JP2021188907A - 放射性物質収容容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】専用のボルトを蓋に貫通させたりすることなく、ガスケット周辺の残留水を除去することが可能な構造を有する放射性物質収容容器を提供すること。【解決手段】キャスク100(放射性物質収容容器)は、放射性物質を収容する容器本体1と、容器本体1の開口を密封する一次蓋2と、一次蓋2と容器本体1の開口端に形成された蓋取付部14との間に設置されるリング形状のガスケット5と、を備える。容器本体1の内部空間とガスケット取付溝15とを連通させる第1溝25、および一次蓋2の外側空間とガスケット取付溝15とを連通させる第2溝26が、ガスケット取付溝15が形成された側の蓋側当接面2aまたは本体側当接面1aに形成される。【選択図】図2

Description

本発明は、放射性物質収容容器に関する。
放射性物質収容容器の一例として、放射性物質を収容して、輸送、貯蔵する容器であるキャスクがある。
キャスクに使用済燃料を収納する際は、作業環境の線量率を低く抑えるために、使用済燃料貯蔵プール内にキャスクの容器本体を沈めた状態で使用済燃料の収納作業を行う。使用済燃料を収納後、プール内で容器本体に一次蓋を設置してプール外に搬出する。一次蓋内面の容器本体と接する部分には、キャスクに密封性を持たせるためのガスケットが取り付けられている。一次蓋のガスケットを取り付ける箇所には矩形断面の溝が周方向に加工されており、ガスケットはこの溝部分に取り付けられる。ガスケットは蓋ボルトの締結によって圧縮されることで、容器本体および一次蓋と密着し、密封境界を形成する。
使用済燃料を収納したキャスクをプール外に搬出した後、まず蓋ボルトを締結し、キャスクに密封性が付与される。キャスク内に残留する水は一次蓋に取り付けられた専用のオリフィス(貫通孔)から排水され、さらに真空乾燥により内面に付着した水分が除去される。一次蓋の外面に付着している水分についても同様に、二次蓋に取り付けられた蓋間圧力監視用のポートを通じて真空乾燥により水分が除去される。
このとき、容器本体と一次蓋のフランジ面とが密着していることで、ガスケットと上記矩形断面の溝との間のスペースは、一次蓋を通して真空乾燥が行われるキャスク内部、および二次蓋を通して真空乾燥が行われる一次蓋外部のいずれからも孤立している。そのため、上記スペースを真空乾燥することは難しい。上記スペースに残留水が存在すると、当該残留水によって、金属腐食(特に、ガスケットの外被であるアルミ材の腐食)が引き起こされる懸念があり、残留水を可能な限り除去する必要がある。特にガスケットはキャスクの密封性を維持する上で極めて重要な部品であり、ガスケット周辺の残留水を除去するための工夫が必要とされる。
ガスケット周辺の残留水を除去するための技術として、特許文献1に記載の技術がある。特許文献1では、一次蓋にボルトを貫通させ、ボルトの先端を容器本体の蓋取付部の面に押し当てることによって、蓋取付部と一次蓋との間に隙間を生じさせ、この隙間を利用して洗浄および乾燥を行うこととしている。
特開2006−125905号公報
特許文献1に記載の残留水除去技術には、次のような問題がある。
蓋取付部と一次蓋との間に隙間を生じさせる際に、ガスケットの圧縮が弱まる。これにより密封境界が崩れて放射性物質がキャスク外に漏洩する懸念がある。
また、一次蓋を容器本体に締結するボルトとは別に、隙間を生じさせるための専用のボルトが必要であるため、一次蓋にボルト穴加工が必要となり一次蓋の構造が複雑化する。また、作業者の被ばく防止の観点から、作業時間を出来るだけ短くすることが望ましいところ、乾燥工程において専用のボルトを一次蓋に締め付ける作業が必要となる。
さらには、容器本体の蓋取付部の面にボルトを押し当てると、当該面に傷をつける懸念がある。このような傷には放射性物質が付着し易く且つ付着した放射性物質は除染しづらいため、容器本体の蓋取付部の面は、可能な限り滑らかな表面性状を保つことが望ましい。
本発明の目的は、専用のボルトを蓋に貫通させたりすることなく、ガスケット周辺の残留水を除去することが可能な構造を有する放射性物質収容容器を提供することである。
本発明に係る放射性物質収容容器は、放射性物質を収容する容器本体と、前記容器本体の開口を密封する蓋と、前記蓋と前記容器本体の開口端に形成された蓋取付部との間に設置されるリング形状のガスケットと、を備える。前記蓋は、前記蓋取付部との当接面である蓋側当接面を備え、前記容器本体の前記蓋取付部は、前記蓋との当接面である本体側当接面を備える。前記蓋側当接面、または前記本体側当接面に、前記ガスケットを取り付けるための周方向に延びるガスケット取付溝が形成されており、前記容器本体の内部空間と前記ガスケット取付溝とを連通させる第1溝、および前記蓋の外側空間と前記ガスケット取付溝とを連通させる第2溝が、前記ガスケット取付溝が形成された側の前記蓋側当接面または前記本体側当接面に、それぞれ少なくとも1つ形成されている。
本発明によれば、特許文献1に記載のキャスク(放射性物質収容容器)のように専用のボルトを蓋に貫通させたりすることなく、ガスケット周辺の残留水を除去することができる。
本発明の一実施形態に係るキャスク(放射性物質収容容器)の縦断面図である。 図1中に示す一次蓋の裏面を示す一次蓋の平面図である。 図3(a)は図2のB部拡大図であり、図3(b)は図3(a)のC−C矢視図である。 図1のA部詳細図である。 図4のD部拡大図である。 第2実施形態に係る一次蓋の裏面を示す一次蓋の平面図である。 図6のE部拡大図である。 座金の縦断面図である。 変形例に係る一次蓋の裏面を示す一次蓋の平面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。以下の説明では、放射性物質収容容器の一例として、キャスクに本発明を適用した場合について説明する。なお、キャスク以外の放射性物質収容容器に本発明が適用されてもよい。
キャスク100は、使用済燃料などの放射性物質を収容して、輸送、貯蔵するために用いられるものであって、図1に示すように、放射性物質を収容する有底円筒形状の容器本体1と、容器本体1の開口を密封する一次蓋2(蓋)と、一次蓋2の外側に設置され、一次蓋2との間の空間S1の圧力を一次蓋2および容器本体1とともに保持する二次蓋3と、二次蓋3の外側に設置される三次蓋4とを備えている。三次蓋4は、キャスク100を輸送する際に容器本体1に取り付けられる蓋であって、キャスク100を輸送した後のキャスク100の貯蔵状態では、特別な場合を除いて外される。容器本体1の外周部には、ハンドリング用の複数のトラニオン(不図示)が取り付けられる。キャスク100は、縦置き設置されてもよいし、横置き設置されてもよい。
容器本体1内から外部への中性子の放出を抑えるために、容器本体1の外周面側には、側部中性子遮蔽層8が設けられ、容器本体1の底側、および二次蓋3には、それぞれ、底部中性子遮蔽層9、および蓋部中性子遮蔽層10が設けられる。側部中性子遮蔽層8、底部中性子遮蔽層9、および蓋部中性子遮蔽層10を構成する中性子遮蔽材は、例えば、エポキシ樹脂、もしくはポリエステル樹脂などの樹脂、またはシリコンゴム、もしくはエチレンポリプロピレンゴムなどのゴムである。
なお、キャスク100を構成する容器本体1、一次蓋2、二次蓋3、および三次蓋4は、例えば炭素鋼などの金属材料で形成される。金属材料は、主として、ガンマ線を遮蔽する機能を有する材料であり、ある程度の中性子をも遮蔽するものが好ましい。容器本体1と一次蓋2とは複数のボルト19にて締結され、容器本体1と二次蓋3とは複数のボルト20にて締結される。
一次蓋2には、容器本体1内部の排水・乾燥を行うための貫通孔11が設けられており、通常時、貫通孔11はプラグ12で塞がれている。
放射性物質の密封を維持するため、容器本体1と一次蓋2の外周縁部との間にリング形状のガスケット5が設置される。また、一次蓋2と二次蓋3との間の空間S1の圧力を保持するため、容器本体1と二次蓋3の外周縁部との間にリング形状のガスケット6が設置される。
また、一次蓋2と二次蓋3との間の空間S1の圧力を測定(監視)するための圧力監視装置7が二次蓋3に設置される。圧力監視装置7は、圧力センサ、ならびに、配管およびバルブなどの付属品から構成される。二次蓋3には、空間S1に連通する細孔13(ガス圧導入路)が設けられ、圧力監視装置7を構成する配管は、この細孔13に接続される。空間S1の圧力(ガス)は、細孔13および配管を介して圧力センサに導かれる。空間S1、および容器本体1内には、ヘリウムガスなどの不活性ガスが充填される。
前記ガスケット5は、容器本体1の開口端に形成された蓋取付部14(図4参照)と一次蓋2との間に設置される。一次蓋2の蓋取付部14との当接面である蓋側当接面2aに、ガスケット5を取り付けるための矩形断面のガスケット取付溝15が形成される。このガスケット取付溝15は、一次蓋2の全周にわたってその周方向に延びる環状の溝である。ガスケット取付溝15に取り付けられる上記ガスケット5は、例えば二重金属ガスケットであって、図5に示すように、径の異なる二つのOリング状金属ガスケット(内リング16、外リング17)がアルミニウム合金製の被覆材18で被覆されてなる。なお、図5では、ガスケット5と本体側当接面1aとが重なって図示されているが、容器本体1に一次蓋2がボルト19にて締結されることでガスケット5は圧縮される。ガスケット5の圧縮により密封性が付与される。
一次蓋2には、ガスケット取付溝15の底に開口するリークチェック孔21が複数個所に設けられており、通常時、リークチェック孔21はプラグ22で塞がれている。リークチェック孔21は、ガスケット5の密封機能が正常に働いていることを確認するためのリーク試験(例えばHeリーク試験)を行うための孔である。上記被覆材18には複数個所に孔18aが設けられており、当該孔18aとリークチェック孔21の開口とが合うように、ガスケット5はガスケット取付溝15に取り付けられる。
また、一次蓋2には、ボルト19が挿入される複数のボルト挿入孔23が設けられている。ボルト挿入孔23は、一次蓋2を貫通し、蓋側当接面2aのうちのガスケット取付溝15よりも外側に形成されている。蓋取付部14の一次蓋2との当接面である本体側当接面1aには、ボルト挿入孔23に挿入されたボルト19が螺合される複数のボルトねじ込み穴24が設けられている。
本実施形態では、図2、図3に示すように、容器本体1の内部空間とガスケット取付溝15とを連通させる第1溝25、および一次蓋2の外側空間とガスケット取付溝15とを連通させる第2溝26が、蓋側当接面2a(蓋側)に形成されている。
ガスケット5周辺の残留水の除去は、次のようにしてなされる。
使用済燃料を収納したキャスク100(容器本体1に一次蓋2が設置された状態のキャスク)をプール外に搬出した後、ボルト19を締結し、キャスクに密封性が付与される。容器本体1内に残留する水は一次蓋2に設けられた貫通孔11から排水され、さらに真空乾燥により内面に付着した水分が除去される。このとき、容器本体1の内部空間とガスケット取付溝15とが第1溝25によって連通されているので、ガスケット5を構成する内リング16とガスケット取付溝15との間の空間G1(図5参照)も真空乾燥される。
次いで、一次蓋2の外側に二次蓋3が設置され、二次蓋3はボルト20にて容器本体1に締結される。一次蓋2の外面に付着している水分は二次蓋3に設けられた細孔13を通じて真空乾燥により除去される。このとき、一次蓋2の外周面2b(図4参照)と容器本体1との間には、一次蓋2の取り付け・取り外しの作業性を考慮して、ある程度の隙間が存在し、且つ、一次蓋2の外側空間とガスケット取付溝15とが第2溝26によって連通されているので、ガスケット5を構成する外リング17とガスケット取付溝15との間の空間G2も真空乾燥される。なお、外リング17と内リング16との間の空間G3は、プラグ22が外されていることで、被覆材18に設けられた孔18aおよびリークチェック孔21を介して一次蓋2の外側空間と連通するので、同様に真空乾燥される。なお、ガスケット5が一次蓋2の全周にわたって配置されているため、密封性が損なわれることはない。
第1溝25および第2溝26は、それぞれ1つ設置されてもよいし、本実施形態のように複数、設置されてもよい。複数、設置する場合は、万一、1か所の第1溝25および第2溝26が異物の噛み込み等により詰まった場合であってもそれ以外の溝を通じて真空乾燥が可能であり、冗長性を担保できるという観点から望ましい。
本実施形態のキャスク100によると、特許文献1に記載のキャスクのように専用のボルトを蓋に貫通させたりすることなく、ガスケット5周辺の残留水を除去することができる。また、蓋取付部14と一次蓋2との間に隙間を生じさせるようなことはしないので、密封境界が崩れて放射性物質がキャスク100外に漏洩する懸念はない。さらには、従来の排水・真空乾燥作業と全く同じ作業の中で、ガスケット5周辺を乾燥させることができ、非常に作業効率が良い。さらには、特許文献1の場合とは異なり、本体側当接面1aに傷をつける懸念が圧倒的に小さいので、本体側当接面1aに放射性物質が付着し易くなることをほぼ完全に防止することができる。
図2、図3に示す本実施形態の一次蓋2では、第2溝26は、隣り合うボルト挿入孔23の間を通り、一次蓋2の外周とガスケット取付溝15と第2溝26で連通されている。この構成によると、一次蓋2に第2溝26を容易に形成することができる。
図6、図7は、第2実施形態に係る一次蓋29を示す。一次蓋2と一次蓋29との相違点は次の通りである。
図6、図7に示すように、一次蓋29の外側空間とガスケット取付溝15とを連通させる蓋側当接面2aに形成された第2溝26は、一次蓋29の外周とボルト挿入孔23とガスケット取付溝15とを連通させる溝であって、一次蓋29の外周とボルト挿入孔23とを連通させる外側第2溝26bと、ボルト挿入孔23とガスケット取付溝15とを連通させる内側第2溝26aとで構成される。
また、本実施形態では、隣り合うボルト挿入孔23同士を連通させる第3溝27が蓋側当接面2aに形成されている。
ボルト19の挿入を考慮して、ボルト19とボルト挿入孔23との間にはある程度の隙間が存在する。そのため、一次蓋2の外側空間とガスケット取付溝15との間は、外側第2溝26b、ボルト挿入孔23、および内側第2溝26aを介して連通する。また、周方向で隣り合う第2溝26同士(外側第2溝26b同士、および内側第2溝26a同士)は、ボルト挿入孔23、および第3溝27を介して連通する。
一次蓋29の上面とボルト19の頭部との間には座金(不図示)が挟み込まれる。この部分は特にシールされない。そのため、二次蓋3の細孔13を利用した真空乾燥作業時、ボルト挿入孔23からもいくらかガスが抜ける。本実施形態の一次蓋29によると、一次蓋29の外面に付着している水分を除去する真空乾燥作業時、前記空間G3の水分を、外側第2溝26bに加えて、ボルト挿入孔23からも排出することが可能となる。
なお、図8に示すような、径方向の内外面を連通する貫通孔28aを有する座金28を、一次蓋29の上面とボルト19の頭部との間に挟み込んだ場合には、ボルト挿入孔23からの水分の排出をより好適に行うことができる。座金28に貫通孔28aを設けることに代えて、ボルト挿入孔23の内外空間を連通させるための溝を座金28の上面および下面の少なくともいずれか一方に設けてもよい。
図2、図3に示す一次蓋2においても、図6、図7に示す一次蓋29においても、第1溝25および第2溝26は、いずれもキャスク100の径方向に延びる直線形状の溝とされ、且つ第1溝25と第2溝26とは一直線上に配置されている。この構成によると、一次蓋2に第1溝25および第2溝26を容易に形成することができる。
上記の実施形態は次のように変更可能である。
一次蓋29において、外側第2溝26bが省略されて、ボルト挿入孔23とガスケット取付溝15とを連通させる内側第2溝26aのみで第2溝26が構成されてもよい。
一次蓋29において、第3溝27が省略されてもよい。また、本実施形態の第3溝27は、全てのボルト挿入孔23同士を連通させる環状の溝とされているが、一部のボルト挿入孔23同士を連通させる円弧状の溝とされてもよい。この場合、第2溝26と連通するボルト挿入孔23を、第3溝27で連通させるボルト挿入孔23に含むものとされる。また、第3溝27は、蓋側当接面2aではなく、本体側当接面1aに形成されてもよい。
一次蓋2においても一次蓋29においても、ガスケット取付溝15、第1溝25、および第2溝26は、いずれも蓋側当接面2a(蓋側)に形成されているが、ガスケット取付溝15、第1溝25、および第2溝26が、本体側当接面1a(容器本体側)に形成されてもよい。すなわち、第1溝25、および第2溝26は、ガスケット取付溝15が形成された側の蓋側当接面2aまたは本体側当接面1aに形成されればよい。
キャスクは、一次蓋2、二次蓋3というように少なくとも2つの蓋を有する放射性物質収容容器であるが、1つの蓋のみを有する放射性物質収容容器に本発明が適用されてもよい。
図6、図7では、第2溝26がボルト挿入孔23をキャスクの径方向に横切って連通する実施例を示した。これに代えて、図9に示す一次蓋30のように、第2溝26がボルト挿入孔23同士の間に設けられていてもよい。第2溝26は第3溝27をキャスクの径方向に横切って連通する。
その他に、当業者が想定できる範囲で種々の変更を行うことは勿論可能である。
1:容器本体
1a:本体側当接面
2、29、30:一次蓋(蓋)
2a:蓋側当接面
5:ガスケット
14:蓋取付部
15:ガスケット取付溝
19:ボルト
23:ボルト挿入孔
25:第1溝
26:第2溝
27:第3溝
100:キャスク(放射性物質収容容器)

Claims (7)

  1. 放射性物質を収容する容器本体と、
    前記容器本体の開口を密封する蓋と、
    前記蓋と前記容器本体の開口端に形成された蓋取付部との間に設置されるリング形状のガスケットと、
    を備える放射性物質収容容器において、
    前記蓋は、前記蓋取付部との当接面である蓋側当接面を備え、
    前記容器本体の前記蓋取付部は、前記蓋との当接面である本体側当接面を備え、
    前記蓋側当接面、または前記本体側当接面に、前記ガスケットを取り付けるための周方向に延びるガスケット取付溝が形成されており、
    前記容器本体の内部空間と前記ガスケット取付溝とを連通させる第1溝、および前記蓋の外側空間と前記ガスケット取付溝とを連通させる第2溝が、前記ガスケット取付溝が形成された側の前記蓋側当接面または前記本体側当接面に、それぞれ少なくとも1つ形成されている、
    放射性物質収容容器。
  2. 請求項1に記載の放射性物質収容容器において、
    前記ガスケット取付溝、前記第1溝、および前記第2溝が、いずれも前記蓋側当接面に形成されており、
    前記開口端に前記蓋を固定するためのボルトが挿入される複数のボルト挿入孔であって前記蓋を貫通する複数のボルト挿入孔が、前記蓋側当接面のうちの前記ガスケット取付溝よりも外側に形成されており、
    前記第2溝は、隣り合う前記ボルト挿入孔の間を通り、
    前記蓋の外周と前記ガスケット取付溝とが前記第2溝で連通されている、
    放射性物質収容容器。
  3. 請求項1に記載の放射性物質収容容器において、
    前記ガスケット取付溝、前記第1溝、および前記第2溝が、いずれも前記蓋側当接面に形成されており、
    前記開口端に前記蓋を固定するためのボルトが挿入される複数のボルト挿入孔であって前記蓋を貫通する複数のボルト挿入孔が、前記蓋側当接面のうちの前記ガスケット取付溝よりも外側に形成されており、
    前記ボルト挿入孔と前記ガスケット取付溝とが前記第2溝で連通されている、
    放射性物質収容容器。
  4. 請求項3に記載の放射性物質収容容器において、
    前記蓋の外周と前記ボルト挿入孔と前記ガスケット取付溝とが前記第2溝で連通されている、
    放射性物質収容容器。
  5. 請求項2〜4のいずれかに記載の放射性物質収容容器において、
    隣り合う前記ボルト挿入孔同士を連通させる第3溝が、前記蓋側当接面または前記本体側当接面に形成されている、
    放射性物質収容容器。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の放射性物質収容容器において、
    前記第1溝および前記第2溝が、いずれも当該放射性物質収容容器の径方向に延びる直線形状の溝とされている、
    放射性物質収容容器。
  7. 請求項6に記載の放射性物質収容容器において、
    前記第1溝と前記第2溝とが一直線上に配置されている、
    放射性物質収容容器。
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