JPH10337950A - 発色剤含有マイクロカプセル及びそれを用いた記録材料 - Google Patents

発色剤含有マイクロカプセル及びそれを用いた記録材料

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JPH10337950A
JPH10337950A JP9166604A JP16660497A JPH10337950A JP H10337950 A JPH10337950 A JP H10337950A JP 9166604 A JP9166604 A JP 9166604A JP 16660497 A JP16660497 A JP 16660497A JP H10337950 A JPH10337950 A JP H10337950A
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JP
Japan
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group
color former
polyisocyanate
recording material
carbon atoms
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Application number
JP9166604A
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English (en)
Inventor
Takayuki Hayashi
孝行 林
Shigetoshi Ono
茂敏 小野
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 溶媒として、生分解性を示す植物油を使用し
た電子供与性発色剤を含有するマイクロカプセル及びそ
れを用いた記録材料を提供する。 【解決手段】 植物油中に溶解された電子供与性発色剤
を内包し、且つカプセル壁がポリウレタンウレア樹脂か
らなる発色剤含有マイクロカプセルにおいて、該樹脂形
成のためのポリイソシアネートが、下記の一般式
(I): [R1 はアルキル基、nは1〜3の整数を表わす。]又
は下記の一般式(II): [R2 はアルキル基表わす。]で表わされる多価アルコ
ールと、下記一般式(III) 、 [R3 、R4 、R5 はメチル基等、Xはメチレン基等、
j、k、q、hは0又は1を表わす。]表わされる二官
能イソシアネートとを反応させることにより得られるポ
リイソシアネート化合物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なマイクロカ
プセルおよびそれを用いた記録材料に関する。特に、臭
気の発生が少なく、生分解性を示し、高い発色濃度で発
色し得る記録材料の作製に好適に使用することができる
マイクロカプセルおよびそれを用いた記録材料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】溶媒に溶解された電子供与性発色剤(以
下、「発色剤」と言うことがある)を含有するマイクロ
カプセルと電子受容性顕色剤(以下、「顕色剤」と言う
ことがある)とを含み、発色剤と顕色剤との反応により
発色像が形成することを利用した記録材料は古くから知
られており、広く利用されている。
【0003】このような記録材料は、感圧記録材料と感
熱記録材料とに大別される。感圧記録材料は、これに圧
力を加えて発色剤を含有するマイクロカプセルを破壊し
て、発色剤と顕色剤とを反応させることにより発色像を
形成させることを利用したもので、発色剤を含有するマ
イクロカプセルからなる発色剤層(以下、「発色剤層」
と言うことがある)と、顕色剤を含む顕色剤層(以下、
「顕色剤層」と言うことがある)とを別々の支持体の表
面又は同一支持体の別の表面に形成し、発色剤層と顕色
剤層とを接触させて使用するノーカーボン紙型記録材料
と、支持体の同一表面上に発色剤を含有するマイクロカ
プセルと顕色剤とを含む自己発色層を設けた、所謂、自
己発色型感圧記録材料(又は、プレスタイプ紙、セルフ
コンテインド紙)と呼ばれるものとがある。例えば、ノ
ーカーボン紙型記録材料は、発色剤層を支持体(一般に
パルプから構成される紙が使われる)の片面に形成して
上用紙とし、支持体の片面に発色剤層を形成しその反対
側の面に顕色剤層を形成して中用紙とし、顕色剤層を支
持体の片面に形成して下用紙とし、発色剤層と顕色剤層
とを接触させて使用される。
【0004】一方、マイクロカプセルを含む感熱記録材
料としては、例えば、特開昭63−265682号及び
特開平1−105782号公報に記載されているよう
な、発色剤を含有するマイクロカプセルと顕色剤とを含
む感熱層を支持体上に形成した感熱記録材料がある。こ
のマイクロカプセルを含む感熱記録材料は、OHPとし
ての用途あるいは多色の感熱記録材料の用途に有利に用
いることができる等の利点を有するものである。
【0005】上記のような記録材料に含まれるマイクロ
カプセルには、発色剤が溶媒に溶解状態で含有されてい
る。この溶媒としては、使用される発色剤を溶解し得る
物質が使用され、一般に灯油、パラフィン、ナフテン
油、アルキル化ビフェニル、アルキル化ターフェニル、
塩素化パラフィン、アルキル化ナフタレン、ジアリール
アルカン、フタル酸エステル等が使用されている。しか
しながら、このような溶媒の多くは、一般に悪臭乃至不
快臭を有するものが多く、記録材料の製造時、使用時に
人体への悪影響が懸念されること、また製造時に大気中
に排気した場合、大気汚染が懸念される。
【0006】特開昭50−90409号公報には、発色
剤溶液を含有するマイクロカプセル層を支持体上に設け
ることにより感圧記録紙を製造する際に、発色剤を10
5〜260℃に加熱された動物又は植物油に溶解するこ
とを特徴とする感圧記録紙の製造方法が開示されてい
る。上記の方法に於て使用される動物油及び植物油は天
然物であり食用にも使用できるものであり、悪臭乃至不
快臭がなく、エコロジー的に安全な物質であり、しかも
比較的安価であるので、上記マイクロカプセル中の発色
剤溶液の溶媒として好ましい溶媒である。
【0007】しかしながら、上記のように植物油に溶解
した電子供与性発色剤を含有するマイクロカプセルを用
いた記録材料は、加圧発色時に印字部分の周囲に汚れが
発生する場合がある。従来から耐熱カブリ性に優れてい
ることから使用されているポリウレタンポリウレアカプ
セル壁を形成する場合、このポリウレタンポリウレアを
形成するための材料である多価イソシアネート(例え
ば、上記特開平1−105782号公報に記載の水添X
DIのトリメチロールプロパン付加体等)が、植物油に
はほとんど溶解しないため、カプセル壁の形成に与から
ない多価イソシアネートの反応物(残渣)が発生するこ
とがある。更に、特開平8−142504号公報には、
上記問題を解決するため多価イソシアネートとして、水
添キシリレンジイソシアネートのイソシアヌレート体ま
たはイソホロンジイソシアネートのイソシアヌレート体
を使用することが提案されている。上記イソシアヌレー
ト体は植物油に少し溶解し、植物油に対する親和性が比
較的良好であるが、得られるカプセル壁の緻密性におい
ては充分に高いものではなく、発色汚れ性、耐熱カブリ
性の更なる向上が望まれる。
【0008】一方、1996年10月に、ドイツ連邦共
和国において、リサイクルされた感圧記録紙からマイロ
カプセルの発色剤の溶媒であるアルキルナフタレンが検
出され、環境汚染の観点から問題となった。このため、
このような溶媒を使用せずに生分解性を有する植物油を
使用し、且つ発色汚れ性、耐熱カブリ性等の特性におい
ても優れた記録材料が望まれている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、電子
受容性顕色剤との接触により発色する電子供与性発色剤
を溶解するための溶媒として、臭気の発生が少なく、生
分解性を示す植物油を使用し、記録材料に用いた時発色
時の汚れの発生が無くかつ高温高湿下でもカブリが発生
しない電子供与性発色剤を含有するマイクロカプセル及
びそれを用いた記録材料を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、植物油からな
る溶媒中に溶解された電子供与性発色剤を内包するマイ
クロカプセルであり、且つ該マイクロカプセルのカプセ
ル壁が、ポリイソシアネートと分子中に2個以上の活性
水素を有する化合物との重合により得られるポリウレタ
ンウレア樹脂からなる発色剤含有マイクロカプセルにお
いて、該ポリイソシアネートが、下記の一般式(I):
【0011】
【化4】
【0012】[但し、R1 は、炭素原子数5〜25の無
置換のアルキル基、ハロゲン原子あるいは(メタ)アク
リロイルアミノ基で置換された炭素原子数5〜25のア
ルキル基又は(R112 NCOCH2 CH2 −(但しR
11は炭素原子数5〜25の無置換のアルキル基を表わ
す。)を表わし、そしてnは1〜3の整数を表わす。]
又は下記の一般式(II):
【0013】
【化5】
【0014】[但し、R2 は、炭素原子数5〜25の無
置換のアルキル基、又はヒドロキシル基で置換された炭
素原子数5〜25のアルキル基を表わす。]で表わされ
る多価アルコールと、下記一般式(III) 、(IV)または
(V):
【0015】
【化6】
【0016】[但し、R3 、R4 及びR5 は、それぞれ
独立にメチル基、メトキシ基又はハロゲン原子を表わ
し、Xは、−(CH3 )C(CH3 )−、−(CF3
C(CF3 )−、酸素原子、メチレン基、エチレン基、
トリメチレン基又はスルホニル基を表わし、そしてj、
k、q及びhは、それぞれ独立に0又は1を表わす。]
で表わされる二官能イソシアネートとを、二官能イソシ
アネートのNCO基と多価アルコールのOH基との当量
比が1.5〜5.0の範囲となるような割合で反応させ
ることにより得られるポリイソシアネート化合物である
ことを特徴とする発色剤含有マイクロカプセルにある。
【0017】本発明の好適な態様は下記の通りである。 1)一般式(I)において、R1 は、炭素原子数5〜2
5の無置換のアルキル基、ハロゲン原子(特に塩素、臭
素)あるいは(メタ)アクリロイルアミノ基(特に、−
NHCOCH=CH2 )で置換された炭素原子数5〜2
5のアルキル基を表わす。 2)一般式(II)において、R2 はヒドロキシル基で置換
された炭素原子数5〜25のアルキル基を表わす。 3)多価アルコールが、一般式(I)で表される。 4)ポリイソシアネートが、上記一般式(III) で表され
る化合物である。 5)一般式(III) において、R3 がメチル基で、jが1
及びkが0である。 6)一般式(III) において、jが0及びkが1である。 7)二官能イソシアネートのNCO基と多価アルコール
のOH基との当量比が1.5〜4.5(特に2.0〜
4.5)の範囲にある。 8)多価アルコールは、一般式(I)で表わされる化合
物二種以上(特に2〜3種)からなる。 9)該溶媒が、10〜60重量%のオレイン酸残基含有
量の脂肪酸残基組成を有する植物油からなる。 10)分子中に2個以上の活性水素を有する化合物が、
水、多価ヒドロキシ化合物及び多価アミンからなる群よ
り選ばれる少なくとも一種である。 11)電子供与性発色剤が上記溶媒中に3〜12重量%
溶解されている。 12)上記の電子供与性発色剤が、クリスタルバイオレ
ットラクトン、ベンゾイルロイコメチレンブルー、フル
オラン化合物、インドリルフタリド化合物及びインドリ
ルアザフタリド化合物からなる群より選ばれる少なくと
も一種である。
【0018】また、溶媒中に溶解された電子供与性発色
剤を内包するマイクロカプセルと、電子受容性顕色剤と
を含む記録材料であって、該発色剤を内包するマイクロ
カプセルが、上記本発明の発色剤含有マイクロカプセル
であることを特徴とする記録材料にもある。
【0019】
【発明の実施の態様】本発明のマイクロカプセルは、植
物油からなる溶媒に溶解された電子供与性発色剤を新規
なポリイソシアネートと分子中に2個以上の活性水素を
有する化合物との重合により得られるポリマーのカプセ
ル壁に内包した構成を有する。また本発明の記録材料
は、上記マイクロカプセルを含むものである限り、その
形態は特に限定されない。即ち、本発明の記録材料は、
前記のような発色剤層と顕色剤層とが別々の支持体の表
面又は支持体の別の表面に形成されたノーカーボン紙型
感圧記録材料、支持体の同一表面上に発色剤を含有する
マイクロカプセルと顕色剤とを含む自己発色層が設けら
れた自己発色型感圧記録材料、及び発色剤を含有するマ
イクロカプセルと顕色剤とを含む感熱層が支持体上に形
成された感熱記録材料の何れの形態のものであってもよ
い。前記のように本発明の記録材料は、マイクロカプセ
ルに含まれる発色剤を溶解している溶媒とカプセル壁の
樹脂が特定の物質に限定されていることに特に特徴を有
するものである。従って、以下、主としてノーカーボン
紙型感圧記録材料について詳細に説明する。他の形態の
記録材料に於いても同様の効果が奏されることは当業者
に容易に理解されるであろう。
【0020】本発明のマイクロカプセルの形成に使用さ
れる前記新規なポリイソシアネート化合物は、特定の多
価アルコールと特定の芳香族系二官能イソシアネートと
の反応により得られる化合物である。このポリイソシア
ネート化合物を用い、電子供与性発色剤を溶解するため
の溶媒として、臭気の発生がなく、生分解性を示す植物
油を使用して、本発明の電子供与性発色剤を含有するマ
イクロカプセルのカプセル壁を形成することができる。
【0021】本発明で使用される新規なポリイソシアネ
ート化合物は、下記の一般式(I)又は(II)で表わされ
る特定の多価アルコールと下記の一般式(III) 、(IV)ま
たは(V)で表わされる二官能イソシアネートとを、二
官能イソシアネートのNCO基と多価アルコールのOH
基との当量比が1.5〜5.0となるような割合で反応
させることにより得られるポリイソシアネート化合物で
ある。 一般式(I):
【0022】
【化7】
【0023】[但し、R1 は、炭素原子数5〜25の無
置換のアルキル基、ハロゲン原子あるいは(メタ)アク
リロイルアミノ基で置換された炭素原子数5〜25のア
ルキル基又は(R112 NCOCH2 CH2 −(但しR
11は炭素原子数5〜25の無置換のアルキル基を表わ
す。)を表わし、そしてnは1〜3の整数を表わす。] 一般式(II):
【0024】
【化8】
【0025】[但し、R2 は、炭素原子数5〜25の無
置換のアルキル基、又はヒドロキシル基で置換された炭
素原子数5〜25のアルキル基を表わす。] 上記多価アルコールは、単独で使用しても良いし、二種
以上使用してもよい。
【0026】一般式(I)において、R1 は、炭素原子
数5〜25の無置換のアルキル基、又は塩素原子、臭素
原子あるいはアクリロイルアミノ基で置換された炭素原
子数5〜25のアルキル基であることが好ましく、特に
炭素原子数5〜25の無置換のアルキル基が好ましく、
炭素原子数7〜21(特に7〜17)の無置換のアルキ
ル基が最も好ましい。またアルキル基が直鎖状のものが
好ましい。
【0027】一般式(II)において、R2 は、炭素原子数
10〜20の無置換のアルキル基、又はヒドロキシル基
で置換された炭素原子数10〜20のアルキル基が好ま
しい。特に、R2 はヒドロキシル基で置換された炭素原
子数10〜20の分岐アルキル基が好ましい。特にR2
は、下記の基であることが好ましい。
【0028】
【化9】 [但し、R6 は水素原子又はメチル基を表わし、tは2
〜4の整数を表わし、そしてmは2〜4の整数を表わ
す。]
【0029】一般式(I)で表わされる化合物の好まし
い具体的例を下記に示す。
【0030】
【化10】 nは1、2又は3を示す。あるいはこれらの化合物の混
合物。
【0031】
【化11】 nは1、2又は3を示す。あるいはこれらの化合物の混
合物。
【0032】
【化12】 nは1、2又は3を示す。あるいはこれらの化合物の混
合物。
【0033】
【化13】 nは1、2又は3を示す。あるいはこれらの化合物の混
合物。
【0034】
【化14】 nは1、2又は3を示す。あるいはこれらの化合物の混
合物。
【0035】
【化15】 nは1、2又は3を示す。あるいはこれらの化合物の混
合物。
【0036】
【化16】 nは1、2又は3を示す。あるいはこれらの化合物の混
合物。
【0037】
【化17】 nは1、2又は3を示す。あるいはこれらの化合物の混
合物。
【0038】
【化18】 nは1、2又は3を示す。あるいはこれらの化合物の混
合物。
【0039】
【化19】 nは1、2又は3を示す。あるいはこれらの化合物の混
合物。
【0040】一般式(II)で表わされる化合物の好まし
い具体的例を下記に示す。
【0041】
【化20】
【0042】上記の中で、A−1、A−2、A−3、A
−4及びA−11が特に好ましい。
【0043】上記一般式(I)で表わされる多価アルコ
ールは、例えば下記のように製造することができる。例
えば、一般式(I)で表わされる多価アルコール化合物
は、ペンタエリスリトールに相当するカルボン酸又はカ
ルボン酸ハライド(R1 COOH又はR1 COCl)を
反応させることにより得ることができる。カルボン酸を
反応させる場合、適当な触媒(例、硫酸)あるいは縮合
剤(例、DCC)の存在下に行なうことができる。ま
た、カルボン酸ハライドを反応させる場合、適当な塩基
触媒(例、ピリジン)の存在下に行なうことができる。
【0044】上記ポリイソシアネート化合物の合成に使
用される二官能イソシアネートとして、下記一般式(II
I) 、(IV)または(V):
【0045】
【化21】
【0046】[但し、R3 、R4 及びR5 は、それぞれ
独立にメチル基、メトキシ基又はハロゲン原子を表わ
し、Xは、−(CH3 )C(CH3 )−、−(CF3
C(CF3 )−、酸素原子、メチレン基、エチレン基、
トリメチレン基又はスルホニル基を表わし、そしてj、
k、q及びhは、それぞれ独立に0又は1を表わす。]
で表わされるイソシアネート化合物が使用される。上記
二官能イソシアネートは、単独で使用しても良いし、二
種以上使用してもよい。
【0047】Xは、メチレン基、−(CH3 )C(CH
3 )−、−(CF3 )C(CF3 )−が好ましい。q及
びhは、0が好ましい。また、上記ポリイソシアネート
化合物は、上記一般式(III) で表される化合物であるこ
とが好ましい。一般式(III) において、R3 がメチル
基、jが1及びkが0であることが好ましく、あるいは
一般式(III) において、jが0及びkが1であることが
好ましい。特にR3 がメチル基、jが1及びkが0であ
ることが好ましい。
【0048】上記二官能イソシアネートの好ましい具体
例として、トリレンジイソシアネート、ナフタレンジイ
ソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ジ
メトキシジフェニルメタンジイソシアネート、ジメチル
ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソ
シアネート、クロロキシリレン−1,3−ジイソシアネ
ート、2−メチルキシリレン−1,3−ジイソシアネー
ト、4,4’−ジフェニルプロパンジイソシアネート、
4,4’−ジフェニルプロパンジイソシアネート及び
4,4’−ジフェニルヘキサフルオロプロパンジイソシ
アネートを挙げることができる。上記二官能イソシアネ
ートの好ましい具体例として、トリレンジイソシアネー
ト(例、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−
トリレンジイソシアネート)、キシリレンジイソシアネ
ート、クロロキシリレン−1,3−ジイソシアネート及
び2−メチルキシリレン−1,3−ジイソシアネートを
挙げることができる。トリレンジイソシアネートおよび
キシリレンジイソシアネートが特に好ましい。
【0049】上記二官能イソシアネートと多価アルコー
ルとの反応は、二官能イソシアネートのNCO基と多価
アルコールのOH基との当量比(NCO/OH)が、
1.5〜5.0の範囲となるようように上記化合物を用
いて行なわれる。当量比(NCO/OH)は、1.5〜
4.5の範囲が好ましく、特に2.0〜4.5の範囲が
好ましい。
【0050】本発明で使用されるポリイソシアネート化
合物は、一般式(I)又は(II)で表わされる多価アルコ
ールと、一般式(III) 、(IV)または(V)で表わされる
二官能イソシアネートを、常法により、反応させること
により得ることができる。即ち、例えば、上記多価アル
コールと、上記二官能イソシアネートとを、有機溶媒中
で、攪拌しながら加熱(一般に50〜100℃)するこ
とにより、または有機溶媒中にオクチル酸第1錫等の触
媒を添加しながら、あるいは添加した後比較的低温(一
般に30〜70℃)で加熱することにより、本発明のポ
リイソシアネート化合物を得ることができる。
【0051】本発明で使用されるの新規なポリイソシア
ネート化合物は、一般に、合成により植物油溶液組成物
として得られる。溶液組成物は、ポリイソシアネート化
合物5〜80重量部が、が、少なくとも50重量%が植
物油である有機溶媒20〜95重量部に溶解された溶液
である。即ち溶液濃度は、5〜80重量%であり、好ま
しくは10〜70重量%である。上記植物油として
は、、10〜60重量%のオレイン酸残基含有量の脂肪
酸残基組成を有する植物油が好ましいる。このような植
物油としては、例えば、大豆油(脂肪酸残基組成中のオ
レイン酸残基含有量(OA)=20〜35重量%)、ト
ウモロコシ油(OA=25〜45重量%)、菜種油(O
A=10〜35重量%)、綿実油(OA=15〜30重
量%)、ゴマ油(OA=35〜46重量%)、落花生油
(OA=35〜60重量%)、ヒマワリ油(OA=15
〜35重量%)等を挙げることができる。中でも特に、
大豆油、トウモロコシ油、ナタネ油、綿実油等が好まし
い。これらの植物油は単独で使用しても混合して使用し
てもよい。植物油以外の溶媒を使用する場合は、低沸点
の有機溶剤(例、酢酸エチル、メチルエチルケトン、酢
酸ブチル、トルエン及びキシレン)を使用することが好
ましい。
【0052】感熱あるいは感圧記録材料の作成に使用さ
れる本発明のマイクロカプセルは、上記新規なポリイソ
シアネート化合物またはその溶液を用いて作成すること
ができる。即ち、マイクロカプセルは植物油に溶解され
た電子供与性発色剤を上記ポリイソシアネートと分子中
に2個以上の活性水素を有する化合物との重合により得
られるポリマーのカプセル壁に内包した構成を有する。
また本発明の記録材料は、上記マイクロカプセルを含む
ものである限り、その形態はどのようなものでも良い。
即ち、記録材料は、前述のように発色剤層と顕色剤層と
が別々の支持体の表面又は支持体の別の表面に形成され
たノーカーボン紙型感圧記録材料、支持体の同一表面上
に発色剤を含有するマイクロカプセルと顕色剤とを含む
自己発色層が設けられた自己発色型感圧記録材料、及び
発色剤を含有するマイクロカプセルと顕色剤とを含む感
熱層が支持体上に形成された感熱記録材料の何れの形態
のものであってもよい。
【0053】マイクロカプセルに内包される発色剤を溶
解するため使用される溶媒は、植物油が使用される。一
般に10〜60重量%のオレイン酸残基含有量の脂肪酸
残基組成を有する植物油である。このような植物油とし
ては、例えば、大豆油(脂肪酸残基組成中のオレイン酸
残基含有量(OA)=20〜35重量%)、トウモロコ
シ油(OA=25〜45重量%)、菜種油(OA=10
〜35重量%)、綿実油(OA=15〜30重量%)、
ゴマ油(OA=35〜46重量%)、落花生油(OA=
35〜60重量%)、ヒマワリ油(OA=15〜35重
量%)等を挙げることができる。中でも特に、大豆油、
トウモロコシ油、ナタネ油、綿実油等が、使用される発
色剤の溶解性が高い、顕色剤と反応させたときの発色性
が高い、工業的に容易に入手できる等の点で好ましい。
これらの植物油は単独で使用しても混合して使用しても
よい。オリーブ油(OA=70〜85重量%)等のよう
に、脂肪酸残基組成中のオレイン酸含有量が60重量%
より大きい植物油は、発色剤を溶解する力(溶解力)が
低く好ましくない。
【0054】溶媒として前記のような植物油と共に従来
使用されている植物油以外の溶媒を、記録媒体に不快臭
を与えないような量(一般に、植物油の30重量%以下
の量)で使用してもよい。
【0055】マイクロカプセルの形成に使用される発色
剤は、上記植物油を主成分とする溶媒に溶解する公知の
発色剤を使用することが好ましい。本発明の発色剤とし
ては、上記植物油に溶解し易い下記の一般式(1)で表
されるインドリルフタリド化合物又はインドリルアザフ
タリド化合物
【0056】
【化22】
【0057】(但し、R11及びR12はそれぞれ独立に、
炭素数1〜6のアルキル基又はシクロアルキル基を表
し、R13は炭素数1〜6のアルキル基を表し、R14は置
換基として炭素数1〜4のアルコキシ基を有していても
よい炭素数1〜12のアルキル基を表し、R11、R12
13及びR14で表される基の合計炭素数が10以上であ
り、環Aは無置換のベンゼン環又はピリジン環を表す) 及び下記一般式(2)で表わされるフルオラン化合物
【0058】
【化23】
【0059】(但し、R21は炭素数1〜4のアルキル基
を表し、R22は炭素数4〜12の分枝鎖アルキル基又は
テトラヒドロフルフリル基を表し、R21とR22とは同一
であることはなく、R23及びR24はそれぞれ独立に、水
素原子、ハロゲン原子又はメチル基を表す)が好まし
い。
【0060】前記一般式(1)で表されるインドリルフ
タリド化合物又はインドリルアザフタリド化合物は、前
記のような植物油に対する溶解性が大きく、顕色剤と反
応して生成する発色像の濃度が大きく、そして容易に且
つ安価に合成することができる化合物である。
【0061】前記一般式(1)で表されるインドリルフ
タリド化合物の特に好ましい具体例としては、3−(4
−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1
−n−オクチル−2−メチルインドール−3−イル)フ
タリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェ
ニル)−3−(1−n−ヘキシル−2−メチルインドー
ル−3−イル)フタリド、3−(4−ジエチルアミノ−
2−エトキシフェニル)−3−(1−n−ペンチル−2
−メチルインドール−3−イル)フタリド、3−(4−
ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−
n−デシル−2−メチルインドール−3−イル)フタリ
ド、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニ
ル)−3−[1−(2−エチルヘキシル)−2−メチル
インドール−3−イル]フタリド、3−(4−ジエチル
アミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−イソペン
チル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3
−(4−ジプロピルアミノ−2−プロポキシフェニル)
−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イ
ル)フタリド、3−(4−ジブチルアミノ−2−ブトキ
シフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドー
ル−3−イル)フタリド、3−(4−ジブチルアミノ−
2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチ
ルインドール−3−イル)フタリド、3−(4−ジヘキ
シルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−メチ
ル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3−
(4−ジブチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−
(1−β−エトキシエチル−2−メチルインドール−3
−イル)フタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−ブ
トキシフェニル)−3−(1−n−ブチル−2−メチル
インドール−3−イル)フタリド、3−(4−N−エチ
ル−N−イソブチルアミノ−2−エトキシフェニル)−
3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)
フタリド等を挙げることができる。
【0062】前記一般式(1)で表されるインドリルア
ザフタリド化合物の特に好ましい具体例としては、3−
(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−
(1−n−オクチル−2−メチルインドール−3−イ
ル)−4−又は−7−アザフタリド、3−(4−ジエチ
ルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−n−ヘ
キシル−2−メチルインドール−3−イル)−4−又は
−7−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−
エトキシフェニル)−3−(1−n−デシル−2−メチ
ルインドール−3−イル)−4−又は−7−アザフタリ
ド、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニ
ル)−3−[1−(2−エチルヘキシル)−2−メチル
インドール−3−イル]−4−又は−7−アザフタリ
ド、3−(4−ジブチルアミノ−2−ブトキシフェニ
ル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−
イル)−4−又は−7−アザフタリド、3−(4−ジブ
チルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−β−
エトキシエチル−2−メチルインドール−3−イル)−
4−又は−7−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミ
ノ−2−ブトキシフェニル)−3−(1−n−ブチル−
2−メチルインドール−3−イル)−4−又は−7−ア
ザフタリド、3−(4−N−エチル−N−イソブチルア
ミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2
−メチルインドール−3−イル)−4−又は−7−アザ
フタリド等を挙げることができる。
【0063】前記一般式(2)で表されるフルオラン化
合物の特に好ましい具体例としては、2−アニリノ−3
−メチル−6−N−エチル−N−イソブチルアミノフル
オラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−エチル−
N−イソペンチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3
−メチル−6−N−メチル−N−イソブチルアミノフル
オラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−メチル−
N−イソペンチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3
−メチル−6−N−エチル−N−イソヘキシルアミノフ
ルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−エチル
−N−(2−エチルヘキシル)アミノフルオラン、2−
トルイジノ−3−メチル−6−N−エチル−N−イソブ
チルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6
−N−エチル−N−(2−エチルデシル)アミノフルオ
ラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−プロピル−
N−イソブチルアミノフルオラン、2−(o−クロロア
ニリノ)−6−N−エチル−N−イソブチルアミノフル
オラン、2−アニリノ−3−クロロ−6−N−エチル−
N−(sec−ブチル)アミノフルオラン、2−アニリ
ノ−3−メチル−6−N−エチル−N−テトラヒドロフ
ルフリルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル
−6−N−メチル−N−テトラヒドロフルフリルアミノ
フルオラン等を挙げることができる。
【0064】色相調整の目的で、一般式(1)で表され
るインドリルフタリド化合物又はインドリルアザフタリ
ド化合物及び/又は一般式(2)で表されるフルオラン
化合物と共に、よく知られているトリフェニルメタンフ
タリド系化合物、フルオラン系化合物、フェノチアジン
系化合物、インドリルフタリド系化合物、ロイコオーラ
ミン系化合物、ローダミンラクタム系化合物、トリフェ
ニルメタン系化合物、トリアゼン系化合物、スピロピラ
ン系化合物等の各種の発色剤を併用することができる。
その際、一般式(1)で表されるインドリルフタリド化
合物又はインドリルアザフタリド化合物及び/又は一般
式(2)で表されるフルオラン化合物の含有量が発色剤
合計量の50重量%以上になるようにすることが好まし
い。即ち、このような発色剤組成とすることにより、植
物油に容易に溶解させることができる。
【0065】発色剤を含有するマイクロカプセルを製造
するに際し、一般に、植物油に発色剤を溶解して発色剤
溶液を調製するが、植物油に上記発色剤を溶解する際の
温度は80〜130℃であることが好ましい。上記範囲
よりも低い温度では発色剤が植物油に溶解し難く、上記
範囲よりも高い温度では植物油が変質する恐れがある。
また、上記発色剤溶液中の発色剤の濃度は植物油に対し
て、3〜12重量%、特に3〜8重量%であることが好
ましい。
【0066】植物油中に溶解した発色剤を含有するマイ
クロカプセルは、それ自体公知の任意の方法である界面
重合法により製造することができる。
【0067】本発明のマイクロカプセルの壁材は、熱カ
ブリに対する耐性が大きいポリウレタンウレア樹脂であ
って、かつ上記新規なポリイソシアネート化合物と分子
中に2個以上の活性水素を有する化合物との重合により
得られるものである。
【0068】発色剤を含有するポリウレタンウレア壁材
のマイクロカプセルの分散液を調製する方法としては、
例えば、上記のようにして調製した発色剤を溶解した植
物油溶液に、上記新規なポリイソシアネート及び多価ヒ
ドロキシ化合物(所望により紫外線吸収剤)を溶解した
溶液を親水性液体中に乳化分散させ、得られた乳化分散
液中に多価アミンを添加し、乳化分散液中の植物油溶液
の液滴をポリウレタンウレア樹脂で被覆してマイクロカ
プセル化する方法がある。多価ヒドロキシ化合物と多価
アミンとは両方を用いてもよく、何れか一方を用いても
よい。多価アミンを使用しない場合、一般にポリイソシ
アネートの水との反応する割合が増大する。本発明で使
用される新規なポリイソシアネートは、植物油に対する
溶解性が優れており、従って上記乳化分散後、植物油に
溶解した発色剤の油滴を内包するように、分散媒中の
水、あるいは多価ヒドロキシ化合物、多価アミンと重合
して、油滴の周囲に選択的に緻密なポリウレタンウレア
のカプセル壁を形成することができる。従って、こうし
て得られたマイクロカプセルを記録材料に用いることに
より、発色時の汚れの発生が無くかつ高温高湿下でもカ
ブリが発生しない記録材料を得ることができる。
【0069】上記ポリイソシアネート化合物は、脂肪族
多価イソシアネート化合物と併用することが、ガラス転
移温度を高める(即ち、カプセル壁の高強度化)ために
好ましい。脂肪族多価イソシアネート化合物は、植物油
と親和性の高いものが好ましい。脂肪族多価イソシアネ
ート化合物は一般に溶剤に溶解されている。その有機溶
剤としては、得られる記録材料に溶剤が残留しないよう
に低沸点の有機溶剤(例、酢酸エチル、メチルエチルケ
トン、酢酸ブチル、トルエン及びキシレン)を選択する
ことが好ましい。
【0070】上記ポリイソシアネートと重合する分子中
に2個以上の活性水素を有する化合物は、水、多価ヒド
ロキシ化合物及び/又は多価アミンである。上記の多価
ヒドロキシ化合物の具体例としては、脂肪族又は芳香族
の多価アルコール、ヒドロキシポリエステル、ヒドロキ
シポリアルキレンエーテル、多価アミンのアルキレンオ
キサイド付加物等を挙げることができる。
【0071】また上記の多価アミン化合物は、分子中に
二個以上の−NH−基又は−NH2基を有し、親水性液
体に可溶性である化合物である。この多価アミン化合物
の具体例としては、エチレンジアミン、ジエチレントリ
アミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペン
タミン、1,3−プロピレンジアミン、ヘキサメチレン
ジアミン、フェニレンジアミン、ジアミノナフタレン、
キシリレンジアミン等が挙げられる。
【0072】上記のようにして調製されたマイクロカプ
セルの分散液はそのまま発色剤層形成用塗布液とする
か、又はこのマイクロカプセル分散液に更にバインダ
ー、カプセル保護剤等を添加して発色剤層形成用塗布液
を調製し、それ自体公知の方法によって支持体上に塗布
し、乾燥することによりノーカーボン紙型感圧記録材料
の発色剤層を形成する。バインダーとしては水溶性バイ
ンダー、ラテックス系バインダー等を使用することがで
き、カプセル保護剤としては、セルロース粉末、デンプ
ン粒子、タルク等を使用することができる。
【0073】支持体としては、従来感圧記録材料、感熱
記録材料の支持体として使用されているどのような支持
体、例えば、木材パルプからの紙、この紙を表面処理し
た紙、プラスチックス材料からの合成紙、プラスチック
スフィルム等を使用することができる。
【0074】支持体に塗布する発色剤の最終塗布量は、
0.05〜0.30g/m2 、好ましくは0.08〜
0.20g/m2 が適当である。
【0075】ノーカーボン紙型感圧記録材料の顕色層に
含有される顕色剤としては、酸性白土、活性白土、アタ
パルジャイト、ゼオライト、ベントナイト、カオリンの
ような粘土物質、芳香族カルボン酸(例えば、サリチル
酸の誘導体)の金属塩、フェノールホルムアルデヒド樹
脂等を挙げることができる。エコロジーの面からは顕色
剤は粘土物質であることが好ましい。
【0076】上記顕色剤層を形成するための塗布液は、
それ自体公知の方法により調製することができ、例え
ば、この塗布液には更に、バインダーとして、スチレン
−ブタジエン共重合体ラテックス、酢酸ビニル系ラテッ
クス、アクリル酸エステル系ラテックス、ポリビニルア
ルコール、ポリアクリル酸、無水マレイン酸−スチレン
−共重合体、デンプン、カゼイン、アラビアゴム、ゼラ
チン、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース
等の合成又は天然高分子物質が含有されていてもよい。
前記のような支持体上への顕色剤層の形成もそれ自体公
知の方法により行うことができる。
【0077】支持体に塗布する顕色剤の最終塗布量は、
0.1g/m2 〜4.0g/m2 、好ましくは0.2g
/m2 〜3.0g/m2 が適当である。
【0078】ノーカーボン紙型感圧記録材料は、カプセ
ル形成時にカプセル壁材料のポリイソシアネートとして
上記新規なポリイソシアネートを使用する他は、従来公
知のノーカーボン紙型感圧記録材料と同様に構成されて
おり、同様にして製造することができる。
【0079】以上、ノーカーボン紙型感圧記録材料につ
いて記録材料を説明したが、前記のような自己発色型感
圧記録材料及び感熱記録材料についても、上記のように
特定のマイクロカプセル使用する他は、それぞれについ
て従来公知の記録材料と同様に構成し、同様にして製造
することができる。
【0080】
【実施例】
(多価アルコールA−1の合成)ペンタエリスリトール
13.6g及びN,N−ジメチルアセトアミド100m
Lとを65℃まで加熱した後、攪拌しながらカプリン酸
クロリド21.9gを30分間かけて滴下した。この混
合物を70℃にて2時間攪拌した後、室温まで冷却し
た。混合物中に酢酸エチル150mL及び水200mL
を加え攪拌した後、酢酸エチル層を抽出した。抽出物を
硫酸マグネシウムで脱水した後、酢酸エチルを減圧留去
し、目的の多価アルコール(A−1)を得た。収量は1
8gで、液状物質であった。NMR及びHCLPによる
分析から、nが1、2及び3の混合物で、その平均値が
1.4であることが分かった。
【0081】(多価アルコールA−2〜4の合成)多価
アルコールA−1の合成において、カプリン酸クロリド
の代わりに、ラウリン酸クロリド、パルミチン酸クロリ
ド、ステアリン酸クロリドを、それぞれ用いて同様に合
成した。得られた多価アルコールはいずれも固体で、A
−2の融点が41〜46℃、A−3が51〜54℃そし
てA−4の融点が50〜53℃であった。NMR及びH
CLPによる分析から、いずれもn=1、2及び3の混
合物で、その平均値がA−2=1.5、A−3=1.5
そしてA−4=1.5であることが分かった。
【0082】[合成例1] (ポリイソシアネート化合物F−1(A−1の2,4−
TDIの付加体)の合成)上記多価アルコール(A−
1)8.7g、2,4−トリレンジイソシアネート
(2,4−TDI)26.1g及び菜種油81.2gの
混合物(NCO/OH(当量比)=4.2)を、60℃
に加温し、攪拌しながら錫触媒(スタノット、吉富製薬
(株)製)0.01gを添加した。この混合物を60℃
で3時間攪拌した後、室温まで冷却して目的のポリイソ
シアネート化合物F−1を得た。 (重量平均分子量)得られた化合物のNCO基をメタノ
ールと反応させた(エンドキャップした)後、GPC
(THF溶離液、クロマトパックC−R4Aを使用)に
より重量平均分子量(Mw)を測定した。Mwは150
0であった。
【0083】[合成例2] (ポリイソシアネート化合物F−2(A−2の2,4−
TDIの付加体)の合成)上記多価アルコール(A−
2)26.0g、2,4−TDI53.2g及び菜種油
185gの混合物(NCO/OH=3.0)を、60℃
に加温し、攪拌しながら錫触媒(スタノット、吉富製薬
(株)製)0.01gを添加した。この混合物を60℃
で3時間攪拌した後、室温まで冷却して目的のポリイソ
シアネート化合物F−2を得た。 (重量平均分子量)合成例1と同様にして重量平均分子
量(Mw)を測定した。Mwは2500であった。
【0084】[合成例3] (ポリイソシアネート化合物F−3(A−3の2,4−
TDIの付加体)の合成)上記多価アルコール(A−
3)8.3g、2,4−TDI11.6g及び菜種油4
4.1gの混合物(NCO/OH=3.0)を、60℃
に加温し、攪拌しながら錫触媒(スタノット、吉富製薬
(株)製)0.01gを添加した。この混合物を60℃
で3時間攪拌した後、室温まで冷却して目的のポリイソ
シアネート化合物F−3を得た。 (重量平均分子量)合成例1と同様にして重量平均分子
量(Mw)を測定した。Mwは2400であった。
【0085】[合成例4] (ポリイソシアネート化合物F−4(A−4の2,4−
TDIの付加体)の合成)上記多価アルコール(A−
4)11.4g、2,4−TDI13.9g及び菜種油
59.0gの混合物(NCO/OH=2.8)を、60
℃に加温し、攪拌しながら錫触媒(スタノット、吉富製
薬(株)製)0.01gを添加した。この混合物を60
℃で3時間攪拌した後、室温まで冷却して目的のポリイ
ソシアネート化合物F−4を得た。 (重量平均分子量)合成例1と同様にして重量平均分子
量(Mw)を測定した。Mwは3500であった。
【0086】[合成例5] (ポリイソシアネート化合物F−5(A−1の1,3−
XDIの付加体)の合成)上記多価アルコール(A−
1)8.9g、1,3−キシリレンジイソシアネート
(1,3−XDI)12.5g、菜種油40.0g及び
酢酸エチル10.0gの混合物(NCO/OH=3.
0)を、60℃に加温し、攪拌しながら錫触媒(スタノ
ット、吉富製薬(株)製)0.01gを添加した。この
混合物を60℃で3時間攪拌した後、室温まで冷却して
目的のポリイソシアネート化合物F−5を得た。 (重量平均分子量)合成例1と同様にして重量平均分子
量(Mw)を測定した。Mwは2600であった。
【0087】[合成例6] (ポリイソシアネート化合物F−6(A−11の1,3
−XDIの付加体)の合成)上記多価アルコール(A−
11)10.0g、2,4−キシリレンジイソシアネー
ト(1,3−XDI)28.2g及び菜種油89.0g
の混合物(NCO/OH=3.0)を、60℃に加温
し、攪拌しながら錫触媒(スタノット、吉富製薬(株)
製)0.01gを添加した。この混合物を60℃で3時
間攪拌した後、室温まで冷却して目的のポリイソシアネ
ート化合物F−6を得た。 (重量平均分子量)合成例1と同様にして重量平均分子
量(Mw)を測定した。Mwは3000であった。
【0088】[実施例1] [発色剤層形成用塗布液の調製]発色剤として、クリス
タルバイオレットラクトン2.4g、3−(4−ジエチ
ルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−n−オ
クチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド
6.0g及びベンゾイルロイコメチレンブルー1.0g
を、菜種油120gに130℃で1時間加熱して溶解し
た。得られた油性液に前記合成例1で得られたポリイソ
シアネート化合物F−1(30重量%菜種油溶液)8g
並びにアミンのアルキレンオキサイド付加物としてエチ
レンジアミンのブチレンオキサイド付加物(エチレンジ
アミンに対するブチレンオキサイドの付加モル数16.
8モル、分子量1267)1.6gを溶解し、一次溶液
を調製した。
【0089】次に、水140gにポリビニルアルコール
(株式会社クラレ製、商品名「PVA−205」)15
gを溶解して二次溶液を調製した。二次溶液を激しく攪
拌しながら、これに上記一次溶液を注いで水中油滴型エ
マルジョンを形成させた。オイルドロップレットのサイ
ズが5.0μmになったところで攪拌を弱め、次いでこ
の乳化物中に5重量%のテトラエチレンペンタミン水溶
液10gと20℃の水100gを添加した後、系の温度
を徐々に70℃にまで上昇させ、この温度で90分間維
持した。
【0090】このようにして得られたカプセル液にポリ
ビニルアルコール(株式会社クラレ製、商品名「PVA
−217E」)の15%水溶液80g、カルボキシ変性
SBRラテックスを固形分として20g及びデンプン粒
子(平均粒径20μm)60gを添加した。次いで水を
添加して固形分濃度を20重量%に調節し、発色剤を含
有するマイクロカプセルを含む発色剤層形成用塗布液を
調製した。
【0091】[発色剤シートの作製]50g/m2 の原
紙の片面に、上記発色剤層形成用塗布液を3.6g/m
2 の固形分が塗布されるようにエアーナイフコーターを
使用して塗布し、乾燥して、発色剤シートを作製した。
この発色剤シートは臭気が非常に少ないものであった。
【0092】[顕色剤層形成用塗布液Aの調製]水10
0gに20重量%水酸化ナトリウム水溶液5gと10重
量%ヘキサメタリン酸ソーダ1gを添加した。得られた
溶液に、酸化マグネシウム2gと顕色剤として活性白土
(水澤化学工業(株)製、商品名「シルトンF−24
2」)60gを添加して、ホモジナイザー(AM−7、
日本精機(株)製)を用いて10000rpmにて5分
間分散し、顕色剤分散液を得た。小麦粉5gに1重量%
水酸化ナトリウム水溶液100gに溶解して澱粉水溶液
を調製した。上記顕色剤分散液100gに澱粉水溶液3
5g及びSBRラテックス15g(固形分)を添加し、
さらに水を加えて固形分濃度が20重量%になるように
調整して顕色剤層形成用塗布液Aを調製した。
【0093】[顕色剤シートAの作製]50g/m2
原紙の片面に、上記顕色剤層形成用塗布液Aを5.0g
/m2の固形分が塗布されるようにバーコーターを使用
して塗布し、乾燥して、顕色剤シートAを作製した。
【0094】[実施例2] [発色剤シートの作製]実施例1における発色剤層形成
用塗布液の調製の際に、ポリイソシアネートとしてポリ
イソシアネート化合物F−1(30重量%菜種油溶液)
の代わりに前記合成例2で得られたポリイソシアネート
化合物F−2(30重量%菜種油溶液)を使用した以外
は、実施例1と同様にして調製した発色剤層形成用塗布
液を使用して、実施例1と同様にして発色剤シートを作
製した。この発色剤シートは臭気が非常に少ないもので
あった。
【0095】[実施例3] [発色剤シートの作製]実施例1における発色剤層形成
用塗布液の調製の際に、ポリイソシアネートとしてポリ
イソシアネート化合物F−1(30重量%菜種油溶液)
の代わりに前記合成例3で得られたポリイソシアネート
化合物F−3(30重量%菜種油溶液)を使用した以外
は、実施例1と同様にして調製した発色剤層形成用塗布
液を使用して、実施例1と同様にして発色剤シートを作
製した。この発色剤シートは臭気が非常に少ないもので
あった。
【0096】[実施例4] [発色剤シートの作製]実施例1における発色剤層形成
用塗布液の調製の際に、ポリイソシアネートとしてポリ
イソシアネート化合物F−1(30重量%菜種油溶液)
の代わりに前記合成例4で得られたポリイソシアネート
化合物F−4(30重量%菜種油溶液)を使用した以外
は、実施例1と同様にして調製した発色剤層形成用塗布
液を使用して、実施例1と同様にして発色剤シートを作
製した。この発色剤シートは臭気が非常に少ないもので
あった。
【0097】[実施例5] [発色剤シートの作製]実施例1における発色剤層形成
用塗布液の調製の際に、ポリイソシアネートとしてポリ
イソシアネート化合物F−1(30重量%菜種油溶液)
の代わりに前記合成例5で得られたポリイソシアネート
化合物F−5(30重量%菜種油酢酸エチル(4/1;
重量比)溶液)を使用した以外は、実施例1と同様にし
て調製した発色剤層形成用塗布液を使用して、実施例1
と同様にして発色剤シートを作製した。この発色剤シー
トは臭気が非常に少ないものであった。
【0098】[実施例6] [発色剤シートの作製]実施例1における発色剤層形成
用塗布液の調製の際に、ポリイソシアネートとしてポリ
イソシアネート化合物F−1(30重量%菜種油溶液)
の代わりに前記合成例6で得られたポリイソシアネート
化合物F−6(32重量%菜種油溶液)を使用した以外
は、実施例1と同様にして調製した発色剤層形成用塗布
液を使用して、実施例1と同様にして発色剤シートを作
製した。この発色剤シートは臭気が非常に少ないもので
あった。
【0099】[比較例1]実施例1における発色剤層形
成用塗布液の調製の際に、ポリイソシアネートとしてポ
リイソシアネート化合物F−1(30重量%菜種油溶
液)の代わりに多価ヘキサメチレンジイソシアネートの
ビウレット体(住友バイエルンウレタン(株)製、商品
名「スミジュールN−3200」、100%固形分)
5.6gを使用した以外は、実施例1と同様にして調製
した発色剤層形成用塗布液を使用して、実施例1と同様
にして発色剤シートを作製した。
【0100】[比較例2] [発色剤シートの作製]実施例1における発色剤層形成
用塗布液の調製の際に、ポリイソシアネートとしてポリ
イソシアネート化合物F−1(30重量%菜種油溶液)
の代わりに多価イソシアネートとして水添XDIのイソ
シアヌレート体(武田薬品(株)製、商品名「タケネー
トD−127N」、75重量%酢酸エチル溶液)10g
を使用した以外は、実施例1と同様にして調製した発色
剤層形成用塗布液を使用して、実施例1と同様にして発
色剤シートを作製した。この発色剤シートは臭気が非常
に少ないものであった。
【0101】[評価試験] (1)カプセル液残渣 マイクロカプセルのカプセル化反応終了後、得られたカ
プセル液を250メッシュのふるいでろ過し、ふるいに
残った残渣の有無を目視で観察した。 (2)発色汚れ 得られた発色剤シートと顕色剤シートAとを、発色剤層
と顕色剤層とを接触させて重ね、これに50kg/cm
2 の荷重圧をかけ、室温下で1週間放置した後、顕色剤
層面のスポット状の発色汚れの有無を目視で観察した。 (3)マイクロカプセルの耐湿熱性 得られた発色剤シートと顕色剤シートAとを、発色剤層
と顕色剤層とを接触させて重ね、これに50kg/cm
2 の荷重圧をかけ、60℃、80%RHにて3日間放置
した後、顕色剤層のカブリの濃度(V.D.)をマクベ
ス反射濃度計を使用して測定した。 上記結果を表1に示す。
【0102】
【表1】 表1 ────────────────────────── カプセル残渣 発色汚れ 耐湿熱性 (V.D.) ────────────────────────── 実施例1 無し 無し 0.07 実施例2 無し 無し 0.08 実施例3 無し 無し 0.08 実施例4 無し 無し 0.07 実施例5 無し 無し 0.07 実施例6 無し 無し 0.07 ────────────────────────── 比較例1 有り 有り 0.22 比較例2 無し 無し 0.25 ──────────────────────────
【0103】
【発明の効果】本発明のマイクロカプイセルの形成に使
用される新規なポリイソシアネート化合物は、特定の多
価アルコールと特定の芳香族系二官能イソシアネートと
の反応により得られる化合物である。このようなポリイ
ソシアネート化合物を使用することにより、電子供与性
発色剤を溶解するための溶媒として、臭気の発生が少な
く、生分解性を示す植物油を使用して、本発明の電子供
与性発色剤を含有する緻密なカプセル壁のマイクロカプ
セルを形成することができる。従って、上記マイクロカ
プセルを用いて得られる本発明の記録材料は、臭気の発
生が少なく、生分解性を示すものであり、しかも発色汚
れがなく高温高湿下でのカブリの発生のほとんどないも
のである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物油からなる溶媒中に溶解された電子
    供与性発色剤を内包するマイクロカプセルであり、且つ
    該マイクロカプセルのカプセル壁が、ポリイソシアネー
    トと分子中に2個以上の活性水素を有する化合物との重
    合により得られるポリウレタンウレア樹脂からなる発色
    剤含有マイクロカプセルにおいて、 該ポリイソシアネートが、下記の一般式(I): 【化1】 [但し、R1 は、炭素原子数5〜25の無置換のアルキ
    ル基、ハロゲン原子あるいは(メタ)アクリロイルアミ
    ノ基で置換された炭素原子数5〜25のアルキル基又は
    (R112 NCOCH2 CH2 −(但しR11は炭素原子
    数5〜25の無置換のアルキル基を表わす。)を表わ
    し、そしてnは1〜3の整数を表わす。]又は下記の一
    般式(II): 【化2】 [但し、R2 は、炭素原子数5〜25の無置換のアルキ
    ル基、又はヒドロキシル基で置換された炭素原子数5〜
    25のアルキル基を表わす。]で表わされる多価アルコ
    ールと、下記一般式(III) 、(IV)または(V): 【化3】 [但し、R3 、R4 及びR5 は、それぞれ独立にメチル
    基、メトキシ基又はハロゲン原子を表わし、Xは、−
    (CH3 )C(CH3 )−、−(CF3 )C(CF3
    −、酸素原子、メチレン基、エチレン基、トリメチレン
    基又はスルホニル基を表わし、そしてj、k、q及びh
    は、それぞれ独立に0又は1を表わす。]で表わされる
    二官能イソシアネートとを、二官能イソシアネートのN
    CO基と多価アルコールのOH基との当量比が1.5〜
    5.0の範囲となるような割合で反応させることにより
    得られるポリイソシアネート化合物であることを特徴と
    する発色剤含有マイクロカプセル。
  2. 【請求項2】 溶媒中に溶解された電子供与性発色剤を
    内包するマイクロカプセルと、電子受容性顕色剤とを含
    む記録材料であって、該発色剤を内包するマイクロカプ
    セルが、請求項1に記載の発色剤含有マイクロカプセル
    であることを特徴とする記録材料。
JP9166604A 1997-06-09 1997-06-09 発色剤含有マイクロカプセル及びそれを用いた記録材料 Withdrawn JPH10337950A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100400151C (zh) * 2005-09-09 2008-07-09 浙江大学宁波理工学院 一种着色交联聚氨酯微球的制备方法

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