JP2941250B1 - 輸送・貯蔵兼用キャスクの蓋部構造 - Google Patents
輸送・貯蔵兼用キャスクの蓋部構造Info
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- JP2941250B1 JP2941250B1 JP10090498A JP9049898A JP2941250B1 JP 2941250 B1 JP2941250 B1 JP 2941250B1 JP 10090498 A JP10090498 A JP 10090498A JP 9049898 A JP9049898 A JP 9049898A JP 2941250 B1 JP2941250 B1 JP 2941250B1
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- Japan
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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Abstract
【要約】
【課題】簡単な追加部材で、シール異常があってもキャ
スクをホットセル施設まで搬送可能なシール性能の高い
輸送・貯蔵兼用キャスクの蓋部構造を提供する。 【解決手段】キャスク本体1の開口部1aに一次ガスケ
ットを介して一次遮蔽蓋3が取り付けられ、さらに一次
遮蔽蓋3の上に二次ガスケットを介して二次遮蔽蓋4が
取り付けられたキャスク本体の開口部に、二次遮蔽蓋4
を覆う輸送用三次蓋5を一次固定ボルト14を介して装
着固定し、この輸送用三次蓋5とキャスク本体1との間
にO−リングを介在させた。構外輸送に対するシールに
関する法規制に容易に対応することができる。
スクをホットセル施設まで搬送可能なシール性能の高い
輸送・貯蔵兼用キャスクの蓋部構造を提供する。 【解決手段】キャスク本体1の開口部1aに一次ガスケ
ットを介して一次遮蔽蓋3が取り付けられ、さらに一次
遮蔽蓋3の上に二次ガスケットを介して二次遮蔽蓋4が
取り付けられたキャスク本体の開口部に、二次遮蔽蓋4
を覆う輸送用三次蓋5を一次固定ボルト14を介して装
着固定し、この輸送用三次蓋5とキャスク本体1との間
にO−リングを介在させた。構外輸送に対するシールに
関する法規制に容易に対応することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用済み燃料の貯
蔵や輸送に使用するための、複数の蓋を有する輸送・貯
蔵兼用キャスクの蓋部構造に関する。
蔵や輸送に使用するための、複数の蓋を有する輸送・貯
蔵兼用キャスクの蓋部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、原子力発電所で使用された使用済
み燃料は、発電所にある使用済み燃料プール内に一定期
間冷却、貯蔵された後、再処理工場に輸送される。しか
しながら、再処理工場の建設の遅れや処理能力の限界な
どにより、プールへ貯蔵される量に限界があり、プール
以外の発電所の内外に、貯蔵キャスクを使用して使用済
み燃料を貯蔵することが実施されている。
み燃料は、発電所にある使用済み燃料プール内に一定期
間冷却、貯蔵された後、再処理工場に輸送される。しか
しながら、再処理工場の建設の遅れや処理能力の限界な
どにより、プールへ貯蔵される量に限界があり、プール
以外の発電所の内外に、貯蔵キャスクを使用して使用済
み燃料を貯蔵することが実施されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、貯蔵のみを
行うキャスクの場合、キャスクの落下や火災事故などを
想定する必要がないが、発電所外に貯蔵する場合、輸送
時におけるキャスクの落下や火災事故を想定してシール
性能を維持する必要があり、法規制の対応できるキャス
クが必要となる。また発電所外の貯蔵施設でセットされ
ている圧力センサによりシールに異常が検出された場
合、シール交換をおこなうためのホットセル施設をその
貯蔵施設に準備する必要があり、このため設備コストが
嵩むという問題があった。
行うキャスクの場合、キャスクの落下や火災事故などを
想定する必要がないが、発電所外に貯蔵する場合、輸送
時におけるキャスクの落下や火災事故を想定してシール
性能を維持する必要があり、法規制の対応できるキャス
クが必要となる。また発電所外の貯蔵施設でセットされ
ている圧力センサによりシールに異常が検出された場
合、シール交換をおこなうためのホットセル施設をその
貯蔵施設に準備する必要があり、このため設備コストが
嵩むという問題があった。
【0004】また、発電所のプール外で貯蔵する場合、
キャスクから放出される放射線が一般公衆に影響を与え
ないように貯蔵キャスクと敷地境界まで距離を十分に大
きくするか、あるいは貯蔵建屋(遮蔽庫)の遮蔽能力を
十分に高くする必要が生じる。特に天井部分に十分な遮
蔽能力を持たせると、その重量が増大し、建物に大きい
強度が必要で設備コストが嵩むという問題があった。
キャスクから放出される放射線が一般公衆に影響を与え
ないように貯蔵キャスクと敷地境界まで距離を十分に大
きくするか、あるいは貯蔵建屋(遮蔽庫)の遮蔽能力を
十分に高くする必要が生じる。特に天井部分に十分な遮
蔽能力を持たせると、その重量が増大し、建物に大きい
強度が必要で設備コストが嵩むという問題があった。
【0005】本発明は、上記問題点を解決して、シール
異常のキャスクであってもシール性を保持できてキャス
クをホットセル施設まで搬送が行えるシール性能の高い
輸送・貯蔵兼用キャスクの蓋部構造、および貯蔵建屋の
天井部の遮蔽負担を軽減できて建屋の建設コストの削減
に寄与できる輸送・貯蔵兼用キャスクの蓋部構造を提供
することを目的とする。
異常のキャスクであってもシール性を保持できてキャス
クをホットセル施設まで搬送が行えるシール性能の高い
輸送・貯蔵兼用キャスクの蓋部構造、および貯蔵建屋の
天井部の遮蔽負担を軽減できて建屋の建設コストの削減
に寄与できる輸送・貯蔵兼用キャスクの蓋部構造を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、キャスク本体の開口部に金属
シール部材を介して取付けられた一次遮蔽蓋と、この一
次遮蔽蓋の上に金属シール部材を介して前記開口部に取
付けられた二次遮蔽蓋と、キャスクの輸送時に、前記開
口部に弾性シール材を介して配置され固定具により取付
けられて二次遮蔽蓋を覆う輸送用三次蓋と、キャスクの
貯蔵時に、この輸送用三次蓋に替えて、前記開口部に装
着され前記二次遮蔽蓋を覆う遮蔽材内蔵の貯蔵用三次遮
蔽蓋とを具備したものである。
に請求項1記載の発明は、キャスク本体の開口部に金属
シール部材を介して取付けられた一次遮蔽蓋と、この一
次遮蔽蓋の上に金属シール部材を介して前記開口部に取
付けられた二次遮蔽蓋と、キャスクの輸送時に、前記開
口部に弾性シール材を介して配置され固定具により取付
けられて二次遮蔽蓋を覆う輸送用三次蓋と、キャスクの
貯蔵時に、この輸送用三次蓋に替えて、前記開口部に装
着され前記二次遮蔽蓋を覆う遮蔽材内蔵の貯蔵用三次遮
蔽蓋とを具備したものである。
【0007】上記構成によれば、キャスクの輸送時に
は、輸送用三次蓋が装着されて弾性シール材により密閉
性がより向上され構外輸送時の安全性を確保することが
でき、一次遮蔽蓋または二次遮蔽蓋のシールが損なわれ
た場合にも、この輸送用三次蓋によりキャスクのシール
性を保持することができ、一次遮蔽蓋および二次遮蔽蓋
を開けて金属シール部材の交換が可能なホットセル設備
を備えた発電所などの施設に容易に輸送することができ
る。さらにキャスクの貯蔵時には、輸送用三次蓋に替え
て貯蔵用三次遮蔽蓋を装着することにより、遮蔽材によ
り遮蔽能力をより向上させることができ、立て置きで貯
蔵される場合に上方への遮蔽能力が向上できることか
ら、貯蔵建屋の天井部の遮蔽体量を軽減して重量軽減を
図ることができ、貯蔵建屋の設備コストを低減すること
ができる。
は、輸送用三次蓋が装着されて弾性シール材により密閉
性がより向上され構外輸送時の安全性を確保することが
でき、一次遮蔽蓋または二次遮蔽蓋のシールが損なわれ
た場合にも、この輸送用三次蓋によりキャスクのシール
性を保持することができ、一次遮蔽蓋および二次遮蔽蓋
を開けて金属シール部材の交換が可能なホットセル設備
を備えた発電所などの施設に容易に輸送することができ
る。さらにキャスクの貯蔵時には、輸送用三次蓋に替え
て貯蔵用三次遮蔽蓋を装着することにより、遮蔽材によ
り遮蔽能力をより向上させることができ、立て置きで貯
蔵される場合に上方への遮蔽能力が向上できることか
ら、貯蔵建屋の天井部の遮蔽体量を軽減して重量軽減を
図ることができ、貯蔵建屋の設備コストを低減すること
ができる。
【0008】また請求項2記載の発明は、上記構成の貯
蔵用三次遮蔽蓋の外周部に、キャスク本体の外周部に外
嵌されて装着面を覆うカバー筒部を形成したものであ
る。
蔵用三次遮蔽蓋の外周部に、キャスク本体の外周部に外
嵌されて装着面を覆うカバー筒部を形成したものであ
る。
【0009】上記構成によれば、カバー筒部により、貯
蔵用三次遮蔽蓋の装着面を覆うことで雨水などの浸入を
効果的に防止することができる。
蔵用三次遮蔽蓋の装着面を覆うことで雨水などの浸入を
効果的に防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】ここで、本発明に係る輸送・貯蔵
兼用キャスクの実施の形態を図1〜図2に基づいて説明
する。
兼用キャスクの実施の形態を図1〜図2に基づいて説明
する。
【0011】図1に示すように、このキャスクは、キャ
スク本体1の収納室2にバスケットを介して使用済み燃
料を収容するためのもので、キャスク本体1の上端開口
部1aに一次遮蔽蓋3と、二次遮蔽蓋4と、本発明に係
る輸送用三次蓋5とが設けられている。
スク本体1の収納室2にバスケットを介して使用済み燃
料を収容するためのもので、キャスク本体1の上端開口
部1aに一次遮蔽蓋3と、二次遮蔽蓋4と、本発明に係
る輸送用三次蓋5とが設けられている。
【0012】一次遮蔽蓋3は、遮蔽材(図示せず)が内
蔵されるとともに、蓋本体3aの上部外周に鍔部3bが
周方向にわたって形成され、鍔部3bに形成された一次
ボルト孔と、開口部1aに周方向にわたって形成された
一次段部6の一次ねじ孔に、一次蓋固定ボルト11が装
着されて固定されている。また、一次ねじ孔内側の一次
段部6に対向して、鍔部3bの底面に一次シール溝が形
成され、この一次シール溝に金属シール部材である一次
ガスケット12が装着されてシールされている。
蔵されるとともに、蓋本体3aの上部外周に鍔部3bが
周方向にわたって形成され、鍔部3bに形成された一次
ボルト孔と、開口部1aに周方向にわたって形成された
一次段部6の一次ねじ孔に、一次蓋固定ボルト11が装
着されて固定されている。また、一次ねじ孔内側の一次
段部6に対向して、鍔部3bの底面に一次シール溝が形
成され、この一次シール溝に金属シール部材である一次
ガスケット12が装着されてシールされている。
【0013】二次遮蔽蓋4は、図2に示すように、一次
蓋3を覆う蓋本体4aの外周鍔部4bに周方向に一定ピ
ッチで形成された二次ボルト孔と、開口部1aの一次段
部6の上部に形成された二次段部7に二次ねじ孔を介し
て二次蓋固定ボルト13が装着され固定されている。ま
た、二次ねじ孔の内側の二次段部7に対向して、外周鍔
部4bの底面に二次シール溝が形成され、二次シール溝
に金属シール部材である二次ガスケット14が装着され
てシールされている。さらに、二次遮蔽蓋4の本体面板
4aに、一次遮蔽蓋3と二次遮蔽蓋4との間の空間部に
連通する検査用貫通孔15が形成され、この検査用貫通
孔15の上端部の収納部16に圧力センサ17が配置さ
れている。
蓋3を覆う蓋本体4aの外周鍔部4bに周方向に一定ピ
ッチで形成された二次ボルト孔と、開口部1aの一次段
部6の上部に形成された二次段部7に二次ねじ孔を介し
て二次蓋固定ボルト13が装着され固定されている。ま
た、二次ねじ孔の内側の二次段部7に対向して、外周鍔
部4bの底面に二次シール溝が形成され、二次シール溝
に金属シール部材である二次ガスケット14が装着され
てシールされている。さらに、二次遮蔽蓋4の本体面板
4aに、一次遮蔽蓋3と二次遮蔽蓋4との間の空間部に
連通する検査用貫通孔15が形成され、この検査用貫通
孔15の上端部の収納部16に圧力センサ17が配置さ
れている。
【0014】輸送用三次蓋5は、二次遮蔽蓋4を覆い、
外周部に形成された三次ボルト孔と、キャスク本体1の
三次段部8の三次ねじ孔とに固定具である三次蓋固定ボ
ルト18が装着されて固定されている。そして三次ねじ
孔の内側の三次段部8に対向して、本体5a外周のフラ
ンジ部5bに2本のシール用溝が周方向に沿って形成さ
れ、シール用溝に弾性シール材であるO−リング19が
装着されている。
外周部に形成された三次ボルト孔と、キャスク本体1の
三次段部8の三次ねじ孔とに固定具である三次蓋固定ボ
ルト18が装着されて固定されている。そして三次ねじ
孔の内側の三次段部8に対向して、本体5a外周のフラ
ンジ部5bに2本のシール用溝が周方向に沿って形成さ
れ、シール用溝に弾性シール材であるO−リング19が
装着されている。
【0015】上記構成の輸送用三次蓋5は、発電所内外
の貯蔵建屋などにキャスクを輸送する時に装着され、輸
送用三次蓋5によりO−リング19介して一次遮蔽蓋3
および二次遮蔽蓋4を密閉するように構成されているの
で、構外輸送に対するシール性能に対する法規制に容易
に対応することができる。また貯蔵建屋内において、圧
力センサ17により一次ガスケット12または二次ガス
ケット14にシール不良が検出された場合でも、輸送用
三次蓋5を装着することによりO−リング19を介して
内部を密閉することができ、キャスクをホットセル設備
のある施設まで搬送することができて、ホットセル設備
でガスケット12,14の交換作業を行うことができ
る。
の貯蔵建屋などにキャスクを輸送する時に装着され、輸
送用三次蓋5によりO−リング19介して一次遮蔽蓋3
および二次遮蔽蓋4を密閉するように構成されているの
で、構外輸送に対するシール性能に対する法規制に容易
に対応することができる。また貯蔵建屋内において、圧
力センサ17により一次ガスケット12または二次ガス
ケット14にシール不良が検出された場合でも、輸送用
三次蓋5を装着することによりO−リング19を介して
内部を密閉することができ、キャスクをホットセル設備
のある施設まで搬送することができて、ホットセル設備
でガスケット12,14の交換作業を行うことができ
る。
【0016】図3,図4は、先の輸送用三次蓋5に代え
て、貯蔵時に装着する貯蔵用三次遮蔽蓋21を設けたも
のである。なお、先の実施の形態と同一部材には同一符
号を付して説明は省略する。
て、貯蔵時に装着する貯蔵用三次遮蔽蓋21を設けたも
のである。なお、先の実施の形態と同一部材には同一符
号を付して説明は省略する。
【0017】この貯蔵用三次遮蔽蓋21は、二次遮蔽蓋
4を覆う蓋本体21aの外周に形成されて開口部1aの
上端に当接する受けリング部21bと、この受けリング
部21bの外周部から垂下されてキャスク本体1の上端
部周囲に外嵌されキャスク本体1の上端面と貯蔵用三次
遮蔽蓋21との装着面を覆うカバー筒部21cとで構成
されている。この貯蔵用三次遮蔽蓋21は、蓋本体21
a内にたとえばエチレングリコール水などの遮蔽材23
が充填された蓋遮蔽室22が形成されており、またキャ
スク本体1の二次遮蔽蓋4上に上方から着脱自在に嵌合
されるのみで、固定手段を有していないが、固定具を使
用して固定することも可能である。そして、キャスク本
体1の上端面に対向して、受けリング部51cの底面に
シール用溝が周方向に沿って形成され、シール用溝に弾
性シール材であるO−リング24が装着される。なお、
シール用溝およびO−リング24は必要に応じて省略す
ることもできる。また、蓋本体21aの所定位置には、
圧力センサ17のリード線を取り出すリード線取り出し
孔25が形成される。
4を覆う蓋本体21aの外周に形成されて開口部1aの
上端に当接する受けリング部21bと、この受けリング
部21bの外周部から垂下されてキャスク本体1の上端
部周囲に外嵌されキャスク本体1の上端面と貯蔵用三次
遮蔽蓋21との装着面を覆うカバー筒部21cとで構成
されている。この貯蔵用三次遮蔽蓋21は、蓋本体21
a内にたとえばエチレングリコール水などの遮蔽材23
が充填された蓋遮蔽室22が形成されており、またキャ
スク本体1の二次遮蔽蓋4上に上方から着脱自在に嵌合
されるのみで、固定手段を有していないが、固定具を使
用して固定することも可能である。そして、キャスク本
体1の上端面に対向して、受けリング部51cの底面に
シール用溝が周方向に沿って形成され、シール用溝に弾
性シール材であるO−リング24が装着される。なお、
シール用溝およびO−リング24は必要に応じて省略す
ることもできる。また、蓋本体21aの所定位置には、
圧力センサ17のリード線を取り出すリード線取り出し
孔25が形成される。
【0018】上記構成によれば、キャスクを貯蔵所まで
輸送し設置した後、キャスク本体1に取付けられた輸送
用三次蓋5に代えて、貯蔵用三次遮蔽蓋21を装着する
ことにより、上方への遮蔽能力をより増大させることが
でき、貯蔵建屋の特に天井部分の遮蔽体を低減して天井
部の重量を軽減することができる。したがって、側壁や
その支柱など構造部材の強度を軽減することが可能とな
り、貯蔵建屋の設備コストを低減することができる。ま
た、カバー筒部21cにより雨水の浸入などを未然に防
止することができる。
輸送し設置した後、キャスク本体1に取付けられた輸送
用三次蓋5に代えて、貯蔵用三次遮蔽蓋21を装着する
ことにより、上方への遮蔽能力をより増大させることが
でき、貯蔵建屋の特に天井部分の遮蔽体を低減して天井
部の重量を軽減することができる。したがって、側壁や
その支柱など構造部材の強度を軽減することが可能とな
り、貯蔵建屋の設備コストを低減することができる。ま
た、カバー筒部21cにより雨水の浸入などを未然に防
止することができる。
【0019】
【発明の効果】以上に述べたごとく本発明によれば、キ
ャスクの輸送時には、輸送用三次蓋が装着されて弾性シ
ール材により密閉性がより向上され構外輸送時の安全性
を確保することができ、一次遮蔽蓋または二次遮蔽蓋の
シールが損なわれた場合にも、この輸送用三次蓋により
キャスクのシール性を保持することができ、一次遮蔽蓋
および二次遮蔽蓋を開けて金属シール部材の交換が可能
なホットセル設備を備えた発電所などの施設に容易に輸
送することができる。さらにキャスクの貯蔵時には、輸
送用三次蓋に替えて貯蔵用三次遮蔽蓋を装着することに
より、遮蔽材により遮蔽能力をより向上させることがで
き、立て置きで貯蔵される場合に上方への遮蔽能力が向
上できることから、貯蔵建屋の天井部の遮蔽体量を軽減
して重量軽減を図ることができ、貯蔵建屋の設備コスト
を低減することができる。
ャスクの輸送時には、輸送用三次蓋が装着されて弾性シ
ール材により密閉性がより向上され構外輸送時の安全性
を確保することができ、一次遮蔽蓋または二次遮蔽蓋の
シールが損なわれた場合にも、この輸送用三次蓋により
キャスクのシール性を保持することができ、一次遮蔽蓋
および二次遮蔽蓋を開けて金属シール部材の交換が可能
なホットセル設備を備えた発電所などの施設に容易に輸
送することができる。さらにキャスクの貯蔵時には、輸
送用三次蓋に替えて貯蔵用三次遮蔽蓋を装着することに
より、遮蔽材により遮蔽能力をより向上させることがで
き、立て置きで貯蔵される場合に上方への遮蔽能力が向
上できることから、貯蔵建屋の天井部の遮蔽体量を軽減
して重量軽減を図ることができ、貯蔵建屋の設備コスト
を低減することができる。
【0020】また請求項2記載の発明にによれば、カバ
ー筒部により、貯蔵用三次遮蔽蓋の装着面を覆うことで
雨水などの浸入を効果的に防止することができる。
ー筒部により、貯蔵用三次遮蔽蓋の装着面を覆うことで
雨水などの浸入を効果的に防止することができる。
【図1】本発明に係る輸送・貯蔵兼用キャスクの蓋部構
造の実施の形態を示し、輸送用三次蓋装着時のキャスク
の全体縦断面図である。
造の実施の形態を示し、輸送用三次蓋装着時のキャスク
の全体縦断面図である。
【図2】図1に示すA部拡大図である。
【図3】本発明に係る輸送・貯蔵兼用キャスクの蓋部構
造の他の実施の形態を示し、貯蔵用三次遮蔽蓋装着時の
キャスクの全体縦断面図である。
造の他の実施の形態を示し、貯蔵用三次遮蔽蓋装着時の
キャスクの全体縦断面図である。
【図4】図3に示すB部拡大図である。
1 キャスク本体 1a 開口部 2 収納室 3 一次遮蔽蓋 4 二次遮蔽蓋 5 輸送用三次蓋 11 一次蓋固定ボルト 12 一次ガスケット 13 二次蓋固定ボルト 14 二次ガスケット 18 三次固定ボルト 19 O−リング 21 貯蔵用三次遮蔽蓋 21a 蓋本体 21c カバー筒部 22 三次蓋遮蔽室 23 遮蔽材 24 O−リング
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G21F 9/36 501 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G21F 5/002 G21F 5/005 G21F 5/008 G21F 9/36 G21C 19/32
Claims (2)
- 【請求項1】キャスク本体の開口部に金属シール部材を
介して取付けられた一次遮蔽蓋と、 この一次遮蔽蓋の上に金属シール部材を介して前記開口
部に取付けられた二次遮蔽蓋と、 キャスクの輸送時に、前記開口部に弾性シール材を介し
て配置され固定具により取付けられて二次遮蔽蓋を覆う
輸送用三次蓋と、 キャスクの貯蔵時に、この輸送用三次蓋に替えて、前記
開口部に装着され前記二次遮蔽蓋を覆う遮蔽材内蔵の貯
蔵用三次遮蔽蓋とを具備した ことを特徴とする輸送・貯
蔵兼用キャスクの蓋部構造。 - 【請求項2】貯蔵用三次遮蔽蓋の外周部に、キャスク本
体の外周部に外嵌されて装着面を覆うカバー筒部を形成
したことを特徴とする請求項1記載の輸送・貯蔵兼用キ
ャスクの蓋部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10090498A JP2941250B1 (ja) | 1998-04-03 | 1998-04-03 | 輸送・貯蔵兼用キャスクの蓋部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10090498A JP2941250B1 (ja) | 1998-04-03 | 1998-04-03 | 輸送・貯蔵兼用キャスクの蓋部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2941250B1 true JP2941250B1 (ja) | 1999-08-25 |
JPH11287893A JPH11287893A (ja) | 1999-10-19 |
Family
ID=14000177
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10090498A Expired - Lifetime JP2941250B1 (ja) | 1998-04-03 | 1998-04-03 | 輸送・貯蔵兼用キャスクの蓋部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2941250B1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017044669A (ja) * | 2015-08-28 | 2017-03-02 | 株式会社オー・シー・エル | 使用済み核燃料用容器 |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008089487A (ja) * | 2006-10-04 | 2008-04-17 | Toshiba Corp | 放射性物質収納容器およびその補修方法 |
JP2010181345A (ja) * | 2009-02-06 | 2010-08-19 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 廃棄物容器 |
JP5371681B2 (ja) * | 2009-10-16 | 2013-12-18 | 三菱重工業株式会社 | 放射性物質格納容器および放射性物質格納容器の使用方法 |
JP5634924B2 (ja) * | 2011-03-22 | 2014-12-03 | 株式会社神戸製鋼所 | 放射性物質輸送貯蔵容器の仕立作業方法およびその仕立作業用蓋部補助遮蔽体 |
CN102943880B (zh) * | 2012-10-30 | 2015-06-03 | 中国核电工程有限公司 | 一种轴传动的密封系统 |
JP6324139B2 (ja) * | 2014-03-25 | 2018-05-16 | 三菱重工業株式会社 | 放射性物質収納容器、放射性物質の貯蔵及び輸送方法 |
JP7339178B2 (ja) * | 2020-02-10 | 2023-09-05 | 株式会社神戸製鋼所 | キャスク |
-
1998
- 1998-04-03 JP JP10090498A patent/JP2941250B1/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017044669A (ja) * | 2015-08-28 | 2017-03-02 | 株式会社オー・シー・エル | 使用済み核燃料用容器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11287893A (ja) | 1999-10-19 |
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