JPH10338621A - 消臭組成物 - Google Patents

消臭組成物

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JPH10338621A
JPH10338621A JP16536197A JP16536197A JPH10338621A JP H10338621 A JPH10338621 A JP H10338621A JP 16536197 A JP16536197 A JP 16536197A JP 16536197 A JP16536197 A JP 16536197A JP H10338621 A JPH10338621 A JP H10338621A
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JP
Japan
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deodorant
particles
magnesium oxide
deodorant composition
aqueous solution
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Application number
JP16536197A
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English (en)
Inventor
Akihiro Udagawa
昭洋 宇田川
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消臭速度が早く、即効性に優れ、しかも人体
に適用した場合に良好なサラサラ感を与える消臭組成物
を提供する。 【解決手段】 平均細孔直径が20Å以下で、細孔容積
が0.05ml/g以上である、平均粒径1〜20μm
の実質的に真球状の無水ケイ酸粒子中に酸化マグネシウ
ムを均一に担持させた構造を有する粉体を配合してなる
消臭組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消臭組成物に関
し、更に詳しくは悪臭殊に低級脂肪酸に由来する悪臭を
取り除く速度の速い消臭組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】脇臭、汗臭、足臭等の体臭は、本人のみ
ならず、周囲の者にとっても不快感を与えるため、体臭
症者にとっては、心理的、精神的に非常に大きな負担と
なっている。脇臭をはじめとする体臭の発生機構につい
ては、現在のところ完全には解明されていないが、一般
には、汗や皮脂のバクテリア分解によって発生するもの
と考えられている(Perfumer&Flavari
st,.1.12−17(1979)J.Soc.Ch
em.,34,193−202(1982)。この場
合、悪臭物質としては、イソ吉草酸やカプロン酸等の低
級脂肪酸、アンモニア、ブチルアミン等の含窒素化合
物、インドール、エチルメルカブタン等の含イオウ化合
物等が包含される。これらの悪臭を消臭するために各種
の製品が提案されているが、これらの製品は、通常、次
の4種類に分類されている。 収れん性アルミニウム化合物を用いることにより、そ
の収れん作用で発汗を抑制する制汗剤。 殺菌剤を用いることにより、バクテリアの繁殖を阻止
して、汗や皮脂の分解を防止する殺菌剤。 金属酸化物や植物抽出物等を用いることにより、発生
した臭気を消す消臭剤。 香料を用いて臭気をマスキングするマスキング剤。
【0003】の制汗剤としてはクロルヒドロキシアル
ミニウムが最も一般的に用いられている。又、の殺菌
剤としては、トリクロサン、ヘキサクロロフェン、種々
の第4級アンモニウム化合物等がよく使用されている。
の消臭剤としては、金属酸化物例えば酸化亜鉛、酸化
マグネシウム、アルカリ金属重炭酸塩、アルカリ土類金
属のケイ酸炭酸塩、植物抽出物等が使用されている。
のマスキング剤としては、オイゲノール等の快い臭気を
有する芳香物質が用いられている。
【0004】しかしながら、の制汗剤あるいはの殺
菌剤はその原理から速効的な効果は期待できない。ま
た、現在広く使われているの消臭剤も一定時間以上臭
気と接触して効果が認められるものである。また、の
マスキング剤は速効的に臭気を感じさせなくすることは
できるが臭気成分を除去するものではない。このよう
に、現在の消臭に有効といわれている成分も“速効性”
は十分でないという問題がある。ところで、酸化マグネ
シウムは汗臭の主物質である低級脂肪酸を直接中和する
点でその消臭作用に優れている。これの欠点である人体
への適用時の肌に与える重い感触を改良した消臭剤成分
を含有した粒子についてはすでに出願公開されているが
(特開平4−235121号、特開平7−138140
号)、効果発現までの時間をより短縮した消臭剤が望ま
れていた。このように悪臭を除去する消臭剤については
数多くの方法が知られているが、これらの消臭速度は十
分とは言えない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は消臭速
度が早く、人体に適用した場合に良好なサラサラ感を示
し、使用感に優れた消臭組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究を
重ねた結果、マグネシウム化合物を担持した特定な粒子
を用いることにより、速効的な消臭効果を持ち、使用感
も優れた消臭組成物が得られることを見いだし、本発明
を完成するに至った。すなわち、本発明によれば、平均
細孔直径が20Å以下で、細孔容積が0.05ml/g
以上である、平均粒径1〜20μmの実質的に真球状の
無水ケイ酸粒子中に酸化マグネシウムを均一に担持させ
た構造を有する粉体を配合してなる消臭組成物が提供さ
れる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明にかかる消臭剤組成物は、(1)平均細孔
直径が20Å以下、(2)細孔容積が0.05ml/g
以上、(3)平均粒径1〜20μm及び(4)実質的に
真球状、である無水ケイ酸粒子中に酸化マグネシウムを
均一に担持させた構造を有する粉体を用いたことを特徴
としている。
【0008】すなわち、本発明で用いる無水ケイ酸粒子
は実質的に真球状でその平均粒径が1〜20μmのもの
である。平均粒径が1μm未満では肌に適用した際にサ
ラサラ感が得られず、また粉の飛散が生じ好ましくな
い。逆に20μmを越えるとざらついたり付着した粉体
が白く目立つなどの不具合がある。また本発明でいう、
実質的に真球状とは、長径/短径比が1〜1.3程度の
範囲のものを指す。この範囲の球状の粒子は、この範囲
外の非球状の粒子に比べてサラサラとした感触に優れて
いる。
【0009】また、本発明で用いる無水ケイ酸微粒子は
平均細孔直径20Å以下で細孔容積が0.05ml/g
以上の構造を有する。平均細孔直径20Å以下で、細孔
容積が0.05ml/g以上、好ましくは平均細孔直径
10Å以下で、細孔容積が0.1ml/g以上であれば
速効的な消臭効果が発揮される。しかし、細孔容積が
0.05ml/g未満で平均細孔直径が20Åを越える
構造のものは速効的な消臭効果が発揮されないばかりで
なく消臭能力が低くなってしまう。
【0010】また、本発明にかかる消臭組成物は、上記
した特有な無水ケイ酸粒子中に酸化マグネシウム微粒子
を均一に分散含有させたものである。この場合、酸化マ
グネシウム微粒子径は0.001〜0.3μmとするの
がよい。酸化マグネシウム微粒子径をこのような範囲に
規定することにより、光の散乱や反射が減少し、透明性
の向上した消臭組成物を得ることができる。
【0011】次に、本発明の消臭組成物の製造について
詳述する。本発明の消臭組成物は、たとえば酸化マグネ
シウム微粒子を分散含有させたアルカリ金属ケイ酸塩水
溶液を乳化剤の存在下で有機溶媒中に乳化して油中水型
の乳化液を調製し、この乳化液を前記アルカリ金属ケイ
酸塩に対して不溶性シリカ形成反応を示す化合物の水溶
液に混合して酸化マグネシウム含有シリカビーズを製造
する際に、前記酸化マグネシウム微粒子として一次粒子
径が0.001〜0.3μmの範囲にあるものを用い、
かつ前記アルカリ金属ケイ酸塩水溶液のSiO2含有率
を5.0モル/l以上に規定することによって製造され
る。
【0012】前記アルカリ金属ケイ酸塩は、式M2O・
xSiO2(M:Na,K等のアルカリ金属、x:1〜
4.5の数)で表わされるもので、このようなものとし
ては、例えば、Na4SiO4、Na2Si25、Na2
49、K2SiO3、K2SiO4、K2Si49・H
2O、Li2SiO3等が挙げられる。本発明では、Si
2/Na2Oのモル比が3以上のケイ酸ナトリウムの使
用が好ましい。
【0013】本発明で用いる消臭組成物を好ましく製造
するには、先ず、アルカリ金属ケイ酸塩の水溶液に、酸
化マグネシウム微粒子を添加し、均一に分散させる。ア
ルカリ金属ケイ酸塩の水溶液中のSiO2含有率は、
5.0モル/l以上であることが必要で、これより低い
と、得られるシリカビーズが中空状やカプセル状構造と
なりやすい。水溶液中のSiO2含有率の上限は、水溶
液中のアルカリ金属ケイ酸塩の飽和濃度に対応する値で
ある。水溶液中の好ましいSiO2含有率は6.7〜
7.5モル/lである。水溶液中の酸化マグネシウム濃
度は、生成するシリカビーズ中に含まれる酸化マグネシ
ウム含有率(乾燥シリカビーズ基準)で、0.1〜30
重量%、好ましくは2.0〜20重量%である。酸化マ
グネシウム濃度がこれより高くなると、酸化マグネシウ
ムがアルカリ金属ケイ酸塩水溶液中で凝集しやすくな
り、カプセル状構造のシリカビーズが生じやすくなる。
添加する酸化マグネシウム微粒子は一次粒子の凝集体
(二次粒子)であってもよく、このような凝集体はアル
カリ金属ケイ酸塩水溶液中での撹拌や超音波処理により
一次粒子として分散される。従って、この場合、一次粒
子の粒径の規定が重要で、二次粒子の粒径は特に制約さ
れない。酸化マグネシウムをアルカリ金属ケイ酸塩水溶
液中に分散させるためには、ディスパーザーや超音波ホ
モジナイザー等の一般的な分散機を用いることができ
る。
【0014】次に、前記のようにして得られた酸化マグ
ネシウム微粒子を分散含有するアルカリ金属ケイ酸塩水
溶液(以下、単に水溶液〔I〕とも言う)を乳化剤の存
在下で有機溶媒中に乳化して、油中水型(W/O型)乳
化液とする。この場合、使用する乳化剤はあらかじめ有
機溶媒に溶解させて用いるのが好ましい。乳化剤として
は、例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノステア
レート、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレー
ト、ポリオキシエチレンソルビタントリオレート、ポリ
オキシエチレンソルビタンモノオレート、ソルビタンモ
ノステアレート、ソルビタンモノオレート、ポリオキシ
エチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン
硬化ヒマシ油等が挙げられる。特に好ましい乳化剤はポ
リオキシエチレンソルビタンエステルである。有機溶媒
としては、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、オクタ
ン、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、
クロロホルム、酢酸エチル等が挙げられる。これらの乳
化剤や有機溶媒は2種以上を混合して用いることもでき
る。水溶液〔I〕と有機溶媒との混合比は、W/O型の
乳化液が得られる範囲であればよく、特に制限されない
が、一般には、体積比で1/9〜2/1の範囲に規定す
るのが好ましい。
【0015】次いで、前記のようにして調製した乳化液
を、この乳化液中のアルカリ金属ケイ酸塩に対して不溶
性シリカ形成反応を示す化合物の水溶液(以下、単に水
溶液〔II〕とも言う)に混合し、反応させる。この反応
操作によって粒子内に酸化マグネシウム微粒子が均一に
分散した中実のシリカビーズが生成される。乳化液と水
溶液〔II〕との混合は、水溶液〔II〕を撹拌しながら、
この撹拌液に乳化液を注入するように行うのが好まし
い。この乳化液の注入は、特に、撹拌液の下部において
行なうのが好ましい。乳化液と水溶液〔II〕の混合比は
特に限定されないが、一般には、体積比で、1/9〜8
/2の範囲に規定するのがよい。また、乳化液と水溶液
の混合反応は、一般的には、常温、常圧の条件で行なわ
れるが、必要に応じて、加圧や減圧下、あるいは加熱や
冷却下で行ってもよい。反応時間は5分〜1時間程度で
十分である。生成するシリカビーズの粒径は、乳化条件
や撹拌条件等によって調節することができる。
【0016】前記のようにして得られた酸化マグネシウ
ム含有シリカビーズは、遠心分離あるいは濾紙、ガラス
濾紙、メンブレンフィルターなど適当な濾過剤を用いた
固液分離操作によって反応液から分離・回収することが
できる。回収された酸化マグネシウム含有シリカビーズ
をそのまま、あるいは水やアルコールのような適当な溶
媒で1〜数回洗浄したものを550℃以下、好ましくは
200℃以下で焼成することで本製品を製造することが
できる。
【0017】また、以下のような方法でも本発明の消臭
組成物を製造することができる。0.3乃至20μmの
一次粒子径を有する非晶質シリカ、非晶質シリカ−アル
ミナ或いは非晶質アルミノケイ酸塩の少なくとも一つか
ら成る定形粒子を有するpH10以下の水性スラリー
に、マグネシウム化合物を添加し、常圧又は加圧下に加
熱処理して、前記定形粒子を分散相及びマグネシウム化
合物の少なくとも一部を分散媒相として含む水性分散液
を調製し、水性分散液を濾過乃至乾燥させ、得られた固
形分を粉砕又は必要に応じて300℃乃至800℃の温
度で焼成する。
【0018】本発明に係る非晶質シリカ定形核粒子の好
適例としては、例えば特開平5−193927号に記載
されているように、ケイ酸アルカリ水溶液にアクリルア
ミド系重合体を添加し、該ケイ酸アルカリを酸を用いて
部分中和させ、それを室温付近で熟成放置して粒子に凝
集成長させて調製した球状非晶質シリカや、p−型ゼオ
ライトを酸処理して調製したシルトンAMT−シリカ粒
子等を挙げることができる。
【0019】又非晶質シリカ−アルミナ定形核粒子とし
ては、好適例として、Al23:SiO2のモル比が
1:1.8乃至1:5.0の範囲にあり、且つ粒径が揃
った合成ゼオライトの水性スラリーをpH4以上の条件
下に酸処理して非晶化したもの又はこれを焼成処理した
もの等を挙げることができる。
【0020】非晶質アルミノケイ酸塩粒子としては、イ
オン交換ゼオライト、例えばゼオライトA、ゼオライト
X、ゼオライトY、ゼオライトP、アナルサイム、モル
デナイト、ホージャサイト等を酸処理して非晶化したも
の、又はこれを焼成したもの等を例示することができ
る。マグネシウム化合物の含有量は定形核粒子当たり、
MgOの換算で1乃至50重量%が好ましく、特に好適
には2乃至35重量%である。含有量が上記下限より少
ない場合には、本発明の作用効果を十分に達成すること
ができない。一方、上記上限より多い場合は、粒子の凝
集や脱離が起こりやすい。
【0021】前記のようにして得られる本発明品はこの
ままでも消臭組成物として使用できるが、用途・剤型に
応じた種々の基剤を配合することによって各種消臭化粧
料あるいは消臭剤とすることもできる。
【0022】また、本発明においては、前記配合成分と
共に、必要に応じ、この種の消臭組成物に慣用される補
助添加成分、例えば、油分、界面活性剤、殺菌剤、包接
化合物(サイクロデキストリン等)、ビタミン類、アミ
ノ酸、抗炎症剤(グリチルリチン酸等)、冷感付与剤
(メントール等)、生薬、香料等を添加することができ
る。この場合、油分としては、流動パラフィン、ミリス
チン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、
パルミチン酸イソプロピル、アジピン酸イソプロピル、
アジピン酸ジイソブチル、シリコン油、アボガド油、ホ
ホバ油、ラノリン、2−エチルヘキサン酸セチル、ステ
アリン酸ブチル、ヘキサデシルアルコール、イソステア
リン酸、クエン酸トリエチル、クエン酸アセチルトリブ
チル、フタル酸ブチル、オクタン酸セチル、アジピン酸
ジイソアジペート等が挙げられる。
【0023】界面活性剤としては、ソルビタントリオレ
エート、ポリオキシエチレンモノオレート、ポリオキシ
エチレンノニフェニルエーテル、ポリオキシエチレン、
硬化ヒマシ油、トリポリオキシエチレンアルキルエーテ
ルリン酸等が例示される。殺菌剤としては、塩化ベンザ
ルコニウム、イソプロピルメチルフェノール、トリクロ
サン、トリクロロカルバニリド、塩酸クロルヘキシジ
ン、塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
【0024】本発明品はプロパン、ブタン、イソブタ
ン、ペンタン、イソペンタン、ジメチルエーテルあるい
は液化石油ガスのようなこれらの混合物などを噴射剤と
して使用したエアゾールにすると消臭活性が高く、即効
的な消臭速度をより高めることができる。また、揮発性
の溶媒と併用することによって皮膚への付着量が相対的
に多くなり、即効的な消臭効果はより高まる。エアゾー
ルのボタン形状についても限定されるものではなくスト
レート型ボタン、メカニカルブレイクアップ型ボタンな
ど通常エアゾールに用いられるものを利用することがで
きる。
【0025】
【発明の効果】本発明の消臭組成物は、消臭速度が早く
即効性に優れる上、サラサラ感が良好で使用感に優れた
ものであり、しかも粉舞いがなく衛生・環境性に優れた
ものである。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に
説明する。
【0027】製造例1 3号水ガラスの原液(SiO2含有率:6.9モル/
l)80mlに、酸化マグネシウム微粒子を5g加え、
ディスバーザーで5分間分散させた。この分散液を、混
合乳化剤(Span60とTween80との混合物、
混合重量比:2:1)を0.8wt%含有するシクロヘ
キサン160mlに加え、ホモジナイザーで7000r
pmの条件で1分間処理して、w/o型乳化液を調製し
た。次に、この乳化液を、濃度3.0モル/lの硫酸ア
ンモニウム水溶液300ml中に撹拌下、足長ロートを
用いて下部から注入した。室温で1時間反応を行った
後、得られた反応液を遠心分離により処理して、生成し
た粒子を分離し、次いでこれを水洗し、温度120℃で
乾燥して金属化合物含有のシリカビーズを得た。
【0028】製造例2 ケイ酸ソーダ(SiO2 27%、Na2O 9%)アル
ミン酸ソーダ(Al2O 22.5%、Na2O 18.
6%)、市販49%NaOHを用いて下記モル比で全体
16kgになるように希ケイ酸ソーダ液と希アルミン酸
ソーダ液を調製した。 Na2O/SiO2=0.8 SiO2/Al23=8.0 H2O/Na2O=70 次にステンレス製容器中に希ケイ酸ソーダ液8kgと希
アルミン酸ソーダ液8kgを撹拌下ゆっくりと混合し、
全体が均一なアルミノケイ酸アルカリゲルとした。次い
でこのアルミノケイ酸アルカリゲルを激しく撹拌しなが
ら90℃まで昇温し、同温度で48時間かけて結晶化し
た。結晶化終了後吸引濾過により母液と固形分を分離
し、十分水洗して固形分濃度52%のNa−P型ゼオラ
イトケーキ約1.5kgを得た。次にステンレス製容器
に上記ケーキ1kgを水4L中に十分分散後、ゼオライ
ト中のNa2O分に対し2モル量の10%硫酸を撹拌下
に加え、加え終ったら1時間撹拌し以後濾過、水洗し、
更にそのケーキをリバルブして、形分濃度40%の非晶
質アルミノケイ酸塩系粒子スラリーを得た。次にこのス
ラリーの固形分に対してMgO換算で10%に相当する
水酸化マグネシウム(神島化学製#200)粉末を加
え、十分分散後温浴中で95℃まで昇温しその温度で8
時間処理し、処理終了後スラリーをそのまま乾燥した。
乾燥したブロック状物をサンプルミルで粉砕し、470
℃で2時間焼成し球状の非晶質アルミノケイ酸マグネシ
ウム被覆粒子粉末を得た。
【0029】実施例1〜18、比較例1〜11 表1に示す平均粒径、平均細孔直径及び細孔容積を有す
る消臭組成物を製造例1及び製造例2に準じて製造し、
そのサラサラ感、粉舞い度、消臭効果を下記評価基準に
より判定した。その結果を表1に示す。なお、実施例1
〜9及び比較例1〜11は製造例1に、実施例10〜1
8は製造例2に準じて製造した。
【0030】(1)平均粒径測定方法 走査型電子顕微鏡(日立製S−570)で得られた写真
像から、代表的な粒子を選んでスケールを用いて粒子像
の直径を測定し一次粒子径として示した。 (2)細孔容積・平均細孔直径測定方法 カルロエルバ社製Sorptomatic Serie
s 1800を使用し、BET法により測定した。 (3)サラサラ感判定方法 温度:35℃、相対湿度:80%の部屋に約10分間入
室して汗をかいた後、汗を軽くふきとった状態の湿った
肌に試料を塗布し、その時のサラサラ感の程度を官能に
より以下の基準で評価した。 ◎・・・サラサラとした感じが非常にある ○・・・サラサラとした感じがある △・・・サラサラとした感じがややある ×・・・サラサラとした感じが殆どない (4)粉舞いの判定方法 長さ15cm直径1cmの乾燥した試験管にサンプルを
下から1cm分入れ、激しく振とうして静置し10秒後
の試験管内の粉舞い量を目視で判定した。 ◎・・・粉舞いは全くない ○・・・わずかな粉舞いが認められる △・・・粉舞い量が多いが、試験管の向こう側は見える ×・・・粉舞い量が多く、試験管の向こう側が見えない (5)消臭効果判定方法 当該粉体を充填した直径1cm長さ10cmのカラム
に、0.2%イソ吉草酸水溶液を通過させて一定濃度の
イソ吉草酸と水分を含んだ空気を毎分0.6L(リット
ル)の一定の速度で流通させ、排出される空気中の悪臭
を(株)カルモア製携帯式におい測定器「KALMOR
−Σ」にて測定した。従来広く行われているバッチ式の
測定に比べ、カラム通過時間中の消臭効果を測定できる
ため、消臭反応の速度を評価することができる。粉体カ
ラムを装着しない時のにおい値を100とし、合計10
L(リットル)あるいは25L(リットル)の着臭空気
を流通させた時点におけるにおい値の減少分を消臭率と
して計算した。
【数1】
【0031】
【表1−(1)】
【0032】
【表1−(2)】
【0033】処方例1〜15 下記処方例1〜15の各種消臭化粧料を調製し、そのサ
ラサラ感、消臭効果を実施例1と同様に判定したところ
いずれも良好であった。なお、消臭剤1〜15は前記製
造例1もしくは製造例2に準じて製造したものでその平
均粒径、平均細孔直径、細孔容積は表2に示すとおりで
あった。
【0034】
【表2】
【0035】 処方例1 エアゾール型消臭化粧料 消臭剤1 3.0% クロルヒドロキシアルミニウム 3.0% ミリスチン酸イソプロピル 2.0% POE(10)ノニルフェニルエーテル 0.5% デカメチルペンタシロキサン 0.4% 香料 0.1% 液化石油ガス 91.0%
【0036】 処方例2 エアゾール型消臭化粧料 消臭剤2 1.0% クロルヒドロキシアルミニウム 1.0% ミリスチン酸イソプロピル 1.5% POE(20)トリイソステアリン酸グリセリル 0.2% ジメチルポリシロキサン 0.2% 香料 0.1% 液化石油ガス 96.0%
【0037】 処方例3 エアゾール型消臭化粧料 消臭剤3 2.0% ミリスチン酸イソプロピル 1.0% POE(10)ノニルフェニルエーテル 0.3% デカメチルペンタシロキサン 1.0% 香料 0.1% 液化石油ガス 95.6%
【0038】 処方例4 エアゾール型消臭化粧料 消臭剤4 2.0% POE(20)トリイソステアリン酸グリセリル 0.3% ジメチルポリシロキサン 0.5% エタノール 15.0% 香料 0.05% 液化石油ガス 82.15%
【0039】 処方例5 スティック型消臭化粧料 消臭剤5 5% シリコン油(高粘度系) 50.9% ステアリルアルコール 24% ステアリルアマイド 5% アルミニウムクロロヒドロキシド 15% 香料 0.1%
【0040】 処方例6 エアゾール型消臭化粧料 消臭剤6 5% タルク 10% パラフェノールスルホン酸亜鉛 25% トリクロロカルバニリド 0.2% 界面活性剤 2.0% ジメチルポリシロキサン 5.0% プロピオン酸イソプロピル 20% 1,3−ブチレングリコール 32.8% 香料 適量 <エアゾール容器用処方> 上記原液 10% LPG(液化ガス) 90%
【0041】 処方例7 化粧水型消臭化粧料 消臭剤7 41% ビーガム 0.6% ヒドロキシプロピルセルロース(信越化学工業社:MF−P) 0.2% 精製水 5% アルミニウムクロロヒドロキシド 18% アルコール 10% 香料 適量 メントール 0.01% プロピレングリコール 15.19% タルク 7% ポリオキシエチレンモノジステアレート 3% <エアゾール容器用処方> 上記原液 45% LPG(液化ガス) 55%
【0042】 処方例8 パウダー状消臭化粧料 消臭剤8 8% アルミニウムクロロヒドロキシド 8% タルク 70% 酸化亜鉛 4% カオリン 10% 香料 適量
【0043】 処方例9 ローション型消臭化粧料 消臭剤9 5% エタノール 60% アルミニウムクロロヒドロキシド 15% プロピレングリコール 5% ヒドロキシプロピルセルロース(信越化学工業社:MF−P) 5% 香料 適量 精製水 全量で100とする
【0044】 処方例10 化粧水型消臭化粧料 消臭剤10 1% 保湿剤 :ポリエチレングリコール400 1.0% ジプロピレングリコール 3.0% 界面活性剤:ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 1.0% アルコール:エタノール 15.0% 収れん剤 :パラフェノールスルホン酸亜鉛 0.2% クエン酸 0.1% 防腐剤 :メチルパラベン 適量 香料 適量 色素 適量 精製水 78.7%
【0045】 処方例11 クリーム型消臭化粧料 油剤 :硬化ヤシ油 6.0% ステアリン酸 3.0% セタノール 4.0% ワセリン 2.0% スクワラン 8.0% ジカプリン酸ネオペンチルグリコール 4.0% 界面活性剤:モノステアリン酸ポリオキシエチレン ソルビタン(20E.O.) 2.3% 親油型モノステアリン酸グリセリン 1.7% ステアロイル−N−メチルタウリンナトリウム 1.0% 保湿剤 :1,3−ブチレングリコール 7.0% グリセリン 3.0% 消臭剤11 1% 防腐剤 :メチルパラベン 適量 香料 適量 精製水 57%
【0046】 処方例12 クリーム型消臭化粧料 消臭剤12 1.0% 油剤 :マイクロクリスタリンワックス 3.0% ラノリン 3.0% ワセリン 5.0% スクワラン 9.0% オリブ油 12.0% 界面活性剤:セスキオレイン酸ソルビタン 3.0% トリオレイン酸ポリオキシエチレン ソルビタン(20E.O.) 1.0% 保湿剤 :ソルビトール 9.0% 防腐剤 :メチルパラベン 適量 香料 適量 精製水 54.0%
【0047】 処方例13 クリーム型消臭化粧料 消臭剤13 1.0% 油剤 :ステアリン酸 1.0% イソステアリン酸コレステリル 2.0% ホホバ油 4.0% スクワラン 8.0% 界面活性剤:セスキオレイン酸ソルビタン 0.8% モノステアリン酸ポリオキシエチレン ソルビタン(20E.O.) 1.2% 保湿剤 :1,3−ブチレングリコール 5.0% 防腐剤 :メチルパラベン 適量 香料 適量 アルカリ :L−アルギニン 0.4% 増粘剤 :カルボキシビニルポリマー(ハイビスワコー104) 0.2% 精製水 76.4%
【0048】 処方例14 エアゾール型消臭料 消臭剤14 2.0% POE(20)トリイソステアリン酸グリセリル 0.3% エタノール 15.0% 香料 0.05% 液化石油ガス 82.65%
【0049】 処方例15 エアゾール型消臭料 消臭剤15 12.0% POE(20)トリイソステアリン酸グリセリル 2.0% エタノール 85.9% 香料 0.1%

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均細孔直径が20Å以下で、細孔容積
    が0.05ml/g以上である、平均粒径1〜20μm
    の実質的に真球状の無水ケイ酸粒子中に酸化マグネシウ
    ムを均一に担持させた構造を有する粉体を配合してなる
    消臭組成物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008504213A (ja) * 2004-06-25 2008-02-14 ジェイ・エム・ヒューバー・コーポレーション 臭いを中和する金属酸化物ケイ酸塩を含む組成物

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