JP2003028987A - 放射性物質の格納容器 - Google Patents

放射性物質の格納容器

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JP2003028987A JP2001209705A JP2001209705A JP2003028987A JP 2003028987 A JP2003028987 A JP 2003028987A JP 2001209705 A JP2001209705 A JP 2001209705A JP 2001209705 A JP2001209705 A JP 2001209705A JP 2003028987 A JP2003028987 A JP 2003028987A
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和雄 浅田
Yoshinaga Kita
悦良 北
Shizuo Inoue
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Abstract

(57)【要約】 【課題】落下や転倒が生じた場合でも放射線に対する高
い密閉性を保持することが可能な格納容器を提供するこ
とにある。 【解決手段】輸送用キャスクはほぼ円筒状の本体10を
備え、この本体内には、使用済燃料集合体36を収納し
たキャニスタ30が収納されている。キャニスタのキャ
ニスタ本体32の上端開口部は、キャスク本体に溶接さ
れたキャニスタ一次蓋42およびキャニスタ二次蓋44
によって閉塞されている。キャニスタ二次蓋は、キャニ
スタ一次蓋の外面に接触した状態でキャニスタ一次蓋に
重ねてキャニスタ本体の上端開口部内に装着されてい
る。キャニスタ本体の上端開口は蓋体20によって閉塞
され、この蓋体は、キャニスタ二次蓋の外面に接触した
状態でキャニスタ本体に取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、発熱を伴う放射
性物質を収納した密閉容器、いわゆるキャニスタ、を輸
送するための格納容器に関する。
【0002】
【従来の技術】原子炉の使用済燃料に代表される高放射
性物質は、解体処理されるとともに、プルトニウム等の
再度燃料として使用可能な有用物質を回収するため、再
処理されるが、再処理されるまでに貯蔵される場合があ
る。通常、使用済燃料は、原子力発電所でキャニスタに
収納され、更に、このキャニスタを格納容器、いわゆる
輸送用キャスクに収納した状態で、船舶・トラック等に
より貯蔵施設に搬送され貯蔵される。そして、このよう
な使用済燃料は高放射性物質であるため、これを収納し
た輸送用キャスクは、放射性物質に対する高い密閉性お
よび遮蔽性を有していることが必要となる。
【0003】通常、キャニスタは、底面が閉塞した筒状
の金属製容器であるキャニスタ本体と、このキャニスタ
本体内に配置されたバスケットと、を有し、使用済燃料
は、バスケットによって支持された状態で、キャニスタ
本体内に複数体封入されている。また、キャニスタ本体
の上部開口は、溶接された一次蓋および二次蓋によって
閉塞されている。
【0004】また、輸送用キャスクは、一般に、ステン
レス、炭素鋼等の金属によって形成されているとともに
上端が開口したキャスク本体と、例えば高分子材料の合
成樹脂により形成され容器本体の外周を覆った中性子遮
蔽体と、を備え、キャスク本体の上端開口は、ボルト止
めされた蓋体によって閉塞されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように構成された
輸送用キャスクでは、輸送時あるいは積み下ろし作業時
に落下や転倒等の事故が生じる恐れがあり、落下、転倒
によって大きな衝撃を受けた場合でも、キャニスタの密
閉機能を充分に保持し、放射線に対する密閉性および遮
蔽性を確実に担保する必要がある。特に、キャスクが蓋
側から落下した場合、キャニスタ内部に収納された使用
済燃料、バスケット等の荷重がキャニスタ一次蓋および
キャニスタ二次蓋の接合部に作用し、この接合部が損傷
する恐れがある。
【0006】従って、キャニスタの放射線に対する密閉
性および遮蔽性を確実に担保するためには、輸送用キャ
スクの落下や転倒によるキャニスタの密閉性低下を一層
確実に防止可能な対策を施す必要がある。
【0007】そこで、この発明は以上の点に鑑みなされ
たもので、その目的は、落下や転倒が生じた場合でも放
射線に対する高い密閉性を保持することが可能な格納容
器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る格納容器は、底壁および上端開口を
有し、その内部に収納部が設けられた本体と、上記上端
開口を閉塞した蓋体と、上記収納部内に収納された密閉
容器と、上記蓋体の外面全体を覆った第1衝撃吸収体
と、上記本体の底壁外面全体を覆った第2衝撃吸収体
と、を備え、上記密閉容器は、閉塞した下端部と上端開
口部とを有しているとともに内部に放射性物質が収納さ
れるほぼ筒状の密閉容器本体と、上記密閉容器本体の上
端開口部内に設けられているとともに上記密閉容器本体
に接合され、上記密閉容器本体の上端開口部を閉塞した
一次蓋と、少なくとも一部が上記一次蓋の外面に接触し
た状態で上記一次蓋に重ねて上記密閉容器本体の上端開
口部内に装着されているとともに上記密閉容器本体に接
合され、この上端開口部を閉塞した二次蓋と、を有し、
上記蓋体は、少なくとも一部が上記二次蓋の外面に接触
した状態で上記本体に取り付けられていることを特徴と
している。
【0009】このように構成された格納容器によれば、
本体の上端開口を閉塞した蓋体は、収納部に収納されて
いる密閉容器の二次蓋に接触して設けられ、この二次蓋
は一次蓋に接触して設けられている。そのため、輸送時
あるいは積み下ろし作業時に格納容器が蓋側から落下し
た場合、密閉容器内部に収納された使用済燃料、バスケ
ットの慣性力および内圧荷重は、一次蓋および二次蓋を
介して蓋体に直接作用し、この蓋体によって受け止める
ことができる。そのため、格納容器の転倒、落下時、一
次蓋および二次蓋の接合部に作用する荷重を低減し、こ
れら接合部の損傷を防止することができる。その結果、
転倒、落下した場合でも、放射線に対する高い密閉性を
保持することができ、放射線の漏洩を防止し安全で信頼
性の高い格納容器を得ることができる。
【0010】また、この発明に係る格納容器によれば、
上記本体の上端開口部近傍で、上記密閉容器本体外面と
上記本体の内面との間に環状の密閉部材を設けて密閉容
器本体外面と本体内面との間を密閉することにより、上
記上端開口側から上記密閉容器本体と上記本体内面との
間への流体の侵入を防止することができる。つまり、密
閉容器本体が収納された本体を水中に沈めて放射性物質
の装填を行う際、この水が、上記本体の上端開口側から
上記密閉容器本体と上記本体内面との間へ流入すること
を防止でき、その結果、密閉容器本体の外面が上記放射
性物質を含む水によって汚染されることを防止できる。
従って、格納容器の本体から引き上げることなく密閉容
器の洗浄が可能となり、放射性物質および密閉容器の装
填が容易な格納容器を提供することができる。
【0011】更に、この発明に係る格納容器によれば、
上記本体の収納部は、上記上端開口側の端部で上記密閉
容器の一次蓋および二次蓋の外側に設けられているとと
もに他の部分よりも大きな径を有し、上記密閉容器の外
面との間に、検査器を挿入可能な環状の検査空間を形成
した大径部を備え、上記密閉部材は上記大径部内に配置
されていることを特徴としている。
【0012】このような構成によれば、上記検査空間
に、例えば、超音波検査器等の検査器を挿入することが
可能となり、密閉容器の外面側で接合部に対して垂直な
方向から接合部の接合状態を検査することができる。従
って、一次蓋および二次蓋の接合状態を確実に検査で
き、信頼性の向上を図ることが可能となる。
【0013】また、この発明に係る格納容器によれば、
上記本体は、上記密閉部材によって密閉された空間に連
通し、上記本体の外部から上記空間内に流体を供給可能
な供給孔を備えていることを特徴としている。
【0014】このような構成によれば、上記密閉容器本
体が収納された本体を水中に沈めて放射性物質の装填を
行う際、予め、上記供給孔から上記空間内に空気、ある
いは純水等の流体を注入しておくことにより、汚染され
た水が上記空間内に侵入することを一層確実に防止する
ことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、この発
明の実施の形態に係る輸送用キャスクについて詳細に説
明する。図1に示すように、本実施の形態に係る格納容
器としての輸送用キャスク11は、ステンレス、炭素鋼
等の金属によって形成されたほぼ円筒状の本体10と、
本体の外側に隙間を置いて、かつ、本体10と同軸的に
配置され、キャスク外面を構成した外筒12と、本体1
0と外筒12との間に設けられ中性子遮蔽体として機能
する、例えば、水素を含有した高分子材料からなるレジ
ン層14と、を備えている。本体10はその上端が開口
しているとともに、下端は、この本体の下端に溶接され
た(または一体の)底壁18によって閉塞されている。
そして、本体10内には収納部17が形成されている。
【0016】図1および図2に示すように、輸送用キャ
スク11の本体10内、つまり、収納部17には、密閉
容器としてのキャニスタ30が収納され、更に、このキ
ャニスタ30内には、放射性物質として使用済燃料集合
体36が収納されている。
【0017】詳細に述べると、図1ないし図3に示すよ
うに、キャニスタ30は、下端が閉塞されているととも
に上端開口部30aを有したほぼ円筒状の容器であるキ
ャニスタ本体32を備えている。このキャニスタ本体3
2は耐腐食性の高い材料、例えば、ステンレス鋼等の腐
食しにくい金属によって形成されている。
【0018】そして、キャニスタ本体32は、輸送用キ
ャスク11側の本体10の内径よりも僅かに小さな外径
を有し、本体10内に挿入可能となっている。キャニス
タ本体32内には、バスケット34により支持された状
態で、使用済燃料集合体36が複数体封入されている。
バスケット34は、ボロン(B)とアルミニウム又はス
テンレス鋼との複合材料によって構成されている。使用
済燃料集合体36は、例えば、原子炉の使用済燃料であ
り、崩壊熱に伴う発熱と放射線の発生を伴う放射性物質
を含んでいる。そして、キャニスタ30は、封入された
放射性物質が外部に漏洩しないよう、溶接密閉構造を有
している。また、キャニスタ本体32内には、ヘリウム
ガス等のガスが負圧状態あるいは正圧状態で充填されて
いる。
【0019】すなわち、キャニスタ本体32の上端部内
周面には複数、例えば4つの支持台38が固定され、円
周方向に沿って互いに等間隔離間して設けられている。
この支持台38上には、円環状の支持板を介して、円盤
状の遮蔽板40が載置され、キャニスタ本体32の上端
開口部を閉塞している。
【0020】また、キャニスタ本体32の上端開口部3
2a内には、遮蔽板40に重ねて円盤状のキャニスタ一
次蓋42が装着され、キャニスタ本体の上端開口32a
を閉塞している。キャニスタ一次蓋42の外周部の上端
側部分は、全周に亘って、キャニスタ本体32の内周面
に溶接されている。
【0021】更に、キャニスタ本体32の上端開口部3
2aには、キャニスタ一次蓋42に重ねて円盤状のキャ
ニスタ二次蓋44が装着されている。キャニスタ二次蓋
44は、キャニスタ本体32の上端面上に載置され、か
つ、この上端面に溶接されている。キャニスタ二次蓋4
4の内面には、複数の軸対称凹所46が形成されてい
る。そして、キャニスタ二次蓋44の内面は、これらの
凹所46を除き、キャニスタ一次蓋42の上面に密着し
ている。なお、キャニスタ二次蓋22の内面22aは、
キャニスタ一次蓋20の外面の約50%以上に接触して
いることが望ましい。これは、キャニスタ一次蓋とキャ
ニスタ二次蓋との接触面積を大きくし、接触応力を小さ
くするためである。
【0022】これら複数の凹所46によってキャニスタ
一次蓋42とキャニスタ二次蓋44との間には、モニタ
リングの検査空間として機能する密閉空間が形成され、
この密閉空間内は負圧あるいは正圧に維持されている。
これにより、キャニスタ30内部と外部との間に圧力障
壁が形成され、放射線漏洩のモニタリングが可能とな
る。
【0023】このように、キャニスタ本体32の上端開
口32aは、遮蔽板40、キャニスタ一次蓋42、およ
びキャニスタ二次蓋44によって気密に閉塞されてい
る。これら遮蔽板40、キャニスタ一次蓋42、および
キャニスタ二次蓋44は、例えば2相ステンレス等の金
属によって形成されている。
【0024】上記のように構成されたキャニスタ30
は、輸送用キャスク11の本体10の収納部17内に同
軸的に収納され、底壁18上に載置されている。この状
態において、キャニスタ30の外周面と本体10の内面
との間には、僅かな隙間が形成されている。
【0025】図1および図2に示すように、本体10の
収納部17の内径は、キャニスタ30の外径よりも僅か
に大きく形成されているとともに、収納部17の上端部
の内径は、他の部分よりも大きく設定され、段付き状に
形成されている。これにより、収納部17の上端部内に
は、検査器を挿入可能な環状の検査空間16が形成さ
れ、キャニスタ30の上端部外周、つまり、キャニスタ
一次蓋42およびキャニスタ二次蓋44の外側に位置し
ている。
【0026】また、この検査空間16内には、密閉部材
として機能する環状の弾性チューブ50が配設されてい
る。この弾性チューブ50は、例えば、中空ゴムによっ
て形成され、外部から加圧空気を供給することにより膨
らませることができる。そして、弾性チューブ50は、
本体10の内周面に固定され、検査空間16において、
本体の内周面およびキャニスタ30の外周面に液密に接
触している。これにより、弾性チューブ50は、本体1
0内面とキャニスタ外面との間を密閉し、本体10の上
端開口側から本体とキャニスタ30との間への流体の侵
入を防止している。
【0027】本体10の上端部外周には、弾性チューブ
50によって密閉された空間に連通した供給孔52が1
つあるいは複数形成されている。本実施の形態におい
て、供給孔52は、弾性チューブ50の下方で検査空間
16に連通している。そして、この供給孔52を通し
て、本体10の外側から、弾性チューブ50によって密
閉されたキャニスタ30外面と本体10内面との空間へ
流体を供給可能となっている。通常、供給孔52は、栓
体54によって閉じられている。
【0028】図1および図2に示すように、輸送用キャ
スク11の本体10の上端開口は、ステンレス、炭素鋼
等の金属からなる蓋体20によって閉塞されている。こ
の蓋体20は、複数のボルト21により本体10の上端
面にボルト止めされている。そして、蓋体20の内面
は、キャニスタ30のキャニスタ二次蓋44外面に接触
している。
【0029】更に、輸送用キャスク11は、本体10の
上端部および下端部にそれぞれ装着された衝撃吸収体、
すなわち、ショックアブソーバ22、24を備えてい
る。これらのショックアブソーバ22、24は第1およ
び第2衝撃吸収材として、例えば木材によってほぼ円板
状に形成されている。
【0030】そして、ショックアブソーバ22は、本体
10の上端部に嵌合およびねじ止めされ、蓋体20の外
面全体を覆っている。また、ショックアブソーバ24
は、本体10の下端部に嵌合およびねじ止めされ、底壁
18の外面全体を覆っている。
【0031】次に、上記のように構成された輸送用キャ
スク11に使用済燃料集合体36およびキャニスタ30
を装填する方法について説明する。図4に示すように、
除染ピット62において、キャニスタ本体32を、その
上端が開口した状態で輸送用キャスク11の本体10に
収納する。なお、この段階において、ショックアブソー
バ22、24、および蓋体20は取り除かれている。ま
た、キャニスタ本体32内には予めバスケット34を装
着しておく。
【0032】続いて、本体10の上端部内面に固定され
た弾性チューブ50に加圧空気等を供給して弾性チュー
ブを膨らませ、本体10の内面およびキャニスタ本体3
2の上端部外周に密着させる。これにより、本体10内
面とキャニスタ30外面との間を弾性チューブ50によ
って密閉し、本体10の上端開口側から本体とキャニス
タ30との間への流体の侵入を防止する。
【0033】更に、供給孔52を通して、本体10の外
側から、弾性チューブ50によって密閉されたキャニス
タ30外面と本体10内面との空間へ、汚染されていな
い空気等の気体(または液体)を充填し、栓体54によ
って供給孔52を閉じる。これにより、弾性チューブ5
0によって密閉された空間内を空気によって満たすとと
もに、この空間内の圧力を外部の圧力と同等以上に維持
し、一層確実に流体の侵入を防止可能とする。以上の工
程により、燃料装填準備が終了する。なお、充填する流
体は、空気に限らず他の気体としても、あるいは、純水
との液体を用いてもよい。
【0034】続いて、キャニスタ本体32が収納された
輸送用キャスク11の本体10を、図示しない天井クレ
ーンにより、冷却水64が漲水されたキャスクローディ
ングピット65へ移送し、冷却水の中に沈める。これに
より、キャニスタ本体32内部および本体10の上端部
内が水によって満たされる。この際、本体10内面とキ
ャニスタ30外面との間の空間は、弾性チューブ50に
よって密閉されているとともに気体や液体が充填されて
いることから、汚染された冷却水64が、本体10の上
端開口を通して本体10とキャニスタ本体32との間へ
流入することはない。
【0035】図4および図5に示すように、キャスクロ
ーディングピット65において、使用済燃料ピット66
内の使用済燃料ラック60に保管されていた使用済燃料
集合体38を、ピットクレーン67により、1本ずつ引
き出し、キャニスタ本体32内のバスケット34に順次
装填する。そして、所定本数の使用済燃料集合体36を
キャニスタ本体32内に装填した後、キャニスタ本体3
2の上端開口部32a内に支持板および遮蔽板40を順
次装着する。
【0036】続いて、天井クレーンにより、輸送用キャ
スク11の本体10をキャスクローディングピット65
から引き上げ、前述の除染ピット62へ移送する。そし
て、除染ピット62において、冷却水64の水面が使用
済燃料集合体36の僅か上方に位置するように、キャニ
スタ本体32内から適量の冷却水を水抜き取る。(純水
を入れる。) この状態で、キャニスタ本体32の上端開口部32a内
にキャニスタ一次蓋42を装着し、更に、キャニスタ一
次蓋42の上端周縁部をキャニスタ本体32の内面に溶
接し、キャニスタ本体の上端開口部を閉塞する。溶接
後、図6に示すように、本体10の上端開口側から検査
空間16に検査器、例えば、超音波センサ70を挿入
し、溶接部の外側に配置する。そして、この超音波セン
サ70により、密閉容器32の外面側でキャニスタ一次
蓋42の溶接部に対してほぼ垂直な方向から溶接部の溶
接状態を検査する。なお、検査器は、赤外線センサに限
らず、他の検査器を用いてもよい。
【0037】その後、キャニスタ本体32内の完全脱
水、真空乾燥、不活性ガス置換、密封作業及び気密漏洩
検査を行う。次に、キャニスタ本体32の上端開口部3
2a内にキャニスタ二次蓋44を装着し、その外周縁部
をキャニスタ本体の内面に溶接した後、上記と同様の方
法で、超音波センサ70により溶接状態を検査する。
【0038】続いて、キャニスタ一次蓋42とキャニス
タ二次蓋44との間の空間における不活性ガス置換、密
封作業、溶接部検査、気密漏洩検査を行うことにより、
キャニスタ30の蓋密閉溶接が終了し、使用済燃料を収
納したキャニスタが完成する。
【0039】そして、輸送用キャスク11の本体10の
上端開口を蓋体20によって閉塞した後、本体10を洗
浄するとともに、栓体54を取り外し前述した密閉空間
に充填されていた空気あるいは純水等を抜き出す。最後
に、本体10の上端および下端にショックアブソーバ2
2、24を装着した後、搬出前確認検査を行うことによ
り、発送前準備が完了する。このようにしてキャニスタ
30を収納した輸送用キャスク11は、トラック等によ
り発電所から貯蔵施設まで輸送される。
【0040】以上のように構成された輸送用キャスク1
1によれば、本体10の上端開口を閉塞した蓋体20
は、収納部17に収納されているキャニスタ30のキャ
ニスタ二次蓋44に直接接触して設けられ、このキャニ
スタ二次蓋44はキャニスタ一次蓋42に接触して設け
られている。そのため、輸送時あるいは積み下ろし作業
時に輸送用キャスク11が蓋体側から落下した場合、キ
ャニスタ30内部に収納された使用済燃料集合体36、
バスケット34の慣性力および荷重は、キャニスタ一次
蓋42およびキャニスタ二次蓋44を介して蓋体20に
直接作用し、この蓋体によって受け止めることができ
る。そのため、輸送用キャスク11の転倒、落下時、キ
ャニスタ一次蓋42およびキャニスタ二次蓋44の溶接
部に作用する荷重を低減し、これら溶接部の損傷を防止
することができる。その結果、転倒、落下した場合で
も、キャニスタ30のキャニスタ一次蓋およびキャニス
タ二次蓋の損傷を防止して放射線に対する高い密閉性を
保持することができ、安全で信頼性の高い輸送用キャス
クを得ることができる。
【0041】また、上記輸送用キャスク11によれば、
本体10の上端開口部近傍で、キャニスタ本体32外面
と本体10の内面との間に環状の弾性チューブ50を設
けてキャニスタ本体32外面と本体10内面との間を密
閉することにより、本体10の上端開口側からキャニス
タ本体32と本体10内面との間への流体の侵入を防止
することができる。つまり、キャニスタ30の密閉容器
32が収納された本体20を冷却水(プール水)64に
沈めて使用済燃料集合体36の装填を行う際、この放射
能を含む冷却水(プール水)が、本体10の上端開口側
からキャニスタ本体32と本体10内面との間へ流入す
ることを防止でき、その結果、キャニスタ本体32の外
面が冷却水(プール水)によって汚染されることを防止
できる。
【0042】また、上記構成の輸送用キャスクによれ
ば、キャニスタ本体32が収納された本体10を冷却水
中に沈めて放射性物質の装填を行う際、予め、供給孔5
2から上記密閉された空間内に空気、あるいは純水等の
流体を注入しておくことにより、放射能を含む冷却水が
上記空間内に侵入することを一層確実に防止することが
できる。従って、使用済燃料集合体36を装填した後、
密閉容器32を本体10から引き上げて洗浄する必要が
なく、装填作業が容易な輸送用キャスクを得ることがで
きる。更に、キャニスタ一次蓋およびキャニスタ二次蓋
の溶接時、供給孔52から空気や水等を供給して溶接部
を冷却することにより、溶接時間の短縮を図ることも可
能となる。
【0043】一方、上記構成の輸送用キャスク11によ
れば、本体10の上端部とキャニスタ本体32上端部と
の間には環状の検査空間16が形成されているため、こ
の検査空間に超音波検査器70等の検査器を挿入するこ
とができ、キャニスタ30におけるキャニスタ一次蓋4
2およびキャニスタ二次蓋44の溶接部に対して頭部だ
けでなく側部方向から溶接部の溶接状態を検査すること
ができる。従って、キャニスタ一次蓋42およびキャニ
スタ二次蓋44の溶接状態を確実に検査でき、信頼性の
向上を図ることが可能となる。
【0044】なお、この発明は上述した実施の形態に限
定されることなく、この発明の範囲内で種々変形可能で
ある。例えば、流体の侵入を防止する環状の密閉部材
は、弾性チューブに限らず、中実の部材としてもよく、
その材質は必要に応じて選択可能である。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、転倒、落下した場合でも、放射線に対する高い密閉
性を保持することができ、放射線の漏洩を防止し安全で
信頼性の高い格納容器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る輸送用キャスクの
縦断面図。
【図2】上記輸送用キャスクの本体上部、および輸送用
キャスクに収納されたキャニスタの上端部を拡大して示
す断面図。
【図3】上記キャニスタの一部を破断して示す斜視図。
【図4】上記キャニスタへの使用済燃料装填工程および
蓋溶接工程を概略的に示す図。
【図5】上記使用済燃料装填工程において、輸送用キャ
スク本体を水中に沈めた状態を示す断面図。
【図6】上記蓋溶接工程の後、溶接部を検査する状態を
示した、上記輸送用キャスクの本体上部、および輸送用
キャスクに収納されたキャニスタの上端部の断面図。
【符号の説明】
10…本体 11…輸送用キャスク 12…外筒 14…レジン層 16…検査空間 20…蓋体 22、24…ショックアブソーバ 30…キャニスタ 32…キャニスタ本体 32a…上端開口部 36…使用済燃料集合体 42…キャニスタ一次蓋 44…キャニスタ二次蓋 50…弾性チューブ 52…供給孔 70…超音波センサ
フロントページの続き (72)発明者 上 弘一 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 浅田 和雄 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 北 悦良 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 井上 志津雄 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底壁および上端開口を有し、その内部に収
    納部が設けられた本体と、 上記上端開口を閉塞した蓋体と、 上記収納部内に収納された密閉容器と、 上記蓋体の外面全体を覆った第1衝撃吸収体と、 上記本体の底壁外面全体を覆った第2衝撃吸収体と、を
    備え、 上記密閉容器は、閉塞した下端部と上端開口部とを有し
    ているとともに内部に放射性物質が収納されるほぼ筒状
    の密閉容器本体と、上記密閉容器本体の上端開口部内に
    設けられているとともに上記密閉容器本体に接合され、
    上記密閉容器本体の上端開口部を閉塞した一次蓋と、少
    なくとも一部が上記一次蓋の外面に接触した状態で上記
    一次蓋に重ねて上記密閉容器本体の上端開口部内に装着
    されているとともに上記密閉容器本体に接合され、この
    上端開口部を閉塞した二次蓋と、を有し、 上記蓋体は、少なくとも一部が上記二次蓋の外面に接触
    した状態で上記本体に取り付けられていることを特徴と
    する放射性物質の格納容器。
  2. 【請求項2】上記二次蓋は、上記一次蓋の外面に接触対
    向した内面を有し、この二次蓋の内面は凹凸に形成さ
    れ、上記一次蓋の外面に接触していることを特徴とする
    請求項1に記載の格納容器。
  3. 【請求項3】上記本体の上端開口の近傍で、上記密閉容
    器の外面と上記本体の内面との間に設けられ、これら外
    面と内面との間を密閉し、上記上端開口側から上記密閉
    容器外面と上記本体内面との間への流体の侵入を防止す
    る環状のシール部材を備えていることを特徴とする請求
    項1に記載の放射性物質の格納容器。
  4. 【請求項4】上記密閉部材は、膨張可能なチューブ状に
    形成されていることを特徴とする請求項3に記載の放射
    性物質の格納容器。
  5. 【請求項5】上記本体の収納部は、上記上端開口側の端
    部で上記密閉容器の一次蓋および二次蓋の外側に設けら
    れているとともに他の部分よりも大きな径を有し、上記
    密閉容器の外面との間に、検査器を挿入可能な環状の検
    査空間を形成した大径部を備え、 上記密閉部材は上記大径部内に配置されていることを特
    徴とする請求項3又は4に記載の放射性物質の格納容
    器。
  6. 【請求項6】上記本体は、上記密閉部材によって密閉さ
    れた空間に連通し、上記本体の外部から上記空間内に流
    体を供給可能な供給孔を備えていることを特徴とする請
    求項3ないし5のいずれか1項に記載の放射性物質の格
    納容器。
  7. 【請求項7】底壁および上端開口を有し、その内部に収
    納部が設けられた本体と、 上記上端開口を閉塞した蓋体と、 上記収納部内に収納された密閉容器と、 上記蓋体の外面全体を覆った第1衝撃吸収体と、 上記本体の底壁外面全体を覆った第2衝撃吸収体と、を
    備え、 上記密閉容器は、閉塞した下端部と上端開口部とを有し
    ているとともに内部に放射性物質が収納されるほぼ筒状
    の密閉容器本体と、上記密閉容器本体の開口を塞ぐ一次
    及び二次蓋の2重構造体と、上記一次および二次蓋の少
    なくとも一方に設けられこれら一次及び二次蓋を接触状
    態にする突起とを含むことを特徴とする放射性物質の格
    納容器。
  8. 【請求項8】上記密閉容器は金属製のキャニスタである
    ことを特徴とする請求項1又は7に記載の放射性物質の
    格納容器。
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