け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、最高の、安全
な、信頼性のある、検査可能な閉じ込めを必要とする危
険物パッケージを完全に安全に輸送するために設計され
た包装体(packing)に関するものである。
【0002】この発明に係る包装体は、特に、密封する
ことについて不確かさのある高レベルの原子核パッケー
ジの輸送に適している。しかしながら、それは、異なる
性質、特に、化学工業から抽き出される危険物パッケー
ジを輸送するためにも使用され得る。
【0003】
【従来の技術】原子核の研究所およびプラントは、それ
らのそれぞれの貯蔵場所へ輸送される前に、それらの放
射能の程度の関数として分類される廃棄物を生成する。
輸送およびその後の貯蔵を容易にするために、各カテゴ
リーに属する廃棄物は、「原子核パッケージ」を形成す
るために、バレル(barrel)内で調整される。調整の行わ
れる条件は、パッケージの気密性が変わりやすくかつ不
確かであることを意味している。
【0004】原子核パッケージは、通常、それらの生成
場所からそれらの貯蔵場所へ、通常、輸送される核物質
の効果的な閉じ込めおよび、人および環境の生物学的保
護を提供しなければならない「輸送キャスク」と呼ばれ
る包装体内で輸送される。この包装体は、全ての条件下
において、言い換えると、特に、包装体輸送中の事故の
場合に、および、取扱中の落下の場合に、閉じ込めを保
証するために耐衝撃性および耐火性をも有していなけれ
ばならない。また、包装体は、原子核物質により放出さ
れる熱の効果的な排出をも可能としなければならない。
【0005】実際には、核廃棄物は、低レベル、中レベ
ルおよび高レベル廃棄物に分類され、それらは、3つの
形式の原子核パッケージを形成するために別々に調整さ
れる。これら3つの形式の原子核パッケージは、異なる
包装体により輸送され、輸送されるパッケージの増加す
る放射能に対するますます厳しい要求を満足しなければ
ならない。
【0006】輸送されるパッケージの形式に拘わらず、
包装体は、廃棄物生成場所と貯蔵場所との間の移動回数
を制限するために、可能な限り多くのパッケージを収容
するように設計されている。その結果、原子核パッケー
ジを輸送するように設計された全ての包装体は、「コン
パートメント」と呼ばれる多くのハウジングを含み、そ
の各々が1つまたは2つのパッケージを収容するように
設計されている。
【0007】さらに、前記包装体の外形寸法は、輸送さ
れるパッケージの特性に依存しておらず、輸送のための
最大限の認可された大きさによって定められる。したが
って、コンパートメントの数およびその各々が収容する
ことになるパッケージの数は、廃棄物の放射能が増加す
ると減少する。生体遮蔽の厚さは、高レベル廃棄物に対
するよりも低レベル廃棄物に対するものの方がかなり小
さい。
【0008】例えば、高レベル核廃棄物パッケージを輸
送する最も困難な場合において、通常使用される輸送用
包装体は、4つの隣接するコンパートメントを有し、そ
の各々が、単一の原子核パッケージを受け入れるような
大きさに形成されている。これらのコンパートメント
は、主として、生体遮蔽物質からなる円筒状の本体内に
形成され、その外表面全体およびコンパートメントの内
部が鋼製のケーシングによって被覆されている。コンパ
ートメントは、本体のほぼ平坦な上面において開かれ得
るとともに、生体遮蔽物質が設けられた個別のプラグに
よって通常は閉じられている。全てのプラグは、包装体
本体の上面に取り外し可能に取り付けられた単一のカバ
ーによって全体的に覆われている。キャップは、前記カ
バーが取り付けられた本体の上面全体を覆いかつ外側に
突出しており、衝撃に対する保護および熱の散逸を提供
している。
【0009】高レベル原子核パッケージの輸送用に設計
された、この現存する形式の包装体内における閉じ込め
は、主として、コンパートメント内の内部ケーシング、
および、プラグ上のカバーと包装体本体の対応する表面
との間に介在させられる、全てのプラグを同時に取り囲
む2つの隣接するシールによって提供される。
【0010】この種の現存するパッケージにおいては、
閉じ込めは、前記シールの間に配置された空間を真空発
生手段に接続することにより検査される。漏れ速度を決
定するために、この空間における圧力の変化が、その
後、かなり長い時間にわたって監視される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】輸送用包装体の現存す
る設計により必要とされる、この閉じ込めを検査するた
めの技術は、特に、長時間を要するという欠点を有して
いる。さらに、気密性の試験が実施されるときに、何ら
かの汚染物質が外部に向けて移動され、その量は、漏れ
速度が増大すると増加する。
【0012】さらに、閉じ込めを検査するためのこの現
在の技術は、コンパートメントの下部における漏れを検
知できない。この位置における何らかの検査の欠落は、
コンパートメントを画定している内部の鋼製のケーシン
グが漏れの起こり得る発生源である溶接部を有している
ために、特に不都合である。
【0013】高レベル原子核パッケージが、現在、底部
衝撃吸収装置を装着していないということにも注意すべ
きである。さらに、包装体本体の外部の鋼製のケーシン
グに据え付けられている吊上げ具は、前記コンパートメ
ントに対面する位置に配されかつ比較的硬質である。し
たがって、包装体が吊上げ具から落下した場合に、コン
パートメントの閉じ込めが破壊される危険性が全くない
ということは絶対的に確かなことではない。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の主な目的は、
危険物パッケージのための輸送用包装体にあり、革新的
な設計により、閉じ込めの迅速な検査を実行することが
可能である一方、検査が行われている間の汚染物質の外
部に向けたいかなる移動をも防止することである。
【0015】この発明によれば、内側に、同一の表面に
続く1つまたは複数のコンパートメントを画定し、各コ
ンパートメントのための個別の閉鎖プラグを有する本体
と、前記プラグを覆い、かつ、全てのプラグを同時に取
り囲む外部シール、中間シールおよび内部シールにより
前記表面とともに作用するカバーとを具備し、該カバー
に、加圧されたトレーサーガス源に接続され得るととも
に前記内部シールと中間シールとの間に開く第1のコネ
クタと、真空を発生しかつトレーサーガスを検知する手
段に接続されかつ前記中間シールと外部シールとの間の
空間に接続され得る第2のコネクタとを具備している。
【0016】この装置は、真空が生成される空間が連続
する2つのシールによってコンパートメントから分離さ
れているので、汚染物質が外部に向けて移動するいかな
る危険性もなしに、閉じ込めの迅速な検査を実施するこ
とを可能とする。
【0017】さらに、連続した3つのシールの存在によ
り、閉じ込め品質がかなり改良される。例えば、制限漏
れ速度は、10-8Pa・m3/sに低減される。コンパ
ートメントの閉じ込めの全体的な検査を改良するため
に、各コンパートメントは、概略鋼からなり、少なくと
も1つの溶接部を具備し、概略銅からなる外部の金属製
ケーシングによって二重にされた内部の金属製ケーシン
グによって画定されていることが好ましい。
【0018】各コンパートメントの回りにこのように形
成された二重ケーシングは、欠陥のある溶接部を有する
コンパートメントを突きとめるために使用され得る一
方、カバー上に配置された2つのコネクタを使用して実
施される全体的な閉じ込め検査により、受容できない気
密性の欠陥が識別される。
【0019】包装体本体には、その外部に第3のコネク
タが据え付けられる。該コネクタは、内部の金属製のケ
ーシングの溶接部の近くにおいて開くために、加圧され
たトレーサーガス源および該コネクタの各々をコンパー
トメントの内の1つの外部の金属製ケーシングに接続す
る配管に接続され得る。該第3のコネクタは、前記カバ
ーを超えて前記本体の上述した表面に据え付けられるこ
とが好ましい。
【0020】この場合、前記真空生成およびトレーサー
ガス検知手段に接続された特殊な器具が、カバーの代わ
りに据え付けられてもよい。第3のコネクタの内部にト
レーサーガスを次々と噴射することにより、内部の金属
製ケーシングに欠陥があるかも知れないコンパートメン
トを決定することができる。このコンパートメントは、
その後、場合に応じて、使用されずまたは補修される。
【0021】熱の散逸を容易にするために、外部の金属
製ケーシングは、銅からなることが好ましく、隣接する
コンパートメントは、同じ金属からなる板金状の放熱プ
レートにより相互に接続されている。
【0022】この発明の1つの好ましい実施形態におい
ては、取り外し可能な衝撃吸収カバーが上述した本体表
面に備えられかつ取り外し可能な衝撃吸収底部がその反
対側の表面に備えられることにより、包装体が落下され
または事故の場合に、閉じ込めが保たれる。取り外し可
能な衝撃吸収カバーおよび取り外し可能な衝撃吸収底部
は、少なくとも部分的に積層されたバルサ材から形成さ
れている。それらは、連続的な(progressive)ハニカム
構造からなっていてもよい。
【0023】包装体本体は、通常、円筒状に形成されて
いる一方、コンパートメントは前記円筒の中心線回りに
規則的に分配されている。包装体のための吊上げ具は、
したがって、本体の中心線を通過する平面内のコンパー
トメントの間に位置する、本体の一周壁に据え付けられ
ることが好ましい。このレイアウトは、包装体が、前記
吊上げ具から落下された場合にコンパートメントが損傷
を受けることを防止する。
【0024】さらに、この危険性を減じるために、吊上
げ具は、据え付けられる平面から少なくとも部分的にそ
れらを湾曲させることにより、変形可能となるように形
成される。
【0025】包装体本体の上述した表面は、コンパート
メントを取り囲みかつ前記カバーが固定される金属製フ
ランジに部分的に形成される。本体の周壁も金属製ライ
ナによって形成されており、その一縁が、上述した本体
の表面上に配置されており、衝撃を受けた場合に変形す
るプレートによって、前記フランジに接続されている。
この装置は、包装体が落下された場合または事故の場合
に、該包装体の閉じ込めを維持することにも貢献する。
【0026】既に見てきたように、この発明に係る包装
体は、特に高レベル原子核パッケージの輸送に適してい
るけれども、化学工業において生産されるパッケージの
ような異なる性質を有する危険物パッケージの輸送にも
使用され得る。
【0027】原子核パッケージの輸送のためのアプリケ
ーションにおいては、本体およびプラグに、前記コンパ
ートメントを完全に取り囲む鉛製の生体遮蔽が取り付け
られる。本体のこの生体遮蔽は、その後、コンクリート
で満たされる空間によって、その周壁から分離される。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の好ましい実施
形態を、限定しない例として、添付図面を参照しつつ説
明する。図1は、この発明に係る輸送用包装体を概略的
に示す縦断面図である。図2は、図1の線II−IIに
沿う断面図である。図3は、包装体の部分の詳細を示す
拡大図である。図4は、この発明に係る包装体の他の部
分の詳細を示す断面図である。
【0029】図1および図2は、高レベルの原子核パッ
ケージを輸送するための、この発明に係る包装体の好ま
しい実施形態を示している。この包装体の本質的な特徴
は、この発明の範囲を逸脱することなく、何らかの化学
物質のような他の形式の危険な産物を輸送するためにも
使用され得る。
【0030】図1に示された輸送用包装体は、主に、本
体10と、取り外し可能な衝撃吸収キャップ12と、取
り外し可能な衝撃吸収底部14とを具備している。
【0031】前記包装体本体10は、円筒形状をしてお
り、この円筒の中心線が輸送中にはほぼ垂直に保持され
る。前記本体10の周壁および底部は、溶接されたステ
ンレス鋼からなる金属製ライナ16によって形成されて
いる。本体10の概略平坦な上部表面17は、これもス
テンレス鋼からなる金属製フランジ18によって部分的
に形成されている。このフランジ18の周縁は、前記ラ
イナ16の上縁から離れており、かつ、これもまた溶接
された鋼製の変形可能なプレート20を介してこの縁部
に接続されている。
【0032】前記金属製フランジ18は、4つの円形孔
を有する金属製円盤19を取り囲んでいる。これらの孔
は、4つの高レベル原子核パッケージに対して設計され
た本体10内部の4つの隣接するコンパートメント22
へのアクセス通路を形成している。
【0033】さらに正確には、前記コンパートメント2
2は同じ寸法の円筒状ハウジングを形成しており、それ
らの中心線は、本体10の中心線と平行であり、かつ、
図2に示されるように、該本体10の中心線から等距離
の位置に均一に分布されている。
【0034】各コンパートメント22は、ステンレス鋼
よりなる内部の金属製ケーシング24により密封された
方式で画定されている。この内部の金属製ケーシング2
4は、溶接部26(図4)により一体に溶接された周板
24aと底板24bとから形成されている。さらに、前
記内部金属製ケーシングの前記周板の上縁は、前記円盤
19に溶接されている。
【0035】各コンパートメント22は、通常は、個別
の閉塞プラグ28によって閉じられている。各プラグ2
8は、ステンレス鋼により被覆された鉛のような保護材
料からなっている。
【0036】閉鎖板30が、前記プラグ28をそれらの
閉じた位置に保持するように、前記円盤19の中央部に
取り付けられている。図示された実施形態では、閉鎖板
30は、前記本体10の中心線に沿って配置されたネジ
32によってフランジ18上に取り付けられている。
【0037】カバー34は、前記本体10の上部表面上
において、全てのプラグ28および閉鎖板30を覆って
いる。さらに正確には(図3)、前記カバー34は本体
10の上部表面17を形成するフランジ18上にネジ3
6により取り付けられており、コンパートメント22の
全体的な閉じ込めを提供するために、全てのプラグ28
を同時に取り囲む3つの同心円状のシールによって密封
を形成するように、この表面17と協動する。ネジ36
は、本体10の中心線に対して、前記シールの外部に配
置されている。
【0038】図3により詳細に示されているように、3
つのシールは、外部シール38、中間シール40および
内部シール42からなっている。これらのシール38,
40,42は、Oリングであり、前記本体10の上部表
面17と接触状態に配置されるように設計されたカバー
34の表面に形成された同心円形溝内にはめ込まれてい
る。
【0039】前記カバー34は、その上面からアクセス
可能な第2のコネクタ46をも有している。コネクタ4
6は、中間シール40と外部シール38との間に画定さ
れた、環状の空間48内に開いている。この第2のコネ
クタ46は、前記環状の空間48内に真空を生成しかつ
トレーサーガスを検知するための外部手段(図示略)に
接続されるように設計されている。
【0040】各コンパートメント22のための個別の閉
鎖プラグ28の下方に配置された部分において、内部金
属製ケーシング24が、銅からなる外部金属製ケーシン
グ50により二重にされている。この外部金属製ケーシ
ング50の存在により、現存する形式の包装体と比較し
て、パッケージの閉じ込めにおける検査がかなり改良さ
れる。外部金属製ケーシング50は、前記コネクタ4
4,46に接続された外部装置によって、金属製ケーシ
ング24の、例えば、溶接部26における漏れを検知す
ることもできる。特に、外部金属製ケーシング50の存
在は、どのコンパートメントに欠陥があるかを決定する
ための補助になる。
【0041】その結果、4つの第3のコネクタ52が、
カバー34の周縁を超えて、本体10の上部表面上に、
例えば、変形可能なプレート20上に配置される。これ
らのコネクタ52の各々は、配管54の第1の端部に据
え付けられ、該配管54の他端は、対応するコンパート
メント22の外部金属製ケーシング50に接続され、前
記溶接部26に近接する外部金属製ケーシング50と内
部金属製ケーシング24との間に開いている(図4)。
【0042】第3のコネクタ52の各々は、ヘリウムの
ような加圧されたトレーサーガスの外部発生源(図示
略)に接続されるように設計されている。
【0043】以下にさらに詳細に説明されるように、第
3のコネクタ52を用いて欠陥のあるコンパートメント
22を突きとめる必要があるときに、カバー34が、包
装体の部分を形成しない特殊器具(図示略)によって置
き換えられる。この器具は、前記カバー34に類似した
部分を具備し、コンパートメント22内に真空を生成し
かつトレーサーガスを検知するための外部手段(図示
略)に接続されている。
【0044】図2に詳細に示されているように、銅から
なる外部金属製ケーシング50、および隣接するコンパ
ートメント22は、2つ1組になって、金属製放熱プレ
ート56により接続されている。ケーシング50のよう
に、これらのプレート56は、銅からなっていることが
好ましい。それらは、前記外部金属製ケーシング50の
全高にわたって延び、前記包装体本体10と同じ中心線
を有しかつ前記ケーシング50に外接する円筒上に概略
配置されている。プレート56は、コンパートメント2
2内に収容された高レベル原子核パッケージにより放散
される熱の、包装体の外側に向けた散逸を容易にしてい
る。
【0045】図1および図2に詳細に示されているよう
に、包装体本体10は、鉛からなりかつコンパートメン
ト22の周囲および本体10の底部を完全に取り囲む生
体遮蔽を具備している。この生体遮蔽58は、本体10
の周壁および底部表面を形成する金属製ライナ16から
コンクリート60により満たされた空間によって分離さ
れている。本体10の中心部も、コンパートメント22
の間に配置される領域に、コンクリート製の中核部62
を具備している。
【0046】4つの包装体吊上げ具64が、本体10の
周壁を形成する金属製ライナ16の環状部分に据え付け
られている。図2に示されるように、これらの吊上げ具
64は、本体10の中心線を通過する平面内に配置され
かつ隣接するコンパートメント22の間に配置されてい
る。包装体が、吊上げ具64の内の1つから落下した場
合に、この配置は、コンパートメント22の閉じ込めが
破壊されないということを意味している。
【0047】さらに、各吊上げ具64は、上述した平面
に平行な2つの別々の金属板から形成されており、外側
に向かって湾曲した末端部材は、それらの端部において
相互に溶接されるように、この平面に対して、部分的に
相互に向かって折り畳まれている。この形態は、包装体
が落下した場合に、吊上げ具64の変形を加速する。し
たがって、このことも、コンパートメント22の閉じ込
めを破壊するすべての危険性を消滅させることに貢献す
る。
【0048】図1に示されているように、取り外し可能
な衝撃吸収キャップ12は、ネジ66により本体10に
取り付けられるように設計されている。さらに正確に
は、ネジ66は前記金属製ライナ16に、その上端部に
近接する位置に形成されたフランジを通過し、キャップ
12の外部金属製ケーシングにねじ込まれる。取り外し
可能な衝撃吸収キャップ12の外部ケーシングは、積層
したバルサ材を充填されている。この構造は、キャップ
が変形により衝撃を吸収することを可能としている。
【0049】衝撃吸収底部14は、本体10の底部の下
に、例えば、ボルト68によって、取り外し可能に固定
されている。さらに正確には、ボルト68は、前記金属
製ライナ16の底部に形成されたフランジおよび衝撃吸
収底部14の頂部に形成されたフランジを同時に通過す
る。
【0050】さらに、取り外し可能な衝撃吸収底部14
は、取り外し可能な衝撃吸収カバー12とほぼ同様の方
法で接続されている。したがって、主として、外部金属
製ケーシング内に囲い込まれたバルサ材の積層体からな
っている。
【0051】一変形例として、キャップ12および底部
14が形成されているバルサ材の部分は、連続的なハニ
カム構造によって置き換えられてもよい。底部14も、
衝撃吸収機能を奏する。
【0052】上述した輸送用包装体を使用することが必
要なときは、キャップ12、カバー34、支持プレート
30および個々のプラグ28が順番に分解される。輸送
されるべき高レベル原子核パッケージの内の1つが、そ
の後、各コンパートメント22の内部に配置される。
【0053】4つのコンパートメント22が満たされた
ときには、個々のプラグ28、支持プレート30および
カバー34が元の位置に取り付けられる。中間シール4
0の気密性は、その後、第1のコネクタ44を加圧され
たヘリウム源に接続し、第2のコネクタ46を環状の空
間48に真空を生成する手段およびヘリウムを検知する
手段からなる回路に接続することにより検査される。し
たがって、得られた閉じ込めの品質を表す漏れ速度の迅
速な測定が達成され得る。特別な問題がない場合には、
この発明に従う包装体を使用して得られる漏れ速度は約
10-8Pa・m3/sである。
【0054】測定された漏れ速度の値が、規則により定
められた制限値(現在は10-7Pa・m3/sに等し
い)以下である場合には、検査装置は取り外され、取り
外し可能な衝撃吸収キャップ12が所定の位置に取り付
けられる。包装体はその後輸送される。
【0055】ヘリウム漏れ試験が、複数回の連続した分
解およびカバー34と本体10との間のシールを形成す
る表面の洗浄作業にも拘わらず満足のいかない場合に
は、カバー34、支持プレート30およびプラグ28が
分解され、コンパートメント22が空にされる。
【0056】全てのコンパートメント22に同時に真空
を生成するために使用される特殊器具が、その後、空の
本体10上に配置される。所望の真空が得られたときに
は、コネクタ52の各々が、どの内部金属製ケーシング
24が密封されないかを決定するために、ヘリウム源に
順番に接続される。
【0057】漏れが識別された場合には、密封されない
コンパートメント22を空にしたままで部分的に包装体
を使用するか、または、欠陥のある溶接部26を補修す
るかのいずれかが決定される。
【0058】溶接部26を補修することが決定された場
合には、補修は、コンパートメント22の内部または外
部のいずれかに対して行われる。もし、補修が外部から
なされるならば、包装体は、ほぼ完全に分解されなけれ
ばならない。
【0059】輸送中においては、取り外し可能な衝撃吸
収キャップ12および取り外し可能な衝撃吸収底部14
の付加により、全ての事故の状況下において、コンパー
トメント22の閉じ込めが保護され得ることを特筆して
おく。さらに、包装体本体10は、落下された場合に
は、落下により損傷を受けたキャップ12および/また
は底部14を取り替えることにより、通常は再使用する
ことができる。
【0060】落下された場合には、プレート20は変形
し、それによって、コンパートメント22の閉じ込めを
維持することに貢献する。さらに、そして、既に述べた
ように、吊上げ具64の形状および配置も、包装体がこ
れらの吊上げ具64から落下した場合に、コンパートメ
ント22の閉じ込めを破壊する全ての危険性を防止する
ことに役立つ。
【0061】この発明は、上記において説明された実施
形態に限定されるものではないことは明らかである。特
に、この発明に係る輸送用包装体は、高レベル原子核パ
ッケージ以外の全ての種類の危険なパッケージを輸送す
るために使用され得る。この場合、本体10およびプラ
グ28の生体遮蔽は無くてもよく、または変更されても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る輸送用包装体を概略的に示す
縦断面図である。
【図2】 図1の線II−IIに沿う断面図である。
【図3】 包装体の部分の詳細を示す拡大図である。
【図4】 この発明に係る包装体の他の部分の詳細を示
す断面図である。
【符号の説明】
10 本体 12 衝撃吸収キャップ 14 衝撃吸収底部 16 金属製ライナ 17 表面 18 金属製フランジ 20 プレート 22 コンパートメント 24 内部金属製ケーシング 26 溶接部 28 プラグ 34 カバー 38 外部シール 40 中間シール 42 内部シール 44 第1のコネクタ 46 第2のコネクタ 48 空間 50 外部金属製ケーシング 52 第3のコネクタ 54 配管 56 放熱プレート 58 生体遮蔽 64 吊上げ具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アニ・コントゥルポワ フランス・92130・イッスィー・レ・ムリ ノー・リュ・ピエール・ポリ・40 (72)発明者 ジャン−クロード・アルグー フランス・38330・モンボノ・アンパス・ ドゥ・マ・スシエール・185 (72)発明者 カミーユ・ボシャール フランス・69002・リヨン・リュ・トュパ ン・1

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体を具備し、 該本体には、内部に、該本体の同一表面に続き、かつ、
    各々が別個の閉鎖プラグを有する1つまたはそれ以上の
    コンパートメントが画定され、 前記プラグを覆いかつこれらのプラグを同時に取り囲む
    外部シール、中間シールおよび内部シールによって、前
    記表面と共に機能するカバーを具備し、 前記カバーに、加圧されたトレーサーガス源に接続され
    得るとともに、前記内部シールと前記中間シールとの間
    に開く第1のコネクタと、真空を生成しトレーサーガス
    を検知する手段に接続され得るとともに、前記中間シー
    ルと前記外部シールとの間の空間に接続される第2のコ
    ネクタとが設けられていることを特徴とする危険物パッ
    ケージの輸送用包装体。
  2. 【請求項2】 各コンパートメントが、少なくとも1つ
    の溶接部を有する内部金属製ケーシングおよび外部金属
    製ケーシングによって画定されていることを特徴とする
    請求項1記載の包装体。
  3. 【請求項3】 前記本体に、加圧されたトレーサーガス
    源に接続され得る第3のコネクタと、該第3のコネクタ
    の各々を前記コンパートメントの内の1つの回りの外部
    金属製ケーシングに接続し、かつ、前記溶接部の近くに
    続く配管とが備えられていることを特徴とする請求項2
    記載の包装体。
  4. 【請求項4】 前記第3のコネクタの各々が、前記カバ
    ーの上方の前記本体の前記表面上に据え付けられている
    ことを特徴とする請求項3記載の包装体。
  5. 【請求項5】 前記カバーに置き換えて、加圧およびガ
    ストレーサー検知手段に接続され得る特殊器具を取付可
    能であることを特徴とする請求項3記載の包装体。
  6. 【請求項6】 隣接するコンパートメントの前記外部金
    属製ケーシングが、放熱プレートによって相互に接続さ
    れていることを特徴とする請求項2記載の包装体。
  7. 【請求項7】 前記外部金属製ケーシングおよび前記放
    熱プレートが銅からなることを特徴とする請求項6記載
    の包装体。
  8. 【請求項8】 取り外し可能な衝撃吸収キャップおよび
    取り外し可能な衝撃吸収底部が、前記本体の前記表面お
    よび反対側の表面にそれぞれ装着されていることを特徴
    とする請求項1記載の包装体。
  9. 【請求項9】 前記取り外し可能な衝撃吸収キャップお
    よび前記取り外し可能な衝撃吸収底部が、少なくとも部
    分的に積層したバルサ材から形成されていることを特徴
    とする請求項8記載の包装体。
  10. 【請求項10】 前記取り外し可能な衝撃吸収キャップ
    および前記取り外し可能な衝撃吸収底部が、連続的なハ
    ニカム構造をも含んでいることを特徴とする請求項9記
    載の包装体。
  11. 【請求項11】 前記本体の形状が円筒状であり、前記
    コンパートメントが該円筒の中心線の回りに均一に分布
    され、前記包装体の吊上げ具が、前記本体の周壁に、前
    記本体の中心線を通る平面内に据え付けられ、かつ、前
    記コンパートメントの間に配置されていることを特徴と
    する請求項1記載の包装体。
  12. 【請求項12】 前記吊上げ具が、それらが据え付けら
    れている前記平面に対して少なくとも部分的に湾曲され
    ていることを特徴とする請求項11記載の包装体。
  13. 【請求項13】 前記本体の前記表面が、前記コンパー
    トメントを取り囲む金属製フランジ上に部分的に形成さ
    れ、かつ、その上に前記カバーが固定され、前記本体の
    前記周壁が金属製ライナによって形成され、前記本体の
    前記表面上に配置されたその一縁部が、変形可能なプレ
    ートによって前記フランジに接続されていることを特徴
    とする請求項11記載の包装体。
  14. 【請求項14】 前記本体および前記プラグが、前記コ
    ンパートメントを完全に取り囲む生体遮蔽を具備し、前
    記本体の生体遮蔽が、コンクリートを充填した空間によ
    ってその周壁から離隔されていることを特徴とする請求
    項11記載の包装体。
  15. 【請求項15】 高レベル原子核パッケージの輸送に適
    用されることを特徴とする請求項1記載の包装体。
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