JP2002326792A - 高所作業車 - Google Patents

高所作業車

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JP2002326792A
JP2002326792A JP2001172696A JP2001172696A JP2002326792A JP 2002326792 A JP2002326792 A JP 2002326792A JP 2001172696 A JP2001172696 A JP 2001172696A JP 2001172696 A JP2001172696 A JP 2001172696A JP 2002326792 A JP2002326792 A JP 2002326792A
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JP2001172696A
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English (en)
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Masanobu Soeda
政信 添田
Hidehiko Yoshida
英彦 吉田
Kenji Ochiai
健二 落合
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Aichi Corp
Original Assignee
Aichi Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 荷台等の車体スペースを広く活用可能な作業
台を有する高所作業車を提供する。 【解決手段】 高所作業車1は、車体前方に運転キャビ
ン2を有して走行移動自在な車体に、複数段のマスト1
1〜14からなる昇降装置10が設けられ、先端の第4
マスト14に作業台80が取り付けられて高所作業車1
が構成される。作業台80は第4マストに取り付けられ
た作業台フレーム82、作業台フレーム82に垂直面内
に揺動可能に取り付けられた床面パネル83、作業台フ
レーム82に水平面内に揺動可能に取り付けられると供
に、中間に屈曲部を有して屈伸可能に構成された左右一
対の側面パネル84、および左右の側面パネルの前端部
を結ぶ前面パネル85からなり、作業台フレーム82に
向けて折りたたみ格納自在に構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行移動自在な車
体に、昇降作動可能な昇降装置とこの昇降装置に取り付
けられて作業者が搭乗する作業台とを有する高所作業車
に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような高所作業車は既に広く用い
られており、その例としてブーム型高所作業車や垂直昇
降型高所作業車などがある。これらの高所作業車は一般
にトラックシャーシをベースとして構成されており、運
転キャビン後方の車体上に、旋回動、起伏動、伸縮動、
屈伸動等が可能なブーム式昇降装置や、上下に伸縮作動
する伸縮ブームを用いた垂直ポスト式昇降装置などの昇
降装置が取り付けられ、昇降装置の先端部に作業者が搭
乗する作業台が設けられて構成されている。
【0003】ところで、このようなトラックシャーシを
ベースとする高所作業車には、常時高所作業に供される
ことを前提として一定の車両規格寸法枠全体を用いて作
業台の移動可能範囲(作業範囲)を最大限に確保する高
所作業専用の高所作業車の他に、作業範囲をある程度限
定しながら作業用車両としての他の機能、例えば荷物の
運搬機能を併せて確保する、いわゆる多目的型の高所作
業車とがある。
【0004】多目的型の高所作業車では、運転キャビン
の後方に荷物を積載する荷台が設けられ、運転キャビン
と荷台との間や荷台上に、小型のブーム式昇降装置や垂
直ポスト式昇降装置などの昇降装置が取り付けられ、昇
降装置の先端部に作業台が設けられて構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
多目的型の高所作業車の昇降装置は、従来から高所作業
車に用いられてきた昇降装置を小型化した形態のものが
多いため、一定の作業範囲を有したり一定の作業台面積
を備えたりする反面で、作業台を含めた昇降装置の専有
面積が未だ大きく、運搬車両として荷台をより有効に活
用したいという要望や車両全高が高くて運転しずらいと
いう指摘があった。
【0006】例えば、ブーム式昇降装置を備える高所作
業車では、車両全高を抑えるために作業台を荷台上に格
納する形態とすれば、ブームを旋回自在に支持する旋回
台の専有面積に加えて作業台を格納するための面積が必
要となり、また、車体上の専有面積を低減化するために
作業台を運転キャビンの上部に格納する形態とすれば、
車両全高が高くなって車両の運行性が良好でないという
問題があった。
【0007】垂直ポスト式昇降装置を備える高所作業車
では、運転キャビン直後に車体の左右いずれかにオフセ
ットして上下に伸縮作動自在な垂直ポストを設け、この
垂直ポストと左右に並んで車体上に作業台が格納される
ように構成する。このため車両全高を低く抑えることが
できるが、垂直ポストと作業台とが車体上の一定面積を
専有するため、荷台スペースが狭くなるという問題があ
った。
【0008】このため、高所作業を行う頻度は低いが、
稀に一定高さに移動して保守・点検作業を行うような事
業者にとって、従来の多目的型の高所作業車は未だ使い
ずらいものであった。本発明は、このような問題に鑑み
て成されたものであり、車体スペースを有効に活用でき
る高所作業車を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、走行移動自在な車体と、基端部が車体に
取り付けられ先端部が車体に対して昇降移動自在に構成
された昇降装置と、この昇降装置の先端部(例えば、実
施形態における第4マスト14や、ブーム式昇降装置に
おける垂直ポスト、垂直ポスト式昇降装置における先端
ポスト等)に取り付けられて平面視において上記昇降装
置の先端部から突出し作業者が搭乗可能な作業台とを備
える高所作業車において、作業台が、昇降装置の先端部
に取り付けられる作業台ベース部材(例えば、実施形態
における作業台フレーム52,62,72,82)に向
けて折りたたみ格納自在に設けられて高所作業車が構成
される。
【0010】上記構成によれば、昇降装置の先端部に取
り付けられてこの先端部から突出する作業台が、当該先
端部に取り付けられる作業台ベース部材に向けて(すな
わち突出量を減少させる方向に)折りたたみ格納自在に
設けられている。このため、作業台を折りたたんだ状態
では、平面視における作業台の投影面積を大幅に低減化
させることができ、従来、作業台が専有していた面積を
削減して、広い荷台スペースを確保することができる。
また、作業台を荷台上に格納させても荷台スペースを確
保できるため、このような格納形態とすることで車両全
高を抑えて車両の運行性が良好な高所作業車を構成する
ことができる。
【0011】なお、作業台(例えば、実施形態における
作業台60)は基端部が作業台ベース部材(例えば、実
施形態における作業台フレーム62)の上部に垂直面内
に揺動可能に取り付けられて先端部がベース部材から突
出する作業位置と先端部が下方に揺動して格納される格
納位置との間で変位可能な手すり部材(例えば、実施形
態における手すり64)と、基端部が作業台ベース部材
の下部に垂直面内に揺動可能に取り付けられて先端部が
作業台ベースから水平に突出する作業位置と先端部が上
方に揺動して格納される格納位置との間で変位可能な床
面部材(例えば、実施形態における作業床63)とを有
し、上記格納位置において、手すり部材と床面部材とが
重なるように作業台ベース部材に向けて折りたたまれて
格納されるように構成することができる。
【0012】このような構成の作業台によれば、作業台
をわずかな厚さに折りたたんで格納することができると
ともに、簡便な構成で展開及び折りたたみ格納が自在な
作業台を得ることができる。これにより、車体スペース
を有効に活用して広い荷台等を確保可能な高所作業車を
低コストに提供することができる。
【0013】また、作業台(例えば、実施形態における
作業台70)は、基端側に設けられた長孔部で作業台ベ
ース部材(例えば実施形態における作業台フレーム7
2)の上部に設けられたベース連結ピン(例えば実施形
態における連結ピン72b)と係合し垂直面内に揺動可
能に支持されるとともに、先端部が連結ピンの垂直上方
に位置する状態においてのみベース連結ピンに対して上
下に摺動移動可能に取り付けられた左右一対の側方手す
り部材(例えば実施形態における側方手すり74)と、
基端部が作業台ベース部材の下部に垂直面内に揺動可能
に取り付けられ、先端部が水平に突出する作業位置と先
端部が基端部の上方に折りたたまれる格納位置との間で
揺動変位可能な床面部材(例えば実施形態における作業
床73)と、一端が側方手すり部材の先端部に揺動可能
に枢結されるとともに、他端側に設けられた長孔部で床
面部材の先端部に設けられた床面連結ピン(例えば実施
形態における連結ピン73b)と係合し、床面部材が格
納位置に配設された状態においてのみ床面連結ピンに対
して上下に摺動移動可能に取り付けられた左右一対の連
結部材(例えば実施形態におけるアーム75)とかな
り、作業台ベース部材(72)、側方手すり部材(7
4)、床面部材(73)および連結部材(75)で左右
一対の平行リンクを構成し、作業姿勢においては、床面
部材がベース部材から水平に突出して保持され、連結部
材が床面部材の先端部に作業台ベース部材と平行に立設
されるとともに、側方手すり部材が床面部材の上方に床
面部材と平行に配設され、格納姿勢においては、床面部
材が折りたたまれてベース部材に沿って格納され、側方
手すり部材および連結部材がベース連結ピンおよび床面
連結ピンに対して下方に摺動移動して作業台ベース部材
に沿って格納されるように構成しても良い。
【0014】このような構成の作業台によれば、作業台
をわずかな厚さに折りたたんで格納することができると
ともに、連結部材を上下動させるだけで、作業台の展開
及び折りたたみ格納が自在な作業台を得ることができ
る。これにより、操作性が良好で、車体スペースを有効
に活用して広い荷台等を確保可能な高所作業車を提供す
ることができる。
【0015】また、作業台(例えば実施形態における作
業台80)は、基端部が作業台ベース部材(例えば実施
形態における作業台フレーム82)に水平面内に揺動可
能に取り付けられるとともに、中間部に水平面内に揺動
可能な屈曲部を有して屈伸可能に構成された左右一対の
側面部材(例えば実施形態における側面パネル84)
と、左右側部が左右の側面部材の先端部にそれぞれ水平
面内に揺動可能に取り付けられ、左右の側面部材の先端
部を結ぶ前面部材(例えば実施形態における前面パネル
85)と、基端部が作業台ベース部材に垂直面内に揺動
可能に取り付けられ、先端部が水平に突出する作業位置
とベース部材に沿って折りたたまれる格納位置との間で
揺動変位可能な床面部材(例えば実施形態における床面
パネル83)とを有し、作業姿勢においては、側面部材
が伸長されて前面部材が作業台ベース部材から突出して
保持されるとともに、床面部材の先端部が作業台ベース
部材から突出して水平に保持され、格納姿勢において
は、床面部材の先端部が揺動されて作業台ベース部材に
沿って折りたたまれるとともに、側面部材の中間部が屈
曲されて折りたたまれ、前面部材が作業台ベース部材に
沿って格納されるように構成しても良い。
【0016】このような構成の作業台によれば、作業台
をわずかな厚さに折りたたんで格納することができると
ともに、床面部材の上下揺動と前面部材の押し引き操作
だけで、作業台の展開及び折りたたみ格納が自在な作業
台を得ることができる。これにより、操作性が良好で、
車体スペースを有効に活用して広い荷台等を確保可能な
高所作業車を提供することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面を参照して説明する。本発明に係る高所作
業車の一例を図1に斜視図として示している。この高所
作業車1は、いわゆる平ボディ型の運搬トラックをベー
スに構成されており、車体前方に運転キャビン2を有し
前後のタイヤ車輪3a,3bで走行自在な運搬トラック
の荷台4の前端位置に、垂直昇降可能な昇降装置10が
取り付けられ、その先端の昇降マストに作業台50が取
り付けられて構成されている。
【0018】詳細な構成説明に先立ち、昇降装置10に
ついて概説すると、この昇降装置10は格納時における
左レール部分を上方から見た主要断面図を図2に示すよ
うに、車体左右にそれぞれ断面視凹状のレール部を有す
るマスト11,12,13,14を順次入れ子式に嵌挿
してレールの延びる方向(上下方向)に摺動移動可能に
組み立て、伸縮シリンダ31やチエーン32,33等か
らなる昇降作動手段により基端側のマストに対し先端側
のマストを昇降作動させるように構成している。
【0019】マストは車体に固設される第1マスト1
1、この第1マストに順次入れ子式に嵌挿される第2マ
スト12、第3マスト13、第4マスト14からなる。
各マスト(例えば第2マスト12)は、左右内側に開い
た凹状断面を有して上下に延びる左右一対のレール部材
(12r,12r)と、この左右のレール部材を上下で
水平に結ぶ連結部材(12u,12l)とからなり、溶
接等の接続手段によって外郭方形の枠状に形成されてい
る。なお、各図では各マストの付番に対しレール部材に
添字rを、上部連結部材に添字uを、下部連結部材に添
字lを付して示している。
【0020】第1マスト11は、図4および図5に示す
ように、荷台4の前端に位置し、左右のレール部材11
rの下端が荷台4に設けられた開口部を通って下方に延
び、荷台4の下部において車体フレーム(シャーシフレ
ーム)に固定されている(図9及び図10も併せて参
照)。上方に延びる左右のレール部材はその上端部で前
方に突出する連結部材11uで連結されている。第1マ
スト11における凹状のレール部の内側には、例えば含
浸メタル等の自己潤滑性金属材料からなるスライダー2
1a,21b,21cが取り付けられており、このスラ
イダーに挟持されるように第2マスト12が上下に摺動
可能に嵌挿されて取り付けられている。
【0021】このように全マストのベースとなる第1マ
ストのレール下端部が荷台4よりも下方に延びて配設さ
れ、図中に示す寸法Lの長さ分レール長さが延長される
ため、このレール部材11rの内側に挟持される第2〜
第4マストのレール長さも同様にその延長した長さ分増
加させることができ、これによりマスト一段あたりの揚
程をL分増加させ、マスト全体で4L分増加させること
ができる。なお、荷台4に設けられる開口部は、レール
部材11rを連通させるとともに、第2〜第4マストの
下端部が挿通可能な大きさを有していれば良く、例え
ば、荷台4の左右に設けた矩形の孔であっても良い。
【0022】第2マスト12および第3マスト13は、
上述したように左右のレール部材が上下の連結部材で連
結されて外郭方形の枠状に形成されており、第2マスト
12における凹状のレール部の内側に取り付けられたス
ライダー22a,22b,22cに挟持されるように第
3マスト13が嵌挿されて上下に摺動可能に取り付けら
れている。第2マスト12および第3マスト13の左右
レール部材の下端部には昇降手段であるチェーンやワイ
ヤーを固定しあるいはスプロケット、シーブを枢結支持
するためのブラケットプレート12b,13bが固着さ
れている。
【0023】第4マスト14の上端には、左右のレール
部材を結ぶように作業台50が取り付けられており、下
端部には連結部材14l、ブラケットプレート14bが
固着されている。第4マスト14は第3マストのレール
部内面に取り付けられたスライダー23bで左右方向に
挟持されるとともに、第4マストに取り付けられたカム
フォロアー23aで第3マストに対して上下に摺動可能
に嵌挿されている。
【0024】このようにして入れ子式に嵌挿され上下に
相対摺動可能に組み立てられたマストは、このマストに
内蔵される昇降手段により昇降作動される。昇降手段は
図3に昇降機構10の構成を模式的に示すように、昇降
シリンダ31、チェーン32,33、ワイヤーロープ4
2,43、スプロケット32s,33s、およびシーブ
42s,43sなどから構成されている。なお、図3で
は、昇降機構をわかりやすく表示するため、マストを伸
縮作動させる機構系のチェーン32,33を便宜的に点
線で表記し、マストの急速下降を防止する機構系のワイ
ヤーロープ42,43を便宜的に二点鎖線で表記してい
る。また、図面が煩雑化することを避けるため、図1で
はワイヤーロープやシーブ、スプロケット等の表示を省
略している。
【0025】昇降シリンダ31は、第1マスト11の基
端部と第2マスト12の上部連結部材12uとの間に設
けられており、例えば、単動型の油圧シリンダを用いた
場合には、作動油をチューブ側油室に供給することによ
りピストンロッドを伸長作動させて第1マスト11に対
して第2マスト12を伸長作動、すなわち上昇作動させ
る。また、チューブ側油室に保持された作動油をタンク
にドレンさせることで第2マスト以上の部分の自重によ
りピストンロッドを押圧させて縮長させ、第2マスト1
2を下降作動させる。
【0026】第1マストの上部連結部材11uと第3マ
スト下端のブラケットプレート13bとの間にチェーン
32が張り渡されている。チェーン32は、その一端3
2fが第1マストの上部連結部材11uに固定されてお
り、中間部で第2マストの上部連結部材12uに回動自
在に取り付けられたスプロケット32sに巻掛けられて
折り返され、他端32mが第3マスト下端のブラケット
プレート13bに固定されている。
【0027】また、第2マストの上部連結部材12uと
第4マスト下端のブラケットプレート14bとの間にチ
ェーン33が張り渡されている。チェーン33は、その
一端33fが第2マストの上部連結部材12uに固定さ
れており、中間部で第3マストの上部連結部材13uに
回動自在に取り付けられたスプロケット33sに巻掛け
られて折り返され、他端33mが第4マスト下端のブラ
ケットプレート14bに固定されている。これらのチェ
ーン、スプロケット系は上昇機構および下降機構を構成
する。
【0028】第1マストの上部連結部材11uと第3マ
スト下端のブラケットプレート13bとの間には上記チ
ェーン32と別にワイヤーロープ42が張り渡されてい
る。ワイヤーロープ42は、一端42fが第1マストの
上部連結部材11uに固定されており、中間部で第2マ
スト下端のブラケットプレート12bに回動自在に取り
付けられたシーブ42sに巻掛けられて折り返され、他
端42mが第3マスト下端のブラケットプレート13b
に固定されている。
【0029】また、第2マストの上部連結部材12uと
第4マスト下端のブラケットプレート14bとの間には
上記チェーン33と別にワイヤーロープ43が張り渡さ
れている。ワイヤーロープ43は、一端43fが第2マ
ストの上部連結部材12uに固定されており、中間部で
第3マスト下端のブラケットプレート13bに回動自在
に取り付けられたシーブ43sに巻掛けられて折り返さ
れ、他端43mが第4マスト下端のブラケットプレート
14bに固定されている。これらのワイヤーロープ、シ
ーブ系は下降停止機構を構成する。
【0030】このように形成された昇降機構10では、
マストを伸長させるときに、昇降シリンダー31のチュ
ーブ側油室に電磁比例弁を介して所定のバルブ開度で作
動油を供給させ、バルブ開度に比例した伸長速度でピス
トンロッドを伸長作動させて第1マスト11に対して第
2マスト12を上昇作動させる。
【0031】第2マスト12が上動すると、このマスト
の上部連結部材に取り付けられたスプロケット32sが
これに伴って上昇し、このスプロケット32sに巻掛け
られたチェーン32を引き上げるようにして第3マスト
13が上動される。また、第3マストが上動されるとこ
れに伴ってスプロケット33sが上昇し、このスプロケ
ット33sに巻掛けられたチェーン33の作用により第
4マスト14が上動される。従って、昇降シリンダー3
1を伸長作動させることで、第1マスト11に対して各
マスト12,13,14を均等に伸長作動させて作業台
50を上昇させることができる。
【0032】一方、上記のようにして伸長したマストを
縮長させるときには、昇降シリンダー31のチューブ側
油室に保持された作動油圧を電磁比例弁を介して所定の
バルブ開度でタンクにドレンさせる。昇降シリンダ31
のピストンロッドには第2マストより上部のマストや作
業台の自重が作用しており、この重量でピストンロッド
を押圧させてバルブ開度に比例した縮長速度でピストン
ロッドを縮長作動させて第2マスト12を下降作動させ
る。
【0033】第2マスト12が下動すると、このマスト
の上部連結部材に取り付けられたスプロケット32sが
これに伴って下動し、このスプロケット32sに巻掛け
られたチェーン32に吊り上げ支持される第3マスト1
3が下降する。また、第3マストが下降することに伴っ
てスプロケット33sが下動し、このスプロケット33
sに巻掛けられたチェーン33に吊り上げ支持される第
4マスト14が下降する。従って、昇降シリンダー31
のチューブ側油室に作用する油圧をドレンさせることで
自重により第1マスト11に対して各マスト12,1
3,14を均等に縮長作動させて作業台50を下降させ
ることができる。
【0034】下降停止機構は、上記のようにマストの自
重を利用して作業台50を下降させる過程で、マストが
傾く等によりいずれかのマストが引っかかり、当該マス
トが下降しない状態が発生したときに、マスト全体の下
降を停止させて、引っかかりが解除された時に当該マス
トが急速に下降することがないように設けられた安全機
構である。
【0035】例えば、作業台の下降作動中に第4マスト
14に引っかかりが生じたときに、下降停止機構がない
場合には、第2スト12および第3マスト13が下降す
るが第4マスト14が下降せず、その結果としてチェー
ン33にたるみが発生する。そして、一定のたるみが生
じた後に引っかかりが解除されるとチェーン33のたる
み分だけ第4マスト14が急速に下降することになる。
【0036】下降停止機構では、第4マスト14に引っ
かかりが生じて第4マスト14の下降が止まると、シー
ブ43sを介して掛け回されたワイヤーロープ43の張
力によって第3マスト13が支持されてこのマストの下
降が規制され、またシーブ42sを介して掛け回された
ワイヤーロープ42の張力によって第2マスト12が支
持されてこのマストの下降が規制される。従って、いず
れかのマストに引っかかり等が生じた場合であってもマ
スト全体の下降を停止させて作業台50の急速な下降を
未然に防止することができる。
【0037】なお、昇降シリンダ31として複動型の油
圧シリンダを用い、この油圧シリンダのロッド側油室に
作動油を供給することでマストを縮長作動させ、作業台
50を下降させるように構成しても良い。
【0038】このように構成される昇降装置10は、車
体左右のレール状部材に順次嵌挿された薄型枠状のマス
トを有し、昇降機構がこの枠内に構成される形態のた
め、車両前後方向に薄く軽量で、かつ車両左右方向の重
量バランスを良好に構成することができる。
【0039】また、第1マストのレール部材を荷台4の
取付面よりも下方に延ばし、荷台4の下部で車体フレー
ムに固定する構成により、車両全高を低く抑えながら少
ない段数の簡明な構成で高揚程を確保する昇降装置を得
ることができる。
【0040】さて、以上のように構成される昇降装置1
0の第4マスト14に、第1実施例の作業台50が取り
付けられている。作業台50は、作業台50を荷台4上
に下降させた格納姿勢における作業台の展開状態(高所
作業の準備状態)を図4に示し、この格納姿勢で作業台
を折りたたんだ収納状態を図5に示すように、折りたた
み格納自在に構成されている。
【0041】作業台50は、第4マスト14に取り付け
られた作業台フレーム52と、この作業台フレーム52
に上下方向に揺動可能に枢結されて展開および収納が自
在な作業床53、作業台フレーム52に水平方向に揺動
可能に枢結されて展開および収納が可能な手すり54
a,54b、一端が手すり54aの立設支柱部に水平回
転および垂直揺動可能に枢結され、他端が手すり54b
の立設支柱部と係脱自在に係合して手すり54a,54
bを展開状態でロックするロックバー55などから構成
されている。
【0042】作業台50は図4に示すように昇降装置1
0を車体上に格納した格納姿勢で荷台4上に位置し、作
業者はロックバー55を開閉して容易に作業台に乗降す
ることができる。そして、作業台50に設けられた図示
しない昇降操作装置を操作することで、図1に示したよ
うに作業台50を所望高さの高所に移動させて高所作業
を行うことができる。
【0043】高所作業を行わないときには、図5に示す
ように作業台を折りたたんでマストに格納することがで
きる。このときには、昇降装置を車体上に格納した格納
姿勢で、まず、ロックバー55と手すり54bとの係合
を解除してロックバー55による作業台のロック状態を
解除し、ロックバー55を手すり54aに沿うように倒
伏させる。次いで左右の手すり54a,54bを作業台
フレーム52左右の枢結軸を回転中心として水平に揺動
させ、立設支柱部を作業台フレーム52の中央部に折り
たたむ。そして、作業床53の端部を持ち上げて上方に
揺動させ、扉を閉めるようにして作業台フレーム52に
収納する(図5)。
【0044】作業台50の下部には、昇降装置10の作
動源たる油圧を発生させ昇降シリンダ31等に作動油を
供給する油圧ユニット40が配設され、この油圧ユニッ
ト40と左右に並んで昇降装置10の作動を制御する作
動制御装置45が配設されている。これらの装置の前後
方向寸法は、折りたたまれた作業台50と同程度に納め
られている。
【0045】このように、作業台50が荷台4上に格納
されるため、作業台50が運転キャビン2の直上に格納
される従来の高所作業車に比べて車両運行性に優れた高
所作業車とすることができる。また、荷台上に格納され
た作業台50は図5に示したように折りたたみ格納さ
れ、また昇降装置10の油圧ユニット40や作動制御装
置45が作業台50の下部に納められているため、上述
した薄型の昇降装置10と相まって、通常の運搬トラッ
クと同様に荷台4を広く活用することができる。
【0046】次に、本発明の高所作業車における作業台
の第2実施例を図6(a),(b)に示す。図は作業台を折り
たたんだ格納状態を示しており、それぞれ格納状態にお
ける側断面図(a)および正面図(b)を示したものである。
作業台60は、前述した昇降装置10の第4マスト14
の上端部に取り付けられる作業台フレーム62と、この
作業台フレーム62の下部に上下に揺動可能に枢結され
た作業床63、作業台フレーム62に上部に上下に揺動
可能に取り付けられた手すり64などから構成されてい
る。作業台60には昇降装置10の作動を操作する昇降
操作装置(不図示)が設けられている。
【0047】作業床63は、図6(a)中に二点鎖線で示
すように下方に向けて揺動展開させることで水平な床面
を形成し、手すり64は上方に向けて揺動展開させるこ
とでこの床面上方に水平に突出する手すり部を形成す
る。作業床63および手すり64は図示しないロック手
段で水平位置に保持される。従って、高所作業を行う作
業者は、床面63の上部に立ち、この上方周囲に形成さ
れる手すり64を適宜利用して作業を行うことができ
る。
【0048】作業台60を格納するときにはロックを解
除した後、上記と逆の手順で手すり64を折りたたみ、
作業床63が手すり64を覆うようにマストに向けて折
りたたんで格納する。このとき、作業台60は図(b)に
示すように左右のレール部材の間に格納され、かつこの
ように左右レール間に格納することで図6(a)に示すよ
うに昇降装置の前後方向厚さ寸法内に作業台を格納する
ことができる。従って、このような構成によれば、荷台
4をより広く活用することができる高所作業車を提供す
ることができる。
【0049】次に、本発明の高所作業車における作業台
の第3実施例を、図7及び図8(a)〜(e)に示す。この作
業台70は、前述した昇降装置10の第4マスト14の
上端部に取り付けられる作業台フレーム72と、この作
業台フレーム72の下端部に上下に揺動可能に枢結され
る作業床73、作業台フレーム72の上端部に設けられ
た枢結ピン72bと係合する長孔部74bを有し所定方
向に揺動および相対移動可能に取り付けられた左右一対
の側方手すり74,74、一端が側方手すり74の先端
部に枢結されるとともに、他端側に設けられた長孔部7
5bで作業床73の先端部に設けられた枢結ピン73b
と係合し、側方手すり74との間で揺動可能に、作業床
73との間で所定方向に揺動および相対移動可能に取り
付けられた左右一対のアーム75,75、左右のアーム
を連結する前方手すり76などから構成されている。
【0050】作業台フレーム72の上端部には側方手す
り74を枢結する枢結ピン72bと隣接してガイドプレ
ート72aが固着されている。ガイドプレート72a
は、長孔部74bで枢結された側方手すり74が前後方
向に移動することを規制し、揺動およびガイドプレート
に沿った上下方向にのみ移動を許容するするように作用
する。また、作業床73の左右にも同様のガイドプレー
ト73aが設けられており、長孔部75bで枢結された
アーム75が図7における上下方向に移動することを規
制し、揺動およびガイドプレート73aに沿った床面と
平行な前後方向にのみ移動を許容するように作用する。
また、左右のガイドプレート73aの前端部(図7にお
ける左端部)は、作業床73を揺動展開した状態で作業
台フレーム72の下端面と係合し、作業床73の先端部
が水平よりも下方に向けて揺動しないように支持する
(後述する図8(a)(b)参照)。なお、作業床73には作
業床73が持ち上げ揺動されないようにロックする図示
しないロック手段が設けられている。また、作業台70
には昇降装置10の作動を操作する昇降操作装置(不図
示)が設けられている。
【0051】作業台70は作業台フレーム72に作業床
および側方手すり74を枢結し、アーム75を側方手す
り74と作業床73とに枢結して組み立てた展開状態に
おいて、図8(a)に示すように、作業床73が水平に展
開されその上方に側方手すり74,74および前方手す
り76からなる手すり部が形成される。
【0052】このように構成される作業台70は、図8
(a)〜(e)に示すように折りたたみ、および展開させるこ
とができる。各図は作業台70を左側面から見た側面図
を示し、図8(a)の展開状態から図8(e)の格納状態まで
段階的に示したものである。
【0053】作業台70を格納するときには、まず、図
8(a)の展開状態において、作業床の揺動ロックを解除
し、前方手すり76または作業床73を上方に持ち上げ
てゆく(図8(a)〜(c))。このとき、ガイドプレート7
2a,73aの作用により側方手すり74および手すり
部75の移動が制限されて揺動するため、作業台70は
作業台フレーム72を固定部とする平行リンクとして作
用し図示するように変形する。
【0054】作業床73および側方手すり74が作業台
フレーム72と平行になるまで揺動されると、ガイドプ
レート72aと側方手すり74の長孔部、作業床のガイ
ドプレート73aとアーム75の長孔部とがそれぞれ平
行になり(図8(d))、側方手すり74およびアーム7
5は枢結ピンと長孔部との係合部で、ガイドプレート7
2a,73aに沿って下方に移動することが可能にな
る。そこで、前方手すり76を下動させることで図8
(e)に示すように作業台70を折りたたんで格納するこ
とができる。
【0055】従って、上記構成によればリンク機構を利
用した簡便な機構でありながら、前方手すり76を上下
動させる簡単な操作で作業台の展開および格納が可能な
薄型の作業台を構成することができる。また、荷台上に
格納された作業台80は薄型に折りたたみ格納されるた
め、上述した昇降装置10と相まって、通常の運搬トラ
ックと同様に荷台4を広く利用することができる。
【0056】次に、本発明の高所作業車における作業台
の第4実施例について、図9から図12を参照して説明
する。この作業台80は、昇降装置10の第4マスト1
4の上端部に取り付けられる作業台フレーム82と、こ
の作業台フレーム82の下端部に上下に揺動可能に枢結
された床面パネル83、2枚のパネル部材84a,84
bからなり内側に向けて水平に屈伸可能に構成された左
右一対の側面パネル84,84、左右の先端側側面パネ
ル84b,84bの先端部に水平面内に揺動可能に取り
付けられて左右の側面パネル84,84を結ぶ前面部材
85などから構成されている。
【0057】作業台80は図9に示すように昇降装置1
0を車体に格納した状態で荷台4上に位置し、作業者は
荷台4から前面パネルに85設けられた乗降口を通って
容易に作業台に乗降することができる。作業台80は、
図9のように展開された状態で、床面パネル83の外周
縁部が左右の側面パネル84および前面パネル85の内
側に設けられた支持部と係合して水平に保持され、図示
しないロック機構により作業台80が展開された状態で
ロックされる。作業台80には図示しない昇降操作装置
が設けられており、この昇降操作装置をボタン操作する
ことで、作業台80を所望高さの高所に移動させて高所
作業を行うことができるようになっている。
【0058】図11および図12に作業台80の展開・
格納過程を示し、図10に折りたたみ格納状態を示すよ
うに、高所作業を行わないときには、作業台80を折り
たたんでマストに格納することができる。格納時には、
まず、床面パネル83のロックを解除して床面パネル先
端側を跳ね上げるように揺動させ、作業台フレーム82
に沿って直立させる。次いで前面パネル85をマスト方
向に押圧し、左右の側面パネル84,84を折り込むよ
うにして格納する。2枚のパネル部材84a,84bか
らなる側面パネル84は、作業台の内側に向けてのみ屈
曲可能にヒンジ結合されており、前面パネル85をマス
ト方向に押圧することでヒンジ部で屈曲し、図10に示
すように折り重なって作業台フレーム82に格納され
る。格納時には図示しないロック手段で格納状態に保持
される。
【0059】床面パネル83の左右先端部には、ローラ
面が床面パネル83から左右側方に突出して位置するよ
うに、回転自在なガイドローラ86が取り付けられてい
る。このため、床面パネル83の展開時や格納時に床面
パネル先端部が側面パネルの内側面に引っかかったり、
側面パネル84の内側面に傷を付けたりすることがな
く、例えば、床面パネルの展開時に側面パネル84a,
84bが「く」の字状に折れ曲がった状態であったり、
左右の側面パネル84,84がともにいずれかの方向に
偏った状態等であっても、ガイドローラ86が左右の側
面パネル84,84を内側から案内して、作業台80を
スムースに展開させることができるようになっている。
【0060】なお、ガイドローラ86の代わりに、ナイ
ロンや高分子ポリエチレン等の低摩擦係数の樹脂材料等
を用いて加工成形したスライダー(摺動部材)を、床面
パネル83の前端部に左右側方に突出するように設け、
このスライダーが左右の側面パネル84の内側面と相対
摺動して側面パネル84を案内するように構成しても良
い。
【0061】このように、作業台80は床面パネル83
の上下揺動と、前面パネル85の押し引き移動という簡
単な操作で、作業台の展開及び格納を行うことができ
る。また、荷台上に格納された作業台80は薄型に折り
たたみ格納されるため、上述した昇降装置10と相まっ
て、通常の運搬トラックと同様に荷台4を広く利用する
ことができる。
【0062】なお、以上説明した実施例では、昇降装置
の一例として、ベースレールとこのベースレールに順次
嵌挿されて昇降移動自在な昇降マストを有する垂直昇降
装置を例示したが、本発明の高所作業車における昇降装
置はかかる形態の昇降装置に限定されるものではなく、
例えば、車体に対して旋回・起伏・伸縮作動等が自在な
ブーム式の昇降装置や、車体に対して垂直昇降自在な垂
直ポスト式の昇降装置などであっても良い。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、走行
移動自在な車体に取り付けられ先端部が車体に対して昇
降移動自在に構成された昇降装置と、この昇降装置の先
端部に取り付けられて平面視において昇降装置の先端部
から突出し作業者が搭乗可能な作業台とを備える高所作
業車において、作業台が昇降装置の先端部に取り付けら
れる作業台ベース部材に向けて折りたたみ格納自在に設
けられて高所作業車が構成される。
【0064】このような構成によれば、昇降装置の先端
部に取り付けられる作業台が、昇降装置からの突出量を
減少させる方向に折りたたみ格納自在に設けられるた
め、作業台を折りたたみ格納することで作業台の専有面
積を削減し、広い荷台スペースを確保することができ
る。また、作業台を荷台上に格納させても荷台スペース
を確保できるため、車両全高を抑えて運行性の良好な高
所作業車を構成することができる。
【0065】なお、作業台は、基端部が作業台ベース部
材の上部に垂直面内に揺動可能に取り付けられて先端部
がベース部材から突出する作業位置と先端部が下方に揺
動して格納される格納位置との間で変位可能な手すり部
材と、基端部が作業台ベース部材の下部に垂直面内に揺
動可能に取り付けられて先端部が作業台ベースから水平
に突出する作業位置と先端部が上方に揺動して格納され
る格納位置との間で変位可能な床面部材とを有し、上記
格納位置において、手すり部材と床面部材とが重なるよ
うに作業台ベース部材に折りたたまれて格納されるよう
に構成することができる。
【0066】このような構成の作業台によれば、作業台
をわずかな厚さに折りたたんで格納することができると
ともに、簡便な構成で展開及び折りたたみ格納が自在な
作業台を得ることができる。これにより、車体スペース
を有効に活用して広い荷台等を確保可能な高所作業車を
低コストに提供することができる。
【0067】また、作業台は、基端側に設けられた長孔
部で作業台ベース部材の上部に設けられたベース連結ピ
ンと係合し垂直面内に揺動可能に支持されるとともに、
先端部が連結ピンの垂直上方に位置する状態においての
みベース連結ピンに対して上下に摺動移動可能に取り付
けられた左右一対の側方手すり部材と、基端部が作業台
ベース部材の下部に垂直面内に揺動可能に取り付けら
れ、先端部が水平に突出する作業位置と先端部が基端部
の上方に折りたたまれる格納位置との間で揺動変位可能
な床面部材と、一端が側方手すり部材の先端部に揺動可
能に枢結されるとともに、他端側に設けられた長孔部で
床面部材の先端部に設けられた床面連結ピンと係合し、
床面部材が格納位置に配設された状態においてのみ床面
連結ピンに対して上下に摺動移動可能に取り付けられた
左右一対の連結部材とかなり、作業台ベース部材、側方
手すり部材、床面部材および連結部材で左右一対の平行
リンクを構成し、作業姿勢においては、床面部材がベー
ス部材から水平に突出して保持され、連結部材が床面部
材の先端部に作業台ベース部材と平行に立設されるとと
もに、側方手すり部材が床面部材の上方に床面部材と平
行に配設され、格納姿勢においては、床面部材が折りた
たまれてベース部材に沿って格納され、側方手すり部材
および連結部材がベース連結ピンおよび床面連結ピンに
対して下方に摺動移動して作業台ベース部材に沿って格
納されるように構成しても良い。
【0068】このような構成の作業台によれば、作業台
をわずかな厚さに折りたたんで格納することができると
ともに、連結部材を上下動させるだけで、作業台の展開
及び折りたたみ格納が自在な作業台を得ることができ
る。これにより、操作性が良好で、車体スペースを有効
に活用して広い荷台等を確保可能な高所作業車を提供す
ることができる。
【0069】また、作業台は、基端部が作業台ベース部
材に水平面内に揺動可能に取り付けられるとともに、中
間部に水平面内に揺動可能な屈曲部を有して屈伸可能に
構成された左右一対の側面部材と、左右側部が左右の側
面部材の先端部にそれぞれ水平面内に揺動可能に取り付
けられ、左右の側面部材の先端部を結ぶ前面部材と、基
端部が作業台ベース部材に垂直面内に揺動可能に取り付
けられ、先端部が水平に突出する作業位置とベース部材
に沿って折りたたまれる格納位置との間で揺動変位可能
な床面部材とを有し、作業姿勢においては、側面部材が
伸長されて前面部材が作業台ベース部材から突出して保
持されるとともに、床面部材の先端部が作業台ベース部
材から突出して水平に保持され、格納姿勢においては、
床面部材の先端部が揺動されて作業台ベース部材に沿っ
て折りたたまれるとともに、側面部材の中間部が屈曲さ
れて折りたたまれ、前面部材が作業台ベース部材に沿っ
て格納されるように構成しても良い。
【0070】このような構成の作業台によれば、作業台
をわずかな厚さに折りたたんで格納することができると
ともに、床面部材の上下揺動と前面部材の押し引き操作
だけで、作業台の展開及び折りたたみ格納が自在な作業
台を得ることができる。これにより、操作性が良好で、
車体スペースを有効に活用して広い荷台等を確保可能な
高所作業車を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高所作業車の好ましい実施形態を
示す斜視図である。
【図2】上記高所作業車の昇降装置を上方から見た主要
断面図である。
【図3】上記昇降装置の機構構成を説明する説明図であ
る。
【図4】本発明に係る高所作業車における作業台の第1
実施例を示す斜視図であり、作業台の展開状態を示す説
明図である。
【図5】本発明に係る高所作業車における作業台の第1
実施例を示す斜視図であり、作業台の格納状態を示す説
明図である。
【図6】本発明に係る高所作業車における作業台の第2
実施例を示す図面であり、作業台の格納状態を示す断面
図(a)および正面図(b)である。
【図7】本発明に係る高所作業車における作業台の第3
実施例を示す斜視図であり、この作業台の構成を説明す
る展開図である。
【図8】上記作業台の格納および展開過程を示す説明図
である。
【図9】本発明に係る高所作業車における作業台の第4
実施例を示す斜視図であり、作業台の展開状態を示す説
明図である。
【図10】本発明に係る高所作業車における作業台の第
4実施例を示す斜視図であり、作業台の格納状態を示す
説明図である。
【図11】本発明に係る高所作業車における作業台の第
4実施例を示す斜視図であり、作業台の展開・格納過程
を示す説明図である。
【図12】上記第4実施例の作業台における床面パネル
の展開・格納過程を示す説明図である。
【符号の説明】
1 高所作業車 2 運転キャビン 4 荷台 10 昇降装置 50 作業台 52 作業台フレーム(作業台ベース部材) 53 作業床(床面部材) 60 作業台 62 作業台フレーム(作業台ベース部材) 63 作業床(床面部材) 64 手すり(手すり部材) 70 作業台 72 作業台フレーム(作業台ベース部材) 72a 枢結ピン(ベース連結ピン) 73 作業床(床面部材) 73b 枢結ピン(床面連結ピン) 74 側方手すり(側方手すり部材) 74b 長孔部 75 アーム(連結部材) 75b 長孔部 76 前方手すり 80 作業台 82 作業台フレーム(作業台ベース部材) 83 床面パネル(床面部材) 84 側面パネル(側面部材) 85 前面パネル(前面面部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 落合 健二 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の10 株式会社アイチコーポレーション上尾工 場内 Fターム(参考) 3F333 AA08 AA15 AB05 AB14 AC01 AC03 AC07 AC08 BA04 BD02 BF01 CA01 CA02 CA19 DB10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行移動自在な車体と、 基端部が前記車体に取り付けられ先端部が前記車体に対
    して昇降移動自在に構成された昇降装置と、 前記昇降装置の先端部に取り付けられて平面視において
    前記昇降装置の先端部から突出し作業者が搭乗可能な作
    業台とを備える高所作業車において、 前記作業台は、前記昇降装置の先端部に取り付けられる
    作業台ベース部材に向けて折りたたみ格納自在に設けら
    れていることを特徴とする高所作業車。
  2. 【請求項2】 前記作業台は、 基端部が前記作業台ベース部材の上部に垂直面内に揺動
    可能に取り付けられて先端部が前記ベース部材から突出
    する作業位置と前記先端部が下方に揺動して格納される
    格納位置との間で変位可能な手すり部材と、 基端部が前記作業台ベース部材の下部に前記垂直面内に
    揺動可能に取り付けられて先端部が前記作業台ベースか
    ら水平に突出する作業位置と前記先端部が上方に揺動し
    て格納される格納位置との間で変位可能な床面部材とを
    有し、 前記格納位置において、前記手すり部材と前記床面部材
    とが重なるように前記作業台ベース部材に向けて折りた
    たまれて格納されることを特徴とする請求項1に記載の
    高所作業車。
  3. 【請求項3】 前記作業台は、 基端側に設けられた長孔部で前記作業台ベース部材の上
    部に設けられたベース連結ピンと係合し垂直面内に揺動
    可能に支持されるとともに、先端部が前記連結ピンの垂
    直上方に位置する状態においてのみ前記ベース連結ピン
    に対して上下に摺動移動可能に取り付けられた左右一対
    の側方手すり部材と、 基端部が前記作業台ベース部材の下部に前記垂直面内に
    揺動可能に取り付けられ、先端部が水平に突出する作業
    位置と前記先端部が前記基端部の上方に折りたたまれる
    格納位置との間で揺動変位可能な床面部材と、 一端が前記側方手すり部材の先端部に揺動可能に枢結さ
    れるとともに、他端側に設けられた長孔部で前記床面部
    材の先端部に設けられた床面連結ピンと係合し、前記床
    面部材が前記格納位置に配設された状態においてのみ前
    記床面連結ピンに対して上下に摺動移動可能に取り付け
    られた左右一対の連結部材とかなり、 前記作業台ベース部材、前記側方手すり部材、前記床面
    部材および前記連結部材で左右一対の平行リンクを構成
    し、 作業姿勢においては、前記床面部材が前記ベース部材か
    ら水平に突出して保持され、前記連結部材が前記床面部
    材の先端部に前記作業台ベース部材と平行に立設される
    とともに、前記側方手すり部材が前記床面部材の上方に
    前記床面部材と平行に配設され、 格納姿勢においては、前記床面部材が折りたたまれて前
    記ベース部材に沿って格納され、前記側方手すり部材お
    よび前記連結部材が前記ベース連結ピンおよび前記床面
    連結ピンに対して下方に摺動移動して前記作業台ベース
    部材に沿って格納されることを特徴とする請求項1に記
    載の高所作業車。
  4. 【請求項4】 前記作業台は、 基端部が前記作業台ベース部材に水平面内に揺動可能に
    取り付けられるとともに、中間部に水平面内に揺動可能
    な屈曲部を有して屈伸可能に構成された左右一対の側面
    部材と、 左右側部が前記左右の側面部材の先端部にそれぞれ水平
    面内に揺動可能に取り付けられ、前記左右の側面部材の
    先端部を結ぶ前面部材と、 基端部が前記作業台ベース部材に垂直面内に揺動可能に
    取り付けられ、先端部が水平に突出する作業位置と前記
    ベース部材に沿って折りたたまれる格納位置との間で揺
    動変位可能な床面部材とを有し、 作業姿勢においては、前記側面部材が伸長されて前記前
    面部材が前記作業台ベース部材から突出して保持される
    とともに、前記床面部材の先端部が前記作業台ベース部
    材から突出して水平に保持され、 格納姿勢においては、前記床面部材の先端部が揺動され
    て前記作業台ベース部材に沿って折りたたまれるととも
    に、前記側面部材の前記中間部が屈曲されて折りたたま
    れ、前記前面部材が前記作業台ベース部材に沿って格納
    されることを特徴とする請求項1に記載の高所作業車。
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