JPH10338080A - 荷物積載装置及び荷物の積載方法 - Google Patents

荷物積載装置及び荷物の積載方法

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JPH10338080A
JPH10338080A JP16529697A JP16529697A JPH10338080A JP H10338080 A JPH10338080 A JP H10338080A JP 16529697 A JP16529697 A JP 16529697A JP 16529697 A JP16529697 A JP 16529697A JP H10338080 A JPH10338080 A JP H10338080A
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movable
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luggage
carrier
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JP16529697A
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English (en)
Inventor
Yokichi Zaitsu
要吉 財津
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HIDA ANTENNA KOJI KK
Original Assignee
HIDA ANTENNA KOJI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の荷物積載装置は、載置部を有する荷台が
自動車の屋根部に固定するようになっていた。そのた
め、その上部に荷物を載せるためには、屋根部上の載置
部の高さまで荷物を持ち上げなければならなかった。 【解決手段】荷物積載装置Aは、基台1と、基台1に移
行可能に取着してある可動荷台2とを備えている。基台
1には固定側レール部材14が架設してある。可動荷台
2は台枠20を備えており、台枠20には固定側レール
部材14と対応する箇所に可動側レール部材21が架設
してある。基台1と可動荷台2は連結部材3により連結
してある。連結部材3の内部には固定側レール部材14
と可動側レール部材21が挿通して設けてある。台枠2
0には荷物を載せる載置部23が設けてある。可動側レ
ール部材21の両端側には、連結部材3が当該箇所を越
えて移動することができないようにする可動側ストッパ
ー部材25が設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車の屋
根部に取り付けることで、屋根部にも荷物を載せること
ができるようにする荷物積載装置に関するものである。
更に詳しくは、荷物の載せ降し及び固定等をし易くした
荷物積載装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車において、車内に載せきれ
ないような荷物を運搬する手段の一として、自動車の屋
根部に取り付けることで、屋根部にも荷物を載せて運搬
することができるようにする荷物積載装置が知られてい
る。従来の荷物積載装置は、載置部を有する荷台を取着
具により屋根部に動かないように固定しただけのものが
一般的である。荷物積載装置は、荷物を屋根部に載る高
さまで持ち上げて、当該屋根部に固定してある荷台の載
置部に載せ、ロープなどによって緊縛したりして固定す
ることにより使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の荷物積載装置には、次のような課題があった。即ち、
荷台が屋根部に動かないように固定してあることによ
り、荷物を載置部に載せるためには、当該荷物を屋根部
に載る高さまで持ち上げなければならなかった。つま
り、荷物を載置部に載せる作業がし難かった。例えば、
近年流行のオフロードカーなどにあっては、一般的に屋
根部まで高さが相当に高く、荷物の載せ降しに踏み台や
脚立、梯子などを使用することが多いため、上記した課
題が特に顕著であった。
【0004】また、荷物は荷台に載せた後にロープ等に
より緊縛したりして固定しなければならない。しかしこ
の場合も、荷台の設けてある屋根部の高さにおいて荷物
を固定しなければならないので、荷物を固定する作業が
し難く、固定具合の確実性が十分でなかった。
【0005】本発明は上記課題を解消するものであり、
荷物の載せ降し及び固定等をし易くした荷物積載装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては走行装置に取り付けられる荷物積載装置であ
って、走行装置に取り付ける手段を有する基台と、上記
基台に、所要方向へ移行可能に取り付けられている可動
荷台と、上記可動荷台を上記基台の端部まで移行させた
ときに、当該可動荷台を上記基台に対して所要の角度を
以て下り傾斜させた状態または垂下状態または実質的に
垂下状態で維持することができる手段と、を備えている
ことを特徴とする、荷物積載装置である。
【0007】第2の発明にあっては、走行装置に取り付
けられる荷物積載装置であって、走行装置に取着具によ
り取り付け可能な基台と、上記基台に、連結部材を介し
て所要方向へ移行可能に取り付けられている可動荷台
と、を備えており、上記基台は、上記可動荷台の移行を
案内する案内手段と、上記連結部材が移動可能に係合さ
れ、上記可動荷台の移行方向と平行または実質的に平行
に設けられた所要数の固定側移動補助部材と、当該固定
側移動補助部材の両端側に設けられ、上記連結部材が当
該箇所を越えて移動することができないようにする固定
側ストッパー部材と、を備えており、上記可動荷台は、
上記連結部材が移動可能に係合され、当該可動荷台の移
行方向と平行または実質的に平行に設けられた所要数の
可動側移動補助部材と、当該可動側移動補助部材の両端
側に設けられ、上記連結部材が当該箇所を越えて移動す
ることができないようにする可動側ストッパー部材と、
を備えており、上記連結部材は、上記固定側移動補助部
材及び可動側移動補助部材のうち上記両固定側ストッパ
ー部材及び両可動側ストッパー部材で挟まれた部分に移
動可能に係合させてあり、上記可動荷台を上記基台の端
部まで移行させたときに、当該可動荷台を上記基台に対
して所要の角度を以て下り傾斜させた状態または垂下状
態または実質的に垂下状態で維持することができるよう
にしてあることを特徴とする、荷物積載装置である。
【0008】第3の発明にあっては、荷物積載装置であ
って、走行装置に取り付けられた第1または第2の発明
に係る荷物積載装置において、上記基台に対して所要の
角度を以て下り傾斜させた状態または垂下状態または実
質的に垂下状態で維持してある可動荷台と、取着手段を
介し、上記可動荷台に取り外し可能に取着された天板
と、当該天板を水平または実質的に水平な状態で支持す
る脚部材と、を備えていることを特徴とする、荷物積載
装置である。
【0009】第4の発明にあっては、上記走行装置が自
動車であることを特徴とする、第1、2または第3の発
明に係る荷物積載装置である。
【0010】第5の発明にあっては、走行装置への荷物
の積載方法であって、走行装置の端部側へ荷台を移行さ
せて、所要角度で下り傾斜させた状態または垂下状態ま
たは実質的に垂下状態で維持し、上記荷台に荷物を固定
した後、上記荷台を水平にして走行装置の所定位置で固
定することを特徴とする、荷物の積載方法である。
【0011】
【作 用】第1または第4の発明に係る荷物積載装置に
あっては、可動荷台を基台の端部まで移行させて、当該
可動荷台を上記基台に対して所要の角度を以て下り傾斜
させた状態または垂下状態または実質的に垂下状態で維
持すれば、可動荷台は、基台に対して所要の角度を以て
下り傾斜した分、または垂下または実質的に垂下した分
だけ基台の端部まで移行される前の状態よりもその高さ
を低くすることができる。従って、可動荷台を基台の端
部まで移行させて、当該可動荷台の高さを基台の端部ま
で移行させる前の状態よりも低くすることにより、荷物
を持ち上げる高さが低くなった分だけ可動荷台への荷物
の載せ降し作業をし易くすることができる。また、荷物
を固定する作業もし易くなり、固定具合の確実性も高め
ることができる。
【0012】また、例えば、可動荷台が複数の方向へ移
行可能であれば、状況に応じて、荷物が載せ易くなるよ
うな任意の方向を選択して、当該方向から荷物を載せ降
しすることができる。
【0013】第2または第4の発明に係る荷物積載装置
にあっては、基台に、連結部材を介して所要方向へ移行
可能に取り付けられている可動荷台を、基台の端部まで
移行させる。基台と可動荷台とを連結する連結部材は、
基台の固定側移動補助部材及び可動部材の可動側移動補
助部材のうち両固定側ストッパー部材及び両可動側スト
ッパー部材で挟まれた部分に移動可能に係合させてあ
る。可動荷台を基台の端部まで移行させると、連結部材
は移行方向と反対の端部側に設けてある可動側ストッパ
ー部材により移行方向へ押されて、移行側に設けてある
固定側ストッパー部材の位置まで移動し、当該固定側ス
トッパー部材と上記可動側ストッパー部材との間に挟ま
れて動けなくなる。こうして可動荷台は、基台に対して
所要の角度を以て下り傾斜した分、または垂下または実
質的に垂下した分だけ、基台の端部まで移行される前の
状態よりもその高さを低くすることができる。従って、
可動荷台を基台の端部まで移行させて、当該可動荷台の
高さを基台の端部まで移行させる前の状態よりも低くす
ることにより、荷物を持ち上げる高さが低くなった分だ
け可動荷台への荷物の載せ降し作業をし易くすることが
できる。また、荷物を固定する作業もし易くなり、固定
具合の確実性も高めることができる。
【0014】第3または第4の発明に係る荷物積載装置
にあっては、基台の端部まで移行させて、上記基台に対
して所要の角度を以て下り傾斜させた状態または垂下状
態または実質的に垂下状態で維持してある可動荷台に、
取着手段を介して取り外し可能に天板を取着する。そし
て天板が水平または実質的に水平な状態になるように脚
部材を備えることにより、簡単に仮載置台部を形成する
ことができる。これにより荷物の載せ降しの際に、仮載
置台部に一旦これらの荷物を仮置きすることができるの
で、荷物の載せ降し作業を更にし易くすることができ
る。
【0015】また、仮載置台部は、走行装置または自動
車に取り付けられた荷物積載装置の可動荷台に取着して
あるので安定しており、例えば、吹き上げ風などに煽ら
れても転倒しにくい。なお、この仮載置台部は、例えば
野外でキャンプをするときにテーブルとして使用するこ
ともできる。
【0016】第5の発明に係る走行装置への荷物の積載
方法にあっては、走行装置の端部側へ荷台を移行させ
て、所要角度で下り傾斜させた状態または垂下状態また
は実質的に垂下状態で維持し、上記荷台に荷物を固定し
た後、上記荷台を水平にして走行装置の所定位置で固定
することにより、荷物の載せ降しをし易くすることがで
き、作業性を向上させることができる。また、荷物を固
定する作業もし易くなり、固定具合の確実性も高めるこ
とができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
き更に詳細に説明する。図1は本発明に係る荷物積載装
置の第1の実施の形態を示しており、可動荷台における
載置部の一部を切り欠いた状態の分解斜視説明図、図2
は図1に示す荷物積載装置の要部断面説明図である。符
号Aは本発明に係る荷物積載装置を示している。荷物積
載装置Aは、走行装置である自動車に取り付け可能な基
台1と、この基台1に、連結部材3を介して所要の方向
へ移行可能に取り付けられている可動荷台2とを備えて
いる。なお、本実施の形態で示す荷物積載装置Aは、図
3において、可動荷台2が、左右方向に移行可能なよう
に取り付けてある。また、走行装置は自動車に限定する
ものではなく、例えば、自転車、リヤカーなどに取り付
けても良い。
【0018】基台1には、自動車に取り付けるための取
着具10が備えてある。取着具10は角部の四箇所に設
けてある。取着具10間の縦方向には縦部材11,11
が、また横方向には横部材12,12がそれぞれ架け渡
して設けてある。縦部材11,11及び横部材12,1
2はそれぞれ鉄製のパイプ材で形成してあり、基台1の
外枠を形成している。
【0019】各横部材12の上部には、可動荷台2の移
行を案内する案内部材13が設けてある。案内部材13
は、下部側部材130と上部側部材131とからなり、
下部側部材130は横部材12のほぼ全長にわたって設
けてある。上部側部材131は下部側部材130の中央
付近において所要の長さを以て設けてある。下部側部材
130と上部側部材131は共に鉄製の等辺山形鋼材で
形成してあり、相互に垂直面を重ね合わせて、断面
「コ」状を形成するように設けてある。上部側部材13
1における水平面の両端部には、やや斜め上方に撥ね上
がった撥ね上げ部132が設けてある。
【0020】縦部材11,11の間には、固定側移動補
助部材である固定側レール部材14,14が所要間隔を
以て二箇所に、可動荷台2の移行方向と平行になるよう
に架け渡して設けてある。なお、固定側レール部材14
は鉄製のパイプ材で形成してある。
【0021】本実施の形態にあっては、上記固定側レー
ル部材14に固着してある縦部材11の基部(以下、主
に「固定側ストッパー部15」と記載)が固定側ストッ
パー部材としての機能をも兼ね備えている。しかし、こ
れに限定せず縦部材11とは別体で固定側ストッパー部
材を設けても良い。
【0022】可動荷台2は下部にフレームとなる台枠2
0を備えている。台枠20は鉄製のパイプ材で形成して
あり、各所に曲げ加工を施して上記基台1の外枠とほぼ
同じ大きさになるように形成してある。台枠20におい
て、上記固定側レール部材14と対応する箇所の二箇所
には、可動側移動補助部材である可動側レール部材2
1,21が、固定側レール部材14,14と同様に可動
荷台2の移行方向と平行に台枠20の横方向に架け渡し
て設けてある。なお、可動側レール部材21,21も鉄
製のパイプ材で形成してある。
【0023】なお、台枠20は水平状態において、断面
「コ」状を形成する案内部材13の下部側部材130と
上部側部材131との間に案内される。この場合の台枠
20は、いわば案内部材13に実質的に保持されている
状態にあるので、自動車4の走行時でも安定した状態を
維持することができる。
【0024】台枠20の縦方向における両端部側とほぼ
中央部の三箇所には、四角筒状の載置板台材22・・・
が台枠20の上部に段部を形成するようにして架け渡し
て設けてある。荷物を載せる載置部23は六枚の載置板
230・・・から形成してあり、各載置板230は上記
載置板台材22・・・上に取着金具24を介してスノコ
状に取り付けてある。
【0025】上記可動側レール部材21の両端側には、
連結部材3が当該箇所を越えて移動することができない
ようにする可動側ストッパー部材25,25が設けてあ
る。可動側ストッパー部材25,25は、一端側を可動
側レール部材21の上部に段部を形成するように、他端
側を上記した中央部の載置板台材22の側面に固着して
設けてある。可動側ストッパー部材25は鉄製の丸鋼で
形成されている。
【0026】縦方向に設けてある台枠20の所要位置に
は、上方に向けて荷物落下防止部材26,26が垂設し
てある。荷物落下防止部材26は、二箇所に曲げ加工を
施して形成してある落下防止枠27と、この落下防止枠
27の内側に設けてあり、補強作用も兼ねている荷台固
定部材28とを備えている。
【0027】荷台固定部材28はパイプ材で形成してあ
る中空筒状の固定部材本体281を有しており、その内
部には、上下方向に移動可能な棒状のストッパー部材2
82と、このストッパー部材282に常に下向きの付勢
力を付しているコイルばね(図示省略)とが収容してあ
る。ストッパー部材282には横方向に突出して操作バ
ー283が設けてある。固定部材本体281には、内外
部と貫通しており上記操作バーが挿通できる上下方向に
のびた長穴285が形成してある。長穴285の上端に
は操作バー283が掛止可能な切欠部284が形成して
ある。ストッパー部材282は上記長穴285の長さ分
だけ上下方向に移動することができる。
【0028】ストッパー部材282の操作バー283が
長穴285の下端に位置しているとき、ストッパー部材
282の下端部は固定部材本体281の下部から所要長
さ下方に突出しており、基台1の縦部材11の内側と当
接または実質的に当接している。これにより可動荷台2
は縦部材11を越えて移行できないように実質的に固定
される。また、操作バー283が長穴285の上端に形
成してある切欠部284に掛止してあるとき、ストッパ
ー部材282の下端部は固定部材本体281の内部に収
容され、上記したような可動荷台2の固定状態を解除
し、可動荷台2は縦部材11を越えて移行できるように
なる。
【0029】連結部材3は鉄製の丸鋼を長円形の輪状に
形成したものであり、内部には上記固定側レール部材1
4と上記可動側レール部材21の双方が挿通してある。
特に可動側レール部材21にあっては、両可動側ストッ
パー部材25,25で挟まれた部分において移動可能な
ように係合してある。また、連結部材3のうち固定側レ
ール部材14と可動側レール部材21の間には、ゴム輪
31が前記固定側レール部材14と可動側レール部材2
1の相互に接触するようにして巻きかけて取り付けてあ
る。
【0030】なお、本実施の形態において示す荷台積載
装置を構成する材料やその材質は、それぞれ上記に示し
たものに限定するものではなく、適宜、変更することが
できる。
【0031】(作 用)図3は図1に示す荷物積載装置
を自動車の屋根部に取り付けた使用状態を示しており、
可動荷台が基台の端部まで移行した状態を示す説明図、
図4は可動荷台を基台の端部まで移行して、基台に対し
て所要の角度を以て下り傾斜されている状態を示す説明
図である。図1ないし図4を参照して本発明の実施の形
態の作用を説明する。荷物積載装置Aは取着具10によ
り自動車4の屋根部40に取り付けてある。
【0032】水平状態にある可動荷台2を基台1の端部
側に移行させる。このとき連結部材3は、移行方向と反
対の端部側に設けてある可動側ストッパー部材25によ
り移行方向へ押されて固定側ストッパー部15まで移動
される。固定側ストッパー部15まで移動された連結部
材3は、固定側レール部材14と上記固定側ストッパー
部15とにより所要の角度を以て傾斜した状態で停止す
る。そして、前記所要の角度で停止した連結部材3と可
動側ストッパー部材25と固定側ストッパー部15とに
より、可動側レール部材21が所要の角度を以て傾斜し
た状態で停止される。こうして可動荷台2を、基台1に
対して所要の角度を以て下り傾斜させた状態で停止させ
維持することができる。
【0033】このとき可動荷台2は、基台1に対して所
要の角度を以て下り傾斜した分だけ、基台1の端部まで
移行される前の水平状態のときよりもその高さを低くす
ることができる。これにより、荷物を持ち上げる高さが
低くなった分だけ可動荷台2への荷物の載せ降し作業を
し易くすることができる。また、荷物を固定する作業も
し易くなり、固定具合の確実性も高めることができる。
【0034】本実施の形態において、可動荷台2の基台
1に対する下り傾斜した所要の角度は、可動荷台2が自
動車4の側部と接触しない程度に調節してある。なお、
可動荷台2の基台1に対する下り傾斜角度は、例えば、
固定側ストッパー部15の位置(固定側ストッパー部材
があるときは、その取着位置)や連結部材3の縦方向の
長さなどによって調節することができる。
【0035】案内部材13における上部側部材131の
水平面の両端部には、やや斜め上方に撥ね上がった撥ね
上げ部132が設けてある。これにより可動荷台2を所
要の角度を以て下り傾斜した状態から水平状態に戻す場
合に、台枠20を下部側部材130と上部側部材131
との間に案内させ易くすることができる。
【0036】可動荷台は、ストッパー部材282の下端
部が縦部材11の内側に当接または実質的に当接するこ
とで基台に実質的に固定されているので、少なくとも移
行する側に設けてあるストッパー部材282を上方に移
動させて、縦部材11との当接または実質的に当接した
状態を脱し固定を解除するだけで、可動荷台2を当該方
向へ移行させることができる。つまり、可動荷台の移行
に際して、四箇所に設けてある全てのストッパー部材2
82を操作する必要はなく、移行する側のストッパー部
材282のみを操作すれば良い。
【0037】連結部材3のうち固定側レール部材14と
可動側レール部材21の間には、ゴム輪31が前記固定
側レール部材14と可動側レール部材21の相互に接触
するようにして巻きかけて取り付けてあるので、自動車
4の走行時において、連結部材3のがたつきによる異音
を発生させにくい。
【0038】図5は本発明に係る荷物積載装置の第2の
実施の形態を示す説明図、図6は天板の折畳み方向を示
す説明図、図7は脚部材の回動及び伸縮方向を示す説明
図である。なお、図5及び図7において、上記図1ない
し図4に示す箇所と同一または同等の箇所には、同一の
符号を付して示している。また、本実施の形態で示す荷
物積載装置Aは、上記に示したものと同一であるので、
説明は省略する。
【0039】荷物積載装置Aは走行装置である自動車に
取り付けてあり、可動荷台2が基台1に対して所要の角
度を以て下り傾斜させた状態で維持してある。
【0040】可動荷台2の下端部にあたる縦方向の台枠
20には、取着手段である取着フック5を介して天板6
が取り外し可能に取り付けてある。天板6は八枚の板材
60・・・を有しており、各板材60間は蝶番61によ
り連結してある。蝶番61は板材60の厚み幅部に、各
板材60を互い違いの方向に折り畳むことができるよう
に設けてある。また、両端の各板材60における裏面の
二箇所には、脚部材を取着する脚部材取着具63,63
が固着してある。
【0041】天板6の下部には、脚部材7が上記脚部材
取着具63,63に取り外し可能に設けてある。脚部材
7は、所要箇所を回動点として連結してある伸縮部材7
0,70と、一方の伸縮部材70の上端に一端を回動可
能に連結してあり、天板6を支持する支持部材71とを
備えている。各伸縮部材70には下部の長さを調節でき
る伸縮部72が設けてある。脚部材7は、支持部材71
の他端を他方の伸縮部材70の上端に係合させることで
組み上げることができる。また、伸縮部材70の伸縮部
72によって、地面の凹凸などに対応して天板7を水平
または実質的に水平な状態で支持することができるよう
にしてある。
【0042】(作 用)本実施の形態で示すものの設営
方法は、次の通りである。まず、基台1の端部まで移行
させ、この基台1に対して所要の角度を以て下り傾斜さ
せた状態で維持してある可動荷台2に、取着フック5を
介して天板6を取り付ける。そして天板6が水平または
実質的に水平な状態になるように脚部材7を備える。以
上により簡単に仮載置台部8を形成することができる。
これにより荷物の載せ降しの際に、仮載置台部8に一旦
これらの荷物を仮置きすることができるので、荷物の載
せ降し作業を更にし易くすることができる。特に、荷物
が重量物である場合にあっては、この効果は顕著であ
る。
【0043】また、仮載置台部8は、自動車に取り付け
られた荷物積載装置Aの可動荷台2に取着してあるので
安定しており、例えば、吹き上げ風などに煽られても転
倒しにくい。なお、この仮載置台部8は、例えば野外で
キャンプをするときにテーブルとして使用することもで
きる。
【0044】天板6及び脚部材7は折り畳みが可能であ
るので、荷物積載装置Aに載せて容易に運搬することが
できる。
【0045】本明細書で使用している用語と表現は、あ
くまでも説明上のものであって、なんら限定的なもので
はなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等
価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の
技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるとい
うことは言うまでもない。
【0046】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)請求項1または4記載の荷物積載装置にあって
は、可動荷台を基台の端部まで移行させて、当該可動荷
台を上記基台に対して所要の角度を以て下り傾斜させた
状態または垂下状態または実質的に垂下状態で維持すれ
ば、可動荷台は、基台に対して所要の角度を以て下り傾
斜した分、または垂下または実質的に垂下した分だけ基
台の端部まで移行される前の状態よりもその高さを低く
することができる。従って、可動荷台を基台の端部まで
移行させて、当該可動荷台の高さを基台の端部まで移行
させる前の状態よりも低くすることにより、荷物を持ち
上げる高さが低くなった分だけ可動荷台への荷物の載せ
降し作業をし易くすることができる。また、荷物を固定
する作業もし易くなり、固定具合の確実性も高めること
ができる。
【0047】また、例えば、可動荷台が複数の方向へ移
行可能であれば、状況に応じて、荷物が載せ易くなるよ
うな任意の方向を選択して、当該方向から荷物を載せ降
しすることができる。
【0048】(b)請求項2または4記載の荷物積載装
置にあっては、基台に、連結部材を介して所要方向へ移
行可能に取り付けられている可動荷台を、基台の端部ま
で移行させる。基台と可動荷台とを連結する連結部材
は、基台の固定側移動補助部材及び可動部材の可動側移
動補助部材のうち両固定側ストッパー部材及び両可動側
ストッパー部材で挟まれた部分に移動可能に係合させて
ある。可動荷台を基台の端部まで移行させると、連結部
材は移行方向と反対の端部側に設けてある可動側ストッ
パー部材により移行方向へ押されて、移行側に設けてあ
る固定側ストッパー部材の位置まで移動し、当該固定側
ストッパー部材と上記可動側ストッパー部材との間に挟
まれて動けなくなる。こうして可動荷台は、基台に対し
て所要の角度を以て下り傾斜した分、または垂下または
実質的に垂下した分だけ、基台の端部まで移行される前
の状態よりもその高さを低くすることができる。従っ
て、可動荷台を基台の端部まで移行させて、当該可動荷
台の高さを基台の端部まで移行させる前の状態よりも低
くすることにより、荷物を持ち上げる高さが低くなった
分だけ可動荷台への荷物の載せ降し作業をし易くするこ
とができる。また、荷物を固定する作業もし易くなり、
固定具合の確実性も高めることができる。
【0049】(c)請求項3または4記載の荷物積載装
置にあっては、基台の端部まで移行させて、上記基台に
対して所要の角度を以て下り傾斜させた状態または垂下
状態または実質的に垂下状態で維持してある可動荷台
に、取着手段を介して取り外し可能に天板を取着する。
そして天板が水平または実質的に水平な状態になるよう
に脚部材を備えることにより、簡単に仮載置台部を形成
することができる。これにより荷物の載せ降しの際に、
仮載置台部に一旦これらの荷物を仮置きすることができ
るので、荷物の載せ降し作業を更にし易くすることがで
きる。
【0050】また、仮載置台部は、走行装置または自動
車に取り付けられた荷物積載装置の可動荷台に取着して
あるので安定しており、例えば、吹き上げ風などに煽ら
れても転倒しにくい。なお、この仮載置台部は、例えば
野外でキャンプするときにテーブルとして使用すること
もできる。
【0051】(d)請求項5記載の荷物積載装置にあっ
ては、走行装置の端部側へ荷台を移行させて、所要角度
で下り傾斜させた状態または垂下状態または実質的に垂
下状態で維持し、上記荷台に荷物を固定した後、上記荷
台を水平にして走行装置の所定位置で固定することによ
り、荷物の載せ降しをし易くすることができ、作業性を
向上させることができる。また、荷物を固定する作業も
し易くなり、固定具合の確実性も高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る荷物積載装置の第1の実施の形態
を示しており、可動荷台における載置部の一部を切り欠
いた状態の分解斜視説明図。
【図2】図1に示す荷物積載装置の要部断面説明図。
【図3】図1に示す荷物積載装置を自動車の屋根部に取
り付けた使用状態を示しており、可動荷台が基台の端部
まで移行した状態を示す説明図。
【図4】可動荷台を基台の端部まで移行して、基台に対
して所要の角度を以て下り傾斜されている状態を示す説
明図。
【図5】本発明に係る荷物積載装置の第2の一実施の形
態を示す説明図。
【図6】天板の折畳み方向を示す説明図。
【図7】脚部材の回動及び伸縮方向を示す説明図。
【符号の説明】
A 荷物積載装置 1 基台 10 取着具 11 縦部材 12 横部材 13 案内部材 130 下部側部材 131 上部側部材 132 撥ね上げ部 14 固定側レール部材 15 固定側ストッパー部 2 可動荷台 20 台枠 21 可動側レール部材 22 載置板台材 23 載置部 230 載置板 24 取着金具 25 可動側ストッパー部材 26 荷物落下防止部材 27 落下防止枠 28 荷台固定部材 281 固定部材本体 282 ストッパー部材 283 操作バー 284 切欠部 285 長穴 3 連結部材 31 ゴム輪 4 自動車 40 屋根部 5 取着フック 6 天板 60 板材 61 蝶番 63 脚部材取着具 7 脚部材 70 伸縮部材 71 支持部材 72 伸縮部 8 仮載置台部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行装置に取り付けられる荷物積載装置
    であって、 走行装置に取り付ける手段を有する基台(1) と、 上記基台(1) に、所要方向へ移行可能に取り付けられて
    いる可動荷台(2) と、 上記可動荷台(2) を上記基台(1) の端部まで移行させた
    ときに、当該可動荷台(2) を上記基台(1) に対して所要
    の角度を以て下り傾斜させた状態または垂下状態または
    実質的に垂下状態で維持することができる手段と、を備
    えていることを特徴とする、 荷物積載装置。
  2. 【請求項2】 走行装置に取り付けられる荷物積載装置
    であって、 走行装置に取着具により取り付け可能な基台(1) と、 上記基台(1) に、連結部材(3) を介して所要方向へ移行
    可能に取り付けられている可動荷台(2) と、を備えてお
    り、 上記基台(1) は、 上記可動荷台(2) の移行を案内する案内手段と、 上記連結部材(3) が移動可能に係合され、上記可動荷台
    (2) の移行方向と平行または実質的に平行に設けられた
    所要数の固定側移動補助部材と、 当該固定側移動補助部材の両端側に設けられ、上記連結
    部材(3) が当該箇所を越えて移動することができないよ
    うにする固定側ストッパー部材と、を備えており、 上記可動荷台(2) は、 上記連結部材(3) が移動可能に係合され、当該可動荷台
    (2) の移行方向と平行または実質的に平行に設けられた
    所要数の可動側移動補助部材と、 当該可動側移動補助部材の両端側に設けられ、上記連結
    部材(3) が当該箇所を越えて移動することができないよ
    うにする可動側ストッパー部材(25)と、を備えており、 上記連結部材(3) は、上記固定側移動補助部材及び可動
    側移動補助部材のうち上記両固定側ストッパー部材及び
    両可動側ストッパー部材(25)で挟まれた部分に移動可能
    に係合させてあり、 上記可動荷台(2) を上記基台(1) の端部まで移行させた
    ときに、当該可動荷台(2) を上記基台(1) に対して所要
    の角度を以て下り傾斜させた状態または垂下状態または
    実質的に垂下状態で維持することができるようにしてあ
    ることを特徴とする、 荷物積載装置。
  3. 【請求項3】 荷物積載装置であって、 走行装置に取り付けられた請求項1または2記載の荷物
    積載装置において、上記基台(1) に対して所要の角度を
    以て下り傾斜させた状態または垂下状態または実質的に
    垂下状態で維持してある可動荷台(2) と、 取着手段を介し、上記可動荷台(2) に取り外し可能に取
    着された天板(6) と、 当該天板(6) を水平または実質的に水平な状態で支持す
    る脚部材(7) と、を備えていることを特徴とする、 荷物積載装置。
  4. 【請求項4】 上記走行装置が自動車であることを特徴
    とする、 請求項1、2または3記載の荷物積載装置。
  5. 【請求項5】 走行装置への荷物の積載方法であって、 走行装置の端部側へ荷台を移行させて、所要角度で下り
    傾斜させた状態または垂下状態または実質的に垂下状態
    で維持し、上記荷台に荷物を固定した後、上記荷台を水
    平にして走行装置の所定位置で固定することを特徴とす
    る、 荷物の積載方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103569659A (zh) * 2012-12-31 2014-02-12 浙江吉利汽车有限公司 一种顶盖混线生产自动输送装置
KR20160051068A (ko) * 2014-10-31 2016-05-11 노인규 차량용 루프 캐리어

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CN103569659A (zh) * 2012-12-31 2014-02-12 浙江吉利汽车有限公司 一种顶盖混线生产自动输送装置
CN103569659B (zh) * 2012-12-31 2015-12-02 浙江吉利汽车有限公司 一种顶盖混线生产自动输送装置
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