JPH10338216A - 解袋機 - Google Patents

解袋機

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Publication number
JPH10338216A
JPH10338216A JP15099697A JP15099697A JPH10338216A JP H10338216 A JPH10338216 A JP H10338216A JP 15099697 A JP15099697 A JP 15099697A JP 15099697 A JP15099697 A JP 15099697A JP H10338216 A JPH10338216 A JP H10338216A
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JP
Japan
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bag
solid
solid bag
cutter
downward surface
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Application number
JP15099697A
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English (en)
Inventor
Akira Matsuoka
晃 松岡
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TOWA TSUSHO KK
Original Assignee
TOWA TSUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】取出率の飛躍的な向上を図りつつ小型・低コス
トで取扱い容易とする。 【解決手段】交叉部Qを中心に外方に延る4本以上のノ
コギリ形状のカッター30を、中実袋1の下向面3に機
械的速度で突上げて、当該中実袋1の下向面3を交叉部
Qに対応する位置を中心として4以上に分割切断可能に
形成し、また、機械的速度がカッター30の1歯の先端
から基端32までが0.2秒以内で中実袋1の下向面3
を通過可能に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチックペレ
ット,セメント,化成品,飼料等が袋詰めされた中実袋
を解袋してその中味を取出すための解袋機に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチックペレット袋,セメント袋等
々の中味が詰まった袋体(以下、“中実袋”という。)
を解袋する作業は極めて重労働である。また、強靭な例
えば多重クラフト紙からなる中実袋を例えば鋏で切断す
るような手作業では、例えば運搬スケジュールに追従で
きない。
【0003】そこで、自動化した解袋機が提案(例え
ば、特公昭49−44276号公報,実開平3−565
08号公報等々)されかつ実用化されている。そのいず
れもが、中実袋を搬送ベルト等を用いて一方向に水平搬
送しつつ途中に配設されたカッターで切断する構造とさ
れている。
【0004】例えば図12に示すものは、紙面に垂直方
向に搬送される中実袋1の両側を回転カッター38L,
38Rで部分的に切断する構造である。また、図13に
示すものは、同(A)に示す針39,39を突刺した中
実袋1を紙面に垂直方向に搬送しつつ回転カッター38
で中央を2分断し、しかる後に同(B)に示す如く姿勢
変更して中味の取出しの容易化が図られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、いずれの構造
も大同小異でかつ次のような問題点が指摘されている。
すなわち、定置配設された搬送ベルトひいては回転カ
ッターに対して中実袋1を所定姿勢で持上げ供給する場
合の作業が煩雑で労力が大きい。回転カッターが危険
である。取扱いも難しい。自動搬送のために中実袋1
の切断態様が限定される。したがって、切断後の袋体内
(特に、四隅)に大量の中味が残留してしまう。だから
と言って、回転カッターがあるので、その場で作業者が
袋を振って落すこともできない。すなわち、取出率が低
い。このために中味を回収するホッパーを大きく、そ
の分だけ搬送ベルトを長く、さらには回転カッターに対
する保護手段を設けなければならないので、大型でコス
ト高である。大きさおよびコストの点から多くの台数
を設置できないので、各種の中実袋1を同一機で解袋し
なければならないから、取出し後の中味に他の中味(異
物)が混入し易い。大重量の中実袋1を固定配設され
た自動機の所定位置に移動させなければならないから、
この点からも重労働でかつ作業能率が悪い。重量物
(1)の持上げに他の昇降手段等を有効利用することも
できない。メンテナンスが大変で、実稼働率が低い。
【0006】本発明の目的は、取出率の飛躍的な向上を
図りつつ小型・低コストで取扱い容易な解袋機を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】何如にかつ高度に自動化
された従来解袋でも、中実袋という性質および運送等の
固有的理由から、最低でも2人以上の作業者によって供
給作業しかつ1人以上の作業員が解袋後袋体を排出して
いる。低度の自動化や危険性の大きい場合は、3〜4人
で供給作業を行っているのが実状である。
【0008】本発明は、作業者の介在という運用上の実
際を確認し、作業者の人数削減化を図りつつ中実袋の全
面的解袋を可能とするものである。
【0009】すなわち、請求項1の発明は、交叉部を中
心に外方に延る4本以上のノコギリ形状のカッターを、
中実袋の下向面に機械的速度で突上げて、当該中実袋の
下向面を交叉部に対応する位置を中心として4以上に分
割切断可能に形成した解袋機である。
【0010】かかる発明では、中実袋を所定位置に載置
(供給)すると、その場でカッターが機械的速度で突上
げられ中実袋の下向面を切断する。カッターが交叉部を
中心に外方に延る4本以上のノコギリ形式とされている
ので、その下向面を4以上に同時に分割切断することが
できる。したがって、全面的解袋ができるので、取出率
を飛躍的に高められるとともに、構造簡単であるから小
型・低コストで取扱いも容易である。しかも、回転カッ
ターでないから、安全である。
【0011】また、請求項2の発明は、前記各カッター
が前記交叉部から外方に向かって低く前記突上げ方向に
傾斜配設されている解袋機である。
【0012】かかる発明では、各カッターを、交叉部に
対応する中心位置から外方に向って順次に中実袋の下向
面に突上当接させることができる。つまり、各当接部分
を移動させることによって突上力を各当接部分に集中さ
せつつ、下向面を交叉部に対応する位置から外方に向け
て切断することができる。したがって、請求項1の発明
の場合と同様な作用効果を奏するとことができることに
加え、さらに突上力の軽減化を図りつつ一段と円滑な分
割切断ができる。
【0013】また、請求項3の発明は、ノコギリ形状の
前記各カッターの各歯の先端から基端に向う角度が90
度以下とされている解袋機である。
【0014】かかる発明では、カッターの各ノコギリ形
状歯が90度以下の鋭いものとされている。したがっ
て、請求項1および請求項2の発明の場合と同様な作用
効果を奏することができることに加え、さらに例えば多
重クラフト紙のような強靭な袋体でもカッターが中実袋
全体を押上げてしまうことがなく確実に分割切断できか
つ中実袋の軽量や袋体の強弱性に対する適用性が一段と
広い。
【0015】また、請求項4の発明は、前記カッターが
前記交叉部を中心として前記中実袋の下向面の対角線に
対応する4本とされ、かつ前記中実袋の下向面に接して
当該中実袋を保持可能な4本の保持部材を設け、非突上
げ時において各カッターが対応する各保持部材内に没入
可能に形成されているされた解袋機である。
【0016】かかる発明では、カッターが中実袋の下向
面の対角線に対応する4本とされかつ同形同数の保持部
材上に中実袋を載置できるとともに非突上げ時には各カ
ッターが当該保持部材内に没入される。解袋後の袋体は
保持部材上に残る。したがって、請求項1から請求項3
までの発明の場合と同様な作用効果を奏することができ
ることに加え、さらに中実袋のセット(載置)および袋
体の排出を安全かつ容易に行えるとともにその下向面を
より全面的かつ完全に分割切断できるから中味の残留量
を極少化乃至残留の一掃化を図れる。
【0017】さらに、請求項5の発明は、前記中実袋の
上向面に当接可能で当該中実袋の下向面を前記各保持部
材へ押付ける押圧手段が設けられている解袋機である。
【0018】かかる発明では、中実袋を押圧手段によっ
て各保持部材へ押付けることができる。したがって、請
求項4の発明の場合と同様な作用効果を奏することがで
きることに加え、さらに中味軽量で強靭な中実袋(袋
体)に対する適用性が広い。
【0019】さらにまた、請求項6の発明は、前記機械
的速度が、前記カッターの1歯の先端から基端までが
0.2秒以内で前記中実袋の下向面を通過可能に選択さ
れている解袋機である。
【0020】かかる発明では、各カッターの1歯が0.
2秒以内で中実袋の下向面を通過する。したがって、請
求項1から請求項5までの発明の場合と同様な作用効果
を奏することができることに加え、さらに解袋時間を短
縮できるとともにより確実な分割切断を保障することが
できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。本解袋機は、図1〜図4に示す如
く、交叉部Qを中心に外方に延る4本以上(この実施形
態では4本)のノコギリ形状のカッター30(30A〜
30D)を中実袋1の下向面3に機械的速度で突上げて
当該下向面3を交叉部Qに対応する位置を中心として4
以上に分割切断可能に形成されている。
【0022】図1〜図4において、台車10は、枠体1
1からなり車輪16を介してレール17上を移動可能で
ある。地上(床上)を直接移動可能に形成してもよい。
したがって、中実袋1の搬入場所,保管場所や取出した
中味を運搬車へ乗せる場所等に移動させることができる
とともに、非解袋作業時には例えば工場内の隅へ納めて
おける。19はホッパーである。
【0023】枠体11の上部には長方形の図1,図2に
示す上部開口部13が設けられ、この上部開口部13に
は、4本の保持部材20(20A〜20D)が各対角線
上に交叉配設されている。中実袋1の安定保持,取出中
味のホッパー19への落下円滑化および作業者の安全保
障のためである。
【0024】すなわち、各保持部材20は、縦断面を示
す図5に示す如く、収納隙間23を形成可能に連結され
た左右一対のガイド21L,21Rとからなり、この収
納隙間23内にカッター30を収納可能つまり実線で示
す非突上げ時にカッター30を没入可能に形成してあ
る。2点鎖線が突上げ状態を示す。
【0025】また、各ガイド21L,21Rの上部には
円弧形状部22L,22Rが設けられ、解袋時の中味を
円滑にホッパー19へ落下させるとともにその後に一部
の中味が各保持部材20に引掛ったり付着したりして残
留しまうことを防止する。したがって、その後に当該機
を用いて中味の異なる中実袋1の解袋を行っても、異物
(先の中味)が今回の中味に混入してしまう事態を回避
できるわけである。
【0026】さて、各カッター30は、図1,図7に示
すように、ノコギリ形状とされ各歯31の先端から基端
32に向う角度θは90度以下とされる。この実施形態
では60度としてある。この角度θ(90度)以上とす
ると、軽い中実袋1の場合は切断し難く中実袋1全体を
カッター30が持上げてしまうことがある。この意味に
おいて、角度θは小さい方が好ましいが、カッターおよ
び各歯自体の強度確保および歯高(H1)を小さくする
観点から、45度以上とするのが望ましい。但し、袋体
の性状(例えば、ビニール製)によっては45度以下で
も良好に分割切断できる。
【0027】この実施形態では、歯ピッチPを30mm
としかつ歯高H2は角度θが60度となる値(約26m
m)とされ、基端32の高さH1は約15mmとしてあ
る。35は、取付け穴である。なお、例えば角度θを3
0度以下にすると、歯高H2を一定とした場合、歯ピッ
チPが非常に小さくつまり歯数が非常に多くなり切断時
における袋体への同時的接触面積が大きくなり切れ味が
悪くなる傾向にある。したがって、最限はθ=30度と
するのが好ましい。
【0028】各カッター30A〜30Dは、交叉部Qを
中心として図2に示す上部開口部13の成す対角線〔図
8(A)および図10(A1)に示す中実袋1の対角線
5A〜5Dに対応する。〕上に位置するものとして一体
化形成され、図3に示すカッターフレーム41に取付け
穴35とボルトを用いて取付けられている。このカッタ
ーフレーム41は、各ガイドフレーム43,43に摺動
自在に嵌挿された左右一対の昇降ロッド42,42の昇
降運動によって昇降可能である。
【0029】また、各カッター30A〜30Dは、図6
に示すように、カッターフレーム41への取付位置(3
5)よりも交叉部Qの方が寸法h(例えば、5mm)だ
け水平線Hから高くなるように傾斜配設されている。つ
まり、各歯31の高さが、交叉部Qから外方に向って低
くなる。なお、基端32をベースとして各歯(先端)3
1を当該傾斜形状にしておき、カッターフレーム41に
対して基端32を水平に取付けるようにしても、各歯3
1を傾斜配設することができる。
【0030】さらに、カッター30の“ノコギリ形状”
とは、その長手方向に並列で複数の歯31を有すること
を意味し、引き切り乃至押し切り用の一般的ノコギリと
同じ形状に限定されない。この実施形態では、図7に示
すように、各歯31は双刃とされ、図で上方に突上げる
ことにより中実袋1(3)を効率よく切断可能に形成し
てある。
【0031】昇降手段40は、上記昇降ロッド42,4
2および図3に示す左右一対のエアシリンダー45L,
45Rを含み、カッターフレーム41を介してカッター
30A〜30Dを上昇(突上げ)および下降させること
ができる。このエアシリンダー45L,45Rは、図7
に示す歯高H2(約26mm)を0.2秒以内で中実袋
1の下向面3を通過させる機械的速度を持つ。なお、こ
の実施形態では、基端32の少なくとも一部が下向面3
を通過するようにして突上げる。
【0032】ここに、本発明でいう“機械的速度”と
は、解袋作業を連続的に行おうとする場合にカッター3
0(30A〜30D)を人力によって上昇させ得る程度
の低速度を除くことを意味する。人力試行によると、そ
の重量性,形態との関係で一番早くともせいぜい1秒で
あり、これでは下向面3を切断できずに中実袋1全体を
持上げてしまう。また、人力では、作業者の削減ができ
ない。
【0033】“機械的”とは、上記エアシリンダーの
他、エアモータ,電動モータ,ソレノイドを駆動源とし
て、必要によってリンク機構,カム機構等を併用して、
カッター30を人力以外で短時間(例えば、0.2秒以
内)に上昇(突上げ)させることのできる概念である。
【0034】また、この実施形態では、解袋作業の自動
化,迅速化,取扱い容易化並びに安全強化のために、図
示しない制御装置(パソコン,ロジック回路,シーケン
ス回路等)を用いて図9に示すように運転できるように
形成してある。
【0035】すなわち、保持部材20上に中実袋1がセ
ット(載置)されていることを光電センサやリミットス
イッチを用いて検出しかつ解袋スイッチ(押ボタン)を
ONしたことを条件として、昇降手段40(45L,4
5R)を0.2秒以内で上昇させ、かつカッター30が
上昇限になったことが検出されると直ちに下降させてカ
ッター30を保持部材20(23)内に没入させる。中
実袋1の存在検出とスイッチ操作という2重の安全策
と,解袋後の歯31の没入とにより、作業者安全の万全
を図っている。2つの押ボタンを設け、両手で押下操作
するようにすればより完壁となる。
【0036】さらに、特に軽量の中実袋1の解袋に備
え、図11に示す押圧手段50を設けてもよい。すなわ
ち、保持部材20上にセットされた中実袋1の上向面2
に押圧ロッド52で昇降可能な押圧板51を当接させて
一定の圧力で当該中実袋1を保持部材20に押圧(押付
け)可能に形成されている。したがって、中実袋1が軽
くても、カッター30を突上げればその下向面3を確実
に分割切断することができる。なお、押圧手段(50)
としては、例えば保持部材20に対応する形態の針金や
鋼体で上方から押付けるように形成してもよい。
【0037】次に、この実施形態の作用・動作を説明す
る。解袋作業環境に好適な場所へ台車10を移動させて
静止固定する。作業者は、人力であるいは他の昇降手段
(例えば、チェーンブロック等)を用いて保持部材20
上に中実袋1を載置(供給)する。どんなに高度に自動
化された従来解袋機でも人力で行っている供給作業と同
じ作業であるから、格別の負担とはならない。ほとんど
の場合、他の昇降手段(チェーンブロック等)を併用で
きる位置で行えるから、従来が例えば2人で行っていた
ものを1人でも行える。つまり、人数を削減できる。
【0038】この段階(非突上げ時)では、カッター3
0(歯31)が保持部材20内に没入しているので、安
全でありかつ中実袋1の供給作業を含む取扱いが非常に
容易である。
【0039】しかる後に、作業者は解袋スイッチをON
させる。中実袋1が検出されない場合はカッター30が
突上げ動作しないので、この点からも作業者の安全が保
障される。中実袋1が検出されていると、制御装置が昇
降手段40(45L,45R)を働かせ、カッターフレ
ーム41を介してカッター30(30A〜30D)を図
1,図2で上方に突上げる。
【0040】カッター30(30A〜30D)は上昇
し、各歯31は交叉部Qからカッターフレーム41の取
付け側つまり外方に向って中実袋1の下向面3に当接し
つつ分割切断する。切断ポイントが移動するので、エア
シリンダー45L,45Rの突上力を集中しつつ円滑に
切断できる。一方において、昇降手段40(45L,4
5R)の小容量小型化を図れる。
【0041】すなわち、図8(A)および下向面3側か
ら見た図10(A1)に示す交叉部Qを中心として切断
線5A〜5Dに沿って外方に向けて分割切断する。交叉
部Qの切断開始と同時的に中実袋1内の中味をホッパー
19へ落下させることができる。
【0042】カッター30が図5に2点鎖線で示す上昇
限になると、制御装置はエアシリンダー45L,45R
を下降動作させる。この非突上げ時においては、カッタ
ー30が図5に実線で示すように保持部材20(23)
内に没入される。作業者の安全が保障される。
【0043】かくして、下向面3は、図8(B)に示す
ように4分割の切断部6A〜6Dとなりかつ対応する各
稜線部4A〜4Dから下方に垂れ下がる。つまり、中実
袋1の下向面3を全面的にかつ迅速に切断する事ができ
る。
【0044】したがって、従来例の場合のように中味が
解袋未了乃至不十分の四隅に残留してしまうことがない
から、中味の取出率を飛躍的に向上できる。これによ
り、従来の残留中味の振落し作業を一掃することができ
る。これまでに掛った時間は0.2秒以内であるから、
迅速である。
【0045】また、各保持部材20の上方部が図5に示
す円弧形状部22L,22Rとされているので、落下中
味がこれに引掛ったり付着したままとなって残留するこ
とがない。したがって、その後に同機を用いて他の中味
の中実袋1を解袋しても異物混入とならない。
【0046】また、解袋後の袋体(1)の上向面2(詳
しくは、その内側面)が保持部材20に載ったまま残る
ので、その排出も簡単である。供給作業者が排出作業も
行える。したがって、中実袋1の供給,解袋,排出を1
人の作業者でも行えるから人員削減により解袋コストを
大幅に引下げられる。
【0047】なお、以上の実施形態では、カッター30
および保持部材20を図10(A1)に示す中実袋1の
対角線(5A〜5D)に対応する対角線上に配設した各
4本から形成した場合について説明したが、交叉部Qを
有すれば、図10(A2)に示すように交叉部Qを載置
される中実袋1の下向面3の中心から位置ずれさせても
よい。かくすれば、分割切断の進行に伴ってその中実袋
1全体を傾斜させることができるので、取出速度を一段
と高めたり、中味やホッパー19の形態に対する適用性
を拡大でき得る。また、本数は5本以上としてもよい。
例えば図10(B)に示す8本である。但し、交叉部Q
の位置および5本以上の本数を適宜に選択するとして
も、各切断部(6)が対応する4つの稜線部4A〜4D
から垂れ下るようにすべきである。全面的切断を行わせ
るためである。換言すれば、カッター30の本数を3以
下とすると、四隅のうちの少くとも一隅が袋状となった
まま残ってしまうので、中味が残留してしまう。
【0048】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、交叉部を中心
に外方に延る4本以上のノコギリ形状のカッターを、中
実袋の下向面に機械的速度で突上げて、当該中実袋の下
向面を交叉部に対応する位置を中心として4以上に分割
切断可能に形成されているので、次のような優れた効果
を奏することができる。
【0049】 全面的に解袋できるので、中味の残留
が殆どない。したがって、取出率を飛躍的に向上できる
他、振落し作業を一掃できかつその残留物が異物として
他の中味に混入してしまう虞れを解消できる。 カッターと中実袋との相対移動時間が瞬間的である
から、迅速な全面解袋が行える。 中実袋の供給位置とカッター位置とが同一であるか
ら、袋体の供給・排出が非常に楽である。1人の作業者
でも行えるから、人員削減およびこれによるランニング
コストを低減できる。
【0050】 構造簡単でかつ回転カッターがないの
で、非常に安全であり、取扱いも簡単である。 構造簡単であるから大幅な小型化および低コスト化
を図れるとともに、搬送ベルト等がないので全体を他に
移動させることもできる。したがって、解袋コストを大
幅に低減でき設置スペースも最小化できるとともに、他
の昇降手段等も利用できるから、軽労働で作業能率も大
幅に向上できる。 小型、低コストであるから中実袋の中味ごとに多く
の台数を設置することが容易となる。この点からも、同
時解袋による作業能率の向上および迅速化を図れるとと
もに、同機を用いた場合における異物(中味)の混入を
防止することができる。 メンテナンスが非常に楽である。
【0051】また、請求項2の発明によれば、各カッタ
ーが交叉部から外方に向かって低く突上げ方向に傾斜配
設されているので、請求項1の発明の場合と同様な効果
を奏することができることに加え、さらに突上力の軽減
化を図りつつ一段と円滑な分割切断ができる。
【0052】また、請求項3の発明によれば、各カッタ
ーの各ノコギリ形状歯の先端から基端に向う角度が90
度以下とされているので、請求項1および請求項2の発
明の場合と同様な効果を奏することができることに加
え、さらに例えば多重クラフト紙のような強靭な袋体で
もカッターが中実袋を押上げてしまうことがないから確
実に分割切断できかつ中実袋の軽量や袋体の強弱性に対
する適用性が広い。
【0053】また、請求項4の発明によれば、カッター
が交叉点を中心として中実袋の下向面の対角線に対応す
る4本とされ、かつ中実袋の下向面に接して当該中実袋
を保持可能な4本の保持部材を設け、非突上げ時におい
て各カッターが対応する各保持部材内に没入可能に形成
されているで、請求項1から請求項3までの発明の場合
と同様な効果を奏することができることに加え、さらに
中実袋のセットおよび袋体の排出を安全かつ容易に行え
るとともにその下向面をより全面的かつ完全に分割切断
できるから中味の残留量を極少化乃至残留の一掃化を図
れる。
【0054】さらに、請求項5の発明によれば、中実袋
の上向面に当接可能で当該中実袋の下向面を各保持部材
へ押付ける押圧手段が設けられているので、請求項4の
発明の場合と同様な効果を奏することができることに加
え、さらに中味軽量で強靭な中実袋(袋体)に対する適
用性が広い。
【0055】さらにまた、請求項6の発明によれば、機
械的速度がカッターの1歯の先端から基端までが0.2
秒以内で中実袋の下向面を通過可能に選択されているの
で、請求項1から請求項5までの発明の場合と同様な効
果を奏することができることに加え、さらに解袋時間を
短縮できるとともにより確実な分割切断を保障すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す一部を省略した外観斜
視図である。
【図2】同じく、平面図である。
【図3】同じく、正面図である。
【図4】同じく、左側面図である。
【図5】同じく、保持部材とカッターとの関係を説明す
るための縦断面図である。
【図6】同じく、カッターの傾斜配設を説明するための
図である。
【図7】同じく、カッターを説明するための一部拡大図
である。
【図8】同じく、解袋前後状態を説明するための図であ
る。
【図9】同じく、解袋動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図10】同じく、交叉部および切断線を説明するため
の図である。
【図11】同じく、押圧手段を説明するための図であ
る。
【図12】従来例(1)を説明するための図である。
【図13】従来例(2)を説明するための図である。
【符号の説明】
1 中実袋 2 上向面 3 下向面 4 稜線部 5 切断線(対角線) 6 切断部 10 台車 11 枠体 13 上部開口部 20 保持部材 21 ガイド 22 円弧形状部 23 収納隙間 30 カッター 31 歯 32 基端 40 昇降手段 41 カッターフレーム 42 昇降ロッド 43 ガイドフレーム 45 エアシリンダー 50 押圧手段 51 押圧板 52 押圧ロッド Q 交叉部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交叉部を中心に外方に延る4本以上のノ
    コギリ形状のカッターを、中実袋の下向面に機械的速度
    で突上げて、当該中実袋の下向面を交叉部に対応する位
    置を中心として4以上に分割切断可能に形成した解袋
    機。
  2. 【請求項2】 前記各カッターが前記交叉部から外方に
    向かって低く前記突上げ方向に傾斜配設されている請求
    項1記載の解袋機。
  3. 【請求項3】 前記各カッターの各ノコギリ形状歯の先
    端から基端に向う角度が90度以下とされている請求項
    1または請求項2記載の解袋機。
  4. 【請求項4】 前記カッターが前記交叉部を中心として
    前記中実袋の下向面の対角線に対応する4本とされ、か
    つ前記中実袋の下向面に接して当該中実袋を保持可能な
    4本の保持部材を設け、非突上げ時において各カッター
    が対応する各保持部材内に没入可能に形成されている請
    求項1から請求項3までのいずれか1項に記載された解
    袋機。
  5. 【請求項5】 前記中実袋の上向面に当接可能で当該中
    実袋の下向面を前記各保持部材へ押付ける押圧手段が設
    けられている請求項4記載の解袋機。
  6. 【請求項6】 前記機械的速度が、前記カッターの1歯
    の先端から基端までが0.2秒以内で前記中実袋の下向
    面を通過可能に選択されている請求項1から請求項5ま
    でのいずれか1項に記載された解袋機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101445128B1 (ko) * 2014-03-04 2014-11-04 원태연 비닐봉투 파괴수단을 구비하는 음식물 쓰레기통
CN110436000A (zh) * 2019-08-09 2019-11-12 上海电力大学 一种简易附桶湿垃圾破袋器

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